2018年07月25日

ハイパーインフレ

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 ベネズエラがハイパーインフレだという。社会主義者のチャベス政権のときにおかしくなった。原油価格100ドル台が続いたときは良かったのだが。。。。

 「100万パーセントのインフレ」って言うが、全く実感が湧かない。

 上の画像は、第一次大戦後のドイツのものだ。ハイパーインフレだった。紙幣をレンガのように束ねて重ねても物が買えないのである。

 日本はそういう状況には全くない。この幸福を感謝すべきである。

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缶詰も買えない 

100万%インフレのベネズエラ





中南米 2018/7/25 12:45  日経新聞
 ハイパーインフレにより、年内にも物価上昇率が年率100万%に達することが予想される南米ベネズエラ。国際通貨基金(IMF)は第1次世界大戦後のドイツなど歴史上の事例になぞらえて「経済と社会の危機」と評した。世界有数の産油国は今、貨幣経済崩壊の瀬戸際に立つ。

 IMFがベネズエラの現状に似ていると評したのは、1923年のドイツ。1月に数百マルクだったパン一斤が年末には数千億マルクとなり、人々は手押し車でレンガのような札束を運んだとされる。

■紙幣すら足りず

 現在のベネズエラではこうした光景を目にすることはない。人々が手押し車の代わりに持つのはデビットカードやスマートフォン(スマホ)だ。ベネズエラ政府は紙幣の印刷を海外に委託するが、外貨不足で輸入が滞り、紙くず同然のはずの紙幣すら足りない。首都カラカスでは零細商店もカードリーダーを備え、代金を銀行から直接引き落とすことで商取引が成立する。

 若年層の間ではスマホアプリを使った電子決済や電子送金も普及する。政府が外貨獲得や紙幣不足の対策として導入した独自仮想通貨「ペトロ」はまったく使われていないものの、現金を使わないキャッシュレス社会の実現をインフレが後押しした形だ。

 しかし多くの市民にとって、銀行口座の数字はほとんど意味を持たない。マドゥロ政権は6月、最低賃金を従来の3倍となる300万ボリバルとしたが、現在の実勢レートではわずか0.85ドル(約95円)。スーパーで缶詰1つも買えない。海外に資産を持つ富裕層や海外の親戚からドルを送金してもらえる家庭を除き、政府の食料配給で飢えをしのぐほかない。ロイター通信によると、国民の体重は2017年の1年間に平均11キログラム減った。16年も平均8キロ減で、食糧難の悪化は深刻だ。

■人口の1割が国外逃亡

 ベネズエラ国民が難民として周辺国に逃げ出す流れは止まりそうもない。隣国のコロンビア政府は今月に入り、同国内に滞在するベネズエラ人が87万人を超えたと発表した。ベネズエラの人口3150万人のうち、1割近くが海外に脱出したとの見方もある。


airin5 at 16:37│Comments(0)clip!

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