障がい者審査委員会1 6月10日(日)、長崎ブリックホールにて、「障がい者審査委員会」の立ち上げ式(事前説明会)が行われました。「障がい者審査委員会」は、平成22年からの厚生労働科学研究「触法・被疑者となった高齢・障がい者への支援の研究」で実施していた「判定委員会」が発展したものです。臨床心理士や学識経験者といった福祉の専門家から構成され、罪に問われた障がい者について、福祉による更生支援の必要性や妥当性を精査します。当日は委員6名が参加されました。

 冒頭、「『障がい者審査委員会』の目指すもの」という題でお話された社会福祉法人 南高愛隣会の田島良昭理事長は「罪に問われた障がい者の方々に対する適切な処遇を判断するのが審査委員会の役割。罪を犯したけれども刑務所とは別の場所での訓練が必要なのではないかということを、専門家として判断して頂けると思う」と、「審査委員会」への期待を語られました。CIMG0371

 続いて「障がい者審査委員会」設立に至った経緯と長崎県地域生活定着支援センターの伊豆丸剛史所長より、刑事司法手続きの解説、委員会の運営要綱等、審査委員会の運用に関しての説明がなされました。

CIMG0379 初の取り組みということもあり、意見交換の時間には「アセスメントが大事だと思うが、資料はどのような形で提供されるのか」「1時間で1ケースを審査するというが、実際にはもっと時間がかかるのではないか」等、不安の声が多く挙がりました。
 そのような声に田島理事長は「検察から審査委員会に情報がどれだけ提供されるかが鍵。意見交換会等でお互いが専門性を教え合えば、熱い信頼感で結ばれるようになるのでは」と答えられました。

 まだ発足したばかりの「障がい者審査委員会」ですが、今後実践と試行錯誤を重ねつつ、司法と福祉のより強固な橋渡し役へと充実させていきたいと思います。(藤高)