北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の農業地域での暮らし。 アルトピエモンテ地方ノヴァーラ県、ゲンメのワイナリーの他、ランゲ地方バローロ、モンフェラート地方、海沿いのトスカーナ州マッサ・カッラーラ県のワイナリー、稲作、養豚、果樹園などイタリアの農業調査の仕事のこと、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃんとみーちゃん。

黄昏の頃のバール風景。

ノヴァーラ県ゲンメの旧市街

ゲンメ3

旧市街にあるワイナリー ロヴェロッティ(ROVELLOTTI

rovellotti2

すでにステンレスタンクの中では、発酵を終えてワインへ変化していっています。
収穫後に使用されたブドウ用除梗・破砕機(pigiadiraspatriceが来年のために清掃され
ワイナリーでの仕事が少し落ち着いたところですが、
やはりアントネッロは、1日中ここで過ごしているのです。

rovellotti3


rovellotti4

秋の終わりになると、日没が早くなり17時を過ぎると、次第に夜の風景に変わっていきます。

私が日本にいる頃には、夜間、ゲンメの旧市街に赤いホースが置かれ
圧力をかけずにゆっくりと、ゲンメになる予定のネッビオーロのワインが
ステンレスタンクの発酵室からスイス産の大樽の並ぶ部屋に静かに移動していくことでしょう。
私は、一度、その神秘的な光景を見て以来、時々、それが夢にでてきたこともあります。

rovellotti


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そして夕食前の時間だったので、家の近くのカフェ(バール)へ。

この時間にカウンターで働いているのは、ゲンメの隣の街、ロマニャーノ・セージア出身のトーマス。
そしてきっと仕事が終わって帰宅前のエンジニアのドメニコや
近くの稲作農場のアレッサンドロも来ているかもしれない。

ここで、極上のワインが飲めるわけでもなく、わずか1杯、1〜2ユーロの
計り売りのワインが注がれるだけであり、目的は、美味しいワインでもカフェでなく、
ほんの少しの時間、バールや居合わせた人々と交流するためです。

話題は、その日によって違い、町のイベントのことだったり、天候のことだったり
市役所など町の行政のことだったり、サッカーだったり、犬やねこの話、
車の修理方法の話だったり、とっても美味しかったチーズやサラミの話だったり、
これから今日の夕食のメニューのことだったりです。

bar

やがて、18時半を過ぎると夕食のためにそれぞれ家に帰っていきました。

帰り際に、トーマスに”誰もいなくなっちゃうね。”と言うと、
”あと1時間は、開けておかないと。18時半を過ぎると、早い夕食を終えたクラウディオが
食後のグラッパ入りのカフェを飲みにやってくるよ。”

帰り際、教会前の新聞やタバコの売店(タバッキ:tabacchi)のシャッターが閉じられ
人通りのなくなった町の中心の通りには、薬局の十字の緑色のネオンだけが輝き
静かな夜の時間がやってきました。

家々の雨戸(この辺りは、木製で左右に開閉式の鎧戸が多いです。Persiana)から
暖かいオレンジ色の明かりが漏れています。
さあ、私も、家に帰ろう。

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秋の終わりから冬の夜は、静かでとても長い時間が訪れます。
同じ24時間であるのに、不思議です。

私は、東京に帰ったら、いつもの一時帰国の時のように
同じ24時間があっという間に過ぎていってしまうような感覚になってしまうかもしれないけれど
東京での日々が、人生の大切な時間となるように過ごしていきたいです。

それでは、また。
皆さんも秋から冬の素敵な時間をお過ごしください。


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偉大なゲンメのワインでアペリティーボ(Aperitivo)

11月に入ったのでもう、晩秋で、冬の入り口も近づいてきました。
町のカフェ(バール)での友達との立ち飲みでの気軽なワインでアペリティーボ(Aperitivo:食前酒)
のことも多いですが

暖かい室内のオレンジ色の明かりの中で、この地方の偉大なワイン ゲンメ(Ghemme)
ゆっくり過ごすアペリティーボも素敵です。

トマトとオリーブオイル、バジリコのブルスケッタ(Bruschetta:オーブンで焼いたパンのおつまみ)
黒トリュフクリームのブルスケッタ
ゴルゴンゾーラ(ドルチェ)のチーズとゲンメの蜂蜜のブルスケッタ

Wine: Ghemme 2010
Bruschetta al pomodoro con olio, aglio e basilico
Bruschetta alla crema di tartufo nero
Bruschette al Gorgonzola dolce e miele

冬のアペリティーボ

この前菜でおなかがいっぱいになってしまうので、
あとは、お肉と野菜のグリルでもう立派なディナーになります。

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お知らせです。

11月10日のブログでお知らせした11月28日(水)19:00〜21:00札幌で開催の
イタリアワインとチーズのペアリングのイベント
は、満席となったので締め切ります。

どうもありがとうございました。
11月28日(水)14:00〜17:00の
イタリアワイン(ピエモンテ州、トスカーナ州カッラーラ)とイタリア産チーズ有料試食・試飲会
の方は、
ご参加可能です。

レストラン業者様だけでなく、もちろん一般の個人の方もぜひ。

2018年11月27日(火)ピエモンテナイト【Serata Piemontese】19:00〜(早くいらした方には、
アペリティーボタイムを楽しんでいただけるようになっています。)
は、会社での夜の会合の関係でキャンセルしなければならない方がいらして、
本日、そのご連絡があったので、まだ空席があります。

北イタリア ピエモンテ州で働いていた中條シェフがイタリア、北海道の素晴らしい食材で
美味しいピエモンテの伝統料理を再現してくれます。
中條シェフによると、ピエモンテを表現するのに、白トリュフは、どうしても必要ということで
メニューの一部には、アルバ産白トリュフ(Tuber Magnatum Pico:Tartufo Bianco di Alba)
使われるとのこと。こちらでは、ランゲ・ロエロ地方とアルトピエモンテなど様々なワインを
ご用意しています。
メニューのこともあり、考えた末に、最後の赤ワインは、ロエロ・リゼルヴァと
アルトピエモンテ地方の偉大なワインゲンメとネッビオーロ100%の”ツートップ”でいきます。

今回のイベントでは、中條シェフが皆さんに自分が暮らしてきたトリノの空気をお届けしたいので
トリュフもワインもほぼ原価で提供で、この価格で実現しています。
アペリティーボタイムのワインは、私も別に手配。
こちらは、ピエモンテナイトご参加の方へのシェフからのプレゼントです。
会費:12,000円/おひとり様あたり(お料理、ワイン、消費税込) 
場所:Osteria Parco Fiera(オステリアパルコフィエラ)さん JR稲穂駅のすぐ前です!
〒006-0031
北海道 札幌市北海道札幌市手稲区稲穂一条四丁目8-10
Tel : 011-838-8498 

もし、ご参加できそうでしたら、オステリアパルコフィエラさんに直接お電話でお申込み下さい。

私は、ワインの話もする予定でいますが、きっと中條シェフとピエモンテの日々の暮らしと
食文化のトークが中心になるかもしれません。

そしてここ数日、イベントは、北海道だけなのですかという問い合わせが多くありました。
1月に名古屋でチーズとワインのイベントは、確実にあります。
その他、大阪、広島、福島、東京など今、打ち合わせの最中です。
福島県は、お客様が安全に来ることができるように雪かきの問題もあり保留中ですが行きます。
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いつものねこのコーナーです。

最近、隣のアンナさんのおうちにも入ってくつろいでいるみーちゃん。
時間をかけた毛づくろい後の仕上げは、いつもこのポーズ。

みー

今夜、みーちゃんは、ぴーちゃんのごはんのお皿まで奪うように食べていたので
”だーめよ。”とみーちゃんを叱って、お皿をぴーちゃんの前に置きなおしたら、
すっかり、いじけて顔を下にしてうずくまってしまいました。

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バローロで牛肉のブラザート(Brasato al Barolo)

この晴れたバローロの風景は、雨が続いた日々の2日前です。
お天気が回復してきているので、再び美しい晩秋のバローロの風景が広がることでしょう。

ラ・モッラにあるバローロ ブルナーテ(Brunate)のブドウ畑を歩く。

barolo brunate


ブルナーテのブドウ畑の丘から、バローロ地区の有名なCannubiのブドウ畑の丘の眺め。

brunate

バローロのワイン産地にある小さなホテル軒レストラン(Locanda)で
ピエモンテの郷土料理の牛肉のブラザート バローロ風味。
牛肉を香味野菜、香草と一緒に赤ワインに漬け込んで(少なくとも8~12時間)
お肉の表面に焼き色をつけてから、一緒に赤ワインに漬けていた野菜、そして漬け汁を入れて
お鍋でコトコトと煮ていく冬のお料理です。
この小さなレストランでは、ブラザートの下にジャガイモのプレ(柔らかなマッシュポテト)が
添えられていました。

Brasato al Barolo
locanda

ワイナリーからノヴァーラ方面に帰る途中バローロの街の郊外で、熱気球を発見。
バーナーの火力の音が響き、その調整で上昇していきました。

barolo2 (2)


barolo2 (1)

*特にアルバの白トリュフ祭り(Fiera Internazionale del Tartufo Bianco d'Albaの期間は、
バローロ、バルバレスコ、アルバ周辺には、美食とワインを楽しむ観光客も多く、
とても華やかな空気に包まれています。
今年は、週末に開催されるアルバの白トリュフ祭りが11月25日まで続きます。

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こちらは、インスタグラムと同じ写真です。
先日、町でパニッシャが配られた日の夜、パニッシャを温めていたら、
その香りに誘われるようにハリネズミが室内に入ってきました。

riccio

以前、ねこのごはんのお皿をつっついていたハリネズミに比べると、小さいので
まだ子供のハリネズミでしょう。
怯えて丸くなってしまったので、暖炉のための細木2本でそっと挟んで、彫刻のある庭に戻しました。
”元気でね。来てくれてありがとう。”
この小さな動物の命が長く、この町で楽しく暮らしていくことを願う。

彫刻のギャラリーの庭の木々が紅葉し、特に銀杏(Ginkgo biloba)の大木は、
秋の終わりの美しい色彩に変化していて
大木の周辺は、様々な野鳥、動物が住み、特に野ウサギの姿をよく見かけます。

稲作の歴史の博物館に関わった学者の方が
”この大木は、数百年の樹齢で、残っている文献には、中国からやってきたと記されているけれど
実は、中国でなく日本からではないかと考えている。”と語っていました。

この大銀杏の黄金色の葉が、やがて落葉する頃、
私は一時帰国で日本にいるわけで、困ったことに、まだその実感がまったくないのです。。。

今日も皆さんにとって良い秋の1日でありますように。


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Profile

RIE

ピエモンテ州のお米とワイン産地ノヴァーラ県にある人口1000人弱の小さな町で暮らし、主にピエモンテ州北部(アルトピエモンテ地方)のワイナリー、ノヴァーラ県の稲作、養豚、酪農などの農業地域で過ごしながら、年に3,4回日本に帰国。日本では、2008年から酒類販売免許を持ち、2017年からは、個人の方やレストランさんへの小売販売免許の他、ワインショップ、酒屋さんへの卸売販売免許も取得。
ピエモンテワイン、オリーブオイルなどの直輸入販売。東京、軽井沢からゆうパックで全国に発送しています。

農業視察や農業調査、ワイナリー訪問の他、日本帰国時にピエモンテワイン会、試飲会など企画しています。
ローマにてイタリアソムリエ協会ソムリエ資格。上級コースであるマスターコースも修了。
得た知識をできるだけ多くの方に伝え、皆さんにピエモンテのワイン、農業地域での暮らしを楽しく読んでいただければと思います。

http://www.wineart-piemonte.com/

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