北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

August 2005

あとお祭りも少し・・・。

お祭りの最終日の夕食がもうすぐです。
これが終わると、会場の広場に面した私の家の前は、
また人のいない町に戻るのでしょうか。
少し、さびしくなります。

昨夜は、先日に結婚式で歌手として登場していた
救急隊リーダーのアンジェロのオンステージで
深夜1時まで、大音響でした。

若い男女の救急隊グループは、すぐに出動できるような仕事着で
ひとつのテーブルに座り、じっとリーダーのステージを見てました。
その仕事着は、オレンジの蛍光色で包まれていて、夜のステージの
客席で、一際、目立っていました。

アンジェロさんのステージ衣装のズボンまでも、
いつものユニフォームと同じようなオレンジです。
大音響のロックであるものの、写真のように
孫と踊る熟年女性もいます。

アンジェロさんの奥さんが、若いグループの人たちの食事など
いろいろと気を使っている様子が印象的で、救急隊グループの
おかみさん・・・という言葉がぴったりです。

イタリア人は、どこか、日本人に似てるところもあるかもしれません。

アンジェロのステージ

お米のジェラート

8428b1f9.jpg今日は、午後にここから約15km 離れた比較的大きな市に来ました。
用事が終わり、ほっとして、町まで戻るバスは2時間に1本。
行ってしまったばかりなので、
ゆっくりジェラートでも楽しむか・・・。

ここは、中心の一番大きな通りで、真ん中に歩行者用道路と
ベンチ、左右に自転車専用道路と並木道で
そのさらに左右外側が車道になっています。

道路の真ん中の歩行者空間で食べるジェラートでゆっくりした
気持ちになれます。

これは、”お米のフラン”という名前のジェラートで、珍しいので
お店の人に聞くと、お米のミルク(米乳???)とキャラメルで
作られてます。
味は、幼い時に、健康のためにと飲んだことのある紀文の豆乳の
コーヒー味のようなジェラートでした。やわらかい優しい味です。

お祭り期間中の結婚式

この町で結婚式がありました。

大きなホテルやレストランがあるわけでないので、
町営の敷地が結婚式用にレストランに変わります。


結婚式1
この会場の上の階は、未完成の歴史博物館で、本来なら
もう開館されているべきですが、まだ古い農具などが
無造作に置かれているだけです。
早く、開館できるといいけれど。

お米の産地であるからか、ナプキンの飾り付けに
稲が飾られています。思っていた以上にお米の稲は、
きれいで、結婚式会場のシンプルで素朴な雰囲気にも
ぴったりです。

結婚式2

そして歌手のアンジェロさんの登場。

実は、アンジェロさんの本業は、この地区の救急士のリーダーで、
歌手は、副業です。

何か具合が悪くなった時、病院のない町なのでここから
約15kmも離れた大きな市の病院に運ばれます。
この長髪で190cm近くある大柄なアンジェロさんが
駆けつけてくれるので、安心です。

この副業をしてる時に、緊急事態があったら、どうなるのか・・・。

結婚式会場の敷地内に、2台の救急車が待機していました。

町役場の人から、明日のお祭りの夜もアンジェロさんが歌うとのこと。
ぜひ、写真を撮って欲しいと目立ちたがり屋のアンジェロさんが
日本の人に見てもらうのを楽しみにしています。
イタリアのシンプルで綺麗なウェディングドレスの写真を是非と
思っていましたが・・・。

angelo

大きなおなべでpaniscia(パニッシャ)

50717b29.jpg30日までは、毎日、Festaでの夕食が夜中の12時まで続きます。
本当のことをいえば・・・なんだか、ここのところ、
このお祭りの夕食が中心の生活になってしまっています。

どのくらいの人がいるのだろうと、座席数を数えてみると、
約300人以上が夕食をここで取っているようです。
座らず、ドリンクだけ楽しんでる人もいます。
この町の全人口は、約800人です。

さて、本日の夕食は、前菜がハム類の盛り合わせとinsalata russa
というマヨネーズであえたポテトサラダ。
日本語に訳せば、ロシア風サラダという名前がついています。


そしてお祭りのメインである郷土料理のpaniscia(パ二ッシャ)
インゲン豆入りのリゾット。大きなおなべでいっぱいに作られました。
おかわりをする人も。

あとは、お肉のグリルポテト添え、ゴルゴンゾーラチーズ、
デザートのタルトと続きました。
3歳のパトリック君(近所の男の子)も夜中12時まで食事。
びっくりしたことに、前菜のハムの盛り合わせをあっという間に
ペロッと全部食べてしまって、パ二ッシャは、おかわりをしてました。

antipastopaniscia

Festaの夕食

ad8c502b.jpg今日もこの町のお祭りが続きます。
お祭りといえば、南米が踊ること・・・とすれば、
イタリアは、郷土料理を食べることと言えるでしょう。

昨夜もやはりお祭り会場での夕食でした。
今日も、近所の人と夜20時に待ち合わせをしています。

本日は、先日にレストランで楽しんだこの地方のリゾットが
お祭りでの夕食で、メインになってます。

レストランとお祭りでプラスチックのお皿とフォークで
食べるのは、きっと味が違うことと思うけれど、
何よりもここに住む人たちと大きなテーブルで
音楽を聴きながらのお食事も楽しみです。



Festa 町の守護聖人のお祭り

77c6f962.JPGおとといの夜、23時過ぎまで家の前の広場では、
お祭りの準備の作業員の声がしました。

こんなに遅くまでこの町のイタリア人が働くのは、
見たのは、初めてのことです。
それだけ、お祭りを楽しみにしているのでしょう。

普段は、この町は、もう19時過ぎには、数少ないお店も
閉まり、農作業も終え、人々は、家族と食事の時間になり
とても静かな町です。

朝、電話線の修理依頼で広場前の公衆電話に行くと、
その準備のとは、どのようなものなのか見えました。
日本では、約25年前(?)のお祭りの時にありそうな光景で、
まるで、タイムスリップしたかのようです。
でもそれでもみんな楽しみにしている様子。

実は、私も楽しみなのです。

写真は、このお祭りのメイン会場。
前方のステージらしきところでは、歌と音楽です。

たまたま、ふらりと立ち寄ったら、
会場を準備していた町役場の人と近所の知り合いのおばさまに
声をかけられて、そのまま席に着き、夕食となってしまいました。
プラスチックのお皿に乗せられたポテトフライと牛肉のグリル。
ワインもプラスチックのコップに。楽しい夜でした。

いろいろな催しがありながら、お祭りは今月末まで続きます。

お米のクッキー

c094ce17.JPG今日は、特別に何かしたというわけでないものの、
あっという間に時間が過ぎ去り、夕方が早く訪れました。

和食でとんかつでも・・・と思ったら、すっかりお米が
足りないことに気づき、でもここから2km離れた隣町の
スーパーまで行くには、少し遅い時間。

新しい仕事のために、サンプルとして町役場から贈られた
ダンボール箱にこの地方のお米が入っていることを思い出し、
お米を何袋か取り出してみました。

イタリアでは、お米は、ミネストローネスープ用、
サラダ用、リゾット用・・・などと用途に応じてそれぞれ
お米の種類があります。
和食用に使うお米は、長さが短くて小さく丸い形で、
ミネストローネやお菓子作り用(お米は、タルトなどお菓子にも使います。)
のお米が日本の味にとても近いのです。

お米の袋を取り出してみると、VIALONE,CARNAROLI...と大粒で長く
和食には、向いてないお米ばかりでした。

しばらく、楽しげに箱の中を取り出してみていたら、小麦粉のように
細かくなったお米の粉の袋を発見。

2種類入っていて、ひとつは、黒に近いグレーの粉です。
この地方の特産の黒いお米が粉になったもの。
クッキーなどに使います。

ざらざらとした食感が残り、チョコレートも入れることが
多いです。ほんのりとした甘みのクッキーで素朴な味。
まだ、自分では、作ったことがなく、市販されたものを
買ってくるだけなのです。

クッキーをこの粉を使って、どのような材料配分で作ったら
おいしいかレシピを各国語にして、この町を訪れる観光客に
説明することも、新しく始まるお仕事のひとつです。
もちろん日本語も作ります。

町の活性化を推進するというプロジェクトは、町役場の人々も
住民もスローペースなので、本当に大丈夫なの???と心配。

そんなことを考えているうちに、もっと時間は、駆け足になって
ついにスーパーの閉店時間近く。
和食用のお米を買いに行くことは、断念してしまい、
今日は、和食のとんかつを夕食にするつもりが、
ミラノ風カツレツとパスタになりました。






近所のレストランにて

パ二ッシャ
今日のランチは、新しく始まる仕事の打ち合わせも兼ねて、
この町のcomune(町役場)の方とお食事。

小さなこの町に一軒だけあるレストランで、休日には、
アグリトゥーリズモとして都市に住むイタリア人観光客が
食事を楽しみに来るレストランです。
アグリトゥーリズモは、農場滞在をする観光だけでなく、
こんな風に気軽にお食事だけ楽しむことも多いです。

お料理は、材料は、もちろんすべて、この町で作られたものばかり。
ワインは、イタリア全土のワインが、ワインリストにありますが
土地のお料理に合わせて、この地方のワインが一番なので
すべてピエモンテ州から選びました。

まず最初に食前酒として選んだのが、スプマンテです。
S.STEFANO BELBO(CN)(サン・ステファノ ベルボ クネオ地区)で
作られたもの。ブドウの品種は、Pinot(ピノ種)
アルコールは、11.5%

前菜は、サラミやLardo(ラルド)、つまり豚の脂身の薄切り、生ハムなど。

続いて、この町周辺の郷土料理のPaniscia(パ二ッシャ)。
これは、豆や腸詰めソーセージなどの入ったリゾット。
水田地帯なので、パスタよりもお米の方が食べること多いです。

自分で作る時は、同じ材料でも日本風の薄味で暖まるリゾットに
していましたが、実際には、かなり濃い味のリゾットです。
やはり、一度は、こんな風に郷土料理のレストランに来ないと
わからないこともあります。

日本からこの町に来る人が、気に入ってくれる味かどうかは、
難しいです。そんな時は、私がつくるRIE風のパ二ッシャを
出しましょうか・・・。いえいえ、ぜひ、地元の味を体験して
もらいたいです。

選んだワインは、Erbaluce di Caluso(エルバルーチェ ディ カルーソ)
ブドウの品種は、エルバルーチェ種。ピエモンテ州の白ワインです。
アルコール度数は、食前酒より少し高めの12.5%

そしてメインは、うさぎの煮込み。

それにコーヒーと黒いお米(私の町は、黒いお米作りもされてます。)入りの
クッキーです。

ここでおしまいでなく、町役場のおじさまとのお食事は、最後にやはり
グラッパでした。

グラッパは、ワインの絞りかすを蒸留して作られています。
Grappa di Moscato d'Asti (グラッパ ディ モスカート ダスティ)
アルコール度数40%
これも食前酒のワインと同じく S.STEFANO BELBO(CN)
(サン・ステファノ ベルボ クネオ地区)産

1ba8d0bc.jpg薄暗い朝、裏口の扉を開けて見ると、鳥の巣があるでは、ないか・・・。
よく来るのは、ツバメ。時々 すずめも見かけるものの、
この近所は、ツバメが多いので、ツバメの巣でしょうか。

ROERO

fd954514.JPG今日のお昼は、ROERO rosso.(ピエモンテ州の赤ワイン ロエロ)と
サルシッチャ(腸詰めソーセージ)を使ったパスタ

BARBARESCO(バルバレスコ)、BAROLO(バローロ)は、ピエモンテに住んでいても
高級ワインで、最近の私は、試飲会で飲むもの(?)という位置づけに。

日常的に作る家庭料理に、高級ワインとの組み合わせは、ワインだけが
突出してしまうので、バローロやバルバレスコとブドウの品種が同じ
Nebbiolo(ネッビオーロ)を使ったロエロを家庭の食卓で楽しんでます。

今日、飲んだロエロは、先月、初めて訪れたクネオ地区の小さな農家で
買ったものですが、いつも飲む他のロエロと比べて、レンガ色を帯びた
ルビー色。ほろ苦さも残る辛口で、比較的、シンプルなお肉料理でなく、
ピエモンテのカモシカなどのジビエ料理にも負けない味わい。
レストランでなく、家庭での食事なので、ジビエ料理と合わせられないと
しても、熟成したチーズなら、手に入りやすい・・・。

この過疎化した街では、小さな食料品兼雑貨店が1つあるだけなので、
毎週火曜日にトラックでチーズ、サラミ類、卵、牛乳などを売りに
フランチェスコおじさんが街の小さな広場に来るのです。
もうすぐ火曜日。

蛙釣りの現場の用水路

7e0ab781.jpg写真は、前のブログの女性が蛙釣りをしていた用水路
おたまじゃくしは、もちろん、たくさんの魚がいます。



蛙釣り

夕食の前の忙しい時間、このブログを作るきっかけにもなった
近所の散歩をすることに。

あぜ道で、なぞの熟年女性が長い釣竿を手に、しかも部屋着のような
ワンピース姿で(決して外出用でない・・・)夢中で何か釣っています。

”何を釣ってるのですか?”と思わず聞いて見ると
さっそく見せてくれました。蛙です・・・・。
”どのように調理するの?”と聞くと

”手足を皮を取って、フライにするのよ。そうね・・・これは、
小さいから、そのまま。大きいのは、中に詰め物ができるわ!
本当においしいのよ!!!!!!!!!!!!”と

”詰め物は、何?”
”そうね・・・。パセり。

聞くところによると、近所の大衆食堂でもこのお料理は、あるようで
何かの縁でこの街で暮らしてしまった以上、一度試してみないと。

この女性のおうちで教えてもらおうか・・・と思った矢先に。
”チャオ!また 会いましょう!お嬢さん。私は、いつもここにいるわ!”

もう夕方は、涼しいを通りすぎ、寒いくらいに。すっかり秋の服装の
私でしたが、この女性は、もっと寒くなってからも、ここでじっと
夕食の蛙を釣っているのかしら。


散歩の帰り道

dd889304.jpg近所の大きな農家の前で。
このあたりは、昔からの大きなお米の農家が多いです。
ここの奥からが、ピエモンテ州の自然保護地区。

アルプスの山

33afe175.jpg早朝は、暗くどんよりしてたものの、綺麗に晴れました。
今日の夕食は、先月に、ワイン農家で購入した赤ワインで
最近のお気に入りのROEROに合う食事を作ろうと思いながら、
この景色の中、自転車をこいでました。

家族経営の小さな農家で生産本数も少ないので、
輸出は、してないです。とても丁寧で繊細な仕上がりで、
生産者のワインにかける情熱が感じられる一本です。

このワインは、また後日、紹介します。

夏であるものの、冷たい空気が感じられ、
アルプスの山の雪の部分も多いようです

今日からブログ

この春にローマから、ピエモンテ州の水田地帯の田舎で暮らし始めて、
あまりにもその生活の違いに喜んだり、悲しんだり、最近では、
何もできない田舎で、絶望して泣いてしまうことすらありました。

このまま、田舎で引きこもっていては、いけないと思って、
先日、近所のスーパーまで、自転車で行くだけだった私が、
ピエモンテ州の案内のパンフレットで、すぐ近くに自然保護地区が
あることがわかり、なんとなく、いってみようか・・・と
食事を作る前に、お散歩に行ってみました。

人気のない、湿地帯を進んでみると、目の前を小型の茶色の恐竜(???)が
横切り、見ると、それは、野生のきじ。
あまりにもびっくりして声も出ません。
何だか、どこか懐かしい遠い、田舎に遊びに行った夏休みのような気持ちに
なりました。

東京やローマの生活では、経験できないこと。
私は、今、ここに住んでいる時間を愛おしく、大切に思ってます。
今日から、私は、長い長い眠りから覚めたようで、毎日がとても大切です。

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