北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

November 2005

田舎での冬の時間

早朝にそっと雨戸を開けてみると、
昨日は、空が暗く、雪がしんしんと降っていたのが、
朝焼けが美しく、そして次第に明るくなっていき、晴れた1日です。

30nov2005 1













寒い季節が来たこの町では、晴れた日中でも人通りが少なく、ひっそりと
しています。

この町の中心となる広場に面していて、町役場の正面に自宅があるのですが、
人口が800人ほどのこの町では、時には、ドアの外に出ても、
誰も見ないことさえあるのです。

先日、この冬に使う、ここ当分に必要な野菜や肉、魚、お米、パスタなどは、
もちろんのこと、切れたら困ってしまう洗剤類やシャンプーなどを
大量に買いおきました。

寒くなって、道路が凍結したら、車で買い物に行くのも心配です。
一番近くの小さなスーパーまで2km以上離れています。

昨年まで住んでいたローマでは、アパートの目の前にスーパー、エノテカ、
マクドナルドなど多くの商店が並び、時折、スーパーで日本人の観光客を
見かけることもありました。
いつでも行くことができた大きなスーパーでした。

生活のスタイルが大きく変わり、お買い物をすることは、
とても大切な仕事のひとつとなった今、時間の流れ方も変わりました。
特に用事がない日は、日没になると、雨戸をぴったりと閉めて
18時以降、外に出ることはなく、深夜までゆっくりと自宅で過ごすのです。

夜のユーロスターで到着して、ノヴァーラ駅から自宅に戻るとき、
車のライトで照らされた前方で、大慌てでピョンピョンと不恰好に
動く生き物がいました。うさぎ・・・です。

小さなうさぎが横断して、畑から畑へ移動しているのです。
昨日の雪の中、建物がほとんどないところで、うさぎは、一体
どうしていただろうと思うのです。

30nov2005 2










スーパーで買ったイタリアの旅行関係の雑誌のページをめくってみると
私の町の近郊の都市があり、ピエモンテのクリスマス・マーケット
お米の歴史ワイン、お菓子などの特産品

そしてレストランの案内には、
パ二ッシャポレンタの写真が載っていて、楽しく雑誌を見て過ごしている時間は、
ここでの生活の冬の夜の楽しみのひとつかもしれません。




雑誌
Viaggi e SaporiDicembre 2005
3.90euro in ITALIA

blogランキング

雪景色に

ローマからピエモンテの自宅に戻る早朝の気温は、
冬の寒さがあるものの、優しく柔らかい気持ちのいい寒さでした。

まだ朝の5時半の真っ暗な中なので、わからないけれども
今日も、きっと晴れて青空のローマなのだろう。
そう思いながら、ローマを出発しました。

ボローニャの辺りから雪景色に変わり、
ぼんやりと車窓の景色を眺めていると、ふいに夫からの電話でした。

29nov05 neve1









"家の前の広場には、雪が3cm位、積もってるよ。"

ミラノから、ノヴァーラに向かう車内で、向かい合わせに座った女性が

"私は、ユーロスターでアンコーナから帰ってきたのよ。ボローニャ付近から
雪で徐行運転になって、45分遅れたのよ。天候なので、仕方がないけれど
1時間前の列車に乗れなかったわ。雪だから仕方ないのに、25分以上の遅れで、
座席指定の正規料金のチケットだったから、半額が戻って来るのよ。"

私に楽しげにそう告げると、次々と3人の友人に
私に今、話した内容のことを、とても嬉しそうに電話しています。

"チャオ。アンナよ。そっちは、どう。雪が降ってる。えっ。降っていないの。
それは、よかったわね。こっちはね・・・。"

車内でも携帯電話が多いイタリア。
でもこんなに気になったのは、今までになかったかもしれません。

外では、静かに雪が降り続けていて、都会とは、違うゆったりとした時間が
流れる景色の中、

窓を閉めた暖かい車内では、さまざまな音楽の携帯電話の
呼び出し音と楽しげに話すイタリア人の声がひっきりなしに続きます。

29nov05 neve2











うるさい・・・。と思ったものの、

私の携帯電話も鳴り、
"15日にトリノに住む友人たちと、郷土料理、食べに行くけれど、
RIEの分も予約したから・・・。"
町役場で働く友人のはずんだ声でした。




blogランキング

ヴァルポリチェッラ(VALPOLICELLA )

ラジオの天気予報では、火曜日から再び寒さが戻るということであるけれど、
今日は、朝から空が晴れ渡り寒さもやわらいでいた穏やかな1日でした。

ゆっくりと近所を散策したいと思いながらも、たまってしまった家事や
明日からのワインの講座や仕事の準備などで、あっという間に時間が
過ぎてしまい、今、やっと落ち着いた夜の時間です。

眠る前のこの時間、グラスワインでも飲んでみようかなと
手にしたボトルは、ずっと前から、この日に飲むことを決めていました。

valpolicella
それは、ヴェネト州のワイン 
ヴァルボリチェッラ(VALPOLICELLA)
これは、父の好きだったワイン。
今日は、父の命日だったのです。

ヴェネツィアに住んでいた頃に、
父に紹介したワインで、
私が住んでいるヴェネト州の
ワイン
であったことからか、
よくこれを好んで買っていたようです。

一時帰国した時に、
このワインを買って夕食の用意してくれていました。




ヴェネツィアで立ったまま、カウンターに並ぶ、たくさんの種類のおつまみと
グラスワインを楽しく飲んでいた4年前。

このワインを手に取る時、急に懐かしい気持ちになります。

それは、仕事の終わったあと帰宅する前に、
仕事の合間のおつまみとグラスワインの軽食に
注文するのは、3000リラ(200円弱)のグラス赤ワイン。
いつも、ヴァルポリチェッラと決めていました。

ヴェネツィアのオステリアでは、大きなボトルに入れてあって、
決して、エノテカで買うヴァルポリチェッラのように
高級なものでなかったけれど、その地元の空気の中で
過ごした時間が宝物のように思えます。

寒い冬の朝に、時々、寒かったヴェネツィアの冬と霧と
このヴァルポリチャッラを飲んでいたリアルト橋付近の
路地の奥にひっそりとある隠れ家のようなオステリア

思い出されます。

ピエモンテ州以外のワインを買うことがあまりない中で
このワインだけは、特別に買うことが多い一本です。


写真のワイン
VALPOLICELLA DOC CLASSICO
SUPERIORE RIPASSO
" zane"


生産農家
Azienda Agricola Boscaini Carlo

見本市にて購入。


オステリア(OSTERIA)
バカリともいわれるヴェネツィアの古いタイプの
ワインとおつまみのお店
リアルト橋付近に多いです。

立食でワインは、コップのようなグラスで。
私が頼んでいたワインは、ワイン名を指定していたので
ワイングラスで出ることも多いかったです。


blogランキング

同級生と再会して過ごした1日

朝、ニュースの天気予報でイタリア北部は、雪のマークで、
曇り空でも、バックに折りたたみの傘を入れ、
駅に向かいました。

今日は、イタリアに美術史の研究で出張してきている大学時代の同級生と
13年ぶりの再会だったのです。

ショーぺロ(SCIOPERO スト)の前の列車であったので、混雑しているかと
思ったものの、通常よりもミラノ行きの朝の列車が多く運行されていて、
いつもよりも空いた車内で、本を読んで過ごしました。

ミラノ駅を降り、歩き始めると、うっすらと粉雪でした。

寒い日だったので、再会した同級生とカフェやホテルロビーなど
暖かい場所で楽しい1日を過ごすことになりました。

久しぶりの再会なので、レストランは、内装が古い家具類で
アンティークであるところで、ゆっくりとした時間を過ごします。
まるで時間がとまってしまったかのような空間でした。

外は、相変わらず、冷たい雨と粉雪の中間です。

昼食後、ピエモンテ州北部のワインの見本市の招待券があったので、
2人で行くことにしていたので、ランチタイムで、選んだワインは、
弱発泡性の軽い味わいのバルベーラ種のワインに。
お昼も、ワインの見本市のために、軽めにしておきました。

ワインの見本市は、ピエモンテ州ビエッラ(BIELLA)県、
ノヴァーラ(NOVARA)県、ヴェルッチェッリ(VERCELLI)県

主催するもので、私の住む地域のワインがたくさん紹介されています。

実際には、他の州のワインも多くありました。

corvina

写真は、ヴェネト(VENETO)州
アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ
(AMARONE DELLA VALPOLICELLA)

使われるブドウの品種 コルビーナ(CORVINA)









ワインの試飲を終えて会場を出ると、冷たい雨も粉雪も止んでいて、
すっかりワインで体が温まったのか、辺りは、やわらかく、暖かい空気でした。

ミラノ市内の地下鉄のストがあと1時間以内で始まってしまうので、
彼女の宿泊しているホテル、そして中央駅の方角に急いで向かいます。

イタリア国鉄のストは、終わっているので、私は、ノヴァーラまで帰る時間を
気にすることになく、その後、夕食を一緒にして、久しぶりの再会の1日が
過ぎていき、田舎の町に戻ります。

"こっちは、雪がしばらく降っていたよ。"という夫の待つ車に乗ると
真っ暗な中、車のライトの照らす道路は、うっすらと白く氷が
張っていたようでした。






ランチに選んだワイン(写真のワインです。)
バルベーラ・デル・モンフェッラート(Barbera del Monferrato)
ラ・モネッラ (La Monella)
 

la monella

これは、ちょうど1週間前に、
夫とその友人と一緒に訪れた
アスティ地方のレストラン 
トラットリーア・イ・ボローニャ(Trattoria i Bologna)
持つワインナリーの
ラ・ブライダ(La Braida)社のワイン。





今日のランチで訪れたミラノのアンティークな内装のレストラン
Antica Trattoria della Pesa
V.le Pasubio 10
MILANO


ワインの見本市
L’ALTO PIEMONTE ,TERRA DI GRANDI VINI
Via Palermo 10 - MILANO
11月26日、23時まで。



blogランキング

勉強のためのワインを買いに

晴れて青空の1日でした。
買い物に行こうと外を出た瞬間、頬も手も凍るように冷たくなり
その寒さにびっくりしました。ここ最近、急に寒くなったようです。
夕方が訪れるのも早くなってきました。

casal 23nov












今まで、買い物に行くために、楽しく乗り回していた自転車。
寒くて乗る機会もなくなってきました。
夫の車が自由に使える今日、買い物に行き、洗剤類など切れたら
困ってしまうものを何ヶ月分か出来る限り多く買ってきてしまおうと
考えたのです。寒いので、今後、買い物に行く機会も少なくなるように
感じたからです。

車に乗ろうと、ドアに手をかけた窓にも、そしてフロントガラスにも霜が
ついていました。

今日のお買い物リストの中に、勉強用のワインもあります。

ワインの産地、ピエモンテ州に引っ越してきてから、
ワインナリーに行く機会も多く、おいしいワインに恵まれることも
多いですが、以前と比べ、残念なことに、他の州のワインから
遠ざかってしまいました。

先日、ワインの講座で、1年前は、ローマでほぼすべての試飲会に
出席して、そのブドウの品種産地、その土壌などの特徴は、私の感覚が
すべて記憶しているように思えていたはずが、まだまだできていないと
実感し、基本に戻ってワインの味を確かめてみようと思いたったのです。

それは、確かに信頼できる生産者の作るブドウの品種が1種類だけのワインで、
決して、高価なものでなく、出来る限り、シンプルなもの。
例えば、Barrique(樽熟成)の期間が長く、木の香りが多くついて
しまっているものでなく、その品種本来の香りとブドウの作られた土地の性質が
感じられるワインを探しました。

そんな目的で、今日、選んだワインは、LA‐VIS 社のメルロー(MERLOT)
この生産者は、北イタリアのトレンティーノ(TRENTINO)地方です。

昨年、このLA-VIS社のワインは、試飲会で多くの種類を見てきただけに
エノテカでなく、近所のスーパーでも購入できるワインでありながら、
安心できました。

lavis

LA・VIS
MERLOT TRENTINO 2004
12.5% vol.

近所のスーパーで、4euro








私が、個人的に、好きなこの生産者のワインは、RITRATTO ROSSOこれは、スーパーで見ることがなく、もう少し価格も高くなります。
使われているブドウの品種は、TEROLDEGOLAGREIN






blogランキング

蜂蜜と胡桃、へーゼルナッツで

先日、キノコ料理を食べに行った丘の上のレストラン。

このレストランでは、様々なジャムなども販売していましたが、
ビンも不揃いで、たまたまあったビンに詰めて、手書きのラベルを
貼って販売しているようなのです。

そんな手作りのビンが気に入り、この日、仕事で一日中、家の中で
デッサンをしていた夫にお土産に買って帰りました。

蜂蜜漬けの胡桃とへーゼルナッツのビンです。

蜂蜜入り胡桃

レストランに行く途中の丘には、
蜂蜜のために、色とりどりの
かわいらしい蜂の巣箱が
並んでいました。







ピエモンテ州では、へーゼルナッツは、もちろん、蜂蜜もとても
おいしいことで有名です。

ピエモンテ州のワインの有名な産地、バローロ地区なども
ワインだけでなく蜂蜜もあります。
イタリア産の蜂蜜を見つけたら、それがピエモンテ州のもので
あったら、ラベルを見てみてください。
きっと有名ワインを多く産出しているCuneo(クーネオ)という
都市名が書かれていることが多いはずです。

今日は、夕食後のデザートにこのビンを使って、タルトを作りました。

夕食の一品を作るような感覚なので、目分量であって、しかも
お砂糖やバターは、あまり使わないので、本を見て作るわけでもなく
生地を作るのに、5分くらい、そしてそれを小さなオーブントースターに
入れるだけの簡単なものです。

今日は、栗の粉が切れていたこともあって、町役場から参考商品として
もらったお米の粉を使っています。

お米の粉

写真は、お米の粉2種類。
どちらも私の町の特産品です。
左が黒いお米の粉
右がカルナローリというお米の粉です。









本日のデザートのタルトは、黒いお米の粉を使い、
そして近所の広場に毎週火曜日にトラックで来るチーズ屋さんで
買ったリコッタチーズも使ったタルトです。

材料は、この町の特産品とピエモンテの丘陵地帯の蜂蜜とナッツ類
本にのっているわけでもなく、この土地の味を大切にして、
簡単に作った私のオリジナルです。



黒いお米のタルト









CARNAROLI(カルナローリ) 
お米の一種で、日本のお米よりも粒が大きい。
これは、リゾットに向いていて、日本食のように
お米を食べる時のお米とは、別に、リゾットのために
いつも用意してあります。
リゾットの他にお野菜の中の詰め物に使ったり、
サラダなどにも。平均調理時間は、16−20分ほど。
(日本のお米に近い品種は、丸く小さいために、約12分。
長さも日本のお米よりも1mmくらい大きくなります。)





blogランキング

キノコ料理の昼食会

"日曜日、みんなでキノコを食べにいくけれど、来れるかな。"と
友人からの誘いで、ピエモンテ風フライ、ポレンタのお祭りの時
いつものメンバー14名で、近郊の丘陵地帯にある村の小さなレストランに
出かけました。

ここは、ワインの産地のガッティナーラ(GATTINARA)の近くの村です。
ガッティナーラの町の中に入っていくと、メインストリートには、
ブドウの飾りが続いています。

uva







ガッティナーラを通過して、丘を登り、小さな村のレストランに到着。

丘陵地帯












レストランに入ると、隣のテーブルのグループは、偶然、友人の何人かの
知り合いが来ていたようで、田舎に住んでいると、車で約40分かかっても
知っている人々に会ってしまいます。
そして、とってもにぎやかな日曜日の昼食になりました。

キノコのグリルなどの前菜のあと、キノコのリゾット
キノコのクリームパスタと続いたあと、今日、初めて食べたのは、
ピエモンテのカモシカの煮込みです。
野生の香りがして、少し羊にも似た味わいでした。
カモシカの横には、ポレンタ(とうもろこしの粉を練ったもの)が添えられ、
このポレンタもローマに住んでいたころには、ほとんど食べることが
なかったものですが、ピエモンテに来てからは、食べることの多い
お料理のひとつです。

かもしかとポレンタ












victorio
写真は、お互いの家族ぐるみで仲良しの近所の友人。
そして、私のワインの仲間です。

"今日は、ワインは、ガッティナーラかな。"と言うので
"それは、高級ワインよ。ここは、バルベーラでいいの。"と
笑いながら話していて

"このバルベーラは、おいしいね。"と
嬉しそうです。










私の友人グループは、私よりもずっと年上の50代の人が多いのですが、
とても楽しく、話していてまるで同級生と話すかのようです。
日本では、比較的同じような年代の人が一般的に友人として
多いのですが、イタリアでは、友人の年齢層が広がります。
これは、イタリアに住んでいて、もっとも生活が楽しくなることの
ひとつです。

次のみんなでの集まりは、12月8日。
いつもは、働きたい気持ちでいっぱいなものの、
この日には、どうか仕事が入らないようにと願っています。

この後、ボーリングに行きましたが、私は、もっとも下手でビリでした。

日本の古い昔のタイプの地味な田舎のボーリング場です。
モニター画面に映し出されるスコアを眺めながら、みんなで笑ったり、
手をたたいて"ブラボー"と言ってみたり、楽しい時間があっという間に
過ぎていきました。
帰りは、電灯もないような町の夜空に星がくっきりと浮かび上がり、
それは、とてもきれいです。

blogランキング

ワインを買いに

ピエモンテ州のアスティ(Asti)地方にワインを買いに行きました。

最初、エノテカ・レジョナーレ(Enoteca Regionale:州のワインセラー)
立ち寄り、そこでこの地区のワインを何種類か試飲してから、
ワイン農家を決めて買いに行くのですが、何回かいくうちに
この州のワインセラーで働く女性と顔見知りになっていて、
安心して相談することができます。

以前にも買いに行った小さなワイン農家に行くことに決めました。

夕方17時も過ぎると、辺りは、真っ暗になります。

アスティ地方は、ワインで、日本でも有名な産地ですが、
ひとつひとつの村は、私の住んでいる地区と人口も同じくらいで
一面ブドウ畑の田舎です。

今回は、夫とその知り合いの人たちと夕食の約束があったため、
自分で運転は、しなかったですが、ここまで、ひとりで来るには、
何度か明るい時間帯に訪れ、道を熟知しないと難しいです。

真っ暗なブドウ畑の丘陵地帯を進み、農家の邸宅の明るい光が見えた時、
突然、とても温かい空気が漂います。

5月頃、一度訪れただけの場所でしたが、私がその時に、気に入っていた
ワインを覚えていて、
"あなたが、おいしいと言っていたワインです。これは、前回は、
まだボトルに入れたばかりで、今日のは、もっと丸みを帯びた味
になっていますよ。"

農家特製のサラミやチーズ、グリッシー二、パンなど、
夕食のレストランの前であるものの、話を聞きながら、
試飲のために出してくれたおいしいピエモンテ州の
ロビオーラチーズ(Robiola di Roccaverano)と試飲のワインで
楽しい時間を過ごしました。

大きな都市に住んでいる頃は、大きな高級ホテルの一室での試飲会に
たくさんの生産者が並び、次々に試飲をしていく方法で勉強していました。
多くの種類に一度に出会える機会で、いい面が多いですが、

こんな風に、ワイン農家に車で訪れ、生産者とゆっくり話すのも
大切な時間です。

morra 

この農家に住んでいるネコのことや
作っているワインの樽が
どのワインがどの樽に入っているか、
そしてトイレの位置まで知っている・・・。
何よりも私の顔を覚えていてくれる、
そんな何軒かのワイン農家を
持つことができることが
とても幸せです。
すべて、田舎に住んでから
持つことができた時間です。








何種類か試飲をして、選んだ5種類各6本ずつの合計30本を購入しました。
バルベーラ(BARBERA)、ロエロ(ROERO)などです。


農家に行く前にいつも立ち寄る州立のエノテカ

Enoteca Regionale del Roero
via Roma 57
Canale(cuneo)
9:30-12:30 16:00-19:30
(休)水曜日


blogランキング

田舎で過ごした1日

写真は、近所の自然保護地域の湿地帯にひっそりとある小さな沼です。

palude nov2005
















友達に聞いてみても、沼に名前は、ついていないようです。
こんな湿地帯に囲まれた水田地帯なので、冬は、霧が多いのです。

今月は、ローマ、トリノといった大きな都市に行く機会が続いていて、
そこでは、たくさんの人々が忙しそうに、そして観光客が楽しそうに
街を歩き、魅力的なレストラン、ワインのお店、素敵な洋服の並ぶ
ショーウィンドーが多くあって、夜でも明るい街角で、

その中を時間に追われながら、重いカバンを持って歩き回ったことは、
充実して幸せな時間であるけれども、その一方で別の私の生活があるのです。

仕事などがない時には、この田舎だけで過ごします。

この小さな田舎に、自宅とそしてイタリア人の農家の友達がいて、
この空気の中に存在している時の私は、まったく違う人生の価値観や
時の流れを持つようです。

寒くなってきたこの地方で、景色を見ながら散策していました。
気温も低く、霧が多くなってきたこの時期、
自転車に乗ることも少なくなりました。

稲刈りがもう終わっている田んぼに、真っ白な無数の物体が動くのが
遠くからもはっきりと見えます。

airone nov2005








それは、白いAirone(サギ)です。

寒い冬の間も田んぼで見れるのでしょうか。
ここで越冬するのか、それとも違う土地に行ってしまうのか、
まだわからないでいます。

私は、この土地に引っ越してきてから、まだ冬は、迎えていないのです。


blogランキング

列車が満席だった1日

ここ何回か、ローマに行く時には、駅で直前に
ユーロスターのチケットを購入していました。

最近では、事前に購入すれば割引もあったり、
インターネットでも簡単に予約できるのですが、
今日も時間がなかったということを理由に、
やはり駅で直接買うことにしてしまっていたのです。

早朝、霧の中、自宅を出て、ユーロスターの出発1時間前にノヴァーラ駅に到着し
チケットを購入しようとすると、ローマ行きは、すでに満席。

がっかりしている時間は、ないので、そのまま、ミラノに行き、
ミラノからナポリ行きのユーロスターに乗ることにしたのです。
いつの間にか、すっかり鉄道に詳しくなっていることに気がつきました。

ミラノに到着し、ナポリ行きの待ち時間は、約1時間もあり、
駅から出て、いつもミラノで仕事の時に行くBARで
ゆっくりカプチーノでも飲んで待つことにしようと思いついたら、
急にとても得した気分になりました。

私が立って飲んでる位置のすぐ横で、ミラノのビジネスマンの
ランチタイム用に、おいしそうなパニーノを手際良く、
たくさん作っています。

まるで小さな子が、物珍しく、様子をじっと見いっているように自分が思えて、
作ってるお店の人と目が合った時、思わず笑ってしまいます。

今日は、1時間遅く、ローマに着いてしまうので、
ランチは、ユーロスターの中で取ろう・・・
それに、ぴったりのパニーノです。

いくつもの種類のパニーノから選んだものは、ハムがたっぷり入っていて、
その上に、ズッキーニのグリルが置かれている比較的シンプルなもの。
シンプルであるものの、今まで、自分で作ったことのない組み合わせです。

ミラノのbarのパニーノ











それにしてもこんな日もあるものです。

ローマからの帰り道、最終のミラノ行きユーロスターでなく、
夜行で帰ろうと思ったところ、ミラノ行き深夜急行は、
1月まで運行休止、それより約30分遅い
別のルートのミラノ行きの夜行は、満席。

そこで、今回は、まったく別のルートで帰ってみることにしました。
しかも乗り継ぎ時間が短いからか、私の今回のルートの
列車乗り継ぎは、黄色の自動販売機での検索にも、
駅の係員のいるチケット販売のコンピューターにもでてきません。

そんな帰り方が、どうしてわかったかというと、ノヴァーラ駅で購入した
ピエモンテ州地区用の時刻表です。
田舎で暮らす私にとって、そして、自分の町以外に仕事や学校で
通う私には、これは、必需品で、いつもカバンの中に入っています。

イタリアのトスカーナ地方を通る海岸線のルートで
朝5時にジェノバ方面まで行き、
それを2回乗りついで朝7時半には、もうノヴァーラ駅に到着する方法です。

もうひとつのルートでは、イタリア国鉄のバスを途中使う方法もあり、
こんなことを考えているととてもおもしろいのです。

深夜23時すぎ、ローマのテルミニ駅の正面は、クリスマス用の装飾で綺麗でした。

テルミニ駅 141105

いつものミラノ行きなら、
すでに列車に乗っている時刻。

まだ駅にいるという
不安がありながらも、
乗ったことのない列車と
乗り継ぎの今まで
知らなかった駅名に

帰宅ではなく、まるで
旅に出るような気分でした。








blogランキング

霧の多い地方

これは、先日、ジェノバの国際見本市に行った日の
朝9時の自宅前の写真です。

霧の自宅前
もう太陽が出ている時間ですが、
雲と霧で隠れてしまっています。
この地方は、霧が多く、
高速道路からの田園風景は、
真っ白で時折、
大きな木の黒い陰を
見ることができるくらいです。



ここから約1時間後、ピエモンテ州の南部とリグリア州の辺りに近づくと
急に空の色も気温も違ってきます。
この変わり方は、見事です。

ピエモンテ州南部






この日、朝の天気予報の気温で私の地域が最高気温9度であったのに対し、
バスで約1時間45分後のジェノバは、最低気温が10度以上でした。

今日は、これからローマに向かう日です。
早朝に駅まで車で行くわけですが、まだ夜のように暗く、
オレンジ色の街燈の中、道路は、大丈夫であるものの
車窓は、一面、ぼんやりと白い幕が覆っています。

そんな時、駅までの車の道のりが、どこか知らない夜の世界を
旅しているという感覚になります。




blogランキング

ジェノバの国際見本市にて

貸切バスで53名の町の人々とジェノバ(Genova)まで日帰りで
お魚の見本市に行きました。
テーマは、スロー・フィッシュ(Slow fish)です。

genova1
私の町は、スローフード(Slow food)
繋がりの深い、スローな町(Citta Slow)
として知られています。



今回は、町役場の人たちと4人で、この国際見本市でCitta Slow
会議が開かれることもあって、前半は、私も会議に出席させてもらい、
後半は、町の人たちと楽しく見本市内を散策、各パネルを見たり、
お食事やワインなど楽しみました。

genova3

genova4

















町役場の人が興味のあったところは、日本からの展示でした。

お魚の見本市でありながら、最も私の町で興味のある
日本の有機栽培のお米作りの紹介の展示であって、
その有機米を作るのに使われる"ドジョウ"が水槽に入っていました。

残念なことは、展示が日本語で子供向けに書かれた本と英語のプリントで
あとは、おにぎりの販売で在住者の日本人女性がブースに立っているだけで、
友人は、農家の生産者と専門家として、深い話がしてみたかった様子です。

この生産者と私の町の農家の人と環境を大切にしたお米作りの
接点ができれば、それは、とても素晴らしいこと。
私は、ぜひ、この生産者に連絡してみよう思うのです。

ワイン好きな町役場の人とスローフード協会のワイングラスを
首からかけて、3人で試飲するワインを選んでいる時に、
日本からの男の子3人に会いました。
フィレンツェから来た若いコックさんたちです。

それぞれの分野でイタリアの日本の人が活躍しています。

会場内、自由行動で、バスの集合時間は、17時。

"バスが故障でもして遅れて出発すればいいのにね。"と
みんなで笑いながら、町の人々と出口に向かいます。

私の町の人は、時間がいつもぴったりで、バスの中の時計が16時59分を
表示している頃には、バスは、出発して高速道路に向かっていました。

町の名前の表示が見え始め、そろそろ到着という時に、
今回のガイドの役目をしてマイクを握っていた農家の人が、
"また、こういう企画でどこか行ってみたいところがあったら、
町長に提案してみてくれ。"と言うと、

みんなそれぞれ、"フィレンツェがいいわ。"
"なんと言っても、フェッラーラでサイクリングしてみたいわ。"など
思い思いにいろいろな大きな都市の名前を言うのです。
きっと、こんな田舎の楽しみは、農作業で忙しくない時期のお祭りと
こんな日帰り旅行なのかもしれません。
そんな私もぜひ、次の企画にも参加したいと今から、楽しみにしているのです。




slow fish(slow food協会 パンフレットから一部抜粋)
14世紀の頃、ビザンティンでは、キャビアは、貧しい人々の食事でした。
2週間の賃金で45kgバレルを買うことができたそうです。
現在では、わずかな量しかとれないために、大変高価なものになっています。

いつまでも鰯が安いままでなく、そしてキャビアと同じような現象が
数年で鱈、マグロ、ボラなどにも起こるかもしれません。
そこで、slow fish は、数多くのセミナー、国際会議を開いて
漁業関係者、貿易関係者、養殖産業者、科学者、消費者などが参加して
意見交換する機会作っています。


genova2













blogランキング

白トリュフ

トリノの夜は、クリスマスシーズンが近づいていることと、
オリンピックがある都市なので、文化、芸術の催しも多いこともあり
そのために用意された街の光がとても綺麗でした。

いつもは、夕方には、列車に乗り、帰宅しているのが、
この二日間は、仕事の打ち合わせの夕食があり、
街の光を見たときに、夜の街を見れることになって本当によかったと
そう考えれば、疲れるどころか、とても幸せな気分になれます。

2,3時間の睡眠時間が数日間続いてしまっていたものの、
夜風が気持ちよく、疲れるどころか、足取りがとても軽く、
待ち合わせのホテルロビーに向かいました。

時々、朝食をとるカフェの前を通り過ぎようとすると、
クロワッサンやドーナツ類が並ぶ朝とは、違ってオリーブ、チーズ、
サンドイッチ、サラミなど食前酒(L'Aperitivo)を楽しむ時間に
変わっていました。
19時近くの街は、もう暗くなっているものの、
まだ開いているお店があったり、人通りが多く、
そして何よりも街の光がとても華やかな雰囲気です。

他のヨーロッパの都市から出張で来ている人たちとの夕食だったので、
一般的に想像して期待しているイタリア料理らしいパスタやピッツァの
レストランにしようか・・・そんな風に考えもしたのだけれど、
ピエモンテの郷土料理のお店である古いレストランを選びました。

まだ、食べたことがない白トリュフ(tartufo bianco)
ぜひ食べてみたいとお昼からずっと言っていたので、
それならピエモンテ州のランゲ・モンフェラート地区の
白トリュフ
がたっぷり食べられるお店に。

前菜は、彼らのために、多くのピエモンテ料理を味見できるような
盛り合わせを特別にアレンジしてもらいました。

そして、白トリュフのパスタ(Tajarin タリヤリン・・・ピエモンテ地方の
手打ちの細い麺)
写真は、メインの生牛肉のたたき(Carne Cruda・・・カルネ・クルーダ) 
この上にも白トリュフがたっぷりかけられています。

carne cruda








自宅で食べるピエモンテ料理は、ノバラ風リゾットなどで、
このようなメニューは、レストランで食べることのできる郷土料理であって
一般的な家庭料理では、ないけれど、今、住んでいるこの地方の
お料理や人々が大好きであって、ここを訪れる人には、
ぜひ知ってもらいたかったのです。

帰りは、22時50分のトリノからミラノ行きの列車に乗って帰宅。
車両には、人もまばらで、大きな都市であるトリノを出発すると、
あっという間に、電灯もほとんどない地帯になります。

窓は、鏡のように自分を映しているだけで、外は、何も見えません。
急に眠気が襲い、立って、座席の上の窓を少し開け、冷たい夜風を
入れました。
  
ピエモンテ料理
Tre Galline
via.Bellezia 37




blogランキング

イタリア国鉄

FS(Ferrovie dello Stato) イタリア国有鉄道は、いつも遅れてしまうと
列車に乗る機会の多い私は、ため息をついてしまうことも多かったです。

今回、19時近くまで授業でローマにいて、
翌日の朝8時半には、トリノで仕事がある私にとって、
深夜急行で翌朝トリノに到着する方法もありましたが、
夜中過ぎに、一度、ピエモンテ州の自宅に戻り
きちんと準備して仕事に行くことにしました。

この場合には、たった1つのルートしかなくて、
最終のユーロスターである19時半ローマ発ミラノ行き
そしてミラノからトリノ行きに乗り換えます。

ミラノに24時5分に到着後、トリノ行きは、24時18分に出発、
これを逃してしまうと早朝までトリノ行きは、ありません。

ローマから乗った私の周囲は、停車駅のフィレンツェボローニャ
通過するたびに、入れ替わり、ミラノに到着するまでには、
車内には、空席が目立ちました。

ボローニャを過ぎた頃、食堂車でサンドイッチを食べて、席に戻ろうと
通路を歩いている時、列車がミラノに約10分遅れて到着予定であると
アナウンスが流れ、急に落ち着かなくなります。

15分に到着した後、果たしてトリノ行きの遠く離れたホームまで行き、
18分に乗れるのであろうか・・・。

ミラノが近づく頃、24時25分、ミラノ到着というアナウンスに変わり、
困った私は、3号車にある列車内の乗客アシスタントに向かいます。

"困っています。今夜トリノ行きに乗り継げないので、どうにかいい方法を
教えてください。深夜のミラノ駅で、そういうお客さんのための
控え室は、ありますか・・・。"

若い女性の車掌さんは、笑顔で
"問題ないですよ。トリノ行きは、これに伴い、遅れて出発させます。"

隣にいた男性の車掌さんは、

"先頭車両である一等車の、空いてるところなら、降りてすぐに
トリノ行きホームに行くことができるので安心して座っていなさい。"
と私の荷物を持ち、席に案内してくれました。

到着10分前に、次々と乗り継ぎ列車の予定出発時刻とホーム番号が
アナウンスで流れます。

乗り継ぎを可能にするために、約4本の他の列車まで
遅らせて出発させていくことになります。

イタリア国鉄が遅れてしまう理由の中には、故障や天候などだけでなく、
こんな操作もあることに気がつきました。

待っていたトリノ行きのドアの前で、これで、明日、無事にトリノに
行くことができると安心してその場で立ちすくんでしまいました。

fs












blogランキング

私の町の栗のお祭り

この田舎の町は、いつも行事がある時は、なぜか雨だな・・・。と
よく夫が言っているように、今日もやはり雨でした。

ノバラ風リゾットのお祭りの1週間も、雨が続いていたと
あの夏の終わりの日々を急に懐かしく思いました。

今日は、小さなこの町で栗のお祭りです。

日曜日の朝、この町の始まる7時は、時を知らせる7回の鐘の音の後に
一日の始まりのかわいらしいメロディが流れてきます。

その鐘が終わると同時に、まるで待ち構えたかのように、
家のブザーがなり、町役場の友人が立っています。
"今、広場に駐車している車を移動してくれる?"

castagna










この人口の少ない町の中心の広場に面している自宅の窓から
外を見てみると、朝、早くから、栗を焼いているのです。

車を移動しに外に出た私に、この町の農家の人たちが手を
振って呼んでいます。
"栗、食べないか?"

午後になり、家の前に並ぶ、屋台を見にいきました。
マッジョーレ湖の方から、今日のために、この小さな町に
パンやチーズ、サラミ類を運んできたジュゼッペさん。

giuseppe












栗の粉とチョコレート、生クリームで作った
タルト(Castagnaccio)
を味見させてくれました。
これは、売ってるのではなく、栗のお祭りのために、
ジュゼッペさんの奥さんが用意したものです。

castagnaccio












私は、ここで、クリスマス用のパンを買いました。
人口800人のこんな、小さな町でも、クリスマスの前には、
この広場でちょっとしたマーケットが開かれると知り、

ローマで、仕事の帰りに華やかに飾られたヴェネト通りを見ながら、
過ごしてきていたクリスマスの時期、
ここでは、暗く寒い冬だけがくると思っていたけれど、

自宅の前の広場に、こんな温かいイタリア人の集まる冬は、
人生の中の忘れられない素敵な思い出がまたひとつ増えそうです。

一日中、屋台にいるジュゼッペさんは、背後にある自分の車の中に
赤ワインのボトルと自分のコップをちゃんと持っていて、
私が、ソムリエであると話すと、急に
"みんな、日本人のソムリエのお嬢さんと乾杯するぞ。"と
プラスチックのコップにほんの一口ずつ注いでくれます。

プラスチックのコップも雨で濡れてしまっていたけれど、こんな
冬の入り口の雨の日曜日も悪くないと思った。



blogランキング

モダンなイタリア料理

monte dei cappuccini











ここ何日間か、トリノで外食のランチタイムが続きます。

トリノでは、手頃な値段でモダンなレストランがあります。
ガラス張りで中の様子がよく見えたことと、
ひとりでふらりと入りやすかったこともあり、
ここでランチにしました。

もちろんメニューには、パスタがあっても、
どこの国にもありそうなレストランでのランチという感覚です。

グラスワインと大きなお皿のサラダ、そしてピエモンテ(トリノの)
グリッシー二とパンの組み合わせで。
ピエモンテ州のDolcetto(ドルチェット)のワインと
グリッシー二(Grissini棒状の乾パン。ピエモンテが本場なんです。)
だけがイタリアらしさかもしれません。

ミラノにも同じようなレストランがあり、本日のランチ用のメニューも
あったり、いつもビジネスマンでいっぱいでした。

やはり、ここトリノでもビジネスマンが大半で、隣のカウンターの席には、
お買い物帰りで、横にベビーカーを置いた若いイタリア人女性でした。

モダンでシンプルなデザインの別のレストランに翌日は、
お仕事の打ち合わせで行きました。

先日に訪れたところは、ビジネスマンが短時間のランチだとすると
ここは、落ち着いて過ごせるため、近所に住む優雅な主婦や老夫婦が
ゆっくりあっさりとしたモダンな味のランチタイムを過ごしています。

フラッシュバックのように一瞬何かが似ている・・・とふと思ったのは、
アメリカやアジアなどの高級ホテル内の洗練されたカフェレストランで
イタリアンテイストのお食事をした時のような・・・。

このフレンチのようでも和風のようにあっさりとした味わいのイタリア料理に
選んだグラスワインは、白ワインで、このピエモンテ州のワインの中でも
ブドウの品種は、ピエモンテ州特有のブドウ品種の
Erbaluce(エルバルーチェ)Arneis(アルネイス)の白でなく
インターナショナルでもあるChardonnay(シャルドネ)を選びました。

いつか、モダンなデザイン、味が好きな夫と一緒に再び来てみようと
思うレストランです。

イタリア人の人がイタリアの家庭料理とは、違った味を求めて
来ているように、日本から本場のイタリア料理を求めてくる時には、
もっと違ったタイプのレストランにぜひ。

実は、こんなことが、ありました。

少し前に、ずっと9日間も一緒だった日本からの大切なお客さんを
案内した時、最終日にミラノにある日本で有名な高級レストランを、
イタリアの最終日の記念にと彼らは、日本から予約をしていました。

そのレストランは、そう・・・流行のモダン料理という意味の
ヌォ−ヴァ・クチーナ(Nuova cucina) であるレストラン。
彼らから予約したレストラン名を聞いた時に、
そう説明は、しておいたのだけど。

おしゃれをして、車も日本から手配をして予約時間に楽しみに
出かけていき、翌日の帰国前に私に話してくれたことは、

"日本人が働いていて、だから安心だったけれど、ずっと妻と
話していたんだ。RIEさんとナポリで行ったピザ屋さん、
フィレンツェのステーキや猪のミートソース、ヴェネツィアでの
アンコウのグリルやうなぎ・・・そんなお店の方が
ずっと安いのに、おいしかった"と言われたことが、
少し、悲しく思い、帰りの車の中で、ずっと考え込んでしまったひとつです。

明日は、きっといつものように、トリノのカフェで立ちながら、
グラスワインとトリノらしい小さなサンドイッチや
オリーブ、サラミ、チーズなど好きなものをちょっとつまみながらの
短いランチタイム。

そして次は、ピエモンテの郷土料理ばかりのトラディショナルなレストランを
探して訪れてみます。

どちらかというと在住者のランチ向けです。
訪れたお店は、下記

気軽なひとりのランチに、サラダとワインとグリッシー二で10〜13euro
お店の人は、とても感じがよく親切
POSTO SAN CARLO CENTRO
Via Lagrange 34/A 

落ち着いた感じでモダンなイタリアン 25〜35euro.ランチのセットで10euroも。
洗練されたあっさりとした味
A Tavola
via Eusebio Bava 1
Torino




blogランキング

トリノ ポー川付近にて

今週は、ずっとトリノに日帰りで行っています。
早朝、町の始発バスに乗って、駅に向かうので、トリノに到着する8時半過ぎに
朝食をカフェですることにしているのです。

ミラノの時は、いつも朝食に行くBARが決まっているいますが、
素敵なカフェの多いトリノでは、毎回行くところを変えています。
今日は、サンカルロ広場付近のBAR MOKITA に。

私の朝食は、いつもクリーム入りのクロワッサンにカプチーノを
注文するのですが、ここでは、朝食というより、おやつに近いような
アップルパイを選びました。
いつも、トリノのカフェは、どこでもそうなのですが、
今日も種類が豊富で選ぶのに迷ってしまいました。

これは、ちょっと贅沢な気分です。
BARが一軒もない私の田舎の町では、朝食の外食をすることは、
まずないのですから。

お昼過ぎ、少し時間ができた私は、ポー川沿いを歩いてみました。
紅葉がとても美しく、丘の方面は、高級住宅地になっています。

torino 02nov












町役場で働く友人が、美しい建築物と景色の中、
同じ州であるトリノの歴史や文化、お料理に興味を持っていて、
丘の上の古い館でランチの企画をして、それに誘われていました。

ちょうどその時、ミラノに仕事に行く日だったので、
断ってしまったのですが、そんな素敵な企画を
田舎で生活する友人たちと楽しんでみたかった・・・と思いながら
しばらく橋の上で景色を見ていました。

同じピエモンテ州でも、私の住む地域は、一面平野で
霧が発生しやすい農作地です。

霧が発生して、水田地帯に所々あるポプラなどの植林が遠くぼんやり
見える時、幻想的な景色になります。

夏は、青々とした稲と真っ青な空にくっきりと見えるアルプスの景色でした。
一番最初にブログを書いていた頃がその時期でした。

それがやがて、この地域のお祭りが終わった頃から
稲が黄金色になり、秋の空の雲になって、その後、
稲が刈り取られ、野焼きも行われている景色に。

冬の入り口になった今、いつもどんよりとした空の中、
霧が発生する風景です。


02nov












"水田に所々ある木々のある景色がとても綺麗"と友人に話したら、

"昔は、もっとたくさんあって、ただそれだと日陰になり、お米の栽培に
適していないから、今では、少なくなったわ。"

ここで生まれ育って、この町から出たことのない友人がそう教えてくれました。


BAR MOKITA
via Giolitti 1
Torino

アップルパイとカプチーノの朝食 2.15euroでした。



blogランキング

静かな祝日の1日

ローマに行く朝、あまりに霧が深く、車で駅まで行く予定が、
いつものように、町の始発のバスになりました。
霧の中、まるで誰も住んでいないかのように、町は、静かでした。
やがてバスが来て、私だけを乗せ出発します。

novara 31oct












いつもは、スクールバスのように子供たちでいっぱいであるこのバスが、
今日は、ひとりもいません。

イタリアでは、火曜日の祝日の前の月曜日も仕事をお休みにして、
土曜日から火曜日まで連休にしている人がほとんどで、
学校もお休みのようです。

朝一番にあるトリノからミラノ、ボローニャ、フィレンツェ、ローマを
停車するユーロスターは、いつもビジネスマンで満員であるのが、
ほとんどが空席でした。


お昼過ぎにローマに到着しました。


roma 31oct
ローマは、やはりどこまでも明るい空で、
連休であったので、
観光客の姿が目立ちます。

ヴェネト通りでバスを待つ間も
何人かに地図を片手に道を聞かれました。

日本人の観光客も多く、
華やかな雰囲気で、
以前、働いていたオフィスも近く、
ここに住んでいた頃を思い出します。







ローマからの帰りは、ミラノ行きの深夜急行に乗りました。

まだ真っ暗な朝6時過ぎにミラノに到着。
朝食のカプチーノとクロワッサンを食べにいつも行く
BARに向かおうと、駅を出るとローマと違い、冷たい雨でした。

トリノ方面に向かう高速バスが出発するのは、祝日は、
朝、9時が始発となります。

それまでの時間、ゆっくり本を読みながら、過ごしました。
やがて、夜が明け、次第に明るくなったものの、雨と遠く霧で
かすんだミラノの風景でした。

milano 01nov









高速バスが出発するミラノ ガルバルディ駅に向かうため、
地下鉄に乗る前、ミラノ中央駅を振り返りました。
駅構内には、多くの人がいるものの、駅からオフィス街になる
共和国広場につながる通りには、誰もいません。

私の周辺には、BARで一緒だった警察官のグループや
緑色の制服を着た鉄道関係者、
そして時折、傘売りの移民とすれ違うだけで、静かな雨の朝でした。


高速バスで帰るのは、帰宅する日が、祝日になり、
ノバラ駅から私の田舎まで行くバスがないからです。
駅付近に車を駐車しておく予定も、先日の朝の霧で断念してしまいました。

夫が、仕事で来週まで、イタリアに戻ってこないので、
家族と同じように何でも相談できる近所の友人が協力してくれています。

イタリアで友達(amici)というのは、家族と同じような感覚で、
これは、日本で例えば、"お友達とお食事する"という時の"お友達"の
響きとは、違った存在なのです。
これは、イタリアと日本の違いのひとつかもしれません。

高速バスを降りたところで、近所の友人のジェンニィが車で待っています。
雨であるので、また祝日で車がすいていて、予定より早く着くことを
予想した彼女は、30分も前から停留所付近に来てくれていました。

"深夜急行だったら、眠ってないでしょう。今日は、帰ったらゆっくり
眠るの。"と聞くジェン二ィに、

"静かな1日で、眠るのがもったいないから、ワインの本を読んだり、
そんなことをして過ごす。"と答えました。

近所の人々も外出することなく、家庭でゆっくり過ごしている1日。
私は、今、静かな雨の祝日を自宅で本を読みながら、
大切に過ごしています。


blogランキング




Profile
写真 文章の著作権は
RIE OKUYAMA、Wine・Art Co.ltdにあります。
copyright(c) 2005-2017 
RIE OKUYAMA All rights reserved.


Archives
  • ライブドアブログ