北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

December 2005

国境にて

31dec2005 1



















大晦日は、友人とここから車で20分の距離にある小さな村で
この地区の救急隊長の経営しているパブでカウントダウンの予定でした。

年明けの日程もあり、自宅で静かに過ごすことを選んだ私は、せめて
大晦日の夕食だけでもゆっくり作りたいと大きなスーパーに買出しに
出かけました。

その後、近くの湖で、いつものようにココアでも飲みに出かけようと
車で向かって行き、そのまま、もう少し遠くに・・・と北に向かうと
道路の地名の表示に"国境"という言葉が出てきます。

31 dec2005 2

もうすぐスイス・・・あと11km。
お買い物帰りに、
北イタリアの湖地帯
ココアを飲みに行くつもりが

そのまま、吸い込まれるように
表示に向かって車を走らせ、




31dec2005 3


イタリア国境の
税関
のクリーム色の建物が
目の前に現れます。

スイスの国境を抜けると、
表示がドイツ語に変わり、
雪で綺麗な山の景色です。







住んでいるところは、スイスが近い・・・と思っていましたが、
国境を越えるとこんなにも変わります。

もし、日本から旅行に来て、国境を飛行機でなく車で越えると、
とても楽しいことでしょう。

道路の表示が変わるばかりでなく、国境近くのカフェとレストランのメニューも
スイスらしくなります。
国境では、日本語で"両替"と書いてありました。

31dec2005 4


30分滞在後、そのままイタリアに帰り、
アルプスの山のふもとにある、
いつもと違う見知らぬ町の
スーパーで買い足りなかったものを
買いに入ってみます。
見知らぬ町のスーパーは、
とてもわくわくします。



いつも水田地帯から見えていたアルプスの大きな雪山は、方角から
"モンテ・ローザ"であると気がつきました。

とても美しい景色でした。ちょっとした旅行気分です。
でも、自宅が近づき、町の地名表示が見えた時、やっぱり一番、ほっとして
安心するのは、何もない田舎ですが、今住んでいるこの町です。


あと約30分で、2006年が来ます。
夏祭りの頃から開始したブログ。
読んでくださって、本当にありがとうございます。

田舎であることで絶望していた私が、ブログを書くことによって、
この町を好きになるきっかけにもなりました。
ありがとうございました。

来年は、田植えの時期のこの町の風景や冬季オリンピックの仕事で通う
トリノの街のこと、訪問するピエモンテのワインナリーのことなど
楽しく読んでもらえるように、イタリアの景色や
この田舎で生活している人々の様子など書いていきます。



イタリアからスイスに車で行く場合。

スイスに来るつもりがなかったので、イタリアの町役場で作ってもらった
身分証明書である(Carta d'identità)
イタリアの運転免許書だけで、パスポートは、持って来ていません。

イタリア側警察では、イタリア身分証明書だけで問題なく通過。
スイス側警察では、イタリアの身分証明書に
"日本人"の表示があるのを警察が確認して、イタリアに居住権があっても
日本人なので、日本パスポートが必要だよ。どこに行くのか?
どのくらいのスイス滞在なのか・・・"と質問を受けました。

"お買い物の帰りにこんなにいいお天気で今年最後。スイスの山を見たいから。
思いつきで来てしまいました。"
と正直に話し、警察の人も空を見て"そうだな・・・。"と
イタリアの身分証明書が車で1時間もしないスイスから近い住所であったことを
確認して、住んでいるのは、この身分証明書の通りですか・・・。
それなら、ちょっと待っていなさい。”と
どこかに電話連絡をしていて、10分ほど国境で待ち、許可をもらいました。

ドイツやフランスと違い、スイスは、EU諸国でないので、日本国籍の場合は、
イタリアの身分証明書だけでなく、パスポートも持って行かれた方が確実です。

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今日のグラスワイン

年末になり、仕事の連絡が取りにくく、年明けすぐの仕事の気がかりから、
早朝から夕方までメールや電話で、ずっと家にいた私は、
気分転換に夕方の町をぶらりと歩こうと外に出ました。

30dec2005 1

見慣れた水田、牛舎を通り過ぎ、
この町で一番樹齢の長い
イチョウの木の前を
通りかかった時に、

夫の仕事関係の知り合いと
町役場の人にばったりと出会いました。



"やあ。元気にしているかい。コーヒーでも飲みに行こう。"と
この町でたった一軒の小さなBarに入りました。







町は、冷たい空気の中、人通りも少ないそんな年末の夕方です。

中に入ると狭い店内には、カウンターの立ち席も、テーブル席も満員で、
この町の見覚えのある顔ぶればかりが、
楽しそうにコーヒーを片手に笑い合い、
カウンターの上にあるテレビを熱心に見ている人、
レジカウンターでお店の人と話しこんでいる人、

農家の人も赤ワインのグラスを回しながら、
"ここにスペースがあるから、こっちへどうぞ。"とカウンターの立ち席に
私のスペースを作ってくれます。

コーヒーをを飲んですぐに外に出た私たちでしたが、
ほんの短いこの時間に、この町での年末の賑わいが感じられたのです。



帰宅してからの私は、夕食準備前に少しワインタイムにしました。

年明けの仕事の気がかりを抱えたまま、ずっと今夜も、明日も過ぎていく。
フーとため息が出るところをぐっと抑えて、

おいしいワインをグラス一杯だけ、ゆっくりと飲みたい。
それは、決して、軽いワインでない方がいい。

今日、箱から取り出したワインは、ヴェネト州(VENETO)ヴェローナ県(VERONA)のワイン、
アマローネ(AMARONE DELLA VALPOLICELLA)

ブドウの品種は、コルヴィーナ(CORVINA)50%
コルヴィノーネ(CORVINONE)35%、ロンディネーラ(RONDINELLA)10%
クロアティーナ(CROATINA)5%

干したブドウ(約120日間。1月の終わりまでかかります。)から作られるので、
力強く、とても滑らかな辛口。アルコール度数も高めのワインです。

食事時間でないので、冷蔵庫に眠っていた長期熟成タイプのチーズ
一緒に飲みました。
これに合うお食事は、このワインに負けないくらい力強い一皿と。
例えば、ジビエや、牛肉のグリルなどです。



30dec2005 amarone

アマローネ(AMARONE DELLA VALPOLICELLA)
Rosso DOC CLASSICO
2000年
アルコール度数 15%
Boscani Carlo







仕事の気がかりは、年明けまでかかる長期戦なのだから・・・。
焦らないように、ひとつひとつ考えてみようと

力強い滑らかなアマローネを一口飲むと、そう思いはじめました。

明日は、この町で過ごす初めての大晦日です。

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明日は、ワインを買いに。

キッチンで聞いていたラジオの道路交通ニュースが
大雪である地域もあると伝えていた時、

このノヴァーラ県では、朝から青空が広がっていました。

写真は、4km離れた小さな隣の町のエッソのガソリンスタンドで。
29dec2005













ガソリンスタンドのお兄さんも町もいつもと同じ光景です。
師走の慌しさも、年末の独特の雰囲気も見当たらないこの町で、

29dec2005 2


年明けまで続く
かわいらしいクリスマスの飾りに出会い、

大晦日のために、この地方のおいしいワインと
チーズを用意して、いい時間を過ごそうと
思いました。





用意しておきたいワインは、
ボカ(BOCA)という
ここから近くの地域で作られる
D.O.C(原産地統制)の赤ワインです。





ノヴァーラ(Novara)地区の有名なD.O.C.G(原産地統制保証)の
赤ワイン ゲンメ(GHEMME)
と比べると、ほとんど知られてなく、
実際に、このピエモンテのノヴァーラ県に引っ越してきて、
初めて、おいしい、このワインに出会えたのです。

それは、その時に、一緒に乾杯したこの町に住む近所の友人たち、
そして、この町の教会裏の小さなスペース、
この地区のチーズとサラミがこのワインをバローロ(Barolo)
負けないくらいのおいしさを作ってくれたのかもしれません。


29dec2005 1

















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ココア(cioccolata)を飲みに。

近所の物産店まで、お米を買い行こうと外に出ました。
どんよりと曇っている1日でしたが、夕焼けがとても綺麗です。

28dec2005
















夕方5時の教会の鐘の音も冷たい空気の中、響いていて、
こんな日は、ワインでなくて、温かいチョッコラータ
(Cioccolata ココアのこと)が飲みたくなります。

チョコレートのおいしいピエモンテ州には、
ココアの種類が豊富なお店があります。

私の行くお店にある種類は・・・

cioccolata al latte








Cioccolate Classiche
ミルク入りココア Al Latte
チョコレートを溶かした濃厚なココア Fondente
ホワイトチョコレートのココア Bianca
トリノ産へーゼルナッツ入りのチョコレートのココア Gianduja

Cioccolate Floreali
オレンジ風味のココア All'Arancia
レモンとローズマリー風味のココア Al Limone e Rosmarino
ベルガモット(西洋なしに近い果物)風味のココア Al Bergamotto
ミント風味のココア Alla Menta

Ciccolate Speziate
シナモン入りのココア Alla Cannella
胡椒入りのココア Al Pepe
クローブ入りのココア Ai Chiodi di Garofano
唐辛子の入りのココア Amara al Peperoncino

Cioccolate con Panna
ホイップクリームがたっぷり上に飾られたココア



ai due santi
この近所には、
ちょっと素敵なココアが
飲めるようなお店がないので、
ココアを飲みに行くのも、
車に乗っていくのです。

自分で工夫して
私のココアを
作ればいいのですが、

いつもの水田地帯と違った空間で
ゆったりと過ごすのも、楽しいのです。

そんな時間は、
高級なワインを飲むよりも
贅沢かもしれません。








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祝日は、湖へ

クリスマスNatale ナターレ)の翌日の12月26日は、
聖ステファノの日(Santo Stefano)で、祝日になります。

祝日だった昨日は、どこもお休みで、いつも通り何もない町。

こんな日は、祝日でも開いている観光地でコーヒーでも飲みに行きたいと
自宅から一番近い観光地を地図で探します。

"湖に行こう。"と決まり、車で30分。ノヴァーラ県北部にある
オルタ湖(Lago d'Orta)に霧雨の降るお昼過ぎに向かいました。

かつて、気持ちのいい夏に、町役場の友人夫婦と行ったことのある湖です。
夏ほど、素敵でないだろうという予想していた私でしたが、
観光客も少ない中、もっとこのオルタの街並みが感じら、北イタリアらしい
景色がここにありました。

水が透き通っているので、湖底にある小石がくっきり見えます。
26dec2005 orta1

26dec2005 orta2










湖の中心に島が見えています。

26dec2005 orta3












オルタの聖ジューリオ島(Isola di San Giulio d'Orta)で、ここまでは、
渡し舟が出ています。美しい聖ジューリオ寺院やフレスコ画の残る邸宅があり、
観光客が多いので、オルタの町の湖の先端で船頭さんが待ち構えています。

今回は、湖沿いのオルタの町の中心地で時間を過ごしました。
夏のバカンスシーズンと違い、寒い空気の中、宗教的にさえ、感じられます。

26dec2005 orta4

町の建物に宗教をテーマにした
フレスコ画が残り
独特の古い瓦の家々の
煙突から白い煙が立ち、
日没が近づいて来る頃には、
黄色の灯りがぼんやりと小道を照らしていきます。


26dec2005 orta5




















26dec2005 orta6

裏通りにひっそりと、
古いワイン居酒屋がありました。
寒い外に比べると、
室内の黄色の光がもれていて、
それが暖かい空間であるように感じられます。










帰りの駐車場に向かう途中、観光地の中心から少し離れてひっそりとした場所に
デザインがすっきりとして美しいホテルの前を通り過ぎます。

"見て、正面に湖が見えるわ。"と引き込まれるように、
ホテルのBARに入り、日没までのしばらく時間を過ごしました。

帰りの車で夫が
"いい空間のBARだったな・・・。人と落ち着いて話すにもいいし、車で30分。
コーヒーを飲みに時間を過ごしに行くのに場所だな。"と
次第に電灯もない田舎道になり、霧雨から雨に変わった頃に、家に到着しました。


オルタ湖にあるホテル
HOTEL SAN ROCCO
Via Gippini 11
Orta San Giulio

このホテル内レストランでは、
大晦日のビュッフェメニューは、120ユーロ
大晦日の正餐メニューは、195ユーロです。

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ネッビオーロ(NEBBIOLO)のワインで

クリスマスは、霧の1日でした。

家族や親戚と家の中で過ごすイタリアのクリスマス。

同じ建物の2階部分でひとりで暮らしているガブリエラさんのところにも
親戚が訪ねて来ました。嬉しそうな彼女の様子が目に浮かびます。

今日、クリスマスの食事のワインで、選んだものは、
ネッビオーロ・ダルバ(NEBBIOLO D’ALBA)

"特別な日は、高級ワインを。"とずっと思ってきたものの、
この田舎で暮らし、実際にワイン農家を訪問する機会が多くできるように
なってから、いつしか"特別な日は、お気に入りのワインを。"と
それは、決して高価であるということでは、なくなりました。

ここのワイン農家のワインは、サルデーニャ出身でトリノで暮らす知りあいが
いつも私たち家族に持ってきてくれるものです。

ネッビオーロ種の持つ、レンガ色がかったルビー色で、透明感のある輝きと、
ラズベリーなどの森の果物すみれのような花の香り
スパイス甘草の香りも持っています。

25dec2005 nebbiolo

NEBBIOLO D'ALBA
Rosso DOC 2003
アルコール度数 13.5%
DEMARIE GIOVANNI











食事を終えてから、人通りがほとんどない霧の町を散策してみました。

農業で働いている人が多いこの町では、冬のこの期間に、バカンスで
出かける人も多く、雨戸が閉ざされたままの住居も多く、

車の通り過ぎる音も聞こえない中、牛舎からの牛の鳴き声が、
寒い空の下で響いてました。

25dec2005














クリスマスの日は、華やかでなく、どこかいつも寂しい景色に感じます。

次第に霧が濃くなり、夕方の入り口に近づいた頃、何年か前のことを
思い出しました。

それは、4年前のことです。イタリアに来るために、12月で退職した私の
仕事の最終日は、クリスマスのパリでした。

雨が一日中、しとしとと降り続く中、凱旋門から近いホテルの一室で、
雨のパリの景色を"もう最後だわ。"としばらく眺めていました。

仕事で知り合ったパリ在住の日本人女性と2人で、ホテルから近くの
クリスマスの食事をした時に、選んだワインは、パリからも近い、
ロワール地方のワインでした。




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クリスマスの教会は、静かです。

23日の夜は、仕事の関係のメールや気がかりであることを
調べたりしているうちに、夜中過ぎには、眠るつもりが、
いつの間にか24日の朝の5時半になっていました。

やはり同じ時間まで仕事をしていた夫と明け方に、昨夜、知り合いから
贈られたこの町の食材ギフトの中から、グリッシー二とチーズを取り出し、
そして赤ワインで、少し早いクリスマスが始まりました。

土曜日の朝は、通常、自宅前の広場の前は、トラックで八百屋さんが来るので、
窓から、この町の人々の声がしてくるのですが、

今日は、ひっそりとしていて、近所に親戚が住んでいて、
その食事会の集まりのために、到着する車から
降りるときの挨拶の声が、時折、聞こえてくるだけです。

写真は、夕方の町の教会と牛舎を水田側から

24dec2005 教会1













今夜の食事は、パーティ用のオードブルや魚料理とシャンパン。
そして25日は、仔羊のグリルとピエモンテ州のネッビオーロ(Nebbiolo)から
作られる赤ワインで、お料理の準備で忙しいことを除いては、
クリスマス期間のこの周辺は、いつもの土、日曜日よりも、
もっと静かな時間が流れています。

そして、自宅側から、正面の夜の教会の写真です。
このブログを書いている間、24日の23時30分の鐘の音が鳴り響いています。

24dec2005 教会2





















明日は、クリスマスの食事(仔羊のグリル)に合わせて、選んだ
ピエモンテの赤ワインを紹介します。

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町の食材ギフトは・・・。

夕食後、コーヒーを飲んですっかりくつろいでいると、
家のドアのチャイムが鳴り、この町でのプロジェクトを手がけている知り合いが

"夕食は、もう終わりましたか。もし終わっていたら、
飲み物だけでも行きませんか。"

そして、大きなダンボール箱を私たち家族へのプレゼントに持ってきました。

この町の物産店のクリスマスギフトです。
それは、以前に、近所の物産店で見かけた箱でした。

その後、行き先は、近所の小さなレストランで、知り合いとクリスマス前の
夕食を過ごすことになりました。
私たち家族は、もう夕食は、終わっているので、ワインだけでもというのが、
お魚料理まで食べてしまい、今夜、二度目の夕食に・・・。

23dec2005 レストラン1
帰りがけにコートを取ろうと、
壁側を振り返ると、
昔の農耕具が飾られていました。












23dec2005 レストラン2



いつのまにか、小さなレストランは、満員です。
明日からのクリスマスの期間は、
家族で過ごすので、その前に
お友達たちと過ごそうと
若い人たちが多く、
とても楽しそうで賑やかでした。






帰宅後、さっそく、ギフトのダンボール箱を開けてみました。
この町やノヴァーラ県で生産されたものばかりが丁寧に入れられています。

お米100%のパスタ(白いマカロニです。)
お米とトウモロコシの粉のパスタ
お米が3種類
パスタのソース3種類
黒オリーブ
ピエモンテのチーズ2種類
グリッシー二(Grissini 棒状の乾パン)が2種類

23dec2005 grissini

このグリシー二は、
Riso(お米)と表示されています。
お米の粉が入ったものでした。

これは、私にとって
イタリアに来てから初めてです。








そして、町の名前とシンボルの入ったチョコレートもありました。

これらが質素な茶色のダンボール箱に入っていて、緑色のリボンの花が
添えられています。

イタリアでは、特に仕事関係などから、この時期、多くの食材を受け取ります。
イタリアで滞在して4度目のクリスマス。

過去3回は、仕事先での日系の会社から取引先からのギフトをみんなに
配られ、頂きました。

それは、パネトーネ(Panettone クリスマス用パンケーキ)
アスティ(ASTI ピエモンテ州の都市)の甘いスプマンテ
(Spumante 発泡性白ワイン)、リモンチェッロ(Limoncello レモン味の食後酒)
チェーチ(Ceci ヒヨコマメ)トッローネ(torrone はちみつ、アーモンド、
くるみなどのヌガーの一種)など。

持ちきれなくて、何度かに分けて持って帰ったりしたものです。
それも、とても嬉しかった思い出です。

今年は、更に、自分の住んでいる地域のものばかりなので
特別に感じられます。

レストランからの帰り道は、賑やかだった店内から出ると、
ひっそりと静まり、誰もいません。
町のクリスマス用のイルミネーションが、
通りを歩いている私たちだけのためにあるかのように感じられました。



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小さなスケート場

ノヴァーラ(NOVARA)の中心地に、とても小さなスケート場があります。

スケートリンク




















お昼過ぎで、中学生や高校生がとても楽しそうに時間を過ごしているのを
眺めながら、近所で、ちょっとジェラートでも買いたいと思っても、
何もお店がないこの町に住んでいる子供たちを見ているので、
こんな場所があったら、とても喜ぶことだろうと思いました。

このスケート場は、ノヴァーラ市役所が水の循環の業務を一部委託している
会社が作っています。

novara の電灯

もう辺りが暗くなり始めた頃に、
バス停に向かいました。

街の中のひとつひとつの通りに
綺麗なイルミネーションがあり、
気分が華やいで、

まっすぐバス停に向かうつもりが
お買い物をして帰宅に。



ノヴァーラからの帰り道のバスで通過する町や村は、
その各自治体で町の中心にクリスマスツリーやイルミネーションが
少しずつ違い、似ているようで、同じところがないので、
通過して見ているだけでも楽しいです。

外が暗く、窓から景色が見えない中、そのイルミネーションの模様と色で
通過する町が、今どこかがわかるのです。

バスを降りると、寒く薄暗い中、隣の母子施設に住む小さな友達
パトリックが元気に自宅前の広場を自転車で乗り回していました。

もうすぐ、ここで暮らして初めてのクリスマスがやってきます。

昨年のクリスマスは、日本からの旅行のお客さんの飛行機の
ロストバゲージの手続きで夜中の2時すぎまで仕事でした。

それもとても、充実していた日々で、今となっては、とても懐かしいです。


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空港が近いので

夕方の日没まで、今日は、1日中、空を見上げると、必ず2つか3つは、
飛行機雲が見えていました。

朝8時のノヴァーラ駅から。朝の空に次々に空に引かれた白い線が
ミラノ マルペンサ空港の方向に向かっています。
朝は、気温も低く、駅のホームで待つ人も列車が来るまで、
ホームから階段を降りた地下通路で、談話しながら待っています。

20dec2005 駅











そして自宅付近から。
20dec2005 自宅付近

近所に毎週火曜日に来る
トラックのチーズ屋さんからの帰り道です。
寒くなってきたこともあり、
車で買い物に行くしかないこの町なので
火曜日に徒歩20mでお買い物ができるのは、
夢のようです。



夕方自宅の窓から
20dec2005 窓













そして歩いて近くの畑へ。ここは、秋までとうもろこし畑でした。

20dec2005 トウモロコシ畑












冬休みで、日本からイタリアに多くの観光客がミラノ・マルペンサ空港
到着しています。
もうすぐ、ミラノに到着する・・・とうきうきした気持ちで、
飛行機の窓からの景色を見て、その田園風景で、中には、
がっかりしてしまう人もいるかもしれません。

もし、イタリアに来ることがあったら、どうか思い出して下さい。
ローマと並んで、イタリアの玄関であるミラノの空港からは、
ミラノ市内よりもずっと近くに、このピエモンテの田舎の町があります。

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ローマのクリスマスツリー

ローマの駅に到着すると、駅のクリスマスツリーは、
クリスマスが近くなり、いつのまにか
Caro Babbo Natale親愛なるサンタさんへ)という文字から始まる
お願いことを書いた紙がいっぱい貼り付けられていて、
イタリアのテレビ局の人も取材に来ていました。

19dec2005

見ている時にも、何人もが、
新たにお願いことを貼り付けていて、
そのお願いことを書いた紙を
何が書いてあるのかなと
読んでいる通行人も
とても多いです。











私も覗いて、そのお願いことをしばらく眺めていました。

何かに似てる・・・と思い出されたことは、

日本で、お正月に御茶ノ水駅の近くの神田明神や湯島天神の
絵馬にお願いことを書いたものです。

ローマのサンタさんへのお願いことは、"健康" "幸せ"と並んで 
とても多かったものは、"仕事探しています"という文字に続き、
自分の携帯電話の番号などが書かれていたり、
"職が見つかるように・・・。"という文字です。

帰りにミラノ行きの最終列車に乗る前に、私も何かお願いことを
貼り付けていこう。何をお願いしようかしら・・・と考えながら
明るいローマの空の下、バスターミナルに向かいました。

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水車のある農家

冷たい空気の青空がとても澄んでいて、アルプスの山々が
とても近く見える日でした。

少しだけ、ここよりも人口の多い隣町まで、自転車に乗って出かけてみました。

クリスマス前の日曜日ですが、私の町は、人の気配がなく静かです。
途中に通りかっかった農家で水のせせらぎの音が、とても響きます。

水車 2

ここは、水車のある農家です。














昔から、精米製粉などに利用されてきた水車小屋で、
今では、専用の機械で精米されているようですが、
使われなくなった今でも、ずっと回り続けています。

澄んだ用水路は、静かに流れていますが、
ここから水田に流れていた水の跡は、ほとんど凍っていました。

18dec2005















ここは、春に水が引かれると驚くほど、景色が変わります。
私がこの町に来た頃は、春で、ここは、一面が水の景色でした。

静かだった周辺が、夕方になってから、
自宅前の広場から賑やかな音がしてきました。

それは、近所に住む高校生の男のたちがラジコンカーで遊ぶ音です。
広場に真っ赤な小さなフェラリーを走らせて、楽しそうな話し声がしています。
ここでの暮らしは、どこか懐かしい昔の遠い記憶を思い出すのです。


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近所で買った今夜のワイン

青空だった1日が終わり、冷たい木枯らしの吹く夕方のミサの時間になると
人通りの少ない町の中心に車が目立つようになります。

17dec2005 1

寒いので、小さな町で歩ける距離であっても
教会まで、車で来る人が多いのです。









この時間帯に歩いて買い物に出掛けるのは、お店のないこの町では、
無理なことですが、

この12月だけ開いている町の物産店のおかげで、とても嬉しいことに
ワインやチーズなどのちょっとした食材を買いに、行くことができます。

今日、選んだワインは、ピエモンテ州のクネオ(CUNEO)地区のワインです。

別の農家の作った同じくランゲ・ネッビオーロ(LANGHE NEBBIOLO)
2001年のワインも売っていましたが、
今回は、2002年のこちらのワインを選んでみました。

しかし、2002年は、あまりブドウの出来がいいとは言えず、
時々、訪問するワイン農家では、生産を断念した種類のワインもあると
聞いているのです。

それでも買ってみたのは、この近所の物産店では、他の種類よりも
売れていて、残り1本だったこともあります。
町役場で働く、ネッビオーロ(NEBBIOLO)のワインが好きな友人も
きっと買ったのでは・・・。

"これは、ヴィクトリオも買っていった?"
"そうだな・・・。確か、買っていったと思うよ。"

そうか・・・。それならぜひ買ってみないと。

langhe nebbiolo
ランゲ・ネッビオーロ(LANGHE NEBBIOLO)
Rosoo DOC   2002
アルコール度数 13.5%
CASTELLO DI VERDUNO
物産店では8ユーロ

スグリや、ブルーベリーなどの
森の果物の香りで
すっきりとした辛口
そしてネッビオーロ種の持つ透明感のある
レンガ色がかった美しいルビー色です。






今夜、このワインは、冷蔵庫に眠っていたピエモンテのチーズと
グリッシー二でのおつまみ、そして夕食のロールキャベツと
一緒に楽しむことになります。

17時を過ぎ、帰ってきて、雨戸を閉めようとすると、
いつもの真っ白な霧の景色と違い、色彩のある空で、
思わず写真に撮ってみました。

17dec2005 2













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ノヴァーラ(NOVARA)で

16dec2005 novara1

今日は、税金など各種手続きで、
バスで30分。
ノヴァーラ(NOVARA)の都市まで
出てきました。










16dec2005 novara2

クリスマスも近いですが、
思っていたよりも、
人通りも少なく静かです。

帰りのバスの待ち時間まで、
クリスマスのプレゼント用に
飾られたお店の
ショーウィンドーを
楽しく見ながら、
歩いていました。


町の中心の小さな教会の前を通り過ぎると、白い屋根のテントがあり、
クリスマス・マーケットにしたら、あまりにも質素だと思い、
中に入ってみました。

テント内は、無国籍な商品がたくさん並べられていて、アジア、アフリカ、
南米などの民芸品などで、案内の看板を見ると、ここでの収益は、
第三世界の貧しい子供たちのために使われる、クリスマスまでの期間
開かれているマーケットです。

mercatino


どんなものを
売っているのだろうと
しばらく眺めていると、

見覚えのあるような
デザインの小物入れを
見つけました。






ヴェネツィアで移民としての職業安定所で紹介された学校で
ネパール、ウクライナ、ボスニアなどから来た移民の人と一緒に
自立に向けて勉強と仕事を得るための場所に入っていた時期のこと。

ヴェネツィアのゲットーにあるカフェでお茶をしようと入った時、
"いいよ。RIEにごちそうしてあげる。"と
中東の国から移民として来た友人が
取り出したお財布にそっくりだったのです。

後に、彼らと比べて、日本人である私は、日系企業もあるために
あまりにも恵まれて道が開けていったわけですが、

いつも心配して電話をくれたアフリカ人の移民コーディネーターの先生や
当時のことをこの白いテントの中で思い出していました。

ヨーロッパで暮らすと、こういった国々が海を越えた遠い異国ではなく
身近に感じるものです。



第三世界のための助け合いのマーケット
Mercatino della solidarieta′12月24日まで
9:30−19:30  24日12:30で終了

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霧の1日は、近所の物産店で

朝、雨戸を開けると、昨日に引き続き、外は、霧で真っ白に覆われていました。

車では、前方10m先までしか見えないので、
仕事などで、どうしても外出しなければいけないという用事のない私は、
やはり、この小さな田舎の町の家の中で過ごす1日になりました。

そこで、今月に限り開いている先日、試飲会に訪れた歩いてすぐの
町の物産店に、出かけてみました。

今日は、ひっそりと人通りのない町です。
霧のために交通量もいつもよりもっと少なく、
それは、都市と違い、細いあぜ道が多いので、
霧の日の運転は、とても危険なのです。

時折、運転の慣れている仕事用のトラックが、通りすぎるだけの1日です。

ひっそりとした廃墟となったリチェット(RICETTO)を通り過ぎ、
お店に入ると、急に目の前に暖かく明るい空間が広がります。

15dec2005 ricetto













そこでは、クリスマス用のギフトの詰め合わせをしていました。

この町らしい質素で赤いリボンの付けられた箱の中をのぞくと
箱の外側に名札があり、それぞれに注文した商品が入れられていきます。

サラミ類、この町のお米、お米の粉で作られたクッキー、お米
とうもろこしの粉で作られたパスタ、手作りのパスタソースの瓶詰めなどです。

15dec2005 お店1












15dec2005 お店2

そしてワインも赤いリボンのついた箱に
入れられていきました。

どれもノヴァーラ地区のワインです。





店内で、一番、暖かく素朴な空間は、昔、ワイン作りで使われた道具
商品の飾り棚にしている場所です。
15dec2005 お店3












この町では、昔に使われた農耕具がたくさん保管してあります。
この土地で、昔、住んでいた人々が農業で使って生活していた空気が
伝わってきます。

ここでの素朴な生活を考えると、それは、決して今と大きな違いが
ないようにも感じられます。

写真を撮りたいという私に、
"それなら、ちょっと待ってね。今、これどけてあげるから・・・。"

そう言って、お店の人が、どけてくれた大きな箱には、
ノヴァーラ地方の素朴でおいしいビスケットでした。


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今夜のワイン

地元の物産店での試飲会でも、そして普段によく飲むワインも
すべて、ブドウの品種は、この土地特有の昔から作られている品種である
ネッビオーロ(Nebbiolo)バルベーラ(Barbera)ばかりであって、

友人と食事に出かけても、このいずれかの品種のみになります。

これらは、この土地の郷土性があって、とても大切なワインですが、
今日は、どうしてもカベルネ・ソーヴィ二ヨン(Cabernet Sauvignon)
飲んでみたいという気分です。

例えば、スーパー・タスカン(SUPER TUSCAN)と呼ばれる
トスカーナ地方の高級な赤ワインで有名なサッシカイアは、
BOLGHERI SASSICAIA " SASSICAIA" 生産者 TENUTA SAN GUIDO)

国際的なブドウの品種である
カべルネ・ソーヴィ二ヨン(Cabernet Sauvignon)85%
カべルネ・フラン(Cabernet Franc)15%で作られています。

トスカーナだけでなく、このピエモンテにもそんな国際品種で
作られた有名なワインがあります。

ガーヤ(GAJA)ランゲ・ダルマージ(LANGHE DARMAGI)
もちろん、これは、イタリアのピエモンテでも高いです。
150ユーロは、超えることでしょう。

今夜は、パーティでもなくて、普通の家庭での夕食です。

地元の小さな食料品店で買ったお肉をラディッキョ
Radicchio チコリの一種)などのお野菜のグリルの組み合わせと
それにカベルネ・ソーヴィ二ヨンの入ったワインにします。

今夜のワインは、海沿いのトスカーナで作られている手軽なワイン。

ヴェネト州で作られたお野菜のラディッキョも使うので、
ヴェネト地区のカベルネ・ソーヴィ二ヨンにしたいところですが、
ピエモンテの田舎の町では、地元のワイン以外は、なかなか買えないのです。

しかも今夜は、霧が深く、自宅から20m先にある町役場の黄色の建物も
色彩がぼんやりして見えないほどです。

14dec2005 霧

こんな日は、わざわざ外出などしないで
家でゆっくりと静かに時間を過ごしたいので、

家においてあるトスカーナの10ユーロ未満のワインです。




ブドウの品種は、ブレンドされていますが、その中でも
カべルネ・ソーヴィ二ヨンの個性が感じられたワインです。

ceppitaio

サンジョベーゼ(Sangiovese) 50%
その他、
カべルネ・ソーヴィ二ヨン(Cabernet Sauvignon)、
メルロー(Merlot)
チリエージョロ(Ciliegiolo)
カナイオロ(Canaiolo)
などが50%

ワイン名と生産者名
VAL DI CORNIA CEPPITAIO
Rosso DOC 2004
アルコール度数 13.5%
RUSSO




これは、先月、同級生と訪れたワインの見本市の会場にて購入したものす。

夕食を作りながら、このワインを見ると、その時の楽しかったことも
いろいろと思い出されるのです。

fieraで












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田舎の小さなホテル

隣にある小さなホテルの広告とこの時期に配布される
ノヴァーラ(NOVARA)県の文化や観光部門の小さな小冊子
ポストに入れられていました。

広報誌とホテルのメニュー
ホテルからは、レストランでの
クリスマスと
大晦日の年越しのメニュー

お知らせでした。

メニューは、クリスマスが40ユーロ、
大晦日の年越しは、65ユーロ。
ワインやデザートコーヒーも
全部セットになっているようです。



前菜に続く、第一のお皿は、お米料理のリゾットでした。

クリスマスでは、カステルマーニョCastelmagno ピエモンテ州の牛乳で作られたチーズ)
のトリュフで香味のついたリゾット。

大晦日のメニューでは、ゴルゴンゾーラGorgonzola 
青かびであるブルーチーズの一種。ピエモンテ州が特に有名。ここから近くの
ノヴァーラ近郊で、ゴルゴンゾーラの有名店があり、遠方からも
買いにきてるようです。)とピーマンのリゾット。

イタリアで暮らし始めた頃、スパゲッティの好きだった私には、
その食文化がとても嬉しく感じていましたが、
この田舎に引っ越してきてからは、お米のイタリア料理ばかりです。
それが、とても新鮮で、そんな生活を大切にしています。

この町の物産店では、お米だけでなく、パスタもお米の粉で作られたものが
販売されています。

物産店のお米コーナー












クリスマスメニューの広告を手にした私が、思い出したことは、

最初、ここに引っ越してきたばかりの時に、大雪の翌日の寒い中、
カプチーノを飲めるBARもないこの町の中で、

隣にあるホテル内のカフェがとても嬉しく、この町の初めての朝は、
このホテル内でカプチーノとクロワッサンの朝食に出かけました。

hotel bar









テレビも置いてある店内で、宿泊客でなく、近所の農家の人が何人か
集まって、コーヒーを飲みながら、テレビを見ていた光景に

本当に田舎に来てしまった・・・と感じながら、テレビから流れる
ニュースをしばらく、その人たちと一緒に見ていました。
そんなことが思い出されます。

そしてこんな田舎にも小さなホテルがあって、一体、どんな人が訪れるのだろうと
思いながら、新しい生活が不安でもあり、そして未知であることが楽しみでも
あったのです。

hotel












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この町のクリスマスの電灯

土曜日の夕方から夜にかけて、近所の農家の人たちと
町役場のなんでも屋さんのナザリオが、クリスマスの準備をしていました。

家の窓から、電灯がつけられるのをじっと見ていました。
次第に小さな町の中心地にクリスマスの飾りがついていきました。

10dec2005 夜




そして夜19時には、
教会の前のクリスマスツリーの
電灯がつきました。













日曜日は、イタリアでは、一般に商店の休業日ですが、
クリスマス前の日曜日は、ほとんどのお店が開いているのです。

いつもは、教会のミサの時間以外は、誰も外にいないこの町ですが、

先日、試飲会に行った近所の物産店では、クリスマスの食材や
休日の夕食のワインを買う人たち何人かが、店内に来ています。

私は、晴れた日曜日の冷たい空気の中、もう稲刈りも終わり何もない
水田の湿地帯を散策していました。

11dec2005  景色












11dec2005 教会
ちょうど、夕方前のミサが終わり、
町の人々が教会から出て来て、
知っている顔ぶれに会います。
"あら。お散歩。"

"そうです。今日は、
晴れていて気持ちがいいので。"



ちょうど、夕方から夜にかけての時間は、クリスマスの電灯が
綺麗に見え始める時間です。


11dec2005 町役場の横

11dec2005 町役場の窓


町役場の窓にも電灯の
飾りがついていました。









この町で迎える初めてのクリスマス期間。
まるで小さな子供のように楽しみにしています。

11dec2005 家の窓から
そして、今、このブログを書いている家の窓からも
昨日、ナザリオたちによってつけられた電灯が
とても綺麗に見えるのです。






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町の物産店の試飲会で

家から50mほどの距離にある町役場の裏にある小さなお店に向かいました。
ここは、将来、この町にできる町営の物産店です。

この物産店は、この土地の食材などの紹介で、まだ観光客もないこの町では、
本格的にオープンまで時間がかかります。

今の季節は、ナターレ(NATALE クリスマス)用のギフトのために
地元の農家の人たちが買いにくるので、今月だけオープンしています。

degustazione1










そして今夜、ここで町役場の関係者によって試飲会が行われ、
今後の仕事のお手伝いのこともあり、私も参加しました。

degustazione2

写真は、この小さな町まで今夜のために、
ワインを提供して説明してくれた
ワイン生産者の姉妹。







ワインは、ブドウの品種がネッビオーロ(NEBBIOLO)
そしてノヴァーラ(NOVARA)地方に多い品種
ボナルダ・ノヴァレーゼ(BONARDA NOVARESE これは、UVA RARA 同じ品種)
ヴェスポリーナ(VESPOLINA)が使われていたワインなど約6種類です。

ワインは、ピエモンテの、ここよりも南部にあたるアスティ(ASTI)
クーネオ(CUNEO)地方の方が有名なので、ノヴァーラ地方のものは、
まだまだ人気がありませんが、いいものも多いです。

この試飲会のメインは、ワインであったものの、
試飲会に訪れた町の人の、この日の楽しみは、黒いお米のリゾットでした。

degustazione3

この町の特産品で、
普段の食卓で同じものが
あるのにも関わらず、
あっというまに
大きなおなべが空っぽです。




以前、黒いお米のリゾットを教えてもらいにいった
近所の友人のエリザベータが、

degustazione4
"RIE。 リゾットがあるよ・・・。
早くしないとなくなっちゃうよ。"と
目を輝かしていました。

エリザベータの家では、毎日
お米料理であるリゾットです。

パスタやピザよりも
お米が好きとのこと。
この地区では、パスタは、
あまり食べないのです。






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お肉料理の夕食会で

12月8日は、IMMACOLATA CONCECIONE(聖母の無原罪の御やどり)
という祝日です。

この日は、いつものお食事などに行くお友達メンバーで夕食会です。
毎回、ピエモンテフライなどの郷土料理の日、きのこの収穫の時期は、
きのこ料理を食べに・・・などとお食事のテーマが決まっていて、

ここに参加することは、地元のいろいろな暮らしぶりや
文化がわかって楽しく、大切な時間になっています。

bue rosso1









今日のお食事に行くところは、"お肉料理"
待ち合わせして出かけたレストランは、世界のお肉料理
食べられるというレストランでした。

"世界のお肉料理・・・例えば、カナダアルゼンチン
オーストラリア、アメリカなんかもあるよ。RIEは、好きかな?
そうだ・・・確かイタリアのトスカーナのお肉もあるよ。"

メニューは、前菜が3種類にグリシー二(GRISSINI)
胡桃入りのロビオーラ(ROBIOLA)チーズ
これらは、すべてピエモンテ地方のものです。
お肉料理の専門店であるので、前菜として出てきた
カルネ・クルーダ(Carne Cruda 生の牛肉 )もおいしいです。

今までは、このカルネ・クルーダは、ひき肉になっていました。
それにオリーブオイル、レモン、塩、胡椒の味付けしたものでした。

今回は、薄切りのお肉にピエモンテの郷土料理には、必ず出てくる
バーニャ・カウダ(Bagna Cauda にんにくとアンチョビで風味のついたソース)
かけられていました。

bue rosso2

"お野菜だけに使うと思っていたわ。"というと
"そうね。生のお野菜類にも茹でた野菜にも、
これは、よく使うわよ。"








今日は、隣に座ったピエモンテのモンフェラート地方出身のティナさんが
いろいろな食文化のお話を聞かせてくれます。

さてメインのお肉です。
お店の人の、今日のあるお肉のメニューを聞いていると、

"あと、コウベもあります。日本のです。"

お友達メンバー20人中7人が、この神戸牛のステーキを選んでいました。

私が、ピエモンテ牛を選ぶと
"えっ。神戸にすると思った。私たちのピエモンテのお肉を選ぶなんて、
ちょうどお互いに逆だね。"と笑い、

そんな時に、地元を愛するティナさんがそっと
"RIEと私が選んだピエモンテ牛は、絶対に一番いい選択よ。"と。

bue rosso 3












ティナさんは、ピエモンテに住む60代前半の主婦をしている女性。
特別にワインの勉強をしていたわけでもありません。

しかし、彼女が出身地のモンフェラート地区のブドウ栽培
土壌、そしてぶどうの品種名の由来について語った時、

それは、今まで勉強したソムリエの分厚いテキストにもほんの1行ぐらいで、
具体的な説明が書かれていないようなものも含まれていることに
気がつきました。

彼女は、他の土地のワインは、もちろん他の州、そして海外のワインの
知識は、まったくないですが、自分の土地のワインについては、
大都市に住むソムリエ以上の知識を持ち合わせているのを感じました。

夕食時間は、8時から12時半まで続き、私は、ティナさんから
多くの話を聞き、引き込まれていきました。

今日のレストラン
Locanda del Bue Rosso
Corso Rigola 130 Vercelli
(休)月曜日


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町は、クリスマスの準備

朝から青空になりました。

近所の古い邸宅跡の敷地内では、町役場も関わっている
プロジェクトの工事で建築工事が進められていました。
敷地内は、大変美しい町の中心になろうとしています。

07dec05 1
















07dec05 2
作業現場では、寒いので、
バケツの中に火をつけた木材を入れて
ストーブにしています。



晴れた今日は、空気が冷たくいつもよりも寒いです。




この町に出来る予定の博物館などを含めた施設になる事務所も
この敷地内にあります。

副町長さんと将来の観光の計画について話しても、まだまだ先が長く、
その計画が年々伸びてしまっています。
いつも工事が遅れがちなこの町ですが・・・。

先日、家の前を雪かきしてくれていた、町役場のなんでも屋さんの
ナザリオが一生懸命準備していたのは、クリマスの飾りです。

"13日には、電灯をつけて、ここで、ちょっとしたクリスマスの
パーティをするんだよ。この行事は、25日までずっと続くよ。"

まだポツンともみの木が置かれているだけです。

"今日の朝、運んできたんだ・・・。13日は、近いから急いで準備しないと。"

いつもお祭りなどの準備だけは、時間通りにできるこの町。
町の人々にまたたくさん会えると思うととても楽しみです。

071205 3











何もないこの町で、唯一、お茶ができる小さな場所があって、
工事の責任者の人とお昼過ぎに寒いからお茶にしようと入ったところは、
この町にある小さな食料品店の隣にあります。

紅茶を頼むと、"クッキーでもどうですか。"と言われ
質素なカップに入れられた紅茶と箱の中から出された
クッキーだけですが ちょっと嬉しくなりました。

町営のちょっとしたレストランなどのお店と花屋さんとタバコ屋さん、
そして小さなクリーニング店だけのある
この町の中にある暖かい空間なのです。

0712054






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羊料理

日本にいた頃には、ほとんど食べたことがなかったけれど
イタリアに来てから、レストランで、いつも注文するのがのお料理。
大好きな赤ワインに合うからかもしれません。

写真は、トリノの食堂で。
少し郊外にある食堂で、近所で働く人、トラックの運転手さんなどが
集まる比較的、塩分の強い味の大衆食堂の羊のグリル

rosabianca










そして、ピエモンテ州のアスティ(ASTI)地方のレストランの
子羊のグリル

i bologna










明日は、ローマで友人と食事をする機会があり、今、ちょうど
ローマ料理で何が食べてみたいかな・・・と真っ先に思ったのが
アバッキオ(Abbacchio 子羊)のグリルだったのです。

友人の仕事の時間の関係でゆっくりお食事が出来ないので
今回は、ピッツェリア(PIZZERIA)
かまどで焼き上げたローマ風ピッツァにすることに。
それもとっても楽しみです。

なぜかローマにいた頃は、代表的なお料理を外食することが
ほとんどなく、ピッツァまでも自宅の小さなオーブントースターで
作っていました。

離れてしまった今になって、せっかくローマに行くのだから、
名物料理でも食べてみたいな・・・と思うのです。


写真のレストラン

トリノの大衆食堂
OSTERIA ROSA BIANCA

アスティのレストラン
TRATTORIA i BOLOGNA
Via Nicola Sardi 4
Rocchetta Tanaro(ASTI)


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この地域で行われていること

昼食後、近所でもお散歩しようとドアを開けたら、真っ白な霧でいっぱいでした。
霧は、昨日の今頃の時間からずっと続いていて、灰色の色彩で包まれています。

04dec2005












郵便箱に何か入っていて、日曜日であるのに、何かしらと思い、
開けてみると、

それは、この地域のお知らせでした。

東ヨーロッパ平原西端の共和国の8歳から15歳の貧しい子供たちの
将来のためにホームスティで養うことができる家庭を探していて、
その説明会のお知らせでした。

そのお知らせの締めくくりには、
"たくさんの子供たちの瞳に笑顔が戻ってこれるように、私たちが
できることをたくさんしていきましょう。"とあります。

この過疎化の進んだ地域では、このようなことがとても多く、
私の隣にある大きな子供たちがいっぱいのかわいらしい施設は、
引っ越してきた当初は、公民館か保育園だとばかり思っていたら、

離婚した母子家庭で、将来的に経済的にも精神的にも追い込まれてしまった
女性と子供たちのための自立支援の建物でした。

ここでは、私の友達となった何人かの30代の男女6人が
子供と母親のための教官として24時間交代で勤務しています。

その教官たちは、マッジョーレ湖周辺や他の大きな都市から
この田舎の町まで車で毎日来ています。

そしてこの施設で暮らしている子供たちも、この町の出身ではありません。
遠くから、将来を生きていくために、この北イタリアに来た人たちです。

とりわけ男性の教官は、父親のいない子供たちにとって大切で、
みんなで楽しそうな声のする共同宿舎です。

時には、精神的、経済的に、そして将来が不安で若いお母さんの
いらいらした怒った声がするときもあります。
そんな時は、少し、悲しい一面のある町だと感じます。

町役場は、ここの施設の子供たちのためにいろいろな企画などもしています。


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土曜日の朝

前の晩は、いつもよりも暖かく感じた夜でした。

翌朝、7時前は、まだ外の様子は、暗く、雨戸を閉めたまま
ゆっくりコーヒーを飲み、今日のお天気は、どうかなと
窓を開けてみると、雪が積もっていました。
夜遅くに、眠っていて、知らない間に降っていたようです。

雪が残っていたけれど、空は、明るく、遠くにアルプスの山が
うっすら見えた朝でした。

03dec2005 1














今まで、ローマでもヴェネツィアでもそして日本でも雪かきの経験が
ありません。

家の目の前は、バス停なので、ほうきしかないけれど、
とにかく、雪かきをしておかないとと思い、急いで、
小さな納屋に行くと、もうすでに家の前で雪かきの音がします。

"チャオ! コムーネ(comune 町役場)でするから大丈夫だよ。"と
2m近くの背の高いナザリオが手を振っています。

この小さな町の中心は、すべてナザリオによって雪かきされていました。

ナザリオは、この町役場のなんでも屋さんで、私も電気やガス、
そして家の修理の一部もどうしたらいいか、いつも相談しています。


今日は、朝早くのバスに乗ってノヴァーラ(NOVARA)に行き、本屋さんに。

近くで小さなクリスマスマーケットがありました。
まだ午前中、9時半だったので、人がほとんどいませんでしたが、
週末の夜は、きっと楽しげにお買い物をする家族が多いことでしょう。

03dec2005 2

03dec2005 3










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日本のお米とイタリアのお米

特にお米の産地でありながら、近郊の農家を車で通り過ぎても
"お米売っています。"という看板は、多く見かけるものの
"新米"と書かれていることは、ないので

イタリアでも新米というのは、大切なのかしら・・・。
そう思って、さっそく農家の友人に聞いてみました。

"特にこだわってないよ。しかも売られているものがいつ収穫されたものか
日本では、ワインのようにこだわっているの?"と答えが返ってきました。

まるで小さな枕のように色とりどりの1kg入りの袋に詰められたり、
日本のように透明のプラスチックの袋に詰められたりしています。

これは、私の町で作られたカルナローリ米(CARNAROLI)です。

carnaroli
稲刈り後のまだ籾殻のついているお米を見て、
私は、それがお米とすぐにわからず、
あの茶色の山は、なんだろうと思いました。

riso 1












今まで、"日本と比べてイタリアのお米は、まずいから・・・。"と
何度も現地に住んでいる日本人、観光客の方からそう聞いていました。
私もこの土地に来るまで、そんなことを思ったことがありました。

食文化が違うからだけです。そう改めて気が付いたのは、
私の町の農家の人が、国際見本市で日本の自慢のお米で作ったおにぎりを
食べた時、

"日本は、お米の産地と言っても、イタリアよりも低級米なんだな・・・。"と
驚いて言われたことです。
ジャポニカ米がお米の粒が小さいからかもしれません。
日本のおいしいお米の説明をしたところ、彼らは、とっても興味を持ちました。

でも、最初、農家の人から見れば、イタリアのお米が一番と思っていたわけです。
この町のリゾット パニッシャに合うのは、
やはりここで作られたお米なのですから。

今月、私の小さな町に日本人のスローフードに関連したグループが
約2時間くらいの滞在で視察に来ることになりました。

他の大きな都市から日本人の通訳のガイドさんも添乗員さんもいるようですが、
町役場から、頼まれて、住んでいる私が、この町の農家の説明を日本語で
することになります。
近所の農家の人たちもとっても楽しみに待っています。




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