北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

January 2006

南のCABERNET SAUVIGNON(カベルネ・ソーヴィ二ョン)

ローマからは、帰ってくると、畑や水田跡には、まだうっすら雪が
積もっていましたが、他は、すっかり溶けていて、道路の凍結もなく
穏やかで暖かい日でした。

畑の残っている雪に、光が反射して、とても眩しいです。、

31012006 1














私の町では、50cmの積雪だった翌朝の月曜日にローマに向かった朝、
ユーロスターでボローニャ(BOLOGNA)を過ぎ、
フィレンツィエ(FIRENZE)に向かう途中にあるトンネルを超えたら、

雪景色から突然、雪のまったくない緑の景色に変わり、
イタリアが南北に広がっていることを強く感じるのです。

ちょうど1年前は、ローマからピエモンテ州のこの田舎にに引っ越す前で、
仕事を辞める準備、そして残り少ないローマでの日々を大切に、
多くのワインの試飲会に出席していた頃です。

仕事の帰り道、18時を過ぎると、通勤ラッシュで人通りが多く、
バスは、いつも満員で、道は、渋滞が続き一向に進みません。
そんな時に携帯電話が鳴り響くことも多く、
自宅近くのバス停で降りると、急にほっとしたものです。

そこから、私の住むアパートまでの通り道に、小さなエノテカ
Enoteca: ワインの専門店)があり、

そのエノテカを経営する夫婦と話すのが楽しく、
ワインを買わない日でも、窓越しで目が合うと、
ついつい、引き込まれるようにその扉を開けていたものです。

"あなたの好きなシチリアのワインの新しいコレクションを入れたわよ。"
嬉しそうに奥さんが話し、店内の奥に案内してくれます。

いつも好きで、買っていたシチリアのワインメーカーは、4社。
そのうちの1つです。

tasca d'almerita

CONTEA DI SCLAFANI
CABERNET SAUVIGNON

Rosso DOC
2003年
アルコール度数 14%
TASCA D'ALMERITA
ブドウの品種 CABERNET SAUVIGNON
(カベルネ・ソーヴィ二ョン)





南イタリアのワインで
地中海の香りがするワインです。
黒ずんだルビー色
森の果物の香りは、もちろん、
その他にスパイス類の香り、
そしてカカオ、黒トリュフなどの香りもします。

マルサーラ(MARSALA)ワイン
南イタリア風に柑橘類の風味をつけた
仔牛肉などにもぴったりです。


毎朝、霜でいっぱいの道、そして少しでも水があれば、そこは、凍結して
危ない道にもなってしまうこの町で、
たくさんの積雪が、アイス盤のように危険なこともなく、
すっかり溶けた雪を見て驚いていた私に、
"春の始まりは、いつもこうだから。"と
隣町のスーパーのレジ係の人が教えてくれました。

買い物の帰り道、遠くのアルプスの山々、モンテ・ローザの山は、
夕方になるとうっすらピンク色がかり、車の前をウズラがゆっくりと
横断し、本当に春が近くまで来ているようです。

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自宅でココアを

1月も終わりに近づいて、このピエモンテ州では、
2月からのトリノ冬季オリンピックが近づいてきました。
開会式は、2月10日。閉会式は、2月26日です。

ピエモンテ州に住んでいる日本人なので、オリンピック中は、
日本のテレビ局のお手伝いで、今、その準備で追われています。

すっかり、お昼を作る時間がなくなりましたが、
温かいココアとピエモンテのお菓子で頑張れます。

290120061

ココアは、北イタリアの湖水地帯の
静かなお店
で楽しむのが好きですが、
先日、スイスのリンツ(LINDT)社
のココア
を買いました。






29012006 2一緒のお菓子は、
ピエモンテ州のランゲ地方に多い
”Baci di Dama”
"貴婦人のキス"という名前の
クッキーです。

中には、へーゼルナッツの入った
チョコレートが入っています。

ココアは、日本で飲んでいたココアよりも、ドロドロにそのまま
チョコレートが溶けたようなココアです。

私は、少量の牛乳を熱く温めてから、ココアの粉を入れて、
それをスプーンですくうように飲みます。

いつものお店で作じっと見ていたら、どうやら、熱いミルクは、
カプチーノ用と同じようにあわ立てミルクにココアの粉を
たっぷり入れて作っていました。

29012006 3









スイスにも近いノヴァーラ県北部では、このココアは、必ず
コーヒーショップにある冬の飲み物です。

日本風にさらっとしたココアもおいしいですが、こんなココアも
北イタリア風でなかなかおいしいです。

明日は、ワインの勉強でローマに行く日です。



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ソーヴィ二ョン(SAUVIGNON)

今朝は、ぽたぽたとしずくの落ちる音で目が覚めました。
雪は、すっかりやんで、曇り空であるものの、溶けはじめて、
凍ることなく、大きな水溜りができています。

28012006 1

















窓から、昨日、子供たちが遊んでいた辺りを見ると、
とても大きな雪のボールができていました。

新聞のノヴァーラ地域版によると、50cmの積雪で、土曜日の今日、
この地域のすべての学校は、休校と書いてあります。

昨夜のワインは、外出することがなかったので、
家に置いてある勉強用に買っておいたワインを開けてみました。

冷凍庫にあるお肉や冷蔵庫のお野菜や香草などを一掃しようと
作ったのは、うさぎにトマトソースや香草、お野菜を加えたもの。

うさぎのお肉白ワインで軟らかくして煮込んだあとに、
バターや残っていた香草類、特にサルビアでソテーしたので、

その香りとのバランスとお料理で白ワインを使っているので、
赤ワインにしようと思っていましたが、急遽

白ワインで、香り高い品種のソーヴィ二ョン(SAUVIGNON)にしました。
このブドウの品種は、好き嫌いが分かれるワインです。

ソーヴィ二ョン(SAUVIGNON)の持つ独特な香りは、
ペペローネ(Peperone :ピーマン)やトマトの葉など野菜の香りがです。

このワインは、更にグレープフルーツ、パイナップルなどの果物の香り、
そして奥に、このブドウの栽培されている土壌から来るミネラル分
珪土の香りもします。

maso furli

TRENTINO SAUVIGNON BIANCO
Bianco DOC
2002年
生産農家
MASO FURLI

これは、北イタリア トレント地方のワインです。







このところ、仕事の関係で、お料理をゆっくりする時間が取れないので、
うさぎのお肉は、とても短い調理時間です。約20分ですべて終わりです。

うさぎとトマトソース以前、トスカーナで夫の仕事での
知り合いの家に立ち寄った時、

その家のお料理好きな奥さんが
留守番する息子さんのために、

急いで作ったお料理のフライパンの蓋を
開けてみせてくれたのが、
うさぎの煮込みでした。


その時は、黒オリーブやローズマリーなど、いろいろと入っていましたが
あまりにも、簡単にすぐに作ってしまうので、驚いたものです。

うさぎをお料理で使ったことのなかった私が、おいしそうで、
作ってみたいなと思った最初のきっかけでした。

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雪の田舎の1日

雪は、その後もずっとやむことなく、静かに降り続け、
今でもしんしんと降っています。

27012006


















町役場のなんでも屋のナザリオが、すべて町中を雪かきするので、
門の外を雪かきする人は、いないのですが、
今回は、あまりの大雪に、農作業で使う大きなシャベルを使って
みんなで協力し合いました。

私の住むアパートは、2世帯だけの建物です。
地上階に私たち、そして上の階に、事情があって、別居して、
ひとりで住んでいるガブリエラおばさん。
インフルエンザで寝込んでしまってます。

ガブリエラおばさんの階段にも、雪が積もり、滑ってしまうのが心配で
さっきまで、彼女の住む家の階段をずっと雪かきしてました。

そして、階段を降りた時の道も作ってあげよう・・・。

その時、熱があるのに、
"RIEまでインフルエンザ(ウィルス性でなく普通の風邪のこと。)になったら、
大変だから・・・。"と顔をだします。

"心配しないで。まだまだ降るから、明日の朝にも、もう一度、滑らないように、
雪かきするよ。大丈夫。任せて。"

イタリアに来て、この町に住むようになってから、
知り合いになった近所の人々のためを考えたら、
自然に自分の家族のように感じることがあります。
それは、他人であるイタリア人が私にしてくれるのと同じです。

その様子をみていたポーランド人で青い瞳を持つ、18歳の
キュートなドメニカがかけよってきます。
"RIE!このスコップを貸すわ!。一緒に彼女の家からの道を作ろう!"

家に入って、鏡の前を通ると、それは、自宅内でしかしないような
まるで中学生の女の子のように、耳の位置で、ウサギのように
おさげ頭にして髪を結んだままでした。
そのまま、町の人々と雪かきをずっとしていました。

誰も住んでないように静まり返った町。
家の中は、それぞれに、温かい家庭があります。

"今日、何の夕食だった。"と仲良しのエリザベータに電話してみるけれど、
何よりも心配なのは、ひとりで熱で寝ているガブリエラおばさんです。

隣の母子施設で暮らす小さな子供たちは、私と同じ年の男性教官と雪の中、
埋もれながら、楽しく駆け回っています。

雪で車もほとんど通りません。もちろん、私もこの田舎にずっといる1日です。
こんな日は、遠いところに行けないので、仕事でなくて本当によかった・・・。

お買い物に行くことが出来ない今夜は、
冷凍庫に眠るウサギのお肉を使って、トマト煮込みとピエモンテの
ROEROワインです。

そのワインは、夕食後に紹介します。

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BARBERA D'ASTI(バルベーラ・ダスティ)

朝、6時前に家の前に、ゴミの収集用のバケツを置こうと
ドアを開けると、うっすらと雪が積もっていました。

雪の日は、冷たい空気がどこか穏やかになります。
26012006 1














夕食前の今の時間も雪は、静かに休むことなく降り続けて、
雨戸を閉める真っ暗な外の景色は、白銀で明るい色になっていました。

今日、紹介するワインは、1月の初めに取材で訪れたアスティ(ASTI)地方
ワインセラーのバルベーラ(BARBERA)です。

260120062
BARBERA D'ASTI SUPERIORE ALFIERA
2003年
Rosso DOC
アルコール度数 14.5%
ブドウの品種:BARBERA 100%
MARCHESI ALFIERA





このワインは、バルベーラ種の持つ心地良いフレッシュな酸味と同時に
しっかりとしたボディを持ち、濃いルビー色で、
シナモンバニラなどのスパイスの香り
プラムなどの果物の香りがします。

普段の家庭料理でバルベーラを選ぶことが多いのですが、
このバルベーラのワインは、野生のキジ料理
ウサギの煮込み料理ピエモンテのカモシカ料理など
少し特別なお食事にも負けない強さがあります。

日本の食卓で楽しむならば、地鶏を使ったお料理や羊料理などで。

バルベーラ(BARBERA)は、ネッビオーロ(NEBBIOLO)種から作られた
バローロ(BAROLO)バルバレスコ(BARBARESCO)に比べると
価格も手頃で私の住むピエモンテ州では、一般的に多く飲まれています。

この地域に住む前は、ピエモンテの赤ワインと言えば、ネッビオーロ
決めていたところがありましたが、
この地方の田舎の一般的な家庭料理には、手頃なバルベーラがお食事と
ワインのバランスがいいかもしれません。

特に、ラード(Lardo)を使うことのあるノヴァーラ(NOVARA)の郷土料理は、
このバルベーラの持つ酸味と合うのです。

これを書き終わった今、外を見ると、あいかわらず、
さらさらとした雪が降り続き、19時を過ぎて人通りもなくなった
目の前のメインストリートは、真っ白で、タイヤの跡がひとすじあるだけです。
雪の夜は、家の中は、いつもより暖かいのです。

さあ、これから、私は、冷凍庫の中で眠っている羊のお肉を解凍して、
オリーブオイルと塩、胡椒でグリル。
あとは、簡単な温野菜とパンでバルベーラのワインにします。

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旅の出会い

写真は、2日前に朝、ローマに向かう列車を待つ駅です。

ホームで列車を待つ間、今日は、どんな人が私の隣に座るのだろうかと
考えていました。

長距離を列車で移動する機会が多い私には、
イタリアを知る大切な時間です。
朝の駅












イタリア人は、見知らぬ他人ともまるで知り合いかのように
その場限りの出会いの時間を楽しくお話するので、
その輪の中に入ると、様々なイタリアでの人々の様子が
ちょっぴり見えてくるのです。

ミラノからローマに向かうユーロスターは、向かい合う4人席でした。

出発寸前に大きなパネルを入れた箱を運んで通路に立てかけた
優雅な同じ位の年齢の女性。
全身黒のファションで、どこか貫禄を感じるイタリア人女性でした。

その女性は、ミラノに住む作曲家で、この楽譜のパネルをローマに運び、
その4時間後には、再びすぐにミラノ行きのユーロスターで戻る。

来週は、スイスとドイツに。人生の大半は、移動時間かもしれないわ。
でもこれが私の人生と語りました。

私の隣は、トリノでイタリア語を勉強している17才のアメリカ、
アリゾナ州から短期留学中の女の子。イタリア語も上手です。

楽しく話している時に、そのナタリーというアメリカ人の女の子が
"こんな風な出会いって、どう思う。不思議ね。"と言い出し、
住所やメールのアドレスを交換しようとすると、

ミラノの女性は、その真っ黒なサングラスの奥から驚いた表情をして
"不思議でも何でもない。そうよね。"と私の方を見ます。

これは、"PASSAGGIO"(車や通行者の流れのこと)と言いました。

その後も、会話は、続き、やがてローマに到着。
お互いにローマには、泊まらないでまた帰るのよね。と笑い、
"それでは、元気でね。いい1日を"とだけ言って別れました。

帰りの夜行では、同じ6人席のコンパートメントに、ロンドンから
旅行中のイギリス人男性とナポリに自宅がありながらも、
12年間トリノで仕事をして、時々、この夜行で移動しているという男性。
そして私の3人でした。

"どこの駅で降りる。"
"どうしてこの一番遅い時間の夜行に乗るの。"などと3人でそれぞれ理由を
話合い、

"僕の人生は、いつもこうなのさ。"とナポリ人のサルヴァトーレが言うと
"そうか・・・それは、大変だな。"とロンドンでもイタリア人に囲まれ、
イタリア語が流暢なイギリス人のルカ。

まるで3人が昔からの知り合いのように、楽しく話し、
夜明けに私の停車駅が近づきます。
"じゃあ。元気でね。いい旅行を。"と握手をして別れました。


早朝に駅に到着して、自宅の向かうまでバスを乗り継いでいきます。

バスでは、ピエモンテのアスティ地方で暮らす年金生活に入ったという
男性と隣になり、ワイン、お米、オリンピック、東京、アスティの街
ワインナリー、新聞の記事の話などになりました。

バスを降ると、その男性は、握手を求めてきて、
"まだ、バスを乗り継ぐんだよね。気をつけて。いい仕事をね。
Auguri(幸運を祈っています。)"

笑顔の表情の中に穏やかさと優しさでいっぱいであったその初老の男性が
大切そうにかけていた小さなショルダーバックが、亡くなった父のそれと
どこか似ているようでもありました。

今日もゆっくりとピエモンテのアスティ地方のどこかで
静かに楽しく暮らしていることでしょう。

仲間と定年後、おいしいと思って初めて飲むようになった
グラッパで食後のひとときを、日本のお酒は、グラッパのような
蒸留酒でなく、ワインと同じように酵母で醗酵させているらしい・・・など
話しているかもしれません。

住所も名前も知りません。バスでたまたま隣の席に座り、約1時間
お話しただけです。

ミラノに住んでいるという作曲家の女性が言ったように、
これは、イタリアでごくあたりまえのことであり、ただの
PASSAGGIO(パッサッジョ)なのです。


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樽熟成のシャルドネの味

今回、ローマで飲んだワインは、私にとって想い出のあるワインでした。

そのワインのラベルを見た瞬間、そしてそれが注がれるワイングラスを
眺めていた時、そして、そこから放たれる樽の香りで、
何年か前の光景を想い出すのです。

cervaro 1999

CERVARO della sala 1999
Biaoco Igt
ブドウの品種 
シャルドネ(CHARDONNAY)80% 
グレケット(GRECHETTO)20%
1999年
アルコール度数 13.5%    
MARCHESI ANTINORI
-
Castello della Sala


樽熟成したシャルドネ(CHARDONNAY)は、
こんなにも変化するものだと驚くワインです。





そこから放たれる独特の香り、樽からきている木の香り
シャルドネ持つミネラルの香りだけでなく、
もっと深い複雑で蜂蜜の香りトロピカルフルーツの熟した香りもする、
こんなシャルドネは、大好きでです。


もし、どのブドウの品種が一番好きですかと聞かれたら、

バローロ(Barolo)、バルバレスコ(Barbaresco)
ロエロ(Roero)を作り出す、ネッビオーロ(NEBBIOLO)種も魅力ですが
私には、それ以上にシャルドネなのです。

こんなにも、熟成によって変身するワインにとても魅力を感じるのです。

このワインは、何年か前に航空券を発券する仕事をしていた私の
顧客であった人と初めて、私の住むローマで出会った時、
ワインが好きで勉強している私に何本も持ってきてくれたものです。
その人は、今、夫です。

ウンブリア州のワインだったので、ローマからも近く、
その後もこのワインメーカーの白ワインを飲む機会も多かったです。

その頃の自宅の目の前にあったエノテカで、写真のCERVAROでなく、
ここの作る手頃な価格の、やはりシャルドネをよく買っていました。
今では、すっかり久しぶりの味になっています。

これは、ウンブリア(UMBRIA)州の白ワイン
この地域は、特に白ワインがおいしいです。
鶏肉などのお肉料理においしい白ワインです。

このワインに合うお料理、このワインと少し地方が変わりますが、
南のアブルツッオ(ABRUZZO)地方羊料理
サフランを使った鶏肉のお料理にも、よく合います。

ローマでの短い滞在後、帰宅する時間となりました。
ローマからピエモンテの夜行列車で、深夜を過ごす私は、
夕食は、軽食にしました。

それは、大きなボールにいっぱいに入ったモッツアレラチーズや
ルッコラ、アンチョビとトマトのサラダとパンです。
24012006 1












早朝にピエモンテ州の南部に到着した私は、バスを乗り継いで、
あとここから24kmのところまで来ました。
写真は、その田舎までのバスを待っている時です。

ニュースでは、凍るような寒さと報道されていましたが、
私には、とても気持ちがいい寒さに感じた朝でした。
24012006 2















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明日は、ローマに。

1週間が過ぎて、明日は、再びローマに行く日となりました。

先週の深夜急行で、同じコンパートメントにいたナポリから
トリノまで移動する60代の男性が、

海沿いのトスカーナを通過する夜と夜明けの境目の時間帯に、
まるで小学生の遠足のように次々とビニール袋からお菓子や
パンを出して、とても早い朝食にしていました。

すると"旅に持って行きなさい。"と一箱のウェハースを
私の座席の方に置きました。

22012006

"早朝には、ピエモンテに着くので、
家で朝食は、食べるからいらないわ。"

"あげるから、家でゆっくり食べなさい。"







あれから1週間が経ち、朝食のクッキーがなくなったら、
これをあけてみようと思いながら、まだそのままになっています。

明日の今頃は、まだ夜行が来るのを駅で待っている時間です。



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高速を出て、町まで歩くと

土曜日は、仕事でミラノに行っていました。

一緒にいた5人の人たちは、トリノに仕事で、来ていて
トリノの宿泊ホテルに帰る高速の途中に、私の住む田舎があるので
途中まで一緒に帰ることになりました。

あらかじめ話しておいた運転手さんが、いったん高速を出ようと
進路を変えたところで、

"ここで降りるんです。今日は、ありがとうございました。"と
挨拶をして降りると、

"えっ。本当にここで大丈夫ですか。何もないけれど。"

21012006 1













土曜日の夕方は、車も少なく、歩きやすく、しばらく田園風景が続き、
次第に私の住む町の入り口が見えてきました。

21012006 2













土曜日の夕方は、とても静かで人通りがなく、私も早く、自宅で
ゆっくりしたいという思いになります。

21012006 3



ドアを開けようとすると、
この町の副町長の自慢の
アルファロメオが
すっと近づき、








窓を開けて、とても嬉しそうな顔で
"日本のグループが来るんだ。"と何度も繰り返し、
"来週、詳細は、町役場に来てね。"

日本の農業の視察のグループが来るのだから、
きちんと準備をしておかないといけません。
にわかに忙しくなる・・・。でもそれは、どこか心地の良い忙しさです。
農業の勉強を教えてもらう先生は、もちろん、いつもの農家の友人です。

私がワインのブドウ栽培以外の農業を勉強するというのは、
今まで、想像もつかなかったことです。

大きな都市に住んでいた頃のように、いろいろな勉強できる場所もないと
嘆くことは、なかったです。

田舎で暮らしていると、もっと多くの機会があります。

春が来れば、ここでの生活が1年になります。

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冬の家庭郷土料理

19012006 1

















晴れ渡って、寒い1日は、温かい郷土料理を食べたいと思うのは、
私だけでなく、

目の前にあるタバコ屋さんまでバスの切符を買いに行った時に
ちょうどばったりと出会った農家の友人が、
"やあ。RIE、 元気かい。寒いね・・・。帰ったら、パニッシャだ。"と

家庭で作るノヴァーラ風リゾットパニッシャ PANISCIA)は、
レストランのものよりもたっぷりとキャベツセロリなどのお野菜
そして大好きである白いんげん豆も好きなだけ入れて作っています。

それに入るサルシッチャSALSICCIA)は、近所の小さなスーパーでは、
このリゾットを作るには、とても使いやすいように、

腸詰めのソーセージの形でなく、その中身だけが挽肉のようにして
売られています。

普通の挽肉と違い、粘り気があり、ラードが含まれていて
脂っぽいですが、風味があり、この郷土料理に欠かせないものです。

19012006 3

これは、近所の小さい農家風の
レストランでのパニッシャ







19012006 4こちらは、ヴェルチェッリ
(VERCELLI)という都市で開かれた
ポレンタとバッカラのお祭りの時
パ二ッサ
PANISSA:名前がノヴァーラと
微妙に違います。
ノヴァーラのパ二ッシャというのは、
方言から来ているので。)



ヴェルチェッリに住む友人のフランチェスカから、ここのリゾットは、
ノヴァーラと違い、サルシッチャSALSICCIA)と
白いんげん豆だけから作られる素朴な味わいで
キャベツなどのお野菜は、入らないのよと教えてくれました。


19012006 2
そしてこれは、今回、私が作った
野菜たっぷりのパニッシャ

レストランやお祭りの時のパ二ッシャは、夏の終わり。
今日作ったのは、冬の季節なので、夏よりも
温かい雰囲気がするかもしれません。






ワインは、このリゾットの場合は、サルシッチャSALSICCIA)が入り、
そのラードも感じるので、心地よいタンニンのある赤ワインとも
合わせることができます。

バルベーラ・ダスティBARBERA D'ASTI)も
いいですが、

ノヴァーラのお料理なので、ボカBOCA)や
コリーネ・ノヴァレージCOLLINE NOVARESI)の赤は、もちろん
ブドウの品種がエルバルーチェERBALUCE)を使った白も
このお食事と合わせてもいいです。
それにファラFARA)など
ノヴァーラ地方のワインがぴったりかもしれません。

今回は、すっきりと冷えた白ワインを飲みたかったので、
ピエモンテの白ワインと。
アルコール度数を13%と高めにしました。

以前、このブログで紹介したことがあるワインです。
同じボトルのワインの写真になってしまうので、
そのコルクの写真です。

19012006 5 ワイン農家から6本入りの箱で
買ってきたワインも、
今日で残り1本に
なってしまいました。

春になったら、再び、
この地域のワインを買いに行くことにします。


ROERO ARNEIS (ロエロ アルネイス)     
Bianco DOC 
2004  
アルコール度数 13%          
ブドウ品種 Arneis アルネイス   
Morra Stefanino


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冬の田舎の1日

カフェラッテとクッキーの朝食が終わり、新聞を買いに行くついでに
そのまま、寒い早朝の散歩をして、帰ってきて、このブログを書いています。
町の人々は、もっと早起き。

朝6時半近くになると、始発のバスに乗るために、
家の前のバス停で、いつも賑やかな高校生が、
まだ暗い中、じっとバスが来るのを
寒そうに帽子をすっぽりかぶって待っています。

冬のこの町の1日がまた始まろうとしています。

今日は、晴れそうだけれど、遠くは、いつものようにぼんやりと
もやがかかっていて、
18012006 1

冬の水田の跡、小さな用水路は、
すべて凍っています。
ここは、夏に、
蛙を釣っていた人に出会った場所です。







18012006 2

帰りにお花屋さんのショーウィンドーを見ると、
トリノの冬季オリンピックのために、
"頑張れ。イタリア。"と
五輪のマークが花輪で
作られていました。





今日は、パスタ料理でなく、近所で収穫されたお米を使った
リゾット料理にしようと、寒い朝のあぜ道を歩きながら思っていました。

この町で作られている主な品種は、カルナローリ(CARNAROLI)米です。
ノヴァーラ風リゾットであるパ二ッシャ(Paniscia)に、よく使います。

リゾットに使われるお米の品種は、2km離れた隣町では、別の品種である
バルド(BALDO)米を、そしてサンタンドレア(S.ANDREA)米
使う地域もあります。

いんげん豆と、キャベツサルシッチャ(Salsiccia:腸詰めソーセージ)などを
使い、温かいミネストローネスープを作り、そこにお米を入れて煮込んだもの。
私の農家の友人は、ほとんど毎日、これを食べているようです。

今日の夕食で作るこの地方の郷土料理とそれに合わせたワインを
次回は、ぜひ、この田舎の家庭料理を紹介します。

この田舎で1日を過ごす穏やかで大切な時間がこれからやってきます。
まるで、小さい頃の冬休みの1日のように、楽しい気持ちでいっぱいの朝です。


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ドルチェット(DOLCETTO)のワイン

今朝、ローマから夜行で、このピエモンテまで戻りました。
今回は、ミラノ経由でなく、ピエモンテ州南部から、バスで
北上しての帰宅です。

まだ暗い早朝の気温は、バスの運転手さんは、"外は、マイナス8度だ"と言い、
しかし、冷たい空気であるものの、そんなに寒く感じません。

駅で買った新聞を広げると、ピエモンテ州の地方版は、
いつもと違う県名になっていて、ピエモンテ州は、まだまだ私の知らない土地が
多く、思っていた以上に大きな州です。

先日、友人たちとランチに訪れた場所は、ここから、更に、南西で、
ずいぶん、遠くまでランチに行ったんだわと駅構内にある地図を
見ながら思いました。

それは、クネオ(Cuneo)県にあるカル(Carrù)という町でした。

普通の小さな町であって、町の様子を写真に撮ろうと思ったら、

"う・・・ん。特別な場所でないから、撮るの難しいでしょ。"と
そして、"私が入ってあげる。"と友人のジェン二が微笑みます。
この小さな町の通りにあるレストランでした。

ここでの郷土料理は、ボッリート(Bollito)でした。

カル 












bollito 1

ピエモンテ料理のBollito Misto
(ボッリート ミスト: 茹でた肉類)に
使われるのは、牛肉、仔牛肉、雌鳥、それに牛舌などもあります。

それに、バ二ェットBagnet 
イタリアンパセリ、ニンニク、オリーブオイルなどから
作られた緑色のソース)など、

お肉にかけるソースが用意されます。






この他、マスタード味。カブの味がほんのりするソースなどもあり、

さらに、モスタルダMostarda)という、ロンバルディア州クレモナ地方の
マスタード入りシロップに漬けられた果物のピクルス、はちみつと胡桃、
へーゼルナッツのソース、プルーン味のソースという甘いソースもありました。

bollito 2bollito 3












これに合わせたワインは、ドルチェットDOLCETTO
このレストランに何度か訪れているピエモンテ州クネオ県に住む友人が、
今までの長年の人生の経験を通して、是非、この自分の住んでいる
地元のワインがきっといいだろうと選んだもの。

ドルチェットは、タンニンも強くなく、滑らかで比較的、
フルーティな香りのワイン。その"ドルチェット"という品種の名前から
甘いイメージを持つ人が多いですが、

名前の由来は、そのブドウの品種の栽培に適した土地の部分を示す言葉が
なまって変化してできた言葉であると教えてもらいました。

もうひとりの友人は、ネッビオーロ種の持つタンニンやバルベーラ種の持つ酸味が好きで、
このドルチェットに決まった時は、残念そうな表情。
そんな友人も、このワインがとても気に入り、おいしく楽しい食事となりました。

それもそのはず。このドルチェットは、通常のドルチェットよりも
力強い味と心地よい酸味があり、このお食事にぴったりと合ったからです。


dolcetto di dogliani

DOLCETTO DI DOGLIANI
(ドルチェット ・ディ・ ドリアー二)
CLAVESANA
Rosso DOC
アルコール度数 13%

ブドウの品種
DOLCETTO(ドルチェット)








カル(Carrù)のレストラン
Ristorante Moderno
Via Misericordia 12
Carrù (CN)

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PASSITO(干しブドウのワイン) 

食後、すでに夕方を過ぎて暗くなった頃に、
全員で立ち寄ったトリノから近いキバッソ(CHIVASSO)
住む友人夫婦の家でのデザートワイン

15012006 2

その小さなグラスに一杯ずつが、
食事に出掛けた後の楽しい余韻を
感じました。

今日、集まった友人は、16人。






ピエモンテ州に各地域に住んでいて、職種も様々な気さくで優しい
イタリア人たちです。

友人の大半が50代で、食事中も、そしてこんな時間も、
まるで小学生の子供のように無邪気な笑いとふざけあうことも多く、

その空気の中に一緒に存在している瞬間は、とても好きな時間です。

イタリアで、このピエモンテで暮らしてる幸せは、こういうことの
積み重ねなのかもしれません。

15012006 1
PASSITO DI PANTELLERIA BEN RYÈ
Bianco Dolce DOC
2004年
アルコール度数 14.5%
DONNAFUGATA

ブドウの品種
Moscato d' Alessandria 100%
(これは、シチリアの品種 ZIBIBBOのことです)



ワインの勉強で、素晴らしいPASSITO(パッシート:干したブドウでできた
ワイン)
に巡りあう機会が、何度かありましたが、

このほんの一口の甘いPASSITOが、こんなにもおいしく、そして何よりも
素敵な時間運んでくることを初めて知った1日でした。

イタリアワイン、それは、その土地の持つポテンシャルと生産者の
技術の高さを思い知るような偉大なワインと美食を語ること以上に、
イタリア人のもっと大切な深い何かがあるように思えるのです。

それが本当にわかるようになるまで、きっと何十年もかかるのかも
しれません。


その後、多くの友人たちを見送り、車内は、最も北部に住む
私と町役場で働く友人夫婦だけとなりました。

次第に真っ暗で街燈のない水田地帯にさしかかり、町の灯りが
見えてきます。

町の名前の表示が見えると、運転席の友人は、嬉しそうに
"RIE。今日は、遠かったけれど、やっと帰ってきたぞ。"と。
その声で、私も、小さなこの町の灯りが、とても温かく感じました。

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日本から届いた絵本

今日は、これから、定例の食事会に出掛けます。
ピエモンテに住む優しく、明るいイタリア人との交流が楽しみです。

昨日、水田で稲と鴨と魚を同時に生産する方法で有機米を
生産している日本の農家の方から、御自身で書かれている
素敵な絵本が届きました。



アイガモの絵本


秋の終わりに、町役場の人とスローフードの視察で出かけた
ジェノバのスローフードの国際見本市で知り合うきっかけに
なりました。

今後、農業のことも、勉強して、もっと具体的に水田の様子を書けるように
していきたいです。

スローフードのイメージは、完全にイタリアのおいしい食文化であると
思い込んでいました。
スローフード協会と関連のあるこの町に来て、それが決してグルメなどでなく
地味で大切な農業の基本でだと知り、

それは、ワインで有名なレストランでのソムリエの仕事を続けるよりも、
もっとブドウの栽培、醸造学の勉強をしたいと思ったきっかけなのです。

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トリノのパスタ料理

ひとりでトリノの街を歩く時に必ず、立ち寄るのは、
このポー川にかかる橋の上です。

torino 01/2006













トリノと私の住む田舎は、決して近くなく、往復で3時間弱かかります。

せっかくのトリノでの時間なので、家に帰る前に、買ってみようと思ったもの、
それは、ノヴァーラ地方と違う、トリノ周辺のピエモンテ料理のパスタです。

ピエモンテのパスタは、Tajarin(タリヤリン)という、細い麺の
手打ちパスタ
をはじめ、卵黄をとても多く使います。

イタリアソムリエ協会の本でこのタリヤリンの説明に
"小麦粉1kgにつき、卵黄30個使用する"という記載があります。

agnolotti 1
アニョロッティ(agnolotti)という
卵入りのパスタで包まれた
ひき肉などの入った正方形のパスタ。

トリノの街の中心にあるレストランの
アニョロッティです。




agnolotti2銀の大皿にあるお店は、
トリノの中心から離れた郊外にある
大衆食堂のアニョロッティ
お店の人に聞いたら、
仔牛のひき肉、生ハムイタリアンパセリ
(Prezzemolo プレッツェーモロ)

入れているそうです。



plin 1


そしてプリン(Plin)というパスタは、
ピエモンテ地方の方言のようですが
アニョロッティと少し形が違います。
夕食で食べたレストランの
胡桃のソースのプリン(Plin)です。




街の中にある食材のお店で、出来上がった生パスタのプリン(Plin)を買って
お昼前に、自分の田舎の家に戻ることにしました。

plin 2

このパスタは、各家庭での手打ちで、手作りがおいしそうです。
今は、お仕事やワインの勉強に時間をかけたいので、
無理ですが、いつか必ず、作ってみたいもののひとつなのです。




水田地帯の田舎の家でのプリン(Plin)は、
トリノのレストランの味にかなわないと思うけれど、
自宅でゆっくりいつもと違うお食事も楽しいものです。

ワインは、いつも自宅にある気軽なピエモンテのお食事に合う
アスティ地方の バルベーラ・ダスティ(BARBERA D'ASTI)で。



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1月のワイン農家は

冬の寒い朝のワインの産地のアスティASTI)地方にある小さな村の丘からです。

冬季オリンピックが始まる前のこの期間は、閉まっているワイン農家も多く
いつもよりも静かな村となります。

先日、お仕事の取材で訪問できた農家は、その時だけ、特別に
開けて待っていてくれたのであり、

農家にとって、1月は、バカンスになり、作業も棚卸しもなく、
州立のエノテカ(エノテカ レジョナーレ Enoteca Regionale)は、
一部を除いてほとんどが閉まっている時期になるのです。

1月のアスティ

















昨年の秋の終わり、日本からのお料理の研修にピエモンテに
来た知り合いと夕食に行ったアスティ地方のレストランも、
1月、2月は、ずっとバカンスでお休みと聞き、
"えっ。そんなに長く・・・。"と驚いたのを思い出しました。

オリンピックも終わり、春になったら、リゾットだけでなく、
ピエモンテの他の地域にあるようなパスタを作ってみたくなり、
それに合わせるワインもアスティ地区まで買いに行こうと思うのです。

パスタに合わせる特別でない普段の白ワインです。
アルコール度数もあまり高くありません。

何人かで、お食事に合わせて何種類か選ぶ時は、一番最初に
この白ワインから始めることができます。

その後に選ぶワインは、白ワインでももう少しアルコール度数が高くて、
香りが高く、樽熟成の木の香りのものでも、
もしくは、バルベーラのような赤ワインでも。

il fiore
IL FIORE
LANGHE
Bianco DOC
アルコール度数 12%
ワイン生産農家 Braida 
ブドウの品種は、Chardonnay(シャルドネ)
Riesling Renano(リースリングと同じ品種)

そしてピエモンテの品種であるnascetta
含まれています。


*この農家の他のワインは、以前ミラノで同級生との再会のレストランの時に
登場しています

ひとつひとつのワインに思い出が詰まっていて、同じワインを飲む時、
その時のお食事や話していた内容が、ゆっくりと思い出される幸せな時間です。





*州立のエノテカに行かれる方がいらっしゃったら、参考にして下さい。
休んでいる期間は、以下の通りです。
主なところだけ書いておきます。
(これは、イタリアの新聞"LA STAMPA" のピエモンテの地方版の情報から)

Enoteca di acqui Terme (アクイ・テルメ) 1月20日まで
Enoteca di Barbaresco (バルバレスコ)  2月2日まで
Enoteca di  Barolo (バローロ)    1月31日まで
Enoteca di Gattinara (ガッティナーラ) 1月16日まで
Enoteca di Roero (ロエロ)     通常通り
            
                 




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田舎のピエモンテ料理

"15日の食事会に来れるかどうかの確認の電話だよ。"と
近所の友人から携帯に連絡があった頃、私は、トリノの駅に向かう途中でした。

ショッピングストリートのVia Romaは、セール中で、
そんな華やかな通りをウィンドーショッピングしながら、ミラノ行きの列車の
時刻に合わせるように歩いていたのです。

不思議な気持ちになりました。
そうです。私が住んでいて友人がいるのは、こんな大きな都市でなく、
水田のある小さな田舎で、そこが私の居場所なのです。

それは、毎月恒例で、20人近くのピエモンテに住むイタリア人の友人たちとの
郷土料理レストランでの食事会の知らせでした。

今回は、どんなこの地方のお料理が待っているのでしょうか。



これは、今までのお食事会で、必ず出てきたピエモンテ料理の前菜です。

lardoの入った前菜

他の地方、特に海沿いのトスカーナでも
多く見られるラルド>(Lardo 豚の脂身)
私の住む地方では、前菜は、生のサラミ類や
この真っ白な脂身を薄く切った物が出てきます。


生のサルシッチャSalsiccia 腸詰めソーセージ)もあります。
豚肉のミンチが生になっているので、
これらを残してしまうことも多く、

そんな時は、隣に座った友人に
"えっ。こんなにおいしいのを食べないの。もらってもいい。"
と聞かれお皿は、あっという間に片付きます。

かぶのflan
この時は、私は、全部食べることができました。

それは、ほんのりとラーパRapa かぶ)の味が
口に広がるフラン
Flan ピエモンテ料理で前菜でよく出てきます。
野菜の味の柔らかなスフォルマート 
タルトのようなものです。) の上に
のせられた温かくなったラルドです。
温かくなると、とても食べやすくなります。


これを書いている途中、隣の郵便局に行ったのですが、
帰り道、隣の子供の住んでいる施設から、温かいスープのにおいが
していました。セロリやサルシッチャ、豆の入ったスープの香りで、

ああパニッシャなんだ・・・。
振り返ると、すぐ後ろに郵便局に来ていた町の人が歩いていて

"パニッシャ(ノヴァーラ風リゾット)だよね。"
"ああ・・そうだね。おなかがすいてきたね。"と
そんな短い会話の中に、穏やかな田舎の1日を感じました。

ローマにいる時は、おいしいカルボナーラなどのパスタや釜焼きのピッツァが
何よりもおいしく感じるように、今、ピエモンテに住んでいる私は、
この地方の郷土料理ばかりで、同じものでも飽きることもないのです。
そして、今、それがとてもおいしく感じるのです。

同じピエモンテでも田舎は、トリノのものとは、また違った味わいがあります。
ノヴァーラ風リゾットの香りで、ここに帰ってきたなと感じるのです。

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トリノ郊外モンカリエリのレストラン

moncalieri 1

トリノのレストランは、
モダンで新しい内装の
ところもあれば、

古い農具などが
飾られているような

郷土料理が楽しめる
レストランも多いです。

私は、いつものように
ピエモンテの郷土料理と
そんな古い内装の空間が
落ち着き、
大好きでなので、

トリノで探すレストランも
自然とこんな内装のところが
多いです。












写真は、トリノ郊外のモンカリエリMONCALIERI)地区にある
レストランです。

この地区は、トリノの街の中心から少し離れている場所で、静かで
落ち着いていています。

仕事の人たちとのランチタイムで、祝日でトリノの街の中のレストランが
ほとんど閉まっていた時に、訪れたのがモンカリエリ地区です。

ここでは、祝日を街の中から郊外に出て、のんびり食事を楽しむ人々で
いっぱいでした。

そういえば、夏のバカンスの時期に、日本からトリノに休暇を過ごしに来た
同級生のお友達夫婦に案内したいレストランも閉まってたり、
トリノががらんとしてお店が閉まってしまう時期も、この地区は、
比較的開いているレストランが多かったことを思い出しました。

時間がない中、街中にあるレストランよりも、ゆっくりと時間が流れ、
ランチタイムでいつもよりも、時間をとってしまったわけですが、

その後、"RIEさん。お昼のレストランは、近くで簡単に・・・。"という
要望が出て来てしまうのも無理ありません。

"そうですね・・・。時間との戦いですもの。"と思わず、笑いながら、
はりきって、レストランを案内してくれたトリノ在住のイタリア人の
運転手さんに感謝して、その後は、一生懸命でしたよ・・・。

この地区は、夫の仕事関係の人の自宅も近くにあり、時々休日に
来ることもあります。
次回は、ゆっくり家族で、夕食に来てみたいです。

moncalieri 2

モンカリエリにあるレストラン
OSTERIA-PIZZERIA
PONTE VECCHIO
via Garibaldi 16
Borgo Navile
MONCALIERI(TO)
休 水曜夜 土曜昼




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夫の仕事場で一泊

ローマから夜、深夜急行でピエモンテの自宅に
帰ろうと思っていたのですが、

疲れていたこともあって、海沿いのトスカーナの大理石の産地の町にある
夫の仕事場に一泊立ち寄ることにしました。

"寒い上に暖炉しかないよ。"と聞いていましたが、それがとても
暖かく、静かな時間が流れていきました。

暖炉 カラーラ










トスカーナで長く暮らしてきた夫にとって、ピエモンテの田舎の生活は、
あまりにもなじめかったようで、この町の人々との交流は、もちろん
楽しく暮らしていたのは、いつも私でした。

トスカーナの田舎風のヒヨコ豆入りのスープばかりだった夫が、
ローマからの帰りに突然泊まることになった私に用意してくれていたのは、
ピエモンテ料理のボッリートBOLLITO 茹でたお肉とお野菜)でした。

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トリノの街の思い出

仕事中だったけれど、ちょっとした合間の時間に撮ったトリノの写真です。

写真に大きな影が見えますが、これは、トリノのシンボルでもある
モーレ・アントネッリアーナLa Mole Antonelliana)のテラスからです。

06012006 from mole
























この建築は、私の住んでいる所から近くの都市であるノヴァーラNOVARA)の
シンボルであるサン・ガウデンツィオ教会Basilica di San Gaudenzio) に
そっくりで、ノヴァーラの方も晴れているかな・・・と思い出すのです。
それもそのはずです。
ノヴァーラの教会は、トリノのモーレの建築家アントネッリANTONELLI)に
よって最終的な設計が行われています。
ノヴァーラの教会は、121m。トリノは、167mの高さです。

祝日の6日は、車も少なく、トリノの街は、静かで、お昼が近づく頃、
街の中に、家族で休日を散策する姿が、目立ち、特に小さな子供に出会います。

この6日は、クリスマス後12日目にあたる救世主の御公現の祝日である
EPIFANIA(エピファニア)なので、前夜に贈り物を届ける老婆によって
(サンタクロースのような存在です。)悪い子には、を、
そして良い子には、お菓子が届けられます。

コーヒーを飲みに入った、BAR(バール)のレジ前には、
真っ黒な炭のように見えるお砂糖菓子が売られていたり、ほうきを持った
魔女のような老婆のお人形なども飾られていました。

epifania

これは、仕事中に偶然見つけた光景です。
良い子だったので、
お菓子がもらえて
とても喜んでいます。

その大切なお菓子を
私たちに分けてくれました。



(お仕事で一緒だった方。仕事中にそんなプライベート写真を
撮ってしまってごめんなさい。)

この祝日の日をもって、クリスマスシーズンが終わります。
トリノから自宅に戻った7日の夕方、部屋に掛けていた
クリスマスの飾りがそっとはずされて、タンスの上に置かれていました。

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トリノのレストラン

早朝、自宅からトリノまで、列車に向かい、日の出の頃に到着しました。
今日一日が始まるという緊張感のある空気で、気持ちのいい時間帯で
そして何よりも空気が綺麗です。

この日から、自宅に帰らず、トリノに3日間滞在するので、
いつも夜に急いで、駅のホームに向かうことなく、ゆっくりトリノでの
ピエモンテ料理を食べることができるのです。

駅の近くのピエモンテ料理レストラン

vini doc


入り口に、イタリアDOC
原産地統制名称)ワインの
古い地図が飾られています。

私の町での
ピエモンテ料理は、
お米の産地なので

リゾットが中心ですが、
そんなノヴァーラの
田舎の農家での
ピエモンテ料理とは、
また違ったたくさんの
メニューが並びます。












ワインのリストを見てみると、時々訪問する小さな農家のワインが
ありました。
思わず、お店の人に
"この農家は、訪問していて知っているわ。"
"小さいところで、とてもワインがあるところで、親切な家族だよね。
そうだ、このリスト以外にもここのワインもあるよ。"

自宅に帰れば、この農家のワインが何ケースか置いてあるけれど、
自宅の家庭料理でなく、トリノのレストランでおいしいピエモンテ料理と
一緒に飲んでみると、そのワインがどんな風に感じるだろう・・・と

数多くのロエロ(ROERO)ワインのリストから、選んだワインは、
この農家のワインしました。

いつもの飲みなれて優しい味が、優雅で上品なネッピオーロ(NEBBIOLO)
特徴がよりいっそう感じられ、贅沢な夕食になりました。

ノヴァーラに帰ったら、こんなピエモンテ料理も作ってみようと
楽しみです。

brasato

写真は、ブラザート
BRASATO ピエモンテの赤ワインで煮込んだ牛肉)









トリノのピエモンテ料理レストラン
c'era una volta
住所:Corso Vittorio Emanuele II 41
Torino

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湖のある町

新年おめでとうございます。

元旦明けから今週は、ずっとトリノにいるのですが、
その前の日に訪れたピエモンテ州北部の湖のある町の写真です。

omegna





















北イタリア湖水地帯に、何度か車で行ってから、
美しい小さな町でお茶やココアを飲むことにしていました。

一度も行ったことのない町にふらりと立ち寄ることにしていたその日に、
地図で目立っていたオルタ湖の北端にある"オメーニャ(OMEGNA)
いったいどんなところであろうと、車内で夫と話していました。

先日に訪れた湖の中間地点にあるオルタ・サン・ジュリオ(ORTA S.GIULIO)
どちらが大きいか、もし観光で来るとしたら、どちらがいいか。
住むとしたら、どうか・・・。

オメーニャ(OMEGNA)という地名の看板の案内に沿って、
帰宅ルートから外れて、町の中に入っていきました。

中心地の入り口にある華やかさのない、地味で大きなカフェには、
住人である町のあらゆる世代の人々が集っている空間で、
"きっと、家を探していたり、町の情報は、ここに来たら、すぐにわかるわね。"

それは、静かな湖の観光地でもありながら、一歩奥に入った裏通りは、
地元で暮らしている人々の生活がたくさん感じられる町でした。

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