北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

March 2006

ANTINORIのブドウ畑で

2月の誕生日にトリノのトスカーナ料理のレストランで
仕事の人たちからお祝いしてもらったワインは、
ここのワイン畑から作られていました。

antinori 1















美しい貴族の邸宅の一室で、試飲と一緒にこの土地のハムや
チーズ、オリーブオイルとパン。

トリノのレストランでは、このワインに合わせて、
トスカーナのサラミの前菜やイノシシのミートソースのパスタを
注文しました。この時は、お料理よりもワインが先に
決まっていたのです。

美しいルビー色で、森の果物の香りや甘草やバニラといった
スパイス類の香り。そしてその奥で、そのブドウが作られた
土地からのミネラルの香りがある、エレガントなキャンティ
クラシコのワイン。他のワインに比べると女性的なワインでした。

antinori 2
CHIANTI CLASSICO RISERVA
Rosso DOCG
2000
ブドウの品種 Sangiovese
TENUTE MARCHESE ANTINORI






このワインは、約9年前に日本でワインを勉強していた頃に
フィレンツェのエノテカを訪れて、購入したワインと同じです。
今回は、2000年。当時は、1990年のワインでした。
その時から時間が経過したことを感じました。

そして、それから10年近くの年月が経ち、、
イタリア人のソムリエの人たちと一緒に、このブドウ畑を
研修として訪れることができたのをとても嬉しく思うのです。
当時は、考えたこともなかったことです。
試飲をしながら、仲間と話合うその時間を大切に思うのです。

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SASSICAIA

今まで、私にとって、いつも試飲会でしか飲むことのない高級ワイン。

sassicaia1

そのサッシカイア(SASSICAIA)
生産するカンティーナ
CANTINA:ワインナリー)を
訪れることは、とてもいい機会だと思って、
楽しみにしていました。






グラスに注がれるその深いルビー色の持つ輝きは、香りや味を感じる前から
その高級ワインの持つ風格が感じられ、一緒にいた友人のサルデーニャ島
から来ていて、エノテカとワインスクールを経営するアレサンドッラと
思わず、目が合い、見つめあって、
"う・・・ん"と2人で深くうなづいていてしまったほどです。

この頃、トスカーナで楽しい毎日であり、時間が止まっていて欲しいと
思う気持ちと地元のピエモンテのワインが急激に懐かしく、
ピエモンテのワイン農家を訪れたいと思いはじめていました。

それは、日本やアメリカでも"スーパー・タスカン"と呼ばれ、
国際品種のカベルネを使った高級ワインの数々を産出する
この地区を訪れ、改めて感じたことは、

昔からのその地元の品種のみを使ったピエモンテのバローロ、
バルバレスコ、私の住む近くでは、ゲンメ。
私には、そんなピエモンテのワインに愛着があるのかもしれません。

sassicaia 2
SASSICAIA BOLGHERI SASSICAIA
Rosso DOC
2002
アルコール度数 13%
ブドウの品種 
Cabernet Sauvignon 85% Cabernet Franc 15%
TENUTA SAN GUIDO


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ボルゲリ(BOLGHERI)の並木道

トスカーナのボルゲリ(BOLGHERI)地区を訪れた日は、雨でした。
ブドウ畑を見に行くのも、歩くのが大変です。

約1時間、時間に余裕ができて、ボルゲリの町を散策することに。

bolgheri 並木道
同じ研修旅行に来ていて、
一緒に歩いていたワイン好きで、
少し太っている友人のマウロが、

"ボルゲリ(BOLGHERI)の町にある
エノテカでも行こう"

と提案して近くにいた
5人グループで
町の入り口にある小さなお店に
さっそく入りました。













マウロは、ロンバルディーア州ブレッシャ(Brescia)にある
ワイン会社の社長で、とにかくワイン好き。そして食べることが
好きなパワーあふれる60代男性で、人情があふれているその人柄に
若い男性からも人気があり、いつも一緒に行動するグループです。

すでに、ワイン農家をいくつか訪問し、試飲を重ねているものの、
マウロは、"そこの若いソムリエよ!ワインを選んできて。"と
20代前半の有名レストランで働いているダヴィデにはりきって
指示しています。

お店の人が"リボリータ(Ribollita:野菜とインゲン豆などを材料にした
スープの中にパンが入って煮込んであるトスカーナ料理のスープ)
は、
いかがですか。"というと、

"リボリータがいいね。いかにもトスカーナだね。"と何度も言い、
"それにする。それを5人分。"と注文してしまいます。

トスカーナのサラミ"えっ!私は、違うのにするわ。"
もうすでに4時近く
かなり遅いランチです。

約4時間後の夕食のボリュームを考えて、
前菜のお皿とパンだけにしました。






雨音が強くなってきました。
小さなエノテカでは、マウロを中心に30分前に訪れたばかりの
サッシカイア(SASSICAIA)のワインについて論議となり、

雨の夕方は、薄暗く、トスカーナらしい美しい丘陵地帯と青空では、
なかったけれど、この小さなエノテカの片隅で、
楽しく、充実した時間が流れていくのを感じていました。
そんな雨のボルゲリの思い出です。


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トスカーナワイン

23032006 1

時々、訪れるノヴァーラ県にある小さな町。
地元ピエモンテのワインを
グラスで注文するお店で

今日は、トスカーナ州のワインを
試してみます。

ピエモンテワインに使われる
ブドウの品種と違うので、
グラスを一口飲むと、
ここは、ノヴァーラにある
古い小さな町であるはずが、

どこか遠くに来てしまったような
錯覚になります。
















国際品種の持つ華やかさとまろやかさを感じるワインです。

樽熟成もしているので、熟れた森の果物の香りの他に
スパイス、バルサムの香りもあるのですが、それでいて
重く感じないエレガントなワインでした。

ピエモンテの友人は、どこか保守的で、興味を示しても、
やはり地元のワインを注文して、
これが一番だと思っている様子です。

それは、私が感じている以上に、住んでいる地方への愛着が
きっと強いことでしょう。

私も、地元のワインのラベルを見かけた時、それがどこにいても、
水田地帯の田舎の景色が思い出されるのです。

明日からワインの勉強でトスカーナに滞在します。

23032006 2トスカーナワイン
Cà del Pazzo Sant'Antimo
Rosso DOC
1999年
アルコール度数 13.5%
ブドウの品種 Sangiovese        
       Cabernet Sauvignon 
ワイン生産農家 
CAPARZO(Montalcino)






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町の文化遺産なので

ローマから帰ってくると、田舎の町では、静かに雨の降る日でした。
そして、今朝、雨戸を開けると、気温は、暖かいものの、
冬の日々のように、霧で真っ白に覆われています。

私の町では、町役場を中心に古い建物が多く、
現在と違い、お米の産業として発展し、
昔は、比較的大きな町であったとここに来たばかりの頃、
町役場の人から聞いていました。

その水田にも、そして町の中心にも近い、大きな廃墟となった
古いお米の倉庫でもあったその建物のひとつの天井が落下しはじめ、
その補強の工事の車が朝早くから来ています。

私の町では、古い建物に誰も住まなくなっているから
劣化が早いのかもしれません。

ここから8km離れた人口がここの半分であるもっと小さな町では、
写真のように建物の一部がBARとタバコ屋さんになっていて、
小さな古城は、町役場になっています。

210320061


210320062








霧の中、新聞を買いに行った帰り、その裏にある古い廃墟を
眺めていました。

これは、どんなに劣化しても壊すことがなく、修繕され続けます。
ここは、町の文化遺産のひとつとされていて、
永遠に保存されていくのです。

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地元のワイン

ノヴァーラの駅で列車を待っていると、
まるで山岳地帯にいるかのような錯覚になるくらい、
アルプスの山々がとても近く見えました。

ノヴァーラ駅
















ノヴァーラ駅周辺は、丘陵地帯でもなく、水田や小麦、
とうもろこし畑の多い平野です。
北部に行くと、湖や丘陵地帯もある街並みに変わります。

今日は、地元ノヴァーラのワインです。
私の住む町周辺のワインの試飲会で、サラミチーズ
そしてリゾットと一緒に試飲しました。
比較的、シンプルな地元のお料理に合います。

白は、ゴルゴンゾーラのリゾットにもおいしいです。うさぎの煮込みにも。
うさぎを煮るときに、これと同じワインを使って煮込むことも多いです。

赤は、ノヴァーラ風リゾット牛肉のソテーなど。

miru bianco白ワイン
Colline Novaresi
Bianco DOC
2004
ブドウの品種 erbaluce
アルコール度数 12.5%
生産者 MIRú







miru rosso赤ワイン
Colline Novaresi

Rosso DOC
2000
ブドウの品種 Nebbiolo, uva rara
アルコール度数 12.5%
生産者 MIRú



私の町は、自然の湿地帯もある水田地帯なので、夏になると、たくさんの蚊に
悩まされるようになります。

気持ちのいい午後だったので、窓を全開して空気を入れ替えると
どこからか大きな蚊が2,3匹、室内に入ってきました。

今の季節は、まだ刺さない蚊ですが、これが夏になると本当に大変です。

昨年の夏は、少しの間、海沿いのトスカーナ州のワイン専門レストランで
働いていたので、幸いなことにこの町には、蚊の最も多い時期に不在でした。


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カルバドスの想い出

18032006 1











たまたま、友達とコーヒータイムにしようと入ったカフェ。

友達は、"たくさん食べてしまったから、消化のために、
コニャック入りのカフェにする。"と言い、カウンターで
そのコニャックのボトルを眺めていました。

その棚にあったボトルにどこか見覚えがありました。

"あっ。あれは、カルバドス(CALVADOS:フランス北部、ノルマンディ地方で
作られるりんごの蒸留酒)
でしょ。あのボトル・・・。
きっと私は、どこかで飲んだことがあるわ。"

もう8年以上前のこと。日本でワインを勉強しはじめたばかりの頃、
フランスのノルマンディー地方に、お料理学校の先生とのフランスの
ワインツアーを担当をしました。

眺めのいいホテルから、夕食後、現地在住の日本人女性とお料理学校の先生と
食後、ホテルのBARラウンジでしばらく、何かを語りあい、
そこに、地元のカルバドスがありました。

私は、一口飲んで、アルコールが50%近くあるので、
翌日の仕事のことも思い、いくら地元の名産とは、いえ、
それは、彼女らにまかせて、私は、ワインにしようと
ブルゴーニュ地方のワインを選びました。

今日、たまたま、トリノからマルペンサ空港に仕事があった
イタリア人の友達が私の町に立ち寄り、
ここから車で30分離れた別の町までお茶をしに出かけたのだけれど、

"ランチは、カルボナーラに牛肉のソテー。食べ過ぎちゃったよ。
間違った食事をしてしまって後悔している・・・。消化するために
コーヒーに蒸留酒を入れてもらうよ。"

カルバドス・・・。
地元であの時、試飲程度にグラスに
口をつけておけばよかったかもしれない。
まだ、あの頃は、勉強したてで、ワインに夢中で蒸留酒に興味がなかった。

ノルマンディー地方での夕食は、子羊のパイ包みでした。

"ここの羊は、海水の含んだ(モン・サン・ミッシェルだったので)草を
食べているから、風味があるんですよ。"と説明され、それに合わせて
私は、まろやかな赤ワインを選んでいた。

あの時、そんな別のフランスの赤ワインでなく、地元のシードル(Sidro
:りんご酒)
や、カルバドスにしてみたら、よかったのかもしれない。
過去のことであるのに、とても気になっていました。

帰り道、フランス系の大型スーパーに立ち寄り、いいカルバドスは
なかったものの、そのノルマンディー地方のサブレを見つけ、
それを買い、当時を思い出していました。

18032006 2

カルバドス
Hors d'Age
アルコール度数 42%
COMETA LOUIS DE LAURISTOM
(洋ナシも入っているので洋ナシも香りのある蒸留酒。)













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エノテカにて

私の町から、車を練習するのに、ちょうどいい距離にある古い町。
ここにあるいくつかのワイン販売店を散策することにしました。

午後のs.giulio
細い路地が続いています。
この近所は、私がよくココアを
飲みに来ることもある場所
です。

ほとんど人通りがない午後の時間。
湖が近いので、4月からの
気持ちのいい季節の前に休暇のお店も多く、

ワインのお店が開いているのか
心配になったほどです。
















家族経営の小さなエノテカに入り、販売されているワインの
大きなリストをボトルをひとつひとつ見ていると、

"今に父が戻って来るから、待っていて。私では、説明できないから。"と
入り口を眺めながら、若い女性が言いました。
"お母さん。お父さん、どこまでワイン届けに行ってしまったの。"

enotecaで待っていると、試飲は、どうですかと
出されたワインとおつまみ。
実は、今回は、友達と一緒だったので、
運転は、私では、ありません。

ワイン好きな友達は、
"自分は、運転するから無理だけど、
ぜひ、勉強のためにもRIEは、
試飲すべきだよ。"



そんな友達のために、お店の人は、たくさんのおいしいサラミを
切ってくれました。

soliter試飲したワインは、Barbera d'Asti(バルベーラ・ダスティ)

Barbera d'Asti Soliter
Rosso DOC
2004
アルコール度数 14.5%
生産農家PESCAIA

エノテカ
ENOTECA RE DI COPPE
Piazza Motta 32
ORTA.S.GIULIO (NOVARA)



私たちの他に店内には、地元の定年退職をしたという男性2人が
楽しそうに白ワインとチーズで語りあっています。
話がつきない様子です。

そのうち、店主がお店に戻ってきました。
私は、もう少し、この空間でゆっくりと過ごしたいと思っていました。


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田舎の友達と過ごした時間

夕方早くに仕事が終わる近所に住む友達と、
ノヴァーラの大型スーパーまで食事の材料を買いに行った帰り道に
スーパーの駐車場で急に携帯電話が鳴り響き、

"今、もし、外にいるならば、夕日の太陽が真っ赤だ。
今までこんなに赤い太陽を見たことがない。"と
自宅にいる夫からの電話でした。

一緒にいた友達と空を見渡しても、灰色の空で、周りは、アパートや
大型スーパーで囲まれていて、まったく夕日を見ることが出来ず、

"どこにもそんな景色見えないよね。"と友達のジェン二に話すと、

"ノヴァーラと景色が違うもの。ここには、建物がたくさんあるわ。"

私たちの住む町は、周囲が一軒家や2階建てまでの集合住宅、
それよりも高い建物は、町の教会の鐘楼と水道塔だけで、

あとは、見渡す限りの田園風景なので地平線に太陽が沈むまで
いつも見ることができることに気が付きました。

ノヴァーラから車で20分離れただけで生活も景色も変わってきます。

ジェン二の家でみんなとの食事は、とてもシンプル。
買ってきたハムやサラミ類を並べて
地元の普通のテーブルワイン
グリッシー二で、
そしてカリフラワー
ブロッコリーを茹でただけに、
自家製のマヨネーズ
バターとサルビアのシンプルなリゾット
仔牛肉とポルチーニのクリーム味
最後にゴルゴンゾーラチーズ



友達は、ノヴァーラまで毎朝6時50分に家を出て、
7時半から専門学校の事務の仕事。

そんな忙しい働くマンマのお料理は、手早くて実に簡単で、
手がかかってない分、素材そのものの味がして、とてもおいしいです。
そして、何よりも食事を家族や友達と楽しく過ごす時間の大切さを
思うのです。

食後、ジェン二の旦那さんのヴィクトリオは、楽しそうに赤ワインの
グラスを回しています。
グラスの中のワインを見ながら、いい時間がゆっくりと流れていくのを
感じていました。

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モンフェッラートの丘陵地帯

今回は、ローマからトリノ行きの夜行に乗り、ピエモンテ州の
アレッサンドリア(ALESSANDRIA)
という都市で降り、
バスを2台、乗り継いで、スイス方面に北上して帰宅しました。

高速道路に入ると、すぐにモンフェッラート(MONFERRATO)地区
見えてきます。

ワインも作られているこの農業地域では、
まだ水の入っていない田園風景の私の町と違い、
緑色の絨毯のように、春の景色になっていました。

写真は、モンフェッラートの丘陵地帯のブドウ畑。
秋には、この杭のところに色づいたブドウの葉がいっぱいで
美しい景色になります。
モンフェッラートの丘陵












この辺りまで、車で近所の農家の友人たちと休日に食事に
訪れることもあります。

ピエモンテ郷土料理の小さく有名なトラットリア
Trattoria:その地区の郷土料理もメニューにある食堂。
レストランよりも、気軽に入れる)もいくつかあり、

以前、訪れたところは、日曜日の人通りのない小さな町のはずれの
小さなトラットリアが遠方から来る車でいっぱいだったのを見て
びっくりしたこともあります。
モンフェッラートのトラットリアでシンプルな銀色の大皿で
みんなで分けるように、
次々とお料理が来ます。





私の友人でお料理好きな隣のヴェルチェッリ県に
住むフランチェスカが、
"普段いつも作っているようなものばかりよ。これはね・・・"と
その作り方のポイントまで教えてくれたりします。

みんなで賑やかに話しながら、約3時間から4時間。
ランチが終わってお店を出ると、いつも、もう夕方になっています。

そんな風にたくさん混雑しているのは、美味しいからというだけでなく
家が遠い仲間たちと休日に会って、安心できる気軽でおいしい
トラットリアで楽しくお話をするためなのかもしれません。

車窓からの景色を見ながら、そんなことを思い出していました。

早朝、夜行列車を降りて、バスを待つ間の、1杯の温かいカプチーノで
とても、いい時間が流れていたように、

ゆったりした時間の流れる何もない田舎の町で暮らしてから、
イタリアで暮らすことは、とても質素でありながら、
イタリア人は、どこか贅沢な楽しい時間の過ごし方を
たくさん知っているように、思えるのです。

明日は、近所の友達の家での夕食会です。

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春一番の風だったようです。

12032006 1

早朝、突風で自宅前の広場にある町の
倉庫のドアが揺れる音で目が覚めました。

この倉庫には、町のお祭りで使われる
リゾット用の大きなお鍋や
栗のお祭りの時に使われる
栗を炒る大きなフライパンなどが
保管されているのです。

広場の隅にある自宅の入り口は、
吹き溜まりとなって、

たくさんの枯葉などのゴミが
風で運ばれて、大きな山になって、
風に舞ってくるくると渦を作っています。

風が静かになった頃、すっかり日没になり、
1日が終わっていきました。





明日は、ローマで、ワインでなく、蒸留酒の授業、
ローマから帰ってきたら、ミラノでワイン業者の人向けの試飲会、
その次の週は、トスカーナ州にワインの研修旅行など。
今月末まで、しばらく、ワイン関係に集中する日々で、
それは、とても嬉しい時間です。

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ロゼのスパークリングワイン

ロゼスプマンテSpumante:スパークリングワイン)とイチゴでも。
田舎道を自転車で乗りながら、そう思い、隣町のスーパーに向かいました。

時折、農業用トラクターとすれ違う土曜日のお昼前です。

春の景色 2006 3










今日、買ったのは、特別な小さな農家でも、ノヴァーラ(NOVARA)
ミラノ(MILANO)、トリノ(TORINO)のワイン専門店でもなく、
スーパーでも売っていることの多いワインです。

スパークリングワインを、発泡性だからといって、そのまま飲みきって
しまうと飲みすぎになってしまいます。きちんと発泡性のものが
維持できる栓で閉めて、冷蔵庫に冷やしておけば、2,3日間かに
渡っても大丈夫です。
グラス1杯が150mlとするとボトル1本は、グラス5杯分になります。

イタリアのホテルのBARやトリノの食前酒を楽しむカフェなども
そうしているところが多いです。

イチゴのためにと思いましたが、前菜の生ハム類グリンピースや
ベーコンで作った春のリゾット
などにも、一杯のロゼの
スパークリングワインでとても楽しい食事になります。

今回はBERLUCCHI社のスパークリングワインにしました。
値段もFERRARIに比べると手頃です。

rosato 1TRENTO PERLÉ ROSÉ 2001
Rosato Spumante DOC
ブドウの品種 Pino Nero 80% Chardonnay 20%
アルコール度数 12.5%
生産メーカー
FERRARI




rosato 2CUVÉE IMPERIALE MAX ROSÉRosato Spumante
ブドウの品種 Chardonnay 50% Pino Nero 50%
アルコール度数 12.5%
生産メーカー
BERLUCCHI











今夜の夕食のリゾットは、冬の温まる郷土料理のリゾットでなく、
春らしいリゾットにしました。
スーパーでは、復活祭用のお菓子がたくさん並び始めました。

"そろそろ、蛙を用水路で釣る人が出てくるかな・・・。"
そんなことを家で話していました。
急に、水田から稲刈りまでのこの地方の四季の景色を思い出し、
そうして、また1年過ぎていく、時間が経つのは、思ったよりも早いのかも
しれないと思いながら、休日である土曜日を楽しもうと、
昼食後も自転車で出掛けました。

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自分だけの車で

仕事でイタリア車の販売店を何軒も訪問した日から、ちょうど1週間。

家族で使っている大型な車をこわごわと運転していましたが
自分だけの小さな車が、フィアット社の販売店訪問をきっかけに
とても欲しいものになってきたのです。

オリンピック専用車トリノの街の中に飾られていた車は、
オリンピックの公式スポンサーのフィアット社のもの。
期間中は、街の中をこの" Torino 2006"
マークのついた車が走り回っていました。
この時、通っていた教習所もフィアットであったことを思い出しながら、
トリノの街を歩いていました。



パラリンピックが今日から始まって、
またあのフィアットが街を走っているのかもしれません。

車が必需品のこの町で暮らすということは、
とても不便な場所で大変ですが、

春の朝を、ピエモンテ南部からバスで帰宅する車窓からの景色、
自宅からスイス方面に向かった山岳地帯
トリノから車で向かった自然が綺麗なスーザー渓谷
ノヴァーラの大型ストアからの帰り道

いつもの生活の中の車窓からのピエモンテの景色が好きなので
とても大切な時間です。
スイス付近

















ワイン箱を積めるスペースのある、自分だけの専用車。
そのためには、ソムリエの仕事を再開して頑張らないと。

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スペインのブランデー

春で気持ちのいい日々が続きます。
今日は、朝からノヴァーラ(NOVARA)まで行きました。

帰り道に買ったピエモンテのチョコレートのお菓子は、
"アルバのトリュフ"という名前です。

トリノでの仕事の最終日近くに、他のヨーロッパの都市から出張で来ていて、
一緒に働いていた3人が、どうしてもトリュフが買いたいと
トリノの街を探し歩いた懐かしい日々が思い出されました。

季節の関係で、トリュフは、瓶に入れられたものしかありませんでしたが、
ピエモンテのアルバは、トリュフで有名。
そんなトリュフの形をしたチョコレートです。
アルバのトリフのチョコレートtartufi dolci di ALBA
ピエモンテ州 ランゲ地方
丘陵地帯は、霧で覆われることの多い地帯。
毎年、10月になるとトリュフ探しが始まります。

カカオお砂糖を練り上げて柔らかく仕上げて、
ココアパウダーをかけて、
本物のトリュフのようにしています。





お菓子に合うのは、甘いワインブドウの蒸留酒であるブランデー

デザートワインは、昨年、ワイン農家で買い求めたもの。
そしてブランデーは、最近、試飲したスペイン産のブランデーです。

ピエモンテで栽培される品種(アルネイス)
作られたデザートワイン
arneis passitoPERDAUDIN (PASSITO)2001年
ブドウの品種 Arneis 100%
アルコール度数 14.5%
ワイン生産農家
NEGRO












スペイン産 brandy
好きな国であるスペインで作られたブランデー。
ブドウの品種は、アイレン(Airén)、パロミノ(Palomino) 
シェリー種で有名なヘレス(JEREZ)産です。
CarÒenalMenÒnza
アルコール度数 42%











どちらもドライフルーツの香りや蜂蜜、甘草などのスパイスの香り
更にブランデーでは、カカオカラメル、アーモンドなどの香りも
してきます。もちろんアルコール度数の高い蒸留酒なので、
ワインと違い、アルコール成分の心地よい刺激が鼻に感じられます。


ノヴァーラから帰ってきた午後、仲良しの近所の友人に電話をしてみると
"娘も夫も今、ちょうど農場に行っているのよ"といつもの軽やかで
優しい声で言います。どこか春の季節の嬉しそうな声にも聞こえます。

長い冬の眠りから覚めたように、この小さな町の農場にも、
人の姿が見え始めました。

そして3月末、日本からの農業の視察グループが、ほんの短い滞在時間で
あるものの、この町の農家を訪れる予定です。

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のんびりした1日

月曜日に、ローマまで行き、今日、火曜日の朝に夜行列車で
帰ってきました。

最近は、朝も明るくなり、日もすっかり長くなってきました。
今まで、真っ暗で霧で覆われる寒い朝に出発していたのが、

同じ時間帯でも、すっかり明るくなり、
アルプスの山々は、私のいなかった2月に雪が積もったようでした。

朝のアルプス











ローマから帰ってきて、何もしない時間を作り、のんびりします。
久しぶりに、あぜ道を散歩していると、牛の鳴き声がとても大きく
遠吠えの合唱のようで、いつもの何もない景色がずっと続いていました。
近所の牛舎の前
























トリノの街の大渋滞の中、綺麗な電灯と多くの人の中にいた頃、
そして、昨夜、最終列車の時間まで、ポツンと待っていた
ローマの夜の駅の光景とも違い、本当に自分がそこに存在したのか
不思議な気持ちにすらなります。

夕方、雨戸を閉めようと外を見ると、空がとても綺麗です。
この町に引っ越してきて、ちょうど1年になりました。

07032006 窓















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絵のあるレストランで

先日は、仕事のため、ミラノで過ごしました。

絵画がたくさんあるレストランで、夕食です。
ここで働く人たちも優しく、どこか安心できる落ち着いた空間です。

04032006 1





















選んだお料理は、生の牛肉のカルパッチョ

04032006 2ルッコラパルメザンチーズ
お肉よりもたっぷりあるのは、
お肉が主役のピエモンテのものと違いますが、

ミラノに来てまで、ピエモンテ料理に
近いお皿にしてしまいました。






メインが来る頃に選んだワインは、ピエモンテの赤ワイン
一緒にいた方々のそれぞれが選んだお料理にも、
一番合うワインだったからです。

04032006 3クランベリーラズベリー
ジャムの持つ果物の香りと
カカオ甘草の持つスパイスの香り

まだ若いタンニンであるものの、
ネッビオーロの持つ
力強さも感じられます。
牛肉や仔羊のロース肉のグリルなどに。




LANGHE NEBBIOLO CIABOT DELLA LUNA 2003
Rosso DOC
2003年
ブドウの品種
ネッビオーロ(Nebbiolo)
生産農家
GIANNI VOERZIO

土曜日のミラノの街は、カーニバルのために、
中心部にあるドゥオーモ広場では、一面が紙ふぶき、
お姫様などに仮装した小さな子供たち、
そしてスプレー缶を持った中学生、高校生くらいの少年たちで
いっぱいで、人込みをかきわけて、進むのがやっとでした。

私の町の田舎では、子供たちの小さなカーニバルが、
オリンピック期間中の私のいない間に、終わってしまったようです。

家の前にある広場で、農作業に使うトラクターが台車をひっぱり、
それを田舎の人たちや町役場の人が見守る中、
後ろに乗った仮装した子供たちが、音楽と一緒に踊っていて、

見ていた夫によると、それは、本当に小さな小さな田舎のカーニバルで、
それでも子供たちは、嬉しそうだったそうです。


訪れたレストラン
Bagutta
Via Bagutta 14
MILANO
(休)日曜日

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ピエモンテの試食

オリンピックの開会式前、直前になっても準備がのんびりとしたトリノの街で
忙しかったのは、各国の取材の人たちであったかもしれません。

その頃、市役所の広報を担当する仲良しの女性が、必ず、電話連絡のあとに、言うことは、

"RIE、ピエモンテの試食会があるのよ。どうか、ジャーナリストの人にも
市と州の主催や記者会見なども、ここであることを伝えて。" と。

tasting 1
tasting 2














"ノヴァーラ(NOVARA)の日だけ、どうにか夕食をそこでしましょう。"と
忙しい時間の中、一緒にいたメンバーが、そう提案してくれました。

私の住むピエモンテの食文化、デザイン、環境施設など、多くの事柄が
オリンピック期間中に紹介されている施設です。
市役所の広報の人たちは、ジャーナリストのサポートだけでなく、
こんな風に州の文化を紹介する機会も作っています。

そして、約40分弱のノヴァーラの試食会で、生のサラミ類の前菜
ノヴァーラ風リゾットパ二ッシャ(Paniscia)、ゴルゴンゾーラチーズ
ノヴァーラのワインColline Novaresi)などが次々に出てきました。

tasting 3












その後、車で宿泊先に行くので、ドライバー役のフランス人の男性のために
みんな味見程度で、ワインは、ほんの少しだけにしましたが、

このチーズ好きのフランスの人が、このゴルゴンゾーラが気に入って、
この日を境に、いつもゴルゴンゾーラが入ったピッツァなどを
食事で注文するようになって、とても嬉しかったものです。

tasting 4












ノヴァーラ県の案内の本で、私の町(村)のページを開いて見せると
"人より鳥(サギ airone)が多い?"と笑いながら、
"フランスにもいる鳥です。故郷のジュラにもいます。
RIEさんの町、綺麗ですねー。"

外に出ると、トリノの街は、大渋滞で、窓からの景色を見ながら、
自分の住む田舎を思い出した不思議な感覚でいっぱいでした。

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トリノのジェラート

トリノの最後の日に、ポー通りにあるカフェ Fiorioの店内で
ジェラートを食べて休憩する機会がありました。

選んだジェラートは、ココナッツ森の果物であるクランベリーなどの
盛り合わせでした。一緒にいた4人で談笑しながらのジェラートでの
ひとときは、楽しい時間が過ぎていきます。

fiorio2











学生時代に、そんなことが何回もあったように思いますが、
今までと違ったのは、私以外の3人は、男性であり、
しかもあっさりとした味のジェラートは、私だけ。

男性たちは、生クリームがいっぱいのパフェのようになっているのを
あっという間に食べてしまいます。

ちょうど、店内では、昼食で訪れていた人たちが帰り、
午後のティータイムの人たちが入ってくる入れ替わりの時間帯でした。

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"どこか、トリノで行っておきたい場所は、ありますか。"と聞きながら、
それは、まるで自分に尋ねているように感じました。
いつでも来ることができる距離に住んでいながら、いつものトリノとは、
違う華やかさでいっぱいだったからです。

外に出ると、中心地のカステッロ広場ローマ通りに向かう人が
いっぱいで、まるで人に押されながら歩くようでした。
途中、曲がり角で、みんながはぐれてしまわないかと
心配になったほどです。

それから、戻った田舎の水田の町では、今日も、とても気持ちのいいお天気で
青空の雲ひとつない日でした。

のんびりとした田園風景と学校帰りのスクールバスから降りてくる
近所の子供たち、町役場の人とすれ違い、農業のトラクターが、
ゆっくりと家の前にある大通りを走るというずっと変わることのない
いつもの景色でした。

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