北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

April 2006

レンガの町並み

vicolo晴れた午後は、家の中よりも
外の方が気温が高く、
家の中で着ていた
服装のままでは、
とても暑い日差しでた。

車で通りかかった友人は、
窓を大きく開けて
ノー・スリーブの
ブラウス一枚の姿です。

昔の建物を修復した
天井がレンガ造りの住居は、

春から夏の季節は、
ひんやりと冷たい
空気になります。















この周辺の町は、レンガ造りの古い建物、
昔のお米の倉庫が多く、それらが住居として
修復、改築されているのです。

写真の建物は、天井部分が崩壊して、
しばらく、周辺にロープが張られていました。
現在、少しずつ修復が始まっています。
ricetto 30042006
外壁が修復されると、
クリーム色、ピンク色、
うすいグリーン色に
壁が塗られて、
新しい建物として甦るのです。

天井部分、窓の上などは、
レンガのアーチが残されて、
昔の建物の面影が
ところどころ残されます。






帰り道、自宅前の広場を通りかかると、空き家であった建物が
内装工事されていました。

何かお店のようです。

思わず、自転車を停めて、何が、出来るのか・・・と
工事の人に聞いてみると、それは、カフェでした。

お店のほとんどないこの町で、友人と出会って話すのは、
道で立ち話かどちらかの家で食事をしながら、
また時には、車で遠くの町まで行くこともありました。

いつの日か、町の広場のカフェで待ち合わせをするということも
できるようになるのかもしれません。


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ピエモンテのワイン ROERO

ローマから朝、帰ってきた日は、とても気持ちのいい朝でした。

自宅の最寄り駅まで向かうバスの車窓からのピエモンテ州南部の
丘陵地帯の写真です。

27042006










今日、紹介するワインは、
時々、ワイン生産農家を訪ねることのあるCanaleの町で
作られているワイン。
私の好きなピエモンテ州のワインのひとつ、ROEROです。

このワインは、自宅の隣にある母子施設で教官として働く友人
アリアンナと楽しく飲んだワイン。

アリアンナは、マッジョーレ湖畔の町から、
毎日、私の住む町まで車で通勤してくるのです。

先日、日本て買った彼女の好きなキティちゃんの小物入れを渡すと

"日本のキティちゃんだわ。"と
凛としてどこか気が強く美しい顔立ちの
アリアンナがサングラスをはずして、
子供のような瞳になっているのを見て、笑ってしまいました。


malvira
ROERO SUPERIORE
MOMBELTRAMO

Rosso DOC
2001
アルコール度数 13.5%
ブドウの品種:
ネッビオーロ(Nebbiolo)100%
MALVIRÀ








スミレの花やラズベリーなど森の果物やプラムなどの果物の香り、
甘草などの香辛料、タバコの香り、樽から来ている木の香り
湿った地面の香りも感じられ
心地よいタンニンで、後味にほろ苦さが残る繊細で
優雅なワインです。


来月には、車に乗ってワイン生産農家を訪れてみようと
思いながら、ピエモンテ州の車窓を眺めていました。

バスは、北上して、やがて水田地帯に入り、
遠くアルプスの山々が少しずつ近づいてきました。

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PINOT NEROの微発泡性白ワイン

朝から時おり、小雨の降る曇り空でしたが、
夕方から、うっすらと日差しが、窓に入ってくるのを見て、
いつも遠くに見える木々に向かって自転車を走らせていきました。

現在では、お米の生育のために、
少なくなっている水田にある木立ちは、

この町の農家の友人によると、幼い頃、
水田の近くにたくさんの木が植えられていて、
それは、とても美しい景色であったと何度か聞かされていました。

水田と木立ち 25042006














休日ののんびりとした夕食は、バーニャ・カウダbagna・cauda
にんにくとアンチョビ風味のソースをかけたピーマン(peperone)
などのお野菜のピエモンテ州の前菜。いつも私は、アスティ地方の
peperoneを使って作ります。)
アスパラガスのリゾット、豚肉とラディッキオのグリルに合わせて

隣のロンバルディア州(Lombardia)PINOT NERO種から作られた
微発泡性の白ワインにしました。

薄い黄金色で、まるで、出来立てのブリオッシュのような
柔らかなパンのイーストの香り、そして熟れたパイナップルなどの
フルーツの香りがします。

pinot nero 25042006
OLTREPÒ PAVESE
PINOT NERO
2004
アルコール度数 12.5%
F.LLI GIORGI






明日は、朝早くに、いつもの手作りパンのサンドイッチの昼食を
持ってローマまでユーロスターで移動する日です。

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ノヴァーラ地方のワイン

週末後の25日は、イタリア解放記念日で祝日になります。

復活祭から続いて休暇を取るイタリア人も多く、
いつもよりも交通量が少ないので、

ここのところ、カメラとスケッチブックを自転車の籠に入れて
田園地帯を散策しています。

写真は、私の町に行政的に属している集落の古い共同農場です。

農家 24042006










車で走ると気づくことができない自然の音がたくさん感じられます。

それは、絶え間なく聞こえてくる水の流れ、
そしてサギの羽音やそのグァ−という大きな鳴き声、
時おり、キジも見かけます。
蛙が水田で跳ねるチャプンという音がして、あちらこちらからして
見るとそれは、まだ小さな蛙でした。

今日、紹介するワインは、
隣町の食料品店でのノヴァーラ地方のワイン

colline novaresiIL QUERCERTO
COLLINE NOVARESI

Rosso DOC
ブドウの品種 nebbiolo,uva rara,vespolina
アルコール度数13%
MAZZONI







エノテカのようにワイン専門店で置かれている
ピエモンテ州の高級ワインでないのですが、

こんな食料品店のワインと地元のチーズやサラミが
田園風景を散策した後は、何よりもおいしく感じます。

農家は、人々がバカンスの時期でも忙しく
薄暗くなってきた21時過ぎに家の前を
農作業を終えたトラクターが通りすぎていきました。

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ミラノに

この日は、車でなく、始発のバスに乗って、
ノヴァーラ駅まで向かいました。
午前中にミラノで仕事がありました。

ノヴァーラ駅に向かうバスの車窓です。
とても気持ちがいい土曜日の朝、ミラノに行くのが楽しみです。

朝のバスからの風景 

















お昼過ぎ、少し早めにピエモンテに戻り、
自宅で少し遅いランチにする予定でした。

でも、朝早くから、いろいろと行動していたので、
すっかりお腹が空いてしまい、

帰宅前にパンツェロッティ(Panzerotti)を食べようと
お店に向かいました。

panzerottiボリュームたっぷりの
ビザ生地の中にトマト、
モッツァレラチーズ、ハムなどが
入って揚げたもの。

私は、これを"揚げパン"と呼んで、
ミラノに仕事で行った時には、
このお店に立ち寄っていました。

それは、もう10年近く前のことです。



当時、日本に住んでいた私には、この揚げパンがとても
おいしく、値段も安かったので、レストランでのお食事よりも
ずっと楽しみだったのです。

10年前は、この揚げパンだけが専門に売られていた店内は、
大きく改装され、広くて明るく、さまざまなパンが売られている
パン屋さんになっていました。

値段は、当時のリラからユーロに変わったため、2倍の値段に。
味もさらりと揚げられて小ぶりのヘルシーなものに変わっていました。

知らないうちに時間がとても経ってしまったようです。

お店の外で多くの人々がその場でおいしそうに食べている光景は、
同じでした。

私は、すぐ近くの広場のベンチで、それを食べてから、
まっすぐミラノ中央駅に向かいます。

トリノ行きの列車が出発するまで、あと40分です。

夏のように暑くなったお昼となり、観光客やミラノの人々が
楽しそうにオープンテラスになったカフェで、お食事をしています。

朝早くに出発した私は、まだ春のコートを着ていました。


パンツェロッティのお店
Luini
Via S.Radegonda 16

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ノヴァーラから帰った田舎の午後に

novaraの桜
車の保険などの手続きで、
ノヴァーラ(Novara)
中心地まで。

手続きが終わり、
帰ろうと思った時に、
あ・・・桜だ。
綺麗な八重桜が目に入って
ゆっくり歩いてみました。













私の町から3km離れた町のパン屋さんの入り口にも
八重桜が飾られています。
隣町のパン屋さん



















そして私の家でも、手作りのパンが待っています。
小麦粉とそば粉
スーパーでパン専用の
小麦粉そば粉
見ていた夫が
"作ってみようか。"と

自宅の小さなトースターを使って、
時間のある時に、
夫が焼いているのです。




手作りパンそれは、胡桃入りだったり、
そば粉入り、ドイツ風の黒パン
そして朝食用の甘い
チョコレートパン
などもあります。

このパンで作ったサンドイッチを
持って、列車の中や
仕事の移動中のランチに
することも多いです。



ノヴァーラから帰った私は、自然の空気の中でリラックスするために
自転車で、自然保護地区に行きました。

自然保護地区の水田地帯の奥には、小麦畑も広がっています。

農家で働く友人が、"チャオ。RIE" と私を見つけ車を停めます。

"今、やっとお昼の時間。家で急いで卵入りのリゾットを食べたら
また農場に戻らないと。"と息をはずませて、楽しそうに話すのです。

それは、もう夕方5時を過ぎたところでした。

そして、町役場の管理人である愉快で優しいポーランド人の友人が
仕事後にジャージ姿で早足のウォーキングをしている所に出会います。

お互いに外国人で、この町で生まれ育ったわけでないので、
今、住んでいるこの環境や仕事に感謝して
ここの風景をとても愛して、生活を楽しんでいるのです。

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フランスワインで

先日は、パスクア休暇明けだったため、
ローマから帰りのミラノ行きのユーロスターの空席がなく、

サルデーニャ島から来ている仲良しのアレッサンドラも
飛行機が満席で、翌日の朝に帰ることになっていました。

時間があいてしまった私たちは、ワイングラスで乾杯しながら
しばらく一緒に時間をすごしていました。

アレッサンドラは、サルデーニャ島でこの夏にエノテカを
オープンするため、

"とても忙しいのよ。"と困ったような顔をしながら、
とても幸せそうに、その準備の話をしてくれます。

私たちが、この日、試飲したワインは、フランスワイン

イタリアは、自分の国のワインを主に消費しているため、
輸入ワインは、大変数少ないです。

gevrey chambertin

GEVREY-CHAMBERTIN
(ジュヴレ・シャンベルタン)

1er CRU
CLOS ST JACQUES

アルコール度数 13%
ブドウの品種 PINOT NOIR
DOMINIQUE LAURENT







"これは、grande vino(偉大なワイン)ね。"
アレッサンドラは、グラスをゆっくり回しながら

"フランスワインやスペインワインも置こうと思うの。"と
目を輝かせて、嬉しそうに語っていました。

ブルゴーニュの赤ワインは、若いようで、香りに複雑さを持ち、
バラやスミレのような花の香りと木苺などの森のフルーツや
真っ赤なオレンジの香りの中に

ローズマリーなどの香草や、しょうがなどの
オリエンタルなスパイス、そして鉄分やミネラルを感じるのです。


私は、その後、夜中の12時過ぎにローマを出発する
夜行列車で帰ることにしたのですが、

この日は、予想通り、多くの乗客で通路までいっぱいでした。

一睡もしていない上、朝5時過ぎまで、空席がなく
ずっと窓越しに立ったままでいた私は、

帰ったら、このまま1日、眠って終わってしまいそうだと
ため息をつきながら、列車を降り、自宅に向かいます。

町が近づいてきた頃、そんな私の目の前の光景は、
朝日が水面に反射している水田地帯でした。
それは、大切な1日の始まりを感じるのです。
19042006


















ブログを書いている今、教会の鐘の音がしてきます。
あれからもう、長い時間が過ぎて、
眠って過ごしてしまうことなく、夜の10時になりました。

今日の最後には、アレッサンドラに昨日の楽しかった
お礼のメールを書いて、その後にゆっくりと昨夜の疲れをとります。

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町のお米を使って

スパゲッティ、リガトー二、フェットチーネなど
いろいろなパスタを用意してお料理で使い分けているように

ここでは、いくつかのお米の種類を用意して、
そのお料理によって使い分けているのです。
今、私の家にあるのは、黒いお米もいれて、6〜7種類です。

もちろん、日本の種類に近く、小さく丸いお米もあります。
ここでは、その粒が小さいこともあって、値段も安く、
日本と同じような味わいでとてもおいしい品種もあります。

町役場からの昨年のクリスマスのギフトボックスに
入っていお米のなかで使ったことがなく、ずっと
ボックスの中で眠り続けていたお米を取り出してみました。

apollo












それは、長細くタイ米に似ているのですが、アジアの長細いお米は、
バスマーティ(BASMATI)という品種で、それとも違うようです。

これは、アポロ(APPOLO)と表示されていました。

この町の農場で作られていて、そのパッケージにある農場の写真は、
自転車で通るこの町の風景でした。

使ってみると、それは、柔らかい野生のお米のアロマがあります。
黒いお米よりもずっと柔らかく弱い優しい香りです。

この香りを楽しむために、アスパラガスのリゾットにしたら、
とても優しい春の味でした。

成田空港で買った海外使用の炊飯器を使って、
グリンピースごはんにもしてみようと思いました。

まだここに来たばかりの頃、日本のお米に似ているもの以外、
使いにくく、おいしいとも思えなかったこともありました。
文化が違うので、使いこなせなかっただけかもしれません。

ここの土地の香りがして、いかにこのお米を
おいしくお料理できるかと考えるのは、
ワインを考える時にとても似ているようです。

パスクアの休暇中は、雨が降りそうな曇り空から夕方にかけて
晴れてくるお天気でした。そんな雨上がりの水田です。

私も休暇が終わり、明日の朝は、ユーロスターでローマに。

雨あがり














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地元の休日の食事

近所の友人に夕食を招待され、
日本で買ってきた抹茶のマドレーヌを持って
楽しいひとときを過ごしていました。

ここで用意されたものは、この地元の食材ばかりで
温かみを感じる夕食だったのです。

前菜でワインと一緒に楽しんだサラミは、近くの小さな町で
作られたもの。

地元のチーズ 16042006












ゴルゴンゾーラチーズ、トーマ・ ピエモンテーゼチーズ
(Toma piemontese: ピエモンテ地方の牛乳から作られた半硬質のチーズ)
タレッジョチーズ(Taleggio: 牛乳で作られた軟質のチーズ。
原産は、ロンバルディア地方のタレッジョ渓谷、
その他、ピエモンテ、ヴェネトでも作られています。)
など、近所のチーズ工場で購入した地元のチーズが並びます。

たまご 16042006victorio 16042006











ゆで卵を使ったお料理。
これは、友人の旦那さんのヴィクトリオが作ったもの。
その他に並んだ前菜のお野菜料理も、全部作ったと得意気で、

"昨夜、遅くまで、ヴィクトリオは、ひとりでキッチンで
作っていたわ。"とにっこりと笑う友人のジェン二と
ワインを楽しみました。

ピエモンテで作られたネッビオーロ種以外は、決して
買うこともなかったヴィクトリオが、
この日に用意してくれたのは、トスカーナワインでした。
これには、とても驚きました。

"RIEのトスカーナ旅行の話を聞いて、サンジョベーゼメルローなど
違った種類にも興味を持ってね・・・買ってみた。
トスカーナワインは、初めてだけど、おいしいね。これは、発見だ。"

キャンティワインにメルローの持つ繊細な丸みが加わった
優しい味のワインです。

santa cristina
SANTA CRISTINA 2004
Rosso Igt
ブドウの品種:Sangiovese(サンジョベーゼ)90% 
       Merlot(メルロー)10%  
アルコール度数 13%
ANTINORI















これは、トスカーナのワイン研修旅行で訪れたワイン生産会社。
先日の一時帰国で、東京のデパートのワインセラーに
置いてありました。日本にも輸入されているワインです。


家の隣にある小さなホテルのレストランでパスクア(PASQUA:復活祭)
食事のコースメニューがポストに入っていたので、
夫と一緒に興味深く見ていました。

"これ・・・すごいよ。"と指をさしたところを読んでみると
それは、"この町の水田の蛙のリゾット。"

昨年の夏の終わりに蛙を釣っていた女性
"この町のレストランにも蛙のお料理あるわよ。"と
話していた声を思い出し、ああ、このことだったんだ。と
思わず、思い出し笑いをしてしまいます。

明日の休暇には、ホテルのレストランでなく、手作りで
ささやかにすることにしました。

決して、蛙のリゾットでやめたわけでは、なく
むしろ、試食してみたいので、残念に思っているくらいですが、

家には、夫の手作りの胡桃入りのパンがあり、
私は、この町の水田で取れたお米を使って
春のリゾットを作ってみたくなりました。

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買い物の帰りに

隣町まで自転車に乗ってパスクア(PASQUA 復活祭)前の
買いものに行きました。
明日の土曜日にミラノで仕事があるだけで、月曜日まで
私もこの町でゆっくりとパスクア休暇です。

airone 14042006















途中、見覚えのあるトヨタの大きな車が通り過ぎ、
友人のエリザベータが大きく手を振っています。
農作業から帰ってくるところのようでした。

私もこの町の友人もそれぞれ、仕事を持って、遅くまで
働くこともありながら、なぜか、夏休みのような
のどかな時間が過ぎていきます。

それは、この町の不思議なことのひとつです。

いつもイタリア国内を仕事、授業で移動するため、
大きな都市で暮らしていた頃よりも、本来なら大変忙しい毎日で
時間が経つのが早く感じてもよさそうですが、

私の周囲では、いつもゆったりとした時間が流れていきます。
それは、幼い頃の夏休みの1日のようです。

パスクア休暇のために買ったワイン2本、チーズ、お野菜、
ハム類などで自転車の籠は、いっぱいになり、
その重みでハンドルがふらつきそうになりながら、
撮った写真です。

うさぎ 14042006















茂みに小さなうさぎが息をひそめていました。
ここは、私がひそかに"動物の楽園"と名づけた茂みの入り口です。

本当に小さな一角です。
家が2,3軒入るか入らないかの空間でありながら、

いつもここを通過するたび、まるでジャングルのように
様々な鳥の鳴き声が響いています。

それでいて、その姿は、見たことがありません。

そして家が近づいた頃、近所の水田では、
アイローネ(airone:サギ)の姿がありました。

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水のせせらぎ

私が、この町を離れていた間、変わっていたのは、
水田の様子だけでなかったようです。

すっかり日が長くなっていました。夜8時でも
まるで夕方のように明るい季節が来ました。

まだ明るい夕食前に、自転車で水田を散策していました。
辺りは、水のせせらぎが大きく響いています。
それは、豊かに水をたたえている音で、あふれるように
たっぷりと水を注いでいました。
水のせせらぎ














私のいるあぜ道の左右では、水が夕日できらきら光り、
まるで遠浅の海岸にいるような錯覚になります。
春の水田13042006
















いつ行っても、ひとりいるかいないかの町の郵便局の入り口に
画用紙で作られたかわいいポスターが貼られています。

黄色でカラフルなそのポスターには、この町の近所の
小さなホテルのレストランで、復活祭の特別メニューが
35ユーロで予約を受け付けていると書かれていました。

"どうしようかな・・・。せっかくだから行ってみようか・・・。"と
家に帰ってから、話していた時に、電話が鳴り、

"いつ帰ってきたの?今から家族で車に乗って
夕食は、久しぶりにピッツアを食べに行くけれど、
どう、一緒に行かないかしら。"

それは、近所に住む友人のジェン二からでした。
久しぶりに話すジェン二の明るく優しい声で、この田舎に
戻ってきたことを感じました。

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ピエモンテに戻ると

ローマに滞在中の昼食は、滞在ホテルから近くのワインバーで。
午後のワインの講習を控えていたので、ワインは、無しで
一皿だけの軽い本日のランチメニューから選びました。

 fave
ソラマメのピューレです。
オリーブオイルをかけて、
パンと一緒に。
ピッツェリアのパスタやピッツァでなく、
こんなランチも楽しいです。








講習を終えて、この日は、やっとピエモンテの自宅に戻りました。
トスカーナ旅行、それに続いて日本帰国もあり、
久しぶりの田舎の自宅です。

ノヴァーラ駅に深夜1時過ぎに到着し、自宅までの車窓は、
とても静寂で、車に驚いた小さなうさぎが、横切りました。

左右は、きらきらと小さく無数に光るように思い、
最初、それが何なのか、わからずにいました。
ぼんやりとオレンジの街燈で反射して黒く光る水を感じます。

それは、道路の左右に広がる水田でした。
"本当だ。もう水が入っている・・・。"

自宅に戻ると、夫が用意してくれた深夜過ぎの夜食は、
この町で収穫された黒いお米のリゾットでした。
黒いお米の持つ独特の香りとスープの香りでキッチンが
包まれていて、田舎に帰ってきたことを実感します。

トスカーナ旅行の時から、ずっと恋しく思っていたのは、
ピエモンテのチーズとワイン。
そしてこの地方のリゾットだったのです。

翌朝、その水田の様子が目の前に広がっていました。
気持ちのいい晴れた午後に、自転車であぜ道を散策してみよう・・・
それは、ここに住んでいる楽しみのひとつです。



春の水田 12042006


















ランチを楽しんだワインバー
Trimani Wine Bar
via cernaia 37 
Roma
休(日)

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そしてイタリアに

結婚式で

桜の綺麗な
フランス料理店で
弟の結婚式に。

桜の花とシャンパンの
組み合わせは、
とても素敵です。

今回、イタリアとは、違う
日本でのワインの
楽しみ方もあることを感じていました。












東京は、晴れていて、とても気持ちのいい日曜日でした。

日曜日の夕方過ぎを楽しそうに街を歩く人々を見ながら、
私は、成田空港に向かいます。

食前酒のシャンパンで乾杯をしていた時間から8時間後には、
私は、成田からのヨーロッパ行き最終便であるパリ行きで
機上の人となっていました。

機内でプラスチック製のコップに注がれるシャンパンで
日本で過ごした時間を思い出していました。

夜間飛行で照明が消され、隣の人の読書灯で、
ぼんやりと機内の様子を見ながら、

シートスクリーン画面をいろいろと動かしているうちに、
白黒のローマの景色が映り、
リモコンのチャンネルを動かすのをやめます。
それは、"ローマの休日"の映画でした。

映画の中のローマの景色は、今とほとんど変わらず、
好きなその景色を見ながらの空の旅。

パリCDG
早朝、4時過ぎにパリに到着
まだ暗く静かな空港の中で、
その建物のラインが、
いっそう際立っていて
美しく感じます。





パリ、ミラノに到着後、国内線のローマ行きの飛行機が
大幅に遅れていて、ローマでの授業の1時間半前に空港に
やっと到着です。

まっすぐに会場に向かう頃には、いつもの生活に戻っていました。
イタリアの空気が自然に感じられ、カバンの中の成田空港で買った
日本のレモン味のキャンディの包みを眺めると、
不思議な感覚になります。

まだピエモンテの田舎には、帰っていません。
今、ローマのホテルから、このブログを更新しています。

今夜の深夜2時頃に、自宅に到着する予定です。
トスカーナのワイン研修旅行、その後の日本に帰国しているうちに、
私の暮らす田舎の景色は、大きく変わっているようです。

"こっちは、もう水田に水が引かれているよ。"と
夫からの電話で町の様子を聞きました。

ミラノ離陸後

写真は、日本帰国時にミラノを
離陸後、パリに向かう途中の
スイス付近上空から








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日本の甲州ワイン

日本に帰国すると、桜の季節でした。
実家の周囲もほんのりとしたピンク色の道が続いていました。

桜




























電車の窓から通過する風景の中にも、そしてイタリア大使館に続く
なだらかな坂道も、桜の木があり、ピンク色の柔らかい空気が
感じられました。

弟夫婦が用意してくれていた筍づくしの優しい味の和食料理に
飲んだワインは、日本で作られたワイン。
ここで、イタリアの偉大なシャルドネの白ワインよりも
こんな日本のワインが、筍の柔らかい味と合いました。
日本のブドウの品種であるのも興味深いです。

甲州ワインフジクレールワイン
2004
ブドウの品種 山梨県産甲州種 100%
表示によるとアルコール度数15%未満
(おそらく13%位だと思います。)
フジッコワイナリー株式会社


オークの甲州樽で醗酵された白ワイン。
すっきりとした辛口です。

そして先日は、桜のアイスクリームを楽しみました。

桜のアイスクリーム








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夜の大聖堂の前で

ウンブリア州、オルヴィエート(ORVIETO)のホテルに宿泊した夜、
夕食前に、ソムリエ仲間みんなと食前酒の約束をして、
集合した夜の大聖堂前です。

オルヴィエートの夜

グラスでわずか2〜3ユーロの
ごく普通のBARでの
プロセッコ(prosecco:
プロセッコ種から作られる発泡性の白ワイン)


みんなで楽しく話し始めると、
目の前の大聖堂を見ながら、

グラスを傾けると、
それは、とても楽しい食前酒のひとときでした。





一緒に勉強している仲間の中では、イタリアの雑誌に以前、
最優秀ソムリエとしてヴェネト州にあるワインナリーで
表彰されている若い男性ソムリエもいて、

"いつもみんな、有名なワインしか飲まないのかなと思っていた。"と
隣に座っていた友人が笑いながら、嬉しそうに話し、そして

"そうね。夕食でワインは、飲むものね。
食前酒にみんなで来て本当によかった。
ねぇ。日本語で乾杯ってどう言うの。"と言うので、もう一度
乾杯をしました。

研修旅行が終わった日は、そのまま最終の
ユーロスターに乗り、ピエモンテまで帰ると、
夜中の2時を過ぎていました。

その4時間後に自宅を出てマルペンサ空港に到着。
早朝のパリ経由で急用のため、日本に短期間の一時帰国中です。

来週の月曜日、火曜日に、大切なソムリエの授業があるので、
授業時間に間に合うようにローマに戻って滞在し、
ピエモンテに帰るのは、その後になります。

パリからの飛行機の中で、プラスチックのコップに
注がれるシャンパンを眺めながら、オルヴィエートの夜を
思い出していました。

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ウンブリアの丘で

トスカーナ州からウンブリア州に到着した朝、
バスから降りるのに、コートを取ろうとすると、

友人のマウロは、
"もう、こんなに暖かい。コートは、必要ないよ。"と言うので
春用のジャケットだけで、バスを降りました。

ウンブリアの丘にあるブドウ畑の坂道を身軽になったので
足取りも軽く、歩き進んでいきます。

ウンブリアの丘


















途中、粘土質でできた土地を歩いたため、私の靴底には、
粘土の塊のように土が重しのようについてしまいます。

レストランを経営しているというマウロの友人は、
とても真剣にブドウ畑を観察しながら、
その丘の土地にあったそれぞれのブドウを
栽培している様子を歩きながらメモしています。

敷地内は、ブドウ畑の他、オリーブ畑、牛舎などもあり、
ここで、待っていたのは、ウンブリアの牛たちです。

ウンブリアの牛












途中、イノシシがブドウ畑に入ってこないようにと
柵が作られていました。自然がたくさんの田舎を歩き、
青空の中、何を見ても嬉しく思いながら、丘を下りました。
ここまで来るのに、何度も丘を登ったり、下ったりして
自然あふれる中を歩いてきました。

今回の旅行では、ワインの研修のために、
高級レストランでの食事が続きましたが、

この日は、この農家でのワインの試飲の後、
ここで作られたオリーブオイルやお肉などの
素朴な田舎の食事で、最後です。そしてローマに帰ります。

イノシシ料理そうです。ここでは、
イノシシのお肉が
柔らかく煮込まれているのが
メインでした。





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