北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

June 2006

ローマに行く日の朝

夜、雨が降っていたようでした。
写真は、雨上がりの朝、晴れた水田の景色です。

30giugno2006
















今から、日帰りでローマに行きます。

ソムリエのマスターの修了パーティなので、いつものように重い本を
持ち歩くわけでないので、始まるまでの時間、ゆっくりローマの街を
散策してきます。

最初、ローマに泊まる予定でしたが、朝の景色をみたら、
土曜日には、もうこの町に戻ってきたくなりました。
それで日帰りに変更です。

いつも読んでくださってありがとうございます。
ブログは、帰ってきたら、ゆっくり書きます。それでは。


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Merlo(ツグミの一種の黒歌鳥)

今日の1日は、この田舎でゆっくり過ごし、明日は、車で出かけようと
思いながら、窓から自分の車を眺めていました。
何か、動物がいるみたい・・・。

merlo

外に出て、車の下を覗いてみると
まだうまく飛ぶことのできない
小さな鳥の赤ちゃんが
じっとうずくまっていました。

まだ小さなひよこくらいの
大きさです。




震えながら、そしてその頼りない姿が、とても心配になり
町役場で働く友人に電話をするとすぐに来てくれて

"これは、メルロー(Merlo:ツグミの一種の黒歌鳥)だな。
大丈夫だよ。きっとマンマが迎えにくるよ。"

友人の言葉は、どこか確信したようであり
この田舎での自然をよく知っているだけに私も安心しました。

"ちょうどいい・・・。今から、家族で食事に行くところなんだ。
一緒に行こう。そして帰ってきて、まだメルローの赤ちゃんが
このままだったら、助けてあげよう。"

魚介類を使ったピッツアやパスタ、グリルのあるピッツェリアまで
行くことになったのです。

私の町から20kmほど離れた場所にありました。

ピエモンテのこの田舎に来てから、海に近かったヴェネツィア、ローマで
暮らしていたころと違い、

友人との食事会は、お肉料理でバターもたっぷり使われていて
しかも水田地帯なのでいつもリゾットであることが多いです。

今日は、いつもと違った特別なメニューです。

友人夫婦は、2人とも忙しいため、時には、夕食を作るのをやめて、
週に1回、ここに来て、新鮮な魚介類の食事にすることも多いようです。

28giugno2006  パスタ
Scampi(アガサエビ)
トマトクリームソースのパスタを
選びました。










"この地域は、新鮮な魚介類は、毎日、ジェーノヴァ(GENOVA)から
運ばれて来るんだよ。僕の選んだパスタも写真に是非、撮ってブログに"
とヴィクトリオ。

28giugno2006 victorio



















夕食が終わって家に到着しても、まだ夕方のように明るく
そして、心配だった私の車の下にいたメルローの赤ちゃんも
母鳥が無事に迎えにきたようでした。

いつも早朝に鳥の鳴き声がたくさん聞こえてくると話すと
"そう。それがメルローよ。"と
一緒にいたジェン二が教えてくれました。



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マスターを終えて、これからが始まり

写真は、この日にワインを飲んだエノテカです。

26giugno2006 エノテカで
























ひんやりとしたピエモンテの田舎の朝に出発し
ユーロスターの冷房が強かったので
ずっとスーツのジャケットを着たままでした。

ローマに到着して降り立った時、あまりにも気温が違い
試験前の緊張もあり、めまいを感じてしまいました。

面接場所のホテルのロビーに到着して、BARで冷たい水を飲み
待っていました。

そして私の面接が始まってから、1時間弱の時間が過ぎていきました。
最後に仕事のことを聞かれ、今後進んでいきたい方向を話すと

"いいかい。修了して合格をあげるけれども
ワインに関する仕事のことを考えるとこれで終わりではない。
まだまだローマまで来て、時々、試飲会にも出席して
常に磨いていくこと。それを約束して欲しい。"

尊敬していたソムリエの先生に、そう言われると
本当に先は、まだまだ長いと思った。

今まで目標として進んできたことが終わりになることが
どこか淋しく不安に感じていました。

一緒に研修旅行で楽しく過ごし、同じように遠方から飛行機で
講習に通っていた友人たち、そして筆記試験前に
辞書にないイタリア語の専門用語に悩んでいた私に
丁寧に教えてくれた友人たちが次々と"落ちてしまったわ。・・・"と
帰ってゆく姿を見送り

自分の合格を、あまり嬉しく思えなかった私は、
しばらく、ロビーで座りこんでしまいました。

夜行列車までの時間、私は、今日は、どう過ごそうかと思っていた時

私の姿を見かけて、同じクラスだった友人が急いで私のところに来ると

"さっき、日本人の女性が、RIEを探しに来ていたよ。会えたかな?"と

この日は、夜行までの時間、ローマに住む日本人のソムリエの友人が
誘ってくれて、私がまだ行ったことのないエノテカに案内してくれました。

26giugno2006 前菜フランチャコルタで
乾杯したあと
ワインは、何にしようかなと
リストを眺めていました。

"あっ。これにする。"
それは、トスカーナの
研修旅行で
最初に訪れた
ワインナリーで
一番最初に
試飲したワインです。




promisPROMIS
Rosso IGT (Toscana)
2003
ブドウの品種:Merlot55%
Syrah 35%
Sangiovese 10%
アルコール度数 14%
CA'MARCANDA





グラスに注がれるワインを眺めていました。

研修旅行の時、ピエモンテの有名なワイン、Gaja一家の娘さんが
グラスに注いでくれて、サルデーニャに住む友人が
"こんな機会は、本当に素晴らしいわ。"と言った
その時のアレッサンドラの声を思い出していました。

忘れられないほど楽しく充実した日々があったことを思い
グラスの中にその日々の思い出がとじこめられているように感じました。

私は、自分の合格のためでなく、その大切な日々のために
このワインを選んで飲んでいる自分に気が付きました。

そしてマスターの修了パーティのため、金曜日から
再びローマに行くことになります。

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SAUVIGNON

昨夜遅く、雨風が強い夕立でした。

日曜日の朝、少しどんよりとした空の色で、また雨が降るのかもしれないと
予感させる空気です。

25giugno2006
















明日の試験準備の前に近所をサイクリングしました。

草と湿った土壌の香りがとても気持ちのいい朝です。
とうもろこし、小麦畑をずっと自転車で走りました。

自然の香りに敏感になったのは、ワインの勉強を本格的に始めた頃からで

そのために、日本の家から持ってきた、いつも空港の免税店で買っていた
数々の香水をすべて廃棄しました。

ワインの香りを邪魔しないために、普段からシャンプーや
ボディソープをはじめ、香りのないものを選んでいるのです。

イタリアでは、無香料のものがほとんどないので、ベビー用や
ハーブや果物の香料を使わない一般的な石鹸の香りだけにしています。

今日は、香りのあるブドウの品種のSAUVIGNONです。

これは、フリウーリ・ヴェネツィア・ジューリア州
ゴリッツィア(GORIZIA)
の地域のワインです。

venicaCOLLIO SAUVIGNON RONCO DELLE MELE
Bianco DOC
2004
ブドウの品種:Sauvignon 100%
VENICA & VENICA










香りのある品種Sauvignon、このワインは
トマトの葉などの野菜の香りだけでなく
グレープフルーツなどの柑橘類、サルヴィアなどの香草、柑橘類の皮
エニシダ、ツゲ、そして土壌からくるミネラル成分の香りがあります。

香りのあるブドウの品種なので、私の家では
スモークサーモンを使ったお寿司やイタリアで買う生姜で風味をつけた
海老のグリルに合わせることがあります。

生姜は、イタリアのスーパーで買うのです。
南米からの輸入果物のコーナーに置かれてあることが多く
最近、買ってきたものは、原産地がブラジルの生姜です。

日本のものよりも香りも味もほんのりと柔らかいので
たっぷり使っています。

試験準備のためで、今日、このワインを開けたわけではありません。
ひとつひとつ試飲した時の記憶を思い出しているのです。

次は、南アフリカのワインをノートとラベルの写真を見て
思い出すことにします。

窓から日が差し込んできました。
次第に外が晴れてきて、気持ちのいい日曜日の午前中になりそうです。

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ラツィオ州のワイン

写真は、ローマから車で行くラツィオ州の田舎の景色です。
これは、まだローマに住んでいた頃に訪れたワインの産地です。

試験までは、少しの間、ピエモンテだけでなく、いろいろな地域の
ワインを思い出しながら書いていきます。

lazio 1













当時、バチカンの近くに住んでいたので、アウレリア街道まで近く
すぐに環状線に入り、混雑した市内を通過せずに向かうので

ローマの街から、その景色は、あっという間に郊外になります。

ピエモンテに引っ越す前に、ラツィオ州の田舎のワインの産地を
見てみたいと、ちょうどトスカーナからローマに来ていた夫に
車で連れてきてもらっていました。

たくさんの羊の群れが、ちょうど車の前を横断していきました。
州都がローマであるラツィオ州にいることがとても不思議な気持ちになります。
lazio 2








いつも仕事の往復でローマの街中を移動していただけの私でした。

ワインの産地であるピエモンテは、地元のワインばかりであるのに比べ
ローマのエノテカは、イタリア各地のワインが揃っていて
かえって、地元ラツィオ州のワインを買うことがほとんどありませんでした。

今になって改めて買ってみたラツィオ州のワインです。

falescoFERENTANO
Bianco IGT LAZIO
2004
ブドウの品種:Roscetto 100%
アルコール度数 13.5%
FALESCO







このワイン会社はウンブリア州にありますが
ラツィオ州のワインの産地(Montefiascone)にもブドウ畑を持っています。

このラツィオの白ワインは、バナナやパイナップルなどの異国の果物の香りに
バニラなどのスパイスの香り。

その奥に樽熟成から来ているトーストしたへーゼルナッツの香りも感じられます。
ミネラルの成分が感じられ、後味がすっきりとした辛口です。

前菜は、もちろん、カルボナーラのようにラツィオ州のパスタ料理に美味しいです。

またティレニア海にも面しているラツィオ州なので
海老などの魚介類のグリルにも。


下の写真は、先日、夜行列車で帰る前の夜23時すぎのローマです。

19giugno2006 ローマで












10年くらい前に仕事で初めてローマに到着した時

暗くなってから空港に到着して、バスでホテルに向かうネオンがない
真っ暗な夜の景色に、ぼんやりと浮かぶオレンジ色に輝く街燈だけが
目に入りました。

ああ、これがイタリアのローマという街なんだと思っていたことが
急に思い出されました。

あの頃の私は、その後、イタリアにそしてそのローマで暮らすということを
まったく想像もできませんでした。

オレンジ色に放つ光りがどこか落ち着いた気持ちになり
それから、私は、日本に帰ってから、部屋の白色光を
すべて取り替えてしまったのです。


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田舎に帰ってから

ローマから帰ると田舎の景色が待っていました。
田舎に帰って














幼稚園の最終日に小さな椰子の木の下にプールを設置すると
町役場の友人から聞いていたので、ローマから夜行列車で帰った私は
玄関の鍵を開ける前に、車を移動しました。

試験前には、約2時間の睡眠で、夜行列車では、一睡もしなかったので
シャワー後、そのまま1時間休んでいました。

"RIE。ありがとう。"という声で目が覚め、窓からの外を見ると
その小さな椰子の木の下に小さなプールと黄緑色の布で覆われた台車が
ぽつんと置いてありました。

移動して奥に置かれている赤い車が私の車です。

突然プール!

















そのまま、お昼が過ぎ、3時近くに
わーという子供の歓声が聞こえてきまきました。

外に出てみると、母子施設の教官の1人の南米出身のエリヤが
水浸しで立っていました。

"RIEも遊びにおいでよ。"

プールで














私が熟睡していた間に、子供たちは、トラクターに引かれた台車で
思い思いに踊っていたといいます。

トラクター












"まるで南米のカーニバルみたい。エリヤがそうしようと決めたでしょ。"と
笑いながら言うと
"そうそう!!!もちろん。こんな時、日本はどうするの?"

彼が言うには、イタリアは、みんなで食べる。南米は、踊る。
それで日本は・・・?

"みんなで集まって食べて、話すよ。そして乾杯して、みんなで
写真を撮る(笑)いいでしょ。"と私が言うと

それは、素晴らしい。是非、僕の雄姿の写真を撮ってくれ。"

母子施設の寮母さんが、プールから出た小さな女の子に
"日本のお姉さんにあげてね。"とイチゴとスイカをプラスティックのお皿に
のせてくれました。

イチゴとスイカ












いつも美しく、たくさんの男の人がいる友達のアリアンナ。
この施設の教官です。
プライベートでの自慢の紺色の愛車とサングラス姿の彼女が
ここでは、まるで子供のような表情で、いきいきとして
離婚して行き場のない女性たちの話し相手になっている様子を
見たのは、初めてです。

彼女は、仕事にプロフェッショナルで立派でした。

昨夜、夜行で一睡もできなかったのは、予約した席に
ジプシーのグループが座り込み、予約した人は、あきらめて
別の座席を探したり、通路に立つことを選びました。

その時点で私は、すでに24時間以上眠っていなく、
疲れていました。ジプシーの1人をどけて、私の席を確保しました。

ジプシー風の彼らは、私の気を使い、単なる貧しい移民だったのかも
しれません。

子供が疲れて足を投げ出し、私の膝に当たると、大慌てで
その若いお母さんが謝ります。
一晩中、その子供の顔を優しく撫でていた私よりもずっと若いお母さんは
悲しそうでした。

見ると荷物は、5人家族でビニール袋ひとつです。
ローマからトリノに移動するのは、まるで、ゆっくり眠れる夜行に
忍びこんだようでした。
切符を調べるイタリア国鉄に車掌さんは、彼らに何も言わず、
通り過ぎていきました。

"そんなのでは、困るわ。私も彼らと一緒の席で困っている"という私と
"でもどうしようもない・・・。どうにか彼らが生きるには"と
二つの心が同居します。

この子供たちは、このまま学校に行くこともなく、一生が終わって
しまうのだろうと思ったら、どうにもならない現実が悲しく感じました。

ヴェネツィアでの移民の職安事務所のコーディネーターの黒人の
お兄さんが私をサポートしてくれたことを思い出していました。
日本人で、日本で仕事がありながら、どうしてもイタリアで暮らしたいと
いう我がままな私にたくさんサポートしてくれていました。

そんなことを思い出していました。
本当にありがとう。もう一度お礼を言いにヴェネツィアに行こうと
考えてました。

この日に訪れた母子施設で、イタリア人とのハーフの子供を抱えて
裁判を待ちながら、離婚して行き場のなくなった外国人女性たちと
出会いました。

ここの教官である友達のアリアンナが言いました。
"私たち、同世代。しかもRIEは、外国人。彼女らにとって親しみやすい
存在。いつでもここに遊びに来て。"

小さな男の子に手を引かれ、広場に出ました。
"RIE。トラクターが動かないよ。"

ダヴィデ1"鍵ないと動かないよ。"
"鍵をもらってきて!"

"これを動かすには
たくさん勉強して
許可をもらった人だけ。

大きくなったら
田んぼで働くの?。

だったら頑張って大きくなって
勉強しよね。"
"もちろん!!!。ワーイ。やった。"と言うと、
シチリアからこの施設に来た
高校生の男の子が一緒に遊んであげていました。





どうかすべての子供たちにたくさんの可能性がありますようにと
ソムリエであり、ずっと仕事でワインにかかわる私には、子供がいないので
どうか世の中のすべての子供たちが、勉強して好きなことができますようにと
願わずには、いられない日でした。
ダヴィデ2



















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試験のあとで

写真は、ユーロスターの車窓から

試験前で落ち着かない気持ちで、ずっとノートを見直していた私の前に
トスカーナの丘陵地帯のブドウ畑が見えてきました。

19giugno2006 トスカーナ














トスカーナに研修旅行をしていた頃を思い出していました。

ボルゲリ地区でいつも一緒にいるソムリエ仲間たちと
小さなエノテカに入って、ワインを楽しんだこともありました。

ロンバルディアでワイン会社の代表としていつも忙しそうなマウロ
ソムリエとして有名なダヴィデ、
この夏のヴァカンスシーズンはサルデーニャ島で
ソムリエとして出張するマルコ

仲良しになった彼らと同じように
日本人の私が今後、イタリアで頑張っていくには

日本人のソムリエという"日本人"の看板を取ってみると
語学面のハンディも食文化も違う国で暮らしてきた
私は、あまりにも無力であり

イタリア人以上に知識を持つことで、やっと少し認められるか
どうかだと、そう感じていました。

そう思うからこそ、今日は、誰よりも頑張らなければいけません。

選んだテーマについて2時間の論文は、どの課題を選ぶかで10分も
かかってしまったので、考えて書く時間は、さらに短くなりながらも
無事に終わりました。

"さあ。リー(この仲間からは、私は、リーになっています。)
ニュージーランドのソーヴィ二オンでもみんなと飲もう。"

mauro










"来週の口頭面接のためにも、少しでも多く世界のワインを飲んでおこうよ。"と
マウロにつられ、私は、そのままワインバーに入ります。

私は、この後、夜行に乗るまでの時間、いつものように夕食で
駅から近くのワインバーに行き、ピエモンテのサラミの盛り合わせと
再びグラスワインを注文します。

どうしても味を確かめておきたかったフランスのボルドーワインです。

どうか私の脳の中にこのワインの記憶が深く深く刻み込まれますように
祈るような気持ちでグラスを持ちました。

19giugno2006 ボルドー
ピエモンテの田舎に帰れば
地元の農家のワインだけで

国際的なワインを
試飲できる機会は
少なくなります。

とても大切な時間でした。

BORDEAUX(ボルドー)
Saint-Emilion Grand cru
2002
Château SAINT-VALENTIN



ちょうどその時、町役場の友人から電話がかかってきました。

ローマで受け取る田舎の友人からの電話は、別の私が存在するみたいで
とても不思議な気持ちになりました。

"RIE。何時頃、この町に戻ってくるかな。"

この地域の幼稚園の最終日と町役場の持つ母子施設で暮らす
高校生の男の子が試験が終わる日で
小さなパーティがあり

家の前にある広場に駐車している車を
移動しなければならないことがわかりました。

"ごめんね。明日だけなんだ。子供たちの小さなプールで水しぶきが
すごいと思うから移動した方がいいよ。"

そして次の日、私は、町役場の小さな子供たちのいる母子施設に
遊びに行くことになったのです。


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今日は、試験なので。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

あと12時間後に試験のうちの論文が始まるので、勉強しながらローマに向かいます。

昨日から、見本市の時のワインを更新しようと張り切っていたのですが
パソコンの前に座る余裕がなくなってしまいました。

火曜日に田舎に帰ってくるまで、更新もコメントのお返事も
どうか待っていてください。

すべての参考文献がイタリア語で、イタリア語で文章を書くので
他のイタリア人のソムリエの人たちよりも、何倍もの時間をかけて
準備したつもりだけれど、それでも、まだ自信がないです・・・。

試験であるけれども、ワインのことで論じるのは、少し楽しみです。
それでは、ローマに行ってきます。



NEBBIOLO D'ALBA 

朝から、ずっとワインの論文試験の準備をしていた私は、気分転換に
近所の田園風景を散策しました。

17giugno2006 1

















周囲は、水田なので、とても蚊が多く
薬を買おうと薬局で相談すると
蚊だけでなく、蜂にさされた時の薬もありました。

17giugno2006 2
ミツバチや蝶も
あぜ道に
咲いている
花の周りで
よく見かけます。






今週、友人たちとの食事会には、どうしても出ることができない私に

"これは、酔っ払ったサラミ・ソーセージ(Salamini Ubriachi)というの。
長い時間、赤ワインで煮込むと脂が全部取れて、柔らかく美味しくなるのよ。
是非、持って帰って。" 

ルイジーナは、車に大きなお鍋ごと乗せて、遠くから
みんなの集まる友人宅に持ってきていました。

私の家族用にプラスチックのお皿の上に何本かのせ、それをアルミホイルで
上から包んでかぶせてくれます。

濃い赤紫色のソーセージは、見た目には、ドイツの黒いソーセージのようで
ありながら、食べる時にナイフで縦に切ってみると、中は、ピンク色で
さっぱりした味、とても風味のある細長いハンバーグのようです。

酔っ払ったサラミ・ソーセージ(Salamini Ubriachi)を
ルイジーナは、Nebbiolo種で作られたテーブルワインを
使って煮込んでいました。
これは、ワインの協同組合で大きなポリタンクに詰めて購入したものです。

今日は、これに合わせて、同じブドウの品種(ネッビオーロ)で
作られた赤ワインを紹介します。

このワインは、以前、このブログで登場しましたが
手軽で普段の食事で飲むワインの中でもお気に入りのひとつであり
試験前にもう一度、Nebbiolo種のワインの特徴を
確認しておきたいので
このワインのボトルを開けてみることにしました。

17giugno2006 3NEBBIOLO D'ALBA 
Rosso DOC
2003
ブドウの品種:Nebbiolo 100%
アルコール度数 13.5%
生産農家
DEMARIE GIOVANNI








"この地域の人たちは、美味しいものをたくさん知っているんだね。"と
夫は、嬉しそうに食べていました。

海沿いのトスカーナに住んでいたので、お魚料理が好きで
あまりお肉を食べることがなかったのが
この酔っ払ったサラミ・ソーセージ(Salamini Ubriachi)は
とても気に入ったようでした。

昨晩から大きなお鍋で煮込んでいたルイジーナの様子が目に浮かびます。

ピエモンテの他の地域で暮らす人々にも出会い
そして友人になってもらえたことを
私は、とても嬉しく感じていました。

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ウィーンからの小包

午後2時まで開いている家の隣にある郵便局に行こうと
家を出たところで、町役場で働く友人に出会い

"お昼は、終わった? 食後のコーヒーを飲みに行こう。
ちょうど家にヴェルチェッリからティツィアーノたちも
仕事の関係でこっちまで来ているだよ。"と

誘われて郵便局で受け取った荷物を家の中に置くと
さっそく出かけてみました。

15giugno2006 1
先に歩いていた友人が
急に声を潜ませて
"あれ。いつのまにか
眠っちゃってるよ。
RIE、カメラ持ってる?"







近所にあるタバコ屋さんも隣町の食品店も午後3時半まで
お昼休みの時間帯で静かな午後の時間です。

15 giugno2006  2














この時間帯の空もそして近所の廃墟となった建物の猫の姿も
のんびりとしています。

15giugno2006 3


幼い頃の
1日がとても長く
感じていた夏休みを
思い出しました。










近所の小さなレストランのカウンターでコーヒーを飲み
家に帰り、郵便局から受け取った荷物を開けてみました。
オーストリア郵便局の黄色の箱でウィーンからでした。

トリノオリンピックの時に知り合ったテレビ局のウィーン支局の方が
お仕事の時の思い出の品と一緒に
オーストリアのバードイシュル(BAD ISCHLER)のお塩を送ってくれたのです。

15giugno 2006 4
緑色の筒のお塩は
7つのハーブ入りです。











まだ日本に住んでいた頃、ウィーンに仕事で訪れた時は
いつも滞在先のホテルの地下にあったスーパーで買って帰り
日本でのお料理を楽しんでいました。

不思議なものです。
このお塩の筒を手に取ると、今まで、あまり思い出すことがなかった
昔に日本で働いていた当時のことがはっきりと輪郭を持って目に浮かび

今の穏やかなイタリアでの生活とは、また違った日本での楽しさもあり
もう、戻ることはできない大切な日々であったと気が付きました。

この時間がゆっくりと過ぎていくこの田舎での暮らしは
1日が長く感じられます。

しかし、ゆっくりであっても確実に時間は、過ぎていくのだと
思いました。

この町の1日の終わりを告げる20時の教会の鐘が響いています。

このブログが終わったら、夕食の準備です。
今日は、オリーブオイルとこのオーストリアのお塩、胡椒と
レモンでシンプルなお肉のグリルです。

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ワインの見本市会場

今日は、ミラノで行われているワインの見本市(MIWINE)の最終日でした。

miwine 1

















miwine2
最終日であったことと
ワイン関係者だけが
入場であったので

会場内は
混雑してなく
ゆったりとして
いました。




各ブースでは、ワイン業者が真剣に商談を進めています。
miwine4










miwine3
















見本市では、商談通訳としての仕事が多いのですが、
この日は、自分のための商談でした。

今回は、車で行くことのできるピエモンテ州のワイン農家でなく
家から遠いトスカーナ州やさらに南のワインを探していたからです。

私は、頼まれていた日本のイタリアンレストランのために
探していたワインにぴったりなのを見つけようと
この日の試飲は、メモを見ると85種類以上になりました。

miwine5












実際には、香りの段階で判断したものもあります。
口に含むだけでほとんど飲むことは、ないのです。

今日は、会場内で試飲したロゼのスプマンテ
Spumante: スパークリングワイン)を紹介します。

スパークリングワインだからといって、食前酒としてだけでなく
夏になるので、冷たくして飲むこのスプマンテは
お野菜のフライ、鶏肉、豚肉、仔牛肉などを使ったサラダやお料理など
お食事と一緒に楽しめます。

miwine6FRANCIACORTA BRUT ROSÉ
Spumante DOCG
2002
ブドウの品種:Chardonnay
       Pinot Bianco 70%
Pinot Nero 30%
Fratelli Berlucchi










色は、ソテーした玉ねぎのような淡いサーモン色
(典型的なロゼのスパークリングワインの色です。)
ラズベリーやイチゴなどの果物の香り、カラメル、作りたてのパイの香り
そしてミネラルの香りもします。
すっきりとした辛口、まろやかでエレガントなロゼのスプマンテです。


午後、会場をあとにすると、外は、真夏のような暑さでした。

広い会場内を歩き回っていたので、すっかりおなかが空いてきました。
夕食は、野菜の天ぷらにしようなどと考えながら
高速道路バスのターミナルに向かいます。
心地のいい疲労感が訪れた日でした。



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ローマでピエモンテのハム

いつものようにローマの駅に到着した午後
テルミニ駅構内で、女の子たちが広告用に床面が
スクリーンになった場所で遊んでいました。

12giugno2006 ローマ テルミニ駅



そのキャンペーンの
係員である若い女性に
"かわいいから
写真を撮っていいかしら。"
と尋ねて撮った写真です。

下を覗き込んでいるのは
床のスクリーンの
お花が動くからです。








"さっきまで誰も見てくれてなかったのよ。"と言う、その若い女性は
ワールドカップを意識したサッカーのユニフォームの衣装でした。

近所では、見られないそんな光景に、ローマに着いた実感がしてきました。

古い建物と太陽が眩しく、ここで暮らしていた頃が
とても懐かしくなります。

12giugno2006 夕食
半日弱のローマ滞在後
列車に乗る前は
ハムやチーズ、パンと
グラス赤ワインが
私のいつもの
軽い夕食のメニューです。

ピエモンテの
加熱(cotto)したハムを
選んでみました。







実際には、ピエモンテでも私の地域では
生のソーセージやラードもたっぷり入った
少し熟成させただけのフレッシュなサラミが多く

写真のような薄切りで加熱されたあっさりとした味わいは、少ないです。

薄切りのハムにつける軽い味わいの
パセリで作られた緑のソースも添えられていました。
このソースでピエモンテを思い出します。

昨年、モンフェラートに住む友人のルイジーナから
教えてもらったのは、ボイルしたお肉にかける
バニェット(bagnet)ソースです。

ルイジーナが教えてくれるのは、
モンフェラート料理になります。

bagnetのソースパセリ、ケッパー、アンチョビ、にんにく、
みじん切りのアスティ地方の赤ピーマン
それにたっぷりの
オリーブオイルの入った
ルイジーナ風のbagnetです。



美味しかった夕食が終わり、ピエモンテに帰らなければなりません。
街燈が点き始めて、すっかり涼しい風の吹くローマになっていました。

ピエモンテと名前がついたメニューで選んだものが
私の地域では、あまり食べることのないものだったけれど
でも、選んでみてよかったと思いながら
駅に向かって歩いていました。

その時に思い出したことは
ピエモンテで暮らす友人たちと食事の時の会話で 

"ピエモンテ料理"と私が、表現した時に
"いや、これは、 モンフェラート料理だよ。"
と答えが返ってきたことです。

"モンフェラート料理" "アスティ料理" "ノヴァーラ料理"
"ビエッラ料理"・・・というようにピエモンテ料理は、
その地域によって様々に分かれているからです。


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日曜日の夕方に

夕方18時過ぎに、近所の友人から家族で映画に行くから
よかったら一緒に行こうと誘われました。

日曜日でも朝6時から農作業をずっとしていて
この日の仕事がやっと終わったというのです。

11giugno2006 1














車窓から大麦、小麦畑が見えてきて農家の友人は、
"これは、あと25日くらいで収穫されるんだよ。"と言います。

ゆっくりと確実に季節が移り変わっていくのを感じていました。

11giugno2006 雲空には、魚が
泳いでいるような雲が
ずっと見えています。

雲のない青空よりも
様々な雲の現れる
ピエモンテの空が
好きであり

いつのまにか
いつも上を
向くようになりました。





映画が始まる前に、まだ1時間もあり、
"ジェラートでも食べないかしら。"とジェン二が優しく笑い
これから映画が始まるというこの時間をとても嬉しそうにしています。

私は、水田のある地方なのでお米のミルク味を選びました。
柔らかい香りと優しく、どこか懐かしい味です。

11giugno2006 victorio
ブログの写真に写りたいと
いつもはりきっている
農家の友人で
エリザベータの父親である
ヴィクトリオが
手に持っているのも
お米のミルク味です。








観客は、私たちのグループをいれても20人弱だけでした。
映画が終わると22時で、辺りは、すっかり暗くなっています。

"今日の映画は、楽しかったかしら。この間、ダヴィンチコードを
見に行った時にRIEが嬉しそうだったから。"と言われて気が付きました。

ああ・・・。それで急に映画を見に行こうと言ってくれていたんだ。

帰り道は、静かな小麦畑と水田地帯です。
映画館を過ぎると、次第に車が少なくなり
私たちの町に向かって人通りのない道を走っていきました。

こうして日曜日の夜がゆっくりと過ぎていきました。
明日の朝は、彼らは、朝6時から農作業で
私は、その頃に家を出て日帰りのローマに向かいます。


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セージア(SESIA)川沿いにある町

写真は、セージア(SESIA)川沿いにある美しい町のひとつ
ヴァラッロ(VARALLO)にある教会です。

varallo 1

















人通りの少ない土曜日の午後、友人たちと散策に出かけました。

古い街並みがそのまま残っている小さな路地を歩き
ふと建物の上を見ると、昔ながらの美しい小さなバルコニーがあります。

varallo 2
友人のフランチェスカと
彼女の妹のシルヴァーナは
路地にひっそりとある本屋
小さなブティック、靴屋さんなどを
思いつくままに立ち寄り

私は、その近くにある
たくさんのワインが置かれていた
古いオステリアの外に
掲げられたメニューを眺めていました。




そして、みんなで古い木製のアンティークの家具のあるお店に入りました。

店内には、古い錆びたアイロンが置かれいます。
熱いお湯を入れて使っていたのでしょうか。
今とほとんど変わらない形である鉄製の置物のように見えました。

"RIE。これは、何のための椅子かわかる。"

何か懐かしそうな笑いをうかべながら、フランチェスカは
"mungitura(乳搾り)のための椅子。小さい頃に使ったから。"

"こっちは、ミルクを入れていた桶だよね。姉さん。そうよね。"と
妹のシルヴァーナは

"姉さんの方が古い時代を私よりも知っているから。"と
私の方を向いてにっこり笑います。

そのお店の倉庫の窓から、セージア(SESIA)川の支流が見えました。

varallo 3

ここにあるような古い時代には
生きていなかった
私よりも若いであろう女性が
店主のようで


きりりと知的な美しさがあり
てきぱきと40代、50代の友人たちの
質問などに答えている姿が印象的でした。









ふいに、ワイナリーを訪れた時に出会って話す機会があった
Gaia Gajaという女性を思い出します。
昨日のブログに書いたAngelo Gaja氏の娘であり
可愛らしい顔の中に、真剣でまっすぐな視線を持って語っていました。

少し太い眉と真剣な目の輝きと自信を持った美しい女性に出会い
イタリア女性の強い美しさがはっきりと見えたような気がしました。

そして、何かがくっきりと輪郭を持って、心が澄んでいく感覚になりました。

古いアンティックのお店から出ると、太陽がとても眩しかったです。


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Gajaが造るトスカーナワイン

朝5時に起きて、家事や試験準備をして一段落したところで
窓から青空を見て、鳥の鳴き声を聞いていたら
少し眠くなってしまいました。

今日も田園地帯は、雲がとても綺麗です。
9giugno2006 水田














お昼過ぎ、あたたかい日差しの入る部屋でうたたねをしてしまい
それまで、ずっとワインの本を読んでいたので
夢の中にピエモンテのワインの有名で偉大な造り手である
Angelo Gajaが登場しました。

今日は、Gajaのピエモンテのバルバレスコ(BARBARESCO)ワインでなく
Gajaがオーナーであるトスカーナのワインナリーの
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(BRUNELLO DI MONTALCINO)を紹介します。

brunello(gaja)
BRUNELLO DI MONTALCINO SUGARILLE
1999
Rosso DOCG
ブドウの品種:Sangiovese Grosso 100%
アルコール度数 14%
PIEVE SANTA RESTITUTA
(オーナーは、Angelo Gaja)






深いレンガ色がかった輝きを持ったルビー色。
黒胡椒、甘草、ミントのようなスパイスの香りと
クランベリーや木苺のジャムのような森の果物の香り
その奥に木の香りも感じられます。

サンジョベーゼ種の持つ酸味とまろやかなタンニンでとても
バランスのとれた余韻の長い優雅なワインです。

これは、試験が終わってから、ゆっくり家族と友達で飲むために
まだこのままで家で眠っているので
ワインについては、この春に試飲した時のメモからです。

Angelo Gaja氏がオーナーであるこのワインは
やはり値段も高額なワインです。
エノテカで買っても90〜100ユーロ近くのはずです。
以前、働いていたことのあるレストランでは
170ユーロ弱だったように記憶しています。

5〜6人集まる楽しい休日の食事会で
前菜とリゾットにおいしい白ワインを

その後にこの赤ワインとお肉のグリルと一緒に

みんなでワインを美味しく飲むことができれば
決して高いものではないです。

前菜やパスタでおいしい白ワインのグラスもあり
さらに食前酒でスプマンテが1杯ずつあることもあるので
赤ワインは、1人あたり、グラスに1杯で、ちょうどいい量です。



ブログを書き終わった今、夕食を作る前には、いつものように近所を
散策しに行きます。

きっと約3kmのあぜ道を町役場の管理人である陽気なポーランド人の
ジッピがジャージ姿でウォーキングをしていて

農作業を終えて、ドロだらけのトヨタの大型車に乗る同世代の女性の
友人エリザベータが通る時間であり、

小さなBARの外のテーブルで農家の人たちが
仕事後の冷たい白ワインを飲んでいることでしょう。

そんな私を見て、ずっとそれまでに住んでいたトスカーナにも
仕事場がある夫が

"トスカーナから戻ってくるたびに、すっかりこの地域の人に
なってきているね。"

"そのうち、きっと帰ってきたら、RIEが蛙を釣りに用水路に
立っていそうだな。"と笑います。

そして、そんな私のために、水田、ブドウ畑にいつでも行かれるように
農場用の靴を買いに行こうということになりました。


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チーズとサラミを買いに

あぜ道を散策していると、目の前をサギ(airone)が飛んでいきました。
6月になり、目に映る緑色がとても鮮やかで眩しいくらいです。

8giugno2006 田園












帰り道に、小さな町に立ち寄り、友人たちから教えてもらった農家で
サラミとチーズを買いました。

"サラミもチーズも、新鮮なうちに食べる分だけを買うんだよ。"と友人は、
いつも言うのです。

8giugno2006 ゴルゴンゾーラ
新鮮なゴルゴンゾーラは
柔らかくとても美味しいです。

近所の友人たちは
常に必要な分だけを
その日の朝一番に買いに行きます。


サラミは、保存できるものであるから、熟成したものが美味しいと
ばかり思っていましたが

サラミは、出来たばかりで柔らかいうちに食べるのが
とても甘みがあり美味しいことを知りました。

クリーミーであった柔らかいゴルゴンゾーラが冷蔵庫に残り
少しずつ固く古くなってしまったら

"それは、ゴルゴンゾーラチーズのリゾットにしてみるといいよ。"と
教えてもらいました。

これもこの地方の郷土料理であり、お米も今は、スーパーで買うことなく
近所で作られているお米ばかりが売られている小さな食料品店で
リゾットの種類に合わせて、お米の品種を選ぶのです。

この土地で暮らす人々は、質素な暮らしでありながら
どこか、とても贅沢かもしれません。

6月になり、用水路もあり、自然の湿地帯が広がるこの地域では、
蚊も多くなってきました。

田園の緑を夢中で写真を撮っていた私は
いつの間にか顔に刺されてしまいました。

今月に、ソムリエの小論文と面接の試験があり
その準備中です。
気分転換に、車も通らない静かなあぜ道を自転車で
そよ風を受けながら走ることは、とても幸せで穏やかな時間です。

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地元のワイン SIZZANO

ローマからピエモンテの水田地帯に戻ってきた私は
冷たい朝の気温と遠く霞がかかったのような景色で
ほっとした気持ちになりました。

6giugno2006


















私がこの地域で大切にしているピエモンテの友人たちがいるのと同じように
夫は、住んでいたトスカーナでいつもの友達のメンバーがあり、

トスカーナに住む友人たちに、もうひとつの仕事場であるピエモンテの
おいしいものを是非、贈りたいということになりました。

ゴルゴンゾーラチーズ、サラミ、ワイン、お米・・・。
おいしいものは、たくさんあります。

私の住む町は、最北端の水田地帯であり、車で少し行くと
もう水田は、なくなりワイン畑になります。

バローロ、バルバレスコ、ロエロ、ランゲ、アスティといった
ピエモンテ州南部の有名なワイン産地もありますが
私の暮らす北部ピエモンテにも、おいしいワインがあります。

sizzanoSIZZANO
Rosso DOC
2000年
ブドウの品種: Nebbiolo 60%
        Vespolina& Bonarda(Uva Rara)40%
アルコール度数 13%
IL RUBINO

レンガ色がかったルビー色で
スミレの花、クランベリーなどの
森の果物の香り
樽から来る木の香り、バニラ、甘草などの
スパイスの香りもします。

このワインは、やはり地元の熟成したチーズ
サラミや豚肉のグリルによく合います。

ずっと日本企業で働いていて、仕事関係で親日であるイタリア人としか
知り合うきっかけがなかった私には、夫のイタリア人の友人たちを
紹介された時に、それが嬉しかったのです。

しかし、有名人もいるその輪の中に緊張した上に
イタリア語が上手でない私は、いつも、気後れしていました。

あくまでも、私は、その夫の妻としてで、
自分個人の作り上げた友人と違うことに気づいてから、
どこか孤独であったかもしれません。

ここに来てから、自分で広げていったピエモンテの友人たちは
興味のあること、楽しいと思うことがすべて自然に彼らと一致して

まだこの地域に来てから1年と少ししか経っていない私が提案して
みんなで楽しんだ企画もあり、ずっとこの土地で暮らしてきた
ワイン好きで詳しい60代の男性の友人も、
"ワインは、ソムリエのRIEが選ぶワインが一番だ。"と
優しく私を見守ってくれていることを思い出し
とても嬉しく思い、泣きたくなることもあります。

イタリアに来たばかりの頃、イタリア人と結婚した友人が
話す家族の結びつきが何よりも強いイタリアという先入観で
そういう見方ばかりしてきました。

そう話すと、イタリア人の友人は、"親戚、家族というのは、
まったく別のもので当たり前のものだよ。

amici(友達)になるということは、それとは違い、
もっと大切なことなんだ。わかるかな日本人のRIEに。
家族と同じように大切であり、時には、家族よりも、
もっと大切に考えることもある。"

そう、ここでは、夫は、"RIE の夫"として紹介されます。
彼らは、私の友達であるから。

もうすぐ、毎日暑い夏になります。

夫がトスカーナの仕事場に戻った日に
町の夏祭りにふらりと出かけて、それがきっかけで知り合いになった
友人を通じ、今は、車で1時間くらいかかるピエモンテの他の地域に住む
友人が出来ました。

8月の終わりが来れば、あれから1年になります。

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食事会で

日曜日は、ピエモンテに住む友人たち18人で食事会です。

食事会の準備











食事会の会場は、外で屋根のある部分です。
午前中からみんなで集まり、古い農具を綺麗にピンク色の紙に包んで
テーブルにしたり、それぞれ持ち寄った食事を並べていました。

朝摘んだサクランボそれぞれに、自慢のお料理や
自分たちの住む地域で
一番おいしいと
思うものを持ってきました。

ノヴァーラ県に住んでいるのは
私たちと友人夫婦だけで

用意したものは、ゴルゴンゾーラチーズと
友人の農家で朝に摘んださくらんぼ
それにワインです。

今回のメインは、イノシシをこの日のために用意した友人。
それをお料理好きのフランチェスカによって
ミートソースのパスタとイノシシの煮込み料理となり

その他は、みんながそれぞれ作ったものなど
15種類以上のお料理が準備されました。

ヴィクトリオ同じ町の友人が
ワインについて語っています。











ルイジーナワインの産地でもある
モンフェラート
(MONFERRATO)に
住んでいる仲良しの夫婦です。

日本人の私にたくさんの
ピエモンテ料理を
教えてくれるのは
いつも彼女です。




食事が終わった頃、フランチェスカが
"RIE。来てごらん。"と奥にある部屋に案内してくれます。

牛小屋の中で古い大きな木の
ドアを開けてみると
そこは、60年代まで
使っていたという牛小屋です。

"あれは、何のために。"と
天井から下がっている
木の枠で作られた
古ぼけた籠のことを聞くと






"チーズやサラミを保存する為に。ねずみなどの動物よけのもの。"

古い木の桶などもたくさん置いてあり、それは、チーズを作るために
使っていたものなど、この地域の昔の生活がそのまま残されていました。

牛小屋の入り口


もうすぐ、ここは
この外観を変えることなく
綺麗に内装され
新しい家になる予定です。












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山のアスパラガス

あてもなく、車を走らせて近郊の町を通った時
見知らぬ町で偶然に"アスパラガス祭り"の看板を見つけた私は

それを思い出し、何気なく、みんなでジェラートを
食べている時に話すと

"それなら、いいところがあるよ。山に行くのが一番、おいしいよ。
みんなでアスパラガスを食べに行こう。"と決まりました。

2日は、共和国建国記念日(Festa della Repubblica)で祝日であり
この日に、行くことになったのです。

水田地帯からワインの産地を過ぎ、次第に山の景色になってきました。
写真は、山のふもとにある美しく古い町です。

2giugno2006山のある町


















ここから車で急な険しい道をさらに登って行くと
そこには、小さな集落が現れます。

その集落の中心にレストランがありました。
アスパラガスだけがメニューにある小さな山の上にあるレストランです。

あと2週間すると、アスパラガスの季節が過ぎて、地元の人だけが
集まるBARとサラミやハムとパンとワインを楽しむだけのオステリアに戻ります。

アスパラガスサラミの前菜に続き、
大きな土鍋が5つ。
味は、2種類あって
チーズとバター
そして卵とチーズが
たっぷり溶けたアスパラガス。

これにパンと赤ワインです。



"さあ。コーヒーにしよう。"という時に、外に出たっきり
戻ってこない友人たちがいます。
"ちょっと、見てくるわ。"とお店の外に出てみると

真剣に人形のサッカーゲームに集中していて、大騒ぎでした。
その隣では、地元の3,4歳の子供たちが、小さなゴムでできたボールで
サッカーをして遊んでいます。
2giugno2006 amici













もう、22時を過ぎていて、山は、真っ暗です。
かなり気温が低くなり、外の気温は、11度であると
アスパラガスを次々に運ぶ女性が教えてくれました。

帰りの車の中では、暖房をつけていました。

冬は、この山沿いの地域は、雪が積もり
急な山道を上がることは、出来ないために
この山の上の小さな集落のある町に来ることが出来るのは
夏の間だけだと言うのです。

私は、この日、山でさくらんぼを買いました。
ピエモンテの山で取れた農薬のない小粒でありながらも
それは、とてもおいしいさくらんぼでした。

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シチリアのワイン LA SEGRETA

写真は、友人と買い物をして家に着いた時の空です。
もう21時を過ぎていて夕焼けがとても綺麗でした。
31maggio2006 夕焼け














車に乗って30分。大型ショッピングセンターまで
買い物に近所の友人と出かけました。

日曜日に開かれる友人のフランチェスカの家で開かれるパーティの
準備のためです。

大型ストアにあるワイン売り場に行くと

"あ・・・このワイン"と思わず手に取りました。
急に懐かしい気持ちになりました。

ローマに住んでいた頃、最寄のバス停の前にある小さなエノテカに
よく立ち寄ったものです。

立ち寄るつもりがなくても、お店を経営する夫婦と目が合って
にっこりされてしまうと、いろいろな話がしたくて
入ってしまうのです。

"ちょっと、こちらに来て。"と店内の奥に案内されると
そこには、ソムリエの修了証が額に入って飾られていました。
その取得年が、ちょうと私が生まれた年です。

まだ日本では、ソムリエの認定試験などなかった時代のことです。

私が誕生した頃、このお店のご主人は、もうソムリエとして
その小さなお店でワインを販売していたのです。

"このワインを、初めて入れてみたのよ。いつもあなたは、この生産者の
高いワインを買っていたけれど、きっとこれも気に入ると思うわ。
よく選んでいるワインとブドウの品種が同じようだから。"

planeta la segretaLA SEGRETA ROSSO
ROSSO IGT
2004年
ブドウの品種:Nero d'Avola 50%
Merlot 30%
Syrah 20%

アルコール度数 13.5%
PLANETA



ラズベリーやクランベリーなどの森の果物の香りと
カカオ、バニラや甘草のスパイスの香りで
心地よい酸味とまろやかなタンニンでバランスのとれたワインです。

ローマから引っ越す前日に、記念にトスカーナ、シチリアのワインを
3本買いに行き、それが最後になりました。

"お嬢さん。どうかお元気でね。ワインのことが詳しく、今度何のワインを
入れようかと旦那と話してあなたが来るのを楽しみにしていたわ。"と
抱きしめられてしまったから、泣きそうになってしまいました。

翌日、たくさんの荷物を積んだ車が、リボルノ、ピサを通過した頃に
雪になりました。
そして、ピエモンテ州は、吹雪で一面が真っ白で何も見えず

まだ天井がレンガ造りになっているこの地方の家で
ローマで買ったワインを開けました。
それは、遠い南のシチリアのワインです。

あの頃は、暖かく華やかだったローマとこのエノテカを思い出し
淋しく感じていました。

そんな話をすると友人が

"RIE。それなら買ってみよう。
今までで、シチリアのワインは、初めてだよ。"と
大きなショッピングカートに6本積んでいました。


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RIE OKUYAMA、Wine・Art Co.ltdにあります。
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