北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

February 2007

ROSSO DEL VERONESE

朝6時40分。高速道路の駐車場からの写真です。

朝 2007年3月27日













モンテローザがピンク色に染まり、
この日が晴れて美しい日になることを感じていました。

いつの間にか、アルプスの山々の白い部分が少なくなってきています。

イタリアに帰ってきてからの日々は、朝が早く
午後3時過ぎに帰宅してからの時間がとても大切で

ゆっくりこの田舎の友人たちと会ったり

日中暖かくなったあぜ道を自転車で出かけることも

そして、そんな時のグラス一杯の深い美しいルビー色を持つ赤ワインが
とても美味しく感じられます。

そして、ゆっくりと自分の時間帯へと気持ちが切り替わっていくのです。


熟した森の果物やアマレーナ(スミノミザクラ)の香りが優雅で

そして森の果物だけでなく、もっと深く複雑な香りを持つ
グラスを持ちながら、いい1日だったと感謝するのです。

こんな時は、決して高価ではない、気軽に楽しむことのできる
お気に入りの赤ワインが一番なのです。

今日のワインもそのひとつです。

masi igtPOSSESSIONI ROSSO SEREGO ALIGHIERI
ROSSO DEL VERONESE
Rosso Igt
2004
ブドウの品種:Corvina e Molinara 80%以上
       Sangiovese  
アルコール度数:13%
MASI








このワインは、日本に一時帰国する時に
液体の機内持ち込みの制限があるために
手荷物検査後の搭乗前の空港内でも購入しました。

ヴェネト州の赤ワインです。

日本でお肉を使った家庭料理の食事のために合う赤ワインとして
母にお土産にして、日本でも味わいました。



晴れていて暖かい午後は、もう春の気温でした。

長く駐車していた車の中は、すでに気温が高くなっていて
今日も自宅までの道のりは、窓を開けて走ってきました。



2年前の3月の初めの時期、暖かかったローマから
引っ越してきた日は、吹雪でした。

ローマから、ピサ、リボルノを過ぎて、ジェノバを通過する頃は

雪のために、高速道路のドライブインの駐車場は
運転を見合わせた大型トラックでいっぱいでした。

同じ時期に、最初に見たこの町は、真っ白な雪景色だったのです。


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成田から、そしてイタリアに。

日本からイタリアに戻ってきて3日間が過ぎました。
写真は、昨日のミラノ中央駅付近の空です。

ミラノの空














日本からフランクフルト経由で到着したのは、
夕方過ぎのミラノの中心部に近いリナーテ空港でした。

空港から高速道路に乗り、ピエモンテの自宅まで向かっていきます。

イタリアの自宅の戻ってからは、この高速道路からの
同じ景色ばかり眺めていた3日間でした。

イタリアに到着した翌朝6時過ぎに自宅を出て
ミラノに向かい、それが3日間続き

まだ、帰ってきてから見たピエモンテの田舎の景色は、
高速道路を降りてから田舎の町に向かう道のりだけなのです。


何もない今日は、近所の友人たちに会いに行き

そしてノヴァーラの田舎の食事でゆっくりと
今までの生活に戻っていくことでしょう。

今までの中で一番、長期間に及ぶ帰国だっただけに

いつもならば、自宅から成田空港に到着するころには
すでに、イタリアに帰った気持ちに切り替わっていくのが

まだ当分、時間がかかりそうです。


いつもと違うのは、スーツケースの中身は
自分で使う日本での買い物はなく

日本で友人や弟家族からこのブログに出てくることもある
イタリア人の友人への日本のお土産ばかりでした。

お米のあるこの地方で暮らす私のためなのか
美味しそうな善光寺の物であるという
七味ゴマのふりかけやシソのふりかけや

料亭による高級な炊き込みご飯のためのパック

コーヒーが好きな私のために日本の美味しい
ドリップコーヒーパックもありました。

それを嬉しく思いながら、スーツケースの中から取り出していくと

あとは、日本語の他に日本の文化や世界の都市、文化を
教えているイタリア人のノエミちゃんに買ってきた
ジャポニカの国語や漢字の練習ノート、本や雑誌

機内持ち込みにしたバックの中からは
この田舎の友人たちのために買った
桜の模様の入った日本の陶器類が出てきて

そして、スーツケースは、空になりました。


以前は、イタリアでこんなものがあったら、便利だわと
たくさん買い物をして持って帰ってきていました。

それに比べると、今回のスーツケースの中は、いたってシンプルです。

スーツケースの広く空いていた空間が動かないように
ビニールの大きな詰め物をしたくらいですから。


海外で生活してきた今までの中で、もっとも充実した気持ちで
ひとつひとつの品物がとても大切に思え宝物のようにい思えるのは

このピエモンテの自然の田舎の景色だけでなく
この土地でずっと暮らしているイタリア人たちと

たくさんの交流を持ってからのことかもしれません。




帰国後の翌朝、すぐに同じバックでミラノに向かうために
手荷物を整理すると

実家を出発する早朝に母が持たせてくれた私の好きな梅干のパックと
成田空港で買った日本の景色の絵葉書が出てきました。

桜と都庁の近代的なビルのコントラストが気に入って

もう一枚は、羽田空港から旅行で広島に向かった機内で
見えた富士山が印象的だったので富士山を背景に桜の景色です。



下の2枚の写真は、大学時代が懐かしく
その周辺を母と歩いた時に立ち寄った
東京の都心にある植物園です。


小石川植物園 1















小石川植物園 2















コメントを下さった皆様、お返事が遅れてしまって申し訳ありません。

大切なメッセージがたくさんのコメントばかりで嬉しく思っています。

仕事がない土曜日ののんびりとした午前中なので、
ゆっくりお返事を書きます。待っていて下さいね。

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2つの世界遺産の旅

写真は、広島の中心地から離れた空と海で囲まれたホテルからです。

ホテルから。瀬戸内の海













一時帰国をしたら、母とどこか旅行をしたいと思っていました。


ずっと東京で過ごしていた私にとって
関東以外では、学生時代に旅行で京都に数回

大阪は、関西空港が出来たばかり時期に
毎月、利用していましたが

大阪の街を歩いたことは、一度もなく
空港周辺のりんくうタウンにあるホテルと
空港への往復だけでした。

小学生の頃、一度だけ訪れたことのある広島。
これがもっとも遠くの旅になります。





世界遺産である広島の原爆ドームのある平和記念公園と宮島を
ゆっくり訪問したかったこと

そして、今まで一度も訪れたことのない
かつて父が暮らしたことのある街

軍港として繁栄していた呉を歩いてみたくなり
今回、広島と呉に旅行することになりました。



写真は、世界遺産として登録されている厳島神社と原始林を含む森林地域。
ここでは、殻つきのまま焼く焼がきもありました。

宮島

















広島の中心地にある純和風に改築されたレストランで。
カキの炙り焼きに冷たい白ワインを飲みました。


牡蠣月あかりの白ワイン














**************************************************

1泊2日の短い広島の旅行から帰ってきて
もう1週間が経ちました。



たった今、母が仕事で外出し
ひとりになった家の中で

亡くなった父が見た景色は、いったい、どこだったのだろうかと思いながら
カメラで撮った写真を次々に画面で大きくして眺めています。




行きの羽田空港で、広島行きの飛行機の隣で待機していた航空機の写真は
イタリアにいる教え子のノエミちゃんのために撮ったものでした。

羽田空港で











このアニメ、ピカチューがデザインされた飛行機が
出来たばかりの頃

父と空港に立ち寄り食事をしたこともあったと思い出しました。


異文化で外国語を使って、たくさんの仕事をしてみたいという
わがままを押し通し、私は、今まで来てしまいました。


そして、日本で過ごす今、父を思い出し

もう一度、気をひきしめて、イタリアで
新たに次のことを挑戦しようと思い始めていました。


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そして再び空港に

ウィーンからノヴァーラの田舎に帰って来て見た景色です。

私がいない間も、この田舎の町は、何ひとつ変わることなく
ずっと同じように時間が流れていました。

出発の朝 田舎の景色













その翌日、再び、ミラノ・マルペンサ空港に行き
ウィーンに向かった日と同じフランクフルト便に搭乗しました。

マルペンサ空港で搭乗ゲート付近にあるワインバーで
イタリアをしばらく離れる空の旅の前に
南部モリーゼ(MOLISE)州の赤ワインを選びます。

やがて搭乗開始のアナウンスが流れ

私は、グラスをそっと置き

気持ちを切り替えるように
ゲートに向かいました。



機内で、ドイツ方面に向かう時には
いつもオーダーするアップルジュースを飲みながら
上空から見えるコモ湖を眺めていました。

ルフトハンザ機でコモ湖上空にて

















フランクフルト経由 成田行き。

少しの間、日本で休暇を過ごすことにしました。



搭乗前にマルペンサ空港で飲んだ赤ワインと同じ生産農家
DI MAJO NORANTEのワインの中に

私のお気に入りのひとつ DON LUIGIがあります。

don luigi
MOLISE DON LUIGI RISERVA
Rosso DOC
2004
ブドウの品種:Montepulciano
Aglianico
アルコール度数:13.5%
DI MAJO NORANTE





ウィーンの旅から帰って、そして日本に向かう前に

力強いスパイスの香りと
熟した森の果物の香りを持つ
南イタリアの赤ワインが

喉を過ぎるとゆっくりと心にしみてくるようです。



ここしばらく、ぎりぎりの日程で帰国していて
イタリア到着後そのまま午後には
ワインの試飲会や仕事に向かっていたので

夜に成田を出発して早朝にヨーロッパに到着する外資系航空会社でしたが

今回は、フランクフルトから日本で仕事をしていた時代に
いつも乗っていた日本の航空会社で帰国でした。




フランクフルトの空港の鏡に映る顔は

日本で仕事をしていた頃と髪型も服装も
どこか変わってしまったけれど。



すでに暗くなった空港のガラスの外で光るブルーと青の色を
見た瞬間、いつもと違った気持ちに自分が変わっていき


そして、いつしか、ノヴァーラの田舎の風景が
とても遠い世界のように思えていったのです。


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ウィーンで

空気が凍っているように冷たい
冬の美しいウィーン街を歩いていました。


ウィーンの街
















日本に住んでいた頃、それまでの仕事の中で
もっとも思い出のある都市がウィーンでした。

懐かしいホテルの前を通りすぎました。

ホテルの名前の一部が当時と変わってしまったことだけで
あの頃の私が、存在していないような気分になっていました。

時間の経過を感じていました。

あの頃と同じ気持ちのままでなく
そして振り返ることなく
もっと進んで行かなければならないのですから。


午後は、街の中心から離れ

小さなカフェで温かいコーヒーとケーキで
本を読んで過ごしていました。

学校帰りの学生が多く乗るバスの中で
今まで感じたことのない
ウィーンの地元の人々の生活の雰囲気でいっぱいでした。

郊外で
















ウィーンに駐在する方が案内してくれたレストランは
静かな場所にあり、落ち着いて
食事もワインも楽しめる素敵なレストランでした。

多くのワインが1/8 L のグラスで注文できます。

前菜と一緒に頼んだのは、オーストリアの白ワイン。
オーストリアの品種 GRuNER VELTLINER RESERVE 2005

お肉料理のメインでは、オーストリアの赤ワイン。
国際品種であるCABERNET SAUVIGNONを選んでみました。

オーストリアワイン
CABERNET SAUVIGNON
2004
ブドウの品種:Cabernet Sauvignon
アルコール度数:14.5%
WEINGUT ARTNER






オーストリアのCabernet Sauvignonは、香りからその産地の特徴を
ワインが語るのを静かに聞こうとグラスを傾けます。

落ち着いた照明の店内で、わずかな光からワインを眺めると
輝きを持つ透明感のあるルビー色でした。

喉元を過ぎた感覚では、アルコール度数は、13.5%から14%と推定していました。

レストランで働く女性に見せてもらったボトルの表示は、14.5%。

”これは、どの地域で作られているのですか。”

”ウィーンから、そう遠くないところです。”



醸造学での化学の力が大きいのだろうか
それとも地形的なものだろうか・・・。

私は、ホテルに戻り、ロビーにあるインターネットで
その見知らぬオーストリアの地域 ”Hoflein”の緯度、高度
年間の気温、降水量のグラフなどのデーターを眺めていました。

それをオーストリア国境に近い北イタリアのワインの産地のグラフと
何度か照らし合わせているうちに、深夜になり

部屋に戻って、最後にウィーンの景色を見ようと
窓を開けると静かに雪が降っていました。



次の日の早朝には、空港へ。
イタリア帰国便は、ドイツを経由しないで、まっすぐミラノ・マルペンサ空港に。


夕食のレストラン

ARTNER
住所:Floragasse 6

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