北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

September 2007

寒い今夜もノヴァーラ料理とワインで

雨上がりの午後、町役場の敷地から見える牛舎の風景です。
雨上がりの午後 1
















雨上がりの午後 2
























雨が続き、今日も灰色の空で
気温も低い日が何日間か続いています。

ここのところ、帰宅後は、約1時間、暖房で家の中を
温めて、乾燥させています。

朝、6時過ぎ、少し大きな隣の町に入ったところで
信号待ちをしていると近くにある薬局の看板の下にある
気温の電光掲示には、7℃と表示されていました。




ノヴァーラ県のブドウの産地で暮らし
家もワイン農家である私よりもずっと年上であるアンナは

幼い頃のこの景色、ここでの生活をいつも教えてくれます。

牛舎のにおいが湿った風と一緒に運ばれてきて
思わず、顔を見合わせ
”私も、ずいぶん田舎に来てしまったものだわ。”と言うと

”昔は、どこの家も必ず、家畜がいてね。そうでないと
食べることができないでしょ。

豚は、特にみんな持っていたわ。
冬になると、家庭でサラミを作るの。
真っ白なラードで包んで保存している

ソット・グラッソ(Sotto grasso: ラード漬けの)というサラミは、
RIEも好きでよく食べているでしょ。

あれは、みんな昔からここで作っていたの。
そうそう馬やロバ、それに鶏も家にいたわ。”

”羊は? 私は、羊が好きで、ローマに住んでいる頃は
よくレストランで注文していたの。

今では、時々、夫が大きなスーパーで探しては
買っておいてくれて、冷凍庫にいれてあるのだけれど。”

”そうね。羊は、ここでは、ほとんど食べないわ。”

ソット・グラッソのことを私の周囲では
サラミンドゥラドゥーヤ(salamìn d'la duja)と呼び
これは、この地方の方言になります。

辞書には、記載されていない多くの方言を
友達やそのご両親の世代から少しずつ教えてもらいながら

この地方の持つ独特の響きを楽しんで暮らしています。

農家の鶏小屋で


















寒い今夜もまた郷土料理とこの地方のワインに。

BOCA
BOCA
Rosso DOC
2000
ブドウの品種:NEBBIOLO 65%
VESPOLINA 30%
UVA RARA(BONARDA NOVARESE) 5%
アルコール度数: 12.5%
LORENZO ZANETTA







透明感のあるレンガ色でバラの花や黒トリュフの香り。
2年樽熟成のワインです。


骨付きの仔牛肉とキャベツ、セロリ、ニンジンで
先日作っておいた自家製のブイヨンを熱く煮立てて
これを使った温かいリゾットの夕食が続いています。

アンナは、ゴルゴンゾーラを入れたポレンタの夕食だと話していました。

わずか数キロしか離れていないアンナの地区で使われる方言も
そして作られているお米の種類も違えば

ワイン農家が中心である地区とお米作りが中心の地区とで
食文化も微妙に違い

ピエモンテ方言、ピエモンテ料理は、地区によって
少しずつ違ったものになるのです。



ブログを書いている今は、日曜日の朝です。
小雨でどんよりとした灰色の空です。

これから自宅からすぐ近くの夫の仕事場である画廊で
受付案内の仕事に行きます。

古い貴族の邸宅と牛舎をモダンに改築した建物の中で
夕食前まで過ごす今からの時間

今日は、どんな人と出会うだろうか。
そして新たにこの建物が持つ歴史のことで
何か知ることが出来るのであろうか。

アンナや美術史を学ぶ大学生のマルチェッロと過ごす
今からの時間がとても楽しみです。


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帰宅後のLANGHE ARNEIS。

町の中にあるギャラリーの中庭で。

休憩時間になり、自宅に戻って
コーヒーを飲もうと建物の外に出た時

ちょうど空一面がうろこ雲になっていました。

23 set2007 2




















先週オープニングになったギャラリーで
受付と案内のお手伝いをしているので

自分の仕事以外の時間は、土日も含めて毎日 19時過ぎまで
自宅のすぐ近くのこの敷地内でのんびり過ごしています。


終わってからすぐに帰宅すると

朝早く出発前に作って冷たくしておいた前菜を並べ
よく冷えたアルネイスのボトルを開けてグラスに注ぎます。

輝きを持った麦藁色は、光の角度によっては、金色になり
カモミールやアカシアの蜂蜜の香り
そしてミネラルの香りと一緒に
しばらくNEIVE地区のブドウ畑の景色を思い出していました。

やや塩分を含んだ余韻のある深い味わいがする優雅なワインです。

決して高価なワインでなく、この地域では、
日常的に多く飲むことのあるワインであるけれど

今日もアルネイスがあってよかったわ・・・と嬉しくなります。

23set2007 1

LANGHE ARNEIS
Montebertotto

Bianco DOC
2005
ブドウの品種:Arneis 100%
アルコール度数:12.5%
CASTELLO DI NEIVE








先日に作っておいたボリートのブイヨンを煮立てながら
もっと、今日、こんな風に説明できればよかったと思うこともあったり

大きなカメラを2個も抱えて、たくさん話しかけてきた
明るい60代前半の男性の笑顔がとても印象的であったり

キッチンのシンクにもたれながら

ゆっくりピエモンテの白ワインを飲んで思い出していました。

1日の出来事が次から次へ、まるで昔にあったスライドの映写機のように
浮かんでは、やがて消えていくような
この時間がとても好きなのです。

*ボリート(Bollito) は、骨付きのお肉をじっくりゆでたお料理。
ピエモンテのこの地域は、よく作るメニューのひとつで
そのだし汁は、とても大切で、必ず、リゾットやスープなどに使います。
この日は、これを使ってヒヨコマメのリゾットにしました。


この日は、こんなことがありました。

正装をした初老の男性が、しばらくの間、門を眺め
そしてゆっくりとした歩調で辺りを見渡しながら入ってきました。

どこかの画廊の人かしら・・・声をかけて展示スペースの説明をしようとすると

"ロマンに浸りに来たのであって、芸術作品を見に来たのではないんだ。

今は、ノヴァーラに住んでいるが、ここには、毎週日曜日にお墓参りに来ていて
いつも閉鎖されているはずの門が開いていたから
びっくりして中に入ったら、外国人のお嬢さんが迎えてくれたというわけだ。"

この男性は、この貴族の持ち主の館の敷地内に住んでいたと言い

遠くを眺めるような瞳で、嬉しそうに話し続けます。

ちょうどお昼前になり、ここを訪れる人が出て行ったばかりで
話を聞くには、ちょうどいい時間帯でした。

"ここには、小さな列車が走っていたのだよ。信じられるかな。
ああ・・・。ここ。ここ。ここに、小さな駅を作って、この敷地内を移動していた。

何といっても、僕がとても小さかったし、そばには、両親がいて
幸せな時代だ。今では、ここを知る人は、みんな亡くなってしまい
僕が死んだら、わからないままになっていくことだろうね。"

持ち主が、寄贈した後、それを州や県、町が管理するようになり
今では、画廊の個人所有の敷地部分が多く

この建物の歴史の詳細は、わからないことがとても多く
正式に町でも管理しているカタログにも載っていないことを

懐かしそうな、そして淋しそうな顔で語りました。

それが、本当かどうかわからないけれど
話をすべて正式に記録してみたいと思うのです。

この男性は、きっとこの公開中の期間に
再び、お墓参りの帰りに、ここを訪れることでしょう。

正午の鐘が鳴り響くと
”そろそろ、帰ることにするよ。”

晴れて気持ちのいい正午の中庭で、その後姿を見送っていました。


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この男性の後姿を見送っている時に

トリノから来て、この期間、この敷地内の管理人の仕事で宿泊しているスタッフに

”きっと本当のような気がするの。だって、この館から何か感じるもの。”と
何気なく言うと

”RIE!もう。言わないでくれ。ただでさえ、夜中に見回りをして
消灯してひとりになるだけでもいつも怖いのに。”(笑)

私には、建物が急に長い眠りから覚めたような気がしたのです。

GRAPPA VALLE CERVO

写真は、日曜日の夕方の田園風景です。
夕方から黒い雲に覆われ、この後
深夜から月曜日にかけて激しい雷雨でした。

16sep2007

















月曜日からお米の収穫を予定していた農家の友達もいましたが
このように雨が降ってしまうと稲が乾燥するまで、収穫は延期に。

朝6時前から始めて、暗くなってからは
脱穀をするトラクター(TREBBIA)にライトをつけて作業を続け

昼食も夕食も近所のバールで急いでパニーノを食べている姿を
見かけるようになります。

昨年、この時期に10時過ぎに仕事などの帰りで
車を駐車して家に入る前にカフェを通り過ぎると

1日の作業の終わった農家の友達から声がかかったものです。
”RIE,夕食は食べたのか。ご馳走するから一杯おいでよ。”

こんな時は、グラスワインかグラッパ1杯をご馳走になり
帰宅直前の約15分を楽しんでしまうことも多く

この前の土曜日は、仕事場の落成式のパーティの後に
カフェの前を通り過ぎると楽しいメンバーが揃っていたので

”友達に呼ばれているから、まだ少し遅くなる。”と
一度、家に戻って報告し、みんなのところに戻りました。


地元のイタリア人の年上の男性の友達は、
ワインよりもワインを作った後のブドウの搾りかすを蒸留した
食後酒のグラッパに詳しく

デザートが終わると、カウンターにあるボトルを眺めて
自分の好みの味を選んでいます。

カフェの棚のグラッパ















特に私より高い年代の男性にそんな人が多く

例えば、70代の副町長と食事の時には
いつも食後は、バローロ地区のグラッパであったり

それぞれ、好みの食後酒が決まっているのです。

ヴェネツィアで暮らしていた頃は近郊の
バッサーノ・デル・グラッパで作られたグラッパばかりでしたが

今では、 ビエッラ、ゲンメ、バローロ・・・
グラッパも地元ピエモンテ州のものばかりが並びます。

grappa


GRAPPA VALLE CERVO
CON MIELE DI MONTAGNA


アルコール度数:40%
LIQUORIFICIO PAPA GIOVANNI






これは、隣のBIELLA(ビエッラ)県で作られています。
ピエモンテのリキュール、グラッパを作っている1880年に
Giovanni Rapaによって創業された蒸留酒工場。

私は、山の蜂蜜入りのグラッパを選びました。

これは、ジャスミンやカモミールの花の香りの中に蜜蝋
シロップ漬けの瓶詰めに入った果物の香りと木の香りが漂う
柔らかい口当たりのグラッパです。

この他にLIQUORIFICIO PAPA GIOVANNIで蒸留されたお酒は
ブルーベリージュース入りグラッパ
野生のさくらんぼで作ったリキュール
アブサン酒など多くの種類があります。


*****************************************************

まだ一面が水の風景であった5月13日のブログの写真の鳥。
赤く長い足が特徴的でずっと印象に残っていたのですが

先日訪れたピエモンテ州の管轄の事務所内にあるポスターを見て
この鳥の名前がわかりました。

CAVALIERE D'ITALIA
ハネグロセイタカシギ


州の事務所内のポスター






















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9月15日のパーティ会場で

遅くなってしまっている食後酒グラッパの記事の更新前ですが
先にこちらを更新します。

9月15日の朝の街並み。
15SEP2007 朝


















午前中に空を見上げると、次々に飛行機雲が現れた1日でした。

15SEP2007 朝2




















この日の夜、夫の仕事場の建物の一部が正式にオープンしたことで
関係者が招待されたパーティでした。

落成式 1



















ブログには、イタリアが好きな多くの人に楽しく読めるように
イタリアの風景やワイン、そしてイタリアの田舎の生活と
この町の友達をメインにしているので
ほとんど登場することのない夫は、この写真の中にいます。
職業は、芸術家です。


ピエモンテの白ワインを持って座っていると
知り合いのジャーナリストが話しかけてきたところでした。

落成式 3


















私は、挨拶をしたあとは、ジャーナリストや
カメラマンが来たら仕事の話なので少し離れています。

なぜならば、お互いにそれぞれの職業が違うので
仕事のことで干渉しないで知らないままにしています。

そうすると、知らない分だけ、お互いに、その分野で
プロフェッショナルに生きていると思い込めるので。


夫がトスカーナの大理石の産地からそして
私が日系の会社が多いローマから

何もない北イタリアの小さな町に呼ばれて
引っ越してきてから2年半が経ちました。



朝、ローマからたくさんの私の荷物を積み海岸沿いを走り

ピサを通過した頃には、冷たい雨が降り始め
車窓から遠くに斜塔が見えました。

夫の家から冷蔵庫の残り物を積んで
更に北上していくと吹雪になりました。
高速道路では、すべての大型トラックが走行をあきらめました。
その日は、記録的な大雪だったのです。

到着した頃は、すっかり夕方になっていました。
真っ白な中、古い農家の低い建物が並んでいるのを見て
すべての希望がなくなっていくように思えました。

そして翌朝、雪の残る中、サヴォイア家とも関係のある
歴史ある邸宅の敷地内にある廃墟となった大きな牛舎の中に入ると

それを改築する計画だけを聞かされました。
まだ完成から程遠い姿を見たあの春の大雪の日から

月日が経過して、昨夜は、ここに多くの人が招待され

フランス人のアーティストと関係者からは、フランス語が聞こえてきます。

次々にイタリア・ピエモンテ州のスプマンテが開けられ
華やかなその様子をうっとりとして見ていました。

展示だけで作業を出来る状態でも住居も未完成だけれど
また、夫は、トスカーナに帰っていくだろうけれども

ここの町に来たきっかけであった夫の仕事の目的とは別のことで

私は、この町で、自分だけの新しい何かが
創られていこうとしているのを感じ嬉しくなりながら

夫が楽しそうに話しているのを見ていました。


落成式2
















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仕事場からの風景

今は、日曜日の夕方。
夫の友人が来るので、その夕食の約束のレストランに行く前の
少し、急いだ更新です。(笑)

昨日、土曜日の風景です。

土曜日の空














土曜日の午前中、私は、この町で働いています。

空を見ると、鮮やかな青い色彩の中、真っ白な飛行機雲が何本も見えていました。

まだ20代前半だった頃、カナダのトロントで上空で行き交う飛行機を
見ながら、毎朝、8kmのジョギングをしていたのを思い出します。

いつでも、どこでも飛行機が見えたら・・・と思っていた時代。

何年か前に、ローマからマルペンサ空港に仕事の面接に行った時

”空港から50km以内の場所に、アパートを借りることできますか。”と
聞かれたこともありました。

それは、遠くローマで暮らす当時の私には、とても難しいことでした。

その頃は、それが、とても遠い現実であったことが
時間の経過とともに、多くのことが変わり・・・

今では、そう思っていたことでさえ、忘れていました。

あの頃に手に入れたかったものは、気付かないうちに
生活の一部となっていき

もっと別の目標を考えるようになっていると
その頃の私には、きっと想像がつかなかったことでしょう。

町の施設で 1

”ちょっと探しているものがあるから
入ってもいいかな。”と
町役場の人に言われ

”ええ、どうぞ。”


室内の物入れの木の蓋を開けた途端に

私は、町役場の人に

”ああ・・・ここは、牛舎だったのでしょう。
今は、物入れだけれど

牛の餌が入っていて・・・
急に想像できたわ。”






町の施設内で 2
”そう、その通りだよ。
天井を見てごらん。

丸い穴は、上から干草を
下に落としたところだよ。
君の家もそうだったよ。”

”そういえば
そんなことを夫も言っていた。


来たばかりの時、それは、気持ち悪い家だわと思ったけれどね。
今では、そんな昔からある建物で嬉しく思うわ。”


この日は、夕方、別の町のレストランでヘルプに呼ばれて仕事に。

車から降りると、アルプス山脈と夕焼けがと綺麗で
しばらく、周りの景色を見ていました。

2007年9月8日 田園風景

















深夜12時。まだお客さんが楽しそうに食後酒を飲んでいます。
私も、座り、残ったピエモンテ風フライを食べていました。

”残ったのは、内臓のフライばかりでしょう。”と笑いながら
”あっ。リンゴのフライも残ってる!”と楽しく食べていると

”君は、どこの出身かなと話題になっていたんだよ。”
何人ものお客さんも近寄ってきて、近くに座ります。

”さあ・・・。どこでしょう。
それよりも、どうかしら。
食後酒のグラッパは。ビエッラ地区の山の蜂蜜入り。

”美味しいよ! (Ottimo)"

帰り道、あと2kmで自宅というところで、大きな事故があり
何台ものパトカーが封鎖して約1時間、ストップしていました。

そこを通り抜けて、他の道に迂回しようとする車を見つけ
私も、他の道に入りました。

それは、見知らぬ反対方向に向かうあぜ道でした。
それしか、もう行ける道がなかったのです。

明日の朝8時には、約束があり、あまりに眠る時間がないけれど
どうにか、道が続いていたらいつか、きっと着く。

家に電話しようかと思っても、携帯電話の入ったバックは
後部座席に置いていたので

あきらめてあてもなく走り続けました。

そのまま見知らぬ街燈もない道を行くと
突然、町の方角の入った看板が見えてきました。

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この日の食後酒グラッパの紹介は、後日に。

NERO D'AVOLA

水田は、すでに黄金色です。

友達のグイードの水田に生息している
赤サギ(Airone Rosso)と白サギ(Airone Bianco)

AIRONE



















"このサギは、小さい頃からずっと、うちの田んぼにいる種類よ。"

現在は、結婚して他の州で暮らし
年に3回、ここに戻ってくるグイードのお姉さんが

この地域に生息する鳥の写真が掲載された新聞記事を見ながら
話していました。

その写真は、赤サギ(Airone Rosso)でした。

*********************************************************

朝6時前は、まだ真っ暗で星が輝いています。

昨日の朝は、気温も下がり運転するのに
ハンドルを持つ手が冷たく車内に暖房をつけました。

帰宅する午後14時過ぎは、外をみると半袖姿の人も多く
長袖のジャケットを着ていても
爽やかな風が吹いていて、とても気持ちのいい午後です。

私は、車の両サイドの窓をすべて開いていました。

背の高いとうもろこし畑を抜けて
ゆるやかなカーブを超えると町に到着です。

自宅に戻って、少し遅い昼食を終えて、急いで出かけようとすると、

ワインを保存している場所に,数日前に夫が買ってきた
シチリアのワインが、もう3本追加されて
置かれているのに気がつきました。

そうです。これは、何日か前のブログに
登場した”シチリアワイン”と同じです。

きっと、ノヴァーラ方面に用事があって
その帰り道に購入してきたのでしょう。

NERO D'AVOLA
REGALEALI SICILIA
NERO D'AVOLA

Rosso Igt
2005
ブドウの品種:Nero d'Avola
アルコール度数 :13%
TASCA D'ALMERITA






チェリー香りの中に、甘いスパイスの香り、バニラ、シナモン
そしてサルビアやミントなどの香草が思い浮かび

輝きを持った深いルビー色のグラスの中には
今とは、違ったあの頃の時間を思い出

例えば、それは、シチリアワインをよく買っていた
ローマのアパ−トの近くのエノテカのご夫婦の姿であったり

そのエノテカのショーウィンド-の飾り

そしてご主人が大切そうに店内のレジ付近に
保管していたソムリエの証明書であったりするのです。

確かにあの場所に私が存在していたのが不思議な気持ちになります。

今、私の目の前には、どこまでも田園風景が広がっているからです。

昨年の夏に日本から来た弟夫婦が
蛙を眺めていた用水路の前に車を停めて
友達を待っていました。

canale di irrigazione

















あのころは、弟に"蚊が多いから気をつけてね。"と言っていたけれど

今の季節は、用水路には、様々な種類のトンボでいっぱいです。
そして目の前で、真っ白なサギが飛び立っていきました。


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窓ガラスには、いつも 体が青く細長い糸とんぼの姿をみかけます。
弱ってしまい、床の上でわずかに動いている細いトンボがいました。

手の平の中で、蛙のように存在感もなく
あまりにもはかなく、小さく,弱々しく
私は、何もしてあげられなかった。

でも、きっとこの町の中を自由に飛んで
幸せであっただろうと思うのです。

休日 (通勤前の短い更新。)

夏祭りが終わって、この町の小さなレストランで働く
友達のロミーナが約1ヶ月の休暇に入り
サント・ドミンゴへ出発。

バカンス出発前に



















その前の休日にみんなで食事。

休日2














今年、この地域では、お米の収穫は、9月中旬から始まり

今日、9月3日から、オフィスワークの多くの人々は
夏のバカンスが終わり

ミラノなども朝の通勤ラッシュが戻ってきます。

みんなとの楽しかった休日も終わり
今から仕事に行かなければなりません。

車の中で、月曜日には、いつも休日に友達と
過ごして楽しかったことを思い出すのです。

休日1















それも、ミラノの地下鉄に乗る頃には、消え去り
日常に戻っていきます。

午後には、町に戻り、自宅から近くの仕事で
その時間が訪れるのをいつも楽しみに待っているのです。

町に戻れば、それぞれ仕事でも、みんながいるのですから。

トラクターを運転するマリーノやヴィクトリオとすれ違い
薬局で働くアントネッラにも会えるかもしれません。


私の休暇は、短いけれども冬です。

冬の1月に、農業もそしてアグリツーリズモも
ワイナリーの多くも休暇に入ります。

私は、1月に約15日間、この町の友達たちと一緒に旅に出ます。
旅の目的地は、実家のある東京と鎌倉周辺。

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RIE OKUYAMA、Wine・Art Co.ltdにあります。
copyright(c) 2005-2017 
RIE OKUYAMA All rights reserved.


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