北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

December 2007

12月31日 朝。

31dec2007 朝












12月31日の朝6時。
広場にある駐車場に向かう途中の景色です。

冷たい空気の中、町役場前の飾りがとても綺麗に輝いています。
クリスマスの飾りは、1月6日までは、飾られています。

イタリアで初めて新年を迎えた時、1月にもクリスマスツリーがあるのを見て
不思議に思っていたことがありました。

クリスマス期間の休暇を取っている人もいますが
祝日ではないので、本日31日は、出勤日になります。

途中から高速バスに乗り換えて通勤です。
これは、高速バスの中で今年最後の記事を書いています。

ブログを読んでくださった皆様、本当にどうもありがとうございます。
どうか良いお年をお迎え下さい。



昨年のこの日は、フィレンツェに出張していました。

街の中心の広場に面したホテルで、テレビを見ていて
2007年になった瞬間、外は、花火と爆竹と
スパークリングワインの開く音でとても賑やかになり

その時に、新しい年は、こんな風なことをしていきたいと
思ったこといくつかがあったのを思い出しました。

ずっと、忘れていたことでしたが、考えてみると
気がつかないうちに11月を過ぎて
それらは、すべてその通りになっていきました。

今夜は、自宅から近くのレストランで
みんなと乾杯しながら、2008年を迎えます。

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明日元旦は、イタリアでも祝日ですが
2日からは、いつもどおりの毎日です。
出勤のための定期の1週間券を今朝も買いました。

グヤーシュとオーストリアワイン

年末の買い物帰りに撮った夕暮れの田舎の町。

この時の気温は、零下でした。
食料品店で買ったトマトソースや野菜を車に積んで
3km先の自宅に向けて出発です。

29dec2007












日没が過ぎ、辺りが暗くなると、霧になりました。
真っ暗な空がぼんやり白く濁った色彩に変わっていきました。

霧の夜は、静かでとても好きな時間です。

真っ白な中、運転をしなければならない夜であっても
田園地帯に立ち込める深い霧は、好きなピエモンテの景色のひとつです。



冬の夜には、北にある他の国や地方の食事を作ることもあり
この日は、ハンガリー料理であるグヤーシュスープにしました。

ピエモンテ料理以外で、作ることが多いメニューのひとつです。

私は、この体が温まるグヤーシュ(Gulash)スープを
寒い季節のウィーンのカフェや空港でいつも注文していました。

そんな私のとっては、これは、ウィーン料理です。

実際には、もっと素朴なスープですが
自宅では、野菜をとても多くし
牛肉は、ピエモンテの生で食べることのできる
脂の少ない仔牛肉のたたきを使っています。

私の家のグヤーシュ









牛肉、玉ねぎ、じゃがいもの他にセロリ、にんじんなどに
たくさんの量の香辛料パプリカと
そしてトマト、赤ワインを入れています。


これに自家製のパンとチーズとこのスープを
作るのに入れたのと同じ赤ワインで夕食でした。


私の好きなオーストリアワインのひとつのZweigeltです。

SEPP MOSER  zweigelt 2004
ZWEIGELT
2004
ワイン畑:HEDWIGHOF
Neusiedlersee,APETLON BURGENLAND
ブドウの品種:Zweigelt 100%
アルコール度数:13%
SEPP MOSER

深いルビー色で森の果物の香り
スミレの花、湿った地面の香りです。
丸みのある深い余韻が残ります。


ブドウ園のある地域の土壌は
おそらく腐葉土と砂利の層になっている地帯でしょう。


これは、インスブルックのワインカフェでのZWEIGELT。

ワインカフェで zweigelt


















前回の記事の写真に説明がなかったので、質問がありました。
最初のトリノの夜景は、カプチー二山(Monte dei Cappucini)からの景色。

2枚目に見えるライトアップしている丸い屋根を持つのは
グラン・マードレ・ディ・ディーオ教会
(Chiesa della Gran Madre di Dio)で

この後、丘から下り、この教会の近くの広場に面している
カフェで夕食(食前酒とサラダだけ)にしました。

3枚目は、その店内からの写真だったのですが
私が嬉しそうにして大きく写っているものばかりだったので(笑)
窓の写真にしたのです。

このカフェからの窓の眺めは、目の前が
グラン・マードレ・ディ・ディーオ教会でとても素敵です。

カフェの窓から

















食前酒の時間だったので白ワインとサラダなどがあるビッフェで
2人で10ユーロの夕食でした。

最後のデザートの写真は、このクリスマス期間に食べた
リコッタチーズのケーキです。

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今年もあと少し。

大晦日は、ピエモンテワインのバローロと
ピエモンテのビール職人の作った地ビールの予定です。

ブログで、ピエモンテ、クーネオで作られている
このビールも紹介します。

トリノに行っていました。

今夜は、トリノに行っていました。

明日27日は、いつも通りなので
そろそろ気持ちを切り替えなければなりません。
あと4時間半したら、もう出勤時間です。

トリノの夜景 1

















トリノの夜景 2
















この時期は、食事が続いてしまうので
夕食は、カフェで白ワイン(ピエモンテのシャルドネ)と
食前酒のためのビュッフェのサラダだけにしました。

トリノのカフェで

















私の住む地域は、23日の夕方からクリスマスの25日の夜まで
濃い霧で覆われていました。

24日の16時過ぎ、真っ白な霧の中

贈り物を買いに向かったのは
いつも買っている地元のお米の農家でした。

すでに、たくさんのピエモンテの最高級ワインや
お菓子が届いていて、とても健康に気を使っている人のために

ワインだけでなく、自然に近い状態で作っている
農家のお米やお豆、お米の粉から作られた
素朴なクッキーにしてみようと思ったのです。

霧の中、向かったのは、教え子のノエミちゃんの知り合い農家でした。



27日は、午前中の仕事が終わったら、まっすぐ
教え子のノエミちゃんの家で夜まで過ごし

28日は、町役場で働くヴィクトリオの家族と夕食。

自らワインを作っていたこともある
夫の仕事の関係で知り合ったワイン通の外国人夫婦の家で
私のワイン講習がメインの食事会・・・

この時期は、常に人に囲まれてワインで過ごす時間が多くなります。


昨年は、仕事でフィレンツェで1人ホテルの一室で過ごしていました。

おととしは、トリノオリンピック前の仕事で不安と焦りで
何をしていても落ちつかなく、あてもなくトリノの街を
歩いていたことも

この町で暮らしてからの年末の過ごし方は
毎年、まったく違うけれど

どれも、懐かしく、その時は、気が付かなかったけれど
大切な時間が過ぎていきました。

クリスマスのデザート












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この時期は、いろいろとお料理を作る時間があると
それぞれに合うワインを開けてしまうので

どれも少しずつ、飲んで残っている
ワインボトルが並んでしまっています。

町のクリスマスツリーの前で。

昨夜21時。この町の中心地のクリスマスの飾りの前で。

この田舎の町では、毎年、同じクリスマスの飾りつけです。
何ひとつ変わることなく、そして1年が過ぎていくのです。
2007年町のクリスマス























とても静かでドアを開けると
大通りには、もう誰もいませんでした。

駐車している車が、もうすでにうっすらと白くなってきています。

今朝は、雪のように、さらさらとした細かく真っ白な氷で
車が覆われていました。

寒くなってからの日々、いつもよりも湿気が少ないのです。
もしもう少し湿度が高くなったら、雪になってしまうことでしょう。

晴れて冷たい空気の日々が続いています。



2年前、大雪で町のすべての車が
ストップしてしまった日のことを思い出すことが
今までに何度もありました。


私は、あの日、仕事として
決められた約束があったわけでなかったけれど

大切な仕事で取材の準備のためにトリノまで
ひとりで行くべきだったのです。

雪で車も動かなく、どこにも行けず
何もできなかったという事実を
どうしても忘れることが出来ないでいます。

真っ白で静寂な中、すべてから遮断されてしまったこの町で
その時は、不思議と焦ることもなかったのです。

ここでは、まるで地の果てのようでした。
何もない真っ白で静寂な世界が広がり
窓から雪がしんしんと降っているのを眺めていただけでした。


学校も雪で閉鎖されたあの日

テレビの画面では、雪の中、トリノやミラノでは、それでも
車が走っている映像であったのだから
雪であっても普通の1日として過ごす人が多かったのです。

ピエモンテで暮らしてから、まだ1年も経っていなかった
初めての冬、凍結した道路、霧、そして雪を見て

こんな場所でこんな状況だから
何も出来ないと思っていたのです。

そんなあきらめていた気持ちのあったあの頃を思い出しました。

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今日は、ワインでなく、ピエモンテのデザートの紹介です。

前にもブログに紹介したピエモンテ州のデザート
Bonet (ブネ)
というアマレットの入った
チョコレートプリンのようなデザート。

これは、町の友達と夕食を楽しんだレストランで。
今まで、自分がアグリツーリズモで作っていたのと
見た目がとても違っているので写真を撮りました。

Bonet (ブネ)











この時は、6人で1本の地元のワインとお水を2本
前菜とメインのお肉料理、デザートとコーヒーで
普通のレストランでしたが1人65ユーロくらいになりました。

”ちょっと高かったわね。”と友達のロミーナは
そう言いながらも

”でも美味しかったし、何よりもみんなで楽しい夜が
過ごせてたったから、そう思うと、これでいいかな。
ねえ、RIE、TEPPAN-YAKIは、もっと高いの?どんなお料理なの?”

”鉄板焼き・・・?”

お財布から新聞の小さな切り抜きを取り出しました。
それは、ミラノにある日本食レストランの広告でした。

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あれから、月日が経過して、雪の降った2005年の1月の
ブログを見ていたら
この日のことを”仕事がない日でよかった。”と
綴っていて思わず、笑ってしまいました。

アポイントがなくても、自分ひとりで単独で行って
しなければいけないことがいっぱいあったのですから。

今とは、まったく違う行動をしていたことに気付きました。
いつの間にか年月がとても経ちました。

晴れて寒い日曜日の温かいワイン。

写真は、マルペンサ空港離陸後、イタリアからスイスにかけて。 

この写真を撮った日、マルペンサ空港は、霧で離陸が遅れていました。

雲を超えて上空は、鮮やかなブルーの空が広がっていたのです。
輝く光があまりにも眩しく、窓のシェードを閉じる音が聞こえてきました。

マルペンサ空港発























仕事のない日曜日の朝、5時過ぎに目が覚めると
夫は、まだ起きていました。

”窓の外を見てごらんよ。”

家の前に駐車してある車が真っ白に固く凍っています。

霧もなく晴れた日曜日の朝、この時の外の気温は
氷点下10度近くでした。



クリスマスが近づいている日曜日の午前中は、
3km離れた隣の町の小さな食料品店が開いています。

これは、休日の晴れた朝に、急に車に乗りたくなって
隣町まで行って、今、買ってきたワインです。

香辛料で煮た熱いワイン(Vino brulé)を作るために
フルーティなイタリアのヌーボーワインである
2007年の新酒(vino novello) を買いました。
bio bio bio...
NOVELLO 2007 Bio,Bio,Bio...
Rosso IGT Veneto
ブドウの品種:Merlot 100%
アルコール度数:12%
Cielo e Terra spa

ヴェネト州の新酒です。

Bio,Bio,Bioは、ワイン名でなく
この絵の中の鳥が
そう鳴いているようです。



Bio(ビオ)は、Biologicaのことでオーガニックの意味。

オーガニック認定機関であるbioagricertの基準をクリアした
ワインであることが書かれていました。

これは、使用品種のブドウがオーガニックであることで
ワインの醸造方法は、一般のイタリアの新酒と同じです。



これを使って作ろうと思っている温かい飲み物
ヴィンブリュレ(Vino brulé)というのは、
赤ワインにシナモンやクローブ(chiodo di garofano)と
りんごを入れて煮て沸騰させた熱いワインです。

まだ日本にいた頃、何年か前にウィーンに滞在した12月の寒い日に
クリスマスマーケットの会場で飲んだのが最初でした。

ローマに住んでいる時には、作ったことが一度もありませんでしたが
ピエモンテの私の住む地域では、家庭で作ることも多い熱いワインです。


寒い日は、体も温まります。
沸騰させることで、アルコール度数もかなり低くなり
熱いので大きなマグカップに入れて飲みます。


決して高価なワインで作ることなく、家庭用の普通のワインで作るから
とても美味しいのです。

自宅にあるワインがちょうどクリスマスから年末にかけての
バローロやバルバレスコ、ゲンメ、樽熟成したバルベーラや
海沿いのトスカーナで作られる高級ワインばかりだったので

このフルーティーな新酒を買ったのです。


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普段、私が買うことがないフルーティなイタリアのノヴェッロ
(ヌーボーワイン)を見て
夫が不思議そうに”なんでこれを買ったの。一体どこで。”と

実は、私、有機ワインであることだけでなく
このラベルのかわいい鳥を見て選んだのです。

町にクリスマスの飾りがついた日

火曜日の早朝は、真っ白で前方がほとんど何も見えず
車のワイパーごと凍ってしまっていたのですが
とても気持ちのいい午後になりました。

日曜日から続いていた真っ白な霧が消え去った近所の田園地帯で。

11 nov 2007















仕事から帰宅した午後2時半。町がどこか賑やかでした。

町役場の人を中心に大通りに出て、上を見上げていました。
町のクリスマスのために星の電飾がつき、そして広場には
大きなクリスマスツリーが飾られたのです。

車を駐車すると、作業中の町の人々のところに
駆け寄っていきました。

"今日、飾りがついたのね。"

この電飾は、この町の夏祭りの時に使われるものと同じです。


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凍るように冷たい空気の中、まだ真っ暗で星が輝く今朝6時前。

ドアの鍵をかけて振り向くと

いつもは、大通りにある街燈だけであるのが
大通りにある星のペンダントのような
小さな電飾が輝いています。

”クリスマスが近づいてきている。”

子供の頃、クリスマスから年末に続くこの時期を
とても楽しみにしていたことを想い出しながら車に向かうと

私の赤い車が白く光って輝いていました。

細かい氷の結晶で覆われていたのです。

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月曜日の夕食会は、友達関係で集まった町の人々29名。
20代から70代までのグループです。

24時30分に食事が終わり、外に出ると
辺り一面、真っ白な霧でした。
この時の気温は、マイナス4度。

街燈の下で笑い声とおしゃべりが絶えず
みんな、なかなか帰ろうとしないのです。
帰宅するとすでに夜中の2時でした。

朝6時45分から勤務時間である友達のジェン二は
時計を見て笑いながら
“もう午前2時だから、このまま、会社に出勤することにしようかな。
この時間なら探さなくても、ノヴァーラ駅周辺の駐車する場所は
いくらでも見つかるでしょ。”

ヴェネツィアの鐘楼にて

小雨の降る日。ヴェネツィアの鐘楼にて。

冬のヴェネツィアで

















ヴェネツィアに到着した日の夜
ゲットーからも近い小さなB&Bに滞在する予定でした。

お部屋の鍵を受け取るため、滞在する場所に30分前に電話を入れると

”今、まだ、メストレにいるから。8時半まで待てますか。
近くにある知り合いの経営するホテルに電話しておくので
そこで荷物を預かってもらって食事にでも行ってきて下さい。”

荷物を預けてから、時計を見ると、あと30分でした。

観光客の多い賑やかなレストランが多いこの界隈は
”ピッツアは、どう。それともイカ墨?ツーリストメニューもあるよ。”と
レストランの前を通るたびに声をかけられます。

30分の時間。滞在先までの往復の時間も入れると
わずかな時間になってしまうけれど

ここは、ヴェネツィア。ワインバーに行けば
近くのフリウリ地方のワインがきっとあるはずです。

冬のヴェネツィアのワインバーで
BORGO TESIS
FRIULI GRAVE CABERNET SAUVIGNON

Rosso DOC
2005
ブドウの品種:CABERNET SAUVIGNON 100%
アルコール度数:13%
Fantinel








ルビー色。夜の店内のオレンジの光が加わり輝いています。

森の果物、バニラ、カカオ、湿った地面の香り。
これは、私が注文してボトルを開けたばかりでした。
ここに私がいた時間は、わずか10分。

時間が経過して、室内の空気に混じると
きっともっと変化していったことでしょう。

余韻が深く、口に含んだ後、思わずにっこりとして
お店の人と目が合ってしまいます。


”いつだったか。前もここに来たでしょ。
確か、あの時は、ワイン通の人を連れてきていて
トリノかどこか遠くから来ていたよね。”

また来るからと言ってお店を出ようとすると
”遠くに住んでいるから、どうかな。またがあればいいね。”


気軽に、”また今度。”と言うことは、とても簡単であるけれど
時間の経過とともに、たくさんのことが変わっていく。


翌日、鐘楼の上から、しばらくヴェネツィアの景色を眺めていました。

昔、この景色の中のどこかを一生懸命歩いていたこともあった。

そしてここから飛び出して、ローマに行き
今は、ピエモンテで暮らしていることを思うと

ほんの何年かのことであったけれど
あの頃と、まったく違う自分

本当にここで暮らしていた時期があったのか・・・と
懐かしさではなく、その時の自分が他人のようにも思えた時に

ふいに、決して後に戻ってはいけないと感じたのです。

昔と同じような仕事をしようか
トスカーナのレストランに戻ろうか・・・

そんな想いは、すべて消え去り
二度と考えることはないだろうとそう思いながら

地上に戻るエレベーターに向かっていきました。


すぐにサンマルコ広場から離れ、朝のカフェタイムもあるから
10時過ぎから開けているという
昨夜のワインバーに向かって行きました。

お昼には、もうヴェネツィアを発たなければいけなかったのです。

”本当にまた来た。”と言うと
お店の人は、楽しそうに笑いながら

ワインリストを目の前に置きました。

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右の欄にあるように新たにメールアドレスを設置しました。
個人的なメールは airone0219@yahoo.co.jp まで。


シャルドネの想い出

ピエモンテ州ランゲ地方の写真です。

”霞んでいて遠くまで見えないよ。いつもなら
古城があの方向に見えるんだよ。”と言われて

その方向を見てみると、灰色の空が見えるだけでした。

ランゲ地方で

















その後、駅まで送ってもらった私は
車から重いワインのケースを受け取ります。

列車が出発するまで、まだ1時間半以上もありました。

外の気温が、どんどん下がっていっていることを感じていました。
手袋の下の手も冷たくなっていきます。

それまで、緊張していたこともあって
自分が、今、急に自由な空気の中にいるように思えたのです。

嬉しい気持ちで扉を開けると
とても暖かい空気が流れ込んできました。

ワインカフェで軽食
帰り道に立ち寄ったカフェで。

暖房の入った室内で

輸入ワインであるオーストラリアの
冷たいシャルドネを飲みました。

私が、プライベートで飲んで
楽しむ白ワインは、いつもシャルドネです。

それは、地域によって
醸造方法によって
とても変化があり
それぞれ想い出がある一本であり





オーストラリア、シドニーのレストランで飲んだシャルドネ
南イタリア、シチリアのシャルドネ
北イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアで飲んだシャルドネ
フランスのシャンパン
パリのレストランで飲んだシャブリ
甲府のワイナリーのシャルドネ・・・

そのワインに再び、遭遇すると、それぞれ、あの頃の私に出会います。

亡くなってしまった父と楽しくシドニーで飲んだシャルドネを想い出し

”お父さん、私は、あれからたくさん勉強してソムリエになったのですよ。”と
心の中で話しかけます。


この日は、ノヴァーラ駅まで夫が
迎えに来てくれることになっていました。

自宅に到着する前、近所のバールと小さなレストランの横を通ると

もう23時になろうとしていましたが
窓から明かりが見え、人々のざわめきも聞こえてくるようです。

友達のロミーナは、バールが始まるのが毎朝7時半から
夜は、レストランとバールのために24時までお店を開けていると
話していたことを思い出しました。

夜勤の救急隊員が夜食のピザを買いに来ることもあります。

私が、いつもは、お風呂に入って温まって、もう眠っている時間帯に
まだロミーナは、いつもここにいるということを思いながら
車を降り、自宅に向かいました。

キッチンのドアを開けると、野菜スープの香りがしてきました。

深夜から夫の作ったノヴァーラ風リゾットの夕食が始まったのです。

”どうする。シャルドネでも飲む?”と取り出したボトルは
先日、夫がワイン農家で買ってきたノヴァーラ県のワインでした。

”私は、もう今日、アルバでワインを飲んだからいいわ。
ゆっくりリゾットを食べて眠る。”

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町の友達25人で開く夕食会は、このレストランの定休日の月曜日。
ロミーナが日程を決めているからです。(笑)
神戸牛も扱っている隣の県にあるレストランで。

当日、神戸牛とアルゼンチン牛のどちらを選ぶか
真剣に悩んでいる様子です。まだ今日は、金曜日。

Colline Novaresi のワイン

12月に入って
















日曜日の夜に、友達のロミーナが働く
町の小さなバール件レストランに顔を出すと

懐かしい町のメンバーが揃っていました。
テーブルを囲んでトランプをしている姿もあります。

外は、どこの家も雨戸を閉めていて
開いているお店はここだけです。

真っ暗で静かな夜、明かりがわずかに漏れていただけでしたが
扉を開けると、そこは、暖かい空気でいっぱいでした。

明るいオレンジの光と木製のテーブル、赤ワイン、サラミ
町の人々、そしてカウンターに立っている友達のロミーナ・・・

”いつ、帰ってきたの。全然、来なかったじゃないか。”と
ここで知り合った父と同じ位の年齢の友達のブルーノが
ワインを片手に近寄ってきました。

来てよかったと嬉しく思った夜でした。

今日は、ノヴァーラ県の風景とワインの紹介です。

栗の収穫祭のあった11月の終わり。
収穫祭のあった日 topolino















子供たちを乗せたFIAT社の小型車トッポリーノ(topolino)が
町役場の敷地内を走っていました。

この収穫祭のあった日は、空気が透き通っていて無数の星が輝いていました。
冬の星空














町役場の前に街燈があるだけで辺りは、真っ暗です。

この時、緑色の妖しい光のラインが下に向けて落ちました。
流れ星を見ることも多いです。

この時の気温は、零下。
手袋をした指先も冷たくなっていました。

出張から帰宅した日の夜のワインは、ノヴァーラ県のワイン。
そして夫の作った黒いお米と鶏肉、ブロッコリーのパエリアでした。

insiINSI
Colline Novaresi
Rosso DOC
2004
ブドウの品種:Nebbiolo
アルコール度数:13%
Zanetta








ワインの名前の"Insi"は、ゲンメ地区の方言で"cosi"(このように)
このラベルの男性は、”ワインとは、このようにあるべきだ。”と
言っているようです。
深いルビー色で森の果物、黒トリュフ、カカオ、甘草の香りで
心地よいタンニンと深い余韻のあるワイン。

9ヶ月の樽熟成です。

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近所の友達と楽しく過ごした日曜日の夜が終わりました。

月曜日の朝は、まだ暗い6時前にドアを開けると道路がしっとりと濡れていて
町役場の前の街燈に照らされ黒く光っていました。

外は、生暖かい空気に包まれていて
車は、水滴でびっしょりと濡れていました。

ドアに手をかけると、水の雫が下に落ちていきました。
まだ真っ暗な空であるけれども
遠くが白く霞んでいるのがはっきりと見えました。

ふいに、あの時と同じようだと
1年前の12月、試飲会のあったローマから帰って来た時の夜のことを思い出しました。

気が付くと、もう12月に入っていました。

あれから1年。

もっと磨きをかけて、一緒に仕事をしてみないかという
恩師の顔が浮かんできました。

私の目標としていたレベルのワインの仕事は
まだまだ遠くにあり、まったく届いていないのです。

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RIE OKUYAMA、Wine・Art Co.ltdにあります。
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