北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

March 2008

Antica Birreria Menabrea

水が少しずつ入り始めた水田地帯で。

airone 30mar2008























遠くで水が光っているのを見て、近寄ると
そこには、水辺に生息する鳥たちの姿もあります。

germano 30mar2008














遠くから”グワー”というサギの鳴き声が聞こえ
風が吹き、草が揺れる音、そして用水路からの
水のせせらぎも聞こえてきます。

私は、自宅に向かって自転車を走らせました。
約束は、19時15分にカフェの前で待ち合わせだったのです。

すでに時計は18時半を過ぎていました。

*******************************************************

仕事中に携帯電話にメッセージが来て、慌てて音を止めて
画面にあるメッセージを見ると

”今夜、ビエッラ(Biella)で食事しましょう。いいかしら。
メンバーは、今のところ9人。チャオ。ジェン二”



そして、町役場で仕事が終わるクラウディオを待って
19時半に出発しました。

どことなく暖かい空気が流れる、古いビアレストランに到着。

ビエッラにある創業150年の歴史をもつメナブレア(Menabrea)社のビアレストランでした。

ビール”Menabrea”というのは
ビエッラの地下1500メートルから汲み上げた綺麗な天然水で
作られた美味しいピエモンテのビールです。

ここのビアレストランでは、メナブレアの生ビールが楽しめます。

birreria 1birreria 2















お米農家で、毎日の食事がリゾットであるヴィクトリオは
ビールのリゾットを注文していました。
ビールとブイヨンとバター、チーズ、パセリの味がするリゾットです。

私は、お肉の盛り合わせと生野菜サラダと写真の褐色のビール。

Ristorante Menabrea(Birreria Menabrea)
Via Ramella Germanin 6
Biella
19:00から夜中まで
(休)日、月

blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

ヴィクトリオに、”ビールのリゾットは、どう。”と聞くと
”う・・・ん。お米がカルナローリでなく、どうやら、品種は
カルナだな。これは・・・。”

お米作りの農家の友達は、リゾットを味わう時
一番こだわるのは、やはりお米のようです

ネッビオーロのリゾット

水のない春の田園地帯は、これが最後の写真になりそうです。
来週、ここは、一面が水の景色に変わります。

29mar2008

















土曜日の午前中、車でワイン農家に行こうとすると

夫が、近郊のワイン農家に一緒に行ってみたいと
初めて言うので、助手席に乗せて車を発進させました。

水田の地域が終わり、ワイン農家のある地域に向けて走りながら
どこのワイン農家に入ろうかと考えていました。

いつも、1人で訪れる時は、同じ品種で土壌、畑が異なるワインなど
勉強の為に興味のある種類すべてを2本ずつ買うことが多いのですが

そうでなく今日は、ゆっくり試飲をして
美味しく楽しんでもらいたかったのです。



ワイン農家の持つ小さなレストランで
お昼のお得なランチメニューにしました。

赤ワインのリゾット















前菜のビュッフェに続き、第一のお皿は
赤ワインのリゾットにしました。
使われているワインは、ネッビオーロです。

もうひとつのお皿は、この地方のチーズのパスタ。

試飲にどうぞとワインを持ってきてくれました。

運転をしない夫に、リラックスして
楽しく飲んでもらいました。

私はこのワインをもちろん2本買っているので
ゆっくり自宅で試飲します。

メインは、馬肉のハンバーグ。

ハンバーグ











ノヴァーラ地方では、昔からのお料理として
馬やロバのメニューがあります。

今では、少ないですが
時々、郷土料理のレストランのメニューで見かけます。

blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

日曜日の深夜 午前2時が3時に変わり、1時間進みます。
朝、起きて1時間進んでいると、がっかりしてしまうので

実際よりも時計を進める時間を少しだけ早くしてしまいました。
考えた末に、土曜日の21時25分を22時25分にしました。

私にとって21時25分が22時25分になるのは、
感覚的にあまりがっかりしないからで

なぜか21時15分でも30分でもなく
25分でないとダメなのです。(笑)

ピエモンテの友達と

写真は、復活祭の後の月曜日(Pasquetta:パスクエッタ)の朝7時。
pasquettaの日 朝















晴れた休日の朝、自転車でアグリツーリズモまで8kmの道のりで
誰とも会うことがありませんでした。
静かな休日の晴れた朝でした。

小川の水のせせらぎ、そして時折、マルペンサ空港に向けて着陸態勢に入った
上空を通過する航空機のエンジン音が聞こえてくるだけでした。

その中で、低いモーター音が遠くから聞こえてきました。
遠くにトラクターが見えます。

休日のこの日、水を入れる前の田んぼを耕すために
朝から働いている農家の人たちでした。

晴れ渡ったこの日は、周囲180度以上、山脈が見えていました。

モンテ・ローザ、モンブラン、そして
チェルヴィーノ(マッターホルン)だけでなく
フランス国境に近くポー川の水源でもある
モンテ・ビゾ山(モン・ヴィーゾ)も
遠く見渡すことができました。

そして1km先にある友達 ヴィクトリオの田んぼに向かって
白いいつものトラックが進んでいくのが見えました。

昼食は、20人近くのピエモンテの友達とアスティで約束していたはずです。
きっと、その前に、仕事をしようと思ったのでしょう。

いつも几帳面で、自分の田んぼでありながら
仕事に行く時間を正確に決めています。

町役場、そしてノヴァーラ県の仕事もしているので
常に時間に追われていて、楽しそうに走っています。

今の時期は、朝7時半と決めているはずです。
時計を見ると、ちょうど7時25分になったところでした。

用水路のノガモ














******************************************************

毎週、月曜日が定休日である町のレストラン兼バールである
ロミーナのお店は、復活祭後の月曜日の休日のこの日は
ランチの予約が一杯で夕方まで開けていると聞いていました。

私は、この日用事があったので、急いで夕方の閉店間際に向かいました。

扉を開くと、いつもの席で楽しく飲んでいる友達のおじさんたちは
ワイングラスだけでなく、テーブルクロスとお皿、ナイフ、フォークが
置いてあります。

”チャオ。あっ。今日は、みんなでここでランチだったのね。”

私は、てっきり、この日、レストランは
家族や親族の席ばかりであると思っていました。
でも、そうでなかったのです。

”ここでは、毎年、このように友達だけの楽しい食事会もあるわ。
そういう、RIEも来たでしょう。”とロミーナが

コロンバのお菓子(復活祭の時に食べるハトの形をした
パネトーネに似たお菓子)を私の前に置きました。

すぐにルイージ(以前の記事で女性の日にミモザを帽子につけていた男性)が
やってきました。

”RIE!何をしてたんだ。昨日は、みんなでコロンバを食べて
ラテン音楽のディスコに行ったんだよ。とても素晴らしい夜だったのに、
RIEが今日は、いないと嘆いていたんだ。”

20代の女性の友達でディスコが好きなモレーナは

”そうよ。すごく楽しかったんだから。うちは、いつも通り両親も参加。”

私の目の前に、小さなお皿とグラス、ワイン、そして
自分たちのサラミなどのおつまみを持ってきた友達たちは
平均年齢70代で、亡くなった父が生きていれば同じ位でしょうか。

一生懸命、フォークでサラミをお皿にのせている
その白髪の横顔を見ながら

”本当に、ありがとう。”という気持ちでいっぱいになりました。

ふいに、ワインが好きでいつも学生時代の友達と食事会をしていた
父が、ここにいるように思えました。

急に、目の前がぼやけて、店内のオレンジ色の光が眩しく感じました。

あまりにも楽しいその光景、この場にいることに感謝をして。


その時、友達の1人のジュゼッペの携帯が鳴り響きました。
ランチに行ったのに、すでに19時半。
心配した家族からでした。

”いやあ。まだみんなと一緒でロミーナのところだ。”


黒米とハム

これは、この日のおつまみのひとつ。
ハムの上にあるのは
キャビア・・・でなく
美味しい黒いお米の
香草とオリーブオイル炒めです。








blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

午後の白い月。

画廊のある敷地内にいました。
空には、白い月が見えます。

さっきまで、私の近くで鳴いていたスズメが
いちょうの大木の上の方に向かって飛び立っていきました。

そんな静かな夕方の時間を過ごしていました。

午後の白い月




















イチョウの大木



















”ようこそ。待っていました。”という声がして振り返ると
画廊の管理をしている夫の友人が、管理人室から出てきました。

”毎週月曜日だけが休みだから、復活祭の休暇も特別にないけれど
風邪を引いているから、それがつらいんだ。

まあ、大丈夫さ。祖国モルドバ(Republica Moldova)から
送ってもらったグラッパがあるから
それを飲んだら、きっとすぐに良くなるさ。

今日は、もう訪問のアポイントがないから
ちょうど、門を閉めるところだったんだ。
ちょっと事務室に寄って、一口飲んでみないか。”

”これも試してみて。モルドバのチーズ、実家の手作り。
そしてこれが一番、美味しいとされているお菓子なんだ。”

いつも用意しているピエモンテのチーズ、ワイン、サラミ
新鮮なトマトや果物の代わりに

実家から送られてきたという保存食品、お野菜の瓶詰め
クラッカーだけがありました。


”今は、事情があって、多額なお金が必要になって
節約しているから、何も買わないよ。

妻もこの町の仕事では無理だから、トリノで頑張っていてくれているんだ。

しばらくして状況が落ち着いたら
またあのワイン*INSIを飲みたいと思う。”


事務室の机の上には、厚い美術書と辞書、鉛筆が置かれていました。

”相変わらず、勉強家。空いている時間は、美術書をずっと読んでいたのね。”





広場に駐車している私の赤い車が見えました。

”自分でやった方が、ずっと安いよ。”とスラビックは、
私の車のオイル交換をしてくれたこともありました。

その後、友達の待っているバールに行き
月が輝き始めた頃、家に戻りました。

自宅のワインの在庫を見ると
スラビックがまた飲みたいと話していた
このワインが箱に入ってまだ何本か残っていました。

* 以前、このワインINSIを書いた記事は、こちらです。
(2007年12月4日)


blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

Vespolina

夕暮れの太陽の光が用水路の水に反射している中に
今にも倒れそうになっている木の電柱がありました。

19mar2008 1
















この地域の田園地帯は、湿地帯になっていて
水田に沿った緩やかにカーブしている道に
木の電柱が続いています。

すぐに友達、ヴィクトリオにも連絡しました。
別の何本かの木によって支えることになります。
19mar2008 2
















**************************************************

今日、紹介する地元ノヴァーラ地区のワインは
ヴェスポリーナ(Vespolina)です。 

19mar2008 4
VILLA HORTA
Colline Novaresi

Rosso DOC
2006
アルコール度数:12.5%
ブドウの品種:Vespolina(Ughetta di Ghemme)100%
ANTICHI VIGNETI DI CANTALUPO





"Villa Horta"というワインの名前は
オルタ湖畔にある古い村に由来しています。

ルビー色で、スミレや赤い花を思わせる香りが広がり
その次に甘草、バニラなどの甘いスパイスの香りがします。
丸みのある余韻の深いワイン。


ノヴァ−ラ県のワインの産地 ゲンメ(Ghemme)の地域の
ワインを使って作るほんのりと淡いルビー色になる赤ワインのリゾット。

洋ナシやトーマチーズを入れて作ることもあり
赤ワインは、時として、ヴェスポリーナが使われることもあります。

今日は、この春らしい色のリゾットを作ろうと思うのです。

blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

復活祭(パスクワ:Pasqua)の休暇に入ったノエミちゃんから
チョコレートや手作りのろうそくをもらいました。
パスクワの野菜などが入ったタルト料理を
楽しみにしているととても嬉しそうでした。

仕事の帰りにバス停で待っていると、隣のアオスタ行きが
大きな旅行用のバックを持った高校生でいっぱいで賑やかで
とても楽しそうです。

アグリツーリズモのレストランのマリアから
仕事のヘルプの連絡が来ました。

レストランは、みんなの休暇期間が一番忙しい時期になるのです。

夕暮れに。(短い更新です。)

サイクリングに行くには、遅くなってしまった時間でした。

風が吹き始め、近くの草木がかさかさと音を立てています。
風は、砂埃でいっぱいです。

17mar2008

















この時間は、農作業を終えた大きなトラクターが
何台も小さなあぜ道を行き来をして

道のぎりぎりのところに自転車を停車して
行過ぎるのを待っていると

トラクターに乗ったおじさんが手を振っています。

そして時折、上空からマルペンサ空港に向かう飛行機の音が
聞こえてきました。

この時期、町の大通りのアスファルトの道路にも
トラクターが通った跡の大きなドロの塊が付着しているのです。

”おう。RIEじゃないか。”と停まったトラクターには
ルイージが乗っていました。

先日のブログで、帽子にミモザをつけたおじさんです。

”後で、ロミーナのところで会おう。”


blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

隣の町にある小さなストアのレジに並んでいた時
急に足が3箇所もかゆくなったので
何かアレルギーの湿疹でもできたのかなと思っていました。

次の瞬間、前で会計をしていたおじさんが
パチンと手を叩きました。
”蚊がいるね。”

今、とても大きく赤くなって腫れています。

いつも2人の自分がいることについて思うこと。

私の町から5kmほど離れた4世帯だけの小さな村。
近所のレストランで働く友達の1人が住んでいます。

モレーナの住む村



















春になり、物置にある自転車に空気を入れました。

仕事から帰ってくると近所の田園地帯の風と音を感じるために
自転車に乗って出かけます。

こことはまったく違う光景、空気、時間を過ごしている
午前から午後にかけての自分から

自分の中で何かがすべて切り替わっていく瞬間を
持つことを知ってから

いつの間にか、それが習慣となりました。

暗くなった夕方以降に帰宅した時に
そしてたった5分しか時間がない時には、

町の人が集まるバールに立ち寄ると
1日がとてもよかったと思えるように

いつも1日のうちで、ほんの少しでも
まったく別の時間を持つことによって

自分の感情のバランスを取りながら
楽しんでいるのかもしれません。


今月は、地元のレストラン、バールで使用する
ワインを考えるために、ピエモンテ
特にノヴァーラ県のワインを買いにでかけています。

”RIE。是非、ここのワインも飲んでみて。”と

Faraのブドウ農家の女性が
昨年、秋に画廊の仕事の手伝いで知り合った頃
いつもそう言っていました。

この女性の実家が収穫したブドウは、地域の協同組合で醸造されます。
FARAFARA
Rosso DOC
2003
ブドウの品種:Nebbiolo(Spanna),Vespolina,Bonarda
Nebbiolo(Spanna)品種の持つ味の中に
Vespolinaの個性が強く感じられるので
おそらく使われている3品種の比率は
40%、30%、30%です。
(Faraでは、Nebbiolo(Spanna)30〜50%、
Vespolina10〜30%、Bonarda 40%までという
基準が設けられています。)
アルコール度数:12.5%
CANTINE DEI COLLI NOVARESI S.C.A



Fara Novarese,Brionaの地域の農家で収穫された
ブドウを使った協同組合のワイン。

ややレンガ色を帯びたルビー色で、スミレの花
そして瓶に入ったプルーンの香り。
ふっくらとした丸みがあり
それをタンニンが引き締めています。


**************************************************

世界的に有名で、かつ偉大である高貴なワインの
テイスティングを重ねて勉強していくことと

地元ノヴァーラ県のワイン、そしてそこの協同組合の作るワイン
この土地で暮らす人が食卓で日常飲むワインの味
それは、決して派手でなく、生活の中にあるノヴァーラのワインを
を確認して知り、地元の人から信頼されること

舞台が変わると、まったく別の人格と判断基準を持った自分に
変わってしまうこともあるけれど

ワインへのこのまったく異なるアプローチの中で

どちらもまぎれもなく、イタリアワインであると
理解するようになっていきました。

blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

この日は、この地域のLonza(豚の腰肉)のグリルとこのワイン。

買いに行った小さな食料品店のお肉コーナーのアントネッラが
”どのくらい切る。ふたきれでいいかしら。”

”ううん。そこにあるの全部。”と思わず答えてしまいました。

ノヴァーラ風のLonzaのグリルが好きなので
時間のある時にまとめて作っておきます。

朝、バスの車窓から(短い更新です。)

少し前までは、真っ暗で星が輝いていた寒い朝であったのが

今では、6時には、空がうっすらと群青色になり
高速道路の入り口に車を駐車してバス停に向かう頃には
空がブルーに変わっていきます。

日の出前に次第に明るくなっていく外の景色を
ずっと見ていました。

13mar2008 1














13mar2008 2














13mar2008 3













長距離バスの車内は、冬、真っ暗だった頃は
いつも、どこからともなく寝息が聞こえてきました。

私は、すっぽりと毛糸の帽子をかぶり
真っ暗な外を見つめながら窓ガラスにもたれ
携帯電話のイヤホンでラジオのニュースを
聞いていました。

いつのまにか、その季節が過ぎていき

外が明るくなった車内では、通勤客同士の話し声や
新聞や雑誌をめくる音がしてきます。

blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

空気が透明で、山の白い雪が輝き、次第にピンク色に
変わっていく様子は、神秘的でした。

小さなデジタルカメラで撮った写真は
実際に見た自然の景色とは遠く
急に一眼レフのカメラが欲しくなってしまいました。

TOMAのチーズ を買いに。

11mar2008























昨夜まで、雨が降り続いていました。

景色全体がグレーの空気で包まれ
色彩のなかった田園地帯が
今日は、青空になり

私は、仕事が終わった午後
窓を全開にして、あてもなく車を走らせていました。

”そうだ。今日は、チーズを買って帰ろう・・・。”


日本からイタリアに戻って、一番、食べたいものは、何かと聞かれれば
私にとって、それは、何よりもチーズであり

特に、それは、トーマ、そしてゴルゴンゾーラのチーズです。


toma左のチーズは、TOMA OROPA
(トーマ ・オローパ)

ピエモンテ州ビエッラ(BIELLA)県

右のチーズは
Val CavallinaのToma Monte Corna
(トーマ・モンテ・コルナ)

ロンバルディア(Lombardia)州
ベルガモ(Bergamo)県のチーズです。





帰宅前に通りかかったバールで
若い男性が座って新聞を読んでいました。

相手は、私を見るとすぐに”チャオ!!!”と
嬉しそうに笑っていましたが

私は、すぐにその人がわからずにいました。

”まだ、火曜日。なんてこった。週末までまだまだ長いな。”

土曜日の深夜、町のたくさんの友達と
出かけたディスコで一緒に合流した
町の仲間であることに気が付きました。

ペンキで白く汚れたつなぎの作業服を着て
ロミーナが絞ってくれたオレンジジュースを飲んでいる姿は

土曜日の深夜に、お洒落をして、カクテルを片手に
誰よりも目立って踊っていたその若い男性とは
まるで別人のようであったけれど

仕事が終わった帰宅前のひと時を
仕事仲間と楽しそうに笑って過ごしていました。

blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

気持ちのいい日中に、空気の入れ替えのために
窓をあけていると、キッチンに蚊が入ってきました。

4月の水田の季節になると次第に蚊も増えてくるので
これからが大変です。

ミモザの花とLANGHE DOLCETTO

3月8日はLa Festa della Donna
(ラ・フェスタ・デッラ・ドンナ:女性の日)。
女性は、ミモザの花をプレゼントされます。

金曜日には、同僚から少しはやめに小さなミモザがついた
チョコレートをもらったりしました。

ミモザとワイン

LANGHE DOLCETTO
Rosso DOC
2006
ブドウの品種:Dolcetto 100%
アルコール度数:12.5%
ANNA MARIA ABBONA
















この日、ローマに試飲会に行く予定であったけれど

その旅費と宿泊費で他のヨーロッパの国へ
ワイン農家を訪問できる費用だったので
ずいぶん前にキャンセルをしていました。

その分、自宅でワインの本を読んでゆっくりと過ごしていました。

その時、バックに入れたままの携帯電話が鳴り響き
”今、ほんの少しでいいから来れるかな。待っているからね。”

すぐに、読みかけの本を閉じ、コートを持って外に出ました。

*******************************************************

お店に入ると、ロミーナが嬉しそうに

”今日は、女性の日でしょ。
だから、RIEが来ればいいなと思って電話したの。”

まだ食前酒の時間よりも早いこの時間帯に
近所の農家の人たちもいました。

”おっ。ちょうどいい。来たのか。それなら我々からも
ワインをご馳走するから、一緒に座って話そうじゃないか。”

8mar2008 18mar2008 2
















”RIE、2人と同じドルチェットでいいかしら。
もう、すでにこのワインの分のお金は、彼らが払ってくれていてね。
このお花もみんなが買って私たちに用意してくれていたの。”と

8mar2008 4
カウンターで立ったまま
お客さんの少ない時間を見計らって
ひとりで急いで食事を取るロミーナ。
定休日の月曜日以外
毎日の夕食がそうなのです。












”美味しいわよ。RIEも少し食べてみて。”と
コーヒー皿にのせてくれたのは

ピエモンテのチーズ、トーマ(TOMA)と洋ナシが入っている
このレストランのコックであるロミーナの旦那さんが
作った黒いお米のリゾットでした。

8mar2008 5










blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

しばらくして、お店のドアが開き
”チャオ。RIE!"という声で振り向くと
ミモザの花をつけた町の友達の姿がありました。

8mar2008 3

MONTEFALCO ROSSO

金曜日の午後、高速道路の出口から田園地帯を走り
小さなロータリーまで来ると

住んでいる町の方向の表示とは別の方角に向かって
車を走らせました。

7mar2008















車は、大きなスーパーマーケットに到着。

さっそく、カートを持って店内を歩き始めると
ポルケッタ(porchetta:子豚の丸焼き)が目に入り
立ち止まると、お店の人から声をかけられます。

”どう。美味しいわよ。このパックに入っているのとは別に
今、スライスするところよ。”

”このポルケッタは、どこから来ているのですか。”

”これは、アリッチャ(Ariccia:ラツィオ州ローマ県)から。”

そういって、カウンターの隅にあった
カタログを見せてくれました。

その小さなカタログには、ローマ、サンタンジェロ城のシルエットの絵が
背景に使われていました。

”そう。ローマの方から来ているのね。
少し厚く2切れスライスして下さい。”


その後、ワインコーナーに行ってみると
ローマに住んでいた頃に、時々買っていたワインを見つけました。

これは、ローマのあるラツィオ州の隣、ウンブリア州のワインです。

montefalco
MONTEFALCO ROSSO 
Rosso DOC
2005
ブドウの品種:Sangiovese 70% 
       Sagrantino 15%
       Merlot 15%
アルコール度数:13.5%
ARNALDO CAPRAI



ローマに住んでいた当時、17時半にオフィスが終わると
地下鉄からバスに乗り換え

バス停から降りて道路の向かい側にあるアパートまで帰る途中に
エノテカがあり、立ち寄って時々、このワインを買っていました。

この美しい輝きのあるルビー色のワインは
深紅色のスミノミザクラ、スグリ、ブラックベリーや
スミレの深い香りがします。

ラツィオ州からウンブリア州にかけてのワインが
ローマから近くのワインというイメージもあり
普段買うことも多かったのです。

いつも夕方の交通渋滞と混雑したバスに揺られていたあの頃は
ずっとローマで暮らしていくだろうと信じていました。

************************************************

週末の買い物から帰宅すると
いつも金曜日の夕食前は
近所のバールで友達が待っています。

一律2ユーロであるグラスの白ワインを注文すると
何種かある中で、それぞれの好みに応じて
ロミーナが選んで注ぎます。

Romi

















このワインは、私が購入してきたもので

以前、紹介したこの地元のワイン
今では、ここでハウスワインとして使われています。

この時間は、小さなピッツァやハムやサラミ
チーズ、カナッペも並び、楽しいひと時です。

お店のドアが開くたびに
知っている仲間がひとり、ふたりと増えてきて

いつのまにか大勢で楽しむこの時間があるからこそ
また頑張ろうといつも思うのです。

私は、ワインを片手に楽しそうに話す町の人々を見ながら
次に購入するワインを考えていました。

今日のおつまみ1














blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

ブログを書いている土曜日の今日は、
曇り空でとても暗く、冷たい空気です。

春の暖かい気温と冷たい空気が交互に訪れています。

朝、広場に到着したチーズ屋さんの車の音で外に出てみると
湿ったコンクリートと地面の香りがしました。
深夜から明け方にかけて、雨が降っていたのでしょう。

Muscat Petits grains

今日も、暖かい1日でした。

4mar2008

















************************************************

日曜日にこの町でチーズの試食会が行われました。

試食会の準備














試食チーズ











チーズは、英国とアイルランドの信頼ある生産者によって
大切に作られたものが4種類

これらのチーズに一緒に添えられていたジャムは
やや黒い方は、イチジクとぺペロンチーノ
そしてもう一方は、生姜とアプリコットのジャムです。

写真の一番上から
英国のChedder Montgomery's
世界中に知られている英国のチェダーチーズです。
口の中にぎっしりと詰まった硬さの中に伸びやかな広がりが
感じられます。
もし、ここで一緒にピエモンテのワインならば
私は、樽熟成しているバルベーラが飲みたいです。

Dilliskus
やや黒っぽい色をしたこのチーズは、海草が加えられています。
アイルランド産
やや塩味とほろ苦さの残るチーズ

Stichelton Neals Yard
英国ノッティンガムで作られた青かびのあるチーズ

Bellingham Blue
アイルランドで作られた青かびのあるチーズ

いずれもノヴァーラ県の柔らかでクリーミーなゴルゴンゾーラと
違い、硬質であり、その良質なミネラルと塩分が英国そして
アイルランドの冷たく澄んだ空気を思い出させます。

私がアイルランドを訪れたのは、もう何年も前の夏の日でした。

それでも透明で冷たい空気に覆われ

急遽、厚手のセーターと強い風を遮るために毛糸で編んである
ヘアーバンドを買いました。

それらは、まだ日本の実家に残っていて
2月の一時帰国の時に、この毛糸のヘアーバンドをつけていました。



チーズの試食会のために準備されていたワインは
フランスの甘口ワイン
(酒精強化ワインのVDN(Vin Doux Naturel)
ヴァン・ドゥー・ナチュレル)でした。

muscat de miravalMUSCAT DE MIREVAL
VDN (VIN DOUX NATUREL)
地域:Languedoc Roussillon 
ラングドック ルーション地方のAOC
(Appellations d'Origine contrôlée)
ブドウの品種:Muscat Petits grains
発酵中のワインにブランデーを添加している酒精強化酒。
ブランデーを入れることによって発酵を止め
ブドウの糖分がアルコールに変化しないで
残されているのです。
アルコール度数:15%
DOMAINE DU MOULINAS

芳香のあるMuscat種でアーモンド、蜂蜜やアプリコットの香りで
柔らかな丸みを持った余韻の長いさわやかな甘口で
これらのチーズと良く合います。


少人数のこの試食会では、話し合いの場ももたれていました。
すでに他のスローフードのメンバーは、顔見知り同士のようでした。

そこに1人、偶然、知り合ったカメラマンが私を招待してくれたのでした。
この小さな町で開催されて、参加したのは
消費者の代表として正装したトリノやノヴァーラの人だけで
地元は、私たったひとりでした。

テーブルの置かれた会場は、以前、画廊の展示会などのために
私が清掃していた場所であり、常に町の人が近くにいました。

町のみんなが不在のこの場所で、私は、フランスワインの解説をし
町の友達は、食べることがないであろう遠く英国、アイルランドの
チーズを試食し、不思議な感覚になっていました。

しばらくそれぞれが隣の人と談笑していた頃
カメラマンが、ワインを飲みながら
日本についていくつか質問してきました。

私が日本の食料自給率のことに触れた時
大きな声でなかったのだけれど

みんながそれぞれの会話をやめ、静まり返り
気が付くと私の方を向き、真剣な顔で聞いていました。

急に注目されたことで顔が火照りながらも
静かにゆくっりとしたイタリア語で話し、そこから
みんなの話題が広がっていきます。

いつも地元のバールで楽しく話して笑っている時と
違う人格の自分のような気がしてきました。


でもそれも悪くない・・・。


参加したメンバーとメールアドレスの交換を終えると
すでに13時半を過ぎていました。


外は、とても暖かく、コートを手に持って家に向かおうとしました。

会場のあった建物の大きな門を抜けると
目の前にいつものバールが見え

”RIE!どこに行っていたんだ。こっちにおいでよ。
食事は、終わったのか。”と大きな声で呼ぶ声がしてきました。

みるとトレーナーやTシャツ姿で、外に置かれたテーブルで
楽しそうに談笑している町の人々でした。

その声を聞いて友達のロミーナが
お店のカウンターから外に出てきました。

blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

春の田園地帯

とても暖かい1日だった日曜日。
2mar2008
















週末は、ワイン農家に行っていました。
そして町で写真展があり
そのカメラマンから招待された
チーズの試食会に出席し

町の友達と彼らが働くレストランが終わった
深夜からノヴァーラにあるディスコに行き

町の人々の集まるバールで過ごした夕食前の日曜日・・・

その合間に近所のあぜ道を散策していました。

2mar2008 菜の花















そして月曜日が始まります。

出勤前に、この春の町の景色を更新します。

blogランキング
に参加しています。
どうか、クリックして応援して下さい。

更新が遅れてしまっています。
次回は、この日のチーズの試食会とワインを更新する予定です。
コメントをくださった皆さん、本当にどうもありがとうございました。
お返事は、後でゆっくり書きます。
どうか待っていて下さい。
Profile
写真 文章の著作権は
RIE OKUYAMA、Wine・Art Co.ltdにあります。
copyright(c) 2005-2017 
RIE OKUYAMA All rights reserved.


Archives
  • ライブドアブログ