北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

July 2008

トリエステのビール。

夕方6時、アグリツーリズモの前で。

ここは、蛙の多い用水路なので
この日、長い釣竿を持った人の姿もありました。

2008年7月31日


















毎日、帰宅後、少し遅いランチを終え
冷蔵庫の中に冷やしておいたお茶を飲んで過ごす私は
長袖の薄手のカーディガンを着ていることも多いです。

外との気温差があるのは、レンガ造りであるだけでなく

夏になると日中は、いつも木の雨戸を全て閉めて過ごし

そよ風があるような日は、木の雨戸を閉めた状態で
窓を全開にして風を通しています。

日光は、木の雨戸に開いている細い隙間を通して
わずかに入るだけで薄暗く、石の床がひんやりとした
落ち着いた空間を作り

私は、こんな夏の日の午後がとても好きなのです。

夕方になったので太陽の光を入れようと雨戸を開けると
その強い夏の光がとても眩しく、熱い空気を感じました。

雨戸の外は、暑い夏のまだ日が高い夕方でした。


夏の暑い日には、イタリアの地ビールも美味しいです。
今まで、ピエモンテの地ビールを紹介しましたが

これは、トリエステ(フリウーリーヴェネツィア・ジューリア州)の地ビール。

トリエステのビール
CITTAVECCHIA
CHIARA
ラガービール
アルコール度数:4.9%







冷蔵庫で冷やしておいたビールは、
明るい黄金色で光に通すと少し、レンガ色に反射します。

新鮮なホップの香りとベルガモットの香り。

きめ細かい泡で口の中でまろやかに感じ
心地よいほのかな苦味が持続するイタリアの中で
美味しいビールのひとつです。

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この日の夜は、ビールだったので
自宅の小さなトースターで作ったピッツァの夕食でした。

ポレンタ

水田の隣にある、とうもろこし畑。
時々、野うさぎが顔を出すのは、この辺りです。

トウモロコシ畑
















(このとうもろこし畑の野うさぎの写真は
以前の記事で登場しています。
私の一番気に入っている写真です。)

このとうもろこしの多くは、粉となり
ポレンタ(Polenta:とうもろこしの粉を練ったもの)として
私の地方では煮込み料理と一緒に添えられていることが多いです。

ノヴァーラからヴェルチェッリ県のロバや
ビエッラ近郊のカモシカなどのお肉の煮込みは
何度か紹介しました。

(ビエッラのポレンタ祭りの様子は、以前の記事にあります。
こちらをご覧下さい
。)


この写真は、ブラザートとポレンタ
(Brasato:牛肉を赤ワインでじっくり煮込んだお料理。)

ポレンタ














これは、バローロワインで煮込んだブラザートで
アルバ、アスティ地区のワイナリーの帰りに
おなかがすいていて立ち寄ったトラットリアのものです。

この日、帰りに聞いていたラジオで
音楽の合間に司会者とゲストのトークに

”この暑い日に、煮込み料理とは、信じられない。”という
会話がちょうど聞こえてきて

私は、ちょうど食べたばかりだと可笑しくなりました。


ノヴァーラ県の私の地区では、このとうもろこしは
ポレンタよりも家畜の飼料にする量の方がずっと多いでしょう。

ひきずっても運ぶことができないほどの
乾燥したとうもろこしの実が入った丈夫な袋から

スコップでバケツに少しずつ入れると
友達の農場の鳥たちは、いっせいにめがけてきます。

アグリツーリズモ 1



















アグリツーリズモ 2


















とうもろこし畑を過ぎると水田が広がってきました。

見上げると、電線には、ツバメの姿があります。

ツバメ1
















初めてツバメを見たのは、この町に来てからでした。
ツバメ2
















この町に引越しをしてきて、多くの家の壁にある
グレーの塊を見て不思議に思っていました。
それが自分の家にもあることに気付き夫に尋ねると

”ここは、長く空き家だったから安心して巣を作ったのだろう。”

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たくさんやりたいことがある中で、時間も限られています。

自分で新たに始めたこと、ワイナリー、アグリツーリズモ
その他の仕事と考えると以前よりも
ボリュームは、はるかに多いはずですが

長時間に労働するのでなく、どの分野の仕事でも
それぞれ、その時に一番大切なことを短時間集中して
しかも効果的にと心がけたら自由になる時間が増えたようです。

食前酒、楽しく作る食事、それに気が付いたら
ブログをこうして以前よりも更新できるようになりました。(笑)

この田舎での自由な時間が増えたことで
幸せな時間も多くなりました。

イタリア的楽しいひととき。

お昼過ぎにミラノからまっすぐトスカーナ方面に向かい
訪問場所を歩きまわっているうちに
すっかりお昼の時間が過ぎてしまいました。

近くにあったバールで、パニーノを探すと
すでにショーケースは、綺麗に片付けられていました。

遅い昼食
もうApritivo
(アペリティーボ:食前酒)
タイム
になっていたのです。

時計を見ると
18時近くになろうとしています。

ランチのつもりが
いつの間にか
夕食前のひとときを
過ごす時間になりました。











「まあ、いいか。ひとりでアペリティーボをしよう。」

地元の冷たい白ワインを注文して
白いお皿に、自由に軽食を取りました。

バールのカウンターに並ぶ軽食を眺めると
今度、家では、こんな風にしてみようとか
見ているだけで、そんな楽しい気持ちになります。


ミラノなどの大きな都市を訪れると
このアペリティーボはいつもよりも軽食がある分
値段が均一で高くなっているのですが

トスカーナの小さな町のバールでは
選んだワインの料金だけで、変わりませんでした。

私の選んだこの白ワインは、トスカーナの地元のDOCGワインで
グラス一杯3ユーロ。
VERNACCIA DI SAN GIMIGNANO
Bianco DOCG
ブドウに品種:Vernaccia 100%


そしてピエモンテの私の田舎のバールでは、
18時近くになると、カウンターにピッツァなどが並びます。

昨夜は、こんな風に軽食を小さなコーヒー皿の上にのせてくれました。

昨夜のアペリティーボで












選んだ地元のボトルワインを
グラスに注いでもらうと2ユーロで
普通のハウスワインは、グラス1ユーロです。

ブログを書いている今、15時半になろうとしています。
18時には、バールに近所の人たちが
アペリティーボに集まります。

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日本に一時帰国をした時にも、このイタリアの楽しい習慣
アペリティーボを実家で母としています。

夕食の準備をする前に冷たい白ワインなどをグラスに入れて
チーズやパン屋さんで買ったイタリア風パンなどを
一口サイズに切って楽しんでいます。

空の景色 (短い更新です。)

金曜日の夜は、少し夜更かしです。

いつもなら、すでに眠り
一度、目が覚めるくらいの時間でしょうか。

眠る前の短い更新です。

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私は、ここに住んでから、いつも空を見上げるようになりました。

大きな古い倉庫や牛舎は、3階建てくらいの高さがありますが

周囲は、地上階とその上に1階があるだけ高さで
空が大きく目の前に広がっているからです。

夏になっても、朝早くは、日中の暑さと違い
冷たく透き通った空気で長袖のジャケットが必要です。

雲で覆われた日もあれば

早朝の雲。luglio 2008














晴れていても、遠くが霞んで何も山が見えない日もあり

そしてアルプスの山肌がまるで近くにあるかのように
くっきりと見える日もあります。


この写真は、今夜20時半に、自宅に向かいにある
廃墟となったお米の倉庫の前で撮りました。

20時半の空 

















この建物は、現在、州によって管理されています。

やがて日が沈み、暗くなると町の広場には
人が集まり賑やかになっていきました。

金曜日の夜は、小さなコンサートがあったのです。

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どうということのない。でも心に沁みた1日。

トスカーナから用事があり、ピエモンテに戻ってきた夫と
買い物に一緒に出かけた日のことです。

周囲は、田園が広がる地帯に
古いローマ時代の井戸の遺跡が残っていました。

ローマ時代の井戸














町役場に残る文献は、16世紀以降でした。
私の住むレンガ造りの家もその時期以降です。

ローマ時代、この辺りの人々が見た風景は、どのようだったのでしょう。



郊外にあるショッピングセンタ-の新しいカフェで。
久しぶりの華やかなデザートなので写真を撮ってみました。(笑)


森の果物のデザート















東京では、いつもどこでも宝石のようなデザートがあり

私が大学生の頃は、バブルの時期で東京の老舗デパートで
デパート嬢のアルバイトをしていた頃は、毎日何トンという
高級食材が閉店とともに捨てられているのを見ていたのですが

ここでは、こんなに綺麗に飾られたデザートは、貴重です。


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町役場の建物を出ると、まだ明るいけれどもすでに20時半を過ぎていました。
急いで、夕食の準備をしようと思ったら

自宅と反対の方向に夫が歩いて行き、振り返ると

"ロミーナのところに行くよ。" 

夫と一緒は、初めてのことです。

今日のバールで















私が、時々,トスカーナから電話があった時
”ロミの所にいて、楽しんでいるんだから、邪魔しないでね。”と
話したことが何度かありました。

”待って、そこにロミーナと並んで。2人の写真を撮るから”と張り切っていました。


この写真が綺麗に撮れていたら、私たちの写真を載せようと思っていたのですが
残念なことにぶれていました。

BARに入ってくる人が”チャオ。RIE"と挨拶するたびに

”何で、こんなにいろいろな地元の人を知っているの?”と言いながら、
嬉しそうにカウンターの上にある
テレビで放映されているバラエティ番組を見て、時折、笑っていました。

”どうだ。もう一杯。ロミーナ!同じのをRIEに。”


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2日前まで、とても困っていたことがあった時、それを知っている女性町長が
広場の駐車場で車を降りると目の前にいました。

”一緒に話しましょう。”

町長の権限もあり、あんなに悩んでいたことが5秒で解決してしまいました。
心に沁みました。
たくさんの人に助けられ、私は、どう恩返しをしたらいいのだろうと友達のヴィクトリオに言うと

”簡単なことだよ。次に誰か困っている人がいて,RIEの出来る限りでしてあげれれば。
決して高級なワインなんて、考えてはいけないよ。それは、俺たちで飲もう!!!!”

ピストイアのワインレストランで

ミラノで午前中の仕事を終えてから
トスカーナ州 ピストイア(Pistoia)に向かいました。

pistoia




















ピストイアでの用事が済むと、私は、すぐにホテルに荷物を置き
フロントでもらった地図を片手に旧市街を歩きました。

初めて来た街を歩くのは、とても楽しいものです。

すっかりおなかも空いていました。

気軽にグラスでトスカーナのワインが
飲めるレストランがあれば・・・と思っていたところ

ワインとチーズのある小さなレストランを見つけたのです。

”何時からですか。”とレストランで
準備をしているオーナーに声をかけました。

簡単に自己紹介をし
仕事で来ていて、1人なので
キッチンにも近いこの奥の小さなテーブルに
座りたいと言うと

”もちろんいいよ。あと開店まで1時間半ある。
予約をしておこう。君の名前は?”

guado al tasso  vermentino bolgheri
この日、食前酒として選んだのは
海沿いのトスカーナのワイン

VERMENTINO Bolgheri
Bianco DOC
ブドウの品種:Vermentino 100%
アルコール度数:推定12.5%〜13%弱
GUADO AL TASSO‐ANTINORI

予約名は、”RIU”になっていました。(笑)








夏の夕暮れにトスカーナの旧市街で飲む
冷たい白ワインは、うっすら緑色に反射してみえる麦藁色が印象的でした。

ブドウの品種特有のアプリコットなどの果物の香りが広がります。
海からの風を思わせるようなミネラル成分を感じる
余韻の深い白ワインです。


豚肉のローストと一緒に赤ワインは、
Morellino di Scansanoにしました。

capatosta
CAPATOSTA
Morellino di Scansano
Rosso DOC
2005
ブドウの品種:Sangiovese 95%
       Alicante 5%
アルコール度数:推定 14%
Poggio Argentiera









グラスに注ぐ前に、ソムリエのイヴァーノさんは
真剣に注意深くボトルを開け

自分の小さなグラスで香りを確かめると笑顔で注ぎました。

森の果物のジャム、湿った土地、腐葉土の香り
その中にまっすぐに伸びるタンニンの成分を感じます。
余韻が深く長い樽熟成をした力強い味わいのワイン。

私のテーブルの横には、有名なワインが棚にずらりと並んでいました。

”これは、すべてイヴァーノさんが選んだのですか。”

”ワインも料理も、すべて僕の情熱なんだ。”

chef-sommelier のivanoさん





















”さあ、ピエモンテのRIEさん。
食後に選んだワインと同じ地区のグラッパは、どうかな。”

イヴァーノさんが手にしていたのは、サッシカイア(SASSICAIA)のグラッパでした。


選んだ2つのワインの産地も、そしてグラッパも
トスカーナのティレニア海から近い丘陵地帯のものになります。

そこは、ワイン畑の他に、オリーブ、小麦、そしてひまわり畑の広がる
美しいトスカーナです。

実は、当初、ピストイアに宿泊することは、考えていませんでした。
日帰りで夜中に自宅に戻るか

ピストイアで2,3時間の用事を済ませたら
列車に乗り、ここからそう遠くない
ヴィアレッジョに行き

以前、働いたことのあるワインレストランで
ゆっくり食事をしてから

近くにある小さな海沿いのホテルで一泊し

明け方、ジェノヴァ経由で
ミラノに向かうことも出来ると考えていたのです。

初めて来たピストイアでゆっくり休息をとって
早朝に、ここを出発することに
前日になって、急遽決め

歴史地区にある小さなホテルを予約しました。



自分で吟味したワインを1本、1本を大切に開け
料理もサービスをするソムリエと知り合いになれたことは

美味しいワインを飲むことが出来た以上に
ピストイアでの大きな予想もしてなかった収穫です。



とても澄んだ充実した気持ちのいい空気を感じながら
夜の旧市街を歩き、ホテルに向かいました。

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ピエモンテの自宅のある町とは、緯度が違うからか
私の地域では、まだうっすらと明るい光がある時間帯でも
ここでは、早くに夜が訪れました。

Collis Carella

通勤途中の高速道路バスからの短い更新です。

写真は、昨日の午後3時。
トラクターの高さから見たノヴァ−ラ県の田園風景です。

バスの車窓から

















昨日の夕方に、飲んだ食前酒は、 ピエモンテ州の品種
エルバルーチェ(Erbaluce)の白ワイン。

ロミーナがこのワインと一緒に用意してくれたパンの上には、
この地域のお米で作ったサラダがのっていました。

お米とパン













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今日、紹介するのは、アグリツーリズモで試飲することが多かった
この地方で作られる偉大なワインです。

アグリツーリズモで農場の雰囲気とそこで作られる新鮮な食材で作ったお料理を楽しむために
訪れた他の州からのイタリア人、そして地元の人は
テーブルワインや手頃な価格の地元のボトルワインを選び

このワインは、特別な時に登場します。

アグリツーリズモで開催した試飲会では
農場のカモを使ったお祝いなどで食べる
特別料理と一緒でした。

collis carella
GHEMME Collis Carella
Rosso DOCG
2000
ブドウの品種:NEBBIOLO 100%
アルコール度数:13.5%
ANTICHI VIGNETI DI CANTALUPO

とても深いルビー色です。
この地域を代表する偉大なワインは、
明るく輝きを持っています。





最初に来る香りは、すみれの花の香り
続いて、チェリー、プルーンの果物の香りに
甘草と硬質なミネラルの香りが加わり
香りに複雑さを感じさせます。

深く濃密で、それでいて決して重い余韻が残らず、むしろ軽やかな後口です。

私は、高級な郷土料理レストランでの食事会で
この地方のロバ肉の赤ワイン煮込みにこのワインを注文しました。

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アグリツーリズモまでの道

友達の経営するアグリツーリズモの庭で。

14luglio 2008 ひまわり























こんなに長い距離を自転車で走るのは、とても久しぶりでした。

仲良しだったコックさんがここで働いていた時期は
人手がなく、毎日のようにここに
手伝いに来ていたことを想い出しました。

”もう、RIEは、他の仕事があって来れないのね。・・・
でも、またいつでも来てね。”

”午後は、ワイン農家に行くことが多いから。
昨年は、楽しかった。ありがとう。また来るわ。”

昨年の今頃は、レストランの手伝いが終わると
深夜を過ぎていることも多く

翌朝は、いつものように早朝に起きて出勤していました。

毎日が、楽しく、充実して眠る時間がなかった時期を過ぎ、

今では、すぐ近所の町の友達と食前酒を楽しんで早く眠り

遠くのワイン農家に出かけても、夕食までには
必ず、町に戻ってくるようになりました。

それまでの間、早朝から夕方までの限られた時間の中で

1日にたくさんのことをしてそれを取り込んでいき
自分の思考力や能力を最大限に発揮したいと思った時

たくさん眠って楽しんで身体を健康にすることで
多くのことを行動に移すことができるように思ったのです。

14luglio 2008 トウモロコシ畑で
















いつのまにか、途中にあった牛舎が増築されていたことを除くと
すべてが変わらずそのままでした。

古い昔の墓地、廃墟となった小さな教会も、
夏の陽射しの中で、時間がとまってしまったかのように
静かに眠るようにありました。

野うさぎが多い地帯にさしかかると
遠くに小さな茶色の姿が見えました。

自転車に音に驚き、すばやく敷地内の草むらに消えていき

また辺りは、鳥の鳴き声だけが聞こえるだけになりました。
見渡す限り、誰もいない静かな午後です。

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今夜は、あの頃にコックさんの友達、マリータから
教えてもらったリゾットを作ることにします。

ワインは、アグリツーリズモのレストランで使っていたゲンメです。
今晩、これから飲むワインは、次回、紹介します。

ロゼワインの想い出。

写真は、田園地帯の空をゆっくりと飛んでいる
白サギ(Airone:アイローネ)です。

airone 12luglio 2008




















今日は、ロゼワインの想い出を。


今回、日本で飲んだ、きりりとした冷えた辛口のロゼワイン。
この時は、かつおのたたきと一緒の飲みました。
日本のワイナリーに、ゆっくり訪問したいと思った1本です。


麻屋ロゼ
麻屋カベルネシュールリー
ロゼワイン 辛口
2006
ブドウの品種:Cabernet Sauvignon
アルコール度数:13%
麻屋葡萄酒株式会社(山梨県勝沼町)









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”ロゼワインは、どうですか。”

今日の午後、地元のワイナリーでそう聞かれました。

”ううん・・・。この地域のロゼワインは、イタリア人にも日本人にも
少し難しいから、いいわ。

それよりは、冷たいエルバルーチェのスプマンテを試飲したいです。”

そういうと、突然、12年以上前のロゼワインの想い出が蘇りました。

もう、ずっと想い出したこともなかったその夜が
目の前に浮かび、今とは違うその頃の私が懐かしくなりました。

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オーストラリアのシドニーで雨の夜。

仕事で行った時にいつも宿泊するホテルの坂を下ると
小さな日本食レストランがありました。

1人なので、カウンターに座りいつものメニューを頼み
しばらくすると

目の前に冷えたロゼワインが置かれました。

”頼んでないですよ。”

目の前にいた日本食レストランの女将さんがにっこりすると

”サービスよ。だって、あなた、きっといける口でしょ。(笑)
時々、ふらりと来てここに座ってサーモンのお寿司とシャルドネを頼んで
静かに出ていくから、いつか声をかけてみようと思ったの。”

”ありがとうございます。”と冷たいロゼワインを口にすると

”ビールを飲んでいる姿を見たことがないけれど、お嫌い?”

”同僚と一緒の時とか、日本で友達とビアガーデンに行く時には
飲むけれど。海外で1人でいる時に、バーやレストランで
ギネスビール以外は、人前で決して飲まないことにしています。

外では、知らない間にお客さんがみているかもしれない、
そんな時には手に持っているのが
ワイングラスの方が、ビールジョッキよりいいですから。
それが私の美学(笑)”

母よりも年上であろうと思われたその日本人女性が
まだ20代であった私に
同じ目線で、同じ女性として
話してくれたことが印象的でした。

”明日は?”
”何もない、自由な1日です。”

”じゃあ。今日は、雨で他にお客さんもほとんどいないから
少しのんびりしていってよ。あなたと少しお話したいわ。”

まだ20代で、外国語を使って仕事をして
クールに生きたいと背伸びをしていた頃のことです。

おしぼりと一緒に出されたその時の冷えたロゼワインのグラスが
目の前に浮かびはっきりと想い出されました。

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外は、雷雨です。
今夜、ワイナリーで見本としてもらった
ロゼのネッビオーロを開けてみることにしました。

トカイ・フリウラーノ(Tocai Friulano )

午前中のミラノでの仕事が終わってから
そのまま、すぐに列車でヴェネツィアに行った日のことです。


tocai friulano 1


















昼食と夕食を兼ねて野菜のグリルとパンを食べたのが
夕方早くであったのですっかりおなかが空いてしまいました。

時計を見ると、もう21時を過ぎています。

私は、ホテルから出て、近くにあるオステリア
(Osteria:ワインのある飲食店)に入りました。

"スモークサーモンと野菜のサラダというのは、出来ますか。"

"メカジキのサラダなら、あります。とても美味しいですよ。
飲み物は、何にしますか。"

pesce spada














メニューを見る前に、飲みたいワインは、すでに決まっていました。

"トカイ・フリウラーノ(Il Colli Orientali del Friuli Tocai Friulano )は、ありますか。"

tocai friulano 2
Sirch Tocai Friulano
Colli Orientali del Friuli

Bianco DOC
2006
ブドウの品種:Tocai Friulano 100%
アルコール度数:13.5 %
SIRCH

とても美しい輝きを持った麦わら色でした。
ゴ−ルデンアップル、エニシダ、アーモンド、
新鮮なピスタチオ
そして蜂蜜の香りと豊かなミネラルを感じます。

硬質なミネラルの風味の心地よいほろ苦さがある
バランスが取れて、とてもエレガントなワイン。


オステリアを出て、細い道を抜けると
観光客で賑わうサンマルコ広場に出ました。

広場にあるカフェから演奏が聞こえてきます。

ライトアップされたサンマルコ寺院をバックに
写真を撮る人たちの横を通り

カフェからの光と心地よい夜のひんやりとした空気の中を歩いていました。

大運河から、何年か前に住んでいたリド島を眺めると
まっすぐに横に並んでいる街の灯りが見えました。

翌朝には、ここを出発しなければならないという短い滞在の中で

トカイ・フリウラーノ(Tocai Friulano )の金色にも見えた
その輝きがいつまでも記憶に残っています。

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調べ物があるので、仕事後に向かう約12時間の短い滞在が続きます。
来週は、トスカーナ州のピストイア(Pistoia)です。

ハンガリーのワイン(Tokajiトカイ)の名称を保護するために
2007年3月31日を最後にフリウラーノは
Tocai(トカイ)という名称が使用できないことが
1993年にEUとハンガリーの合意で決まりました。
生産者間でも意見が分かれてまだ提訴しているようです。

Tocai Friulano は、Friulano という名前になります。
偉大なイタリアの品種のひとつです。

CHIANTI CLASSICO RISERVA

今日も暑い夏の1日でした。

ミラノからの帰宅時は、ちょうどストライキで
カフェで先週、成田空港で買った本を読んで時間を過ごしていました。

ストライキが回避され、混雑した地下鉄に乗りました。
その後、高速道路バスに乗り継ぎ

最寄の高速道路の出口の駐車場に向かいました。

炎天下にあった車内の熱くなったハンドルを握り

窓を全開にして入ってくる強い風を受けていました。

髪の毛が顔に当たり痛いくらいです。
車窓からは、いつもの田園景色が広がっていました。

7luglio2008














やがて、静かな小さな町に到着します。

自宅のドアを開けると、湿気があり
石の床で天井もレンガで覆われた家は
ひんやりした空気に包まれていました。

雨戸を閉めた薄暗い部屋には
夫の制作した20体以上の真っ白な大理石の彫刻が
青白く浮かんでいます。

すでに夕方6時になろうとしていたけれども
まだ陽射しが強く、雨戸を開け外の空気を入れました。

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今日は、日本帰国前に立ち寄ったトスカーナ、フィレンツェの
レストランのワインを紹介します。

フィレンツェで 1














以前、日本帰国前に書いていたScarperiaの町から
電話をかけたソムリエのよこたさん夫妻

フィレンツェでトスカーナ料理とワインを楽しんだのです。

ワインバーでゆっくりグラスワインを飲んで
ビジネスのお話でもしましょう

私は、今回、仕事で疲れているから
食欲はないからねと言っていましたが

当日、ワインバーから、美味しい郷土料理レストランに変更になり
レストランなので、ボトルワインも頼み

いつしか陽気で絶好調になってしまいました。(笑)

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フィレンツェで 2
CHIANTI CLASSICO RISERVA
2004

Rosso DOCG
アルコール度数:13%
品種:レストランのワインリストにはSangiovese 100%と
あったので選んだような記憶がありますが
国際品種のメルローが多少、入った味わいでした。

CASTELLO DI MELETO

楽しく笑いながら、美味しいトスカーナ料理と飲んだワイン。


試飲ノートは、書いていないのですが
このワインの記憶は、ブルーベリー、シトロンの木の香り
カカオ、カンナ、バニラのような甘いスパイス、そして
トーストの香り。
その奥に、そして湿った土壌、革の香りがありました。

楽しく、飲んで食べながら、その時に
そういえば、フィレンツェは、革製品が有名だったわと
思い出したような気がします。

余韻が長く、心地よく、密度のあるタンニンが感じられるワイン。

タンニンは、ピエモンテのネッビオーロのタンニンともまったく
違い、ああ・・・トスカーナのワインだと
遠くに来た気持ちがしていました。

この時は、キアーナ牛のグリルと一緒に飲みました。

このワインには、トスカーナのイノシシのミートソースの
パスタ、そしてイノシシの赤ワインの煮込み料理にも
とても合いそうです。

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イタリアに帰ってきて、ちょうど1週間が過ぎました。

先週のこの時間は、4番出口で町の友達が待っていることが
気になりながら、なかなか出てこないマルペンサ空港の
ターンテーブルの前でスーツケースを待っていました。

あれから、私は、友達と飲むのは、いつも
ピエモンテの赤ワインですが

1週間前は、ANA機内で昔、父が好きだった日本のビール
一番絞りを飲んで

日本での想い出が次々に浮かんいた私がいました。



夏の1日。

実際に近くを歩いてみると
トウモロコシ畑は、子供の背丈どころでなく
私の背よりもずっと高くなっていました。

2m以上の高さのある緑色の壁が続いています。

5luglio とうもろこし
















19時を過ぎても、陽射しは、弱まることなく
空を見上げ、軽いめまいを感じました。

ぽちゃん、ぽちゃんと蛙が次々水に飛び込む音が
用水路から聞こえてきました。
生い茂った草が水の流れと一緒に揺れています。

5luglio 水
















町に戻ると、今夜のコンサートのステージ作りをしていた
町役場のヴィクトリオに出会います。

”RIE、これからどこに行くの。”

帰り道は、もちろん、友達のいるバールです。


5luglio ろみ

















”そうか、ロミーナのところか。他に誰が来ているかな。”

”土曜日だから、きっとたくさんいると思う。”

”この仕事が終わったらシャワーを浴びて
すぐにバールに行くよ。あとで会おう。”


暑かったこの日は、多くの人は、冷たいビールを飲んでいました。
ビエッラのビール、Menabreaです。

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今、家の前の広場では、ゴスペルのコンサートが始まりました。
22時から夜中過ぎまで続きます。

田舎の小さな町にとっては、とても大きな娯楽で
朝から、みんな楽しみにしていたのです。

そこに人々が集まるので
夜中まで続く町の懇親会となります。

私の車がいつも駐車している場所が
ちょうど舞台になると聞いていたので
昨夜、教会の裏に移動しておきました。

これから私も行ってきます。

通勤前の短い更新です。

2 luglio2008


















イタリアに到着してからの日々は
どんよりとした空の色続いています。

朝、通勤前に見る車窓からの景色は、
明らかに、私のいなかった時間の流れを感じさせるものでした。

水田は、一面が緑色の絨毯のようになり
いつの間にか、トウモロコシ畑は
小学生の子供の背丈よりも高くなっています。

ミラノ マルペンサ空港にに夜遅くに到着した時のこと

飛行機を降りてから、ボーディング・ブリッジを過ぎ
空港内建物に入ると湿度が高く暑い空気を感じました。

その時のことを”まるでバンコクに到着した時のようだった”と

昨夜、東京から帰ってから、初めて顔を出した近所のBarで

近くにいた町の人たちに話すと
”そうか。その前に雨や嵐もあって、湿度が高かったからね。”

まだスーツケースの中に、買った本などが入ったままで
整理が出来ていない状態で

東京から帰ってきてから、朝から夕食時間までずっと
ミラノに行く日々が続き、ゆっくり町の景色を
見ることが出来ないでいました。

最初の写真は、町の景色をゆっくり見ようと
昨夜、まだ日没前の明るい時間帯に訪れた
町の自然保護地域の写真です。

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久しぶりの更新です。もう7月になりました。

長い間、更新出来ずに申し訳ありませんでした。

トスカーナに滞在後、日本に帰国し
昨夜、23時過ぎにイタリアの自宅に帰宅しました。

写真は、フランクフルト21時35分発ミラノ・マルペンサ行きの
上空から。

フランクフルトで1





















長い乗り継ぎ時間をドイツの小さな街で過ごそうと
空港から出て、マンハイム行きの列車が
出発するホームに向かうことにしたのです。

到着ロビーからエスカレーターを降りようとした時
ふいに空港独特のアナウンスや喧騒が私を引きとめ

何だか懐かしくなったその空気の中、そのまま空港内にある
小さなカフェレストランに向かい本を読んで
トランジットの長い時間を過ごすことにしました。

ヨーロッパ圏内に入ったことで、携帯電話のスイッチを入れると
不在中のメッセージが次々に入ります。

その中に町の友達、ヴィクトリオからのメッセージもありました。

”お帰り。夜中近くに到着する頃に、きっとおなかがすいていることだろう。
オレッジョでジェラートを食べることにしようか。”

そのメッセージを受け取った頃、私の目の前には
ジャーマンポテトとドイツビールが並んでいました。




フランクフルトで 2














フランクフルトで 3



















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ピエモンテの食材や土地をイタリアが好きな日本の人々に
紹介したいと町の友達ヴィクトリオと会社を設立しようと
話していましたが、ずっと現実化できずにいました。

少しでも早く、ピエモンテ、東京、北海道などを舞台に
このピエモンテ地方の人々に協力してもらいながら
ワインを中心に事業を展開していきたいということで
自らが代表として1人で起業し、会社を設立しました。

レストランを始め、一般消費者を対象にワインの販売に関する
何種類かの酒類販売免許とその営業の許認可が必要となり
申請し待っているところです。

思ったよりも大変なのは、インターネットを通じた酒類販売の
税務署からの許可で未成年者に販売できないよう工夫をした
サイトを考えています。

すでに会社が設立されていますが
会社の事業目的の項目の中に営業の許認可が必要なものが
いくつか含まれています。
関係する行政機関からの許可が得られてから
正式にサイトで紹介します。

東京、そして他の日本の都市、イタリアのピエモンテを中心に
初心者からワインの専門家まで美味しく健康的に
お酒を楽しむことを目的とした
ワインや食文化に関するセミナーも開催していく予定です。

設立した株式会社の名前は、ここの町の友達ロミーナが決めました。

ここは、もともと事業の宣伝のブログでなく始めたので(笑)
今まで通り、ピエモンテの景色、お料理、人々、ワインを楽しんで
みなさんにここで暮らしているような気持ちになって読んで
いただけるようにしていきます。
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