北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

September 2008

昔、モンディーネ(Mondine)で今は、ピエモンテーゼに。

写真は、古い農耕具を保存している町役場の敷地内にある廊下。

町役場の敷地を散策






















青空の日曜日。

ルイージが、5km離れた農場から自転車に乗って
遅いお昼を食べに広場のカフェにやってきました。

町は、今、お米の収穫の真っ最中です。

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午後、2ヶ月ぶりに、年の離れた友達の1人
イタリアの女子高校生ノエミちゃんの家に立ち寄ると

ノエミちゃんのおばあちゃんが笑顔で、ゆっくりと
入り口に向かってきました。

”もうすぐ約束の時間だから、ノエミのところに来ると思って
こっちの家にいて待っていたのよ。

向かいにある私の家の方にいらっしゃい。
RIEに渡したいものがあるから。”

中に入ると、室内は、温められ穏やかな空気に包まれていました。

”ノンナ(おばあちゃん)は、もう暖房をうっすらと入れているのよ。
うちは、まだ9月だから入れてないよ。早すぎるもの。”

何度か、このブログに登場するこのノエミちゃんの
おばあちゃんは、シチリアのカターニャの出身。

約2週間ほど故郷に帰っていたようでした。

私の名前の書かれた白い袋には、シチリアのチーズが
何種か入っていました。

そして小さな瓶に詰めてくれたのは、シチリアのオリーブと
乾燥したトマトでした。

大切な食材











”おや、まあ。RIEは、ぴりっとしたものが好きだから
一番渡したかったペペロンチーノの瓶詰めをうっかり
ノエミの家の方に置いてきてしまったわ。

まあ、いいわ。今度、それを使ったシチリア料理を食べにいらっしゃい。”


モンディーネ(Mondine:水田で働く女性たちのこと)として
シチリアからこのノヴァーラ県にやって来たのは
18か19歳の時のこと。それからは、ずっとここで暮らし
ノヴァレーゼ(ノヴァーラの人)としての日々の方が
はるかに長いのです。

私は、彼女から数々のノヴァーラ料理を教わり
特にリゾットはまったくのノヴァーラ風で
同じピエモンテでもヴェルチェッリ県に近い
出身の友達には、作れない味で

”RIEの作るリゾットは、まったく純粋なノヴァーラ風だ。”と
驚かれるようになったのは

昔からこの地方をよく知るノエミちゃんの
おばあちゃんから教えてもらったからでした。

それでもやはり、故郷、シチリアをずっと忘れずに
そしてカターニャの親戚の手作りだという食材を大切に持ち帰り
カターニャの美しさを語る姿が印象的でした。

ピエモンテの水田地域のモンディーネの1人として
”苦い米”のエキストラに出演した頃も

霧深く、寒くなるこの地域で暮らしながらも
きっとカターニャの青く美しい海を時々思い出していたことでしょう。


最近になって、初めてブログを読んでくださっている方へ。

過去にノエミちゃんのおばあちゃんが出てきた過去の記事はこちらです。

そして昔のモンディーネの格好をした町のお祭りの記事は、こちらです。

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私がずっと水田に生息するサギ(Airone:アイローネ)の中の
1種類であると思って、春の水田で撮影し紹介したこの鳥は
トキの種類であることがわかりました。

Ibis Nero (黒トキ)
ibis nero













白いサギと同じくらい多くこの町の水田に生息しています。

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アルノ川の近くで。

フィレンツェにて。 車窓から見たアルノ川。

アルノ川

















私は、残してしまった別の仕事のメールが気になりながら
ここまで来てしまっていました。

”持って来たパソコンがうまく接続しないのよ。
とても困っているわ。”と

イタリアに在住している日本人の大切な数人の友達の1人
同じ年のソムリエのよこた君に電話をすると

翌日、ワイナリーに車で行く予定がある
忙しい日程の中、来てくれました。

うまく行かないものだわ・・・。
ゆっくりトスカーナの田舎で過ごしたかったけれど
インターネットカフェがあるフィレンツェでよかった。

日本にいた頃は、こういうことは、得意だったはずと
少し情けないような悲しい気持ちになりながら

何か夕食を食べに行こうかということになった時は
すでに21時を過ぎていました。

”もうこんな時間で、何も食べなくてもいいくらい特別に
おなかもすいていないけれど、コンピュータは、うまくいかないし
トスカーナのお肉でも食べて元気だそうと思う。”

こんな日は、近くにあったピッツェリアでキャンティワインと
トスカーナらしいお皿で。

近くで夕食 1













近くで夕食 2















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この1週間、たくさんの美しい景色、ワインがあったはずですが
デジタルカメラに残っている画像は

どれも、ひとりでゆっくりしている時の写真だけです。

シエナ近郊の写真とトスカーナワイン
バッサーノ・デル・グラッパのグラッパのラベル
ヴェネツィアのオステリア
ヴァレーゼの旧市街の一角
アルト・アリジェの赤ワインの数枚だけが残っていました。


以前、海沿いのトスカーナにあるレストランで働いていたこともあったのに
時間の経過は、不思議なもので、目の前に並ぶ美味しそうなトスカーナ料理を見て
私は、遠くから来たこの土地の訪問者、旅人にすぎないのだと感じていました。


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ピエモンテに帰ると

フィレンツェの秋の雲。

窓から

























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テレビの天気予報の気温を見て同じ位だと思っていましたが
戻って来ると、やはりピエモンテは、少し寒く感じます。

まだ真っ暗な朝は、気温がとても低く
コートを着て、車の暖房をつけて出発しました。

駐車場に到着すると同じ町で暮らすクリスティーナの車があり
まだ、車内でじっとしていました。

”どうしたの。始発の高速バスは、もう来るわよ。”

”なんて、今朝は、肌寒いのかしら。
バスの車内に暖房が入っていることを祈りましょう。”


それでも、日中は、暖かく穏やかになり
空の雲がとても綺麗で

黄金色の水田地帯では、収穫も始まり
美しい秋の季節です。

マルペンサ空港へ




















ピエモンテに帰ってくると、真っ先に食べたくなるのが
ゴルゴンゾーラチーズ、トーマチーズ
ネッビオーロの赤ワイン
温かいノヴァーラ風リゾット。

そしてピエモンテのランゲ地区でよく見かけるタヤリン。

写真は、アルバのレストランのウサギのタヤリン
(tajarin:パスタの種類、ピエモンテ地方の細いタリアテッレ。ピエモンテ方言です。)

これは、トマトのミートソースになっています。

うさぎのタヤリン












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次は、今回、トスカーナで、そしてヴェネツィアから北にかけての地区での
飲んだワインとお食事について書きます。

フィレンツェの朝(短い更新)

出かける前の短い更新です。

朝、フィレンツェのアパートのテラスで。

フィレンツェの朝


























フィレンツェを基点にしてトスカーナの近郊に移動していました。
とても小さなアパートの一室が、B&Bになっていました。

B&Bの経営者も同じアパートで暮らし、

私が部屋に戻る気配を感じたのでしょう。
部屋に入ると、すぐにドアをノックしてきました。

”プレゼントしたトスカーナのワインは、どうだったか。”

”上のテラスに出てみてごらん。とてもいい眺めだから。”

朝の光が眩しく逆光の写真ですが、滞在場所の想い出の風景です。

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昨夜、遅くに帰宅。農場で収穫の仕事を終えたヴィクトリオが
高速道路の入り口の駐車場まで迎えに来てくれました。

ヴィクトリオは、帽子をかぶり、農場のスタイルのままでした。
出発前で短い更新。今夜、ゆっくりまた書きます。

胡桃の木の前で。

最近、たくさんの方にブログを読んでいただいています。
本当にありがとうございます。

火曜日までこの町を離れ
トスカーナ、ヴェネトに行くことになりました。

そのため、次回の更新は、少し遅れ火曜日以降です。


帰ってくる日は、夜遅くなるけれど
すでにお米の収穫が始まったこの町の広場では
仕事後に夜のカフェで休んでいる
町の友達の姿があることでしょう。

見慣れたいつもの町の景色の写真。
1


















胡桃の木の前で。

2

























3



















もう出発の時間になりました。
それでは、また。

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AMARONE CLASSICO della Valpolicella

雲がピンク色に染まった夕方の秋の空。

2008年9月16日 空



















早朝は、とても冷たい空気で、秋のセーターの上に
ジャケットを着ていてもまだ寒かった日。
お昼過ぎに帰宅すると、気温が高くなり
半袖で歩く町の人もいました。

”チャオ。RIE。"と大きなリヤカーを連結した自転車に乗った
ルイージが手を振っていました。

”農場に行って、機械が全部正常に作動するかどうか
チェックするんだよ。もうすぐだからね。”

辺りを見渡すと、いつのまにか、水田は、すっかり黄金色に変わっていました。
友達の農家は、あと3日後にお米の収穫を始める予定です。


今日のワインは、ヴェネト州のアマローネ。
気持ちのいい秋の1日。これが飲みたくなったのです。

amarone
AMARONE CLASSICO della Valpolicella
Rosso Doc
2005
ブドウの品種: Corvina 70%, Rondinella 20%,
Molinara 10%.
アルコール度数:14.5%
FARINA










2005年のこのアマローネは、レンガ色がかったルビー色です。
さらに熟成したものは、オレンジ色の光を帯びたレンガ色に変化します。

甘いスパイス類の香り、甘草、バニラ、カカオ
そしてスミノミザクラの実や桑の実のジャム

口の中、いっぱいに広がる力強いワイン。
それは、滑らかで柔らかいビロードのようです。

私は、アマローネの場合に限って、食事と一緒でなく
このワインだけで楽しむことが多いですが

もし、一緒にお料理を楽しむとしたら、熟成したチーズや
秋の狩猟シーズンに入ることもあり
野禽類のお料理がこのワインに合います。

このワインをサービスする温度は、18度から22度。

暑い夏の日々は、いつも冷たくしたピエモンテの白ワインを
飲む機会が多かったです。

飲むワイン、お食事もすっかり夏の暑い日々と変わっていきました。

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夕方から再び出かけ、帰宅したのは、今から2時間前の23時半過ぎでした。
もう町の誰もが眠り、ところどころにある街燈とライトアップされた
教会や古い建築だけが輝いている時間ですが

見慣れた3台の車が広場に並び、町役場の門が開いていました。

中から町長(sindaco)の声が響き、こんな時間まで何か議論している様子です。
町役場で働く友達ヴィクトリオの車もありました。
収穫が始まると、町役場との両立がとても大変なヴィクトリオです。

土曜日の朝の風景。

写真は、朝、7時前の小さな聖堂前で。
土曜日の朝 2






















一部、空が明るくなっているものの
厚い雲に覆われ、日の出を見ることが出来ませんでした。
今日は、きっと曇り空の1日でしょう。

土曜日の朝  1




















6時を過ぎるとタバコ屋さん
(新聞やちょっとした日常品のある町の唯一の雑貨店です。)
そしてバールがまだ真っ暗な朝から開き、

7時を過ぎると、この小さな聖堂を照らすオレンジ色に光るライトや
町の大通りにある数少ない街燈がいっせいに消え
教会の7時の鐘のメロディとともに、町の1日が始まります。

いつもこの時間は、通勤途中で、ちょうどミラノ郊外の
RHO(ロー)を通過する頃です。

土曜日の朝は、広場に来る八百屋、チーズ屋さんもあり
7時半を過ぎると次第に賑やかになっていきます。

そして8時45分を過ぎると、郵便局、町役場も
土曜日は、13時まで開きます。

大通りには、ミルクを運ぶトラック、農家の友達のトラック
薪や干草を運搬するトラック、町役場の作業車が通り

普段、見ることのできないこの町の朝の風景を眺めていました。


その後、朝から雨が音をたてて降り始め、やがて雷となりました。

9月に降る雨は、お米の収穫に大きな影響をあたえ
1週間近く完全に乾くまで待つことにしなければならないと

ヴィクトリオやルイージから何度も聞いていました。


農業の跡継ぎは、とても少なく、もう80代後半で
2,3年前までは、ずっと有機米を作っていた友人は
労力の問題で、有機米をこれ以上、続けることはできないと
切り替えてしまったほどです。

まだ、ずっと健康で働いていて、お米を買いに行くと
いつも変わらない笑顔で迎えてくれます。

100ヘクタールの水田とアグリツーリズモを経営している
友人、グイードも目の前に広がる自分の水田を眺めながら
”僕の代で終わりで、跡継ぎがいないよ。”

そういえば、2年前の夏の日、近郊の町を自転車で散策していた時
ある水田の町を通過すると

ここは、一体、どこの国なのか・・と思うような光景に出会いました。
多くの中国人とアフリカ人が田園で作業をしていました。

そうです。いつか町で出会った中国人の女の子の家族もまた
水田で働いているのです。

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今日は、ノヴァーラ近郊で町の農家の友達との食事会。
ドイツ風ビアレストランです。

私が日本からイタリアに帰る時に立ち寄ったフランクフルトで買った
ニュルンベルガーソーセージ (Nuernberger Wurstchen)に
影響された町の友達の企画です。

Yvon et Chantal Contat-Grange'

空を見上げると低い位置で
ノガモ(Germano)が通り過ぎていきました。

germano


















そして雲の合間をゆったりとサギ(Airone)が飛んでいきました。

airone
















今日は、デジタルカメラに残っていた日本の画像から。
日本で飲んだフランスワインを紹介。

普段、イタリアでは、飲む機会がないワインで
母が飲むやすいワインにしようと選んだのが
このブルゴーニュワインです。

ブルゴーニュワイン
Yvon et Chantal Contat-Grangé 
Bourogogne Rouge

Appellation Contrôlée:
Village de la Côte de Beaune
Les Maranges
2006
ブドウの品種:Pinot Noir.
アルコール度数:12%

透明感のあるルビー色。
果物の香りよりも先にスパイスの香りベルガモット、
湿った土地
そして赤い実の森の果物、ラズベリー、キイチゴ
すみれの花の香り
土壌から来るミネラルが感じられるワインで
少しタンニンが口の中で残る
華やかさはないけれど、自然で素朴な味わいです。

日本では、たった1時間しか会う時間がなかった私に
祖母が買ってくれたパンを使って母が作ってくれた前菜でした。

日本で














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カメラの中に残された数枚の写真を見ていたら
いろいろな1日の出来事が次々に想い出されました。

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今、ラジオから懐かしいメロディが流れてきました。
小さい頃、エレクトーンで弾いていたので
鮮明に覚えていた曲です。
歌詞がイタリア語でしたが、日本語とだいたい似ている
内容だったのですぐに気が付きました。
昔、日本でカバー曲というのが多かったのですね。
Mr.サマータイム

ビエッラ(Biella)へ

写真は、ビエッラ(Biella)の丘の上から。
ピエモンテの好きな街のひとつです。

Biella 2





















お祭りが終わった後の、町の人の楽しみのひとつでもある
町の主催する遠足ビエッラのオローパに巡礼バスツアーが
日曜日に開催されました。

この日は、朝、まだ薄暗い7時前から私の町の広場のカフェが開き

たくさんの町の人たちが集まって、賑やかな声がしてきました。
やがて、広場に大型観光バスが入ってきました。

窓から楽しそうな人々の声を聞きながら、コーヒーを飲み
休日の朝を過ごしていました。

私も、この日は、町のバスツアーと行き先の方角が一緒です。

この日、ヴェルチェッリ県で暮らすピエモンテの友人5人と
そして、この町からは、私とジェン二、ヴィクトリオの3人が
ビエッラのポレンタ祭りに行きました。

Biella 1





















ポレンタ祭り 1
























ビエッラは、チーズが美味しいので、さらにチーズを注文。
ポレンタ祭り 3

選んだチーズの詰め合わせは
フレッシュな
チーズが2パック

熟成したチーズが1パック。











更にみんなは、会場のテント付近に並ぶ屋台で
パン、グリッシー二、トリュフ味のサラミ、
バローロ味のサラミ、ポレンタのクレープ、クッキーと
次々に買ってきて、テーブルに並べパーティのようになります。

”今日は、ポレンタ祭りのお祝い。楽しみましょう!”と
とても嬉しそうにしていたフランチェスカは、
チーズのたっぷり入ったポレンタを2皿も。。。

ポレンタ祭り 2














トウモロコシの粉とビエッラのチーズがたっぷり入った
濃厚な味のポレンタです。(Polenta Concia)

お肉の煮込みやポルチーニ茸の付け合せと一緒に食べる
ポレンタと違い、この一皿だけで完成したものです。

ワインは、いつもヴィクトリオが自宅から
気に入ったものを持参します。

帰宅前にバールでミネラルウォーターを注文すると
ピニンファリーナ社のデザインのガラスのボトルに入った
ビエッラ(BIELLA)のミネラルウォーター Laurentanaでした。

ピニンファリーナ 1



















ボトルのラベルと反対側を見てみると
ラベルの裏面にも、印刷されていて
下にピニンファリーナ社のマークが入っています。

ピニンファリーナ 2













楽しかった1日が過ぎ、帰宅すると
家で1日中、仕事のデザインを考えていた夫が

”雨は、降られなかった?ちょうど近所の人たちも、今帰ってきたようだよ。”

窓から広場を見ると、バスツアーが終わり
まだおしゃべりをしながら楽しかった1日の余韻にひたる
ガブリエラおばさんの笑い声が聞こえてきました。

”同じ日だったから、行かれなくて少し残念だったわ。”と
窓を見ながら

”激しい通り雨があってね・・・”と
まるでガブリエラおばさんのように
私は、1日の出来事を話し始めました。

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今回、一緒に行ったメンバーは、初めてビエッラに行く人たちばかりで

”迷ったら、街の人にメナブレアのビアホールの場所を聞いてみて。
同じ方角だから。”と教えてあげると

”メナブレアって・・・あのビールの?”

”そう、本場だもの。ビエッラのビールでしょう。
直営の小さなビールレストランが丘に登る前にあるから。”

”そんないいところがあるとは、知らなかった。
ポレンタよりも、そこに行きたい。”と言われてしまいました。

今夜もシンプルなワインで。

今年の収穫の時期は、まだ先です。

9月の田園




















毎年、秋にあるさまざまなワインの試飲会や催しに
町の友達を誘いたくても、収穫の時期と重なってしまい

”知らなかったよ。RIEと出会うまで近郊でそんな催しが
あったことを。だが、その時期は、どうしも無理だ。
本当に残念だよ。

収穫が終わったら・・・
家でRIEの持ってきたワインで仲間うちの試飲会をしよう。
いいかい。絶対だよ。まだあの時のバローロもそのままだ。”

収穫の時期になると、早朝から夜遅くまで
ライトを点けた大型のTrebbia(脱穀機)の
光の筋が遠くからも見えるようになります。


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牛舎の壁にある四角い穴から
壁の向こうをそっとのぞいてみました。

牛舎の壁


















ここから、毎日、ノヴァーラ市郊外のチーズ工場まで
ミルクが運ばれていきます。

周囲は、牛舎からの匂いでいっぱいであり
牛の鳴き声が聞こえてきました。


周囲の景色を眺め、空を見上げた時
急に何ともいえない幸せな感覚になりました。

この町に来てから、とても食生活が豊かになったと思えたのです。

それは、今までの都市の生活では味わえなかったことであり

贅沢といっても、ここで暮らしてからは、とても質素な生活で
それは、ローマで暮らしていた頃とは、比較することが出来ないほどです。

外食というと、アグリツーリズモのレストランで
農家の食材を使った素朴な料理を楽しみ

洗練された味のレストランに行く機会は、とても少なくなりました。



新鮮な素材で自宅で友達との食事が楽しくなり
テーブルには、地元のチーズ、サラミとワインが並びます。

外出先で時間がない時に、すぐに食べれるパニーノを
急いで1人で食べることもなくなり

そんな時は、果物ジュースをゆっくり飲んでおなかを落ち着けて

田舎の家に帰宅してからの食事の時間を楽しみに待つようになりました。
食事をするということは、とても大切な時間です。

選んだ食材で、化学調味料などの添加物を使うことなく
自宅でシンプルに調理したものは決して飽きることなく
安心して毎日食べられるからです。



今まで、私は、ローマを中心に、そして国際展示会
海外でも数え切れないほど多くのワインを試飲してきました。

目の前に200ユーロを越えるワインが並び
それらを口に含み記録してきたたノートを
今日、改めて見てみました。

ローマに住んでいる頃は、自宅で飲むワインも
有名でかなり高額なものばかりでした。

樽熟成の深い味わい、現代的なモダンで国際レベルの味を
知れば知るほど、それらを追求していきたかったからです。

今でも、同じように、数多くの高級なワインを試飲しますが
それは、必ずしも自分の生活と同じにすることはなくなりました。

ピエモンテに住み、ワイン農家を訪ね、農業としての
視点で見つめるようになり、その醸造の過程で
添加されているものが少なく

醸造をできるだけ自然に行い、伝統的な方法で作る
家族経営の小さな農家のワインが

今では、私の日常のワインとなり

それらは、決してモダンな味わいではないけれど
私にとって、シンプルで毎日を楽しむ大切なワインなのです。

ピエモンテのアグリツーリズモにある
レストランのカンティーナで。

カンティーナでワイン選び

























田舎で暮らすと、食生活、食材をとても大切に考え
もしかしたら、それは、とても贅沢なことかもしれません。

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夫とイチジク

曇り空の1日でした。
バスがノヴァーラを過ぎると、次第に景色が見渡す限り
田園地帯に変わっていきます。

2008年9月5日 車窓から



















とうもろこし畑、水田、用水路、植林・・・
ポプラの木が無残になぎ倒されているところがありました。
近くの看板も大きくゆがんでいます。
あの嵐の夜に倒れてしまったのでしょう。

嵐のあった日の明け方に停電になって
大きな音と稲妻が空に何本もの銀色のラインを描いた時

今年、雷が落ちてしまったのは
画廊のある敷地内の3本ある胡桃の木のひとつでした。

昨年の秋、夫が家に胡桃をたくさん持ってきました。その量は、ダンボール箱が3箱分にもなり
冬中、いつもテーブルの上には、
ローストした胡桃がのせられたお皿がありました。

******************************************************

夕食の準備をしていると夫から電話があり
これから画廊の事務所で夕食だといいました。

急いで事務所に入ると画商がキッチンで
ガチョウの燻製のフィレをスライスしていました。

ガチョウのサラミや燻製のフィレ肉は
この地方でも貴重で特別なご馳走です。

外でダンボールを置く音が響き、外に出ると
夫がこの敷地内にある木から採ってきたイチジクがありました。

いちじく


















”ガチョウの燻製のフィレ肉と一緒に食べよう。”

ガチョウのフィレは、生肉に近い状態で
新鮮な野生的な香りを放ち、しっかりとした味わいでした。

家畜として広い農園で自由に放牧されて育ったのでしょう。

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帰宅してから私は、デジタルカメラに残された画像を見ていました。

その中には、日本に帰国中の画像も数枚残されていました。
機内で隣の席になった初老の男性の笑顔がありました。

”この兄弟4人と旅行に行くんですよ。フランクフルトでドイツに留学中の姪が
待っていてくれて、ドイツを案内してくれるというのでね、初めて行くんですよ。”

”もう定年したのに8年も声がかかってなかなか辞めれなくてね
まだ現役ですよ。”

私は、懐かしくて少し笑いそうになりました。
このセリフは、父がよく話していたからです。

この男性は、亡くなった父と同じ年齢でした。

福岡県で週に4日仕事を3日間は、自家製の野菜作りを
楽しんでいるといい幸せそうな充実した笑顔でした。

”記念に写真を撮っておきましょう。福岡に来たら
是非、私たちの住む街にも立ち寄って下さい。”

名刺にあった住所は、お茶で有名な産地が書かれていました。

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胡桃を拾ってきた夫の記事の題が”夫と胡桃”だったので
今回は、”夫とイチジク”にしました。

お祭りの最終日の夜の風景 

いつの間にか、緑色から秋の色に変わってきた水田とモンテローザ。

秋



















9月中旬から収穫を始めると聞いていましたが
友達の農家は、9月末から10月初旬に変更しました。

1ヶ月間、朝から夜まで続けられる作業です。
今年は、気候の関係もあって、まだまだ時間がかかりそうです。




1年に1度だけ公開される部屋を最後に見てこようと
お祭りの最終日の夜中、再び教会に行ってきました。

私がマリア像を見ていると熱心な信者である女性が声をかけてきました。

”上に行くと、この町のとても若い守護聖人に会えるわ。
毎年この期間だけしか見ることができないのよ。”

階段を上がると天井の高い部屋に案内されました。
”こちらですよ。ゆっくりご覧になって。”

小さなガラスケースの中にお人形のような
まだ10代の美少年がそのまま眠っているようでした。

そのガラスのケースの上には、美しい天井があります。

ガラスケースの上にある天井
























教会を出ると、とても小さな聖堂があり、扉が開いていました。

小さな聖堂内
























年内に同じ町内で引っ越す予定で、小さな聖堂のすぐ隣が家になります。

寝室から5mほど離れた場所に、このマリア様が真っ暗な中
夜もずっといることを思うと、不思議な気持ちになります。




コンサート会場から、毎年楽しみにしている
アンジェロの語りと歌声
が聞こえてきました。

今年もヤングマンの曲が流れ、聖堂からまっすぐ広場に向かい
たくさんの人の輪の中に入り、舞台を眺めました。

”アンジェロ。アンジェロ!アンジェロ!!”と
アンジェロコールが聞こえてくる中

いつのまにか、肩よりも長いカーリーヘアのポニーテールは
茶色からグレーに変わっていることに気が付きました。


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お祭り会場で飲んでいたものは、ワインでなく
冷たいカンパリソーダでした。
Profile
写真 文章の著作権は
RIE OKUYAMA、Wine・Art Co.ltdにあります。
copyright(c) 2005-2017 
RIE OKUYAMA All rights reserved.


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