北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

July 2009

Enoteca Regionale

写真は、ピエモンテ州のエノテカ。(Enoteca Regionale)

エノテカ・レジョナーレ



















エノテカ・レジョナーレというのは、
ピエモンテのその地域のワインを展示、販売している州立のエノテカです。

その中でも、私がワイナリーの帰りに立ち寄ったり、日本からの方と
一緒によく行くエノテカ・レジョナーレは、

バローロ(Barolo)、バルバレスコ(Barbaresco)、
モンフェッラート(Monferrato)、ロエロ(Roero)
ガッティナーラ(Gattinara)です。

この1週間は、何度かバルバレスコ、バローロなどランゲ地方に行っていました。

バルバレスコ


















私と一緒にワイナリーに行かれた方、もし見てくださっていたら
本当にどうもありがとうございました。
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このところ、仕事後、午後帰宅してからの
15時近くから17時半までのビジネスタイムは、

遅い昼食を取ることもなく国際輸送会社、イタリア国内の運送会社に
見積りや引き取り予定日を変更の連絡のメールと電話に追われてしまっていました。

プーリアからの荷物がこちらに届く前にジェノヴァで止まってしまっていたのです。

ブログの更新がすっかり遅れてしまいましたが

その間、この町では、いつものように
青空がどこまでも続き、あぜ道にたくさんのトンボの姿を見たり

夕方、雹が降り、激しい雷の夜もあったり

夫が仕事の帰り道で出会った、ネコに襲われ、羽がなくなり
飛べなくなった鳩を連れて帰ってきました。
そして最後の力を振り絞って、朝までこの家の中で過ごした鳩がいました。

そして毎日でないものの、週に2,3回は、いつものように
バールで仕事後の楽しい時間を過ごしていました。

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週末の19時半。町のバールで。

バールで














町の人たち














”今日は、これね。”とケッティが持ってきた前菜とワインで
カウンターにある高いイスに座って、ロミーナと話していたら

楽しそうなロレンツォたちに呼ばれて。
町の人たちが集まる娯楽場は、ここしかないです。(笑)

*温かいパンの上にあるのは、ピエモンテでよく使われる緑のソース、
バニェット(Bagnet)とアンチョビ、黒オリーブ
そして、獅子唐のトマトソース煮込み。

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現在、農業をしている友達、30代の女性エリザベータは
トラクターのジョン・デール(JOHN DEERE)社を訪問するためアメリカツアー中です。
ツアーは、農協関係の仲間で、30名中、女性は2名。

”えっ。それは、とても楽しみね。”と言うと

”でもね、みんな父と同じ世代で、出会いがないの。どうしたらいい?
毎日会う仕事仲間は、ルイージ、そしてパパのヴィクトリオ。
町のバールにいつもいるようなおじ様。以上。”

ノヴァーラ県の風景と時の流れ。

ここは、今まで何度か登場した水田の中の古い教会です。

気が付くと、いつの間にか、入り口がグレーの壁で塞がれ
そのまま、水田で時が止まり、眠ってしまったように見えます。

水田の中の教会 1





















   水田の中の教会 2


















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そしてエリザベータ、ルイージ、ヴォクトリオの働く水田には
古いレンガが残されています。

農場跡




















おそらく昔は、お米の倉庫や農場がここにあったことでしょう。

古いこの地方の写真には、大きな馬小屋があり
ロバや馬が田畑を耕す農具を動かし、土を反転させ

秋には、収穫された穂を踏み、殻粒を取り離す脱穀も手伝っていました。

昔は、どこの小さな家でも、豚を飼育してサラミとして保存したり
すべて活用していたと聞きました。

ロバの煮込みなどの郷土料理も一部のレストランで残され
そして豚肉、ラードを使うことが多いのは、今でもそうかもしれません。

ここに来てから、それまで、よく使っていた子羊や仔牛肉でなく
アグリツーリズモは、もちろんのこと、町の友達との
自宅での食事会に並ぶメニューも豚肉やガチョウ、カモが多くなりました。

少し高級品となりますが、ガチョウのサラミというのもあります。

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週末のバールで。

ちょうど18時半を過ぎたところで、まだ午後の陽射しのままでした。

冷たいロエロ・アルネイスを飲みながら
カウンターのロミーナとテレビを見て話していると、

ロミーナが突然 ”わーお!RIE”というから驚いて振り向くと
ワインの横に、食前酒のおつまみが来ました。

ロミーナのお義母さんのアントネッラがにこにこしながら、

”明日は、ミラノに行くこともないんでしょ。
旦那さんもまだこの時間なら、工房で制作中で帰ってこないのでしょう。
ゆっくり食べていきなさい。”

黒米(Riso Venere)のリゾットとバルサミコと黒粒胡椒風味の豚肉のソテー、

週末のbar
















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21時20分、夕暮れの頃。
遠くにモンテローザがくっきりと見えています。

夏の夜






















この後、ストンと暗くなり、夜が訪れました。

自宅の敷地内の邸宅の入り口の扉がぴったりと閉められ
教会と水田と塀で囲まれた家の敷地内は、誰も入ることがなく
どこか隔絶された空間になっています。

大きな窓を全開して夜の空気を入れました。
すぐ近くでたくさんの虫の音が静かに響いています。

目の前のライトアップした教会を見ながら
週末の夏の夜の空気を楽しんでいました。

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窓を全開出来るのは、ここから20mしか離れていない
4月まで暮らしていた家と違い

家の周囲は、アスファルトの地面でなく、すぐ裏には、水田が広がり
とても蚊が多いので、すべての窓は、網戸となっています。

毎日の30分の散策で1日に3,4箇所も蚊にさされています。。。
一度、ラベンダーオイルを塗ったら、蚊は来なくても
蜂が寄ってきてしまいました。

バルバレスコへ

写真だけの短い更新です。
バローロからバルバレスコへ。

バルバレスコ 1


















バルバレスコ 2


















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バルバレスコのワイナリーの友達、ティッツィアーナと会う。

ティッツィアーナと 1



























シルヴィアと同じようにバルバレスコでは、友達のティッツィアーナがいます。

ティッツィアーナと 2






















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15時半には、もうノヴァーラに戻っていなければならないので

私1人ならば、そのまま帰るところでした。

今日は、ワインを試飲して商談することを考えて
ノヴァーラから運転手を頼んでいました。

彼は、この日の仕事の中で、アルバ近郊での昼食を楽しみにしていたようだったので
もちろん、少し早いランチをアルバ近郊の小さなレストランで。

グリシー二、パンとメインに普段、ノヴァーラ県では、食べることのない子ヤギと
ワインは、私だけですが、グラスワインがなかったので
ボトルで注文することにしました。

レストランの近くのワイナリーのバルベーラ。

ランチ 1

















そして、今まで、何度かブログに登場していたピエモンテ州の美味しいデザート
Bonet(ブネッ)。アマレットとチョコレ―トの香りでいっぱいです。

ランチ 2















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”町の中は、工事しているところでいっぱいですね。
この地方ならではの風景から少しずつ変わってしまうのかしら。”

何気なくそう、レストランの人に話しかけると、

”残念なことだが、そうかもしれない。今では、この地域は
見渡す限りブドウ畑さ。ワインが有名なおかげで繁栄してきたからね。”

”とても綺麗な丘陵地帯ですね。”

”いや20年前は、もっと素晴らしかった。
へーゼルナッツの木々(へーゼルナッツは、ピエモンテの特産。)
そして放牧されていて、牛もたくさんいて、菜園、果物の木々
そしてブドウ畑。、丘陵地帯の景色は決して単調でなく、とても賑やかだった。”

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グラス2杯にしていたので、ボトルにたくさん残ってしまったワイン。
レストランの人が持って帰れるようにしてくれました。

バローロへ

ピエモンテ州のワイン産地バローロの景色です。

バローロで 1





























バローロで 2




















到着するとまだ8時。

ワイナリーのシルヴィアとの待ち合わせ時間まで
まだ1時間もありました。

丘の頂で車を停めて、バローロの景色を眺めます。

バローロで 3




















朝食は、丘の上にあるラ・モッラ(La Morra)の町のカフェで
自家製のフルーツタルトとカプチーノ。

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そしてワイナリーでは、私の会社の設立と日本での酒類販売免許を
約2年間待っていてくれたシルヴィア。

シルヴィア























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この後、お昼前には、バルバレスコへ。

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水田の野うさぎ

いつもながら、更新が遅れてしまっています。
申し訳ございません。
写真ばかりの短い更新です。

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ピエモンテ北部ノヴァーラ県は、日中は、青空がとても綺麗で
夜中から明け方にかけては、雷雨になることも多いです。

そしてその翌朝、車窓からのアルプスの山々は、とても美しいです。

強い雨の降る夜中に古いレンガ造りを改装した屋敷跡の自宅の扉の隙間から
入り込んでしまったナメクジが田園地帯に戻しもらうおうと
夜明けまでじっと私のことを待っています。

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写真は、ピエモンテ州の自然保護地域にある友達、そして仕事のスタッフでもある
ヴィクトリオの田園です。

ヴィクトリオの水田の中にある湿地帯。
湿地帯


















湿地帯であるために、田園の中に自然の沼があります。

そして水田地帯に生息する野うさぎ。
写真のどこにいるかわかるでしょうか。
何匹も私の目の前を通り過ぎて行きました。

水田のうさぎ


















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そして自宅の窓から
21時半過ぎ。雷雨前の雲。

雷雨の前に




















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明日は、ワインの産地バローロ、その翌日は、バルバレスコです。
ピエモンテのブドウ畑の様子を皆さんにお伝えできるように
更新頑張りますね。

COLLINE NOVARESI ERBALUCE

夏のノヴァーラ県の田園地帯。
遅い夕方で次第に雲が夕日に染まりピンク色に変わる頃。

夏の田園と雲



























この地域は、所々、田園の中に廃墟になった古い墓地、
そして小さな聖なる場所が残されています。

田園の中の聖なる場所















廃墟のように誰も訪れることのないと思われた聖なる場所。

くもの巣だらけで木の扉がいつも閉ざされていますが
窓に緑が見えました。今でも誰かが時々訪れるのでしょう。

看板は、自然保護地域近くなので、この周辺で
携帯電話、ラジオ禁止などその注意書きです。

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ヴィクトリオに話すと、私のことをすぐに信じてくれた
不思議な体験があります。

私自身、怖くもなんともなかったことです。
でも怖く思われたら困ってしまうので、ここは、読みたい方だけに。
(読まない方は、次のワイナリーの写真へ)

ちょうどこの田園の散策中の出来事です。
2年前のある暑い夏の日の午後のことでした。

見渡す限り誰もいないところで、前方にも後方にも
誰もいないと思って自転車に乗っていましたが

目の前に、キー、キーと音を立てる古い自転車に乗った
農作業の服装をした初老の男性が現れました。

自転車をこの聖なる場所の前に停めると
扉を開けて入っていきました。

その後を追って、この中に入れるのかしら・・・と近づくと
人の気配もなく、木の扉は閉ざされ静かなままでした。

十字架窓辺とても小さな扉












気が付くと男性が私の目の前で停めていたはずの
自転車もありませんでした。

それは、ほんの数秒のことでした。

私は、目の前に広がる何キロメートルにも渡る田園と道を
しばらくとても不思議な気持ちで眺めていました。

私は、ここを通るたびに時々、あの日のことを思い出します。

現在は、大型トラクターが走り
機械化が進んだノヴァーラの水田地帯ですが

人々が大切にしてきたこの聖なる場所と
セピア色の写真に残された水田地帯の歴史が
生き生きと見えてきたような気持ちになったのです。

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写真は、ワイナリーで。

ワイナリーで


























昨夜の夕食のワイン

夕食のワイン

LUMINAE
COLLINE NOVARESI
Bianco DOC. ERBALUCE
2008
ブドウの品種:ERBALUCE 100%
アルコール度数:12.5%
BIANCHI







澄んで透明感のある麦わら色。
新鮮な柑橘類、パイナップル、ゴールデンアップル
かすかに芳香のある花を咲かせる常緑低木の香り
そしてその奥にミネラルの香りが感じられ
心地よい酸味が持続する白ワイン。
ここは、ピエモンテ北部。
そう、紛れもなく北のワインであると実感するのです。

食前酒でなく、夕食のメインのワインとしてでした。
この季節、よく自宅で作る夏のお米のサラダ
≪黒米(Riso Venere)、セロリ、トマト、ジェノヴァの魚介類
ノヴァーラ県産のワインビネガー
リグーリアの農家の新鮮なオリーブオイル≫

ナスやズッキーニ、赤ピーマンのグリル。

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今月は、仕事後の午後、そして時々、1日をかけてノヴァーラ県
そしてアルバ、バルバレスコ周辺のブドウ畑に行く日々が続きます。



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この前、日本に入荷したこの写真のワイナリーのワインは、完売しました。
次回は、8月前半になり、その時は、このエルバ・ルーチェも入荷します。

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RIE OKUYAMA、Wine・Art Co.ltdにあります。
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