北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

October 2009

お米の収穫が終わると

ミラノからの帰り道の光景。
ノヴァーラが近づいた頃。高速道路バスの車窓から。

Novara




















水曜日にヴィクトリオ、ルイージ、エリザベータが
そして先日、ジョルダーノが、お米の収穫を終えて

イザベラの家族の持つ水田は、11月5日に終わる予定です。

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夕方16時半に、近所のバールに行ってみると

bar 1





















収穫が終わったルイージが、のんびりとスロットをしていて

まだお客さんがいない店内では、ロミーナが座って
早めの夕食をしていました。

”あと10日間で、農場の仕事の契約が終わり、新たな契約を結ぶんだよ。
昔から、水田地域では、11月が終わりであり、始まりだった。
11月は、みんなで食事会したり、フェスタが続くよ。RIEも来れるかい。”

bar 2






















この地域では、まだ人と馬や牛の力によってた稲作をしていた昔の時代
11月というのが、特別な季節であったことを教えてもらっていました。

すべてのお鍋や家畜、そして家財道具を摘んだ馬車を引いた
昔の農民のイラストを何度か目にしていました。

農民は、契約が終わると家財道具を抱えて、次の契約先の農場経営者の持つ家に
引っ越していったそうです。

同じ農場であることもありましたが、たいていは、別の農場へと
旅をして引っ越していきます。

モンディーネが歌い、人々がワイン樽の上でトランプをしたり
アコーディオンを弾いたり、

農耕具の鍛冶で金属をトントンと叩く音が鳴り響いていた時代に
暖炉の隅に長時間おかれて、ゆっくりと野菜が煮込まれてスープを作って
ノヴァーラ風リゾットを作っていたので

”今の時代にガスで3時間以上煮込むのは、女性も働き、外に出ているから
年金生活の私くらいよ。”

モンディーネだったノエミちゃんのおばあちゃんがよくそう言っていました。
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そしてアグリツーリズモの入り口には、収穫された胡桃とリンゴが
販売されていました。

布に入った袋は、お米です。

アグリツーりズモで1


















アグリツーりズモで2



















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以前、何度かこのブログに登場した年の離れたお友達のひとりのノエミちゃん。
11月1日でもう18歳になります。

ブドウ畑の紅葉と白トリュフ

友達とアスティでランチを取った後、バルバレスコへ向かいました。

ブドウ畑の紅葉



















ここは、今まで、何度か同じブドウ畑を写真に撮っています。

青空とブドウ畑の緑が綺麗に輝いていた景色は、
10月中旬を過ぎてから紅葉し、今では、ブドウの品種ごとに
様々な色彩を持っています。

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ミラノで仕事を通じて知り合ったギャラリーで働くジュゼッぺとは
いつの間にか、午前中の仕事が終わってから
ギャラリーに立ち寄り、一緒にランチを取ることもあり

私の持参しているパソコンを見ると、
”PCあるなら、静かなこのギャラリーで仕事をして帰宅するといいよ。”と
提案してくれたりもしていました。

ある日、夫の作品が見たいと、休日に私たちの住む小さな町に
買ったばかりの黒いバイクでやってきました。

”RIEは、日中、ミラノにいて、しかも本当にメトロに乗っているの?
なんだか、1日が2回あるみたいだね。
ミラノから高速を使えば、1時間で来ることができる。また時々来たいよ。”


晴れた青空の週末に、再び、ミラノからジュゼッぺ
そしてクレモナからダ二エラがこの町に来て過ごすことになったのです。

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町で、しばらく過ごしてからランチに行くので
近くのゲンメかモンフェラートで食事にしようと思っていましたが

アルバでは、白トリュフ祭りが開催されていて

休日をノヴァーラの田舎で、そしてピエモンテで楽しく過ごそうと
来てくれていたので、アスティで白トリュフメニューを。
そしてその後、バルバレスコへ向かいました。

卵と白トリュフ。
白トリュフ 1

















フォンドゥータ(fonduta:ピエモンテ地方のチーズを牛乳と卵黄で
溶かしています。)と白トリュフ。
パンと一緒に食べるピエモンテのフォンデュです。

白トリュフ 2

















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ランチの後、友達ティッツィアーナの家族のワイナリーに行き
ティッツィアーナと、友達、夫が楽しそうに笑って話している横顔を見ていました。

ああ、そういえば、以前も、こんな光景を見ていたような気がする。
それは、友達、ヴィクトリオをティッツィアーナに紹介した時のことでした。

”RIEは、友達と一緒の時も、日本からのお客さんと一緒の時も、いつもこの席よね。”と
ティッツィアーナが笑い、楽しくどこか優しい時間が過ぎていきました。

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雨の日のワイナリーで

すっかり更新が遅くなってしまいました。
いつも見てくださっている方、どうもありがとうございます。

時間を見つけて、更新していきます。
どうかピエモンテでの暮らし、ワインを身近に感じて楽しんで下さい。

写真は、2日前の晴れた午後、お米を収穫中のルイージ。

ルイージは、毎日、晴れた日は、日没まで働いて
その後にバールに立ち寄ってカフェ、時々ワインを飲むのをとても楽しみにしています。

ヴィクトリオ、エリザベータは、夜間照明をつけて更に遅くまで収穫を続けます。
ヴィクトリオの楽しみは、帰宅後のバルベーラのワイン、そしてゴルゴンゾーラチーズ。

最後の収穫 1






















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星でいっぱいの夜空と透き通って凍ったよう気温の低い朝が続いた後
今朝は、ドアを開けると、何かに包まれているような
柔らかなしっとりとした空気でした。

今日は、雨の一日でした。
霧や雨の日は、いつもどこか温かく感じます。

夜になると、雨音が響く強い雨となっていきました。

まだ稲の収穫が終わってなく、あと1週間残っていると
昨夜、バールでルイージが話していました。

今日の雨で、また収穫が終わるのが延びてしまったようです。

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これは、今日でなく、少し前の写真です。
ゲンメの古いワイナリーにいた日も強い雨が降っていました。

ゲンメ 1























ワイン色に染まったブドウの圧搾機(Torchio)の中には、
この地方の品種ヴェスポリーナ(Vespolina)

伝統的なTorchioによって、上から下にゆっくりとプレスされていきます。

ゲンメ 2























時々、”バローロや、バルバレスコは、もっと濃い色をしているものだと
思っていました。”と言われることが多いのですが

バローロ、バルバレスコ、ロエロ、そして私の暮らすピエモンテ北部の
ガッティナーラ、ゲンメで使われている品種ネッビオーロ(Nebbiolo)は、
透明感のある輝くルビー色を持っています。

ネッビオーロは、発酵の途中で、すでにこれだけ色彩が違うのです。
後のグラスは、同じく発酵途中のメルロ―です。

ゲンメ 3























ピエモンテのワイナリーの中でも、やはりゲンメは、私にとって特別です。
ワインの試飲では、毎日の田園地帯での暮らしがそのまま、そこにあるからです。

ワインの試飲と一緒に出てくるのは、いつもノヴァーラ県のゴルゴンゾーラチーズ、
そしてノヴァーラ地方のサラミ、”サラミン・デラ・ドゥーヤ”

salamin della Duja:真っ白なラード漬けで保存されています。
ラードを紙で丁寧に取り除き切り分けます。


いつもこれらの前菜の準備をしていたアグリツーリズモでの日々を思い出していました。

この日のランチのメイン。
柔らかな仔牛肉の赤ワイン(ネッビオ―ロ)風味。

ゲンメ 4





















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収穫も終わりに近づいて

写真は、昨日の夕方、自宅の裏に広がる田園です。

夕暮れの田園 1






















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朝6時、いつも以上に冷たく透き通った空気でした。
まだ夜の延長のように真っ暗な空には、三日月と星が輝き
それは、まるでプラネタリウムのようで、あまりにも綺麗でした。

きっと今日もアルプスがくっきりと姿を現すことでしょう。

高速道路の入り口の駐車場に私の赤い車が入ってくると
通勤友達のシモーナが車から降りてきました。

バスの停留所まで、一緒に話しながら、地下道を歩く
ただ、それだけのために毎朝、待ち合わせをしています。

”まだ10月だけれど、RIEは、もう手袋をしてくると思ったわ。”と
手をこすりながらシモーナは、昨日、一日の出来事を話し始めました。

今朝、家を出る時の気温は、5度だったからです。
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暖房が入った真っ暗なバスの車内は、暖かく、落ち着いた空間で
カバンの中から手探りでパソコンを取り出しました。

ゲンメのワイナリーに行ってきた写真もありましたが
今日は、昨日の夕暮れの田園の様子をお届けします。

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私の周囲2km近くには、人の気配がなく
静寂な夕暮れの田園の中にいました。
時折、アイローネ(airine:鷺)の鳴き声が響きわたりました。

夕暮れの田園 2





















次第に収穫も終わりに近づき、煙のにおいが風に運ばれてきました。
収穫後の稲が燃やされているからです。

真っ暗な夜に、車で帰って来ると、遠くでオレンジ色の小さな炎が、
列を作って静かに燃え続けているのを見ることがあります。

夕暮れの田園 3






















アイローネが自然保護区画の小さな森に帰っていく姿。
この後、すぐに暗い夜が訪れました。

夕暮れの田園 4




















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秋のピエモンテの田園

写真は、日曜日の朝、窓から見えた空です。

日曜日の朝1






















そして今は、月曜日の朝です。
まだ日本との時差が7時間の夏時間なので
朝6時前の空は真っ暗で星が輝いて見えます。

外に出ると、ライトアップしている教会のわずかな光の中
レンガの塀に数多くの白く丸いシルエットが浮かんでいます。
気温の低い中、咲いているのは、日本の朝顔でした。

車のガラスには、水滴で曇っていました。
今朝の気温は、9度でした。

いつものように、まだ真っ暗な高速道路の車内から更新です。
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金曜日の夕方は、激しい雨で、その後、グレーの空が続き
このまま霧の季節が訪れるのかと思っていました。

青空が広がった日曜日の朝の様子です。
自宅を出ると、すぐに見えるのが昔の古いお米の倉庫と
戦いのあったころ、村民が避難して暮らしていた大きな建物です。

現在は、廃墟となって、使われていませんが
ピエモンテ州によって保存されています。


日曜日の朝2




















来年は、もっと早く種をまいてあげよう。
まだ次々につぼみを持っています。

日曜日の朝3





















雪の少ないモンテローザが見えます。

日曜日の朝4





















まだ収穫の終わっていない水田。
すでに収穫が終わったところもあります。
まだ10日間以上収穫が続きます。

日曜日の朝5






















青空で、見上げると木々がとても眩しいです。
この日は、ずっとこの町にいたので

ランチもディナーもゲンメのワインと
ノヴァーラ風リゾットのパニッシャでした。

日曜日の朝7






















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バローロのBRUNATEの畑で。

写真は、グリンツァーネ・カヴール(GRINZANE CAVOUR)の古城から。

Grinzane Cavourの丘から





















遠くが白く霞んでいました。

景色を眺めていると、犬の散歩に来ていた若い女性が話しかけてきました。

”ここからの見晴らしは、とてもいいのに少し残念ね。
でもこれが秋のピエモンテらしい風景と気候よ。”

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バルバレスコ、そしてゲンメの収穫の様子に続いて、バローロです。

バローロ村にある小さな家族経営のワイナリー。

以前、このブログで紹介した友達、シルヴィアの家族の畑です。
10月初旬の晴れた日、収穫は、シルヴィアの家族と従兄弟で行われていました。

土地は、ブルナーテ(BRUNATE)の畑です。
Cru BRUNATE

barolo cru brunate






















brunate




















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シルヴィアのお母さんが、覚えていてくれたこと。

2年前に初めて、シルヴィアと会った日、
何かのきっかけがあって、このワイナリーに来て
すぐにお互いにピーンときて

”私たちで何か新しく始まることがきっとあるような気がする。”と
そう言って、シルヴィアが2年間以上も待っていてくれました。

何がきっかけで知り合ったのか、しばらく考えてみたけれど
お互いに思い出せないでいると、シルヴィアが

”何かの偶然で、RIEが私たちのワインを飲んだのだと思う。”

”さあ、チーズを食べて。私は、初めての日のことは、よく覚えているわ。
このチーズのこと、あなたは、ノヴァーラ方面の北ピエモンテにはないと言って
嬉しそうに食べていたわ。サラミもね。”

今では、私がここに行くと、いつも、いそいそとシルヴィアのお母さんが奥で
このチーズやサラミの準備をしてくれるのです。


今日、帰宅すると日本から

”ワイナリーのご家族の温かみを感じることができ
とても幸せなひとときでした。”というメールが届き、

ワインを通じて、ピエモンテの暮らしと人々を伝えることができたこと
(ワイナリー訪問の仕事だけでなくブログもそうですが)

静かで深く心にしみて、幸せな気持ちが訪れました。
もっとたくさんワインの勉強をして、いいものを創りあげていこう。

そして、金曜日の今夜は、バローロのワインで過ごしましょうか。


以前の記事の中のシルヴィア 2009年6月13日



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ここのバローロの日本初入荷も、クレジットカード決済の手続きも済んでいるのですが
ゆっくりショッピングカート付きのサイトを更新できていない状態で
サイト上での個人の方への販売が遅れてしまっていて
メールでのご注文での対応のままになっています。
申し訳ありません。

シルヴィアのワイナリーのサイトでリンクしていて
RIEは、リンク完成は、いつなのと聞かれてしまいました。
この週末に頑張ってみます。。。

ノヴァーラ県の収穫の秋

車窓からの景色は、厚い雲に覆われています。
アルバからノヴァーラへ。帰り道の車の助手席から更新です。

車は、ヴェルチェッリ県に入ろうとしています。
次第に水田地帯が近づいてきました。

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バローロ、バルバレスコの風景が続いていたので
今日は、私の住むピエモンテ北部ノヴァーラ県の収穫の風景を。

赤ワイン ゲンメの生産地では、最後のネッビオーロの収穫が行われています。

1





















2





















ローマでソムリエになったばかりの頃は
ワインの持つ華やかな世界だけを見ていたように思います。

ピエモンテの農業地帯で農家の友達との日々の暮らしの中で
それが農業であることを実感しました。

3




















パルメザン(Parmigiano)チーズで作った籠の中に
この地方の赤ワイン、Sizzanoとトーマ(Toma)チーズで作ったリゾット。

4


















ワイン用のブドウですが、甘くて美味しいので夫と仕事仲間に。

ビオのネッビオーロ。
左右に翼のようにコブがある形がネッビオーロの特徴です。

5


















今の時期は、お米の収穫が行われている最中です。
遠くでは、収穫が終わった稲が焼かれています。

農家によって方法が違い、エリザベータ、ルイージ
そしてヴィクトリオの田んぼでは、収穫の終わった稲を
燃やすことなく土壌に戻すようにしています。

6





















仕事が終わったルイージ。

7























田園地帯から眺めた町。

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アルバからバルバレスコへ

朝、ノヴァーラからアレッサンドリアに向かう高速道路に入ると
すぐに霧で覆われ、前方の車のライトが白い景色の中に浮かびました。

この日もアルバからバローロ、バルバレスコの
取引先ワイナリーを訪問していました。

アルバ近郊のブドウ畑、そしてバルバレスコ村に住む
友達の家族とブドウの収穫の様子の写真です。


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アルバの街から丘を登ったところにある待ち合わせ場所のホテルへ。
車から降りるとアルバの朝の景色が広がっていました。

albaの朝 1





















albaの朝 2





















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そしてバルバレスコへ。

バルバレスコ村の家族経営のワイナリーの収穫の様子です。

”今年は、とてもいいわよ。”と嬉しそうに
ネッビオーロを見せてくれたティッツィアーナ。

”今日は、一番、ワイナリーに近いブドウ畑での作業。
昔からある部分で、50年近くの古いネッビオーロの樹の収穫が
始まったのよ。家族みんな近くで働いているわよ。

見て、父のジュゼッペが手を振っているでしょ。
母も一緒だから行ってみて。

テッツィアーナの家族と 1

















テッツィアーナの家族と 2






















テッツィアーナの家族と 3






















テッツィアーナの家族と 4
















テッツィアーナのお兄さん。

テッツィアーナの家族と 5






















テッツィアーナの家族と 6





















ティツィアーナは、ずっとこの収穫の季節を楽しみにしていたと言っていました。

農家にとって、収穫の季節は、特別で、幸せな家族の笑顔を見て
ワインに携わって仕事が出来ることを、とても嬉しく思いながら
ジュゼッペさんからもらった甘く、小さなそのブドウの実を食べてみました。

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RIE OKUYAMA、Wine・Art Co.ltdにあります。
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RIE OKUYAMA All rights reserved.


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