北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

February 2010

週末の時間

今までのブログでは、ずっと冬の雪景色が続いていました。

更新が出来なくなってしまっていた約10日間で季節が次第に変わっていきました。
その後、日没が少し遅くなり、夕方、明るい時間帯が長くなり
春が近づき、少しずつ日中の気温も高くなりました。

朝、出発する頃は、まだ星が輝いていますが、バスがノヴァーラを通過する頃には
遠くの空がほのかに青白く見え始め少しずつ明るくなってきています。
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週末の散策風景から。

モンテローザ(Monte Rosa)は、標高4634m
スイス、イタリア国境にそびえています。

田園3



















この日は、トリノからは、大きく見ることができるモンヴィーゾも
遠くに見えています。
イタリア、フランス国境にそびえるMonvisoは、標高3841m
イタリア最長のポー川は、モンヴィーゾを源とし、アドリア海に注ぎます。

田園2




















農家に残る水車。
この水車のある辺りで野ウサギをいつも見かけるので、きっと巣があるのでしょう。
今夜も、この農家の黒米でリゾットです。

農家




















散策中に、前方から手を振りながらよろよろと自転車でやってきたのは
同じ年の友達ロベルト。

ロベルト















帰り道に仕事中のエマヌエーラのところに立ち寄りました。

やっと私もRIEのブログにデビューできると喜んでいたエマヌエーラは
田園とサギの写真をバックに選びました。

お仕事の合間に。




















夕方、バールに行く前に、田園から自宅を眺めるとちょうど日が沈むところでした。

田園4




















バールの扉を開けると、午後、散策中に出会ったロベルトがいたので
"また会ったわね。でも、きっといると思っていたけれど。"と笑うと

背後には、その後に会ったエマヌエーラとファビオたちがテーブル席から
手を振っているのが見えました。

自宅から歩いて1分のところで、こんなに楽しい時間と空間が広がっているのだから
小さな町での暮らしは、大切な日々として、これからもずっと覚えていることでしょう。

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2月後半に、誕生日を迎え、バールにお花や飾りが届きました。
当日は、とても帰りが遅く21時近くになり、翌日も早かったので
ワインで乾杯したら、すぐに帰ったのですが
楽しい約30分間を過ごすことができました。

お誕生日の花 1














お誕生日の花 2お誕生日の飾り




















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まだ日曜日の夕方の16時です。

少ししたら、友達に会いにバールへ。
食前酒は、アルネイスの白いワインにしよう。

そし今夜は、ラ・モッラ村のワインを開けることにします。

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次回は、今夜のワインの紹介です。

シルヴィアからの写真

その後、シルヴィアからメールに添付されて一枚の写真が届きました。

写真の日付は、2010年1月24日。

"昨日は、一緒にランチありがとう。パソコンのデスクトップの写真を
RIEがずっと見ていたから、送ります。今年の冬、ブドウ畑から眺めたバローロ城。"

2010年冬





















バローロ村の丘の上にあるファレッティ候の居城であったバローロ城。
ピエモンテには、たくさんの古城が残っています。

この有名なワインの産地の地域には、バローロ城の他、カヴール城、
セッラルンガ城をはじめ中世の砦がたくさんあり、
ラ・モッラの丘の上からその輪郭が見えます。

一番最初にこの地域を訪れた時、丘の上から古城を見て
アルバを起点としてワイナリーを巡ったことを思い出しました。

ワイナリーの友達 シルヴィア

シルヴィア


























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ローマで、試飲会のホテルの会場やエノテカでいつも見ていた地名。
このピエモンテのワインの故郷でシルヴィアに出会った頃は、
トリノオリンピックで報道のコーディネートをしていました。
ちょうど4年の月日が経ちました。

バローロへ

バローロ村のシルヴィアのワイナリーに向かう車の助手席から。
冬のブドウ畑、へーゼルナッツの畑を眺めていました。

barolo へ 1






















barolo へ 2





















ラ・モッラの丘から雪に覆われたバローロ・ブルナーテのブドウ畑と
シルヴィアの家が遠くに見えます。

barolo へ 3






















私たちが、次に訪問するワイナリーの後に、お食事をこの近くでするようだったら
そのワイナリーの近くで合流して、是非、一緒にしたいとシルヴィアが言う。

行き先のワイナリーを告げると、シルヴィアは

"祖父がワインを醸造しはじめるその前に、ずっと、その有名なワイナリーに
私たちの畑のブドウを供給してきた歴史があるの。
今では、私たちは、伝統的な昔からずっと使っている大樽で
そこはモダンな方法へと道が分かれていったけれど。
いつもその高級なワインを造っているワイナリーに
ブドウを納めていたことを家族は、誇りに思っていたわ。"

"ずっとこんな冬の天気が続いていた中で、
外でRIEたちと食事が出来て本当に楽しかった。
ご馳走までなってしまって、本当にありがとう。
車の中にバローロ1本入れておいたからね。"

そういい残して丘を下ってバローロ村に帰っていきました。

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バレンタインとカーニバルの夕方

いつものように、通勤前の写真ばかりの短い更新です。

朝、みぞれ、そして午後は、冷たい雨が降っていた日曜日。
夕方になって、空が明るくなってきました。
窓から見えた雲が綺麗だったので、家の裏に広がる田園に向かいました。

夕暮れになり、自然保護地域の森に帰って行くアイローネ(サギ)
夕暮れ 2



















雪は、ほとんど溶けてしまいましたが、まだ雪の残っているところもあります。

普段は、門が閉ざされ、人の入ることのない教会の裏にある
彫刻の置かれた敷地内は、まだ真っ白な雪が残り
大きな塀の影になって日のあたらない駐車場にも雪が残っています。

田園に行ってみると、ある一区画だけ真っ白に雪が残っていました。
ここは、湿地帯になっている田んぼで、土を30cmも掘り起こすと
まるで水を入れ始めた水田のように、なってしまう場所です。

夕暮れ 1




















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バレンタインデーの日曜日。まだ人の少ない時間に、
カウンターで働いているロミーナと乾杯しようと立ち寄ったバール。

先客がひとり。
真剣にスロットをしているルイージ。
aperitivo 7

















しばらくして、アぺリティーボ(食前酒)のためのピッツァが焼きあがりました。

ボトルに入っていて選ぶことのできるグラスワインは、2ユーロだけなのですが、
いつもこの時間帯は、ロミーナがちょっとしたおつまみを用意してくれます。

aperitivo 1












バレンタインデーのディナーのために、
レストランのテーブルを準備をしているロミーナ。
aperitivo 2













町のカー二バルの日だったので、インディアンに仮装。

aperitivo 4












いつものバールで会う友達。
私の2月の誕生日がもうすぐ来ると話していたら
私たち3人は、同じ年だということがわかりました。(笑)

aperitivo 5











カーニバルで仮装した子供たちが、ヴィクトリオの運転するトラクターの
台車に乗って、小さな町を1周する予定でしたが
朝からのみぞれと雨で中止となっていました。

晴れてきた夕方遅くから、楽しみにしていた子供たちのために
小さな敷地内を1周することになり、

そこで参加者にふるまわれるトリッパの大鍋を作り終えて、
休憩時間に立ち寄ったマウロとクラウディオ

aperitivo 6















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農家までの道のり

写真ばかりの短い更新です。

農家




















霧の中、太陽が白くぼんやりと見えている午後
白く輝いている田園を散策しました。

写真でノヴァーラ県の雪の田園地帯をご案内します。
想像してみて下さい。

自分の立っている周囲は、半径1km以上の範囲で人の気配がありません。

まるで自分ひとりだけが世の中に存在しているような気持ちになり
目の前には、静かな雪の残る田園だけが果てしなく広がっています。
道も前方が霧で覆われています。

地平線と田園の境界が見えない真っ白な中
雪が溶けて流れている用水路のせせらぎだけが聞こえてきます。

家の裏に広がる牛舎を通り過ぎ、田園の道をまっすぐ2km歩くと
町の中心から最初に到着するのが上の写真の大きな農家です。

この農家の黒米とカルナローリ米が有名で、その他にバルド、赤米
そしてアジアのタイ米に近い品種で香りがとても高いアポロなどを販売しています。

この先が自然保護地域になり、舗装されていない道が
ヴィクトリオ、そしてグイードの所有する田園へ続いていきます。

私は、ここから家に向かい、写真を撮りながら町に戻っていきます。

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セージア川から来ている大きな用水路。
前回、凍っている田園の写真では、ここで黒トキの写真を撮りました。

用水路























道























用水路から続く足跡。水辺に生息しているのでしょう。
もしかしたら、ヌートリアなのかもしれません。

水辺の足あと




















家の裏に広がる田園。

田園と白い太陽




















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ワインのラベルを見て思った多くのこと。

木曜日の夕方、バールから出て、空を見上げると雪が降り始めていました。
その後も雪は、降り続け、再び、町は、モノトーンの色彩に変わっていきました。

再び雪になった。





















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雪の降る中、目の前を傘をさしながら、自転車に乗る外国人が通り過ぎていきました。
濡れないようにスーパーのビニール袋には、蛍光色に光るベストを入れていました。

中東からの移民のグループが、ここから10km先にある工業地域で
夕方から明け方まで働いていて、周辺の村には
彼らが共同で暮らす家があるようでした。

私が早朝、出発する時間には、仕事を終えて
真っ暗な車道を自転車で帰っていく姿を見かけます。

真っ暗なので、自転車に赤く光が点滅する電灯をつけていたり
蛍光色に光る作業用のベストを着て、仕事を終えて
冬の冷たい早朝に自転車に乗り帰っていくのです。

雪でうまく進まない自転車をのろのろと運転していく後姿を見ていました

まだまだ彼の目的地まで遠い。
工業地域に行くには、トラックが多い危険な車道をずっと行かなければならない。

生まれて暮らしてきた環境が違うと
こんなにも生きることへ強さが違うのかと
雪の中で、しばらくそんなことを思っていました。

ふいに、ヴェネツィアで暮らしていた頃に知り合った
明け方前に、各ホテルにパンを運ぶ仕事をしていた
移民の友達を思い出しました。

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今年の冬は、寒いので最近の夕食は、いつも温かいスープと一緒です。

ピエモンテ料理だけでなく、北イタリア アルト・アディジェ地方、
ウィーンやフランクフルトを訪れた時に、
食べたことのある味を思い出しながら作っていました。

アルト・アディジェの山の中にあるレストランで食べた
地元のスペック(燻製の生ハムの一種です。)きのこ、チーズがいっぱいだったピッツァ。

自宅なので、オーブントースターで、冷凍のポルチーニ茸
しかもチーズは、ピエモンテ北部ビエッラのトーマチーズで代用。

寒い冬のウィーンのカフェでは、いつも牛肉とタマネギ、パプリカが入った
グヤーシュスープを注文していました。

グヤーシュスープは、いつも作るので、自宅には、パプリカの香辛料やがいっぱいです。
セロリやニンジンなどのをお野菜も入れてビーフシチューのようにしています。

お野菜のコンソメスープに入った
大きなクヌーデル(ジャガイモと小麦粉の大きなニョッキのようなものです。)

アルトアディジェの代表的な品種 ラグレイン Lagreinのワインと一緒です。

今日のワイン

Südtirol Alto Adige
Rosso DOC
Lagrein
2007
ブドウの品種 ラグレイン100%
アルコール度数:13%
Kellerei Kaltern - Caldaro






このラグレインは、とても深いルビー色をしています。
森の果物、クワの実やブルーベリー、すみれの花、
そしてカカオやバニラなどの甘いスパイスの香り
その中に湿った森の中の落葉、土壌の香り。
タンニンも強く余韻がとても深いワインです。

北イタリアの品種 ラグレインは、私にとって興味深い品種のひとつ。
南チロル地方で、透明感のルビー色をしていることもあり、
硬質なミネラルを感じることもあれば
どこか土っぽいミネラルを持っていることも多いです。

ラベルにドイツ語とイタリア語が併記されていて、
ドイツ語の方が先に書かれていることで
私は、その思いを尊重したいと感じていました。

第一次世界大戦までは、オーストリア領・ドイツ語圏であったこの地方は、
戦争の結果、イタリア領となったからです。

ヒトラーとムッソリーニの時代に決められたベルリン条約によってイタリア領となり
今でもトレンティーノ アルト・アディジェ特別自治州
(Regione Autonoma Trentino-Alto Adige)と なっています。

ノヴァーラからヴェネツィア行きの列車に乗り、ヴェローナで乗り換えて
オーストリアに向かい、列車からイタリア、オーストリア国境のブレンナー峠を超えて
山間に広がる南チロルの小さな村の景色を思い出していました。

ドイツ語圏に入り、私は、その時、インスブルックで降りました。
列車から降りてホームを歩き出し、出発する列車を見送っていた私は、

突然、ヴェネツィアのゲットーで見ていたアウシュヴィッツに向かう
ユダヤ人のレリーフと鉄道が思い出されて
何かがはっきり繋がっていくことを感じていました。

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ワインのラベルを見て、ヨーロッパの持つ歴史と
私が暮らしていたヴェネツィアで見た景色を冬の夜に思い出していました。

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今、土曜日の朝です。空が次第に明るくなってきました。
きっと今日は、晴れた青空の中、美しい銀世界になることでしょう。

ヴェネツィアで移民の仲間と語り合った思い出は、このブログに何度か書いていました。
そのひとつは、こちらです。
2006年5月4日

夜に想い出したヴェネツィアの景色。
冬の夜の細い路地と小さな橋から眺めた運河沿いのオレンジ色の灯り。
通りから見えたカフェのウィンドーに置いてあった揚げたお菓子を
美味しそうだなと思ったときのこと。
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