北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

November 2010

地下の通路


ここは、ピエモンテのモンフェラートにある小さな村の住居の地下の通路。
ゲンメのワイナリーと同様にここにも雪を入れて夏までひんやりとさせることが
できる保冷室が残っていました。

001


昔は、とても寒かったのでしょう。神父さんの家を除いて、すべての家の地下に
それぞれのワイン樽が置かれている空間があり

地下を通じて、外を出ることなく、他の家に行くことができるようになっていました。
今では、ほとんど使われないまま、時が止まったようにそのまま残されているのです。

”以前と違いノヴァーラの丘の上が一面、氷で覆われることがなくなったから・・・。"
という言葉を思い出していました。

そういえば、何度か目にした戦前の水田地域の冬のモノクロの写真は
暗く冬の厳しい寒さ。
暖炉の前で農耕具を直す鍛冶仕事をする人々。
各過程に必ず1匹は、家畜として飼われていた豚で作ったサラミとラードを
使ったお料理とワイン。

冬の寒い中、豚が誕生するまでを追った一連のモノクロの写真。
最後に豚が生まれた時、人々がコップに赤ワインを注ぎ
(おそらく、ワインは、ヴェスポリーナです。)
祝う農家の人々の写真。

地下にいると、ピエモンテの昔の冬の様々な光景が
まるでタイムスリップをしたかのように次々と目に浮かび

階段を上がると、冬の木漏れ日が美しいピエモンテの丘の村の日常に戻っていくのです。
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以前のブログに書いたピエモンテの白ワインの地場品種アルネイスで造った
“Metodo Classicoメトド・クラッシコ”(瓶内2次醗酵方式で造られたスプマンテ)"For you"

1


本日、ミラノでのオフィスの仕事を午前中終えてから
私は、マルペンサ空港からミュンヘンで乗り継いで日本に向けて出発。
このワインは、アルバのワイン分析場の検査結果の書類を待ってから
私よりも2,3日遅れて、マルペンサ空港から成田直行便で日本に向かいます。

到着して、最初の1本は、自分自身で購入して父の墓前に供えようか・・・。
カレンダーを見て、日本帰国時の予定を確認しようと
キッチンにあるカレンダーを見ました。

日々の仕事に追われ、いつの間にかもう11月の終わりになろうとしていました。
ちょうど命日の日は、東京にいることに気づきました。

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ヴェスポリーナ その後。

大樽のある部屋は、昔、雪を入れて、夏まで保存していた氷室でした。
この地方は、昔、雪が多かったのでしょう。

大樽の横に小さな木の扉を開けると、ワイナリーの歴史が残った
小さなお部屋があります。

005


ゲンメ。

お米とワインの産地であるノヴァーラ県のこの地域を思い浮かべる時

いつも目の前に真っ白な霧と水田、暖炉のある古い農場、森のある丘、
寒く長い冬の夜、そこで寡黙に作業をする昔の農家の人々の姿が目の前に現われ
それが目の前の景色と人々と重なりあって、ゆっくりと去っていきます。

私の暮らすノヴァーラ県のワイナリーは、
友達シルヴィアの住んでいるバローロの持つランゲ地方の印象と違い
何ともいえない不思議な印象をいつも残します。


ゲンメの丘陵地帯。
ふくろうの棲む畑を探す。

map


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以前、ブログにヴェスポリーナの収穫、ワイナリーで黙々とひとりで
働いていたアンとネッロの様子を書きました。

その後のヴェスポリーナです。

大きなステンレスタンクの上まで登って、蓋を開ける。
ヴェスポリーナ 1


まだ醸造途中のヴェスポリーナ。
黒胡椒のようなスパイスの香りが2008年、2009年よりも強く
2010年のヴェスポリーナの特徴となることでしょう。

ヴェスポリーナ 2


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霧の水田地帯。

モンフェラート地方にある小さな村の古いキッチンの入り口にある
ブドウ圧搾機(torchio)

そして横には、古い井戸が残り、今でも農業用に使用しています。

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ここは、私の住む水田の町。秋の終わりの風景。

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ピエモンテ州の管理する自然保護地域の湿地帯が近く、
目の前を十字の州のマークとRegione Piemonte(ピエモンテ州)と
書かれた小型のジープが通り過ぎ、やがて霧の中に消えていきました。

025


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雨が続き、お米の収穫が遅れた地域では、11月になってもまだ、大きな脱穀機を見かけ

モンフェラートに向かう車窓から、その様子を見て、驚いたようにヴィクトリオが
私の方を見て
ひとこと ”ねっ。"と言う。(驚いたね。見たかい。)
【私の地域では、方言でよく”ね”と言う言葉を語尾につけるので
いつの間にか、私も、”チャオネー”地元の友達には挨拶をすることも。】

収穫が遅れ、黄金色のまま残ってしまった田園。自宅前から。
すぐ近くの教会も中庭にある聖堂も、そして自宅も霧で、すっぽりと覆われ
何も見えません。

田園


近所で一人暮らしをしているカブリエラおばさんが教会前の枯葉を掃除していて
"チャオネー。今日は、早かったのね。”

小さな聖堂の曇りガラスの向こうに、赤く蝋燭の火が揺れているのを見て
”今、開いているの。中に入ってもいいかしら。”
”もちろんよ。RIE。”

秋に私の暮らす町に立ち寄ってくれた鎌倉の方が訪れた時、
教会と聖堂が閉ざされていて、とても悲しんでいたので。写真を。
小さな聖堂のマリア様。

聖堂


特に、みほさんは、初めてのヨーロッパ旅行でしかもイタリアで最初の訪問地が
私の暮らすノヴァーラ県の小さな町周辺になってしまいましたね。(笑)

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アルバへ

霧の朝、モンフェラートの丘にて。

霧のモンフェラート


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この日は、アルバの白トリュフ祭りの見本市会場へ。

見本市


ヴィクトリオは、会場内で販売されているチーズを買うのを
とても楽しみにしていました。

ヴィクトリオ


アルバの会場を出発し、シルヴィアが待っているワイナリーに入ると
暖かな家族の空間が待っています。

この季節は、ワイナリーの家族は、白トリュフ犬と林を散策するのが日課です。
”そうでないと、白トリュフの香りを忘れてしまうといけないからね。"

"RIEの知り合いで買いたい人いるかしら。ねえ見て。昨日は、とても
大きい白トリュフが見つかったのよ。"と嬉しそうにタッパーにはいった
白い包みを取り出す。

シルヴィア


シルヴィアの笑顔を見ていたら、昨日のベルナルドが白トリュフ犬の
エバちゃんを見て嬉しそうな顔をしていたのを思い出しました。

次第に夕刻が近づき、今にも雨が降り出しそうなグレーの空と霧のバローロ。

シルヴィアの家の一部にあるワインの試飲用のお部屋では
オレンジの灯りとみんなの笑顔で白トリュフ、ワインの会話が続き
静かで、夜が果てしなく続くように長く感じられます。

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今も、車窓は、霧でぼんやりし、グレーの空が広がっています。

ピエモンテの人々は、ため息をつきながら
”また、この季節が来たわね。”と話すようになり
秋が終わりに近づきます。

この季節、暖かい家の中で、ゆっくりとワインやチーズは、もちろん
リゾットも赤ワインで煮込んだシチューも、チーズを溶かしたフォンデュや
野菜のスープがとても美味しく感じられ、

そして、家の外には、どこまでも静寂で暗い田園地帯が広がっているのです。

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白トリュフ犬と紅葉のモンフェラートの丘

アルバに向かう車の中から短い更新です。

夏に知り合い、友達になったベルナルドと白トリュフ犬を持つアンジェロと
モンフェラートの丘を歩く。

トリュフ犬と1



”昨日は、1日がかりで大きい白トリュフが見つかったよ。”とベルナルド。
この日は、小さなトリュフと黒トリュフ。

犬のエバちゃんが何か掘り始めました。
トリュフ犬と2




その後、紅葉のモンフェラートのブドウ畑の丘を歩く。

トリュフ犬と4





トリュフ犬と3



ベルナルドと話しながら登っていくと、急に心配になって振り返ると
一緒にいたはずのヴィクトリオが、遥かかなたに。。。

ヴィクトリオが・・・。


ヴィクトリオを待つ間、紅葉の丘を眺める。
トリュフ犬と5




トリュフ犬と6



ベルナルドが昨日の白トリュフを大切そうに持ってきました。

トリュフ犬と7



今、そのモンフェラートを通過。
紅葉の丘は、霧で覆われ、ところどころ紅くなった木々がぼんやりと
見えています。

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白トリュフ

今、バスの車窓からは、霧の田園地帯が続いています。
水田地帯を過ぎ、小麦、とうもろこし畑が続く中
バスは、ティチーノ川を超えて、ロンバルディア州に入りました。
大きな川には、霧が立ち込めて真っ白に見えています。

ノヴァーラ県では、週末から、長く冷たい雨が続いていました。

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写真は、先日、訪れたランゲ地方で。

レストランの窓から、ワイナリーの友達、シルヴィアの出身の町を眺める。
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バローロ村からそう遠くない、このすぐ隣にある町から
結婚して、今では、バローロで暮らすシルヴィアが、持ってきたもの。
それは、自分のお父さんが栽培するモンフォルテの地域にある畑で栽培する品種バルベーラ。

バローロにあるこのワイナリーがブルナーテの畑で栽培する品種ネッビオーロで造る
バローロ、ランゲ・ネッビオーロの他に自然で素朴な味わいのバルベーラ・ダルバがあるのは、
シルヴィアのお父さんのおかげなのです。

ノヴァーラ県の友達、ヴィクトリオをはじめ
ミラノのアートギャラリーにいる友人からも、頼まれることが多い
シルヴィアのお父さんのブドウから造られるバルベーラ・ダルバ。

自然で素朴な味なので、気がつくと、いつの間にかボトルの中のワインが消えていってしまう。
もともとは、家族のために造っていたワイン。

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014



シルヴィアのワイナリーの持つ白トリュフ犬で、
バローロの近くの森で収穫した白トリュフ。
008


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今週末は、モンフェラートの小さな村で白トリュフ犬と森の散策。
そして日曜日は、私の暮らす小さな町で焼き栗のお祭りです。
お祭りといっても、いつものように町の懇親会のようなもの。(笑)

素朴なバルベーラ・ダルバも日本行きの準備をしています。ワインの分析検査も終了。
シルヴィアは、このワインが日本にいくことをわくわくして喜んでいるけれど
今月、各ワイナリーへの私の支払い、・・・大変です。。。
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RIE OKUYAMA、Wine・Art Co.ltdにあります。
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