北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

January 2011

雪は雨になり、やがて霧の風景になりました。

昨日、家の裏側に広がる田園の様子
003


雪は、その後冷たい雨になり、今朝は霧の中、出発しました。
隣町を通過中にいつも見る電光掲示板は0℃とあり、
いつもよりも暖かい朝。

道路では、もうすっかり雪が溶けていて、
田園にうっすらと白く残っているだけです。
通勤前の短い更新。
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昨夜は、雪できっと人が少ないことだろうと思っていた近所の
バール・レストランは、たくさんの人で賑やかでした。

ロミーナは、黒いセーターと黒いエプロンの上から、見覚えのある
華やかなペンダントをして、カウンターに立っていました。

私が自分のために買った華やかなペンダントをロミーナの方が似合うねと
私がすると、そのままインドの女性に見えてしまうだけだからと笑って、
その後、プレゼントしたものです。

“ずっと来なかったけれど、どうしたの。”
“雪は、きっと今晩に溶けるね。”と話したり
カウンターから一緒にテレビのニュース番組を見ていました。

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レストランのテーブルに座った小さな子と何度も目が合うと
意識したように目をパチパチと動かして、
じっと見たり、メニューを小さな指でなぞりながら、
首も動かし一生懸命読もうとしている。
帰り際に、いくつになったのかと聞いてみると、小さな指で4歳と答える。

若い高校生の男の子が、家族のピッツァの注文を取りに来て
“どれが、オレガノが入っているピッツァ。それがお母さんのだから。
えっ。イカのフライの包みも注文あった?お父さんが後で追加したのかな。”
ピッツァ5箱とイカリングを受け取ると冷めないようにと足早にドアから出て行く。

一人暮らしで年金生活に入っているジュゼッペが
いつもと同じ席でテレビと新聞を見ながら白ワインを飲んでいて
“最近、来なかったけれど、どうしたのかい。”と話しかけてきて

帰り際に、夕食の小さな包みをロミーナから受け取る。
“今日は、ポークのグリルとリゾットになっているから、冷めてしまったら
温めてね。”

19時の近所のバールの風景。
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山形県の新清掃工場の建設について
タケダワイナリーのすぐそばにあり、ブドウ畑への影響や
そのイメージダウンもあり、清掃工場が建設されれば存続できないということで
建設反対の署名運動が行われています。

ゴミ処理所建設場所の押し付けあいでは解決しないと思うこと、
署名依頼がいろいろなワイン関係の知人を通じてソムリエやワイン愛好家や
ワイン醸造家でに来るだけでなく、私は、もっと、地元の果樹園などの農家の人たちの反対の声、
地域の人々の運動をもっと知りたい。

もし同じことがゲンメのワイナリーであったと仮定すると
その時は、おそらく、バローロやバルバレスコの醸造家、ワイン評論家よりも、
建設対象地域から外れているとしても農業の立場で
この地域をよく知っている近郊の稲作農家、畜産農家、ブドウ栽培農家、他のワイナリーなど
住民が積極的に意見を述べると思うから。

ここに建設予定になった行政側の経緯なども知った上で意見をしなければ、
公平ではないので、ここでは、事実だけ書いてある新聞社のページを
リンクしておきます。
http://mytown.asahi.com/areanews/yamagata/TKY201101240486.html
「ワイナリー守れ」 上山の新清掃工場建設に反対広がる

イタリアでは、環境保護対策のため、現時点で持っているレジ袋は、
使用することが許可されていますが
レジ袋の使用を禁止する条例が全国的に施行されて、布製の買い物袋などが
使われることになりました。スーパーマーケットだけでなく、
すべての商業店舗、そしてイタリアの全市民が条例の対象なのです。

反対だけでなく、同時に少しでもゴミが少なく解決できる案、条例ができればと願っています。

バルバレスコから

今朝、3時に起床すると、まだ夫は、夜から起きていました。
"今日は、いつもよりも温かいよ。雨のようだ。"

出発の準備をして、ドアを開けると、辺りがうっすらと白く
車の窓ガラスにも薄く真っ白な雪が残されていました。
隣町で信号待ちをしている時に、いつも見る薬局の電光掲示板の温度計は
+1℃で、いつもよりも温かい朝、まだ真っ暗なバスの車内から
通勤前の短い更新です。

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昨夜のバルバレスコ村のティツィアーナからのメールに写真が添えてありました。

RIE、ノヴァーラの方は、寒いですか。私たちのワインは、どうかな。
RIE のお仕事がうまくいっているといいけれど。
いつも来ると、私の父が作業をしているのを見るのが好きだと話していたから写真を送ります。

1


次の収穫に向けて冬のブドウ畑の剪定作業

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私とティッツィアーナの出会いは、アグリツーリズモを経営するアルバの女性の知人からの紹介で
機会があれば、アルバの駅まで車で迎えに行くので、来て見ませんかという
丁寧なティッツィアーナからのメールでした。

まだ私が、ワインの会社も設立以前で、ピエモンテからローマまで
ワインのマスターコースの講習と試飲会に飛行機やユーロスター、夜行列車で通っていた頃のことでした。

初めて会った時は、すでにメールで何度かやり取りをして、電話で声も聞いていたので
ピエモンテの他の地域に素敵な友達ができたようでとても嬉かったのです。

"ノヴァーラの方から、来てくれてありがとう。家族を紹介するわ。"
ティツィアーナが"パパ!"と呼ぶと、ステンレスタンクの上で作業をしていた男性が
振り向いて手を振り、奥の部屋からティツィアーナにそっくりなお母さんが出てきて

"ここにもいるよ。"と言う声が聞こえると、ステンレスタンクの中で清掃作業をしていた
お兄さんがタンクの中から顔を覗かせて笑っていました。

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今日は、カプチーノ。

青空になった日曜日の朝、マラソン大会がありました。
周辺の5つの町役場と、ノヴァーラ県、ピエモンテ州、そして
ゴルゴンゾーラチーズの会社が協賛する大会で、まだ今年で3回目です。

町のバールは、1週間前から、いつも、このマラソン大会の話題で持ち切りでした。
自宅前の田園で、ウォーミングアップをしているのは、バール仲間のマリオ。
気温は、氷点下4度。
"ちっとも温まらない。始まる前にもう数キロも走ってしまった。"と笑って
スタート地点に向かっていきました。
1

牛舎の前は、近郊の町から参加する人たちの車でいっぱいです。
出発、到着地点もこの町です。
2

いつもの町のバール仲間も参加。
3

大会の案内のチラシの写真から。昨年は、雪が降っていました。
4

年々、参加者も増えてかなりの人数が5つの町と田園を疾走します。
周辺の町は、私の暮らす町よりもさらに人口が少なく
400人ほどのところもあるにも関わらず、何百人もの人がスタート。
5


最後尾には、町の救急隊のリーダー、アンジェロの救急車と小型バスが
ゆっくりと目の前を通り過ぎていきました。

アンジェロを見て、ふいに、この町での暮らしが少しずつ楽しく感じるようになった時期のこと、
決して静かな田園の風景をひとりで眺めているだけでは、得ることができなかったこと
町のたくさんの見知らぬ人が、町の知り合い、そして友達になっていった生活を思い出す。

きっかけは、いろいろとあって、ひとつではなかったように思い
それは、ヴィクトリオと知り合い、町の夏祭りでの日々、
そして明るい町の救急隊のアンジェロの生き方にもあったかもしれなかった。

カメラを持つ手がすっかり冷たくなっていました。
温かいカプチーノを飲んで、仲間のゴールを待つことにしようと
ロミーナが朝から働くバールに向かいました。

ドアを開けると温められた甘いブリオッシュとカフェの香りでいっぱいで
アニーバレが、"RIE、いつもと来る時間が違う。間違えちゃったかい。"と笑う。
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ゲンメにて

帰りの高速道路からの車窓は、霧が続き、バスを降りて駐車場から
車に乗り、左右に果てしなく田園が続く道に入ると
日中だというのに、白い景色の中、前方にかすかに見える白線を見ながら運転する。

対向車のライトもフィルターがかかったように小さくぼんやりと見えるだけでした。
霧の中の運転は、いつしかとても好きになっていました。

教習所に通っていた頃、この町を1日に数本だけ、鉄道駅まで行くバスがあり
約30分の道のり、人が少ないバスの中で、いつも運転手さんにその運転の技術について
教えてもらうようになりました。そんなことを昔、何度かブログに書いていたこともあります。

霧が深くなると、霧の正体を見ようと冷静になる。決して怖がることはないと
教えてくれたバスの運転手さんがいて、町の通りを歩いていたり、私の赤い車が見えると
クラクションを鳴らして、手を振っていました。

あれから、この路線は、別のバス会社が運行することになり、町の通りで
その姿を見ることはもう2度とないのですが、運転が楽しく好きになったきっかけでした。

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霧の日々が続き、日中でも暗く、時折、霧の間から一瞬、太陽が
白く見えると、再び霧で覆われて隠れてしまう午後に
私は、ゲンメに向かいました。

ワインでその地名は、有名であるけれど、そして、この地方は、静かな農業地域で
華やかさは何もないけれど、住んでいる地域なので暗い寒い冬でも
いつも落ち着き、帰ってくるといつも温かく感じられ
高速道路を出ると、ああ・・・帰ってきたと毎日、そう思って
暮らしているのです。

1912年10月24日と記されているゲンメの町の写真を眺める。
今と同じ景色で、セージア川の石とノヴァーラの丘の土で造られた
レンガの家が続いています。
昔の写真

ここに立ち、昔の人々の暮らしを想像する。戦いで周囲に堀がめぐらされ
石で守られるように造られた農民の人々。
ここから数キロ離れた私の町では、農民の避難所は、お米の倉庫としても使われ
ここでは、戦いの時代が終わると、この建物の中でワインが醸造されるようになりました。
再び試飲に 1

"今日は、どうしたのかい。まあ、ゆっくりしていけばいいよ。"と
ワイナリーのアントネッロが言う。
再び試飲に


なんだか、家に帰る前に、ワインのそばにいたくなったから。
そして、それにこの地方での日々の暮らしを大切に感じとりたくて
それに、ワインの話を聞きたくなって、ここに来たのです。

ここでの暮らしは、人生の中でとても大切にしたい日々。

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町のギャラリーの庭から

町で過ごした週末、ギャラリーで管理人をしているトリノの友人に会いに
そっと高い塀に囲まれた空間に入りました。

ここは、町の中で最も歴史あり優雅な館であり、中世の時代
サヴォイア家の邸宅であり、この豊かな水田地帯を領有していました。
現在は、画商の持つ個人の彫刻のギャラリーになっています。

画廊の庭で1


庭から古いレンガのままになって廃墟となっている
中世の時代の農場と農民の避難所を眺める。
画廊の庭で2


ここに引っ越してきたばかりの時は、優雅な館に続く、このギャラリーも
塀の向こうに見える中世の農場のように、古いレンガで屋根が崩れ落ちていた
廃墟となっていた空間でした。

それまで、私がローマ、夫がカッラーラで暮らしていたのが
なぜ、ここで暮らすようになったのかと尋ねられるのですが

それは、このギャラリーの空間に招待され暮らすようになったのであり
私は、ここから約20kmほど離れたノヴァーラ駅からローマまで
時には、マルペンサ空港やリナーテ空港から飛行機で
ワインの講習や試飲会で週に1,2度、通うようになったのです。

いつも安定すると、すぐに次に向かってしまうところが私にあり
当時、イタリアでの暮らしを新しくしてみたかったこと
そしてトリノオリンピックの1年前で、次の仕事の準備にピエモンテで
暮らすことが都合がよかったこともありましたが

レンガが崩れ落ち、廃墟となっていた未来のギャラリーの空間を見て立ち尽くしていました。

今、思うといろいろなことが安定していた頃よりも
何もなかったところからイタリアでの生活を築いていこうとしていた頃の私は
とても面白い生き方だったように思う。

そう気づいたのは、最近。
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そして、自宅前の田園は、霧が広がっています。
霧の午後


早い夕方にいつものバールで休日の食前酒タイムを過ごす。
時々、いつも地元のワインやネッビオ―ロばかりでなく
他の地域のワイン、ブドウの品種の味を選ぶことがあります。

それは、特殊な味でも樽の風味のあるワインでなく
必ず同じ品種を100%使っているどこまでもシンプルなワインで
品種の特徴を確かめる。

週末のバール


ロミーナがお皿にゴルゴンゾーラ、サラミ、アンチョビがのせられた
温められたパンを持ってくる。

Cabernet Sauvignon
D.O.C. Friuli Grave
品種:Cabernet Sauvignon 100%
アルコール度数:13%
CABERT

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今朝は、濃霧でフォグランプを点けて、出発しましたが
水田地帯が続く道路では、道路の境界が霧でぼんやりとしていて
速度を落として出発。

もうミラノの地下鉄。地下鉄の中で立ちながらブログを送信。(笑)

パオロから届いた写真

ここ2,3日、霧で氷点下1,2度であっても日中は、晴れて気温も上がり
空がとても綺麗に見える冬の日々です。
帰り道


今朝も隣町で信号を待っている間、薬局の電光掲示板の気温を見ようと思ったけれど
霧でぼんやりとオレンジ色の光が見えただけでした。

とうもろこし畑の横の車道は、まっすく直線に2km続いています。
夜明け前の真っ暗で霧の朝、野うさぎが飛び出しそうに何度かなり
スピードを緩めると、そのままじっとしている野うさぎもいれば
今朝は、急いで道路を道路を横断して反対側の農閑期の水田に姿を消していきました。

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ツイッターでロエロ・リゼルヴァのワインを飲んだ時のことをつぶやいたその後。
私は、友達のワイナリーのパオロに電話しました。

"そうか。お父さんもお母さんもいるから、時々遊びに来たらいいさ。
あいかわらず、暖炉の前の椅子に座って、本を読んだり、散歩したりしているよ。”
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アルバの白トリュフ祭りの終わりの時期、
ちょうど私も日本一時帰国の準備をしていた頃のことでした。

トリノからランゲ地方にハイヤーで向かう予定で、トリノで待ち合わせしていたものの
濃霧でトリノ方面の高速道路に事故があり高速バスが予定時刻を大幅に過ぎても
来ることがなく、急遽、駐車場に戻りそのまま私は、一般道で南に向けて走りました。

トリノから、アルバまで、いつもパオロのいるロエロ地方の街を通過することを思い出し
パオロに、困っているから、今日一日、ワイナリーに私の車を置かせて欲しいこと
そして、ここでトリノの人と待ち合わせして、帰りもここまで戻ってくるからと電話で相談すると

"僕もモニカも配達で、今、ボローニャに向かっているんだ。
ワイナリーには、僕たちは、いないけれど、ワイナリーの敷地内に両親が暮らしているから
大丈夫さ。パパに伝えておくよ。"

その後、霧で絵のように幻想的なモンフェラーと丘陵地帯、アスティ、カナーレの街を超えて
ヴェッツァ・ダルバに到着すると、門のところで2匹の犬と一緒に待っていた男性が
車に向かって手を振って待っていてくれました。
それがパオロのお父さんです。

"トリノの方から今の時間に出るなら、まだ時間がかかるから、
迎えに来てくれる車が到着するまで、ゆっくり私の家でカフェの時間にしよう。"
"2人の息子は、もう独立してワイナリーに仕事にここまで来るもののそれぞれ
ロエロ地方の別の町に家がある。妻と姉と高齢者3人ののんびりとした暮らしさ。"

暖かい部屋には、チョコレートとへーゼルナッツ、カフェが用意してあり
ここでしばらくの時間を過ごすことになりました。

ワインとへーゼルナッツだけでは、暮らしも大変で、狩猟解禁になると
野うさぎやキジの狩りもしていた時の話。狩りの名人の面白い友人の話、
暖炉の上に飾ってある写真を見せてくれながら、この地方の昔の話を
懐かしそうにそして、笑い話もあり楽しそうにパオロのお父さんが話していました。

パオロのお母さんが途中、今日、1日仕事でおなかが空いた時に食べなさいとチョコレートを
たくさんくれて、帰りに立ち寄った時には、ナプキンに包まれたたくさんの
チョコレートのクッキーを車の中で食べなさいと渡される。

まるで子供に戻ったように、私もそれに従って、運転席の横に置き
ノヴァーラに向けて、出発しようと門を出てバックミラーを見ると
パオロの家族が門から出て車を見送っているのがいつまでも見えていました。

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"ロエロ・リゼルヴァは、以前のラベルの時のワインに似ているような気がするのよ。と言うと

”今、パソコンの前にいる。すぐに送ってあげることのできる
お父さんの写真があるよ。ワインを試飲しているいい写真だよ。”とパオロが送ってくれました。
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Foto in Bianco e Nero Pap��� (2)


セーターを着て、暖炉の前で、へーゼルナッツを割りながら、狩りの名人の友人の笑い話を楽しそうに
話していた時とまた違った一面を見たような気がして、

もうすでに、販売は、していない棚に飾ってあった昔のワインを思い出しました。

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St. Magdalener

霧雨で遠くが霞み、モノトーンの景色が広がる日曜日は、ずっと自宅で過ごしていました。
パソコンで仕事が終わった午後、誰かいるかなと近所のバールに行ってみると

入り口近くのテーブルでは、小学生の男の子たちが
バールに置いてあるスポーツ新聞を広げて
アイスクリームやペットボトルの炭酸水をを手にしながら
顔を寄せ合って熱心にサッカーの欄を見ていました。

そして、カウンターの近くのテーブルに、お客さんがまだ少なく
テーブルでくつろぐロミーナとルイージ、隣の町から来ていたエルネスト。
日曜日の午後


髪の長かったエルネストがすっきりと短くなり、聞いてみると
"もう年齢的に熟してきたから、長い髪形よりも
もっと本質を身につけたいからね。すっきりさせてみたよ。"

"おお、そうか。こっちは、床屋代が大変だから長くなったままだよ。"と
スロットマシーンで5ユーロ負けてしまって、がっかりしたルイージが言う。

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"今日は、何にしようかな。エルネストは、いつも通りボナルダか。
私は、ヴェスポリーナにしようかな"と言うと

"RIEがエレガントで軽いけれど好きだと言っていた
アルト・アディジェ(Alto Adige)のワインを注文して入荷してあるわよ。"

ワイン1ワイン2
















SÜDTIROL ALTO ADIGE
Classico ST.MAGDALENER
Rosso DOC
2009
ブドウの品種:Schiava , Lagrein
アルコール度数:12.5%
Kellerei Bozen

弱いルビー色で透明感があり
キイチゴ、すみれの花など果物や花の香りがとても優しく綺麗。
丸みをおびた優しい口当たり。

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外は、霧雨で、水滴が飛沫したようにしっとりとした空気。
霧の週末


少し前までいたバールのワインの色、温かな空気を思い出していました。

家に帰ったら、オリーブとチーズのパンを焼いて生ハムと一緒に、
野菜スープ、そして何かアルト・アディジェのワインを
飲みたいと思い、自宅に保管しているワインの数々を思い浮かべながら
教会の横にある大きな木の扉をあけると、

家の窓からオレンジ色の明かりが漏れていて、夫が用意していた
野菜スープの香りがしてきました。

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シルヴィアから送られてきた写真

祝日のお昼前にロミーナのところに立ち寄ると元気がないので尋ねると
熱があって少し大変と力なく笑う。

祝日でレストランには、次々とお客さんが入ってきて
ロミーナは、隣の部屋に案内してまたカウンターのレジに戻ってきました。

“22時過ぎまで今日もいないといけないの?”
“もちろん、そうしないといけないわ。”

カフェのところでもたれながら大きなカップに入った紅茶を飲んでいました。
外は、曇りで霧でかすんでいた祝日のお昼のこと。

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新年おめでとう。今月は、来るのかしらとバローロ村の友達シルヴィアからメールが届き開くと
『もし、次にリゼルヴァのラベルを作るとしたら、どんなデザインにする?"』と写真が添えてあった。
1



初めて出会った数年前、まだ私がイタリアだけで仕事をしていて
日本にワインを輸入することも会社も設立してなかった頃のことでした。

"そうね。バローロの文字がデザインと一緒になってしまって見難いわ。
せっかくブルナーテという素晴らしい畑のバローロなのに。"

そう私が話したことを覚えていたシルヴィアは、同じ色で文字のデザインと大きさを
変えてみると言い、その後、今のデザインになったのです。

あの頃は、私が個人的に自宅に、ピエモンテの友人に、イタリア人やスイス人の
ワイン会の時に購入するだけだったけれど、シルヴィアは、いつか
RIEと一緒にきっと仕事をすると思っていたからと言っていたことを思い出す。

私がとてもしてみたかったことは、きっとワインの輸入の仕事をするということでなく、
異国であるイタリアで現地のピエモンテの人と協力してお互いの分野で仕事をしていくということで
それが、この国では、自分の専門を活かしたワインだったのだと突然に気づく。

いろいろな国で働いてみたいと思ったこと、留学していたカナダで実現しようと
毎日8kmのジョギングで体力をつけたり、病院で救急の研修などもしたことがあった。
今、考えると、その時に一緒に研修をしていた移民の外国人含めて、
教官も英語が母国語でなくヨーロッパの出身である中
いろいろな国の人の中で、異国で異文化で働くのは、とても興味深くわくわくすることで、
そういう世界にずっといたいと思っていたのが
分野がまったく違うけれど、今に続いているように、はっきりと見えたような気がしていました。

私は、休日の午後、メールに添付されたシルヴィアからの写真をしばらく眺め
返信ボタンをクリックしました。

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今日も、心配だから、仕事の帰りにロミーナのところに立ち寄ってみます。

寒さも厳しくなく、霧も窓の凍結もしていない朝。

高速の入り口に入るまで、いくつかの町を通過していきます。

それぞれの町で、クリスマスのイルミネーションが異なり
星のペンダントのようなイルミネーションを通過して、

隣町に入ると、小さな光のカーテン、その隣の町は
クリスマスツリーやベルの形が町の大通りを誰もいない夜から
まだ車の行き来が少ない暗い朝も静かに照らしています。

車の窓からそれぞれの町の光を見ながら、バス乗り場に到着。
このクリスマスの飾りは、明日1月6日まで。
明日は、祝日になるので、今朝は、通勤前に見る最後の景色。

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通勤前の短い更新です。
今日は、昨日のおやつを紹介(笑)

私が、BIOのアグリツーリズモで収穫されるりんご、じゃがいもを買うこともあれば
夫は、隣の県まで行き、朝早くから開いている八百屋に行くこともあります。
オーナーのこだわった野菜選びと八百屋にかける情熱があって
その野菜、果物を手に取ると、生きているようでお料理をするのが
とても楽しくなるのです。

八百屋でもらってきた柿は、大きなりんごと同じくらいあり、とても
甘く熟しています。

日本に滞在中に、山形県のイタリアンレストラン、アル・ケッチァーノさんの
庄内柿と生ハムとチーズのお料理が印象に残っていて
それを思い出し、冷蔵庫から生ハムを取り出しました。

柿とプロシュット・ディ・サン・ダニエーレ.(Prosciutto di San Daniele )
1


そして家には、やはりその八百屋で買った大きな木箱に入ったりんごがあります。
ヨーロッパの12%のりんごは、北イタリアのアルト・アディジェから。

Alto Adige IGP (Indicazione Geografica Protetta:保護指定地域表示)
Val Venosta (Bolzano県にあります。)
2


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明日、6日は、Epifania(エピファニア:御公現)の祝日。
毎年、ルイージは、この日が来ると休暇が終わり、とてもがっかりする日です。

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SACCHERO

バルバレスコのワイナリーで。
BARBARESCO RABAJAが静かに眠る昔からのカンティーナだった部分。
友達ティッツィアーナのお母さんが毎年、ボトルを積み上げます。

003

ティッツィアーナにそっくりな笑顔のお母さんの顔と話し声を思い出す。
今日は、テッツィアーナに電話して、次のワインの輸送について
相談してみようか・・・。

オフィスの仕事に向かうバスの中で、手探りで読書用のライトを点け
2011年の新しい大きな手帳を取り出しました。

昨年の今頃は、丘陵地帯の大通りに除雪車が来るまで雪で車も出せないと
"RIE、新居の私の家が孤島のようになってしまったわ。"と
ティッツィアーナが話していたことを思い出しました。

一度、夫とミラノのギャラリーで働く友人を連れて行ったことがあってから
いつしか、アートや大理石の彫刻にとても関心を持つようになって

会うたびに、目をキラキラと輝かせながら、町で見かけたという彫刻や
雑誌で見たアートの写真について語るようになっていくのを見て
なんだかとても嬉しかったのです。
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クリスマスのギフトで毎年貰うお菓子。
もうずいぶんと年末年始に食べて減ってしまいましたが、ロエロのワイナリーに行く時に
立ち寄ることもあるカナーレのお菓子屋さん(PASTICCERIA)のお菓子で
特に好きなのは、Duchesse(白い包みに緑色で貴婦人のイラストのもの)
ラムの香りがたっぷりで、へーゼルナッツとカカオのしっとりとした生地の中に
チョコレートのぺーストが入っています。

007

PASTICCERIA SACCHERO
Canale (CN) Via Roma 39 

(通勤のカバンの中に入れて時々、生地がつぶれてしまっています。)

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新春のワインは、2004,2007年のバルバレスコ。
005002












現在、1997年、2003年を日本に輸入して、そしてリゼルヴァを検討中なのですが
もっとピエモンテの友達と普段、飲んでいるように若いバルバレスコを
中心にしてみようと突然、思い立って、箱から2007年を取り出しました。

森の果物の実。それは、熟しているフレッシュな果物でとても綺麗な酸味。
時が経過してしまう前に、今あるこのどこまでもエレガントな味わいを楽しみたいと思った。

BARBARESCO RABAJA
Rosso DOCG
2007 /2004 
ブドウの品種:Nebbiolo 100%
アルコール度数:13.5%
GIUSEPPE CORTESE
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2011年が始まり、とても楽しみ。

Felice anno nuovo!

新年おめでとうございます。

春が来るまで静かに眠る水田。
JPG

12月31日から1月1日にかけての新年のディナーを終えた稲作農家のアグリツーリズモのレストランは
1月1日に清掃され、2月初めまで、長い冬の休暇に入ります。
毎年、この期間、オーナーのグイードとマリアは、南仏やスペインの農業視察
そしてマリアの故郷であるナポリ近郊でヴェズーヴィオ火山の近くで過ごすのです。

農閑期に入り、稲作農業が本業の友達のヴィクトリオ、そしてエリザベータも
バカンスは、いつも冬で、ヴィクトリオは、コスタ・リカへ趣味の野鳥撮影に旅立ちました。

私、そしてルイ―ジをはじめ、エルネスト、ジョルジャ、ジュゼッぺなど町の仲間たちは
いつも通り、バールで楽しいひとときを過ごしています。

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今年、2011年を迎えたのは、自宅から歩いて1〜2分の近所のバール・レストランでした。
新年を迎えるために、夕食の開始時間も遅く、20時に来た時は、誰もいなかったのが
22時近くになると満席になりました。

テーブルに座ると、最初に出てくるのは、お正月のメニューのザンポーネ(Zampone)と
コテキ―ノ(Cotechino)という豚の肉、脂、皮で作った腸詰めとレンズ豆(Lenticchie)
"お金が貯まるように。"とお正月は、レンズ豆の煮込み食べます。
cotechino

毎年、大晦日から新年にかけては、特別メニューで開始の時間もすべて決まっているのですが
今年は、気軽に子供たちがピッツァを注文したりできるようにとアラカルトにしたとロミーナ。

それでも、華やかな雰囲気を少しでも演出したいと前菜ビッフェもメニューの中に入っていました。
008

この日、私は、風邪で、夫からも無理しないで家で寝ていた方がいいとまで言われていたけれど
楽しみで来てしまっていました。アラカルトだったので、少しだけです。温かい牛肉の赤ワイン煮と温野菜。

新年になった瞬間に、電気を消して子供たちの前で小さな線香花火を見せるという打ち合わせで、
その練習をするルイ―ジ。
その後に、アオスタのカジノに行くと、服装も決めています。防寒用のシャツの下には、ネクタイ。
2010

こちらは、2011年午前零時。
数時間前に予行演習をしていただけに、子供たちの前で自信にあふれています。
眠そうにしていた女の子も目が覚めて、ルイ―ジの近くに寄ってきました。
2011


本人は、操作方法がわからないというルイ―ジの待ち受け画面を勝手に変更して
みんなでお腹を抱えて笑い、笑いすぎてお腹が痛くなってしまった2011年の始まり。
まるで小さな子供のようないたずらをして、みんなで楽しく笑う。

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最初の写真は、自宅裏に広がる水田で、今までにも何度もここに立っても眺めると空を見上げて
深呼吸しています。
何もない町、そしてレンガが崩れた農家や家並みを見て、"壊れかかった町"に来てしまったと
思ったこともありました。そしてこの風景に町の愉快な仲間たちが加わった頃から、
いろいろなことが動き始めました。今年もこの町とそして時々、日本で頑張ります。
Profile

RIE

写真 文章の著作権は
RIE OKUYAMA、Wine・Art Co.ltdにあります。
copyright(c) 2005-2017 
RIE OKUYAMA All rights reserved.


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