北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

December 2011

今年もあと少しです。

日本と時差があるので、こちらは、まだ早い午後の時間ですが、すでに日本では
年越しそばを食べたり、ご家族で楽しく過ごしている時間でしょうか。

私は、いつも通りの週末の土日なのですが、来年にしていきたいこと、
これから頑張っていきたいことを考えて、パソコンの前で仕事、
そして時々、キッチンに行き、トーマチーズとワインです。

ピエモンテは、冷たい空気で青空が広がり
明け方も無数の星が静かに輝いていました。

Facebookページと写真が重なりますが、ワイナリーの窓から
年末のバルバレスコのラバヤ(Rabaja)のブドウ畑です。

友達ティツィアーナのお父さんのジュゼッぺさんが、寒い中、黙々と丁寧に働くのを
窓から眺めていました。
ジュゼッぺさん

Giuseppe Corteseにて。
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日本滞在中に、訪れた軽井沢は、今日のピエモンテと同じように
凍るような冷たい空気と青空が広がっていました。

舞浜に立ち寄った後、急に思いたって、東京駅からお昼過ぎに向かった軽井沢。
その翌日には、軽井沢でワイン会もあり、2日続けて軽井沢に向かうことになるけれど
私は、どうしても行っておきたいと思い、東京駅から新幹線に乗りました。

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遅いランチタイムに。
お豆がたっぷり入ったジェノベーゼソースのパスタ。
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浦安市(舞浜)にある倉庫が、震災後、縮小してしまったこともあり、
入荷と同時に、多くをすぐに出荷しなければならないような状態になっていました。

イタリアから、いくつかのワイン倉庫に連絡を取りながらも、私の気持ちの中では
保冷倉庫でなく、ピエモンテのワイナリーと同じような状態にしたいという思うようになり
ワインが静かに季節を感じて時が過ごせるようにと、
東京からも近い、軽井沢の山麓を視野に入れていました。

”現在、使ってもらっているバルバレスコのワイナリー(Giuseppe Cortese)の
バルべーラ・ダルバ2006年のワインは、その多くが震災で損傷してしまったので
残りは、あと数本なのです。ワイナリーの在庫もないので、
来年、別の収穫年のものを入荷することになりますが、どうですか。”と言うと
シェフがラベルが損傷したものも、グラスワインとして提供できるから
今後、残りを引き受けてくれるという。

もし、レストランで美味しいグラスワインに出会ったら、
それは、最初の写真、ジュゼッぺさんがラバヤの隣の畑で造っているバルベーラかもしれません。

イル・ソーニョにて
軽井沢町星野ハルニレテラス

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震災後、被害があった地域では、温かい年越しそばで新年の準備をしている方もいることでしょう。
残ったご家族で力を合わせて、2012年は、夢と希望が持てるような年になるよう願っています。

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ピエモンテの冬の日々

氷点下で寒く静寂な朝、金曜日なので今年最後のミラノへの出勤です。

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ピエモンテの冬のブドウ畑の風景。
ブドウの剪定作業
ピエモンテで1


ピエモンテで2


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夜早くに眠った私は、夜中の2時過ぎに、目が覚め
そのまま朝の出勤時間までを過ごすことにしました。

そういえば、日本では、温かいおそばやうどんを一度も食べなかったと気がつき
帰りに母にもらった昆布と冷凍庫に眠っていた鶏肉、ポロネギ、
パスタを使って、温かいおうどんのようにして食べることにしました。

キッチンの明かりと物音で気づいた、いつものねこがドアのところにやってきて
にゃあと鳴き、開けると、外は、真っ白な霧で、ドアノブに触れると冷たく凍っていました。

温かい和風のスープの香りがキッチンに広がり、暖かくなった部屋で
デジタルカメラに残った写真を見ていると
九州でご馳走になった温かい合鴨のお鍋と合鴨の炊き込みごはんの写真が出てきました。

ご家族で完全無農薬有機農業、水田では合鴨水稲同時作を行っている
古野隆雄さんのご自宅で、ご家族とご友人、一緒に働いている方たちとお鍋を囲む。
それは、どこか懐かしい日本での風景で、それを体験できたことが
とても嬉しく幸せな時間でした。

古野久美子さんが農場の畑を案内してくれて、赤カブをたくさん収穫する。
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東京で待っている母へのお土産は、お野菜と合鴨農法のお米。

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この日、5年ぶりにたくさんの方と再会できたことが、あまりにも嬉しく
これからも頑張っていこうという気持ちでいっぱいになり、
農業、そしてそれに関わる人々との出会いに感謝しています。
どうもありがとうございました。

初めて訪れた福岡県は、この日、寒く、雪が降っていました。
そして、私は、夜からのワイン会の準備のために
雪が舞う中、博多駅前のホテルに戻っていきました。
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雪国へ

今、私は、いつものように、ミラノ行きの高速バスに乗っていて、まだ真っ暗な車内で
暖房の音が響いています。
今、マイナス3度の気温が暖かく感じるのは、日本で冬の北海道に行っていたからかもしれない。

夜中にやってきた、いつものねこは、帰ってくると
クリスマスのご馳走をいろいろな人からもらったようで
一回り大きくなったように見えました。ずっと外で鳴いて呼び続けていたので
”そんなに鳴かなくても、もう、ずっといるよ。”と話しかけ、家の外に出ると
真っ暗で静寂な夜の空が広がっていました。

少し前まで、年末のどこか楽しく、賑やかな東京の街にいたことを思い出していました。

日本での写真は、思ったよりも少なく、そのほとんどが、レストランのお料理の写真で
風景の写真は、数枚があるだけでした。

日本滞在の日程を最初からでなく、前後してしまいますが、思い出すままに
今のピエモンテの暮らしと重ねながら、書いていきます。

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デジタルカメラに残されていた風景の最後の写真は、雪の越後湯沢、そして山形県でした。

日本滞在も、残りわずかとなった時のことで、私は、いつしか朝食は
新幹線の中のミックスサンドイッチとコーヒーが、いつものメニューになっていました。

いろいろなお弁当やサンドイッチ、おにぎりがある中で、なぜかいつも同じ
緑色の枠のついたミックスサンドイッチでした。
駅で買う時間もなく乗ることもあり、そんな時は、私は、車内販売で買い
コーヒーの白いプラスチックの蓋を開ける、そんな繰り返しが
いつしか心地良く感じていました。

カバンから、書類と携帯電話を取り出し、メールをチェックする。
この日、まだ暗い朝に、東京を出発して、新潟を経由で鶴岡に向かう途中でした。

高崎までの道のりは、軽井沢まで行く長野新幹線と同じ風景で
その後、長いトンネルが何度か続き、ワインの発送を倉庫に依頼するために
メールをしていた携帯が繋がらず、ため息をつき、コーヒーを飲んでいたことを覚えています。

トンネルが過ぎて広がった景色を見て、突然の変化に、私は、呆然としてしまいました。
川端康成の雪国の冒頭の”国境の長いトンネルを抜けると雪国であった”という文章を
思い出し、それは、本当だったのだと思いました。

新幹線は、越後湯沢駅に到着していました。
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雪の景色が続き、新潟から秋田行きに乗り換え鶴岡に向かう。
タクシーから眺めた月山。

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鶴岡の雪景色の中、タクシーは、イタリアンレストランに到着しました。

今では、日本で、再会できる人々が多くいること、たくさん会って話したい人々
それは、すべて日本での仕事を始めたことで、出会い、人々の輪が広がっていくのを感じ
そんな幸せな時間が過ぎていきました。

”塩とブリの組み合わせが、とても美味しかったから、このお塩を東京に買って帰るわ。”

”次回は、日帰りでなく、宿泊できたら、また、居酒屋で
鶴岡のもうそう汁とか、月山筍も食べたいわ。”と言い
ランチの片付けとディナーの準備前の時間に送ってくれた安達さんにお礼を言って
”また次回の帰国の時に。”と別れました。

やがて信号が青になり、車が雪の中、レストランに戻っていくのを
見送って、やがて見えなくなると、ホームに向かいました。

東京への帰り道。鶴岡駅で新潟行きの列車を待つ。
ホテル滞在が多かった日本での日々。
この日は、翌日にワイン会が東京であったので、東京の実家へ。

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次回、またワインセミナーを開催できるように頑張ろうと新幹線の中で
静かな情熱でいっぱいになっていました。

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イタリアンレストラン
山形 アル・ケッチァーノにて
(もし行かれる場合は、要予約です。)

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東京からピエモンテに帰ってきて

昨夜遅く、ミラノ マルペンサ空港に到着して、今は、星が綺麗でまだ真っ暗な朝、
ミラノ行きの高速道路バスの車内からブログを更新しています。

日本滞在中にブログをまったく更新することが出来ずにいました。
申し訳ありませんでした。

出発前は、羽田、新千歳空港間の雪のための欠航を心配していたものの
ミラノから成田に向かう途中の経由地 ミュンヘンの空港が雪で閉鎖されてしまい
ドイツ シュトゥットガルトの空港で待機後、空港が再開され、ミュンヘンに向かう途中に
ミュンヘンからの乗り継ぎ便の成田行きも出発してしまいました。

飛行機が着陸した時に、最初に目に入ったのは、空港に積もった雪でした。

航空機の変更、宿泊ホテルの手続きで、長い列が出来ていて、このまま、並んでいても
いつ、自分の番になるかわからない。今は、とにかく明日の飛行機が飛ぶことを祈り
同じ夕方発でなく、お金をどんなに払っても、午前の出発便にしてもらわなければならない。
そして成田から、羽田にすぐに移動して札幌に
すぐそして旭川行きの列車で夕方には、少なくてもワイン会の始まる5分前には
滝川に到着しなければならないと、そのことだけを考えていました。

列に並び、約10秒もしない間に、私は、後悔することになるかもしれないけれど
もしかしたらという思いで、列を離れ、出国して出口に行き
まだ出発前の搭乗手続き前のチケットカウンターに向かいました。

それでも約20人が私の前に並んでいましたが、翌日の一番早いルフトハンザに予約を変更し
まだ開いていた空港内の薬局で洗面道具を買ってから、ホテルに向かいました。
タクシーからの車窓は、白い景色が続いていました。

やがて雪が雨に変わり、翌朝は、雪が消えていました。

日本への出発前に空港でドイツのクリスマス用のポストカード80枚買いました。
東京の用意していた名刺を持って行くことが出来ずに、北海道、鎌倉に行くことになるので
そのクリスマスカードに手書きにすることにしたのです。
申し訳ありません、名刺がないのですとは、言うことができないので。
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成田から羽田、新千歳空港へ。そして旭川行きの列車に乗り、しばらく雪景色を見ていました。
途中の停車駅のホームを見ると、雪が凍結してすべりやすくなっていて
緊張感でいっぱいになりました。

ワイン会が終わり、外に出ると真っ暗な夜空にキラキラと
細かい粒子が凍って浮遊し、輝いていました。
ダイアモンドダストだったので、マイナス10度以下になっていたのでしょう。

翌朝、札幌に向かう車窓から。
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日本への一時帰国の始まりは、雪でした。

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La・pecora
河内シェフによる羊料理の美味しいイタリアンレストラン
今回は、エゾ鹿料理やノヴァーラ風リゾット パニッシャも
用意してもらいました。
北海道滝川市本町1丁目4番11号
TEL 0125-24-7856 
(休)火曜日
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夜のゲンメ

あまりにも無数の星が綺麗な早朝で、バスに乗り遅れそうな時間であったけれど
少しの間、真っ暗な朝の空を見ていました。

日本に帰国する前夜、ワインの仕事がどうしても
終わらず、徹夜になってしまいました。

深夜にかけて、ドアの外で4回もねこが鳴いて呼ぶ声がしました。
そのたびに、仕事を中断して見に行くと、ドアのところにぴったりと寄り添い鳴いていました。
いつもは、知らないで眠ってしまっているけれど、時々、夜中に訪れてきていたのかもしれない。
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昨日のブログでは、車窓からは、夕暮れが近く淡い桃色の空に
かすんで遠くにモンテローザを見えていました。

ゲンメに到着した頃は、夜になり、そして、ワインが大樽の部屋に向かって移動しています。
旧市街の昔の農民の要塞だったこの建物の空間のひとつにステンレスタンクが置かれ
ゲンメが樽の中で眠る部屋は、昔のゲンメの町の市民の貯氷庫だった建物。

夜のゲンメでワインがチューブを通じて、静かに移動していきました。

ゲンメ


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帰国の前に

ゲンメの旧市街で、ワイナリーから近くの家のドアには、クリスマスの飾りがかけられていました。

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もう12月に入り、明日は、オフィスで仕事後の夕方にマルペンサ空港からミュンヘン経由で
東京に行き、翌日には、北海道に向かいます。

吹雪で欠航だったりしたら、すぐに東京駅に戻り、新幹線に乗り、新青森経由で
函館、札幌、そしてさらに旭川行きに乗れば、お客様より、少しだけ早いか同時に
レストランに間に合うことを知り、驚く。

私は、空の旅がとても好きで、次々に流れてくる搭乗のアナウンスで
告げられる都市名を聞きながら、空港で航空機を眺めながら飲むワインは
最近の幸せな時間のひとつであるけれど

東京から新青森、函館、札幌、そしてさらに旭川行きの列車に乗るという案内表を見ていると
緊急の時のためのルートとして準備しているにも関わらず
急に、次回は、最初からそうしてみようかという気持ちになっていました。

明日の今頃は、乗り換えの空港で、きっとグラスワインを飲んでいる頃でしょう。
そのために今夜は、遅くまで最後の仕事の処理をしてから、帰ります。

もう車窓は、夕暮れ。
バスを降りたら、これからゲンメのワイナリーへ
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帰ると、いつの間にか、車の上に来るいつものねこ。

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