北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

March 2012

窓辺のねこ。

いつも、朝4時半〜5時前に、家のドアの外で鳴いて呼んでいたねこは、
今朝も、私の出発直前の時間に来たので、家の人に任せて駐車場に急ぎました。

車のライトを点けて、方向を転換して発進しようとすると
教会のライトアップのオレンジのライトのすぐそばに、ねこが座って見送っているのが見えました。

朝、家を出発した時には、7度であっても、帰宅する午後の時間は25度になることでしょう。
暖かい日々が続いています。

いつものように高速バスの中から短い更新。

バスは、ティチーノ川を越えて、ロンバルディア州に入り、次第にミラノに近づいています。
車窓から今、見ている風景。

marzo

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春の午後の風景です。

昨日の帰りのバスの車窓から。ティチーノ川

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帰宅後の午後の時間。パソコンのあるデスクから。
一箇所だけ網戸がない窓があり、外の空気を入れて開放していたので
入ってきてしまうかなと思ったけれど、ずっと窓の外にいました。

窓辺のぴーちゃん。
004

そして、このブログを書き終えたら、日本でワイン会をするレストランや主催者の人たちに
facebookでメッセージを送らなければならないのですが

すでにお料理が決まりつつあるレストランの前菜のメニューを見て
2種類目の白ワインは、バルバレスコのワイナリーの
ランゲ・シャルドネ2種類のうちのバリック(フランス産の新樽を使って熟成)にしましょうと
書くことでしょう。

バルバレスコのワイナリーの入り口で。
古いワイン樽が植木鉢になったレモンの樹。

017


今日、暖かい午後、帰宅したら、駐車場で待っているねこと中庭を散策して、その後
冷えたランゲ・シャルドネ(バリックでなく、ステンレスタンク)と用意してあるイワシ料理の遅いランチです。

それまで、ミラノで仕事、頑張って終わらせてきます。
皆さんもどうか良い1日をお過ごし下さい。
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ねこは、夏時間になったことを知らない。

ねこは、夏時間になったことをを知らないので
私が家を急いで出て、車に走って向かった時、ねこは、まだ暗い朝5時だと思ったのでしょう。
喜んで私に向かって走ってきました。

私は、もうバスに間に合うかどうか、ぎりぎりの時間でした。
車に乗る私を、びっくりした顔で少し離れたところにポツンと座って眺めていました。

今は、バスの中で、もうすぐノヴァーラを通過しようとしているところです。
離れていくスイスアルプスのモンテローザの方向を見ると、まだ暗く
バスが向かうミラノの方向は、地平線が夜から淡い色彩に変わっていこうとしていて
オーストリア方面のアルプスの山々の輪郭がくっきりと見えてきました。

いつの日だったか、晴れた午前中に、マルペンサ空港に向かう道で
”見てごらん、あちらは、オーストリアアルプス、いつも見ているこっちがスイスアルプス。
ちょうど、この地点が2つ見えるんだよ。”とヴィクトリオが教えてくれたことを思い出しました。

朝の短い更新。(いつも急いだ更新で、すみません。今日は、特にイタリアのオフィスの仕事で
日本時間で30日の朝に提出する書類は、時差で本日仕上げていおかなければならないので
通勤中に取り掛かります・・・。)

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稲作農家のアグリツーリズモの庭で。

niwa


昨日の午後、帰りのバスの車窓からすでに水の入った田んぼがいくつか見えました。
菜の花の黄色がとても綺麗でした。

田園には、様々な種類の数多くのトラクターが見えていました。

特にこの辺りでは、John Deere製が多く、エリザベータは、本社に視察するために
ノヴァーラ県の稲作農家のアメリカ研修旅行に参加したほどでした。
最初、女性は、エリザベータ1人だったのが、今では、もう1人の女性も
ノヴァーラ県の若い稲作農業家として大型トラクターを操作しています。

もうすぐ水辺の鳥たちの季節になります。
この地域のサギの種類

サギ

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仕事は、年度末の書類ばかり・・・。

夏時間になってから、家を出発する6時は、今までの5時の空なので
星が輝き少し肌寒い朝に出発。
バスの中は、暖房がきいていて、車窓から次第に明るくなってくる空を見ながら
ブログを書いています。

そして、午後、帰宅の頃は、25度くらいまで上がることもあります。

朝の短い更新

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モンフェラートの丘の夕暮れと古い屋根瓦。

059


イタリアでの日本関係の仕事のオフィスワークでも、
そして日本のワインの輸入の会社の仕事も年度末となり、書類作成ばかりの毎日です。
4月は、日本にとっては、新年度になるところも多く、それだけに春が始まりであることを実感します。

イタリアのワイン産地では、冬の剪定作業が1年の始まりと思えるのですが、
現代の水田地域では、水が入る準備が行われ、水辺の鳥たち、蛙、
用水路のせせらぎの音がしてくる春の4月が始まりのような気がします。

まだ農業が機械化される前の時代のノヴァーラ県の水田地域では、
11月11日のサン・マルティーノの日を1年の終わりでもあり、始まりとして
農園の領主さんとの契約も11月11日が終了、そして始まりでした。

冬の農耕具の鍛冶仕事、そして養蚕、豚の解体作業とサラミを作り
馬や牛の力を使って、コツコツと農地を耕すことが農業地域の始まりだったのです。

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3月は、千葉の舞浜の倉庫にあるワインを一部、軽井沢に移動したり
写真にあるピエモンテ州のモンフェラートの丘で育ったオリーブオイルを輸入したり
そして仕事を通じて、いろいろな出会いもありました。

ブログの更新が遅れてしまっていますが、私もねこも元気です。


そして、お知らせもあります。
すべてきちんと揃ったところで、また発表しますが
5月の一時帰国でのワイン会で詳細などが決まりつつあるのが

各地方、それぞれの持つ食材と料理人の魅力と
ピエモンテの家族経営のワイナリーのワインのコラボレーションです。

17日(木)
北海道札幌市 ツバキホールさんにて 北海道産の食材を使ったピエモンテ料理と
チーズの専門店、フェルミエ札幌店さんとのコラボレーションで
ピエモンテから直輸入チーズとピエモンテワインを楽しむ会

19日(土)
山形県鶴岡市 アルケッチァーノさんにて 庄内産の食材を使った創作イタリアン料理と
ピエモンテワインを楽しむ会

26日(土)
福岡県田川郡 ラピュタファームさんにて 筑豊産の食材を使ったピエモンテ料理と
ピエモンテワインを楽しむ会 

*交通アクセスとワイン会であることを考え、福岡、飯塚経由でラピュタファームさんまでの
往復バスを予定しています。

この他にも、日本で、家族経営のワイナリーのピエモンテワインを気軽に楽しめるようなことを
企画中ですが、2週間の帰国期間で、帰国の目的とメインは、会社の事務処理と納税。
もっと、本当は、いろいろと行きたいので、他の都市もぎりぎりまで調整してみます。

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日本ソムリエ協会の名誉会長であり、国際ソムリエ協会会長にも選ばれた
小飼一至さんがお亡くなりになったことを知りました。
約1年前の一時帰国で空知産ワインを楽しむ会でお会いしました。
たくさんのことが勉強となり、これからに生かしていきたいと思っています。
心からご冥福をお祈りいたします。

廃墟となったお城の前で。

日曜日から夏時間になり日本との時差が7時間になりました。
夕方過ぎから夜にかけての明るい時間が増えました。

そして朝は、1時間違うので、再び、真っ暗な時間に出勤となりましたが
次第に日の出の時間も早くなっていき、4月になれば、
明るい朝に出発する日々になっていくことでしょう。

今、車窓は、ピエモンテ州からロンバルディア州に入ろうとしていて、
空が群青色から薄いブルーに変わり、ミラノに向かう前方の空は、地平線が
薄い桃色のラインが広がり始めています。

週末から、輸入の届出書、3月決算の書類、5月のワイン会の打ち合わせなどで
車内では、メールとfacebook上で日本との打ち合わせ会議もあったので
ブログの更新が遅れてしまいました。

週末のこの地域の様子の短い更新です。
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廃墟となったモンフェラートにある古城。

066

急な道を登ると、窓ガラスが壊れ、立ち入り禁止となった
大きな古城が丘の小さな町の真ん中に現われました。

”1800年代後半に建てられた新しいお城だから、廃墟となっても綺麗なままだ。”と
昔からこの地域に住んでいたヴァレンティーノが、そう言うと、車を停めて
立ち入り禁止となった壊れた大きな木の扉から中の様子を覗き、
私も車から降りて廃墟となったお城に向かっていきました。

”僕が小さな頃は、庭園が開放されて、美しい公園だった。”

私の暮らす水田の地域にも、そしてバローロのあるワイン産地にも古城が多く残り
それぞれの町などの所有になっていたり、プライベートなお城として
現在でも古城で暮らしている人もいます。

ブログに何度か登場しているワイナリーもゲンメの農民のお城(要塞)だった空間で
それだけに、ピエモンテは、戦いの歴史があったのです。

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週末の町での暮らし。町の親友たちとの時間。

日本時間が夜中1時を過ぎて、日本からのメールや連絡が
ほとんど来なくなったこの時間帯は、

中庭でねこと過ごして、その後、近所のバールで、みんなに会って
仕事後のひと時を過ごす彼らと、いろいろな町の情報交換とアペリティーボの時間。

農作業の仕事が終わったルイージは、スロットマシンを楽しむ。
春になって、農家に義務付けられている用水路の清掃など忙しくなってきました。

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横に立っている寡黙なエルネストは、航空機(小型機)のエンジニアで
マルペンサ空港の近くの町まで毎日、出勤です。

農地のあるヴィクトリオのように130ヘクタールをわずか2〜3人だけで仕事をしていたりするので
町の人たちすべてが、農業というわけではなく、職業も様々です。

ロベルトは、この日も、フィリッポとともにやってきました。
フィリッポより3歳年上で、幼なじみで、小さい時にも、よく一緒に遊び
その時の印象で、自分よりも小さい子供のイメージがあるそうです。(笑)
学年が違うものの、同じノヴァーラの学校で、今の職場は、同じ銀行の同じ支店。

仕事が5時に終わり、5時半にノヴァーラから町に戻ってくると、
再びバールで待ち合わせをしているのです。

”私から見たら、フィリッポは、若々しく30代前半にしか見えないけれど
今では、同じクラブ・フォーティのメンバーでしょ。”と私が言うと、エルネストが楽しそうに笑う。

ロベルト。
ro


エルネスト。
er


ひとりカウンターで仕事をしていたロミーナの呼ぶ声がしたので
”そろそろロミーナのところに戻るね。”と言うと

”今、お客さんは、僕たちだけだから、ロミーナもこっちに来ればいいんだよ。”と笑って
”じゃあ、僕たちが、カウンターに行こうか。”

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夜、がさがさと音がしたので、出てみると、ぴーちゃんがいて
水曜日の紙ごみの日に捨てるワインの箱の上に乗って、眠っていました。

pi


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車に乗って。

朝は、やはり少し肌寒く、高速道路バスの車内の暖房の音がとても心地良く
このまま眠ってしまいそうだと思う。

今日も通勤中の短い更新。

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午後、車に乗って再びモンフェラートに向かいました。

一般道をのんびりと運転して、約40分。徐々に景色が変わっていき
同じピエモンテ州でも郷土料理もワインも異なります。

私は、この地方の農家の人へのお土産に、ノヴァーラ県ゲンメのワイナリーで造る
品種エルバルーチェのデザートワイン(Passito:パッシート 。糖度の高い干しブドウから造られる。)を
持っていきました。

061

夕方が近づき、どこからともなくスープの香りがしてきて
きっと、ボリート(Bollito:お肉のいろいろな部位を茹でたピエモンテ料理)を
作っているのだろうと思いました。

それは、パニッシャを作るためのリゾットのスープの香りとも異なり
私は、ピエモンテの他の地方まで来たことを実感する。

風が冷たくなった頃、そろそろ帰らなくてはと思い、
仕事のことも気にかかり、運転前にメールを開く。

この時期は、日が長くなったものの、夕方から夜の時間は
いつも急にストンと訪れ、この日も運転して5分すると、暗くなり始め
すぐに真っ暗な夜の時間へ変わっていき、街灯のない夜道が続きました。

町の教会前の駐車場に到着すると、月と星が輝いていました。
エンジンを止めて助手席に置いていた荷物や書類をまとめて、手に取り車を降りようとすると

何か視線を感じて、前を見ると、いつのまにか、いつものねこは、ボンネットの上にいて、
フロントガラスに、両手をつき、はりつくように、車内を必死に覗いていて、思わず笑ってしまう。
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家の前で何か獲物を探しているぴーちゃん。
011


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モンフェラートの丘から

日中は、20度近くになることもありますが、今朝の出発時の気温は、3度。
ハンドルを持つ手が、冷たく、やっぱり、まだ手袋を持ってくればよかったと思い
次第に明るくなっていく空を見ながら運転していました。

今日、日本が祝日なので、仕事の連絡は、今日は、来ないだろうと思っていたら
急ぎの件のメールが次々に届き、感謝する。

通勤中の短い写真だけの更新です。
仕事の打ち合わせで、出かけたモンフェラートの風景。
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車で農場に到着。
農場の入り口から、向こうに広がる風景を眺めて、春の始まりの陽射しを受けながら
庭にある外の椅子に座って、打ち合わせ。

農場


モンフェラートの丘から。

丘から


夕暮れになると、まだ肌寒く、冷たい空気に変わる。

夕暮れ

農家の入り口には、たくさんの薪が積まれていました。
この後、キッチンに案内されて温かいカフェを飲む。

次の輸入スケジュール、倉庫のスペース、他の多くの制約があり、
困難も多い中で、農家の期待に応えたい気持ちと今後のこと
それは、無理かもしれないなどとたくさんの思いや考えが
次々に押し寄せてきたけれども

目の前の暖炉の火のオレンジ色が、とても優しく穏やかな空間を作っていて
急に、今、ここに存在することがとても幸せだと感じ

そのためにも、すべて期限内にどうにか解決してやり遂げたいという強い気持ちになる。

日本でも、仕事をしたことによって、大変になったことも多いけれど
そんな仕事を通じて、無限に広がっていく素晴らしい出会いに感謝して。

ここまで、書いて、もうミラノに到着。
今日も、ピエモンテ、そしてミラノも、暖かく穏やかな春の始まりの一日になりそうです。

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Albicocca

雨で、グレー色の空が広がる朝の時間。
高速道路バスを待っていると、"チャオ。”とかわいい声がして振り返ると
いつも同じ始発のバスに乗って、ミラノの大学に通っている薬学部の学生でした。

ジーンズ姿で重いカバンを抱えて乗ってきて、パソコンを広げている私の横で、
本とノート、蛍光ペンを片手に本を読みミラノまでの時間を過ごす。

私は、ミラノまでのバスの中で、ワインの配送のメールとブログの更新。

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近所のサヴォイア家の古い邸宅の裏に広がるお庭で。
私は、最初、これは、桜なのかと思いました。

杏(Albicocca)のお花

アプリコット2


枝に沿って、桜よりも少し濃い色彩のお花が咲く。

アプリコット1

この後、実をつけるので、楽しみです。

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モンフェラートのカフェで、カフェにしようと思ったところ、店主のマダムに
”うちのスペシャルは、ホットチョコレートよ。寒い季節だけのものだから、それにしなさいよ。
うちの特製のお菓子もつけるわ。”とウィンクまでされ、
私は、ホットチョコレートと生クリームを注文。

Cioccolata calda:トロリとして、スプーンですくって食べる。日本のココアとは、少し違います。
冬季限定ですが、ピエモンテは、チョコレートが美味しいので、是非。
ホットチョコレート


白い陶器の器には、モンフェラート地方の焼き菓子が並ぶ。
”どうかしら。どれが気に入ったかしら。”というので

”このへーゼルナッツが入ったお菓子が、特に美味しかった。”と答えると
”ああブリュエブンね。帰りにお土産の袋を作っておくわ。”とマダムは、透明のプラスチックの袋に
手際よく、トングで入れていきました。

Brutti ma buoni(見た目は、格好悪いけれど美味しいという意味。)
ピエモンテ方言:Brut e bun(最初にuには、ドイツ語表記の上部に付される横並びの2点「¨」
ウムラウトが付きます。
brutrbun1


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昨日、町のバールで。
いつも、ロミーナは、急いで立ったまま、カウンターの奥で夕食ですが
昨日は、雨が降った日曜日だったので、人が少なく、私の隣に夕食のお皿を持ってきて
食べていました。
時折、ピッツァの注文の電話が鳴り、そのたびに急いで食べると、注文をメモして
キッチンに持っていきました。

ロミーナの夕食は、チーズなしのシンプルな生地にレタスやハム、サラミ類をのせて
塩と胡椒、オリーブオイルのかかったピッツァ。
bar

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そして、今、自宅のテーブルの上には、お土産でもらったモンフェラートの”ブリュエブン”があります。
帰宅したら、温かい紅茶と一緒に、ティータイムにして、
それから、夕方から夜にかけての仕事タイムにしようと、今日の楽しみは、ワインでなくお菓子。

これを見るたびに、マダムの指輪と紺のジャケットの上にしていた
鮮やかなルビー色のスカーフを思い出すのです。

brutebun2

マダムによると、ピエモンテ方言の表記は、丘を超えるごとに違い、これは
マダムが自分のお母さんに電話して、確認してくれたスペル。
その時、カフェには、アレッサンドリア、クーネオの出身のカップルがいて
それぞれが同時に電話で、おばあちゃんにスペルを聞いてくれていました。

見知らぬもの同士、カフェでピエモンテの方言とそれぞれの郷土菓子の話題になり
ホットチョコレートがとても楽しく美味しい時間でした。

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昔の教会前の小路

朝、ドアを開けると、湿った空気で、教会前の石畳は、濡れていました。
辺りは、牛舎からの動物のにおいが立ち込めていました。

車のドアを開けて、見上げると、白くぼんやりとした三日月でした。
少し前までは、この時間は、強い輝きを持った月の光と
ライトアップされた教会の明かりを頼りに駐車場まで歩いていました。

駐車場からゆっくりと教会前の小路という名前のついた通りを進み
廃墟となった昔の農民たちの住居とお米倉庫のところで道が二つに分かれ
私は、左に進み、大通りに出て、高速道路の入り口に向かいます。

もうひとつの道、それは、牛舎、広大な水田、
そしてピエモンテ州の自然保護地区の湿地帯に向かう道です。


通勤中の朝の短い更新

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農閑期が過ぎて、教会前にある観光の人たちのためのチッタ・スローのお土産、食品の売店が
再び開くというお知らせがお店に貼られていました。

一緒に貼られていた昔の写真をよく見ると、見慣れた風景がぼんやりとあり
それが、教会前の小路であることに気づきました。

農業が機械化される以前に水田で働いていた女性 モンディーネたちが
仕事が終わって、水田から帰ってくる様子。

001


この地方の水田は、古くは、農家の男性が、大きな木の箱やカゴを持って、
水の中に入って種を蒔いていた時代がありました。

その後、人の手による田植え方式で、今は、また昔のように種蒔きとなりましたが
人の手によるものでなく、機械化されていきました。

農業の機械化以前の時代の田植えは、モンディーネという女性たちによって行われ

町にある昔の農耕具の博物館には、モンディーネたちのストライキのニュースが
書かれた昔の新聞も残されています。

Elio,Apollo,Baldo,Carnaroli,Venere,Arborio,Carnise,Carnise precoce,Selenio,
Vialone Nano,S.Andera,Loto,Lido.Ariete

思いついた近所の農家で作っているお米の品種を書いてみたのですが
ノヴァーラ県で栽培されているものを、すべて書くと、70品種を超えることでしょう。

年々、研究が進み、近所の農家では、毎年、新しい品種が作られ、
国立研究所に登録を申請しています。

そして、今夜、ノヴァーラ風リゾットのパニッシャを町の友達と食べる約束をしていています。
お米は、レストランが、同じ町の農家から購入したものになります。

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モンフェラートを通過してランゲに向かう途中の風景。

モンフェラートを通過して、アルバ方面に向かう途中の車窓から。

002

私は、モンフェラートからロエロ、ランゲに向かう途中の景色が好きで
それは、バローロ、バルバレスコのような一面がブドウ畑の景観が続くわけでないけれども

小麦やひまわり畑の丘陵地、ぺペローネ(パプリカ)をはじめとした農作物、
へーゼルナッツ、家畜農家と変化に富んだ農業地が続き、林があり、
その中にブドウ畑もあるからです。

ふと、以前、ロエロのワイナリーのパオロのお父さんが楽しそうに話してくれた昔のロエロ地方の様子
ワインだけでなく、野ウサギの狩猟や他の農業でも生計を立てていた頃の話を思い出す。

私が、時々、ノヴァーラ県の草が生い茂るゲンメの丘のブドウ畑を登るのは
うっそうとした林が広がり、古い小さな聖堂が残された場所、大きな栗の木を見上げて、
キジが慌てて逃げていき、ノヴァーラ県に伝わる古い栽培方法の跡を見て
昔、ここに広がっていた風景を想像することができるからです。

モンフェラートの農家から電話があり、私は、週末に、ゲンメに立ち寄って
お菓子のお土産と甘いパッシートワインを買ってから
再び、先日の写真にあった春のモンフェラートの丘に行くことになりました。

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帰宅すると、町役場の車が入るために、中庭の大きな木の扉が開かれていたので
いつものねこは、普段は、教会の裏庭から私の家にやってくるのですが、
この日は、木の扉から入ってきました。

とびら

近所のバールに、復活祭用の卵の形をした大きなチョコレートが飾られていました。
お鍋とチョコレートのセットも飾られています。
これらは、バールのくじの景品です。

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私もバールのくじに参加。36番に一箇所。(2.5ユーロ)
ルイージは、5,6と2箇所にも参加して5ユーロも献じています。

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本当のことを言うと、大きな犬のぬいぐるみがあたると、少し困ります。(笑)

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春の空気の中で。今夜は、ロゼのスプマンテにしよう。。。

今、高速道路バスは、ロンバルディア州の田園を通過中で辺り一面、霧です。
次第に明るくなっていく太陽の光で、春の霧は、桃色をしています。

いつものように、通勤中の短い更新です。

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モンフェラートの丘を散策中に。

010


すっかり緑になってきました。モンフェラートの丘、車窓から。

018


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春の午後の時間。”今日もあたたかいね。”と話しかけると、くるりと1回転して
”にゃあっ”と短く鳴き、こちらを見る。

あたたかい


午後、帰り道に買い物をすると、スーパーマーケットでは、
復活祭(パスクワ:Pasqua)のための卵の形をした大きなチョコレートや
鳩の形をしたお菓子が並び始めていました。

そして、春の菜園のための種もたくさん並んでいます。

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昨年は、震災後で、東京都は、お花見を自粛するように言われていました。

今年、桜の名所では、それぞれ桜まつりの準備が始まっていることでしょう。
5月に一時帰国する頃は、北海道では、菜の花、ライラックなどの季節です。

日本の春は、ピエモンテの春の空気と自然とは、また違った魅力があり、
なんといっても、春の持つ色彩が、とても綺麗で
この季節に合わせて、日本を旅行したいというイタリア人も多いです。

都内の桜まつりは、上野、靖国神社、千鳥ヶ淵など有名なところがたくさんあります。
その中の一部を紹介。

飛鳥山公園 3月31日(土)、4月1日(日)
江戸時代に8代将軍 徳川吉宗が飛鳥山を桜の名所にしました。

六義園
しだれ桜と大名庭園のライトアップ。ライトアップ期間中は、染井門を開門。
3月22日(木)~4月5日(木)


桜の色を思い出し、仕事が終わって、家に帰ったら、
ピエモンテのロゼのスプマンテ(発泡性のワイン)にしようと
ブログを書いていて急にそんなことを思う。

午後の空気は、春のにおいでいっぱいで
それは、陽射しや草木のにおいだけでなく、
今の季節が持つ独特な空気がそう感じさせてくれるのです。

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短い更新です。春の通勤風景。

朝、夜の延長のような通勤風景から、季節が変わり、
空は、明るい色彩を持つようになっていきました。

朝の高速道路バスの車窓から。

朝の通勤風景

春の景色の通勤中の短い更新です。
私からの仕事のメールを待っている方すみません。
ミラノから帰ってきたら、オリーブオイルのイタリアからの出国と
日本の輸入手続き、倉庫の新しい契約、5月の一時帰国のワイン会の打ち合わせ
決算の書類など終わりが見えない状況なのですが、今日も張り切って過ごしていきます。

もうすぐロンバルディア州を通過、明るい朝の時間になっています。
ミラノ方面のビルが見える頃、移り変わっていく景色と一緒に、
私は、気持ちが静かに切り替わっていきます。

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春の風景
バルバレスコで。梅のつぼみ

014


帰宅後、暖かい春の夕方、いつものねこと過ごすひととき。
小さな黄色のカバンなので、私は、夕方のバールに行く前の時間のようです。
(カバンのひもがねじれてしまっています。すみません。)

午後の時間

もうすぐ、ミラノです。
今日も元気で過ごしていきたいです。
皆さんも良い1日をお過ごし下さい。

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試飲ルームで。

朝は、日中の暖かさに比べると、空気が冷えていて、薬局の電光掲示板をみると
+2℃と表示されていました。

高速道路に向かう途中、町を通り過ぎ、
田園が続いて果てしなく地平線が見える地点に来ると

まだ冷たい空気の朝、夜明け前の時間、遠くのアルプスの山々の雪の白い部分が
くっきりと浮かびあがり、モンテローザを中心にモンブランなどの山々が途切れることなく
連なって見えていました。私が一日の中で、最も好きな時間帯でもあるのです。

通勤中の朝の短い更新です。
仕事で終わっていないことが多く、気がかりばかりでも
これから始まる今日の1日がとても楽しみです。
週末の風景から。

**********************

バローロにワイナリー、シルヴィアのところを訪れて、ワインの試飲をしている横で
シルヴィアの子供たちが、一生懸命に宿題をしていました。

ワイナリーの上の階が自宅になっていて、私たちが到着するとすぐに
勉強道具を持って、下の階のワイナリーの事務所のある部屋に二人で移動してきたのです。

010

”人が来ると、とても喜ぶのよ。”とシルヴィアが言い、2年前の収穫の時期に訪れた時は
下のルチアちゃんが、帰る時になって泣き出してしまうことがありましたが
今では、笑顔で手を振って見送ってくれます。

ワイナリーでは、一部のワインのボトル詰めの準備、2月までに剪定も終わった畑は
新芽が出てくる春を待っていました。

*****************
帰り道、モンフェラートの丘を越えて、平野のヴェルチェッリ県に入ろうとした頃に
田園に羊と小さなヤギが放牧されていました。

021


やがて前方に夕暮れのモンテローザがうっすらと大きく見えてきて
ノヴァーラ県の町に近づこうとしていました。

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いつものねこのコーナーです。

町役場のガレージ前で、じっと動かないまま30秒以上。
前方には、閉まっている大きな木の扉。
005

私が、そっと移動して前に回っても、動かないまま。
ぴーちゃん。どうしたの。何を考え込んでいるの。
008

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1年が過ぎて。

アルバからラ・モッラの丘に向かう途中に、美しいモンヴィーゾ(Monviso:標高3841m)が見えて
車を停めました。山のあるところは、フランスとの国境付近。

008


***************
メールの仕事をしている時に、イタリア国営放送局RAIのサイトを開き、
イタリア内外のニュースを見ていると一枚の写真が目に入りました。
それは、、天皇皇后両陛下が、追悼式で静かに頭を下げて黙祷を捧げている写真でした。

天皇陛下のおことばの一部が載っていたので、すぐに日本語のニュースでその全文を検索しました。
それを何度か読み返し、改めて気付くことも多く、その全文と天皇皇后両陛下の写真が
日本で起きたできごとと今後のことをすべて表わしているように思えました。

今日も晴れて穏やかな町の一日で、教会で鐘が鳴り響き、ミサが行われている中

日本人であり、仕事で1年に何度か帰国する私は、
イタリアの町の人と同じように祈ることや被災地へのお見舞いや励ましのことばだけよりも、
もう一歩踏み込んで何か未来に向かって、考えて行動していかなければならないと感じました。

ご家族を亡くしてしまった方々は、ずっと悲しく、気持ちの整理がつかないことと思うのです。
その中で、毎日を生きていらっしゃる方々と支えている人々に感謝して。
これからも、毎日を大切に過ごしていきます。

*************
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アグリツーリズモのパニッシャ(Paniscia)

朝、高速バスの車窓から。

耕された田んぼが所々水で黒く光って見えているのは、
水が引かれたからではなく湿地帯だからです。

syasou

以前、稲作農家のヴィクトリオが農地をほんの少し耕して溝を作り、
大地を乾燥させる方法を日本の専門家からアドバイスを受けた時、

”この土地は、少し掘れば水が出てくる湿地帯で、比較的、乾燥しているところには
私は、小麦を栽培することにしている。お米だけでなく、小麦、大豆と別の農作物も
手がけることも大切だから。”と答えていたのを思い出しました。

ピエモンテ州自然保護地域の湿地帯を持つ町で
収穫後の田んぼを燃やすことも許可されているのです。

メンテナンス用の大きな倉庫の中に置かれた稲作農家のトラクター。
隣に写っている女性の身長は、170cm位です。

農家


今まで、何度もブログに登場したノヴァーラ風リゾット パニッシャ(Paniscia)です。
アグリツーリズモのレストランで。

paniscia

カルナローリ米 
ノヴァーラ地方のサラミ2種類 
salame della duja
fidighini(レバーのサラミ)
赤ワイン,インゲン豆の一種(fagioli borlotti)
ラード(豚脂),オリーブオイル、塩
セロリ、キャベツ、ポロネギ、ニンジンなどの野菜から作るリゾット用のスープ。

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町での時間。

ミラノから帰ると、この日は、15時を過ぎていて、おなかが空いた私は、
バールに立ち寄り、この時間、持ち帰り用においてあることが多い小さなピッツァを
急いだランチのために温めてもらうと、すぐに食べられるように2つ折りになって出てきました。

小さなつくりおきの1ユーロのピッツァは、
学校から帰ってきた子供がおやつに買いに来ます。

021


ちょうどカフェに立ち寄ったルイージとジュゼッペ。

022


田園やブドウ畑で汚れてしまった車の掃除をしていると、しばらく、そばで
じっと見ていたいつものねこは、忙しく相手をしてあげられなかったので
あきらめて、とぼとぼと歩き、駐車場の角にある小さな台の上にぴょんと上る。

024

掃除が終わって、そっと近づいてみると、熟睡中。
025

日向で眠るぴーちゃん。


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Baraggiola

朝、ドアを開けると、すでに遠くの空が白く明るくなり始めているのを見て
季節が変わってきていることを感じていました。

その時に、教会前通りの小路も白く見えていたのは、明るくなったからでなく
湿った道路が凍っているからで、白くなった車のガラスに触れてみると
それは、細かい水滴でなく、薄い氷の結晶でした。

今、高速道路バスの車窓の風景は、一面が霧になったロンバルディア州の田園です。
一日が始まります。朝の更新。

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ゲンメ地方の昔からの樽が残っている一室で。
中世の戦いの歴史の中で、農民の避難所であった小さな石造りの建物。
平和な時代が訪れた時、この旧市街にブドウが運ばれ、家畜のいた部屋は
ワイナリーになっていったという一室は、決して大きくない。

伝統的なゲンメの樽というのは、決して大きくなく25ヘクトリットルであって
今まで、それよりも大きかった他の地方の伝統の樽から、樽の買い替え時期に合わせて
昔からの伝統と同じサイズのものに戻していきたいというアントネッロ。

スイスで設計してもらい、この旧市街の入り口に入れることができるようにして購入したという
新しい樽には、2007年のゲンメになる予定のネッビオーロが眠っていました。

047

他の大きな樽は、年数が経ち、ワインが漏れるようになるとすべて暖炉の薪にしていましたが
ゲンメの伝統の古い樽は、今のところ、使わなくなった今でもそのまま残しています。

昔のワインのラベルを見ていると、ゲンメの丘の名前が書かれたワインを見つけました。
”Baraggiola”

それは、ワイン法が制定される以前のもので、その後、ゲンメという名前になったのです。

大学の研究者とのミーティングの後の待ち合わせだったので、この日もネクタイで決めています。
046



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町のバールの食前酒タイム。

ロミーナが突然、ワーナーブラザースの黄色い鳥のぬいぐるみをくれる。
"車の窓ガラスに飾って。”というけれど
そんなロミーナも、それをもらった私も、そしてぬいぐるみを持って写るフィリッポも、
"おお。トゥイーティー (Tweety Bird) か。"と喜ぶロベルトも40代。
(クラブ・フォーティと私は、呼んで楽しんでいます。)

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ロミーナのバール・レストランで、パニッシャの日のお知らせが掲示されていました。
農家風前菜、パニッシャ 好きなだけたっぷり、デザート、赤ワイン、お水、カフェ。

007


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モンフェラートでランチ。

週末は、晴れて暖かい日々でしたが、昨日から、気温が下がり
冷たい雨が降リ続いています。
ブログは、晴れていた週末のモンフェラートでの1日です。

雨の朝、通勤の高速バスからの更新。
車窓は、グレーの空が広がっています。

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週末、日中の気温が20℃以上になった暖かい日、モンフェラートの丘を歩いていました。

丘の上から、ところどころ白い帯が見えています。
日陰になった丘陵地帯の斜面にはまだ雪が残っていました。

yukiga nokoru

モンフェラートの丘にある町では、雪が降った日に70cmも積もったためだと聞きました。
ここに来るまで、急な細い坂道を車で登ってくるのですが、雪やその後の凍結で
この小さな集落で暮らす人々は、しばらく近くの大きな町まで下ることができなかったことでしょう。

丘陵地帯には、ところどころ暖炉の薪になる木が積み重ねられていました。

剪定された大切なピエモンテのオリーブ畑。
秋の収穫が終わったばかりの日にも、ここを訪れました。
その時は、ずっと近所の農家の犬が道を案内するかのように私の前を歩いていました。

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丘の斜面の木が、雪のためにオリーブの木の根に被害があり、倒れてしまっています。

014


モンフェラート地方でピエモンテ料理のランチ。

モンフェラートの町で買った手焼きの胡桃入りグリッシーニ(Grissini),パン、
農家のお母さんの作ったお野菜のマリネとオリーブオイル

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Carne cruda ピエモンテ牛(Fassona)のタルタルとカルパッチョ
オリーブオイルと塩で。すぐ近くの家畜農家からのピエモンテ牛。

c

Agnolotti alla Piemontese(ピエモンテ風のお肉などを詰めたパスタ、ラビオリ)
パスタの具は、うさぎとちりめんキャベツ

a

Bollito misto alla piemontese(ピエモンテ風茹でたお肉)
ピエモンテ牛(Fassona)の頬肉の他に、Cotecchino(豚の皮、脂、肉のソーセージ)もありました。
パセリ、アンチョビ、オリーブオイル、ビネガーなどで作った緑のソース(Bagnet Verd)と
一緒にいただくことも多いメニューですが、この日は、シンプルにオリーブオイルと塩だけで。

037

ネッビオーロで造った自家製のシンプルなワイン、ミネラルウォーター
カフェ、焼き菓子。

同じピエモンテ州でも、その地域、地方によって景色も郷土料理も異なり
それぞれの農家の家族の人たちの大切な暮らしがあります。
ひとつひとつの出会いに感謝して、今日も健康で幸せな気持ちで
大切に1日を過ごしていこうと思うのです。
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いつものねこのコーナーです。

暖かい午後の中庭で熱心に毛づくろい中。

ぴ

昨日も今朝も強い雨で、姿を見せなかったけれど、夜、ドアの外に出てみると
雨の中、来ていた形跡が残っていました。
今も、どこかで雨宿りして眠っていることでしょう。


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capunet

朝、左右に水田が続くアグリツーリズモまでの道は、白く霞んで低く霧が立ち込めていました。

農閑期であった冬の農場には、何もない景色が広がり
稲作農家のグイードが大型トラクターで100ヘクタール以上ある水田を
春に向かって耕し始めていました。

有機栽培のキウィ畑で放し飼いにされた鶏。
暖かい春になれば、ここに70羽近くのガチョウとカモが加わります。

1


春になれば、いっぱいになるセージア川からの用水路、現在は、水門が閉じられ
低い位置に水が流れていて、農園の番犬が下に降りて水を飲んでいました。

用水路は、水量が管理されていて、稲作農家のヴィクトリオによると
130ヘクタールもあると、使用する水の代金の支払いもとても大きいということで
供給される水の量は、一秒あたり何立方メートルかという話をしていた時に、確か
カブール運河から来るのは、58㎥/sで、それが、ヴィクトリオをはじめグイード、ダニエ―レなど
この地域の農家に供給されていくと聞いたことがありました。

2


農場のアグリツーリズモのキッチンでは、友達のマリアが、朝早くから
ランチの予約客のために準備をしていました。

3


茹であがったちりめんキャベツの緑がとても鮮やかです。

4


私が、以前、アグリツーリズモで調理助手をしていた頃、何度か手伝ったことのあるメニュー。
capunet(カプネット:私の地方では、こう呼びます。ノヴァーラやヴェルチェッリなどでは、caponetti)
茹でたちりめんキャベツに具をつつみ、巻いて、オリーブオイルとバターでこんがりと
黄金色に焼く。

確か一度、秋の収穫の時期にブドウの葉で巻いたものを作ったことありました。
capunet(カプネット)の前菜に続き、
その時は、赤ワインの入ったリゾット、キノコのグリルが一緒でした。

この日は、春の始まりのメニューとして、コースメニューが作られていくことでしょう。

ノヴァーラ地方のサラミ、挽肉、お米をゆでたもの、玉ねぎ、セロリ、卵などで作られた
中に詰める具が用意されていました。

5


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午後の町は、とても暖かい。

1


私が教会前のベンチに座って電話をしていると、駐車場からついてきたいつものねこは、
暖かい春の陽のあたる教会前でうとうとしはじめました。

2

午後の白い月とマルペンサ空港から離陸して高度を上げていく飛行機。

月と飛行機雲


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