北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

July 2013

夏のピエモンテの風景とお料理。

昨日の雨の後、気温が低くなり、過ごしやすい夏の朝の短い更新です。

ピエモンテ州モンフェラートのひまわり畑を通過して
ロエロ地方へ向かいました。

ひまわり

祭りでも、私の暮らす水田地域では、温かいリゾット、パニッシャですが
この日は、ロエロ地方のオステリアでピエモンテの夏らしいお料理にしました。

レストランのワインメニューに、ロエロのワイナリー,パオロの家族が造るロエロアルネイスがありました。
この日は、このピエモンテのミネラル感のある白ワインで。

(Roero Arneis ワイナリー:DEMARIE これは、6月に、山形県米沢市小野川温泉、亀屋万年閣さんでのワイン会で創作和食と一緒に組み合わせたワインと同じです。
その時は、山形の旬のお野菜の前菜とスプマンテに続き、3番目のワインで、地元産クレソンと最上川源流のイワナのカルパッチョにバジルソースが添えられていた美しいお料理とロエロアルネイスでした。)

冷製の牛タンと夏野菜、バジルソース。

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ズッキーニのお花の詰め物。

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冷たいパスタは、トマト、アンチョビ、リグーリアのオリーブの実、モッツァレラチーズとオリーブオイル。

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久しぶりのパスタです。ずっとピッツァ、パスタ、パンを控えて、体重を減らしていたので。
5月、6月のワイン会の写真を見て反省して3.5kg以上、ダイエットしました。。。

近所のバイオマスエネルギー プラントの近くのトウモロコシ畑。
私の背丈と比べてみてください。暑い夏にぐんぐん伸びました。
 
toumorokoshi


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お昼過ぎの小さな試飲会

気温が30℃を超えていた暑いお昼過ぎ、ノヴァーラ県のワイナリーのフランチェスコの自宅で
ワイン評論家の方たちと2012年のエルバルーチェなどのワインの試飲会がありました。

フランチェスコとお父さんのルチアーノさんを囲んで、評論家の2人。

試飲会

写真は、背景が明るく写っていますが、実際には、もう少し暗いです。
鎧戸の隙間から漏れる光とテーブルの上だけの小さな電球だけです。
クーラーがなくても涼しく感じられるのは、外からの陽射しを遮っているからです。

夏になると、帰宅後、家に帰ると、このように鎧戸から漏れる光だけで
とても落ち着いた空間になり、ひんやりと感じられます。
私の自宅もクーラーがなくても快適で、それは、レンガで囲まれているからだけでなく
鎧戸を1日中しめていて、風だけを通しているからです。

もう、すでにワイナリーでも完売で、フランチェスコが保管している
わずかな本数のうちの1本、ゲンメ2009を試飲。
ラベルには、ワイナリーの横の森の大きな木のスケッチです。

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ゲンメのアントネッロの畑の近くに買った畑で初めて造ったゲンメ2009です。
年間1000本だけで2010年のものは、12月に市場に出荷予定で、
そのうちの240本は私が購入する予定で
お正月、クリスマスに間に合うようにマルペンサ空港からの空輸です。

アントネッロの造るゲンメは、法律よりも長く熟成しているので、2007がやっと次に出荷になります。
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夏休みにイタリアの高速道路バスを使ってご旅行なさる方にお知らせです。

通勤のためのミラノからのバスターミナルには、バカンス客のための夏の臨時便が多く
帰宅時間には、シチリア行き、リヨン経由パリ行き、ビーチリゾートのリミニ行きなど並んでいました。

ただひとつご注意ください。

私の乗るトリノ方面は、通勤、通学なので便利な駅の近くを通過するわけでなく
鉄道や地下鉄と公共交通機関のあるところは、終点、始発にあたるトリノとミラノのみです。

ノヴァーラと一部、名前のつく停留所は、ノヴァーラの高速出口の名称のことで、
駅から何キロもあり遠く、またタクシーもなく、駅までとても歩ける距離ではありません。

最近、ノヴァーラ付近に到着した時、運転手さんからアジアの言葉が理解できるかと呼ばれて、
運転手さんと一緒にバスを降りると、前のバスに乗って約2時間も
田園と高速道路で路頭に迷ってしまった日本人の方がいらっしゃいました。
時には、アメリカ人の観光客の方もいらっしゃいます。

ミラノに戻るか、トリノに行って、ノヴァーラ駅まで列車で移動するか、タクシーを呼びましょうかと
運転手さんも困り果て、2つ先のノヴァーラを過ぎたワイン産地への入り口でもある私の車が駐車している
停留所まで一緒にバスに乗って、いただきました。
一度、ノヴァーラで下車する通勤客の車に乗って駅まで送っていただいたこともあります。

夏休み、ご旅行を計画なさる方は、高速道路バスは、高速道路走行区間は、
鉄道駅から離れ、周囲に何もない高速道路バス利用者専用駐車場で
降ろされてしまうことをどうか覚えておいてください。

高速道路に乗る前の始発と終点は、大きな都市なので高速を降りてから
または、高速に入る前で鉄道駅や地下鉄とアクセスがいいところに停留所があります。

上手くご利用すると便利です。昨日、帰宅のトリノ行きバスに乗る時に
隣の停留所のミラノ発クールマイユール(モンブランの南東麓にあり、イタリア有数の避暑地)行きは、
バカンス客で満席でした。

夏の休暇がない方は、ブログでピエモンテの夏の農業地域を見て、
楽しんでいただけたらと思います。
私も夏の休暇はないです。休暇は、ワイン会の日本出張ですでに終わっていて
次回は冬のはじめに日本に帰国する時です。

皆さん、どうか良い夏をお過ごしください。

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畜産農家で。

毎朝、さわやかで冷たい空気で長袖で出発するのですが
帰宅する頃は、きっと30℃以上で今日も夏らしい一日になることでしょう。

スマートフォンに近所の家畜農家に行った時の写真が残っていたので、通勤中の短い更新です。

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先日、フランチェスコと話していた時に、夏の休暇の話になりました。

トラクターで雑草を刈る仕事をしているフランチェスコのお父さんのルチアーノと
私と同じ年のフランチェスコの2人だけでワイナリーの仕事をしている上、
ピエモンテの他のワイン産地で、視察、研究で呼ばれることもあり
確か、今日はひょうによるブドウの害について、
リグーリアに近いピエモンテ南部に行かなければならないと話していました。

それでも、フランチェスコは、幼い3人の子供がいるので
5日間、海に行くと嬉しそうに話し、家族で過ごすバカンスを楽しみにしていました。

オフィス勤務の場合と、農業では、バカンス休暇状況が大きく異なり
その中間で、私は、時々、その大きな感覚の違いを強く感じて混乱することもあります。

家族、親戚で経営している畜産農家は、サラミの販売所を休暇にしたり、
従業員がいる場合は、彼らに休暇を与えなければならないけれど動物たちは、毎日、生きています。

写真の酪農家を訪れたのは、日曜日でしたが、朝から家族、親戚がそれぞれの仕事で動き回り
お母さんは、販売加工所で新鮮なミルクでジェラートを作っていました。

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この見張りのロバがゆっくりと近寄ってきました。

最近、動物が近寄ってくることもあり、私は、ねこのにおいがするのかもしれません。
(そういえば、朝、出発するときに、足元とカーディガンの袖をねこが首をすりすりとしていました。)

ロバにカーディガンの袖を舐められて、飼料のかけらのトウモロコシが袖に残っていました。

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農家の牛舎の奥の小屋には、養豚もしていて、隅に隔離されていた小屋には、
3匹の子豚が誕生していました。

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雄の豚は、雄のホルモンで特有な不快な匂いが肉につくことで、生後まもなく去勢されることを知りました。
技術のある専門家に依頼し、苦痛を少なく衛生的に去勢をしていくのですが、
ある一匹は、去勢しきれなかったようでこの3匹の子豚は、偶然に誕生したとのこと。
母豚が外部を警戒して3匹の豚をずっと守っていました。

大きなモーター音の聞こえる機械室で、私と同じくらいの年の女性が飼料を作っていて
それは、トウモロコシを主体にオオムギ、小麦の表皮のかす(ふすま)、大豆などを練って
ポレンタ状にしていました。

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ゲンメのワイナリーのアントネッロは、休暇は1年のうち復活祭、
8月15日の聖母被昇天の祝日(ferragosto)、12月25日だけだと張り切っていて
そんな彼らに囲まれているので、ワインをはじめ、いろいろなことを
いつも勉強させてもらえて、ここでの暮らしがあり、とても感謝しています。

今日の午後、帰宅後は、ワインの試飲。
これから始まる1日がとても楽しみです。

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帰宅後。

今日も通勤中の短い更新です。
ノヴァーラ県のワイン産地の風景。

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ミラノから帰ってきて、高速道路バス使用者専用駐車場に行き
時計を見て、ノヴァーラ県のワイナリーのフランチェスコに電話をしました。

"踏切の待ち時間がなければ16時前に着くと思う。"

夏は、日没時間が遅いので、この時間は、まだ暑い午後の早い時間帯に感じられ
帰宅後の時間がとても長く感じられます。

踏切は、2箇所も引っかかってしまい、予定よりも遅れて到着。
のんびりとした踏切でエンジンを止めて待っていました。

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ワイナリーまでの道のりは、左右が小さな森になっている道を通リます。
窓を開けて森の空気を車内にいっぱい入れていると、森の中に羊飼いと放牧され、
木陰で涼んでいるたくさんの羊が視界に入ってきました。

ブドウ畑に到着。目の前は、小麦畑や牧草地が広がり、
馬など家畜専門の動物病院の大きな建物、養蜂農家のご夫婦の家
ノロジカが生息する保護地域の森、そしてフランチェスコのブドウ畑、リンゴの木
第二次世界大戦までは、使われていたと思われるパルチザンの隠れ家の廃墟

ブドウ畑だけではないこの風景が、私の中のノヴァーラ県のワイン産地であり
心の中にいつもあるのです。

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フランチェスコとブドウ畑を歩く。

保護地域の森なので、狩猟できないですが、温和なフランチェスコは、ノロジカが
春には、ヴェスポリーナの芽、そのうち甘くなった秋に実を食べてしまうことにも怒った様子を見せない。
早朝にノロジカとブドウ畑で会うことを楽しみにしている。

そんな環境のブドウ畑であることが、とても自然のバランスが取れていて気に入っていると言う。

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家に到着すると、教会の19時の鐘の音で、かなり長い時間、ワイナリーで過ごしていました。
家の前の中庭でそよ風に吹かれて涼み、ねこが待っていました。

暑い午後、緑の中を歩き、子供の頃に旅行して田舎で過ごした夏休みの長い一日のようです。

大切な夏の午後の時間、今日は、帰宅後、どんな1日になるか、楽しみです。

フランチェスコのワインと遅いランチ後、するべきことがたくさんあるので
少しずつ片付けて、ねこの面倒をみて、そして稲作関係の勉強でしょうか。
いい一日になるよう、今日も張り切っていきましょう。

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用水路の水源

いつものように通勤中なので、写真ばかりの短い更新です。
ノヴァーラ県の稲作農家の友人グイードの農場の風景。

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農場の敷地は約110へクタール。水田の部分は、100へクタールあり、
倉庫には、用途に応じた大型のトラクターが何台もあります。

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農場の裏に広がる水田 

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この木の板を外すと、水が排出されていきます。

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用水路からすぐに水田につながるのでなく、ぐるぐると回るように到達するまで長く用水路があるのは、
水源からの水のままだと温度が低すぎるので温度を上げるためにも、
長く空気にあたるように工夫されているとのことです。

この近郊の(ノヴァーラ県)の用水路について

用水路の水源の約3分の2に当たる部分は、下記の川からです。
*立方メートルの単位が特殊数式記号で入力しているため数字の後が文字化けして
見えることもあるかもしれません。

Po (ポー川:水源 フランス国境付近 モンヴィーゾ ピアン デル レ) と
Dora Baltea( 水源は、クールマイユール付近 Entreves ) から、カーブル大運河に通じます。

60㎥/s
*カブール運河は、ブログの写真で何度か登場しています。

マッジョーレ湖(Ticino:ティチーノ川 水源は、スイス ノヴェーナ峠)から101㎥/s

セージア川(水源は、モンテ・ローザ山塊の氷河に源流、モンテローザの麓 ヴァルセージアの上流)から 36㎥/s

用水路に到達まで、蒸発などで失う水量は、全体の約10%で20㎥/s

用水路の水源の約3分の1が地下水や、渓流、湧き水をろ過したものが使用されます。85㎥/s

合計262㎥/s
これらの水量はすべて管理され、水田だけでなトウモロコシ畑、家畜飼料用の農地に配水されていき
この金額の負担も農家にとって大きいとヴィクトリオから聞いたことがあります。

ミラノから帰宅後は、ノヴァーラ県のワイナリーに立ち寄り、
そしてこの灌漑に関してのその他のデータについて問い合わせをしたり
オリーブオイルのセット販売のサイト制作、
もちろん、ワイン、そして中庭でねこのブラッシング。

今日も大切な1日を過ごしていきたいです。
それでは、良い1日を。

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ゲンメを飲みながら。

机の椅子の下の空間で猫が眠っているので、パソコンをキッチンに移動してこのブログを書いています。
爽やかな空気に包まれた土曜日の午前中の短い更新です。

夏なので夜、外から鎧戸を閉めて、窓を開けて眠ると
深夜から明け方にかけては、冷たい空気で毛布が必要になりますが
遠く教会の裏にある田園から鈴虫と蛙の低い鳴き声が聞こえてきて音楽のように素敵です。

8月の中旬になると気温も下がり始め、秋の気配に変わっていきます。
それだけに夏の今、この時期の田園での暮らしと空気を感じながら日々過ごしています。

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ゲンメのブドウ畑とアントネッロが植物園と呼んでいる品種ネッビオーロのブドウ畑の横に広がる林

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モンテローザを背景に広がるブドウ畑の写真を前に、ワインについて熱く語るアントネッロ。

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古代ローマの博物学者、政治家、軍人であるGaio Plinio Secondo(Plinio il Vecchio:プリニウス )の
著書 La Naturalis historia(博物誌)の中に、
ゲンメとノヴァーラの丘のブドウ畑について書かれています。

プリ二ウスは、北イタリアComoの生まれ(西暦23年)
そしてヴェスビオ火山の大噴火でポンペイの街が火山灰で埋もれ壊滅してしまった時
火山の調査に行き、亡くなっています。Pompei 西暦79年没

ゲンメの歴史について記述されている本によると、プリニウスは、この地方のワインを
土壌、そして気候から若く酸味のあるワインであると表現し、
当時、ローマ人は、このワインにはちみつや香草を入れて飲んでいました。

プリ二ウスは、プレアルプスのこの地方の氷河によって作られた堆石地で栽培されるブドウ
醸造方法など詳細に記録していたということです。

もし、ゲンメ周辺のワインを飲む機会があれば、モンテローザなどアルプスが背景にある
このブドウ畑の風景を思い浮かべると、旅をした気持ちになってとても楽しく美味しいことでしょう。

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Ghemme と名のつくワインは、ブドウ畑がノヴァーラ県ゲンメとロマニャーノ・セージアにあること。
品種ネッビオーロが85%以上であること、15%の部分に品種 ヴェスポリーナ、ウーヴァ ラーラを
入れることができます。

*この部分は、法律が改正され、私が2004年に勉強した本には、数字が75%以上がネッビオーロと
ありました。ゲンメだけでなく、他のワインにもいろいろな変更があると思うので常に
新しい情報を本に書き込んでいかないといけないです。

少なくとも34ヶ月の熟成期間が必要とされ、その熟成期間には、木の樽での熟成期間が
18ヶ月以上含まれていなければなりません。
(ゲンメ リゼルヴァは、46ヶ月以上で木の樽での熟成期間が24ヶ月以上)

その後、ボトル詰めをして少なくとも9ヶ月を経てから市場に出荷していたのが、
昨年、法律が変わり6ヶ月に変更になりました。


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いつものねこのコーナ―です。
少し痩せましたが、今朝も猫用のサーモンのアルミパックを美味しそうに全部食べて元気です。

ねこ。

平凡なことだけれど、ねこが食事をいつも美味しく食べることができるのは、とても幸せなことです。
そんな1日に感謝して大切に過ごしていきたいです。

夏の週末のランチは、近所の酪農家のトーマチーズ、養豚農家のサラミと
トマトなどの夏野菜、リグーリアの良質なオリーブオイルと塩、こしょう。
そしてサーモンのグリルと冷たい白ワインとシンプルで好きなメニューです。

体に気を付けて、今日もいい一日が過ごせるようにしたいです。
それでは、良い週末を。
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7月のネッビオーロ(ゲンメ)

ミラノから帰ってきて、近所で買い物をしてから家に向かいました。
いつものように、青空が広がっていますが、この近郊では、午後、雨が降ったようで、
帰宅すると中庭の石が濡れて、ところどころ水たまりができていました。

帰宅後の短い更新です。
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先日訪れたゲンメの旧市街。
好きな風景のひとつで、思い出すたびに、この地方のワインの歴史と夢が広がる空間です。

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奥の昔のエノテカの空間でゲンメの観光文化振興機関の人たちが集まり話し合い、
その後、ゆっくりワインを飲んでいるのが見えています。
普段は、閉まっているエノテカは、お祭り以外に大切な話し合いの時などにも開くようです。

ゲンメの丘のネッビオーロ

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ゲンメの丘は、昨年に30℃を超えたのは、3回もありましたが、冷涼な気候で
近くであってもミラノと気温がかなり異なります。
収穫は、最初にエルバルーチェ、その後、ボナルダ ノヴァレーゼ(ウーヴァ ラーラ)、
ヴェスポリーナと続き、最後がネッビオーロの収穫で例年10月2週目以降です。

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いつものねこのコーナ―です。
帰宅後から夕方までの時間は、掃除や洗濯、メールのチェックなどで一段落して
食前酒タイム前に、ねこと中庭で過ごす時間。

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今日、これからの食前酒は、先日訪れた養豚農家で加工された豚タンが使われプレスされたハム
夏なのでトマトとルッコラのサラダ
ピエモンテのスプマンテ

*豚タンを使って数種類の香草を入れてプレスされた香り高いハムは、
先日のブログの2枚目の写真の中にあるハムです。

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ワインがきっかけで広がった世界

過ごしやすい1日です。もしかしたら、夕立が来るかもしれない、そんな午後の晴れた空です。
今日は、ピエモンテの農業地域に帰宅後の更新です。
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ノヴァーラ風リゾット(La paniscia novarese)

1
ゲンメ近郊のレストランで。
この地域は、トマトソースで少し赤いパニッシャのことが多いです。
ノヴァーラ県のどこの地域のパニッシャもそれぞれ好きですが
優しい味のするこのパニッシャが特に好きです。

この地方では、サラミは、ワインと一緒に前菜で美味しくそのまま食べることもありますが
パニッシャのようにお料理として使ったり、グリルしたり、焼き目をつけたりすることもあり
またパニッシャ以外にもお豆と野菜のス−プなどにも使われたりと、
ノヴァーラのサラミは、そのまま切って食べるだけでなく、それを使った郷土料理が
多く存在することが特徴だと言う養豚農家の人の言葉で、改めて、それに気づきました。

ノヴァーラ県では、ゲンメのワインや私の暮らす町近郊を中心とした稲作だけではなく
養豚農家、そして豚肉を加工して様々なサラミやハムとなって美味しい食品になっていくことも
この地域の食文化を支えてきた大きな農業だと実感しました。

いつもは、ゲンメ旧市街のワイナリーでアントネッロとワインを試飲する時に一緒に出てくる
ノヴァーラ県のサラミを養豚農家のサラミや豚肉を販売しているお店の奥、豚肉加工所の隣で試食。

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ワインをきっかけにいろいろ広がる世界。

大学に入学が決まった時には、私のいた時代は、まだ男女雇用均等法ができたばかりで
理数系の分野は男性が占めていたので、女性で同等以上にできるように
医学、環境や暮らしに関する化学の分野、そして食品工学にも興味があったけれど
それは、遠い昔のことで今までずっと忘れていました。

男女雇用均等法を活かした総合職をターゲットに大学3年生になる前に教授と話し合い
文系に変わっていった私は外資系、サービス業と華やかな世界に憧れ、まったく道を変えて就職しました。
金融街で働くスーツ姿の働く女性に憧れていました。

始まりは、出張時に海外、特に欧州でのワインのある生活に触れたことでした。
その当時は、想像もできなかったイタリアのワイン産地での暮らしが今、ここにあります。

その10年後、ソムリエのマスターのディプロマ取得時に勉強した化学式の並ぶ醸造学に関する本に
触れて刺激を受け、その6年後にトリノ大学農学部を卒業したノヴァーラ県のワイナリーのフランチェスコに出会い
ミラノからの帰り道にワイナリー立ち寄り、この本を持っていき、不明点を教えてもらったことをきっかけに
加速していきました。

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いろいろな分野で働き経験した後、大学入学前の気持ちに今、帰ってきました。
これからの時間は、ワインをはじめ、今まで勉強してきたこと、いろいろな分野の仕事の経験で得たこと
そして今後勉強していくことを少しでも多くのこれからの人たちに伝えることができればと思っています。

10代後半から長い時間の経過がありましたが、今、毎日が動き始めて楽しい。
ねこ、仕事、農業と環境に関する勉強、そしていつも美味しいワイン、時々、家事。。。

基礎的なことを忘れ去っているので大学受験時の化学精義I ,IIの参考書を日本から持ってきました。
大学入学後に一度、この本は、買い替えていますが、それでも20年近く経っています。
”ただいま。”

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養豚農家のバイオマスエネルギー

通勤の朝に、ブログをすべて書いて送信できなかったので、帰りのバスで続きを書いて送信です。
ピエモンテの農業家と再生可能エネルギーについて
そして最後に、いつものねこのコーナーです。

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夏の爽やかな朝の風景の中で、車窓から広がる農業地域を眺めていました。
この田舎の町で暮らして感じていたことは、
時間がゆったりと流れる中で自然と美味しいお米、ワインなどを造る農家の人たちの情熱でしたが、

最近になり、強く感じるのは、そこに留まることなく、
常に新しい世界を切り開こうとしている農業経営者の姿です。

先日、農産物だけでなく環境を重視し、そして経営者として、
その事業を拡張させ、環境を重視した方法で発電したエネルギーを電力会社に
買い取ってもらうということまで行われていることを知りました。

日本の震災後、特に太陽光パネルが目立つようになりました。
ゲンメでは、ワイナリーの友達が近くのセージア川を利用した水力発電を行い、
個人用でなく電力を供給するために第2の仕事として起業して、
イタリアの複雑で煩雑な手続きを行っていたことを覚えています。

今回は、新エネルギーであるバイオマスについて。

私の暮らす地域では、このように緑色の大きなドームを見かけます。
ここは、とても美味しいノヴァーラのサラミ Salame della duja(サラメ デッラ ドゥーヤ)と
レバーの入ったFideghina (フィディギーナ)のサラミ工房、養豚農家の敷地内です。

ずっと飼料のためだと思っていた周囲の約100へクタールのとうもろこし畑は、
それだけでなく、エネルギーを生み出すためにも栽培されていました。

2011年12月から稼動しました。
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サイロに貯蔵されたトウモロコシとこの養豚農家1400頭の豚の排出するし尿が養豚場から
管を通ってこの施設に運ばれます。

パソコンの画面にバイオガス(メタンガス)を発生させるタンクであるダイジェスター
そしてエネルギー変換後の残滓分が入るタンクが見えます。
この農家では、この残りかすを有機肥料として使用したことによって
化学肥料を使わないことで、土壌が豊かになり、生産量も多くなりました。

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発酵設備は、3500立方メートル、豚のし尿タンクは、55立方メートル

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オフィスからエネルギーのための技術室に続いています。
現在 出力は637kw

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このBiogas( ビオガス)の装置は、トーマスエジソンによって設立されたJenbacher gas engine社製。
この施設の機械は、ドイツ製とのことです。

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養豚農家内にある豚肉加工をするための工房にある大型冷蔵施設で毎日、莫大なエネルギーが
必要になっていますが、自宅や施設内の電力は、すべてこれでまかない
しかも電力を供給する施設として、買い取ってもらい、この収益が養豚農家にとって大部分にあたります。

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ここで暮らすようになったばかりの頃、稲作農業家であるヴィクトリオから
州の自然保護地域にある水田のため、将来的には、すべてバイオマスにしたいと聞いていましたが
実現までは、遠いと聞いていました。

この養豚農家では、すべて農場内にあるものを使うことができますが、ヴィクトリオなどは
現状では、再生可能エネルギーでなく、化石燃料である石油から作られるエネルギーを使用しています。

同じく稲作農家でも多くの電力を消費します。
特に、大きいのが、秋の収穫後、貯蔵できるようお米の水分を
約12%まで乾燥させるため莫大なエネルギーを使います。

このような施設は、イタリアでも北イタリア、ポー川流域の農業地域に集中しています。

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いつものねこのコーナ―です。
かなり痩せましたが、少しずつ回復。元気になりました。

ねこは、写真のように絶食時に自分自身で食事が食べれなかった日々もありました。

ぴ

肉食動物のねこが水や点滴などだけで食べれないでいたことがかわいそうだったので
私もしばらく肉類を食べないでいましたが、この農場を訪問する日の朝に、
元気になって食べようとしたねこの姿があり
私も帰宅してから、この養豚農家の加工したサラミ、ハムを美味しく食べました。。。

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ぴーちゃんと病院へ

更新が遅れてしまいました。

家の都合で午後出勤にしようと思っていたのですが、その上さらに、ぴーちゃんの体調悪くなり
出勤できる状態でなく、私は、人生初の獣医さんの救急病院に行くことになりました。

今まで、人生で飼っていた生き物は、小学生の時にザリガニ、フナ、鯉、昆虫だけだったので
獣医さんというのが初めてでした。

私は、車でねこを運ぶ距離のことも心配だったので、ピエモンテの農業の友達を通じて
ノヴァーラの街の中でなく、できたら近郊の田舎の小さな町の獣医さんを探していました。

ノヴァーラ県のワイナリーで、フランチェスコがあそこの大きな敷地が獣医さんなんだと
言っていたのを思い出しました。
大きな野原の中にありました。
ピエモンテは、農業地域。獣医さんといっても専門が家畜、競走馬と大型な動物専門でした。
小さな野良猫には、不向き。

そこで、やはり少し離れたノヴァーラの大きな街の中にある動物救急病院に行くことになったのです。
電話で聞かれた医療用の証明書などの必要書類があれば持ってくるように言われ
私の医療用のカードのことかと思ってしまいました。
野良猫であるというのは、登録も証明カードもない存在なんだと改めて差を感じる。
年齢も性別もわからない・・・。

ややトーンダウンしつつある私に、獣医さんは、
”野良猫なんだね。書類がなくても大丈夫。じゃあ、午後に君のにゃんこちゃんを連れて来てください。”

病院に連れていく車の中で、ジェットコースターのようなマシンに乗せられたかのように
約30分も叫び通しのぴーちゃん。
ノヴァーラの病院までの道のりがあまりにも長かったです。

救急病院の待合室で。
セレブの猫との差を感じながら、隅で小さくなって待っていました。
壁にいろいろなお知らせなどの掲示板があり、何げなく見ていると

血統書付きの両親との間の4匹の猫の里親募集でした。
またまたぴーちゃんとの差を感じ、見ないでいたら、目に入ってきた
4匹の猫の名前は、サムライ、酒、寿司、上海。

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ぴーちゃんと向かい合って、安心してもらって獣医さんを待っていました。
家では、弱った目であるのに、何が始まるのか・・・と目を見開いて
元気な時の顔になって嬉しくなる。

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ぴーちゃんは、調べてもらうと予想通りオスで、すでに去勢されていました。
やはり、以前は、どこかで飼われていたねこでした。

2009年の教会の写真に偶然4匹の野良猫のグループの中の1匹になっていたのを発見しているので
何かの事情があって、教会周辺の野良猫になったようでした。

注射の前、獣医さんが電話に出ている間に下の床に隠れて逃げるぴーちゃん。

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ほとんど動けないと思っていたのに、急に機敏になったので、嬉しくなって写真を撮っていると
電話をしながら、獣医さんも笑っていました。

さて、今日もこれからの時間、仕事、看病、睡眠と頑張っていきましょうか。

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たまには、お料理のこと。

土曜日の18時30分。まだまだ日が高く青空が広がり、
気持ちのいい風が通り抜け、平和な空気でいっぱいの週末を楽しんでいます。

土曜日の夕方の短い更新です。

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体を整える期間にしていて、ピッツァ、リゾットやパスタ、パンもかなり控えているので
(以前の夏服がきつくなってしまったこともありますが・・・。笑)
写真は、最近になって、最後に食べたパスタ料理です。
2つ隣の町にあるお気に入りのオステリアで。

ピエモンテ州ランゲ、モンフェラート地方と違い、ノヴァーラ県での普段の食事は
リゾットが多いので、食べる機会が少ないですが、少しノヴァーラ風だったので
注文してみました。

ピエモンテのパスタ(Agnolotti dal plin)の中に入っているのは
ノヴァーラのサラミ(Salam d'la duja)が入っています。
そしてピエモンテのヘーゼルナッツが散らしてあります。

パスタ

さて、そろそろ夕食の準備です。
夏の日々のヘルシーな食事は、楽しいです。

冷蔵庫には、真っ赤なトマト、ルッコラ、鮮やかな夏野菜
昨夜作って冷やしておいたイワシのサオール(ヴェネツィアで覚えました。イワシのマリネ)
モッツァレラチーズ、生ハム

そして、先ほど、買ってきたリグーリア州のオリーブの実(タジャスカ種)

美味しいオリーブオイル、ワインビネガー、バルサミコでお皿いっぱいのサラダと
夏野菜の素焼きにオリーブオイルをかけて
オリーブオイルと塩、こしょうだけのポークのグリル。
冷たい白ワイン

そんな食事を始めてから、1週間で2キロ減りました。。。
明日は、地元の黒米も使って、サラダを。

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夕立の前。

今日のバスは、いつも観光バスに使われている車体で
フットレストは、もちろんのこと、座席テーブル、
各国語別のダイアルのついたイヤホン、
そして並んでいる2席の間にゴミ箱もついています。

天井に届くくらいの大きな窓から、田園風景を眺めながらミラノに向かっています。
通勤の高速道路バスの中から、短い更新です。

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昨日は、いつもより帰りが遅くなり、18時頃となりました。
ノヴァーラを過ぎると、雨が降りはじめて、やがて停留所に到着すると
次第に濡れていくアスファルトの匂いがたちこめ
夕立前の重く湿った空気に覆われていました。

曇っていたので、車の中の温度は、高くなっていなかったけれど
空気を入れ替えようと、車の窓を開いて、自宅に向かいました。

やがて湿っていく草木や地面の香り、サギでいっぱい自然の林を通過すると、
野生の動物と腐葉土、湿った森の地面の匂いが車内に入り込んでいきました。

ピエモンテの農業地帯での暮らしの中には、ワインを表現する時の香りが身近にあるのです。

そしてノヴァーラの丘のブドウ畑の横にあるイノシシ、ノロジカ、きじの生息する
昼間でもうっそうとした小さな森には、樫、ポプラ、杉、アカシアの木
そしてさまざまなキノコがあり、その香りを思い出していました。

ノヴァーラ県のワイナリーで。
ポルチーニ茸の丘という昔のノヴァーラ県北部の方言が、そのまま、今のブドウ畑の名前になっています。
"ムッツィフレイ"

IMG_5540 (2)
*こちらは、フランス産の新しい小樽で熟成したノヴァーラのネッビオーロ。
(私は、畑とブドウの持つ特徴が消えることのないように
伝統的な大樽かステンレスタンクだけのワインを中心にして輸入してますが
こちらのワイナリーからの6種類のうちの2種類は、フランス産の小樽を使ったものも入れています。)

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寒い冬が過ぎて、夏になっても毎日、帰ってきて眠るぴーちゃん。

nemuru
家におしかけてきたのは、2年前の夏の日のことでした。
あと何回、一緒に夏を過ごすことができるだろうか。

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それは、やがてゲンメのワインになっていく。

朝、町の中央にある自然区域の小さな林を通過。

狭い一区画に、大きな木が茂り、その高さは、
町の教会の鐘楼に次いで一番高い地点となリます。

離れたところからでないと、上まで見上げることのできない茂み。
朝、車で遠くから、その木々が真っ白に覆われているのを見ました。

それは、無数の白鷺で、大きなVの字の群れとなって次々に田園に飛び立っていきました。
田園の朝も始まりました。通勤中の短い更新です。

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6月の日本帰国前、ミラノからの帰り道に、ノヴァーラ県のワイナリーに立ち寄りました。

それは、2月に樽から試飲したゲンメのワイン、その後を見に来たのと
フランチェスコから醸造学の本でわからないところを教えてもらうこと
そして、寒い日々が続いたブドウ畑の様子を聞きたかったからです。

026 (3)


ゲンメのワインには、大きな樹の幹がスケッチされた、シンプルなラベルが貼られる予定で
それは、ワイナリーの大樽のそばに飾られていた古いネッビオーロのブドウの木のようにも見えて

私は、何をスケッチしたものなのか尋ねると
フランチェスコは、何かを思い出すような目で、にっこりと
"それは、森の茂みで、森にあるブドウ畑から、このワインが生まれるから。"と言う。

昨夜は、このラベルのないボトルのワインを試飲。
それは、12月には、ゲンメとなるワイン。

11月にDOCG GHEMMEとして登録の審査をして、
12月の出荷まで、地下のワイナリーで眠るワインのうちの1本であり
まだ、このワインは、ゲンメでなく、森のネッビオーロのワイン。

20130630_193128 (2)

私にとっては、バローロ、バルバレスコ、ロエロ、そしてアスティ県とそれぞれのワイナリーと
その家族を思い出し、どこも大切な美しい風景です。

その中でもゲンメ周辺は、住んでいる地域だから知ることのできる
どこか懐かしいような静かで熱い感情が深く流れて来て
霧の森、素朴なブドウ畑、ゲンメの旧市街、田園、白鷺・・・と次々に溢れ出る思いが止まらない。

ゲンメのワイナリーのアントネッロ、そしてアントネッロとは、違った道のワイン造りをするフランチェスコ。
2つのゲンメのワインを通じて、自然の森と一緒に広がる小さな丘のブドウ畑の風景と
ノヴァーラ県の歴史や食文化、農業を伝えることができればと願う。

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