北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

September 2013

BACI di VENERE

ピエモンテのお菓子にBACI DI DAMA (バーチ・ディ・ダーマ:貴婦人のキス)というのがありますが

こちらは、ヴィーナスのキス(という名前がつけられたこの町のお菓子です。
近所のクラウディオさんの農場の黒米(RISO VENERE:ビーナス米)の粉を使った
クッキーで、BACI di VENEREです。ピエモンテのヘーゼルナッツクリームが挟まったクッキー。

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2013年8月14日のブログで、この農場の写真と黒米がヴィーナス米という品種名であって
別名で皇帝米と呼ばれていて、中国人の研究者の協力によって新品種が誕生したことを
書きましたが、その中国人研究者が新品種のための交配作業をしている様子の写真を見つけました。
アジアの品種のひとつを使って交配、このイタリアの土壌、気候で栽培できるものに品種改良されました。

他のイタリアの都市では、中国人は、アジアで最も多い移民という見方で必ずしも
いい評価ではないかもしれないですが、水田地域で暮らしていると、
農場経営者から中国人の評価が優秀であると信頼も高いことを実感しています。

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私の暮らす町は、黒米の町と言われ、イタリアで栽培されている黒米の種籾は、すべて
近所のクラウディオさんの農場からになります。
今日は、強い雨なので、収穫は、今日だけでなく稲が乾燥するまで数日間中止されることでしょう。
この水田は、ピエモンテ州の自然保護地域に入っていて、
遠くに同じく自然保護地域に水田を持つヴィクトリオの農場も見えています。

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収穫が終わり、大型乾燥機で水分を14%までにした籾殻のついた黒米。
この後、近くの精米所に運ばれます。

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そして精米されて真空パックになったものがこちらです。(1圓離僖奪)

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欧州で最もお米の生産量が多いイタリアでは、(主な欧州の生産地は、イタリアの他、
スペイン、ギリシャ、ポルトガル、フランス、ルーマニア、ブルガリア、ハンガリー)
稲作農業経営者の中にはアジアに目を向けて、技術、設備投資してビジネスを展開している人もいます。

またイタリアの種籾農家が輸出する国々、さらにどのような品種なのかを調べていくことで、
ヨーロッパやアジアのどこの地域でどのようなお米が生産されているのか、
その国のお米の調理法など知ることができます。
種籾農家がロシアにも販売していることでロシアの中でも寒冷とされているところでも
栽培されていることを知りました。

そして協定によって関税免除で欧州にお米が輸入されてくるのは
アンデス地方の国々(ペルーやコロンビアなど)やインド、ヴェトナムなどから

そして*PMA( paesi meno avanzati:国連で開発途上国の中で、特に開発が遅れているとされている国)は、全部で49ありますが、
その中には、豊かな稲作地域がある国が含まれPMAから欧州に輸入されるお米があります。
(カンボジア、バングラデシュ、ラオス、マダガスカル、ミャンマーなど)

国連で特に開発が遅れていると定めた国についての統計
*PDFで129枚に渡ったレポートで最後のカラーページにその49カ国が書かれています。
どのようなデーターを持って後発開発途上国(paesi meno avanzati)とされているか
わかる資料です。英語で書かれています。

世界中で栽培されるお米、その品種、調理法を知ることは、とても興味深いことです。
夕食の時間が近づいてきました。雨の肌寒い一日なので、温かいリゾットにしたいです。

今日は、冷蔵庫に残っているお野菜を使ってズッキーニのリゾットに。
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アルネイスの収穫

今日は、曇りで水蒸気が多く湿度も高く、明日からお天気が崩れる予報で
お米の収穫は一時中断されることでしょう。

たくさん稲のことや、ワイナリー、養豚のことなど農業で伝えたいことがありますが
今日は、ロエロ地方の収穫の風景の短い更新です。

昨日からピエモンテ北部のワイナリーでは、白ブドウのエルバルーチェの収穫が行われています。
それよりも約6日早く ピエモンテ州ロエロ地方では、白ブドウのアルネイスの収穫が行われました。

私は、この日、稲作関係でノヴァーラ県だったので、ワイナリーのパオロが送ってくれた写真です。
ワイナリー:DEMARIE Vendemmia 2013 アルネイスの収穫。
demarie

品種アルネイスは、ピエモンテ州ロエロ地方の地場品種で、1478年の資料にすでにその名前が
記録されていて、古くからあるピエモンテの品種のひとつです。
当時は、現在のすっきりとした辛口の味と異なり甘いワインとして醸造されていました。
それが1400年代に好まれた味だったのです。その文献には、地名のBric Renesioという名前が
出てきて、そのカナーレの丘で栽培され、その地名からArneisという名前になったと言われています。

今まで、ワイン会では、このアルネイスを使ったスプマンテが食前酒で準備されることが多かったです。

前回、山形県の温泉旅館での創作和食でも、このワインを準備したように
エルバルーチェに比べて酸味が穏やかであり、お野菜がベースの前菜やお魚料理にとても合うので
ワイン会では、山形県米沢市の地元のお野菜のいろいろな前菜と一緒でした。

米沢薄皮丸なすは、初めて見たお野菜でとても興味深かったし、美味しかったです。
イタリアンレストランさんとは、もちろんのことですが、また日本の地元の食材を使った
和食とのワイン会も今後、実施していきたいです。

アルネイスを使ったワイン
アルネイスのスプマンテ:ROERO ARNEIS Metodo Classico 2008
(現在、夏で完売してしまったため次回は収穫年2010で10月頃入荷予定)
アルネイスの白ワイン ROERO ARNEIS 2011(こちらは、在庫があります)
どちらもワイナリーは、ブドウ畑の写真のDEMARIEです。

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アルネイスを使ってシンプルでピエモンテらしいスプマンテ、フランスのシャンパンよりも食事との
組み合わせを意識したイタリアらしいワインにしたいと
そして和食に合うようにと私がプロデュースしてワイナリーに造ってもらったのですが
それを知ったゲンメのワイナリーのアントネッロが、ノヴァーラ県の品種を使って造り始めたワインがあります。
それは、ゲンメのエルバルーチェを使った瓶内2次発酵方式でメトド・クラシコで造られるスプマンテ。

***お知らせ***
今、アスティのカネッリの無農薬の畑からのネッビオーロのロゼのスプマンテ、
シャルドネとピノネロから造られるスプマンテと2種類を輸入しているので、ゲンメのスプマンテが加わると
フランスのシャンパーニュ地方と同じく瓶内2次発酵方式でメトド・クラシコで造られるスプマンテが
全部で4種類になる予定です。
どれも大切なピエモンテらしいスプマンテなのでワイナリーの人たちと協力して頑張っていきたいし
ワイン会でも紹介していきたいです。

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秋になって、2人暮らし(+1匹)の小さな我が家には、次々に果物が運び込まれてあふれています。。。
これは、旧サヴォイア家の邸宅の敷地内にあるようで、そのまま放っておかれている果物の樹からで
無農薬なので皮ごと食べてしまいます。

やっとこれだけに減ったので安心していたら

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また新たに作業用のバケツの中に、たくさん入ったものが家の中に置かれていました。
朝、何だろうと不思議そうな顔でねこのぴーちゃんがバケツの中を覗いていました。

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そしてワイン用ではない、果物としてのブドウもどこからかたくさんキッチンにありました。
この間、ワイナリーからもブドウをもらって、頑張ってやっと食べ終わったところでしたが…

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農業地域の秋は、とても賑やかな空気がいっぱいで、本当に楽しい。

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黒米の収穫

週末、私の暮らす地域は、雨の予報です。
晴れて気温が高かった日、午後になると近所の農場の水田で黒米の収穫が始まり
雨の前に、今日も朝の水蒸気が乾燥したら、すぐに始めることでしょう。

ここは、サイクリングの時に、いつも通過している農場です。

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収穫の様子を動画にしました。
この収穫、脱穀する大型のコンバインは、ドイツ製で、10時間ごとに軸受けの部分をメンテナンスします。
動画の途中で、中から人が出てきて、はしご部分をしまうので、その時にこのコンバインの
大きさがよくわかります。
機械化以前の水田では、200名が必要でした。現在は、この大型のコンバイン1台です。

すぐ近くで動いているコンバインを見ている時の気持ちは、私が日本に帰る時に
ミュンヘンの空港でボーイング機、B777-300ER を見ている時に近かったです。
時々、おもちゃ売り場で、子供のミニカーに、このコンバインがあるのを見て、子供が欲しがるのかなと
不思議に思っていましたが、これは、欲しいことでしょう。



翌朝、曇って遠くが霞んでいる頃、昨日、収穫された黒米が乾燥機装置で水分を14%にして
保管されている農場の倉庫に行きました。

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ここがその倉庫になっている農場で、この建物の一番上の階までお米が保管されています。
乾燥機の様子も動画にしたのですが、You tubeにうまくアップロードできなかったので
出来次第、ここにその動画も載せます。

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階段をのぼって一番、上の階まで行ってみると、籾殻のついたお米が
乾燥機装置から次々に送られてきています。

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忙しい中、案内してくれた210へクタールの稲作農家の経営者のクラウディオさん。
従業員は、中国人とイタリア人ひとりずつで合計3人、
そして季節労働者として種籾専門になる水田の除草作業、異なった品種の稲をひとつひとつ
手作業で引き抜いていく中国人の労働者が6,7人。

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この日、クラウディオさんの農場の巨大な乾燥機装置のところで働いていた中国人の男性が
私たちの帰り際に手を振っていて、急に思い出し、過去のブログを検索すると

2007年5月の『お米を買いに行くまでの風景』という記事の中で出てきた中国人の男性で
それは、記事の中にあるバス停で待っていた時の中国人の女の子の家族、おそらくお兄さんです。
お米を買いに行くまでの風景

今日も朝6時からクラウディオさんは、携帯電話で連絡を取りながら農場を行き来していることでしょう。

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いつものねこのコーナーです。
夜になって帰ってきたぴーちゃん。

neko


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モンディーネのための講習

稲作地帯であるロンバルディア州パヴィア県に行ってきました。
敷地内では、いろいろな品種が試験的に栽培されてあらゆる実験が試みられています。

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先日のブログに登場した農業の機械化以前の時代に働く水田で働くモンディーネが登場しましたが
そのモンディーネについて、とても興味深いことを知ることができました。

出発前の朝の短い更新です。
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稲作の新しい品種の研究を35年以上行っているロマーノ先生が古い一冊の本を取り出しました。
”ここにモンディーネのためにお知らせが掲載されているよ。”

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1914年と書かれた本は、稲作の定期刊行誌(新聞)がまとめられているようでした。

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そこには、モンディーネがどのように水田で働くかの稲作の講習や
稲作の方法論についてのコンクール審査など当時のお知らせが記載されています。

どうやら、モンディーネたちのために、稲作についての講習が開催されていたようです。

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ワインで、多くのブドウの品種があるように、お米にも様々な品種があり時代とともに変化していきました。

例えば、ワインでは、記録に残っている中では、1400年代にヴィスコンティ家に、ゲンメの丘で栽培された
100%ヴェスポリーナの品種で造られたワインの注文書が残されていますが
79年にベズビオ火山の爆発で亡くなったローマの学者プリニウスが彼の百科全書”博物誌”に
ワインの産地として、ゲンメの古代名が登場していたように、
それ以前から、この地方でワイン造りで使われていた品種があるはずです。

お米は、あるイタリアの文献によると中国で7000年前にさかのぼると書いてありますが
イタリアでは、それよりもずっと後の時代になりますが、現在と違う昔の品種が存在して
それを保存している場所にロマーノ先生が案内してくれました。

この種を保管している倉庫は気温4℃。
この状態であれば10年以上は、種は保存でき、これらを定期的に栽培して
種を新しくして再び保管している倉庫です。

ロマーノ先生が手にしている袋には、1231年に存在していた品種の種が入っています。
中には、もっと古くプリニウスの時代のものもありました。
それ以前は、記録がないのでわからないとのことでした。

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当時の小さな村のお祭りで使われていたリゾットがどういうものであったか、
もう今日、存在しないお米であっても、この倉庫で管理している当時の品種から
お祭りのリゾットを再現して知ることができるとロマーノ先生が情熱的に語っていました。

ノヴァーラ県、ヴェルチェッリ県、そしてロンバルディア州パヴィア県の稲作が中心の地域では
お祭りのリゾットは、昔から重要な意味を持っていると知り、町の夏祭りのリゾットを思い出す。

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ワインは、人生と同じようにいつか終わりを迎えるから

気持ちのいい日曜日の朝で、目の前の教会の鐘の音が響いています。

木曜日から品種エルバルーチェの収穫直前のノヴァーラ県のブドウ畑に行きますが、
今日から水曜日までは、稲作関係の施設や農家に通う日々が続くので
今日は、先日のブログの続きでゲンメの街並みとワインについての短い更新です。
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ゲンメと私の暮らす町の中間にある小さな町にも、中世の古城があり
その古城から続く邸宅が廃墟となって残っています。

廃墟

廃墟で暮らすのらねこが食事中。えさが置かれているのは、屋根瓦。

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ゲンメの旧市街の建物は、ちょうど以前のブログで私の暮らす町に残るピエモンテ州によって
保存管理されている農民の避難所と同じ時期の建物になります。

ピエモンテとロンバルディアの戦いがあった1300年代は、農民たちの避難所として
”農民たちの要塞であったお城”だった場所で、現在、居住している人もいて
綺麗にお花など飾られているところもあり、ワイナリーもその農民のお城の中です。

この写真の部分は、現在、扉がついていますが、かつての城壁部分であり
この道路の部分は、お城の周囲の土地を掘って水をたたえていたお堀でした。

各農民の家の地上階には、必ず避難生活の中でも必要な水を得るための井戸があり
セージア川も近いこの辺りは、地下を掘ると水があるのでしょう。

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その農民たちのお城の中にあるワインの大樽の並ぶ小さな一室の天井に近い部分に
古いボトルが置き去りになっています。

”ワインは、人生と同じようにいつか終わりを迎えなければならない”と話していた
ゲンメのワイナリーのアントネッロ。

人生と同じ、年数とともに少しずつ味が出てきて、必ずピークを迎える年齢があり、
そこから、少しずつ衰えていき、やがていつかは、死を迎えるように、
ワインは、いつか生命を終えなければならないと言って
祖父が保存していたというワインを取り出しました。

”水平に保存していないから、いい状態といえず、3本に1本は、ダメになってしまっていて
美味しくないが、必ず何かの機会で家族で飲むことにしている。”

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そう言われてみると、少しずつ棚にあった古いワインが少なくなっていました。
ラベルには、薄く1947の数字が残っていました。1947年は、ゲンメでは、とてもいい収穫年で
それを何本か保存していたワインのうちの1本でした。

”何十年も前のボトルを長期保存して飾ることでなく、飲んでもらうことでワインは、
その役割を果たすからそうしてあげなけれなばらない。”

1947年に秋に収穫され、ワインが醸造されて大樽の中で眠ったいた時期は、
ちょうど、当時のこの地方の風景と人々の暮らしは、水田で働くモンディーネが
出てくる日本語のタイトル『にがい米』(イタリア語: Riso amaro)の頃 でしょうか。
1949年製作・公開された映画です。撮影は、ヴェルチェッリでしたが、
昔モンディーネだった女性によると(数年前のブログののえみちゃんのおばあちゃん)
多くのエキストラは、私の暮らすノヴァーラ県の町の近郊から出演。

Riso Amaro(1949)
risoamaro

稲作の機械化とともに消えて行ったモンディーネが存在した頃のゲンメのワイン。

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ゲンメ2007

今日は、1日中 今後の仕事で必要なEUの稲作農業関係の勉強と9月便の輸入書類準備などで
ずっと自宅で過ごす土曜日です。

午前10時、窓からは、遠くがもやでかすんでいるものの、晴れた空が広がり
とうもろこし畑と水田のある教会裏からトラクターの音がしています。

ブラのチーズ祭りに教会の横にある牛舎がゴルゴンゾーラチーズの共同のスタンドで
そのミルクを提供している牛舎として出展しています。

窓から広がる教会と青空を眺めながら自宅から更新。
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先日、訪れたゲンメの旧市街にある一角で。

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ゲンメの旧市街にあるワイナリーは、1300年代に築かれた農民の避難所の中にあり
戦いが終わり、避難所としての役目が終わった1400年代から
ワイン醸造のための空間に変わっていきました。
その当時から、アントネッロの祖先もこの地でワイン造りを行ってきました。

現在、ゲンメのワインが眠る空間の一室は、当時、ゲンメ市民のための食料を保管する
氷室だった地下空間です。ここに上にある地上からの小さい小窓から雪をいっぱいに入れておくと
7月、8月まで食料が保管することができたと言われています。

アントネッロは、2005年のゲンメまで、55ヘクトリットルの大樽でネッビオーロを2年熟成後、
15%のヴェスポリーナと合わせて、フランス産の500リットルの小さな樽Tonneaux〈 トノー 〉で1年
その後、瓶内で約1年熟成後、出荷していましたが

5つあったうちのこの最後の大樽が寿命を迎えた後に、2006年からは、大樽と小樽の2種類を使うことなく
スイスで設計された26ヘクトリットルの大樽で3年間熟成することに切り替えました。

解体されている寿命を迎えた大樽。冬、暖炉の薪になります。

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そして切り替えたスイスで設計された大樽には、かなりの費用がかかりましたが
今後50年使用するものとして、アントネッロがこだわったのは、

1400年代から祖先がワインを造ってきた空間で、そこに入る大きさの大樽。
55ヘクトリットルは、バローロ地区を中心としたピエモンテ南部のワイン文化です。

ゲンメは、農民の避難所だった石造りの空間の地上階で、家畜が飼われていた避難所の空間が
平和な時代にワイン貯蔵庫となり、ミラノのヴィスコンティ家に運ばれていった時代の
樽の大きさは、25~26ヘクトリットルでした。

その昔のゲンメと同じサイズの大樽にすべて切り替えることにしたのです。

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この空間は、井戸の跡も残り、天井には、上の階に行くためのはしごをおろして行き来できるように
敵から身を守るために開閉できる小さな天井穴の跡も残っています。

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ノヴァーラ県のワイン、ゲンメなので、もちろんゴルゴンゾーラと一緒が美味しいです。

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ゲンメ2007は、2014年2月から市場出荷開始予定。
ボトルが静かに眠っている空間

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アントネッロとお兄さんのパオロとそのごく近い友人で試しに開けてみたボトル、
ガンベロロッソの審査員の試飲に続いて
私の手元にも、意見交換のために2014年2月にゲンメ2007となる予定の
ラベルのないワインのボトルが来ました。
*ガンベロロッソ(Gambero Rosso):イタリアのグルメ専門の出版社。

ghemme2007予定

ソムリエとして、輸入者として当然のことなどでは、決してなく
それは、今までに経過していきたイタリアで築いた信頼から、動き出していったことでもあり
その気持ちに応えるように私も彼らのことを大切にしていきたいと思う。

現在販売中のゲンメ2006は、スイス産の大樽の第一号になり、新樽にあたるため
フランス産の小樽のバリックとは違いますが、やはり新しいオーク材の樽の香りがあります。
これは、50年に一回のことなので、たくさん入荷しました。
2005年が古い大きな樽の最後です。私は、ゲンメ・リゼルヴァのみを入荷にしました。

ゲンメ2007年、この年の気候、そして2回目に使用する新樽で
エレガントなワインに仕上がっていることが予想されます。
まだ試飲していないです。今は、ボトル詰めの段階で酸素をすべて機械が吸引して取り除き
ワインも呼吸できず、息苦しいことでしょう。
少しして、ワインに浸ったコルクから呼吸を始められるようになって
ワインがリラックスしてから試飲します。楽しみです。

ガンベロロッソ(Gambero Rosso)では、審査の結果、Tre Bicchieri(トレビッキエーリ)に
受賞することが決まりました。

ワイン関係のお知らせ
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ゲンメの旧市街に位置するアントネッロの造るゲンメ2007、
そしてノヴァーラ県のワイナリーのフランチェスコが購入したゲンメの丘の畑で
栽培するネッビオーロから生まれるゲンメ2010
これは、今年のクリスマスに間に合うように日本に到着する予定ですが
なぜ、このような収穫年の違いがあるのか

その他、バローロ、バルバレスコ、ロエロのワイナリーに関しても
ワインについて専門的にたくさん伝えたいことがあり、ブログでは書ききれないので

農業のことなど情報を必要としている方には、ブログの方が検索しやすいので
ブログに重点をおきますが、会社のfacebookページの方にも
ワインのことを書いていきますので、よかったら時々、そちらもご覧下さい。
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それでは、これから稲作関係の勉強開始です。時々ねこが遊びにくることでしょう。
そして、カフェのようにワインで休憩。今日のワインは、ノヴァーラ県のワイナリーの
ヴェスポリーナ、先日の農家のペペロンチーノ入りのトーマチーズと一緒に。

自宅で1日を過ごす土曜日も素敵です。
皆さんもどうか楽しい週末をお過ごしください!

手作りの木製の棚の一番下は、ねこの空間に。

眠る猫


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酪農家の朝のチーズ造り

ブログを書いている今、バスからの車窓は、まだ群青色の空が広がり
強い光を持った月が雲に覆われ、ぼんやりとしています。
この時間帯、きっとゲンメのブドウ畑の丘は、10℃もないことでしょう。
通勤中の短い更新です。

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近郊の町の酪農家で買うトーマ・ピエモンテーゼのチーズ。昨日は、朝のチーズ造りを見学。
トーマ・ピエモンテーゼのチーズの他に、ここでは、モッツァレラチーズや
リコッタチーズも造っています。

出来立てのモッツァレラチーズ

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こちらは、トーマ・ピエモンテーゼのチーズ。この後、表面に加塩して
最初は、この型に入れられた状態で、発酵、熟成庫に入れられ
その後、固くなると型から外し、毎日、丁寧にひとつずつひっくり返し
2ヶ月後には、美味しいトーマチーズになるのです。

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このトーマを造った時の副産物である、凝固した乳分を取り除いて残るわずかに白く濁った液体には
タンパク質とわずかに糖分を含み、ここでは、これを利用してリコッタチーズを造っています。
リコッタチーズ造りの後に残った液体は、豚の飼料になります。
この酪農家は、乳牛の他に養豚も行なっているのです

今、予約してとても楽しみにしているトーマチーズは、何だかわかりますでしょうか。
近くのゲンメの丘では、まだ白ブドウであるエルバルーチェも収穫が始まっていませんが、
10月になると、ヴェスポリーナ、ウーヴァ・ラーラ、ネッビオーロと収穫が始まり
圧搾、発酵とワイン造りをしていく過程で、ブドウの搾りかす(vinacce)があります。

近郊のワイナリーからの搾りかすを使って熟成するトーマチーズが、冬に登場することでしょう。

*ブドウの搾りかすは、グラッパ専門の蒸留所へ販売され、ワイナリーにとっても貴重な収入源です。
法律上、醸造所と蒸留所と分けられていて、同じ場所ではできません。
グラッパもあるワイナリーは、蒸留所にブドウの搾りかすを販売してグラッパとなったものが再びワイナリーに帰ってきて、
ワイナリーのラベルをつけて、自分たちのブランドとして販売しているのです。
ゲンメのアントネッロのワイナリー(ROVELLOTTI)のグラッパの問い合わせがあったので、
輸入を検討中ですが、醸造所であるワイナリーで造っているものでなく、蒸留所から戻ってきたものに
ワイナリーのマークのラベルを貼ったものになっています。

またグラッパの蒸留所にワインも展示、販売しているところもあり、それは、ワイナリーとしてでなく
醸造の過程は、すべて他のワイナリーで行われたものを展示、販売する
ショールームとなっているところもいくつかあります。

チーズ加工・販売所の外を散策。

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また、いつものロバに出会いました。
以前、ロバ肉のお祭りのブログを書いたので、このロバも・・・と
心配される方もいらっしゃるかもしれないですが、このロバは、この酪農家が飼っているペットです。

気の向くままに広い農場内をのんびりと歩き、時には、牛の飼料をもらったりしていますが
今日は、トラクターを管理している倉庫近くで、収穫後にトラクターから落ちたトウモロコシを
見つけて、喜んで食べていました。

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道路に面したところには、新鮮な本日のミルクの自動販売機があります。

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20セントのプラスチック容器をセットして1ユーロのコインを入れると、1リットルのミルクが
出てきました。
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牛乳を持って、再び、チーズ加工所に向かい、プラスチックのコップをもらってミルクを試飲。
干し草やトウモロコシなどの香りがして、牛が食べたものがそのまま感じられた新鮮なミルク。

購入したのは、ぺペロンチーノ入りのトーマチーズ、モッツァレラチーズ600g、新鮮な牛乳1リットル。

農家の販売所で買ったので、トーマチーズは、紙につつんだだけとシンプルな包装です。
モッツァレラチーズは、作る際にできるわずかに白くの濁った液体(whey)と一緒に6個が
ビニール袋に入れら結んだだけの状態なので、厚みのあるタッパーに移して、冷蔵庫に。
今日、帰宅後のランチのサラダで使うのを楽しみにしています。

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ブドウとノロジカ

バスの中は、今日も弱く暖房が入っています。寒暖差が大きいので、今の時期のブドウにとって、
とてもいいと、昨日、ノヴァーラ県のワイナリーのフランチェスコが話していました。
通勤中の短い更新です。

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午後、帰宅途中にまっすぐ、ノヴァーラ県のブドウ畑に向かいました。
下の写真は、ピエモンテ北部の品種エルバルーチェで、
ノロジカによって、甘いジュースを吸われてしまった痕跡が残されています。

こちらは、もうワインにすることができないブドウです。

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このエルバルーチェのブドウ畑の先には、ノロジカの生息する森があり、その近くのブドウが
どうしても被害にあってしまうのです。

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この日は、アルプスの山々が綺麗に見えていました。

アルプスを背景に広がるブドウ畑は、この冷涼な気候とモンテローザからの氷河の影響で
地形が形成され、ここでアルトピエモンテ地方(ピエモンテ北部)の地場品種エルバルーチェをはじめ
ヴェスポリーナ、ウーヴァ・ラーラ、そして偉大なピエモンテのワインとなる
ネッビオーロが栽培されています。

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こちらは、すっかりノロジカがブドウを食べてしまっています。(ヴェスポリーナの畑)

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フランチェスコは、森の入り口に、ノロジカ用にワイン用ではない甘い白ブドウを植えています。

"きっと、こっちは、全部食べていると思うよ。もう甘く熟しているから。あれっ。残っている。
ヴェスポリーナの方は、まだ熟していないのに、ヴェスポリーナを先に食べてしまうのか…”と
フランチェスコは、残念そうに、残っている白ブドウを眺めていました。

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この森は、保護地域で狩猟は、禁止されています。
フランチェスコのお父さんは、朝、雑草をカットしていくためにトラクターでブドウ畑を周りますが
その時に、20頭のノロジカの群れを見たと話していました。

”冬、霧の早朝に現れる時は、とても幻想的で、近寄っても大人しく怖くないんだよ。
それこそ、RIEが写真に撮らないと。そういうときに限って僕もカメラも携帯も持ってなくてね。”と笑う。

このワイナリーの持つ畑のブドウの約20%がノロジカによって失われます。
現在、オオカミのにおいのする粉を通販で見つけたとのことで
それで、一部のブドウ畑を囲むようにしてみようかと検討しているようです。

**************************
帰りがけに、フランチェスコが
"RIEの地域は、もう金色に輝いているのか?素晴らしい景色だろう。"と言っていました。
ブドウ畑を過ぎ、車で10分も行くと夕陽に照らされて黄金色に稲穂が輝いているのが見えてきました。

かつて、モンテローザの氷河は、現在の稲作地域である平野にまで到達したと
本で読んだことがありました。

前後、そして対向車線にも他の車もなく、車の窓を全開して景色を楽しんでいました。
バックミラーには、アルプスの山がくっきりと映っていました。
やがて右に大きな古城が見えると、次第に一面が稲作地域へと変わっていきました。

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ミラノでランチ

次第に日の出が遅くなり、真っ暗な朝に出発するようになりました。

早朝の通勤では、長袖に秋のスーツ、薄手のコートでも、少し寒いですが、日中は、これでは暑いです。

ブラのチーズ祭りやワインの季節になるのでピエモンテにご旅行にいらっしゃる方も多いことでしょう。
日本よりも気温が低いですが、日中、気温が上がることもあるので
調節しやすく薄手のコートやジャケットがあれば、安心です。

通勤中の朝の短い更新です。
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昨日は、ミラノでロンバルディアの伝統的郷土料理のレストランでランチでした。

メニューには、ロンバルディア州ならではのメニューが並び、わくわくしました。

Bresaola di Ballabio
バッラービオ(ロンバルディア州レッコ県)のブレザオーラ
(ロンバルディアの塩漬けの牛肉を熟成させたもの)

Risotto alla milanese ミラノ風リゾット
Risotto al salto ミラノ風リゾットを焼いたもの。
*同じようにノヴァーラ風リゾットのパニッシャも余った時、翌日に焼くことがあり、
同じようにPaniscia al salto と呼びます。

Costoletta alla milanese ミラノ風カツレツ
Rognoncino trifolato 仔牛の腎臓のにんにく、パセリなどで炒めたもの。
Ossobuco 仔牛の骨付きすね肉の煮込み

季節のメニューでは、ポルチーニ(porcini)茸のお料理が多くありました。

私が選んだのは、メインと季節のサラダ
Manzo in salsa verde 牛肉のパセリのソース
Manzoというのは、去勢した雄牛のこと。

20130916_130913

この緑のパセリソースは、以前、ブログなどにも何度か登場した
ピエモンテのバニェット・ヴェルデ(Bagnetto verde またはBagnet verde)にも似ていて、
夏の終わりにたくさんパセリが収穫された時に、近所のルイージからパセリを分けてもらった時に
大きな瓶にたくさん作ったこともありました。

バニェット・ヴェルデが登場する2009年のブログ
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/airone0219/51184454

選んだワインは、ロンバルディア州のネッビオーロで
Valtellina Superiore Sassella
アルプスの麓にある冷涼な地で栽培されるネッビオーロ。ピエモンテ州と同じくアルプスの麓の
ヴァルテッリーナ地区のネッビオーロ。この地方では、急斜面で栽培されています。

Nebbiolo( ネッビオーロ)のことをノヴァーラ県、ヴェルチェッリ県などがSpannaとも呼ぶように、
ロンバルディア州では Chiavennasca となり、ワインの勉強の本にも、そう書かれていますが、
地元ノヴァーラ県のワイナリーやゲンメの人たちも、Spanna(スパンナ)という言葉は、通じますが、
ここ数年は、ほとんど使われず、ネッビオーロで統一しているので、
おそらくヴァルテリーナの方でも、次第にそうなっているかもしれないです。

それでは、もうミラノ。行ってきます。
素敵な1日にしたいです。午後、帰宅後は、ノヴァーラ県のワイナリーへ。
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スプマンテのリゾット

昨日は、雨で寒い1日でした。
その雨が上がり、少しずつ地平線がオレンジ色のラインになっていきました。
高速道路バスは、弱く暖房が入っています。
そして今、霧の田園を通過中。

通勤中の短い更新です。
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週末は、町に残されている昔のサヴォイア家の邸宅と
アートギャラリーのスペースでイベントがありました。

開いている扉から、私の暮らす家の建物が見えています。
そのすぐ隣が、最近のブログにあった農民の避難所であった楕円形のレンガの建物。
サヴォイア家の邸宅であった建物は、農民が暮らし、
農作物が保管されているところのすぐ近くです。

この邸宅の敷地内に、大きな牛舎がありました。
現在、美しくモダンに改装され、個人が所有するギャラリーとなっています。

3 (2)

アートギャラリーのスペースでイベントが終わり、
人々は、リゾット、ワインを楽しむために
ビュッフェなどが用意されたスペースに移動していきます。

1

古いこの建物の中で、リゾットを作っていました。
温かいスープの美味しそうな香りでいっぱいに広がっています。

2


3 (1)

夜になり、気温が低くなったので、出来立てのリゾットが嬉しい。

4

スプマンテのリゾット (Risotto allo spumante)
この町で栽培された地元のカルナローリ米(Carnaroli)
バター、玉ねぎのみじん切り少し、野菜のブイヨンスープ、
グラナ・パダーノチーズ(Grana Padano)
または、パルミジャーノ・レッジャーノチーズ(parmigiano-reggiano)
スプマンテ(イタリアの発泡性ワイン)

アグリツーリズモのキッチンでお手伝いしていた時には、スプマンテでなく、ノヴァーラ県の白ワイン
エルバルーチェを使い、エルバルーチェのリゾットをよく作りました。
リゾットの中でも、優しい味で、とても手早くでき美味しい。

リゾットは、お米と水を入れてスープを煮ていくのではなく、
お米に熱いスープを入れてかき混ぜていきます。
塩分は、スープ(野菜のブイヨン)ですべて調節して、最後に塩を追加したりしないので
ノヴァーラ風リゾットのパニッシャも、キノコのリゾットも赤ワインのリゾットも
すべてのリゾットは、スープが美味しくできているかどうかですべて決まります。

5

周囲が水田で湿地帯がある、現在人口が1,000人弱であるこの町に、
なぜサヴォイア家の邸宅があったのかというと、それは、お米があったから。
秋の収穫時期に、一面が黄金色になっていきますが、当時、まさにお米は、黄金だったのです。
昔から、パスタではなくずっとリゾットを食べていた地域で、
今もリゾットしか食べない人も多いです。
稲作農家のヴィクトリオは、パスタは、年に2、3回だけで
ランゲ地方、バローロに行った時に、ピエモンテのパスタ、タヤリンを楽しみにしているのです。
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ゲンメのアントネッロからのメール

今日は、これから町にあるサヴォイア家の邸宅であったところを改築したギャラリーで
セレモニーがあるので、このブログの後に、行く準備をしながら

買ってきたイワシを処理して前菜用にいつでも食べれるようイワシのサオールを作って
冷蔵庫に入れて…そんな時に限って、ねこがふらりと遊びにきてしまうかもしれません。

イワシの前の短い更新です。
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今年は、ピエモンテ州北部 ゲンメの白ブドウのエルバルーチェの収穫は、9月25日を予定していると
ゲンメのワイナリー アントネッロから連絡がありました。

ゲンメのブドウ畑の横に広がるアントネッロが植物園と呼んでいる小さな森を
アントネッロとワインの話をしながら歩いた時の写真。

026 (2)

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ノヴァーラ県で暮らす私にとって、地元のノヴァーラ県のワインは、
バローロ、バルバレスコ、ロエロ、そしてカネッリ、モンフェラートのワイナリーに対する
大切な気持ちの他に、もっとそこには、深い何か別の大きな感情が流れているのです。

例えば、何かに困った時、嬉しかった時、少し怒っている時、悔しい時、そんな感情を
一緒に共有しようと何でも正直に語ってくれるゲンメのワイナリーアントネッロ、

そしてワイン造り、農業として、尊敬している部分が大きいノヴァーラ県のワイナリー
Francesco Brigattiのフランチェスコ

ノヴァーラ県で暮らす私が選んだ日本に送るのに選んだこの2つのワイナリーは
実は、親戚同士だったことがあとからわかり、フランチェスコが嬉しそうに
”RIEが選んだアルトピエモンテのワインは、僕たちのだったんだね。”と
夏の前、静かに笑っていたことを思い出しました。

そして先日、ゲンメのワイナリー ROVELLOTTIのアントネッロから
ワインや日常のことの長いメールが届き、その中の一部の文章です。

冒頭は、オリンピックについてでした。
Ciao, Rie,
Intanto complimenti per la vittoria di Tokyo 2020, so che ti ha tanto impegnata.
チャオ、RIE,2020年の東京オリンピック開催が決まり、おめでとう。
きっと君は、忙しかったことだろう。(ミラノのオフィスの仕事に関して)

そしてノヴァーラ県のワイナリー、フランチェスコについて、こんなことを書いていました。
Francesco e il fratello di mia moglie, bravissima persona e
produttore capace e corretto.
フランチェスコは、僕の妻の弟(男の兄弟のことですが、フランチェスコと私が同じ年なので
アントネッロの奥さんの弟でしょう。)で
とても素晴らしい人間で、ワインの生産者として素質があり正確で間違いがない。

私は、ワインについて、急にアントネッロとたくさんのことを話しににいきたい気持ちになる。
ワインのことになると、普段、苦手なイタリア語であるのに、急に止まらなくなる私がいます。(笑)

フランチェスコの大樽熟成のネッビオーロ、ヴェスポリーナ、ウーヴァ・ラーラという
3種類の地場品種のノヴァーラ県らしいワイン、そしてアントネッロとは、
違った道をいくエルバルーチェについて

アントネッロの手がけるワインのゲンメ2007

そしてもちろん、ワインだけでなく、日常のいろいろなこと
イタリアでは、友達(amici)というのは、時には、家族のような身内に近い存在、
または、それ以上に頼れることもあるということを、今までに何度か経験しているけれど

輸入者、生産者という仕事関係でありながら、ピエモンテで彼らとは、amiciの存在であり
ずっと、大切にしていきたいのです。

ああ・・・・やはり、こんなときに限ってねこがきました。
外から呼ぶ声がしています。

それでは、良い週末をお過ごしください。

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収穫前に

ワイン関係の記事を待っていらっしゃる方、それは、来週火曜日にバルバレスコのワイナリーで
シャルドネの収穫を開始する予定なので、その前に今日は、稲作関係のブログの更新です。

通勤中の短い更新です。
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帰宅すると青空で、次第に田園が黄金色になってきました。
上空を白鷺が3羽、田園からヴィクトリオの水田のある自然保護地域に向かっていきました。

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毎年、収穫前のこの時期を利用して、農家の人たちは、視察などの勉強会や会議に参加したりします。

視察の結果を参考にして、次の年にどの品種を栽培してしていこうか、輸出向け、国内向けなど
いろいろなことを考えるのです。

その計算が思い通りにいかないこともあり、ヴィクトリオは、2005年には、
たくさん倉庫で眠ったままになった品種があったとのことで、昨年は、輸出用のお米に重点をおき
"これは、イギリスでケロッグになるんだ。"と話していました。
2013年は、どういう品種にしたのでしょう。時間を作って訪問しなければならないです。

021 (2)

農家の勉強会で配られた資料の内容の一部をここで紹介。
水田での最初の作業のデータも記載されています。
耕作(掘り起こす作業)25cm, 馬鍬(harrow)作業:砕土、地ならしを行う作業 8cm

水田の見取り図で栽培した品種の名前。図の下が国道の方角と説明書きもあり、
これをもとに、品種ごとの視察を行なっていきます。

4

稲の品種ごとの開花時期が記載されています。種蒔きが4月27日とあり、農家の人たちは、
これを参考に開花までのおよその日数を計算していきます。

品種の区分は、それまでに使われていたfino,superfino,indicaという区分でなく
ヨーロッパで共通の表記で統一されていました。
lungoA,lungoBで表記。これは、longA,longBと英語のこともあります。

種類

肥料について。時期、1haあたりの量
使用した農薬の種類、1haあたりの量、使用した日付

3

人々の動きが活発になる収穫前の季節は、農業地域が最も賑やかで楽しい時期です。
忙しくても、嬉しそうにいろいろなアポイント、そして自分の水田、町役場と飛び回るヴィクトリオは
この時期に、もし時間があれば、様々な他の農作物の収穫祭などにも行きたいとよく話していました。

イタリアでは、これから様々な催しがあることでしょう。
スローフードの ブラのチーズ祭り 9月20日から23日
最も有名なものでは、
アルバの白トリュフ祭り
10月12日から 11月 17日の期間中の土日 ( 09.00 から 20.00)


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いつものねこのコーナーです。
ドアのところで眠ってしまったぴーちゃん。
どうか通して下さい。。。

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ねこの隠れ家は、中世の建物。

朝3時過ぎ、気温が低いからか、ねこがうずくまってドアの前で待っていました。
そのうち、夕方から朝まで家の中で過ごすようになる季節が来ることでしょう。
数日前からいつの間にかねこのおトイレが部屋の隅に置かれていました。

早朝、出発時の気温は、10℃。少し暖かく、厚手の生地のスーツを着て出勤。
日中との気温差があるためか、通勤客は、厚手のジャンパーやジャケットを脱ぎ着して、
日中に調整できるようにしているようです。

通勤中の短い更新です。
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家の近くに残っている中世の建物は、ピエモンテ州によって保存管理されています。

これをお城と呼ぶ人や説明文に記されていることがありますが
領主の邸宅だったわけでなく、
農民たちが暮らし、戦いがあった時代には、避難所とされてきたところです。
ゲンメをはじめとし、ノヴァーラ県の町でよく似たような建物を見ることができます。

この建物は、1067年にすでに記録に残されていて、10世紀に町の要塞として造られました。

1

昨日、帰宅すると、普段は閉じられている入り口が開かれていて
そっと奥に進んでました。

入り口

本で読んだことがあったように楕円形にレンガの建物に囲まれ
私が立って、いるのは、その中庭にあたるところです。
2


町役場に保管されている上空からの写真を見るとよくわかります。
時代によって、この建物の用途が異なっていったとあり、
ピエモンテとロンバルディアの戦いがあった1300年代は、農民たちの避難所として、
この楕円形の建物を取り囲むようにお堀がありました。
comune


建物の壁に貴族の紋章が残っているとのことで
領主の居住空間にしていた時代もあったのかもしれません。

昔の資料によると、この中庭の部分で脱穀などの農作業をしてる人々の絵を見たことがあり
農民たちのための建物でした、

1358年には、この町は、ミラノのヴィスコンティ家の支配にあり、
その後、ロンバルディアとピエモンテの戦いが終わり、平和な時代になり
この建物は、避難所でなく農作業と暮らしのための空間になりました。
同じ時期、ゲンメでは、避難所がワインの醸造になっていきました。

1550年には、稲作でこの町が繁栄したくさんの人々が暮らしていました。

1736年にこの建物は、サヴォイア家の所有になり、ここで働く農民たちが暮らしていました。
ここで、お米やトウモロコシ、小麦、家畜の飼料なども管理され、
すぐ近くに優雅なサヴォイア家の邸宅も残されています。

現在は、この建物の壁のレンガの崩れている部分から、以前からねこが数匹出入りしています。
(今、考えてみると、白と黒の模様のねこ…ぴーちゃんもそのメンバーに混じっていました。)
気温が低い冬や雷雨の時には、ここで過ごしているのでしょう。

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用水路と水力発電

この写真は、今、バスの車窓からです。次第に明るくなってきました。
これから空が薄っすらと白くなっていき、その後、地平線から真っ赤な太陽が昇ります。

20130911


通勤中の短い更新です。
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秋になり、大通りに大型トラクターが走るようになりました。
この時期は、飼料用トウモロコシが、茎ごと細かく粉砕され運ばれていき
場所によっては、トウモロコシ畑は、3mぐらいの高さで自然の大きな壁となっていたので
収穫が終わった畑から、次々に地平線が見渡せるようになりました。

現在、水田の地域では、水を引き抜き、地面を乾燥させて収穫を待っています。

アルプスを水源とする河川から、人工的に一定量の水量になるように水を引いた運河は、
アルプスから平野まで、自然な高低差を利用して、この地域の水田のための灌漑を行っていますが
同時にクリーンエネルギーである電力を生み出しています。

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ノヴァーラ県を中心にした灌漑を担当している協会によると、管轄している地域内に
自然な高低差がある箇所が200以上で、その数メートルの高さの水の落下を利用して
水力発電の施設を28稼動させています。
年間有効発電量124百万kWh (欧米式の三桁区切り表記でわかりにくいです。1億2400万kWh )
現在、さらに他にノヴァーラ県からパヴィア県にかけて46の施設を設計中です。

19世紀には、すでに灌漑と用水路の高低差を利用した水力発電の設備が存在していましたが、
石油がエネルギーとして中心となった時代に設備が次第に衰退していきました。

ここは、毎日のサイクリングコースで近所にある小さな水力発電設備。
2,3年前に出来ました。
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水力発電の計算式など、受験から時間が経過してすでに忘れてしまっていましたが
ここでの生活で少しずつ取り戻しています。
先月の夏祭りの時のブログで、高校生の綺麗なルクレッツィアちゃんが
理数系の高校、自然環境といったことを話していたことが、急に理解できました。
きっとこういう機関に関わった仕事をしていきたいのでしょう。

今日の午後は、収穫前のワイナリーへ。
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帰宅後、午後の時間

いつのまにか、朝の出発時間は、夜間走行のようで
朝の気配が感じられなくなってきました。
この時間帯、スマートフォンの画面によると
私の暮らしている町は11℃、ゲンメ9℃、バローロ18℃、ミラノ17℃と表示。

高速道路バスがノヴァーラを通過すると、ようやく空が薄っすらと白く明るくなってきました。
通勤中の短い更新です。
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車のオイル交換をしてもらいに、町にあるギャラリーの裏庭まで車を持っていくことになりました。
私が帰宅後、もう車に乗らないと思ったのか、すっかり車の下で眠っていたねこを起こす。

今日は、最初からねこの写真になってしまいました。。。
”車を移動するので、どいて下さい。”

駐車場ねこ

フィルターとオイル交換は、自分では出来ないので、いつも車を修理してくれる友達がしてくれるのを
私は、見ているしかないのだけど、そんな様子を見て
"リー。好きな野菜を選んで持っていっていいよ。"

ギャラリーの裏庭は、草木がそのままで、鬱蒼と茂り、車が出入りできるような空間を
かろうじて道のようにしているだけで、小さな動物が出てきそうな場所です。

その中に、何も手入れもされてなく、そのまま育ってしまったような野菜が見えました。

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選んだ野菜を3つ手にすると、オイル交換を終えた友達が、それでは少なすぎると言って
袋に色々と詰めてくれました。トマト、ピーマン、ローズマリー、セージが追加。

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野生のセロリは、とても香りが高く、アグリツーリズモのレストランで手伝っていた時には
当時、料理人だったピエモンテ クーネオ出身のお母さんが、よく使っていました。

夕食は、イワシの他に先日のブログの大根を千切りにして
このセロリを刻んで、赤粒胡椒とオリーブオイルでサラダに。

キッチンがローズマリーの香りでいっぱいになり、
夜、食事をしていたねこが隣の部屋からキッチンを興味深そうに覗いていました。

車は、気温が冬マイナス20℃近くになった場合でも、大丈夫な種類のオイルにしてもらいました。
車の燃料、GPLを満タンにして、秋のピエモンテの農業地域をたくさん訪問していきたい。

もうミラノ。今日もいい1日になるように頑張っていきましょう。
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レストランの地下へ。

ねこが来るのを待っていた朝3時半過ぎ、中庭に出ると、
まだ真夜中の延長のような真っ暗な空に無数の星が輝いていました。
明け方の気温は13℃。

通勤のバスの中から短い更新です。
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ランゲ地方のレストランで。
この小さなレストランは、お母さんとワイン好きの息子さんの二人だけで
時々、ワインの情報交換をするために立ち寄ることがあります。
"ワインを見てきてもいいよ。"と言われ地下への階段を降りて行きました。

レストラン

地下で湿度が高いその一室には、様々なワインが並び
その中で、気になったバルベーラのワインを1本選び、電気を消して
真っ暗な空間から階段を上がり明るいレストランに向かいました。

そのワインについて、どうしてそのワイナリーのワインを購入したかなど話を聞きながら
注いでくれるグラスの深いルビー色のワインを眺めてしました。

レストランの地下

*このレストランでは、縦にワインが置かれていましたが
ワインは、本来、横にしてコルクにワインを浸しておいた方がいいので、
ピエモンテの自宅でも日本のワインの倉庫もイタリアからの輸送時も
6本入りで横に保管しています。
ただ、宅急便で日本国内発送時に破損を理由に、縦入りの強化ダンボール箱にと
指導されているので、6本,12本とも縦入りに直して、宅急便用の箱で発送しています。
(1,2本の場合ワイナリーから輸送された時の横入りの箱を
リサイクルして梱包資材で破損しないようにして発送しています。)

もし、ご自宅にワインセラーがなく、ダンボール箱に入れたまま、冷暗所で保管する場合、
その箱を静かに横に向けて、ワインが横に眠るようにしておいたほうがいいです。
横にすることで、ワインに浸ったコルクを通じて、
ワインは、私達と同じように、生命があり、ゆっくりと呼吸しはじめます。

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先日、ノヴァーラに行った日に大型チェーンのスーパーに立ち寄りました。
普段、近郊の町にある小さなスーパーには、ないものがあります。

大根がありました。 名前もDAIKONで、生産地の表示はドイツ。
普段、和食を作ることもないのですが、週末に胃に優しい和風のスープにしようと買ってみました。

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北海道の昆布(羅臼昆布が好きですが、利尻昆布。札幌でワイン会があった時に札幌の市場で購入)
鶏肉、大根(ドイツ産)、にんじん、ポロネギ、生姜(タイ産) ・・・・すべてイタリアのスーパーで。
シチリアの塩
仕上げにリグーリアのタジャスカ種100%のオリーブオイル少し
黒七味(一時帰国中、営業で訪れた京都祇園で購入)

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鶏と昆布の出汁だけで、最後に塩、そしてオリーブオイルで優しい味で胃もすっきりなので
ダイエット生活に。食後2時間後、サイクリング。

大根の成分のジアスターゼ(消化酵素)は、熱に弱いとのことで、残りは、生で使うように
千切りにしてオリーブオイルでサラダ。 時々、食べるサーモンのグリルに大根おろし。

今晩は、リグーリアからのイワシを同じくリグーリアのオリーブオイルと塩でじっくりと焼いて、大根おろしと。
白ワインは、リグーリア州の品種 ピガートと一緒に。

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いつものねこのコーナ―です。
最近、教会で暮らす茶色の小さなねこが私の暮らす家の中庭の敷地内に顔を出すようになり
ねこのぴーちゃんのパトロールが忙しくなりました。

私は、ぴーちゃんのそばにずっといるから、大丈夫。どうか仲良くしてね。

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7年後は震災から約10年になる。

日曜日の朝、出勤でないので、もう朝7時近くになろうとしているけれど
私が家にいるので、ねこは、椅子の下でまだ寝ています。

朝のとても短い更新です。
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写真は、夕暮れ前の田園。
街灯もなく、夜、真っ暗となってしまうところを日課としてサイクリングしているので、空を見ながら
急いで自宅のある町に向かう。まだここから約4辧ΑΑΑ

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オリンピックの開催地が決まる時、イタリアでは、夜の22時過ぎでした。
決まった瞬間、とても嬉しかったです。

ねこが夜、帰ってくるのを待ちながら、ゆっくりゲンメのワイナリーのワインを飲むことにしました。

ピエモンテで暮らし始めた時は、トリノオリンピックの1年前で、すぐに、当時の報道関係の仕事のために
オリンピック1年前のトリノの街の視察をしていたのですが、当時のトリノとオリンピック後のトリノの街が
観光、文化面は、もちろんのこと、すべてが大きく変わったように思えます。
トリノに住んでいらっしゃる方が、どう思われているかわからないですが、私には、そう見えました。

トリノで、当時、トリノ2006の反対派の人を取材するためにコンタクトを取ったりしていたけだけに
これは、日本に限らず、どこの開催国でもいろいろと意見があることだろうと思います。

私は、とにかく、とても嬉しい。

震災後、一時帰国で被災地に何度も行かれた東北の方に復興のことを聞いた時、
”復興でなく、がれきがなくなって綺麗になって、がらんと何もなくなっただけ”と聞いていました。

2016年のオリンピック落選後、再び2020年に候補になると聞いた時
こんな大きな災害もあったから、もうそんなことは、無理だと正直に思いましたが

それから約10年後、本当の意味で日本が復興できていることを世界に知ってもらう意味で
重要なのかもしれないと、その後、イタリアの旅行博などで公的な観光PRを頑張ってきました。

7年後、そしてオリンピック後に日本が、被災地がどのように変わっていくことができるか楽しみであり、目標としなければと思うのです。
その時に、真の被災地の復興をアピールできるように、そう願っています。

月曜日から、イタリアでのオフィスの仕事が大忙しです。
土曜日の夜、勤務時間でないけれど(笑)、もちろん仕事関係のfacebookでイタリア人向けに発信しました。

イタリアでの仕事だけでなく、日本でのワインの仕事も頑張らないといけないですね。
初夏と同様、冬も2週間もオフィスを空席にできないので、1週間ずつ2回の帰国が決定です。。。

今日も1日頑張っていきましょう。

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週末、ノヴァーラで。

金曜日の帰宅後、この日は、ゲンメでもモンフェラートでもなく、ノヴァーラに向かいました。
中心地まで車で入ることができないので、少し離れたところに駐車し、
午後のノヴァーラの街を散策しました。

歩いていると前方の建物の上にオブジェが見えてきて

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その角を曲がると、目の前にノヴァーラのシンボルでもある、サン・ガウデンツィオ教会の
121mのキューポラ。
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ノヴァーラ市は、ピエモンテの中でトリノに次いで2番目に人口が多く大きな都市であり
私の暮らす人口1000人弱の町とは、規模が違い、ノヴァーラに来るときは、様々な滞在や
保険、納税に関わる手続きがあった数年前、そして最近では、ねこと一緒に病院など
決して明るい気持ちになれない場所であったのも事実ですが

この日は、取り組んでいる内容の研究者とのアポイントで、こんなに嬉しい思いで
街を歩いたのは、初めてだったかもしれません。

現在、取り組んでいる農業などの様々なことに関して、現場が私の町近郊であるとすると
それらを管理している組織など重要な機関がこのノヴァーラ市にあります。

中心地には、銀行も多く、ある銀行の前を通り過ぎた時、同じ町で暮らすロベルトが
働いていると話した銀行名と場所が一致しました。

その建物を見上げる。

エルネスト(覚えていますでしょうか。震災後、日本に頑張って欲しいとブログに登場した男性。
メガネをかけて、航空機に関するメンテナンスなどのエンジニア。マルペンサ空港近郊の都市に勤務)が

親友のロベルトを紹介する時、
”ロベルトは、毎日、大きなノヴァーラの街の中心地で勤務をしていて、素晴らしいんだ。
僕は、ずっと生まれたこの町と勤務地の往復しかないけれどね。”

今になって、エルネストがそう言ったのがわかったような気がしました。

その重厚な歴史ある建物の中にある銀行で、夕方まで勤務して過ごしているのです。
町に帰ってからカジュアルな服装でバールで好きなビールやボナルダのワインを
飲んでいたロベルトからは、想像もつかなかったけれど。

私は、アポイントのあった施設内の建物の最上階にあった研究室に案内され話を聞いていました。
大学の研究室のように、デスクには、資料が山積みになった中、
かろうじて、私の筆記具が置けるスペースがあり、私の暮らす町近郊の自然保護地域の
電力確保、灌漑、技術、化学汚染除去、浄化について説明を受ける。

また、この町の農業を通じて、素敵な研究者の人たちと知り合いになった。
思い切って、来てみてよかった。

建物を出てから、まだ日が高く、仕事を終えて金曜日の夕方を楽しむ人たちで賑わったノヴァーラの街で、
私も金曜日の夕方の空気を楽しんでから帰ろうと近くにあったジェラートのお店に入りました。

考えてみたら、この1年で食べたジェラートは、近郊のチーズ農家の手作りジェラートだけで
ずっと洗練されたいろいろなジェラートは、食べていなかったので、
ショーケースを前にどれにしようか考えましたが

夏の終わりの今の季節なので、グラニータ(Granita:ジュースやシロップなどを混ぜて冷凍させた
かき氷のようなもの。これは、カフェ味です。)

20130906_170414 (2)

ストローとスプーンがついています。さくさくとカフェ味の氷をスプーンですくっていると
急に、この長さ、角度、スプーンの形が、ちょうどねこのアルミパックのエサを取り出すのに
とても便利な形だと、そんなことを思い、食べ終わったカップとストローを捨てて歩き出しました。

この日の夜から緑色のスプーンがねこのぴーちゃんのえさを保管している箱の道具セットに加わりました。

待っているねこ


こちらは、今、青空の土曜日のお昼です。
それでは、良い週末を。
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洋ナシとリゾット

バスの車窓から、今、見えているのは、うっすらと霧の森とティチーノ川。
そして上空には、低い位置で飛行してマルペンサ空港に向かう航空機。

着陸まであと数分だと思うので、おそらく定刻よりも早いニューヨークJFKからの
デルタ航空とアリタリア航空のコードシェア便かもしれません。
国際線が離発着して様々な国の人々とすれ違う空港の持つ空気を思い浮かべました。

通勤中の短い更新です。
*******************
帰宅すると、食卓に果物が置いてありました。

これは、畑や菜園からでなく、町の中にあるアートギャラリーの広大な敷地内にある
そのまま放置されている樹からで毎年、秋になると果物や胡桃などダンボール箱いっぱいに
家の人が持って帰ってきてくれます。

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果物として、そのまま生ハムやノヴァーラのサラミと一緒に前菜として食べてもいいですが
赤ワインを使ったリゾットにも洋ナシを使います。

いつもは、夕食は、ポークやサーモンのグリルと温野菜だけで、炭水化物は取らないのですが、
週末の今夜は、ノヴァーラ県のワイン産地らしい赤ワインのリゾットを特別に作ってみたいと考えています。

以前、ゲンメ近郊のアグリツーリズモのレストランのキッチンでシェフから教わったのは

カルナロ−リ米
(夏祭りのヴェルチェッリ風リゾットの時に使ったバルド米でなく、この地方らしくカルナロ−リを使う。)
赤ワイン(ノヴァーラ県ゲンメのヴェスポリーナかネッビオーロ)
洋ナシ
熱々の野菜のブロード
(アグリツーリズモのキッチンでは、いつも大なべいっぱいに農園の野菜を入れて煮込んでいました。)
トーマ・ピエモンテーゼのチーズ
ピエモンテのバター少し
玉ねぎのみじん切り少し
塩、胡椒


これは、以前のブログで、洋なしは、入っていないですが、赤ワインのリゾットの写真があります。
ネッビオーロで作っているので、淡い色です。ヴェスポリーナの場合、もう少し濃い色になります。
http://blog.livedoor.jp/airone0219/archives/51786739.html

*この他、この地方らしいリゾットに、ゴルゴンゾーラチーズ、胡桃を使ったリゾットにも
洋ナシがはいることがあります。この場合は、エルバルーチェなどの白ワインを使います。

私が作るのは、いつもノヴァーラ風パニッシャをはじめ、赤ワインを使ったリゾットばかりでなのは
それに、合わせてノヴァーラの赤ワインが飲みたいからかもしれません。。。

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いつものねこのコーナーです。

夕方、帰って来ると、駐車場にねこのぴーちゃんがいなかったので
先に急いでお洗濯と掃除をしようと窓を開けて、カフェの準備をしていました。
コトンと小さな音がして、鎧戸が風で閉じたのかなと思って窓の方を見ると…

IMG_6310

先にねこの食事となりました。カモのアルミパック。
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Dolcetto d'Alba 2013

日の出の時間が遅くなってから、朝、運転している車からそして、バスの車窓から
見えなくなってしまった風景のひとつは、
マルペンサ空港に離発着する飛行機が空に描く、朝日に照らされた桃色に輝いている
いくつもの飛行機雲のラインです。

通勤中の短い更新です。
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バローロのワイナリーの友達シルヴィアから、ドルチェットが、熟していると連絡がありました。
バローロとなるネッビオーロが栽培されているブルナーテの畑に隣接しているフォンタナッツァの畑で栽培。

ブルナーテからフォンタナッツァ (Fontanazza)にかけて昔、ここのワイナリーの家族が
暮らしていた家の廃墟があり、現在、トラクターや農機具を管理している倉庫として利用しています。

その周囲には、昔、菜園としていたので、今でもシルヴィアの家族は、
野放しになったイチジクやローズマリーなどの香草を摘みに自宅から丘に登ってきます。

ラ・モッラからバローロ方面に車を走らせるとバローロの有名な2つの畑が平行にあるのがわかります。
すぐ左にカヌッビ(Cannubi)、そして少し遠く右の丘がブルナーテ(Brunate)です。

このブルナーテの畑がいくつかに区画され、大手ワイナリー、そして高級ワインの生産で
国際的に有名なワイナリー、そしてシルヴィアの家族など6社で所有。
畑を所有しているワイナリー以外にブルナーテの名称が入ったワインが存在しているのは
この土地のブドウを購入しているからです。

もし車で畑を通過することがあったら、一面がブドウ畑の中、その丘の上に
大手ワイナリーのチェレット(Ceretto)社がカラフルに色を付けた昔の教会の建物が見えて
少し斜め下に、何故か畑の中に古い建物が見えたら、思い出してください。

ブルナーテの丘に沿って、この家族の古い小さな廃墟(昔のワイン貯蔵庫)、そして
すぐ近くが、農家の大切な家でした。

ここにバローロ近郊の昔の農家の暮らしの一部の名残りがあり、
日照条件の確保などで有名なワイン産地の畑では、森の木々も
建物もなくなってしまったところが多いですが、農家の暮らしがここにありました。

昔の農家の廃墟の建物を境に、南東向きのフォンタナッツア(Fontanazza)の畑

今年のフォンタナッツァの畑のドルチェット 収穫は9月20日頃予定しています。
Dolcetto d'Alba 2013

Dolcetto 2013

3年前の私の暮らしているノヴァーラ県の町の夏祭りの赤ワインに選ばれたのは、
この遠く離れたランゲ地方にあるシルヴィアの家族のワイナリーのドルチェットでした。

ボトルで販売したものもあれば、夏祭りのグラスワインや500ml、1リットルとして提供したものは
町で保管、使用しているダミジャーナ(damigiana:ガラスの大瓶で本体の部分を藤などで覆ったもの。
ワインやオリ−ブオイルなどを入れます。)を2つ、ワイナリーまで持っていき、量り売りで購入しました。

今年の夏祭りは、ロエロ地方のワインでしたが、スタッフがキッチンで打ち上げの時のワインのために
シルヴィアのワイナリーのドルチェットとバローロが用意されていました。

写真は、以前の夏祭りの時のものです。

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こちらのダミジャーナは、54リットルです。夏祭り会場のキッチンにて。

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輸出されることなく、主に地元ピエモンテで消費されていたブルナーテの横に広がる
フォンタナッツァの無農薬の畑で栽培するドルチェットを、どうしても日本に輸入したかったのですが
入荷が今年の5月、6月のワイン会後だったので、ワイン会では、紹介していませんでした。。。
冬にどこかの都市のワイン会で必ず。

現在販売中なのは、昨年 2012年に収穫。初夏にボトル詰めしたもの。
ドルチェット ダルバ 2012  Dolcetto d'Alba 2012

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品種ごとの色彩

朝、家のドアを開けると、中庭に駐車してあった我が家の車の下から
小さな茶色のねこが、じっと見ていました。

夏の終わりに教会の窓を見上げていたねこです。

高速バスの中から朝の短い更新です。
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昨日は、バルバレスコのワイナリーのガブリエレとシャルドネの状況について話していた時
急にワイナリーのテラスから、ネッビオーロのラバヤの畑、
そしてその対面に広がる畑では、シャルドネ、ドルチェット、バルベーラが栽培されていた風景を思い出す。

"ティツィアーナと暮らしている僕達の家が見えていて、その下の斜面の部分が
トリフォレラの畑で、シャルドネとドルチェット..."

収穫前の畑は、遠くからは、わからず畑の位置を見るだけですが、
ブドウが収穫されると、順番に紅葉していき、品種ごとの特徴が現れ、
遠くからもはっきりと何が栽培されている畑なのか知ることができるのです。

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ピエモンテに引っ越してきたばかりの頃は、ソムリエのマスターのディプロマを取得するために
関心は、ランゲ地方のワインばかりで、ずっと気が付かないでいました。

ずっと自然の田園風景を眺めながら、その目の前に広がっている水田もまた
品種によって色彩が異なっているのです。

写真は、ピエモンテ州ヴェルチェッリ県、ノヴァーラ県、そしてサルデーニャ島のオリスターノ県の
種籾農家の人たちの組合が経営する研究施設の田園。
より優れた種籾を生産するために、様々な稲の品種の実験、改良が行われています。

sardo piemonte

近所の黒米の農家も、そして種籾専門の農家のダニエーレも、この組織の一員であり
研究所だけでなく、彼らも畑の一部に、小さな区画を作り、独自に実験をしているのです。

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いつものねこのコーナーです。
最近、少し元気がなく心配。どうかたくさん食べてゆっくり眠って力をつけて欲しい。

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9回目の秋

朝4時頃、中庭に出てみると冷たい空気の中、真っ暗な空一面に無数の星が輝いていました。
今朝は、家の人は、明け方前に出発していたので、いつものねこを起こして一緒に家を出ました。

ぴーちゃん専用の発泡スチロールの板を斜めにして起こそうとしても、
必死に板にしがみついて、なんだかとてもかわいそうだった。

駐車場でねこに見送られながら、私は、バスの停留所に急ぎました。

そして、今、ロンバルディア州に入ってから日の出になり、バスの車窓から
低い位置で真っ白な霧が立ち込めた田園風景が広がっています。

通勤中の短い更新です。
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ここで暮らして9回目の収穫の秋を迎えようとしています。

今までに、これだけ長く同じ所で暮らしたことは、
小学校高学年から大学1年生まで暮らしていた家だけであり、
いつの間にか長い月日が流れていきました。

同じ年月でも学生時代に過ごした日々は、果てしなく長い時間の中にいたように感じられました。

小学校高学年だったのが、大学生になるまでに得た知識は大きなものであり
短期間で取得はできないわけで、それを今、ここで暮らしてきた月日を思うと
もう少しどうにかしていかなければと、気がついていました。

私がこの農業地域で暮らしていることで、取材しやすく勉強できる内容、農家関係の知り合いや繋がり
それを自分だけのものにしないで、多くのいろいろな分野で活躍している人に役立つような
正確な知識を得ていきたい。

最初は、ワイン、ソムリエの勉強を通じて、若いソムリエの方にと、思っていたことが
今では、私の暮らす地域の農業のすべての分野に広げて考えはじめています。

今まで、ワインを片手に収穫とワイナリーの作業をぼんやり眺めていたので
この秋からは、少しスピードをあげて、今までの年月の挽回をしていきたい。
私は、やはり夏休みの宿題を最後の数日で仕上げている時代から変わっていないようです。。。

今日は、帰宅後、夕方に、まだ収穫が始まっていないこの時期、稲作農家を訪問。
またその様子は、次回のブログで。

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これから、ピエモンテは、ワインもお料理も美味しい季節です。
写真は、ランゲ地方にあるオステリアで。

2

今日は、稲作農家の他にバルバレスコのワイナリーに連絡。
東京と軽井沢から注文が来ている97年のバルバレスコの在庫が少なくなってきているので。

そんな毎日がとても楽しいので感謝。

もうミラノに到着。
今、下書きでインターネットにつながっていなので、
どうにかメトロからこのブログが送信できればいいですが。

それでは、バスを降りて行って来ます。皆さんも良い1日をお過ごし下さい。
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トーマ・ピエモンテ―ゼ (Toma piemontese Dop)

9月になり、イタリアでのオフィスの仕事も、そして秋になったので
今まで以上に自分のワイン関係や農業の勉強も動き始めて忙しくなりました。
農業地域の秋は、1年で最も賑やかで美しいです。

8月31日のブログで、小さい頃は、夏休みの宿題に追われている日と書きましたが
今回9月1日が日曜日だったことをありがたく思った小学生も多かったことでしょう。

9月の月曜日が始まりました。
日の出の時間が更に遅くなり、今朝は、薄い群青色の空で暗く、
私は、春に着ていたコットンのセーターを着て出勤。
通勤のバスの中から短い更新です。
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夕方の町から離れた誰もいない田園の上空で。
町の入り口での、つばめの群れと飛び方が違うので、これはムクドリかもしれません。

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町にあるサヴォイア家の邸宅を改築した彫刻のギャラリーのオフィスで。
まだ、この日、夕食をすることができなかった忙しい人たちと夜遅くに。

夜食

ギャラリーのオフィス内にあるもので、簡単な夕食は、敷地内にある菜園のトマト
チーズ2種類、サラミ、スペック(燻製し熟成された生ハム)
グリッシー二とパン2種類、ワイン2種類

写真の右奥の写真は、トーマ・ピエモンテ―ゼ (Toma piemontese Dop)
ここでは、ゴルゴンゾーラチーズの他に、よくテーブルに並ぶ代表的なチーズで
私もよく買います。以前、ブログに登場した牛舎のあるチーズ農家でいつも買っているのも
このトーマ・ピエモンテーゼです。

生産地は、ノヴァーラ県の他の県では、アレッサンドリア(Alessandria), Asti(アスティ),
ビエッラ(Biella), クーネオ(Cuneo), トリノ(Torino), ヴェルチェッリ(Vercelli)と
ピエモンテの広い範囲で造られています。

DOP(Denominazione di Origine Protetta : 保護指定原産地表示)のチーズで
以前、8月12日のブログのパルマハムと同じくEU基準法によって定められていて
イタリア国内だけでなく、EUで管理し、EU圏内での商品を保護しています。

牛乳で造られ、直径が15-35僂2-8圓離繊璽困箸覆蠅泙后
6坩幣紊梁腓なものは、60日間以上熟成で、小さなものは15日間以上の熟成。

バローロのワイナリーのシルヴィアが、いつもワインの試飲と一緒に出してくれる
サラミの他にでてくるチーズ3種類のうちのひとつが、やはり、このトーマ・ピエモンテーゼで
バローロ村近郊(クーネオ県)の農家で造られています。

近所のチーズ農家の熟成貯蔵庫での写真です。最初は、このような型に入れています。

1

下の写真は、熟成中で、もう購入可能なチーズです。
いつも私が買うチーズ農家は、直径が15僂両さなもので、食前酒のワインと一緒に
約1週間でひとりで食べ終わってしまいます。(これからは、少し控えます。。。)

2

私が日本に帰国したら、食べたいと思うものに、温かい鴨のつけ汁の山形のおそば、
札幌の空港で買って東京行き飛行機の中で食べるすじこのおにぎり、京都のしば漬け、
福岡の鶏の唐揚げ、一番搾りのビール、谷中コーヒーがあるように
日本からピエモンテの田舎のこの町に帰ったら、すぐに食べたいと思うものが
このトーマ・ピエモンテ―ゼのチーズ、ゴルゴンゾーラのチーズ、ネッビオーロのワイン
ノヴァーラ県で造るサラミなのです。

秋になり、もう冬の帰国スケジュールを考えなければなりません。
次回、札幌でチーズとワインの講座ができればと思っていて計画中です。
実は、いつもワイン会後、深夜にホテルに帰る時に、サービスするワインの試飲をしただけで、遅くの夕食がホテル近くのコンビニや
ホテル内の自動販売機のスナック類のこともあるのですが
美味しいワインとチーズ、素朴な黒パンがあればとても嬉しく、リラックスできるので
次回は、ワイン会前に美味しい日本のワインと国産チーズ、地元のパン屋さんで
シンプルで美味しいパンを買っておこうと思っています。

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稲の病気(Pyricularia grisea)

夕方、秋に向けて、ジョギングをしていたり、サイクリング、ウォーキングをする町の人たちに出会います。

次第に水田は、秋の色彩に変化していますが、すべて同じ色合いでない様々な色を持つ
田園の風景が広がっていて、サイクリング中に稲が病気になった水田も見えます。

今日は、稲の病気のこと、そしていつものねこのブログの更新です。

このブログを書き終わったら、同じ道のりをサイクリングして、ねこの世話、ワインで食前酒
そして再び、稲作関係の本とワインの仕事に戻ります。
今日もとてもいい日曜日で爽やかな風が吹き、青空が広がっています。

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遠くにピエモンテ州が管理する自然保護地域の湿地帯のある森が見えています。
自然保護地域を囲むようにヴィクトリオの持つ約130ヘクタールの水田になっています。

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そしてカブール運河の大きな用水路の横の土地を利用して、大きな農家に雇われている
中国人の家族が、ここには、自分たちのものを栽培しています。

まだ熟していない稲で緑色に見えます。稲は低い丈で、穂とお米の粒を見てみると
比較的丸くて小さい(tondo)日本のお米の品種に近いもののようです。

IMG_6299 (2)

こちらも用水路の横の土地を利用して、自分たちのお米を栽培しているようです。
稲の丈が先ほどに比べ高くなり、稲穂の部分も長くなり粒が大きいお米(lungo A)で
カルナローリ米に近い品種のようです。

IMG_6294 (2)

下の写真は、一区画、病気となった稲で、穂が黒ずんでしまっています。
またこの写真で中央部分のくぼみのように低くなっているところは、稲が倒れてしまっています。

これは、稲の丈が長い品種の場合、リスクが多いです。
窒素が多い土壌の場合にもなります。この区画は、目で見る限り
周辺の他の品種を栽培している水田と比べてみても、稲の丈が長いです。

以前のノヴァーラ県の稲作農家の集まりの農場視察時のブログ
http://blog.livedoor.jp/airone0219/archives/51906161.html

IMG_6291 (2)

写真がサイクリング途中の道路から用水路を隔てて撮影しているのでわかりにくいので
持っている本の写真から(イタリア語ですが、少し説明部分も入れて写しました。)

Pyricularia grisea、イタリアでは、稲作農家の人たちも学名で呼ぶのですが
日本ではいもち病という別の日本語名があるようです。

この区域のすぐ近くが、自然保護地域になり自然の湿地帯がある場所です。
この夏、暑かったので高温多湿になり、風向き、その他で風通しがよくなかったのかもしれません。

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ヴィクトリオの水田も近くで同じような状態のところがありますが、有効な殺菌のための農薬を
自然保護地域にあることから、極端に減らしたり、対策を取っていなかったりしています。

稲の病原菌であるPyriculariaの様々な対策、メカニズムについては、イタリアの国立研究所などで
多く研究されています。抵抗性のある品種の改良などありますが
一軒の農家でも、様々な品種を栽培して、その用途に応じて販売していくので
リスクの多い品種もあることでしょう。発生しやすい稲の病気です。

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いつものねこのコーナ―です。
夕方、空を旋回するツバメを眺めていて、空の写真でも撮ろうと思っていたら
足元を見ると、いつの間にか、ぴったり横に来てくつろいでいました。

ぴーちゃん3

それでは、サイクリングに行ってきます。

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