北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

February 2015

ゲンメのワイナリーから

次第に日の出が早くなり、ノヴァーラを通過すると、地平線が濃紺からブルー、オレンジ色と
淡い色彩に変化していくようになりました。

通勤中の短い更新です。
**************************
昨日帰ってきて、自宅に続く中庭の大きな木の扉に向かうと、
ねこの鳴き声が聞こえてきました。この声は、ぴーちゃんです。

振り返ると、教会前で帰りを待っていたねこ。

20150224_181728

夕方も日が長くなりました。次第に春に向かっています。

**************************
この時期は、ワイナリーでは、ブドウの木の剪定作業をしています。

前のブログでノヴァーラ県スーノのワイナリー(Francesco Brigatti)での
エルバルーチェ 2014のボトル詰め前の試飲した時の様子を書きましたが
今日のブログは、ゲンメのワイナリー ロヴェロッティ(ROVELLOTTI)のエルバルーチェです。

今のこの時期は、アントネッロが剪定作業をしています。
アントネッロがブドウ畑から帰ってくる17時過ぎにワイナリーで約束をしていました。

ゲンメ1

ブドウ畑から帰ってきたばかりの長靴姿のアントネッロが鍵を開けている旧市街の建物は、
通りに面してなく、ワイナリーの裏にある中庭から続く建物です。

中世のゲンメ市民の戦いから身を守るための避難所だったレンガと石の建物は、
まるで迷路のようになっています。

カンティーナへ (1)

この建物には、エルバルーチェのスプマンテが眠り、
さらにこの建物の出口からのみ通じる中庭の隅で、屋根がある部分に
エルバルーチェ用のステンレスタンクがあります。

先日のワイナリーのフランチェスコは、ワイナリー内の冷蔵装置のあるステンレスタンクから
朝の気温がとても低いこの時期に、外のステンレスタンクに移したばかりでしたが

アントネッロは、発酵を終えて、昨年11月からこの外のステンレスタンクに移しています。
エルバルーチェは、朝は、氷点下になる冬の間、ずっとここで静かに過ごしていました。

アルコール発酵終了後、亜硫酸塩(solfito)をまったく添加しない方法で、 
乳酸菌がワインのリンゴ酸を乳酸と炭酸ガスに分解するマロラクティック発酵を起こさせないように
(減酸しないでエルバルーチェの豊かな酸味と香りを残すために)
気温がとても下がる外にあるステンレスタンクに入れているのです。

カンティーナへ (2)

こちらは、ルモンタージュ(フランス語 remontage)して、タンクの底部からワインを抜いて
ポンプでタンク上部に戻してタンク内のワインを循環させているので
先日のブログと同様に澱が混じり濁った色あいになっています。

エルバルーチェ1

こちらは、まったくルモンタージュさせていない澄んだワインになっているステンレスタンク。
アントネッロは、比較するための実験をいつも行っています。
ルモンタージュさせていないこちらは、スプマンテになる予定。

エルバルーチェ2

2014年は、この地方の天候の関係でエルバルーチェのパッシートのワインはまったく造らず

*エルバルーチェのパッシート。 Passito(パッシート )というのは、ブドウを乾燥させて
糖度の高い干しブドウから造られる イタリアの甘口ワイン。酸味の高いエルバルーチェからなので
ほのかな甘口となります。


若い赤ワイン ヴェスポリーナ(COLLINE NOVARESI VESPOLINA "RONCO AL MASO")も
ネッビオーロ(COLLINE NOVARESI NEBBIOLO "VALPLAZZA")も造るのを断念し

選別したブドウから少量のゲンメ2014のみ生産する方針です。

*そのため弊社では、現在のヴェスポリーナは、2012を販売中で終了後、2013を販売。
ネッビオーロは、2010を販売中。2010終了後は、アントネッロも販売するものがなくなってしまうので
次のボトル詰めを遅らせているのですが、アントネッロが次の収穫年の販売を開始するタイミングで
入荷することになります。

**************************
ところで、先日、ノヴァーラ県のワイナリーのフランチェスコに
"最近、私は、帰宅時間が遅くてブドウ畑に行かれないから、畑の様子、特に剪定作業風景を
どうか写真で送ってみせてね。"と連絡していたのですが

たったひとりですべての作業をしているフランチェスコ、写真を撮る人がいないことに気がつきましたが
ブドウ畑の様子の写真を待っていました。
昨日、"ノロジカの素敵な写真は、撮れなかったけれどこちらで。"とメールに書いてあって
"剪定2015"と題名の入った写真が送られてきたのですが
パソコン画面一面に、剪定バサミを持ったフランチェスコの自撮りが・・・。

potatura 2015 (3)

フランチェスコさん、私は、鋏でなくてブドウ畑が見たかったのです。。。


blogランキング
に参加しています。
どうかクリックして応援して下さい。

エルバルーチェ2014の試飲

私が家を出る時に、起きてしまった2匹のねこも外に出たがって飛び出してしまいました。
教会のライトアップのオレンジの光の下で、私が車の窓の氷を削っているのを
ねこのぴーちゃんがそばでじっと眺めていました。

氷点下4℃だったので、再び戻って家の木のドアをたたいたり、押してみたり
小さな音をたててぴーちゃんなりに、家に入りたいサインを送っていることでしょう。
明るくなるまで、うちの中でゆっくり眠っていけばいい。

通勤中の短い更新です。
******************
ブログの更新がとても遅れてしまっていました。
最近に出来事は、ミラノで開催された旅行博で訪日旅行を促進するための日本の観光局の
出展ブース会場で働いていました。

5月からミラノ万博が開催されることもあり、国際展示会場の鉄道の最寄駅名が
Rho Fiera(ロー・フィエラ)からRho Fiera Expo Milano 2015と駅名が変わっていました。

出展者の入場時間10分前に到着しゲートが開くまで待っていました。
まだ誰もいない会場に向かう通路で。

fiera

先日、帰り道に立ち寄ったノヴァーラ県スーノのワイナリーで。

春のボトル詰めの前に、ワイナリー内にあったステンレスタンクから
ワイナリーの外に設置されたステンレスタンクにワインを移し替え(Travaso)したワインをボトルに取って
ワイナリー内の作業テーブルに運び、2014年のエルバルーチェのワインを試飲。
朝が冷え込むこの地方では、外に白ワインのエルバルーチェを置くことによって、より美味しくなるという。
そういえば、ゲンメのワイナリーのアントネッロも同じことを言っていて、
やはり旧市街の奥まった中庭にあるステンレスタンクにエルバルーチェを移していたのを思い出しました。

スーノにあるこのワイナリーでは、白ワインは、ワインに厚みをもたせるためにも
澱を引かないでそのままステンレスタンクに保管していて、移し替えで澱が撹拌され
濁った色あいになり、やがて澱が沈殿して澄んだ色になった上澄みをボトル詰めにします。

色が濁っているのは、移し替え後2日目、
そして次第に白ワインらしい色合いになっている方は、移し替え後10日目。

20150210_160040 (2)

フランチェスコと2014年のエルバルーチェを試飲。

2014年は、夏、ピエモンテ北部ノヴァーラ県は、気温が低く、晴れていても
夜間、早朝と雨が降ることも多い年でした。

葉で育成された光合成生成産物を有効にするために、
また場所によって予期していましたがperonospora (べど病)が発生していることもあり、
ワイナリーのフランチェスコは、この状況で良質なワインを造るために
成長して高くなっていく枝を切り落としていきました。

フランチェスコは、お父さんと家族2名で手作業でブドウを間引きして収量をかなり少なくして
この状況で最良なものにしようとできる限りのことをしたと笑っていたのを思い出しながら試飲。

"香りも良く思ったよりも悪くない。美味しい。アルコール度数が若干低くなって
ほんの少し酸味が高くなったけれど。"というと分析の結果を見せてくれました。
フランチェスコは、"この気まぐれの年だったが、どうにか美味しくできたから自分でもびっくりしたよ。"

ただ、倉庫には、収穫年2013年の残りのウーヴァ・ラ−ラ、ヴェスポリーナ、そして
このエルバルーチェが別に保管され、今年も昨年からと同様に、日本で2013が販売できるように
フランチェスコが確保してくれていました。
それでも、このワインは、人気があるので、いつかは完売してしまうので
今年の終わりには、2014年を入荷するようになるかもしれません。

その頃には、ワイン会で、2013と2014の比較試飲をして多くの方に
この自然と気候の違い、そして難しかったこの2014年のブドウ栽培を知ってもらえるようにしてみようかと
私はこの澱で濁ったワインを眺めながらいろいろな夢が静かに広がっていきました。

口に含むだけでなく美味しいので全部飲んでしまおうと言うと
笑いながら、フランチェスコがサラミとチーズを持ってきて、切り始めました。

******************
ミラノが近づくといつの間にか、次第に早朝の風景となり日の出が早くなったようです。
もう春が近づいています。

1日の始まりの時間は、何気ない日常なのですが、そこには、希望が感じられてとても素敵な時間帯です。

今日は、先週末まであった仕事の展示会の報告書などの書類関係の仕事の目処がついたので
午後は、ゲンメのワイナリーなどゲンメ周辺で過ごします。
そしてゲンメでワインだけでなく、美味しいお菓子を買って帰ろう。

皆さんもどうか良い1日をお過ごし下さい。

blogランキング
に参加しています。
どうかクリックして応援して下さい。

バローロ2010を試飲していた日のこと

最近、朝の気温は、ノヴァーラ県の中でも低く、北のワイン産地ゲンメよりも低い日々が続いています。

氷点下7℃の明け方、カフェの準備をしていると
ねこのみーちゃんがキッチンのドアを押して、隙間から覗いて、私を呼んでいました。
おなか空いたのかなと急いで行ってみると、何事もなかったかのように、お皿の上に残っていた食事の続きのカリカリを無心に食べていました。
みーちゃんは、ただ私を呼んでみただけだったようです。

私は、2杯目のカフェを飲んで温まると出発。
日中は、晴れて暖かくなるので、雪は、ほぼ解けてなくなりましたが
日陰の駐車場には、ほんの少し残り、朝は固く凍って黒く光っていました。
無数の星が輝いている朝で、きっと今日も晴れてアルプスの山々がくっきりと見えることでしょう。

通勤中の短い更新です。
*******************
2015年は、雪が降ったものの昨年のように穏やかな冬です。
写真は、雪の降った先週末に送られてきました。
ピエモンテ州ロエロ地方のワイナリーDEMARIEの所有するヘーゼルナッツ畑の様子です。

ヘーゼルナッツ畑

イタリアの仕事の方で、今週イベントを控えていて、どうしてもいつものように、
仕事の帰りにワイナリーまで行くことができず
ピエモンテの人々との日々の様子が少なくて申し訳ありません。

今週末までは電話で生産者の方たちと食品分析結果などから考えて相談することで進めていて
ミラノから夕食前に帰る日々でも、ゆっくりワインの試飲の時間は、いつものようにあります。

週末から3日間に分けて試飲したのは、この2本の自然の味わいのある伝統的バローロ。
1本は、私が輸入しているバローロのシルヴィアさんの家族のワイナリー
Borgogno Francesco(ボルゴーニョ フランチェスコ)の
Barolo Brunate バローロ ブルナーテ 2010(左)

そして、老舗ワイナリー、Cavallotto(カヴァロット)社 の
Barolo Bricco Boschis バローロ ブリッコ・ボスキス 2010(右)
ともに2010年で比較して、違いを確かめながら確認して試飲。
wine

シルヴィアと今年には市場に出荷予定のBarolo Brunate 2011について電話で語る。
私は、同じくブルナーテ(Brunate)の畑からのLanghe Nebbiolo 2011が素晴らしかったので
バローロ2011もとても楽しみにしていることなど話し、シルヴィアとワインの話で夢中でした。

"RIEが2011のランゲ ネッビオーロの残りのワインが全部欲しいと言って倉庫で保管していたわね。"

"でも、もう全部、日本に送ってしまったから、一部のバローロだけで私のスペースはなくなったわ。
長い間、預かっていてくれてありがとう。"

"それが今、まだRIEのスペースのところに保管しておいているものが数百本ある。
きっと必要だと思ってとっておいてあるワインがある。実はね・・・"

それは、、家族や親戚、知人用に白ワインを造っている自然な味わいの白ワインで、オ−ストリアと
私が輸入する他は、すべて家族、親戚で消費していた
Langhe Favorita (ランゲ・ファボリータ)2013のことでした。

収穫年2014の試飲をした上で、まだボトル詰めされていない春以降の入荷は、
ランゲ・ネッビオーロなどと同様の高級なコルクにしたいとシルヴィアに相談中だったワインです。

2014年の夏、このランゲ フォボリータを栽培している、家族が昔から持っていた
ロエロ地方、ソンマリーヴァ ぺルノに0.8ヘクタールの畑は
雹の被害があり、収量が少ないと聞いていましたが、
結果的に2014年のランゲファボリータを販売できる状態にはならなかったと話していました。

シルヴィアとの電話を終わった時、キッチンの窓からの風景は、霧で暗い空が広がっていました。
もう、そろそろ雨戸を閉めようかと考えながら、バローロの2本のボトルを眺め
グラスに注いでみました。
美しい濃いガーネット色でバローロらしい輝きが綺麗で、こんな冬の夜の入り口の時間には
ぴったりだと、とても嬉しく華やかな気持ちになっていくのを感じていました。

blogランキング
に参加しています。
どうかクリックして応援して下さい。

雪の日。自宅からのブログの更新です。

昨日の朝は、冷たい雨でしたが、ミラノのオフィスに到着後、それが次第に雪になっていきました。
窓から見る限り、積もることもなさそうでしたが
午前中が終わると、午後の最初のバスで帰宅することにしました。

車窓の風景は、ノヴァーラまでは、そんなに積もっている様子もなく安心していました。
ノヴァーラを過ぎてしばらくすると、バスの速度がゆっくりになり
除雪車が走行するようになりました。

高速道路の出口付近の停留所に向かう高速バス専用部分は
他の車が通過しないこともあり、道路が真っ白なままで、さらに速度を下げていきます。

私の頭の中も真っ白・・・。自宅までの道が急に不安になり、隣町のストアへの
買い物もキャンセル。家に向かうだけでせいいっぱいであることに気づきました。

車に積もった約20cm近くの雪を落としてから、ゆっくり出発。
雪に囲まれ駐車場は、2速で発進、自宅まで最大3速です。

その後も雪が降り続き、明け方は、すべて凍結。人通りもなく静かな町。
今日は、自宅からの更新です。

*******************************
帰宅して中庭へ。
聖堂の横から屋根になった雪の少ない部分に小さな足跡。
ねこは、雨や雪の日、どこを通ればあまり濡れずに行くことができるかよく知っています。

20150205_170714

ロエロのワイナリー(DEMARIE)のパオロからワイナリーの2階から見える風景の写真が届きました。
ピエモンテ州ランゲ・ロエロ地方も雪です。

1926653_844219632283115_8145523417631555930_n (1)

今月、来月と輸入が続きます。
一度に2トントラックで搭載できる本数に限りがあり、その範囲内だけなのですが
昨年後半から輸入する回数も本数も増えて、完売になるワインもあり嬉しいです。

普段、ピエモンテで暮らしている私が楽しく毎日、飲んでいても自然で体に無理なく優しいワイン。
お食事がさらに美味しくなるようなワインのある生活とイタリアの農業地域の風景と空気を
届けたいという気持ちでいっぱいだったから、それを知ってくださった方々に感謝でいっぱいです。

*******************************
お知らせです。

以前、ブログで紹介したゲンメのワイナリーでアントネッロと試飲、意見交換などを重ねて
長い年月かかったスプマンテの件です。

まだショッピングページに掲載できていないですが、
すでに福岡、札幌、東京などのワインとお料理のお店でご覧になられた方もいらっしゃるかもしれません。
軽井沢の地下の倉庫にあり、すでに販売を開始しています。
ショッピングカートにも今週末に掲載するようにしますがプレゼント用の梱包も可能です。

スプマンテ メトド・クラシコ  ドサージュ・ゼロのワイン
METODO CLASSICO DOSAGGIO ZERO suboccatura autunno 2014
ROVELLOTTI


ピエモンテ北部にだけある品種 エルバルーチェのスプマンテです。
今、実験段階でリキュール(糖分)が入って少し口あたりの柔らかい一般向けも造ってみていますが
弊社輸入分は、ロヴェロッティ家と彼らの友人たちのためのスプマンテと同じように
本来のエルバルーチェの風味を楽しむために糖分の添加を行わないドザージュ・ゼロで仕上げました。
ブドウの品種:エルバルーチェ 100%

ROVELLOTTI

*******************************
今週末は、バローロ2010の2種類を比較しながら、いろいろと今後のワインを考えていきます。
週末なので、簡単ないつものお豆のスープだけでなくてお料理も楽しみたいところです。

日本も積雪があるとのこと、どうかお気をつけて良い週末をお過ごしください。

blogランキング
に参加しています。
どうかクリックして応援して下さい。

短い更新です。

このところ、暗いニュースが多く落ち着かない日々です。
後藤さん、湯川さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

今は、インターネットでどこにいても、様々なニュースを見ることができますが
イタリアのニュースのサイトの後藤さんの姿の画面は、どれも最後のメッセージの時ばかりなので
今までの取材していらした内容やご活躍している画像などもっと知りたいと思うようになりました。

朝の気温は、スマートフォンによると私の町では、氷点下7度と
ゲンメよりも少し低い温度でしたが日中は、暖かくなることでしょう。

通勤中の短い更新です。
************************
近所の田園の夕暮れ。

kaerimichi

今日も帰宅の頃は、きっとモンテローザが綺麗に見えることでしょう。
どうか良い1日をお過ごし下さい。

blogランキング
に参加しています。
どうかクリックして応援して下さい。
Profile
写真 文章の著作権は
RIE OKUYAMA、Wine・Art Co.ltdにあります。
copyright(c) 2005-2017 
RIE OKUYAMA All rights reserved.


Archives
  • ライブドアブログ