北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

March 2015

Vinitalyの思い出。

今日から夏時間になり、明るい日々が続きます。
先日、仕事の帰り道に立ち寄ったスーパーでは、色とりどりの野菜が並び
季節も風景も変わっていきました。

復活祭(イースターのことで、イタリア語でパスクア(Pasqua))が4月5日、
復活祭翌日の月曜日の祝日(、イースターマンデー)が6日と近づき
近所のバールでは、卵の形をしたチョコレートやお菓子がレジ付近に並んでいました。

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冬時間であった昨日18時半にバールに行った時は、まだ明るい青空の午後の風景だったので
夏時間になった今日は、それが1時間遅く19時過ぎの風景となるので
まだまだ明るい夕方が続きます。

このブログを書いた後には、田園を自転車で散策し、その風景を観察してきましょうか。

おそらく春のとうもろこしの前に刈り取る早くに熟して収穫することのできる
バイオマスエネルギー用の植物を見ることができるかもしれません。

その前にヴェローナのワイン見本市(Vinitaly)を訪れた時の写真の短い更新です。
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Vinitalyの最終日は、午後早めにヴェローナを出発して、
ガルダ湖畔の宿泊先に荷物を取りに帰りました。

雨の中、湖から続く運河でひとりぼっちの白鳥。

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4日間あった見本市会場。
3日目にゲンメのワイナリー(ROVELLOTTI)のアントネッロがやってきました。

アントネッロは、午前中10時半過ぎににヴェローナに列車で着き、
会場では関係者に挨拶のためだけで14時台の列車で再びノヴァーラ方面に帰っていきました。
わずかな時間の滞在でした。

人混みの中、遠くからブースに向かって歩いてくるアントネッロは、強烈なオーラを放っていました。
いつもゲンメの旧市街でひとり歩いて手を振って近づいてくるアントネッロの姿は見慣れていましたが
その独特な空気を運んでくるエネルギーをこの日、とても強く感じました。

ノヴァーラ県を中心としたアルトピエモンテの生産者さんのブースに到着して
箱に入れてた2本入りのゲンメを机の裏に置くと、ブース内の挨拶回りをして
やがてフランチェスコと私のいる小さな丸いテーブルに座りました。

緊張するフランチェスコ。

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”これは、RIEが輸入しているのか、フランチェスコのワインを是非試飲しよう。”
ノヴァーラ県のワイナリーのゲンメを試飲するアントネッロ

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アントネッロは、口に含んで、小さくうなづき、
低く小さい声で”buonissimo (とても美味しいな。)”とつぶやく。

ほっとするフランチェスコ。(笑)
実は二人は、親戚同士です。そしてアントネッロの息子さん。

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その他のブースで。
ロエロ地方のワイナリー(DEMARIE)のパオロ。

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期間中、何度も私は、人がいない時間帯を見てパオロのブースに通い、いろいろと相談。

*ワイナリー以外で会場で3回以上、時間をおき、抜栓後の違いも試飲しました。
2014年の白ワイン、ロエロ アルネイスの味わいがあまりに違います。
現在、日本で販売中で昨年残りを買い取った2013が完売しそうなので、じきに2014も入荷となります。
その違いなどの説明を改めて個人のお客様、
そして現在、取り扱ってくれているレストラン関係の皆様にいたします。

難しい収穫年ですが、ワインの初心者の方には、もしかしたら、
この2014年の方がお好きな方もいらしゃるかもしれないと感じているので2014も入荷予定です。

そしてバルバレスコのワイナリー(GIUSEPPE CORTESE)のティッツィアーナ。

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アスティ地方カネッリのワイナリー(AVEZZA)のパオロ。

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私が、友人、大切なお客様をノヴァーラ県のブースに案内するたびに
ノヴァーラのサラミやゴルゴンゾーラチーズを用意してくれた フランチェスコ。どうもありがとう。

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ガルダ湖畔で過ごす日々。

短い写真だけの更新です。
稲作関係の記事を書く前に、北イタリア ガルダ湖の風景です。

まだ真っ暗な早朝から、鳥の鳴き声が聞こえてきました。
現在、ガルダ湖畔のお部屋を借りて水曜日まで滞在中です。

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ヴェローナで開催されているワインの見本市は3月25日水曜日まで。
Vinitaly
Verona - Veronafiere
9.30 から18.30


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農業地域の子供たちの遊び。

バローロのワイナリーの友達 シルヴィアの娘さんたち2人が
まだ自転車にも乗れないくらいとても幼かった頃、
ワイナリーの入り口にトラクターの乗用のおもちゃが2台置かれ
白トリュフ犬のいるお庭で、ミニトラクターに乗って走り回っていました。

自分のお父さんが乗っているトラクターに憧れを持っていたのでしょう。

今日は、以前の農業見本市のブログの続きで、会場内の子供たちのコーナーです。
子供たちと一緒にお父さんたちも夢中で見ていたのが、トラクターのミニチュアのおもちゃでした。

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隣で、子供が興奮した声で
”あっ。ソーラーがある。パパ。買って・・・。干し草も!!”と声がしてきました。

太陽光パネルが欲しいのか・・・でもこれだけでどうするんだろうと思って
おもちゃのコーナ―を見たら、農場のハウスまであり、そこにはめ込むようです。

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農業見本市で子供と一緒の家族が楽しそうにランチをしていたのは、こちらの豚肉のグリル。
1枚がとても大きなサイズで、大人3人くらいで切り分けてちょうどいいようなサイズです。
以前も町で行われた中世のお祭りで同じような風景がありました。
この地域では、特別な行事では、大きな豚肉などの塊をグリルして楽しむことが多いです。
ノヴァーラ風のサラミやハムがあるように、養豚農家も数多くあり、豚肉がとても美味しい地域です。

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たった8秒ですが、その場の雰囲気が感じられるように動画にしました。



トラクターの背後は、テーブル席、ここに座ってのんびりと春の田園でピクニックのように楽しんでいました。

田園 (2)

この時期に見本市などあるのは、あと少しすると農業地域では忙しい春がやってくるので
その直前に、見本市で視察して来年のことを計画するには、ちょうどいい時期です。

またドイツ製の石灰窒素の肥料の会社も出展していて、通常より高額な肥料であり、取引が
比較的安い8月の時期の2016年のための予約をしている農場経営者の姿もありました。
8月は、収穫前で農場にとっても支払が大変な時期で、この時期に
この高額な肥料の市場の取引額が少し下がると聞きました。

少しの金額の差のように感じられても、それが130ヘクタール以上となると
とても大きな金額になっていきます。

肥料の販売所で予約をして購入する農場が多いですが
私の知り合いの農場経営者は、それぞれドイツ、ブラジルなどから、
自分の土壌に最もあった肥料を輸入しています。

大きなトラクターを操作し、コンピュータで分析して、毎年、個人的に
肥料の種類、施す時期などを変化させて、実験を重ねながら、よリ良い方法を常に模索する。
そんな姿を見て、農場の子供たちは、大型トラクターに憧れを持っていくように感じられます。

次回は、欧州産の日本米について。

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春の風景いろいろ。

いつの間にか、朝の通勤風景が明るい朝の景色になってきました。
ノヴァーラの高速東口を通過する頃には、日の出の時間となります。

下の写真は、twitterに掲載したもので、満月だった日の時のもの。少し前の写真なのですが
写真の左側の低い位置に丸く大きく見えるのが月。

そしてアルプスのモンテローザが写っていますが、この段階ではまだ日の出でなく
白い山頂付近が少しずつピンク色に見えているだけです。
この後、東(ミラノ方面)から太陽が見えるのですが、日の出直前に
この山頂の白い部分が濃いローズ色に変化してきました。

ちょうど月と太陽がすれ違う時間でした。

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穏やかな春の気候になり、ねこたちの家の中での越冬が終わり
家の外のダンボールで造った丸い入り口のねこのハウスで過ごしています。

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春の景色が続きます。
下の写真は、ノヴァーラ県のフランチェスコが送ってくれた剪定が終わったブドウ畑。
(今回は、剪定中の自撮りでなくて畑の写真でした。)
ブドウ畑の中の廃墟は、第二次世界大戦中、イタリアのファシスト政権に対抗して戦っていた
イタリアパルチザンの隠れ家だった廃墟の一部です。

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少し日が長くなり、夕方、帰宅するとまだ明るい空です。
ゲンメの隣の町、ロマニャーノ・セージアの大型スーパーの駐車場から見えるモンテローザ。

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春になって農業関係でいろいろと書きたいことがたくさんあります。

バローロのワイナリーの品種ドルチェットのワインのラベルの
新しいデザインを作っていたのですが、昨日、見本が出来ました。
2013年完売後、2014年収穫のドルチェットから日本輸出分は、新しいラベルにすることにしました。

それでは、楽しい週末をお過ごし下さい。

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剪定で葡萄の樹が新しく蘇る。

冬に行う剪定は、ワイナリーにとって最も重要な仕事で
ブドウの実を育てるための枝を残し、それ以外を枝を切り落とします。

剪定の終わったバローロ周辺のブドウ畑の風景だけの短い更新です。

ラ・モッラの丘陵地帯からバローロを眺める。

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剪定の終わったブドウ畑。

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バローロのワイナリーで。静かに眠る偉大なバローロのワイン。

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剪定の終わったブドウ畑を見て、ノヴァーラ県のワイナリーのフランチェスコの言葉を思い出しました。
すべての畑の剪定の作業をひとりで行い、その時間が、ワイン造りの中で一番楽しいと言っていました。

"剪定で葡萄の樹が新しく蘇っていく。春は、生まれ変わる季節でもあるんだよ。
今年、収穫までどのような気候、そしてそれに伴い病気の発生もあるかもれない。
それも考えながら、秋の収穫までのことを思い浮かべて、ブドウの果実をつける枝を選んでいく。
モンテローザを眺め、ノロジカがいたり、その環境の畑で過ごす時間がとても好きなんだ。"

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昨日、ちょうど東日本大震災の発生から4年の月日が経過して
あまり知ることができない被災地の様子などを
ワインを通じて知り合った東北地方のレストランのシェフが被災地での活動を通じて
まだ復興が進んでいない現実を教えてくれていました。

震災で多くの尊い命が犠牲になったという記憶、
そして復興に向けた東北への想いを風化させないようにどうすればいいのか考えてみた1日でした。

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TOMATO RICE (農業見本市会場で)

朝の通勤中に送信できなかったので帰宅途中のミラノの地下鉄から原稿を送信します。

暖かい午後の時間、地下鉄を降りたら光がいっぱいに溢れていることでしょう
トリノ行きバスの中でアルプスの山々を眺めながら帰宅です。
帰ったら、田園を自転車で散策しましょうか。

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前回のブログの続きで農業の見本市会場の様子です。
この見本市が行われたのは、ノヴァーラ県の隣のヴェルチェッリ県でした。

見本市会場内のワークショップなどのお知らせのポスターに、
メールでやり取りのある研究所の先生の名前が記載されているのに気づき、
さっそく、その講習に参加することにしました。
時間は、ちょうどランチタイムなので、終わったら、会場内で
少し遅めのランチにしようと思っていましたが

講習の途中、ヴェルチェッリにあるミシュランの1つ星レストランの兄弟シェフによって
カルナローリ米を使ってのお料理が紹介され、この試食が素敵なランチとなりました。

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彼らのレストランでは、ヴェルチェッリの郷土料理の他に、
シェフの自由な発想による創作料理のメニューが豊富にあり、
お皿とは違った味わいを感じるように缶に入ったリゾットもあるようです。
南イタリア、プーリア州の農家の良質なトマトから造られた濃厚なトマトソースを使ったリゾット。

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ヴェルチェッリは、お米、ワインの他に芸術の都市として知られています。

ヴェルチェッリには、ニューヨーク、ヴェネツィアなど各地にあるソロモン・R・グッゲンハイム財団が
運営するグッゲンハイム美術館のテンポラリーギャラリー"Guggenheim Vercelli"が存在します。
ギャラリーで、アメリカ ポップアートの展示会があった時期に

アメリカの芸術家でポップアートで有名で商業絵画で人気のあったAndy Warholに敬意をこめて
そのキャンベルのスープ缶のデザインをトリノに住む有名なデザイナーがスケッチして
このお料理のための缶を作成したようです。

缶の底にバジルペーストとレモンの皮を細かくしたものを敷き、上に濃厚な味のトマトのリゾット
さらにその上にバジルペーストを載せてありました。

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2品目のリゾットの準備もあり、兄弟シェフに混じって稲作研究所の関係者もお手伝い。

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もうひとつのリゾットの試食は、森をイメージしたリゾット。
乾燥キノコをたっぷり使って作られたブロードのべースは、見た時に褐色から黒に近い色で
セロリ、ニンジンなどの野菜からのブロードと合わせて、カルナローリ米で炊き上げたリゾット。
仕上げにパセリから抽出した濃い緑の色彩をスポイトでちらし、マイクロリーフを添えて森になりました。

パルミジャーノ・レッジャーノチーズの粉は、雪のイメージ。

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ほんの一口ですが、森のキノコの香りがとても印象的でした。
そしてカルナローリ米のジェラート

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ソムリエがワインを分析するには、 色、香り、味で視覚(vista), 嗅覚(olfatto)、味覚(gusto)です。
お米の味わいの分析、鑑定には、さらに触覚(tatto)、聴覚(udito)も必要とされ、
五感すべてが使われます。

研究所の先生の書いたメモを見せてもらいました。

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農業の見本市会場の様子。

日曜日に、この地方の農業機械を中心とした見本市(Fiera in campo 2015)に行ってきました。
様々な写真があり、何度かに分けて紹介します。
今日のブログは、農業機械ばかりです。

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見本市会場で参加したシンポジウムで稲作研究所の先生が
稲作は、アジアから約500年以上前にイタリアにやってきたと話していました。
私の暮らす町では、1400年代後半に、貴族の領主によって
稲作が行われ、その記録が残っています。

前回のブログの風景と合わせて、その頃、ちょうどノヴァーラ県北部のゲンメの旧市街では、
アントネッロの祖先が今と同じ建物の中でワインを造っていた時代というとわかりやすいかもしれません。

機械化以前のピエモンテ州稲作地域の様子
1900年代前半 

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1950年代のトラクター

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そして現代。

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会場でひときわ大きく目立つのは、やはりコンバインです。
稲の収穫、籾の脱穀、そしてわらの裁断などの処理の過程をすべて行うもので
これによって、少ない人数で(近所の農家では、130へクタール以上も1~2人)収穫できるのです。

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もう一台は、大きく写真に入らなかったので、動画で。
最初に、ハロー(代掻き。田に水を入れて土を砕いてかきならす作業)のための作業機が写って
その背後にコンバインです。



最初に稲作の重要な過程である プラウ(最初に土壌を深く耕す。イタリア語では Aratro)、
ハロー(イタリア語では、Erpicamento)の作業機
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そして、今まで、ブログの稲作についての項目で、
トラクターのGPS機能を使ってデータが管理されることについて書いてきました。

収穫量を位置ごとに精密に把握するデーターが記録されるようになっていて
コンピューターを使ってそれを肥料などで使用する他のトラクターにデーターを入れて
すべてコンピュータで管理されるということが、ブログでの文章よりも
このビデオがわかりやすかったので、見本市会場で記録しました。



明日は、会場でのランチの様子です!

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