町から15km離れた比較的大きな市の中心地をぶらぶら歩いていました。
私の住む田舎町には、もちろん、本屋さんは、ないので、
遅い午後に、ここまで来ました。

ミラノやトリノのように大きくは、ないけれど、
ドアの外を一歩出れば、すべて知っている近所の人以外、
会うことがないところに住んでいるので、

すれ違う人が、見知らぬ人ばかりであることが、都会であると
思えてしまうのです。

都会だから、ちょっと帰る前にAperitivo(食前酒)でも飲んでいこうか・・・と
思ったちょうどその時に、

"疲れているRIE発見。おかえり。"と背後から声がし、
振り向くと、近所の友人でした。

以前、一緒にワインのリゾットをスイス国境付近まで夜遅くに食べに行った
農業関係の友人です。

"どうしてこんなところまで来ているの。"と思わず笑いながら聞くと
"これから農業関係の会議があるんだ。ナポリは、どうだった。"

"そうだ。キノコの本、いるかな。あげるよ。"と手渡されたものは、

ピエモンテ州の自然保護地域の中でも、私の住んでいる町の地区のために
作られた本です。

i funghi del parco
私の地域で生息している
様々なきのこが
多くの記号によって分類され、
キノコの生息している配列、
生息環境、形態、大きさの直径、
薄片の色調、
間違えてしまう危険性、
評価(美味〜死に至る毒性まで5段階に)
など詳細に書かれた州発行の本でした。




この時、今週末に、最後の稲刈りに私も参加する約束をしました。

日本でも体験したことがない稲刈りをピエモンテ州で初めてすることに
なります。

そしてこの稲刈りをする場所は、ピエモンテ州の自然保護地域にある水田で、
周辺は、湿地帯や美しい沼があります。

"それじゃ、今週末に共同農場で会おう。"と別れ、
私は、バスに乗りました。





blogランキング