題名は、海沿いのリグーリア州(Liguria:州都は、ジェーノヴァ)の昔話。
そして、今回、紹介するワインの名前になっています。

リヴィエラの終点になっているラ・スペツィア(La Spezia)の西にある
5つの漁村、チンクエテッレ(Cinqueterre)のワインです。

リグーリア
















これは、リオマッジョーレ(RIOMAGGIORE)という海岸沿いの町の昔話。

ルーチョという男の子が、ある満月の夜に、父親に尋ねます。
"もし、大きな松の木の上に登ったら、月に届くことが出来るかな?"

ルーチョのお父さんは、笑いながら、こんなことが昔にあったんだよと
語り始めました。

”昔、チンクエテッレの中でも、ワインでとても裕福だった
リオマッジョーレの町の人々は、ルーチョと同じように
月に届いてみたいと思っていたんだ。

そして、町中のすべてのワイン樽を空けて、
それを積み上げていけばきっと月に届くに違いないと
考えついてどんどん積み上げていった。

ついに、町中のワイン樽をすべて積みあげ終わった時

"月に届くには、もうひとつワイン樽が必要だ。"と
樽の上に登っていた人が、言うので、困った町の人々は、相談して

一番下にある樽を上に積み上げたら、どうかということになったんだよ。

町の人たちが、下にある樽を引き抜いた途端に
すべての樽が転がって、海に流されてしまった。

それで、その年の収穫の時期、ブドウが豊作であったのに
リオマッジョーレの町には、ワイン樽は、ひとつもなかったから
ワインを作ることができなかったんだよ。”

満月の夜の父と幼い息子の会話が、そのまま小さな物語になっています

ワイン樽と月
Le Botti e La Luna(ワイン樽と月)
Cinqueterre
Bianco DOC
2005
ブドウの品種:Bosco, Vermentino
(ブドウの品種の表示がありませんが
これは、明らかにBoscoが主体で Vermentinoが30%弱
混ざっていると思われます。)
アルコール度数:12%        
Riccardo Arrigoni




このワインは、海岸沿いのブドウ畑で作られているので
とてもミネラル分が多く、海の香りが感じられます。
比較的、香りが繊細で柔らかく、アルコール度数も低く
ミディアム・ボディになります。

たこや海老にセロリなどのお野菜を入れてレモン風味のマリネのサラダ
魚介類でない場合、キノコを使ったサラダなどに
またメインと合わせる時は、お魚のグリルなど、シンプルな調理法の
お食事に。

トスカーナ州からリグーリア州にかけての海岸沿いは、Vermentino種
作られた白ワインが多く、これは、サルディーニャ島で作られる
Vermentinoとは、また違った味わいを持っています。

私は、何度か、このラ・スペツィア(La Spezia)周辺を訪れています。

トスカーナ州の夫の仕事場から、車で30分で、隣のリグーリア州になるので
時々、出かけるレストランもこの地方が多く

そして、何よりも、毎回ローマから夜行でピエモンテに帰る時
ここを通過していきます。夜行は、ジェーノヴァ(Genova)まで行き
その後、北上してピエモンテ州に入って行きます。

ラ・スペツィアを通過すると、自宅に帰るまで
まだあと半分以上あっても、いつも、とてもほっとした気持ちになるのです。

もし、どこかでリグーリア州の白ワインを見かけたら
そんな昔話があることを想い出して下さい。

この地方の白ワインは、夏の季節の夕食やパーティに、ぴったりです。

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