”マスカルポーネ(Mascarpone)チーズが足りないわ。買ってきて。”
と声がしてきました。

農場のノエミちゃんと一緒に外に買い物に出ると、ちょうど日没の頃でした。

お昼間は、暖かい気持ちのいい日でしたが
夕方を過ぎた、この時間は

空気がとても冷たくなり
気温も0度前後になっていました。

日没の頃 12.2006
















今日は、この農家の家族との夕食を約束していました。

夫がトスカーナの仕事場に戻り、ピエモンテに不在の時には
こんな風にこの家族と長く時間を過ごすことも多くあります。

キッチンで 1

私のリゾットも美味しいけれど、
私のマンマの方が
ずっと美味しいの。

RIEが来るからと
マンマが朝からリゾットの
スープ作りを始めていて。

それで、私は、
お肉のソテーと
デザートを担当。

とノエミちゃんのお母さんが
デザート作りを始めました。





お料理を作るところをキッチンに座ってじっと見ながら
楽しく会話をしている時間は、懐かしい時代を思い出します。

もう、子供がいてもおかしくない年齢になっている私が
まるで、幼い頃の毎日が長く楽しい日々に戻ったような感覚になりました。


キッチンで 2私の教え子の
15歳のノエミちゃん。

この日は、学校の英語の
宿題を一緒にしてから

ふたりで、彼女のお母さんと
おばあちゃんのお料理を
教わるために
ずっとキッチンに座っています。





やがて家族が集まり、食事の時間が来ると

ノエミちゃんのお母さんは、ずっと話し続け
大きな声で笑いながら、楽しい時間になります。


日本にいた頃から、仕事柄、いつもひとりか
同僚との食事だけであった私には

こんな風に大きな家族との夕食作りから一緒の
食事時間をとても嬉しく思っていました。





夜21時を過ぎると、夕方よりも一層、冷たい空気になっていました。

車は、うっすらと白くきらきらと光っていました。

あ・・・凍ってしまっている。

すべての窓も、薄く、とても固い氷で覆われ、すぐ取ることができません。
私は、しばらく、暖房をつけてフロントガラスの氷を溶かしていました。

とてもいい時間が、ゆっくりと過ぎていったことを思っていました。


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ノエミちゃんのおばあちゃんのリゾット。

学校から、帰ってきたノエミちゃんと家の中は、2人だけでした。

子犬が大きく吠え始めると
ドアが開き、急に賑やかな声がしてきました。

やがて、家中には、スープの香りがしてきました。

ノエミちゃんのおばあちゃんが杖をつきながら、やってきました。

朝から下ごしらえをした大きなお鍋を手伝ってもらいながら
持ってきたのです。


リゾットのスープこのリゾットで
使われるスープは

キャベツ、長ネギ(Porro:ポロネギ)
セロリ
をふんだんに細かく切って、
一晩、水につけておいた
乾燥うずら豆も加えて

約5時間煮込んだスープです。
お野菜の形は、ほとんどないです。




小さな鍋にラードの塊とオリーブオイル、そして
半分に切った赤玉ねぎなどの香草を加えて、あたため

漉して、ラードの塊も玉ねぎも香草も取り除き
それで、お米を炒めていきます。

熱いスープを少しずつ、加えていき、約10分。
最後に塩を入れて味を調え、さらに
バターも少し入れて出来上がりました。


今まで、何度も食べてきたノヴァーラ風リゾット。


”ここのリゾットは、サルシッチャ(Salsciccia:豚肉の腸詰めソーセージ)は
入らないの。同じノヴァーラ風でも、町によって、違うのよ。

RIEの住む町は、サルシッチャが入るはずよ。
もっとボリュームたっぷりなリゾットでしょ?

更に、豚の皮まで入れる地域もあるわ。

だけど、ここは、畑の野菜とお豆だけ。でもラードは、入れる。
昔から、ずっとそうなのよ。”


そういえば、私の町の近郊では、豚肉のサラミを作っている農家も多くあります。

秋に、仕事で町役場の友人とミラノから車で
近所のアグリツーリズモに戻る途中に

”RIE、これは、豚のニオイだよ。”と

夜の高速道路でノヴァーラを通過して、しばらくしてから
そんなことを言っていたのを想い出しました。


おばあちゃんのリゾット













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