雨の日のバールで。

雨の日のバール 1




















このところ、風邪で生姜入りの野菜スープの早い夕食後
19時半には、就寝していました。

体調が良くなった金曜日。
私は、帰宅して夕食の野菜スープを作り終わると
雨の中、近所のバールに向かいました。

雨の雫で一杯の傘を閉じてドアの外に置き、暖かい空間に入っていきました。

6時半になると、夕食で多くの人が帰り
バールは、静かな時間になります。

もうすぐ、穏やかで寡黙なアドリアーノが
ニュースを見にやって来る頃でしょう。

金曜日の雨の日に、ピエモンテの田舎のバールに集まった人を紹介します。
どうか、ピエモンテの田舎のバールを訪れた気分になってみてください。

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アドリアーノは、物静かな男性で
挨拶をする以外に話している声をほとんど聞いたことがありません。

いつも1人で本や新聞を読んで過ごし
幼なじみに出会うと穏やかな笑顔で何か会話をして帰っていきます。

この日は、話好きの幼なじみが一緒でした。

maestro
















いつも彼らは、地元であるノヴァーラ県のワインCOLLINE NOVARESIの
赤ワインのグラスですが

この日は、ハーフボトルにして3人で同じバルべーラのワインを飲みました。
一番の上の写真がそのワインです。

BARBERA D'ALBA
Rosso DOC
2007
ブドウの品種:BARBERA100%
アルコール度数:13.5%
MARCHISIO

このワインで約2時間、チャンネルを変えては
次々にニュースを見ながら過ごしました。

1人でニュースを聞くのと違い、知的なアドリアーノの意見をはじめ
バールに集まった人と一緒に報道番組を見ることで
いろいろと違った切り口から問題が見えてきます。

そして、見ていたニュースの画面は、日本の捕鯨問題へ変わりました。

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”チャオ。リー。”とキッチンから出てきたコックさんのアニーバレ。

アニーバレ

















いつも会うロミーナ。

ロミ















途中でグラッパ入りのカフェを飲みに来た町の常連のメンバーのひとり。

ジュゼッペ















”あまり格好いいとはいえない俺を撮ったりしたら
いいカメラが壊れちゃうよ・・・。心配だな。

でも、ルイージを撮って壊れなかったから
きっと俺の写真でも大丈夫だ。”

そして、そのルイージ。

ルイージ




















毎回、もちろん私の写真(撮影:ロミーナ他)もあるのです。

中でも、ロミーナと一緒に写った写真は
バールのレジのところに飾ってあります。

そのうち、バールで過ごしている私の写真を公開しましょうか。。。(笑)

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ニュースを見ていた時

なぜ日本にとって捕鯨が必要なのか
何から話していいのかわからなかったというのが
本当のところでした。

穏やかで冷静な彼らに何かわかってもらおうという気持ちがあり
ひとつひとつ思うことを語ってみようと

”これについて私が思ったのは・・・”と切り出しました。

実際に日本で市場に出ているのを見かけることがなく
需要は、少ないように思えること。

しかし、日本で昨年、旅行をした時、鯨を使った食材
お料理を見かけ捕鯨の伝統文化が存在するの知ったこと。

江戸時代以前からあった食文化であり、食料の資源として捉える国と
捕鯨の歴史がない国にとっては、鯨は、食料でなく
保護の対象の野生動物で知的動物という観点から
捕鯨反対しているわけで立場がまったく違うので難しいこと。
(イタリア人の中には、江戸時代という言葉を知っている人も多く
江戸時代より前と話しました。
実際には、鯨の歴史はかなりさかのぼることでしょう。)

日本人の私にとって、反捕鯨はジャパンバッシングのように
感じることも多いこと。

海洋の生態系の問題、水産資源について。
他の動物と違い、捕鯨場面がどうしても残虐な映像となること。
食料として、蛙、牛、豚も同じように命があること。

この議論で約30分が過ぎていきました。

思い切って、話を切り出してみてよかった。

今夜もいい時間をありがとうと言うと
アドリアーノは静かな笑みで”こちらこそ。”

”ところで、美味しいね。このワイン。”と
いつもと違うボトルのラベルを眺めていました。