バスの中は、今日も弱く暖房が入っています。寒暖差が大きいので、今の時期のブドウにとって、
とてもいいと、昨日、ノヴァーラ県のワイナリーのフランチェスコが話していました。
通勤中の短い更新です。

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午後、帰宅途中にまっすぐ、ノヴァーラ県のブドウ畑に向かいました。
下の写真は、ピエモンテ北部の品種エルバルーチェで、
ノロジカによって、甘いジュースを吸われてしまった痕跡が残されています。

こちらは、もうワインにすることができないブドウです。

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このエルバルーチェのブドウ畑の先には、ノロジカの生息する森があり、その近くのブドウが
どうしても被害にあってしまうのです。

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この日は、アルプスの山々が綺麗に見えていました。

アルプスを背景に広がるブドウ畑は、この冷涼な気候とモンテローザからの氷河の影響で
地形が形成され、ここでアルトピエモンテ地方(ピエモンテ北部)の地場品種エルバルーチェをはじめ
ヴェスポリーナ、ウーヴァ・ラーラ、そして偉大なピエモンテのワインとなる
ネッビオーロが栽培されています。

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こちらは、すっかりノロジカがブドウを食べてしまっています。(ヴェスポリーナの畑)

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フランチェスコは、森の入り口に、ノロジカ用にワイン用ではない甘い白ブドウを植えています。

"きっと、こっちは、全部食べていると思うよ。もう甘く熟しているから。あれっ。残っている。
ヴェスポリーナの方は、まだ熟していないのに、ヴェスポリーナを先に食べてしまうのか…”と
フランチェスコは、残念そうに、残っている白ブドウを眺めていました。

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この森は、保護地域で狩猟は、禁止されています。
フランチェスコのお父さんは、朝、雑草をカットしていくためにトラクターでブドウ畑を周りますが
その時に、20頭のノロジカの群れを見たと話していました。

”冬、霧の早朝に現れる時は、とても幻想的で、近寄っても大人しく怖くないんだよ。
それこそ、RIEが写真に撮らないと。そういうときに限って僕もカメラも携帯も持ってなくてね。”と笑う。

このワイナリーの持つ畑のブドウの約20%がノロジカによって失われます。
現在、オオカミのにおいのする粉を通販で見つけたとのことで
それで、一部のブドウ畑を囲むようにしてみようかと検討しているようです。

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帰りがけに、フランチェスコが
"RIEの地域は、もう金色に輝いているのか?素晴らしい景色だろう。"と言っていました。
ブドウ畑を過ぎ、車で10分も行くと夕陽に照らされて黄金色に稲穂が輝いているのが見えてきました。

かつて、モンテローザの氷河は、現在の稲作地域である平野にまで到達したと
本で読んだことがありました。

前後、そして対向車線にも他の車もなく、車の窓を全開して景色を楽しんでいました。
バックミラーには、アルプスの山がくっきりと映っていました。
やがて右に大きな古城が見えると、次第に一面が稲作地域へと変わっていきました。

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