更新がしばらく途絶えてしまっていて、申し訳ありません。

深夜近く、眠る前に中庭に出て気持ちの良い風にあたって涼んでいると
教会裏から自然保護地域にかけて広がる水田から、
無数の蛙たちの鳴き声が低く音楽のように響き渡っていました。
この季節ならではの素敵な夜の空気と時間が流れています。

そんな最近のピエモンテ ノヴァーラ県の様子と写真の短い更新です。
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週末の午前中、この地方の領主の館を改装した空間で待ち合わせの時間までカフェを楽しむ。

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ノヴァーラ県のワイナリーで、偉大なワインを試飲。

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そのワインは、Colline Novaresi Nebbiolo Motziflon 1961,1978,1979,1980,1990
(今までブログに何度か登場しているフランチェスコのノヴァーラ県のワイナリー *Brigatti )

ブドウ畑の名前は、ピエモンテ方言でドイツ語のような響きですが
”MotZiflon”

これは、 MotがCollina(丘)を意味して、Ziflonは、”il canto degli uccelli"(鳥が歌う)。
*現在のラベルは、白地にこの町の風景を鉛筆でスケッチしただけの(ワインごとに景色は、異なります)で
とてもシンプルなラベルになっています。

1978
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1961
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このワインは、フランチェスコのお父さん、ルチアーノさんが造ったワイン。

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ルチアーノさんは、古いボトルを眺めながらフランチェスコの小さな時、
そして学生時代の想い出話を語り始めました。

フランチェスコは、ちょうど私と同じ年でなので
私は、同じ時期に自分が何をしていたかと想い出しながらワインを試飲していました。

最後の1990を試飲していると、ボトルを眺めながらルチアーノさんは、
トリノ大学でエンジニアを目指して勉強していたフランチェスコが農学部に変更したと
お父さんのルチアーノさんに打ち明けた時のことを懐かしそうに目を細めながら静かに語り始めました。

"息子は、やはりこの土壌を愛していたんだよ。しかもあらゆる農作物を学んだ後に
ワインの醸造を専門的にさらに学びたいといいはじめてね。
時間がかかるけれど、トリノからまたここにいつか戻ってくると言うんだ。
でっきりエンジニアになって、この土地を離れていくと思っていた息子がね。"

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近所のレストランでこの地域の養豚農家のサラミ工房からの
ノヴァーラ県のサラミ そしてやはり地元のゴルゴンゾーラチーズの盛り合わせ。

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まだまだ伝えたいピエモンテ ノヴァーラ県の風景がたくさんスマートフォンに残っているので
ブログを再開して少しずつ紹介していきます。

そしてねこは、今日も元気です。

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