ノヴァーラ県ゲンメの旧市街

ゲンメ3

旧市街にあるワイナリー ロヴェロッティ(ROVELLOTTI

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すでにステンレスタンクの中では、発酵を終えてワインへ変化していっています。
収穫後に使用されたブドウ用除梗・破砕機(pigiadiraspatriceが来年のために清掃され
ワイナリーでの仕事が少し落ち着いたところですが、
やはりアントネッロは、1日中ここで過ごしているのです。

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秋の終わりになると、日没が早くなり17時を過ぎると、次第に夜の風景に変わっていきます。

私が日本にいる頃には、夜間、ゲンメの旧市街に赤いホースが置かれ
圧力をかけずにゆっくりと、ゲンメになる予定のネッビオーロのワインが
ステンレスタンクの発酵室からスイス産の大樽の並ぶ部屋に静かに移動していくことでしょう。
私は、一度、その神秘的な光景を見て以来、時々、それが夢にでてきたこともあります。

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そして夕食前の時間だったので、家の近くのカフェ(バール)へ。

この時間にカウンターで働いているのは、ゲンメの隣の街、ロマニャーノ・セージア出身のトーマス。
そしてきっと仕事が終わって帰宅前のエンジニアのドメニコや
近くの稲作農場のアレッサンドロも来ているかもしれない。

ここで、極上のワインが飲めるわけでもなく、わずか1杯、1〜2ユーロの
計り売りのワインが注がれるだけであり、目的は、美味しいワインでもカフェでなく、
ほんの少しの時間、バールや居合わせた人々と交流するためです。

話題は、その日によって違い、町のイベントのことだったり、天候のことだったり
市役所など町の行政のことだったり、サッカーだったり、犬やねこの話、
車の修理方法の話だったり、とっても美味しかったチーズやサラミの話だったり、
これから今日の夕食のメニューのことだったりです。

bar

やがて、18時半を過ぎると夕食のためにそれぞれ家に帰っていきました。

帰り際に、トーマスに”誰もいなくなっちゃうね。”と言うと、
”あと1時間は、開けておかないと。18時半を過ぎると、早い夕食を終えたクラウディオが
食後のグラッパ入りのカフェを飲みにやってくるよ。”

帰り際、教会前の新聞やタバコの売店(タバッキ:tabacchi)のシャッターが閉じられ
人通りのなくなった町の中心の通りには、薬局の十字の緑色のネオンだけが輝き
静かな夜の時間がやってきました。

家々の雨戸(この辺りは、木製で左右に開閉式の鎧戸が多いです。Persiana)から
暖かいオレンジ色の明かりが漏れています。
さあ、私も、家に帰ろう。

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秋の終わりから冬の夜は、静かでとても長い時間が訪れます。
同じ24時間であるのに、不思議です。

私は、東京に帰ったら、いつもの一時帰国の時のように
同じ24時間があっという間に過ぎていってしまうような感覚になってしまうかもしれないけれど
東京での日々が、人生の大切な時間となるように過ごしていきたいです。

それでは、また。
皆さんも秋から冬の素敵な時間をお過ごしください。


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