先日、訪れたミラノ。スマートフォンの中には、100枚近くのたくさんの写真が残されていました。
どうやら、私は、歩きながら思いつくままに写真を撮ったようです。
約11年通勤していたはずのミラノ、朝早くからこんなにもゆっくりと過ごしたのは初めてのことでした。
しかも夕方には、ひとりでアぺリティ―ヴォを愉しんで帰宅したのですから。

今日は、写真ばかりの更新になります。

荘厳なミラノの大聖堂(Duomo di Milano)前からスタート。
パリのノートルダム大聖堂が大火災直後の時だったので、ここに急に来てみたくなりました。

地下鉄の1日券の切符を買う際に、とても新聞雑誌売店(edicola:エディーコラ)が混雑していました。
大火災の写真が一面に掲載されている新聞を買い求める人でいっぱいだったのです。

Milano1

こちらは、facebook、インスタグラムに掲載した写真と同じです。

milano4

いつもは、バールで立ち飲みのカプチーノとときどきブリオッシュ。
自宅では、パソコン前でカフェと豆乳ヨーグルトで過ごすのですが、
この日は特別にアルマーニカフェ(Emporio Armani Caffe)で座って朝食タイム。

カフェ


Milano3

ミラノの街のお菓子屋さんのショーウィンドーには、イタリアの復活祭パスクアを祝う伝統菓子
”コロンバ”
*2019年の復活祭は、4月21日(日)です。
Colomba

ミラノでのランチの前菜は、黒米を選びました。
黒米とサーモンのタルタル、そして緑色は、アボカドとバジル、ミントがベースのソースでした。

Tartare di salmone con salsa di Avocado al basilico e menta e riso nero

risonero


メニューでは、最初にイタリアで誕生した黒米(Venere:ヴェネレ)とあるのですが

おそらく、こちらでつかわれている黒米の品種は、 新しく誕生して多くの有名レストランでも
使われているArtemide(アルテミデ)という
アントシアニンが高い品種だと思われます。
両方とも私の暮らす町で栽培されている品種で普段、食べ比べているのでよくわかるのです。

流行りといえばそれまでですが、冷製のサラダでその香りや味わいよりも
玄米のような固い食感と真っ黒な色彩を活かしたかったからでしょう。

黒米の持つ従来の味を活かせば、ここは、Venere(ヴェネレ)の品種がいいかもしれません。

Venereは、古代米の独特な香りを持っています。
それは、オーブンから取り出したばかりのパンの香りにも近いです。

やや紫を帯びた黒い色彩、ArtemideよりもVenereは、柔らかいので、
口の中でマグネシウム、亜鉛などミネラルの味わいが広がり、それが黒米の持つ香り、
このお料理に使われているバジル、ミントなどの香草と組み合わさっていくことでしょう。

ミネラル(マグネシウム)の味わいというとピンと来ないかもしれませんが
ミネラル含量の多い野菜、ほうれん草など思い浮かべればわかるかもしれません。

*どうしてこんなに細かく味を書いているかというと、ソムリエだからというわけでなく
長い日本帰国中に、お料理や旅行の番組などを見る機会もありました。
”口の中で肉汁がじゅわっと。柔らかくてかまずに口の中で溶けていきます。”だとか
”ぷりぷり、こりこりこりしていて・・・”とお肉やお魚を表現するいつも同じようなフレーズが
出てきていたのが気になりました。
お肉やお魚の持つ本来の味の表現でなく日本では、お肉は、柔らかいものが一番なのか。
魚介類は固いのが新鮮であるものの表現なのかと思ってしまったのです。
それで、もっと、その素材の味を分析して書いてみたくなったのです。。。(笑)


私は、この前菜の後、バッカラ(塩漬けタラ)の入った詰め物のパスタ、
ご一緒だった方は、イカと香草、野菜の前菜に続き3種類のトマトのスパゲッティ

Ravioli farciti di baccala su crema di pomodoro
primi


ワインは、ご一緒だった方のご希望で、北イタリア、仕事で関係のある
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州 の白ワインをぜひとのことだったので

Friulano – DOC Friuli Colli Orientali
品種:Tocai Friulano 100%
Castello di Buttrio


トリノ行き高速バスに乗るまでの帰り道

Milano6


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ミラノ散策、ご一緒に楽しめたでしょうか。
ありがとうございました。
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