北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

イタリアワイン (ピエモンテ州以外)

ミラノでワイン試飲会

ミラノから帰り道にワイン試飲会に立ち寄ることにしました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐の作品があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の前を通り
サンタンブロージョ駅(Sant` Ambrogio)方面に向かいました。

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会場は、レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館
(Museo della Scienza e della Tecnologia Leonardo da Vinci)の敷地内。

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まだ始まる前に94種類の並べられたワインを眺め、試飲するものを考え、自分の中でテーマを考えていました。
どれも有名で大手のワイナリーばかりで、おそらくすべてのワインは、日本に入っていることでしょう。
ローマでソムリエ協会でワインを勉強していた時に、すでに数回試飲したことのあるワインばかりで
その後のマスタープログラムではローマから2泊3日のソムリエ協会の研修旅行で訪問したワイナリーもありました。
帰宅の高速道路バスのターミナルまでここから地下鉄を乗り換えて向かうことを考えると
私は、試飲会が始まってから、ここを20分後には出なければならず、その短い時間で
この機会にもう一度確かめたいサルデーニャの地場品種、日本でも人気のワインを
いくつか飲む順番も決めながら、イメージしながら会場を下見していました。

途中、ワインよりも、突然、ふらりと外から入ってきたねこに目が行ってしまいましたが・・・。

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飲んでおきたかったワインの一つは、サルデーニャ島の地場品種、Nasco di Cagliari 100%の白ワイン

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ローマにいた頃に訪問したトスカーナのワイナリ− Tenuta San Guido

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同じく研修旅行の訪問先だったMarchesi Antinori社。

8 (2)

こちらの白ワインのCervallo della salaは、特にピエモンテに引っ越す前によく飲んだワインのひとつ。
住んでいたアパートメントのあった前の通りにあったエノテカのご夫婦が選んでくれたり
店内で試飲したりそんな想い出のあるトスカーナの有名なワイナリ−2社。
最後にトレントのワイン、Tenuta San Leonardoのワインを試飲し、もう帰らなけれなならない時間になりました。

ローマでワインを勉強していた日々は、今のピエモンテでのワインのある生活とは、
また違ったワインに囲まれていました。
それがあって、今、自分で選ぶピエモンテのワインがあり
いろいろな味を確かめながら、また明日から、自信を持ってピエモンテのワインを食事と楽しんでみようと
ふいに目の前がくっきりと見えてきたような気がしました。

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こんな風にいろいろな勉強の機会があるのは、やはりミラノだからです。
私は、ミラノの帰りの時間を有効に使って、ピエモンテの稲作地域に帰るまでに
たくさんのものに触れていきたい。

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たまには、レストランで。

通勤中の高速バスの車窓から。
乗車後、すぐに広がってくる風景は、水田です。

1

朝の柔らかな光とうっすらと霧に包まれた林がとても綺麗です。
ここは、ノヴァーラを過ぎて、ピエモンテ州とロンバルディア州の境となるティチーノ川通過前の田園です。
スマトフォーンの写真には、入らなかったですが、
上空に大きく航空機が着陸に向けて高度を下げていました。

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この写真の林の奥は、ミラノ・マルペンサ空港の方角です。
もし、北イタリアを旅行してマルペンサ空港を利用する方がいらしたら離発着時
上空から一面、ロンバルディア州、ピエモンテ州の田園地帯が見えます。

東京までの空の旅は、いつもこの風景を上空から見ることができるので幸せな時間です。

Facebookで1年前の投稿を見ると、私は、1年前のこの日は、東京羽田空港に向かっていて
乗り継ぎのミュンヘンの空港でヴァイスビア(Weisbier,ヴァイツェン)とミートローフの写真がありました。

イタリアでの仕事で一時帰国の日程がなかなか決まらなかったのですが
今回、ミラノの仕事の合間でもある5月1日から約2週間、帰国することになりました。

帰国中は、ワインの仕事の事務作業や納税、ギフトとして発送する会社との契約手続きなどがメインで
ワイン会など特に企画していないのですが、
現在のところ、5月12日、13日に札幌で試飲、試食できるようなイベントを開催予定です。
決まりましたらお知らせします。

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初夏の気候になってきて、白ワイン、そしてお魚料理が美味しく感じられるようになりました。
美味しいオリーブオイルをたっぷり使っていただくメニューが大好きで
最近、レストランで選んだメニューをご紹介します。

魚介類のタルタル。レモンとオリーブオイル
Tris di Tartar
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水牛のモッツァレラチーズとオリーブオイル
Mozzarella di Bufala Campana DOP
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お魚のカルパッチョとレモンとオリーブオイル
Carpaccio misto
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ワインは、ヴェネツィアに住んでいた頃に飲む機会の多かったソアヴェ

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Soave Classico DOC
Calvarino
ブドウの品種 Garganega 70% Trebbiano di Soave 30%
PIEROPAN

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好きな湖畔の街で過ごす。ワインのある風景。

日本からイタリアに帰ってからの2日間。

翌朝、ミラノに出勤、車窓から見える田園は、水の風景に変わっていました。
昨日は、オルタ湖、そしてゲンメのワイン祭りへ、日曜日の今日は、稲作農家、ワイナリーと
私の好きなノヴァーラ県での時間、そしてワインのある風景が続きます。

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オルタ湖に浮かぶ修道院、教会の小さな聖なる静かな島を歩く。

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イタリア到着前にフランクフルトの空港で飲んだドイツワインの後、
イタリアに戻って初めて飲んだワインでした。

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ワイン会にいらしてくれた方などと、ここでワインを飲んだことが何度かあるので
ブログを読んでいらしたら、あっ、ここだと懐かしくなるかもしれないです。

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標高の高い地域にあるブドウ畑のアオスタのワイン
Vino Blanc de Morgex et de la Salle 2011

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4月の末に数日間緊急に帰国したのは、4月からの消費税の値上げだけでなく
あらゆる環境が変わっていくので、今後どうすべきか考えてのことでした。
私は、いつも通りのこのノヴァーラ県の風景を見て
不思議と心地よい充実した気持ちでいっぱいになっていきます。

経費や価格を今まで通りにできるようにすることばかりを考えていましたが
現状維持でなく改善、そして新たな方法で挑戦しなければいけないのでしょう。
それは、ピエモンテのあらゆる分野の農業の人々が失敗や改善を繰り返しながら進んでいくように。

約束していたワイン会でたくさんの人に今まで以上に楽しい時間をもっと提供していくことと
次なる数々の交渉でやはり、私は、来月、日本に再び帰国することになります。

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海沿いのトスカーナへ

気持ちの良い素敵な春の日々が続いています。
バスは、たくさんの乳牛が放牧された牧草地を通過。

通勤中の短い更新です。
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先日のブログでは、ノヴァーラ県からリグーリア州のオリーブ畑に行ったことを書きましたが
その後、海沿いを更に南下してトスカーナ州に向かいました。

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その風景と空気は、どこか懐かしく、ほんのわずかな期間、
この地方で暮らしていた頃のことを思い出しながら車窓を眺めていました。

海があって山があり、大きなスーパーマーケットが近くでそれまで暮らしていたローマとは、
また違った魅力がありこれからのイタリアでの新たな暮らしを楽しみに思っていたのです。

海岸沿いの華やかなシーフードレストラン、ワインのお店、椰子の木が並ぶ大通り、
ここでもし、ずっと暮らしていたら、また違ったイタリアでの暮らしが待っていたのかもしれません。

スマートフォンに残っていた写真から。

今まで何度か訪れたことのある大理石の採石場。

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昔は、水牛で重い大理石を運搬していたようです。
ピエモンテの農業地帯で、まだ機械化以前の時代の写真、農工具を見る機会が多いので
昔の大理石の採石場での様子は、とても興味深いです。

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この日のランチは、海沿いにあるレストランへ。
ピエモンテ料理 ピエモンテ牛(Fassone)のカルネ・クルダ(Carne Cruda)に似ていますが
こちらは、サーモンのタルタルです。
Tartare di salmone con smetana*クリームを使ったソース

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魚介類のフライ。レモンも美味しい。
Fritto misto

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ワインは、 Colli di Luni Vermentino
ヴェルメンティーノは、海抜70m〜450mにかけて昔から
この地方(リグーリア州ラ・スペツィアが県都であるスペッツィア県
とトスカーナ州マッサが県都のマッサ=カッラーラ県)で多く栽培されてきた品種です。

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トスカーナの海からの風が気持ちがいいこれからの季節、
きっとこの地方では、多くの方が冷たいヴェルメンティーノのワインと美味しい魚介類で
素敵な日々を過ごすのでしょう。

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ミラノでランチ

次第に日の出が遅くなり、真っ暗な朝に出発するようになりました。

早朝の通勤では、長袖に秋のスーツ、薄手のコートでも、少し寒いですが、日中は、これでは暑いです。

ブラのチーズ祭りやワインの季節になるのでピエモンテにご旅行にいらっしゃる方も多いことでしょう。
日本よりも気温が低いですが、日中、気温が上がることもあるので
調節しやすく薄手のコートやジャケットがあれば、安心です。

通勤中の朝の短い更新です。
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昨日は、ミラノでロンバルディアの伝統的郷土料理のレストランでランチでした。

メニューには、ロンバルディア州ならではのメニューが並び、わくわくしました。

Bresaola di Ballabio
バッラービオ(ロンバルディア州レッコ県)のブレザオーラ
(ロンバルディアの塩漬けの牛肉を熟成させたもの)

Risotto alla milanese ミラノ風リゾット
Risotto al salto ミラノ風リゾットを焼いたもの。
*同じようにノヴァーラ風リゾットのパニッシャも余った時、翌日に焼くことがあり、
同じようにPaniscia al salto と呼びます。

Costoletta alla milanese ミラノ風カツレツ
Rognoncino trifolato 仔牛の腎臓のにんにく、パセリなどで炒めたもの。
Ossobuco 仔牛の骨付きすね肉の煮込み

季節のメニューでは、ポルチーニ(porcini)茸のお料理が多くありました。

私が選んだのは、メインと季節のサラダ
Manzo in salsa verde 牛肉のパセリのソース
Manzoというのは、去勢した雄牛のこと。

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この緑のパセリソースは、以前、ブログなどにも何度か登場した
ピエモンテのバニェット・ヴェルデ(Bagnetto verde またはBagnet verde)にも似ていて、
夏の終わりにたくさんパセリが収穫された時に、近所のルイージからパセリを分けてもらった時に
大きな瓶にたくさん作ったこともありました。

バニェット・ヴェルデが登場する2009年のブログ
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/airone0219/51184454

選んだワインは、ロンバルディア州のネッビオーロで
Valtellina Superiore Sassella
アルプスの麓にある冷涼な地で栽培されるネッビオーロ。ピエモンテ州と同じくアルプスの麓の
ヴァルテッリーナ地区のネッビオーロ。この地方では、急斜面で栽培されています。

Nebbiolo( ネッビオーロ)のことをノヴァーラ県、ヴェルチェッリ県などがSpannaとも呼ぶように、
ロンバルディア州では Chiavennasca となり、ワインの勉強の本にも、そう書かれていますが、
地元ノヴァーラ県のワイナリーやゲンメの人たちも、Spanna(スパンナ)という言葉は、通じますが、
ここ数年は、ほとんど使われず、ネッビオーロで統一しているので、
おそらくヴァルテリーナの方でも、次第にそうなっているかもしれないです。

それでは、もうミラノ。行ってきます。
素敵な1日にしたいです。午後、帰宅後は、ノヴァーラ県のワイナリーへ。
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Valtellina Superiore

8月になり、隣の町の大通りには、夏祭りのための電飾が準備されていました。
この地区の町は、順番に1週間前後、お祭りとなり、いつも私の町は、夏の終わりです。
夏祭りが始まる頃は、いつも秋が近づき、お祭りの日の夜は、長袖のことも多いです。

春は、気温が低かったけれど、7月になってから、30度を超える暑い夏となり
ノヴァーラの丘のブドウ畑は、とてもいい状態となりました。

ノヴァーラ県のワイナリーのフランチェスコが、自分の畑の隣にあった手放された土地も新しく買い
5月に植樹したばかりのネッビオーロです。

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今日も暑い一日になりそうです。
朝の短い更新です。

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先日は、ピエモンテではなく、ミラノのギャラリーで働く友達ジュゼッペが好きな
ロンバルディア州北部、湖水地帯が近づくレッコ県のレストランへ。

私は、ロンバルディア州の郷土料理である骨付きの仔牛肉のカツレツ(ミラノ風カツレツ)をメインに選ぶ。

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ロンバルディア州のワイン、ピエモンテと同じくアルプスの麓にある冷涼な地域の
ネッビオーロのワイン

Valtellina Superiore DOCG Sassella 2008
品種Nebbiolo 100%
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私の写真がなぜかスマートフォンに入っていました。

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夜遅くに帰ってくると、外でずっと待っていたいつものねこ。
入れてあげると、すぐに椅子の下で眠りました。

kitakugo


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それでは、もうミラノです。
今日も良い1日を過ごしたいです。帰宅する時間は、きっと気温がとても高いことでしょう。

帰宅後の遅いランチは、いつも15時半なのです。
冷たくしたトマトとモッツァレラチーズとオリーブの実のサラダと白ワイン。

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グラスワインのひととき

好きなワインをグラスで楽しむ時間。

私は、アペリティーボのひとときは、
食前酒用のワインとして選ぶのでなく、
確認しておきたいそれぞれの品種の特徴を記憶するために
ワインを注文するようにしています。

写真は、ワインの仕事の関係者に会うまでの待ち時間にミラノで。

いつもは、地元ピエモンテのワインばかりなので
こういう機会があれば、すべてのボトルを見せてもらって

単一品種100%で、ステンレスタンクだけ使用、
工場のように大量生産でなく、できる限り
その特徴が強く感じられて、シンプルなワインを選ぶ。

milano

リボッラ・ジャッラ(Ribolla Gialla)
Friuli-Venezia Giulia州 (フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州ゴリツィア県)

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facebookを通じて、東京も雪が積もっていると知りました。
雪による事故がないように祈っています。
どうか暖かくして、お過ごしください。


ピエモンテの一部のように、軽井沢は、冬季休業するところが多いですが
星野ハルニレテラスにあるお店は、冬季も開いているとのこと。
寒くてお客さんが少ない時期かもしれないので、
応援のコーナーとおワインのお知らせです。

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軽井沢でもアペリティーボ。

軽井沢倉庫もあり、いつも一時帰国時には立ち寄る軽井沢でフランスワインを楽しみました。
品種、樽の使い方などイタリアワインと異なり、以前は、最もよく飲んでいた時期もある
フランスワイン、ピエモンテで暮らすようになってからは、地元のワインばかりなので
時には、ミラノや軽井沢で、他の地方や他の国のいろいろなワインを試飲しています。

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CERCLE wine & deli さん
長野県北佐久郡軽井沢町星野ハルニレテラス  
TEL: 0267-31-0361

お知らせ。
年末年始に引き続き、今後、軽井沢倉庫を管理してくださっている
セルクルさん(星野ハルニレテラス内)にてワインをお渡しすることが可能にしました。
軽井沢にご在住、または軽井沢にご旅行などで立ち寄られて、直接お受け取りをご希望の方は、
お渡しするワインの準備をしておきますので、事前に
会社にご連絡下さい。

また、グラスワイン、フルボトルをセルクルさんのワインバー、レストランで
ご希望の方は、ご連絡いただければ、ご用意できます。

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同じく、星野ハルニレテラス内でイタリアンも楽しめます。

私が注文したのは、本格的な石窯を使った軽井沢高原野菜のピッツァでした。
その他、お料理では、武井シェフがピエモンテのオリーブオイルを使って、パスタやグリル料理などもあり
もちろん、ランゲ、ロエロ地方のピエモンテのワインもあります。

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イタリアン イル・ソーニョさん
長野県北佐久郡軽井沢町星野ハルニレテラス
TEL: 0267-31-0031

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もうすぐミラノ。
今日も1日の時間を有効に使って充実した時間を過ごしていきたいです。

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海沿いのトスカーナのワインが飲みたくなって。

町で一日を過ごす週末。夕方、夏の田園をのんびり散策していました。

夏の午後


いつもこの大きな用水路のところに来ると子供の頃、夏休みの旅行先の山と川の景色を思い出し
ちょうどこのくらいの時期のことでした。
きっと今頃、日本で夏の休暇を楽しんでいる方もいらっしゃることでしょう。

”週末や休暇はどこか行くの。”と仕事先で聞かれることもあります。
私は、休暇は、ワインの仕事、輸出の手続きの時、そして日本に出張する時に取っているので
これ以上、休暇は、取れない状態なのですが

もし、休暇があれば行ってみたいところは、アルプスを見ながら
硬質なミネラルに支えられた繊細なワインと山岳料理で過ごす山のホテル。

朝日で白い雪の部分が、淡い桃色に輝くモンテローザをはじめ
アルプスの山々を見ながら、バスの停留所に向かい、車を走らせている時に
”ああ、スイスに行きたいな。”と思うことがとても多いです。

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夕方、ロミーナや町の友達に会いに出かけたバールにて。
カウンターの横の高いイスからレストランのお部屋を眺める。

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”今日は、ピエモンテのワインでなく、トスカーナのヴェルメンティーノがあれば、それがいいかな。”と言うと
”この1種類しかないけれど、これにしてみる?”パンを温めてくるわね。アンチョビーとかでいいかしら。”

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Maremma Toscana
Bianco IGT
2010
ブドウの品種:Vermentino 100%
アルコール度数:12%
Bruni
冷えたヴェルメンティーノを口に含む。
海沿いのトスカーナのワインがこの日、飲みたくなっていたのです。

私にとっての夏のトスカーナの想い出は
ヨーロッパからのバカンス客でいっぱいであったヴィアレッジョにある
ワインレストランで働いていた夏の日々。
ドリンクのラストオーダーが深夜2時だったので、毎日、明け方に車で
カッラーラの夫の家まで戻っていきました。

夏の終わりに、秋以降、どうしていこうか考えた時
何もないけれども、ピエモンテの小さな町の家に帰ることにしたのです。

結婚前にラツィオ州ローマから、カッラーラ周辺の海沿いのトスカーナに行った時
そして、ローマからピエモンテの引越しの時にも
いつもローマからチヴィタヴェッキアを通過して海岸に沿って北上して行きました。

私にとってのトスカーナ州の想い出は、どこも海沿いの地域で
この地方のヴェルメンティーノのワイン。
そして高級ワインの地域の代名詞になってしまっているけれど
よくそのワインレストランでサービスしていたボルゲリ地区のワイン。

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町のレストランの黒板に書かれたメニュー。

雲が多くなり、夕立が来るかもしれないと、急いで洗濯物を取り込みました。
土曜日の夕方、中庭から。 
敷地内にある小さな聖堂、そして教会前の碑に掲げられた国旗。
中庭から


その後、町のバールに向かうと、ロミーナは、バールのカウンターでなく
レストランのテーブル席にある黒板に、メニュー以外の本日のスペシャル料理を書いていました。
本日のメニュー

ヤリイカとバジリコのリゾットとアラスカ産タラのオーブン焼き 12ユーロ

蛙のフライ、または蛙の煮込み  13ユーロ
蛙のリゾット 8ユーロ

水田に蛙がいて、そしてその貴重なタンパク源でもあり
この地方の昔からのお料理で、何度か、ブログに蛙のフライは、写真を掲載しました。 
蛙は、夏のメニューになります。

アジアなどの蛙のお料理と違い、小さな蛙で
私が片手を閉じると、すっぽりとその中に入るくらいの大きさです。

蛙のフライは、揚げたてにレモンを絞って食べる、子供が好きな一皿で
アグリツーリズモで、お料理を手伝っていた頃
”フライ、もっとないの?”と何度か子供たちに声をかけられたものでした。

蛙の煮込みというのは、トマトと香草、白ワインの煮込み。
エスカルゴも食べることのある地域なので、それに少しお料理方法が似ています。

ヴィクトリオやエリザベータが夏の水田の用水路の水の量を絶えず気にしているのは
そこにトンボの幼虫、蛙などの生き物が生息しているからです。
”ここは、普通の用水路でなく、養魚池。”とよく話していました。
今、考えると蛙のことなのでしょう。

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黒板を書き終えて、手を洗っているロミーナが、こちらを向きながら
”今日は、いつもと違う、別の州の白ワインがあるの。夏らしい感じよ。”と言い
カウンターの下の冷蔵庫から取り出しました。
食前酒

Vermentino di Gallura
S' E’LEME
2010
Bianco DOCG
ブドウの品種:Vermentino(ヴェルメンティーノ)100%
アルコール度数:12%
Cantina Gallura Soc. Coop. Agr.
(協同組合のワイン160以上の栽培者から350haのブドウ畑から。)

”サルデーニャ島のワインで、夏のバカンスのようでしょう。”と言いながらグラスに注ぎました。

麦藁色で、ジャスミン、エニシダなどの花の香り、切ったばかりの白桃、そして地中海からの風の香り
フレッシュで綺麗な酸が広がり、すっきりとした後味のワイン。

食前酒のワインを飲んでいると、ピッツァが次々に焼きあがり、受け取りに来る町の人々、

ルイ―ジも夕食のリゾット(いつもノヴァーラ風リゾット”パニッシャ”)の
アルミのパックを受け取りに来ました。
いつも、注文した時間よりも少し早目に来て、待っている間、バールで町の人々と楽しそうに話すのです。

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LAGREIN

朝の車窓から。
今日もまた、1日が始まっていくのを見ていました。
車窓1


車窓2


********************
そして夕方の近所のバールから。
新しく働くことになったフェデリカ。
bar

最初の日は、緊張のあまり手が震えながら、ワインを開けたり、生ビールをグラスに注ぎ
ロミーナの指示をひとつひとつ顔を見つめながら聞いて行動していたけれど
今は、店内を見渡し、自分で仕事を探し出して次々に動く。

そんな姿、横顔を見ていると、日本でもイタリアでも、新しい仕事の初日、
すでに多くの人が働いているオフィスに入った時に
自分からどうにか何ができるか仕事を自ら探していかなければと
いつも思っていた時のその気持ちが思い出されました。
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先日のワイン。
002

SUD TIROL ALTO ADIGE
LAGREIN
Rosso DOC
2010
ブドウの品種:ラグレイン100%
アルコール度数13%
ボルツァーノの協同組合のワイン

深い美しいルビー色で、光にかざすとほんのりと青く、スミレ色を帯びて
クランベリーやラズベリーなど森の小さな果物の実やカカオ、甘いスパイスの香り
綺麗な酸でバランスの取れたワイン。
秋には、アルト・アディジェ地方のキノコと肉のグリルなどにも合うことでしょう。

夏の暑い日に、私は、優しい味のするこのワインを
室温が高い夏の日に、少しだけ冷やして、家での仕事の合間に
時々、カフェのように飲んで楽しむ。
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Merlot

深夜、氷点下5度近くになったものの、朝は、マイナス1度で穏やかな朝。
うっすらと凍った車の窓の氷を削り出発。
遠くが少しずつ白く明るくなってきていて、いつの間にか夜明けが早くなり、春が近づいています。
ミラノに向かう途中の短い更新。
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写真は、夕方18時40分の町の景色。
現在は、アート・ギャラリーになっている昔、サボィア家の建てた邸宅の前で。夕暮れ

白い農業用のトラックに乗ったエリザベータが通りかかりました。
水田では、少しずつ春に向けて準備が始まっているのです。
近所の牛舎。
近所の牛

今日も帰宅後は、アルト・アディジェ地方の手頃なワインと
スペック(燻製された生ハム)チーズで食前酒を楽しむ。
ワイン

Sudtirol/Alto Adige
Merlot
2008
ブドウの品種:Merlot 100%
アルコール度数:13%
Elena Walch

深いルビー色を持ち、アルト・アディジェの森の中にあるような
クワの実など野生の森の果物の香り。
丸みを持ってエレガントなタンニンを持つワイン。
おそらくステンレスタンクだけでなく、フレンチオークの中樽で熟成。

ワインを飲んでいると、ふいに町の愉快な友達、ルイージから電話がかかってきました。
"ロミーナがサントドミンゴから帰ってきたら、
ロミーナのレストランでみんなで食事をしようと思っている。来れるかい。"

ルイージは、忙しくなる前に、みんなで楽しんでおきたいと言う。

霧で覆われた静かな冬の日々から、またひとつ季節が移り
春の賑やかな田園に変わっていきます。
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以前の記事でコメントを下さった方、いつも読んでくださってありがとうございます。
もうミラノの地下鉄の中なので仕事の帰り道にゆっくりお返事します。どうかお待ち下さい。

WEISSBURGUNDER

しばらく更新が滞り申し訳ありません。
今後、さらにワインの仕事に力を入れるためにいろいろと準備中
帰宅すると、パソコンの周囲に仕事の書類も
山積みになってしまっているのですが、それだけではないです。

数年前にブログに時々、登場していたイタリア人の高校生だった
15歳のノエミちゃん。
今では、高校を卒業して19歳になりました。
他の州の大学に進学する予定だったのが、お母さんの病気のため
この1年、進学を遅らせてノヴァーラ県の自宅で
アルバイトや教会のボランティアで子供たちに勉強を教えながら過ごしていました。

お母さんの病気も良くなり、家族からのプレゼントで
ボランティアの仕事の休暇の1ヶ月間に旅に出ることになりました。

RIEの出身である東京にひとりで1ヶ月間行くと言い出し、その出発も
今月ですでに飛行機のチケットまで用意していたので
びっくりしてしまいました。

彼女の意思は固いので、私は、できるだ旅の日本語の特訓などして
サポートしていこうとしているところです。
残念ながら、今回、この期間は、イタリアでの仕事、そして
ワインの関係の仕事が多く日本に帰国することができないので
ノエミちゃんひとりですが、がっかりしたり、うまくいかないことも
あるかもしれないけれど、それも経験だから頑張って初めて見る
東京でたくさんのことを感じてきて欲しいです。

それでは、通勤前の短い更新です。
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雨の朝の車内から。

次第に春が近づき、いつもは、ミラノに到着する頃に
明るくなってきていたのが、最近は、ノヴァーラを通過する頃に
次第に空が明るくなってきています。

凍るような冷たい空気ではなく、穏やかであっても
朝、出発時、隣町の薬局の温度計は、まだ2度前後を示し
私は、今まで通り、冬の格好で、帽子をすっぽり被っています。

IMG_0384

急に北イタリア、Alto Adige(アルト・アディジェ)の清らかな酸と
硬質なミネラルのあるワインが欲しくなって、ミラノからの
帰り道に買いに行く。
アルト・アディジェの協同組合のワイン。
今週のワイン

Alto Adige/Sudtirol
WEISSBURGUNDER
Bianco DOC
ブドウの品種:WEISSBURGUNDER(PINOT BIANCO)100%
アルコール度数:13%
ERSTE + NEUE

帰宅後、自宅でランチ兼食前酒。
夫がいつも買ってくるアルト・アディジェのリンゴと
アルト・アディジェのスペック(燻製し、何ヶ月も熟成された生ハムのこと)と一緒に。

グラスの中は、輝きを持った麦わら色で緑色に反射して
ヴェロ−ナからインスブルックに向かった列車の中から眺めた
アルト・アディジェの山塊と野の花を思い出しました。

リンゴとミネラルの香りで清らかなな酸味がワインを支えていて
後味が綺麗なワイン。

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近所のバールは、10日間の休暇中。
クリスマスから、元旦と夜遅くまでたくさんのお客さんで賑わい
定休日以外の休暇がなかったロミーナは、冬のバカンスで
サントドミンゴに購入した別荘で、今頃、休暇を満喫していることでしょう。

この小さな町では、ヴィクトリオをはじめ、多くの人が
自分たちの何もない田園風景から離れて
海外で暮らしたり、旅をしたりするのに憧れを持っている人も多いのです。
romi


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St. Magdalener

霧雨で遠くが霞み、モノトーンの景色が広がる日曜日は、ずっと自宅で過ごしていました。
パソコンで仕事が終わった午後、誰かいるかなと近所のバールに行ってみると

入り口近くのテーブルでは、小学生の男の子たちが
バールに置いてあるスポーツ新聞を広げて
アイスクリームやペットボトルの炭酸水をを手にしながら
顔を寄せ合って熱心にサッカーの欄を見ていました。

そして、カウンターの近くのテーブルに、お客さんがまだ少なく
テーブルでくつろぐロミーナとルイージ、隣の町から来ていたエルネスト。
日曜日の午後


髪の長かったエルネストがすっきりと短くなり、聞いてみると
"もう年齢的に熟してきたから、長い髪形よりも
もっと本質を身につけたいからね。すっきりさせてみたよ。"

"おお、そうか。こっちは、床屋代が大変だから長くなったままだよ。"と
スロットマシーンで5ユーロ負けてしまって、がっかりしたルイージが言う。

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"今日は、何にしようかな。エルネストは、いつも通りボナルダか。
私は、ヴェスポリーナにしようかな"と言うと

"RIEがエレガントで軽いけれど好きだと言っていた
アルト・アディジェ(Alto Adige)のワインを注文して入荷してあるわよ。"

ワイン1ワイン2
















SÜDTIROL ALTO ADIGE
Classico ST.MAGDALENER
Rosso DOC
2009
ブドウの品種:Schiava , Lagrein
アルコール度数:12.5%
Kellerei Bozen

弱いルビー色で透明感があり
キイチゴ、すみれの花など果物や花の香りがとても優しく綺麗。
丸みをおびた優しい口当たり。

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外は、霧雨で、水滴が飛沫したようにしっとりとした空気。
霧の週末


少し前までいたバールのワインの色、温かな空気を思い出していました。

家に帰ったら、オリーブとチーズのパンを焼いて生ハムと一緒に、
野菜スープ、そして何かアルト・アディジェのワインを
飲みたいと思い、自宅に保管しているワインの数々を思い浮かべながら
教会の横にある大きな木の扉をあけると、

家の窓からオレンジ色の明かりが漏れていて、夫が用意していた
野菜スープの香りがしてきました。

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雨のSESTRI LEVANTE

トリノからバローロに向かう車内で、運転手のウンベルトが

"相変わらず、いつも走り回っているのが想像つくけれど、夏は、どこかに行ったかい。"

ウンベルトとは、トリノでオリンピックが始まる1年前の
2005年から2006年の2月まで取材の時にいつも運転を頼んでいて

最近になって再び、連絡を取るようになり
ワインを飲む私のために運転をしてもらっているのです。

"僕は、リグーリアにある小さな街の海に行ったよ。泊まらないで
日帰りだったから、ワインが楽しめなかったよ。"

"リグーリアか・・・。そういえば、仕事だったのだけれど、私もつい最近行ってきたわ。"

2枚だけ その時の写真がありました。
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あの日は、強く冷たい雨が降り続いていました。

古城の窓から。
雨のSESTRI LEVANTE
古城の窓から1


早く雨が止んでくれればと願いながら、窓の景色を眺めていました。

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古城ホテルのレストランで魚介類のお料理と一緒に飲んだ白ワインは
リグーリアの品種 PIGATO 100%

窓の外は、雨が降り続いていたけれど、
光に翳すとほんのりと金色に反射するくっきりとした麦藁色の輝くグラスの中の
ワインがどこか華やかに感じられ

私は、ワインを一口飲んで、魚介類の盛り合わせのサラダを楽しみに待っていました。

熟れたアプリコット、アカシアの花。シトロン。その奥にユーカリの樹、火打ち石の香り。

口の中で広がる余韻が長く、心地よい塩分とミネラルが
時折、海風を受けていたブドウ畑が目の前に広がるように感じられました。

古城の窓から2


****************************************************

"ウンベルトは、リグーリアに休暇で行ったのに、
運転して帰る関係で、やっぱりワインが飲めなかったのね。"と笑うと

"なんでいつも犠牲(sacrificio)ばかりなんだ・・・。今日もそうだな。"

次第にトリノから遠ざかり、田園地帯が続く田舎道を走りロエロ地方にある小さな街を通過すると

"この街にあるお墓に父と母が眠っている。"と懐かしそうに語りはじめました。

"ここでよく遊んだものだよ。"
"ここは、美味しいレストランだった。きっと今でもそうだろう。"

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カフェでランチタイム

仕事の帰り道に、ミラノの街角で。
この日は、友達の働くアート・ギャラリーに立ち寄る日でした。
IMG_0529


普段は、ミラノの街を見ることもなく、すぐに帰宅してしまうため
こんな風に、街の中を歩くことが出来る日は、とても楽しい。

周辺には、各国の領事館があり、観光客だけでなくビジネスマンの姿も多く
そんな空気の中をアート・ギャラリーに向かって歩いていきました。

現代アートのある空間でデザイナーの家具でくつろぎながら
ギャラリーの友人と打ち合わせをしている時

"RIEは、ここから、あのピエモンテの町に帰っていくと思うと不思議だな。"
"そうね。この空間とは、とても差があるわね。"と笑うと

"土曜日の仕事が終わったら、そのままバイクで彫刻を見に行くから
あの周辺で泊まるところを見つけておいて。

何もバローロやゲンメに連れて行ってくれなくてもいいんだ。
週末は、何もしないで、あの静かなところでのんびりしてみたいんだよ。"

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ミラノでは、地域のワインにこだわらず、
北から南のワインが置かれているので

夏のワインカフェでのランチでは

アメリカン・クラブサンドイッチと冷たいグラスワイン。
シチリアの白ワイン 品種 Grillo 100%のグラスワインを選ぶ。

トラパ二(Trapani)、アグリジェント(Agrigento)に多く
マルサーラ(Marsala)を造るのにも使われれている品種。

鮮やかで濃い麦わら色。夏の草花や柑橘類の香り。地中海からの風。
綺麗な酸味と丸みを持った柔らかさのバランスが取れている
風味ある塩分の後味が心地よい。

夏の華やかなカフェのランチで。

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実は、今、いつものように通勤の高速道路バスの中です。

朝日が眩しく、青空が広がっている朝6時前に
長袖のシャツの上にジャケットを着て出発しました。

隣町で信号待ちをしていると、薬局の電光掲示板に
気温は、12度と表示されていました。

バス乗り場のある高速道路の入り口で。
IMG_0539


今朝は、白い雪があるモンテローゼの山肌がくっきりと見えています。

そして、車窓は、もうすぐロンバルディア州。
IMG_0540


大きなティチーノ川と周辺の森を越えると
トウモロコシ畑が広がり、次第にミラノ郊外へと景色が変わっていき
こうして、今日1日が始まっていきます。

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Blanc de Morgex

次第に春の景色に変わり、朝、星が輝く頃に出発していたのが
夜があけてやがて空が白く変化していきました。

高速道路の入り口近くの登り坂の陸橋にさしかかった時
目の前に山々の白い雪がくっきりと見えるのが毎朝の楽しみなのです。

3月末になると、さらにモンテローザの白い雪の部分が
太陽でうっすらとピンク色に見えるようになってくることでしょう。
もう春が目の前です。

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午後15時過ぎ。
帰宅して、家の前にある教会から見上げた春の空。

春の午後 1






















春の午後 2





















春が近づき、午後の気温は15度まで上がり
冷たくしておいたヴァッレ・ダオスタ州のワインを食前酒に。

春の午後のワイン



VALLE D'AOSTA
BLANC DE MORGEX ET DE LA SALLE
Bianco DOC
2009
ブドウの品種 :
Priè blanc biotipi Blanc de Morgex 100%
アルコール度数11.5%
Morgex coop





光にかざすとうっすらと緑色に反射する淡い麦わら色。
ほのかな柑橘類、山の花、そしてサルヴィアの香り。

ミネラルを感じ、後味がすっきりとしたワインは、
モンブランに近いブドウ畑から。

ノヴァ-ラ県からいつも眺めているモンテローザの方向、北西に広がる小さな州。
ヴァッレ・ダオスタ

モンテ・ビアンコ(モンブラン)チェルヴィーノ(マッターホルン)のふもとにあります。

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ワインのラベルを見て思った多くのこと。

木曜日の夕方、バールから出て、空を見上げると雪が降り始めていました。
その後も雪は、降り続け、再び、町は、モノトーンの色彩に変わっていきました。

再び雪になった。





















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雪の降る中、目の前を傘をさしながら、自転車に乗る外国人が通り過ぎていきました。
濡れないようにスーパーのビニール袋には、蛍光色に光るベストを入れていました。

中東からの移民のグループが、ここから10km先にある工業地域で
夕方から明け方まで働いていて、周辺の村には
彼らが共同で暮らす家があるようでした。

私が早朝、出発する時間には、仕事を終えて
真っ暗な車道を自転車で帰っていく姿を見かけます。

真っ暗なので、自転車に赤く光が点滅する電灯をつけていたり
蛍光色に光る作業用のベストを着て、仕事を終えて
冬の冷たい早朝に自転車に乗り帰っていくのです。

雪でうまく進まない自転車をのろのろと運転していく後姿を見ていました

まだまだ彼の目的地まで遠い。
工業地域に行くには、トラックが多い危険な車道をずっと行かなければならない。

生まれて暮らしてきた環境が違うと
こんなにも生きることへ強さが違うのかと
雪の中で、しばらくそんなことを思っていました。

ふいに、ヴェネツィアで暮らしていた頃に知り合った
明け方前に、各ホテルにパンを運ぶ仕事をしていた
移民の友達を思い出しました。

*********************************************************

今年の冬は、寒いので最近の夕食は、いつも温かいスープと一緒です。

ピエモンテ料理だけでなく、北イタリア アルト・アディジェ地方、
ウィーンやフランクフルトを訪れた時に、
食べたことのある味を思い出しながら作っていました。

アルト・アディジェの山の中にあるレストランで食べた
地元のスペック(燻製の生ハムの一種です。)きのこ、チーズがいっぱいだったピッツァ。

自宅なので、オーブントースターで、冷凍のポルチーニ茸
しかもチーズは、ピエモンテ北部ビエッラのトーマチーズで代用。

寒い冬のウィーンのカフェでは、いつも牛肉とタマネギ、パプリカが入った
グヤーシュスープを注文していました。

グヤーシュスープは、いつも作るので、自宅には、パプリカの香辛料やがいっぱいです。
セロリやニンジンなどのをお野菜も入れてビーフシチューのようにしています。

お野菜のコンソメスープに入った
大きなクヌーデル(ジャガイモと小麦粉の大きなニョッキのようなものです。)

アルトアディジェの代表的な品種 ラグレイン Lagreinのワインと一緒です。

今日のワイン

Südtirol Alto Adige
Rosso DOC
Lagrein
2007
ブドウの品種 ラグレイン100%
アルコール度数:13%
Kellerei Kaltern - Caldaro






このラグレインは、とても深いルビー色をしています。
森の果物、クワの実やブルーベリー、すみれの花、
そしてカカオやバニラなどの甘いスパイスの香り
その中に湿った森の中の落葉、土壌の香り。
タンニンも強く余韻がとても深いワインです。

北イタリアの品種 ラグレインは、私にとって興味深い品種のひとつ。
南チロル地方で、透明感のルビー色をしていることもあり、
硬質なミネラルを感じることもあれば
どこか土っぽいミネラルを持っていることも多いです。

ラベルにドイツ語とイタリア語が併記されていて、
ドイツ語の方が先に書かれていることで
私は、その思いを尊重したいと感じていました。

第一次世界大戦までは、オーストリア領・ドイツ語圏であったこの地方は、
戦争の結果、イタリア領となったからです。

ヒトラーとムッソリーニの時代に決められたベルリン条約によってイタリア領となり
今でもトレンティーノ アルト・アディジェ特別自治州
(Regione Autonoma Trentino-Alto Adige)と なっています。

ノヴァーラからヴェネツィア行きの列車に乗り、ヴェローナで乗り換えて
オーストリアに向かい、列車からイタリア、オーストリア国境のブレンナー峠を超えて
山間に広がる南チロルの小さな村の景色を思い出していました。

ドイツ語圏に入り、私は、その時、インスブルックで降りました。
列車から降りてホームを歩き出し、出発する列車を見送っていた私は、

突然、ヴェネツィアのゲットーで見ていたアウシュヴィッツに向かう
ユダヤ人のレリーフと鉄道が思い出されて
何かがはっきり繋がっていくことを感じていました。

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ワインのラベルを見て、ヨーロッパの持つ歴史と
私が暮らしていたヴェネツィアで見た景色を冬の夜に思い出していました。

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今、土曜日の朝です。空が次第に明るくなってきました。
きっと今日は、晴れた青空の中、美しい銀世界になることでしょう。

ヴェネツィアで移民の仲間と語り合った思い出は、このブログに何度か書いていました。
そのひとつは、こちらです。
2006年5月4日

夜に想い出したヴェネツィアの景色。
冬の夜の細い路地と小さな橋から眺めた運河沿いのオレンジ色の灯り。
通りから見えたカフェのウィンドーに置いてあった揚げたお菓子を
美味しそうだなと思ったときのこと。

VALPOLICELLA Classico Superiore RIPASSO

白い木



























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霧の出ていた真っ暗な早朝、駐車場に近づくと
どの車も氷で白く輝いていました。

私は、大きなペットボトルに入った水を凍ったドアにかけ開けると
その水がたちまち凍っていきました。

フロントガラスの氷も水をかけて溶かそうとすれば
その水が更に凍っていきます。

車内に入って、暖房をしばらく強くかけて
ゆっくりと氷を溶かしていきました。

氷点下8度の朝

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お昼過ぎにミラノの事務所を出る時には、明るい冬の空でした。
厚着をしていた私は、帽子と手袋を外し、階段を下りて地下鉄に向かいました。

ちょうど同じ時間に外に出た女性が
"今日は、昨日よりも少し寒いわね。昨日は、いいお天気で少し暖かったわね。"

"そうね。でも私の住む地域は、今も霧で夜が訪れるまで一日中暗く
同じ空の色が続いていることでしょう。きっと今も氷点下だわ。

昨日も帰宅した午後3時近くの気温が氷点下だったから。
この空を見ていると私も想像がつかないけれど。"

高速道路に入ってしばらくすると明るい空が突然、霧の白い空間に入っていき
田園風景が氷で白色に変わっていきました。

更にピエモンテ州に入ると、氷結し白い木々が続いていきます。
その景色の変化は、あまりに見事でした。

霧で水蒸気が氷点下の環境で草や樹木に白い氷の層となっていったのです。

お昼過ぎの車窓から。

ノヴァーラを過ぎてから 車窓






















町の教会にある木々。

帰り道





















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自宅に続く大きな木の扉の前で、白い樹木が見たくなった私は、
また車を置いた方向に戻り、教会の裏に広がる田園に行きました。

それが最初の写真です。

以前、何度か見せてもらったことのある
この地方の昔の写真の風景が、そのまま私の目の前に広がっていました。

上空でサギのどこか悲しげに聞こえる鳴き声が
静かな白い田園で響き渡りました。

冷たい冬の午後、しばらく誰もいない田園で霧の空を見ていました。

************************************************************

今までのイタリアでの日々で忘れられない冬の風景を
次々に想い出していました。

しばらく暮らしていたヴェネツィアで。
冬の夜、人通りのない運河沿いの石の道を歩く自分の足音。
ヴァポレット(水上路線バス)のモーター音と
それが停留する時の独特な音
乗務員が乗り降りする人のために開ける金属のぶつかる音。
そしてカーニバルが始まる前の人通りが少なく静かな夜。

その後、暮らしていたローマで。
晴れた冬の朝のローマ。地下鉄を降りて
陽光の中で見上げたヴェネト通り。
毎朝、オフィスに行く前に飲んでいたカプチーノ。

そして今。
白い霧の田園の中、サギ(airone)の鳴く声。
時刻を告げる自宅前の教会の鐘の音。
寒い夜にみんなで集まるバールの暖かい空間。

************************************************************
今日のワインは、冬のヴェネツィアでよく飲んでいたワインです。

valpolicella

VALPOLICELLA
Classico Superiore
RIPASSO
Rosso DOC
2006
ブドウの品種:Corvina 70%,Rondinella 20%,
       Molinara他 10%
アルコール度数:13.5%
REMO FARINA






ルビー色で輝きを持ち、クワの実、クロスグリ、スミノミザクラ
スミレ、ナツメグ、クローブの香り。
心地よい新鮮さと程よいタンニンでバランスが取れているワイン。


気軽に飲むことが出来るワインでありながら
私は、このワインの名前を聞くと

夜のヴェネツィアのカフェから聞こえてくる音楽と
優雅に夜のバーを楽しむ人々の様子を想い出し
いつもどこか華やかな空気に包まれるのです。

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La Catanesca del Vesuvio

写真は、ヴィクトリオの農場付近で。

ヴィクトリオの田園




















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朝起きると、窓からは、ぼんやりとライトアップされた
町の教会と鐘楼が霞んで見えました。

昨夜から、雨が降り始め、気温がいつもよりも低く、暗い朝となりました。

晴れて気温が高くなった昨日の午後のバスの中では
エアコンの涼しい風にあたっていましたが
今朝、私は、車の中で暖房を入れて出発しました。

*************************************************

数年前までナポリ近郊の町で洋服のパタンナーをしていた友達のマリアは
子供服の発表会のため出張に来ていたノヴァーラで
いろいろな出会いがあり、そのままこの地方に住むことになりました。

そしてパートナーとなったグイードと
この地域のアグリツーリズモのオープンを実現したのです。

アグリツーリズモで実施したスイスから生産者を招待したワインの試飲会で
私がスイスの生産者が持ってきたワインを解説すると、マリアは

”3年前に亡くなった父のワイン。RIEに飲んでもらいたい。
生きているうちに会ってもらいたかった。”と
悲しそうな顔でそう言うと
スイスの白ワインを一口飲みました。


マリアのお父さんの造ったワイン。
それは、親戚や家族の食事で楽しむ自家用のワインのことでした。

暑い夏の日、アグリツーリズモに着くと
冷やしたこの白ワインを嬉しそうに、目の前のグラスに注いだ日のことを
今でも、はっきりと覚えています。

***************************************************

復活祭の休暇前に夕食に誘われ、夕方早くに到着すると

”さあ、私は、RIEに何を出すことできるかな。”
”今日は、日中、暑かったから冷たい炭酸水を今、飲みたいかな。”

マリアが、バールのカウンターの下にある冷蔵庫を覗いて取り出したのは
ラベルのついていないシンプルな緑色のボトルでした。

      マリアのお父さんのワイン




















”お父さんが造ったワインは、あと何本残っているの。”
”ほんの少し。あと1ケースあるかないか。”

”ワインを知っているRIEに飲んでもらった方が嬉しいから。”

そう言ってカウンターのテーブルの上にあるレストランの予約ノートに
何か小さな絵をたくさん熱心に描き続け

それを見て、私は、まるで小さな女の子のようだと笑うと

”だって、パタンナーだったのだもの。
少し前までたくさん洋服のモデルを描いていたのだから。”

その後、ナポリの話が続き、ワインを見ていろいろと思い出しているようでした。

濃い麦わら色をしているこのワイン。

自家製でとてもシンプルで丁寧に家族のために造られています。

ナポリ近郊のヴェスーヴィオ火山の近くにある村の土壌
そしてカンパーニア州(州都ナポリ)の特有のブドウの品種の持つ特性を
そのままボトルに封じこめたようなワイン。

ブドウの品種:CATANESCA( La Catanesca del Vesuvio)100%
推定アルコール度数11.5 % 弱

この品種は、1450年にスペイン北東部カタロニア地方(バルセロナ近郊)、
アラゴン地方からナポリのヴェスーヴィオ火山近郊に持ち込まれました。
珍しいブドウの品種のワインとして書かれていることがありますが

マリアによると、この地方の多くの人が菜園でこのブドウを自家用にワイン
そして果物として栽培していているようです。

とても濃い麦藁色。ほのかなモクレンやアカシアの香りの中に
ミネラル、そして燻製の香り。
オリーブの塩漬けの香り、風に運ばれてきた地中海。
マリアの家の畑は、かなり鉄分がある土壌だったのでしょう。
味は、硬質なミネラル、最後に柑橘類の皮の苦味が残ります。
それは、アマルフィのレモンを思い出します。

ナポリにある火山 ヴェスーヴィオ周辺の土壌には、
このブドウが多く栽培されているそうです。

マリアがこの日、作ってくれたのは
豚のすね肉のオーブン焼き(Stinco di maiale al forno)と
バルサミコ風味の玉ねぎ添え。

Stinco di maiale al forno














”RIE!困ったわ。もうこの時間なら、予約もないし
今日は、お客さんがきっと来ないわ。みんなで食事の時間にしましょう。

お肉の半分以上は、お持ち帰りにしてくれました。
ミラノから帰ってきてから遅いランチに温めてすぐに食べればいいと
手際良くパックしてぽんと渡す仕草も

どんな立場が上の相手にも力強く発言して
話を次々に展開して物事を進めていく力も交渉力も口調も

涙をこらえながら、亡くなったお父さんが作ったワインを注ぎながら
ノヴァーラに来るまでのナポリでの生活を子供のように楽しそうに語る姿も

同じ年のマリア、考えてみれば、私の世代は、そうあるべきだけれど
何か、私には、決して及ぶことのできない
女性として成熟した力強いナポリの女性をはっきりと感じました。

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この後に到着したヴィクトリオ。
バルサミコ風味の玉ねぎがとても気に入り
お鍋に残ったのを全部、持って帰りました。
家族に紹介したい味だと言って。      

LA VERSA

曇り空の1日、ノヴァーラを過ぎると

車窓からは、空もそして田園もどこまで行っても
白い景色が続いていました。

airone



















やがて、遠くにうっすらと光が見えた時
突然、懐かしい不思議な感覚になりました。

初めてこの土地に来た日に見た景色と
とても似ていたからです。

今日、紹介するワイン

versa

MÜLLER THURGAU
LA VERSA
Spumante Brut
ブドウの品種:MÜLLER THURGAU 100%
アルコール度数:12%
LA VERSA







かすかに緑色を感じる麦藁色できめ細かい泡が
グラスの底から細いラインとなり続いています。

シトロンの木、レモンの皮、青リンゴなどの果物の香りがして
その奥にミネラルを感じるどこか洗練された味わいのある
スパークリングワイン。

*****************************************************************

ここに来た日は、冬が終わり、春が来ようとしていた時期でした。

曇り空のローマを出発して、リボルノ、ピサを通過し
ジェノバを過ぎると大雪になりました。

高速道路のドライブインは、運転を断念するトラックや車で
埋め尽くされていきました。

記録的な大雪の日だったのです。

高速道路が閉鎖の準備に入り、その前に2台車が走っているだけで
反対車線は、車がなくなりました。

緊張して助手席に座る私の足元には

前日にローマでいつも行っていた近所の
エノテカで最後に買ったウンブリアと
シチリアのワインが置かれていたのを覚えています。

いつも温かく迎えてくれたエノテカのご夫婦

1人暮らしの自宅から近かったサンピエトロ寺院のこと
そして大好きだったローマの街の喧騒がとても遠く感じられました。


ヴェルチェッリ県を通過し、ノヴァーラ県に入りました。
雪で果てしなく荒涼とした景色が続いていました。

やがて雪がやんで、遠くにうっすらと明るく光が見えると
白く輝く田園風景が広がっていました。

************************************************************

何も声がしない、音がしないところに来てしまったと
ずっと思っていましたが

これを書いていたら、窓の外でルイジーノとブルーノが
いつものバールに向かって行く足音と声がしてきました。

ドアを開ければ、必ず誰かに出会い
バールでは、居合わせた人とグラスワインをご馳走しあったり

私の1日の行動、時間帯を多くの人が把握しているように

私もみんなの生活、時間帯をいつの間にか知るようになります。

何も音がなく感じられたのは、
町の中の人々のさりげない日常の会話と笑い声の中には
私という存在は、なく、時間や空間をまったく
彼らと共有していなかったからでした。


それが、少しずつ、そして確実に時間が経過していき

寂しい雪の田園地帯の光景の想い出が
今では、カメラを持って散策を楽しみ

そして、家の外では、音がない静かな夜であっても

大きな通りに面したローマの家にいた頃よりも
賑やかな空気が取り囲んでいるようにさえ感じられるのです。

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VALLEE D'AOSTA PINOT NOIR

昨日の青空から、急に町の持つ色彩が変わります。
今日は、1日中、霧が発生していました。

写真は、午後2時半の町の景色です。

霧の1日




















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外は、しっとりと冷たく重い空気に包まれていましたが
友達のいるバールに入ると、そこは、暖かい空間です。

この日、食前酒に飲んだワインは、イタリア北部ヴァッレ・ダオスタ州
(VALLE D'AOSTA)の赤ワイン

霧の夕方のBARで

VALLÉE D'AOSTA PINOT NOIR
Rosso DOC
2006
ブドウの品種:PINOT NOIR 100%
アルコール度数:12.5%
CAVE DES ONZE COMMUNES







光にかざすとスミレ色に反射するルビー色で
野イチゴやラズベリーなど森の果物の香りで
心地良い酸味のあるワイン。

霧の夕方のBARで 1














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ブログを書いている今もこの霧は、続いています。

人の通りのない霧の夜でも
窓の外には町に飾られたクリスマスの電飾の小さな無数の光が
霧の中に浮かび上がっていて、それは、とても綺麗です。

雨上がりのアルプスの山々

隣町のガソリンスタンドからの景色です。

13 novembre 2008


















お昼にミラノを出た頃は、まだ小雨が降っていて暗い空でしたが
ノヴァーラを通過し、次第に住んでいる町に近づくと
白い雪山がくっきりと見えてきました。

暗い空の向こうに見えるモンテローザがあまりにも美しかったので
写真が撮れるように停車できる場所を探しました。

そのままノヴァーラの稲作農家に立ち寄り、時間を過ごすと
17時近くになっていました。

夕方になっても、雪山がくっきりと見え、夕日に照らされ
神秘的な輝きを持っていました。

いつもどんよりとした空が続くこの時期に
こんなにも美しい姿は、とても珍しいです。
ノヴァーラからの帰り道、運転席の窓は、紅色に近いオレンジ色の夕日が
あまりにも眩しく反射し、サングラスをかけたほどです。

***********************************************************

今日、紹介するワインは、マントヴァのワイン。

マントヴァで、前回の記事に登場したB&Bのオーナーが薦めてくれた
オステリアに行きワインリストを見せてもらうと
トスカーナ、ピエモンテの高級ワインがずらりと並んでいました。

マントヴァのオステリアで1






















私は、メニューをパタンと閉じると

”どうか、マントヴァの、もしくは、この近郊の美味しいワインが
飲みたいです。白の食前酒で。”

”ちょっと待ってくれ。今、見てくる。”と
バーカウンターの冷蔵庫を開け持ってきてくれたワインがこれです。

マントヴァ県ManzambanoのMetodo Classico
(フランスのシャンパーニュと同じように瓶内2次醗酵方式です)

マントヴァのオステリアで2

Bianco Spumante brut DOC
ブドウの品種:Chardonnay 85%
Pinot Nero 15%
アルコール度数:12.5%
RICCHI







黄金色に輝くこのスプマンテは、小さく無数の泡が静かに上がり
とてもエレガントです。

黄色の果肉を持つスモモやマンゴのフルーツの香り
そして新鮮なパンの酵母、ブリオッシュ、ミネラルの香りがします。

ミネラルの風味と新鮮なフルーツが口の中に広がるスパークリングワイン。

******************************************************

今夜は、マントヴァに行った日のワインを紹介しましたが
アルプスの雪山がくっきりと見えたこの日も
もちろん、地元、ピエモンテで美味しいワインを飲んでいます。

帰宅前に立ち寄った近所のバールでは
フルーティな今年の新酒ワイン(ノヴェッロ:NOVELLO)が並んでいました。

今夜は、COLLI PIACENTINIの品種Pinot Neroから造られた
ラズペリーのような香りを持つ深いルビー色の新酒でした。

カウンターで立ったまま、グラスワインを飲む人も
家族や友達と食事を楽しむ人も
テーブルには、今年の新酒が置かれていました。

”RIEは、樽熟成したネッビオーロかバルベーラがいいよね。
フルーティな新酒は、飲まないでしょ。”とロミーナが言うので
思わず慌てて否定しました。

”みんなと一緒のがいいな。私もノヴェッロ(新酒)にしてね。”

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GEWURZTRAMINER KOLBENHOF

湖と空の境界があいまいになってぼんやりとした湖畔の景色。

シルミオーネの湖畔にて




















もうすぐ、いくつかのホテルが閉鎖期間に入る前の
静かな秋の終わりのリゾート地の様子です。

シルミオーネに行かれたことのある方もいらっしゃったので
最後にもう一枚、この土地の写真を掲載しました。

*********************************************

イタリアの街は、どこも昔からずっと変わらないと思い込んでいましたが

今回、ヴェネツィアの街を歩いてみると
明らかに華やかで、私の知っている頃のヴェネツィアと
どこか違って見えました。

住んでいたのは、ほんの何年間か前ことであったはずです。

いくつかの古かった隠れ家のようなオステリアが
ガラス張りの明るい電灯を放つ美しい店舗に変わり

そこは、気軽に楽しく観光客がお食事を
楽しめるお店となっていました。

夜に自分の足音と水の音だけが聞こえていた暗い路地裏を
リド島の家に向かうために足早に
ヴァポレット(水上路線バス)乗り場に向かった日々の景色は
遠い想い出となっていくことでしょう。


写真は、ヴェネツィアらしい一皿です。
ヴェネツィアのおつまみ(Cichetti:チケッティ)の盛り合わせ。

ヴェネツィア郷土料理
















冷製のチケッティの盛り合わせです。

バカラ(baccalà、干し鱈)
イワシと玉ねぎのビネガー風味(Sarde in saor)
ポレンタ(Polenta とうもろこしの粉を練り上げた北イタリアのお料理)
ポルペッタ(polpetta、肉団子フライ)やお野菜のグリル

ミネラルウォーターは、ピエモンテ州ビエッラ(Biella)の
ラウレターナ(LAURETANA)

ワインは、北イタリア アルト・アリジェ州の白ワインです。

ALTO ADIGE
GEWÜRZTRAMINER KOLBENHOF

Bianco DOC
2007
ブドウの品種:GEWÜRZTRAMINER 100%
アルコール度数:14.5%
F.Hofstätter



この日、私は、ヴェネト(VENETO)やフリウーリ(FRIULI)の白ワインでなく
アルト・アーディジェ(ALTO ADIGE)のこのワインを選びました。

本来は、地元の郷土料理には、地元のワインが一番合うのですが

オーストリアにも近い北イタリアのこのワインで
このチケッティの盛り合わせを食べてみたかったのです。

ライチなどの異国のトロピカルフルーツ
そして蜂蜜とミネラルの香りがたっぷりとする余韻が長く
エレガントで、柔らかく丸みを持つ中に
美しい酸が存在しています。

アルト・アーディジェ(ALTO ADIGE)という土壌が生む素晴らしいワインの1つ。

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続けて、すぐにもうひとつ更新します。
(原稿は、もう書き終えたので、少ししたらすぐに更新します。)

同じく、変わっていった街 トリノです。

Nerello Mascalese Prosecco Brut Rose

ピエモンテに帰る前に、滞在していたのは、北イタリア湖水地方。
ガルダ湖に囲まれた有名な温泉保養地シルミオーネ(Sirmione)でした。

sirmione 1





















sirmione 2



















街は、観光地特有の明るい華やかさでいっぱいでした。

中心地にある通りの左右には、レストラン、お店、ホテル
ショーケースには、色とりどりの山盛りになったジェラートが並び
ここを訪れる観光客に、より一層、愉しく幸せな時間を与えているのです。

私が、華やかなガルダ湖畔の街で食前酒に選んだのは
ロゼのスプマンテでした。

brut rose
Nerello Mascalese Prosecco Brut Rose
Spumante Igt
ブドウの品種:
シチリア、アグリジェント産の赤ブドウ
Nerello Mascareseと
トレヴィーゾ産の Prosecco

アルコール度数:11%
VALDO









ほんの少し前まで、早く部屋に戻って、PCを開き
メールをチェックして仕事を終え
22時前には、ゆっくり眠った方がいかなと思っていました。

このロゼワインを飲んでいたら、偶然、隣には
仕事を終えた滞在先のホテルのフロントのスタッフがいて
声をかけられました。

11月になったら、ホテルは、春まで閉鎖されるから
4ヶ月もの長いバカンスがあり
バカンスは、キューバでゆっくり過ごしたいということ。

アルバの白トリュフ祭りのこと。

”ラズベリーや洋ナシの香りがかすかにする
すっきりとした辛口のこのワインが
華やかな気持ちになれていい。”と言うと

”ホテルのフロントの横にあるBARで昨夜飲んでいた
地元の白ワインは、どうだった?”

そして次第にイタリア各地のワインの話になっていきました。

”ワインが入って、少し楽しくお話をしずぎたかな。”と笑うと

”こちらこそ、楽しい食前酒だったよ。
またいつか同じホテルに泊まりに戻っておいで。”

再び、私がこの地に滞在するかどうかはわかりません。

この時間、早く帰って仕事を終え眠るよりも
ここで初めて出会った人との楽しい会話は
とてもいい時間に違いないとロゼワインの
グラスの中のかすかな気泡を眺めていたのを
今でも思い出します。

初対面同士で、いろいろなおしゃべりをして
楽しいひと時の時間を過ごすことが出来ることを知ったのは
このイタリアで暮らしてからのことです。

時には、その人が話す内容の中に
人生の楽しさとその中にどこか悲しみが
見え隠れすることも多く
何ともいえない余韻を残していきます。

私は、すぐ近くにある滞在先のホテルに向かって歩きました。

sirmione 3


















とても足取りが軽く、この湖畔の街の中を風を切って歩いていた
その空気をはっきりと思い出すことが出来ます。

ふいに、今、自分が過ごしているこの瞬間の
イタリアでの時間がとても貴重に感じられた夜のことでした。

小さな通りに並ぶレストランは、シルミオーネの街で
楽しい夕食時間を過ごそうという観光客でいっぱいになっていきました。

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このロゼのワインは、食前酒としてだけでなく、生ハムやサラミの前菜は
もちろんのこと、そして湖の淡水魚をはじめ魚介類のお料理
鶏肉や仔牛を使ったお料理にも美味しいです。

AMARONE CLASSICO della Valpolicella

雲がピンク色に染まった夕方の秋の空。

2008年9月16日 空



















早朝は、とても冷たい空気で、秋のセーターの上に
ジャケットを着ていてもまだ寒かった日。
お昼過ぎに帰宅すると、気温が高くなり
半袖で歩く町の人もいました。

”チャオ。RIE。"と大きなリヤカーを連結した自転車に乗った
ルイージが手を振っていました。

”農場に行って、機械が全部正常に作動するかどうか
チェックするんだよ。もうすぐだからね。”

辺りを見渡すと、いつのまにか、水田は、すっかり黄金色に変わっていました。
友達の農家は、あと3日後にお米の収穫を始める予定です。


今日のワインは、ヴェネト州のアマローネ。
気持ちのいい秋の1日。これが飲みたくなったのです。

amarone
AMARONE CLASSICO della Valpolicella
Rosso Doc
2005
ブドウの品種: Corvina 70%, Rondinella 20%,
Molinara 10%.
アルコール度数:14.5%
FARINA










2005年のこのアマローネは、レンガ色がかったルビー色です。
さらに熟成したものは、オレンジ色の光を帯びたレンガ色に変化します。

甘いスパイス類の香り、甘草、バニラ、カカオ
そしてスミノミザクラの実や桑の実のジャム

口の中、いっぱいに広がる力強いワイン。
それは、滑らかで柔らかいビロードのようです。

私は、アマローネの場合に限って、食事と一緒でなく
このワインだけで楽しむことが多いですが

もし、一緒にお料理を楽しむとしたら、熟成したチーズや
秋の狩猟シーズンに入ることもあり
野禽類のお料理がこのワインに合います。

このワインをサービスする温度は、18度から22度。

暑い夏の日々は、いつも冷たくしたピエモンテの白ワインを
飲む機会が多かったです。

飲むワイン、お食事もすっかり夏の暑い日々と変わっていきました。

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夕方から再び出かけ、帰宅したのは、今から2時間前の23時半過ぎでした。
もう町の誰もが眠り、ところどころにある街燈とライトアップされた
教会や古い建築だけが輝いている時間ですが

見慣れた3台の車が広場に並び、町役場の門が開いていました。

中から町長(sindaco)の声が響き、こんな時間まで何か議論している様子です。
町役場で働く友達ヴィクトリオの車もありました。
収穫が始まると、町役場との両立がとても大変なヴィクトリオです。

イタリア的楽しいひととき。

お昼過ぎにミラノからまっすぐトスカーナ方面に向かい
訪問場所を歩きまわっているうちに
すっかりお昼の時間が過ぎてしまいました。

近くにあったバールで、パニーノを探すと
すでにショーケースは、綺麗に片付けられていました。

遅い昼食
もうApritivo
(アペリティーボ:食前酒)
タイム
になっていたのです。

時計を見ると
18時近くになろうとしています。

ランチのつもりが
いつの間にか
夕食前のひとときを
過ごす時間になりました。











「まあ、いいか。ひとりでアペリティーボをしよう。」

地元の冷たい白ワインを注文して
白いお皿に、自由に軽食を取りました。

バールのカウンターに並ぶ軽食を眺めると
今度、家では、こんな風にしてみようとか
見ているだけで、そんな楽しい気持ちになります。


ミラノなどの大きな都市を訪れると
このアペリティーボはいつもよりも軽食がある分
値段が均一で高くなっているのですが

トスカーナの小さな町のバールでは
選んだワインの料金だけで、変わりませんでした。

私の選んだこの白ワインは、トスカーナの地元のDOCGワインで
グラス一杯3ユーロ。
VERNACCIA DI SAN GIMIGNANO
Bianco DOCG
ブドウに品種:Vernaccia 100%


そしてピエモンテの私の田舎のバールでは、
18時近くになると、カウンターにピッツァなどが並びます。

昨夜は、こんな風に軽食を小さなコーヒー皿の上にのせてくれました。

昨夜のアペリティーボで












選んだ地元のボトルワインを
グラスに注いでもらうと2ユーロで
普通のハウスワインは、グラス1ユーロです。

ブログを書いている今、15時半になろうとしています。
18時には、バールに近所の人たちが
アペリティーボに集まります。

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日本に一時帰国をした時にも、このイタリアの楽しい習慣
アペリティーボを実家で母としています。

夕食の準備をする前に冷たい白ワインなどをグラスに入れて
チーズやパン屋さんで買ったイタリア風パンなどを
一口サイズに切って楽しんでいます。

ピストイアのワインレストランで

ミラノで午前中の仕事を終えてから
トスカーナ州 ピストイア(Pistoia)に向かいました。

pistoia




















ピストイアでの用事が済むと、私は、すぐにホテルに荷物を置き
フロントでもらった地図を片手に旧市街を歩きました。

初めて来た街を歩くのは、とても楽しいものです。

すっかりおなかも空いていました。

気軽にグラスでトスカーナのワインが
飲めるレストランがあれば・・・と思っていたところ

ワインとチーズのある小さなレストランを見つけたのです。

”何時からですか。”とレストランで
準備をしているオーナーに声をかけました。

簡単に自己紹介をし
仕事で来ていて、1人なので
キッチンにも近いこの奥の小さなテーブルに
座りたいと言うと

”もちろんいいよ。あと開店まで1時間半ある。
予約をしておこう。君の名前は?”

guado al tasso  vermentino bolgheri
この日、食前酒として選んだのは
海沿いのトスカーナのワイン

VERMENTINO Bolgheri
Bianco DOC
ブドウの品種:Vermentino 100%
アルコール度数:推定12.5%〜13%弱
GUADO AL TASSO‐ANTINORI

予約名は、”RIU”になっていました。(笑)








夏の夕暮れにトスカーナの旧市街で飲む
冷たい白ワインは、うっすら緑色に反射してみえる麦藁色が印象的でした。

ブドウの品種特有のアプリコットなどの果物の香りが広がります。
海からの風を思わせるようなミネラル成分を感じる
余韻の深い白ワインです。


豚肉のローストと一緒に赤ワインは、
Morellino di Scansanoにしました。

capatosta
CAPATOSTA
Morellino di Scansano
Rosso DOC
2005
ブドウの品種:Sangiovese 95%
       Alicante 5%
アルコール度数:推定 14%
Poggio Argentiera









グラスに注ぐ前に、ソムリエのイヴァーノさんは
真剣に注意深くボトルを開け

自分の小さなグラスで香りを確かめると笑顔で注ぎました。

森の果物のジャム、湿った土地、腐葉土の香り
その中にまっすぐに伸びるタンニンの成分を感じます。
余韻が深く長い樽熟成をした力強い味わいのワイン。

私のテーブルの横には、有名なワインが棚にずらりと並んでいました。

”これは、すべてイヴァーノさんが選んだのですか。”

”ワインも料理も、すべて僕の情熱なんだ。”

chef-sommelier のivanoさん





















”さあ、ピエモンテのRIEさん。
食後に選んだワインと同じ地区のグラッパは、どうかな。”

イヴァーノさんが手にしていたのは、サッシカイア(SASSICAIA)のグラッパでした。


選んだ2つのワインの産地も、そしてグラッパも
トスカーナのティレニア海から近い丘陵地帯のものになります。

そこは、ワイン畑の他に、オリーブ、小麦、そしてひまわり畑の広がる
美しいトスカーナです。

実は、当初、ピストイアに宿泊することは、考えていませんでした。
日帰りで夜中に自宅に戻るか

ピストイアで2,3時間の用事を済ませたら
列車に乗り、ここからそう遠くない
ヴィアレッジョに行き

以前、働いたことのあるワインレストランで
ゆっくり食事をしてから

近くにある小さな海沿いのホテルで一泊し

明け方、ジェノヴァ経由で
ミラノに向かうことも出来ると考えていたのです。

初めて来たピストイアでゆっくり休息をとって
早朝に、ここを出発することに
前日になって、急遽決め

歴史地区にある小さなホテルを予約しました。



自分で吟味したワインを1本、1本を大切に開け
料理もサービスをするソムリエと知り合いになれたことは

美味しいワインを飲むことが出来た以上に
ピストイアでの大きな予想もしてなかった収穫です。



とても澄んだ充実した気持ちのいい空気を感じながら
夜の旧市街を歩き、ホテルに向かいました。

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ピエモンテの自宅のある町とは、緯度が違うからか
私の地域では、まだうっすらと明るい光がある時間帯でも
ここでは、早くに夜が訪れました。

トカイ・フリウラーノ(Tocai Friulano )

午前中のミラノでの仕事が終わってから
そのまま、すぐに列車でヴェネツィアに行った日のことです。


tocai friulano 1


















昼食と夕食を兼ねて野菜のグリルとパンを食べたのが
夕方早くであったのですっかりおなかが空いてしまいました。

時計を見ると、もう21時を過ぎています。

私は、ホテルから出て、近くにあるオステリア
(Osteria:ワインのある飲食店)に入りました。

"スモークサーモンと野菜のサラダというのは、出来ますか。"

"メカジキのサラダなら、あります。とても美味しいですよ。
飲み物は、何にしますか。"

pesce spada














メニューを見る前に、飲みたいワインは、すでに決まっていました。

"トカイ・フリウラーノ(Il Colli Orientali del Friuli Tocai Friulano )は、ありますか。"

tocai friulano 2
Sirch Tocai Friulano
Colli Orientali del Friuli

Bianco DOC
2006
ブドウの品種:Tocai Friulano 100%
アルコール度数:13.5 %
SIRCH

とても美しい輝きを持った麦わら色でした。
ゴ−ルデンアップル、エニシダ、アーモンド、
新鮮なピスタチオ
そして蜂蜜の香りと豊かなミネラルを感じます。

硬質なミネラルの風味の心地よいほろ苦さがある
バランスが取れて、とてもエレガントなワイン。


オステリアを出て、細い道を抜けると
観光客で賑わうサンマルコ広場に出ました。

広場にあるカフェから演奏が聞こえてきます。

ライトアップされたサンマルコ寺院をバックに
写真を撮る人たちの横を通り

カフェからの光と心地よい夜のひんやりとした空気の中を歩いていました。

大運河から、何年か前に住んでいたリド島を眺めると
まっすぐに横に並んでいる街の灯りが見えました。

翌朝には、ここを出発しなければならないという短い滞在の中で

トカイ・フリウラーノ(Tocai Friulano )の金色にも見えた
その輝きがいつまでも記憶に残っています。

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調べ物があるので、仕事後に向かう約12時間の短い滞在が続きます。
来週は、トスカーナ州のピストイア(Pistoia)です。

ハンガリーのワイン(Tokajiトカイ)の名称を保護するために
2007年3月31日を最後にフリウラーノは
Tocai(トカイ)という名称が使用できないことが
1993年にEUとハンガリーの合意で決まりました。
生産者間でも意見が分かれてまだ提訴しているようです。

Tocai Friulano は、Friulano という名前になります。
偉大なイタリアの品種のひとつです。

CHIANTI CLASSICO RISERVA

今日も暑い夏の1日でした。

ミラノからの帰宅時は、ちょうどストライキで
カフェで先週、成田空港で買った本を読んで時間を過ごしていました。

ストライキが回避され、混雑した地下鉄に乗りました。
その後、高速道路バスに乗り継ぎ

最寄の高速道路の出口の駐車場に向かいました。

炎天下にあった車内の熱くなったハンドルを握り

窓を全開にして入ってくる強い風を受けていました。

髪の毛が顔に当たり痛いくらいです。
車窓からは、いつもの田園景色が広がっていました。

7luglio2008














やがて、静かな小さな町に到着します。

自宅のドアを開けると、湿気があり
石の床で天井もレンガで覆われた家は
ひんやりした空気に包まれていました。

雨戸を閉めた薄暗い部屋には
夫の制作した20体以上の真っ白な大理石の彫刻が
青白く浮かんでいます。

すでに夕方6時になろうとしていたけれども
まだ陽射しが強く、雨戸を開け外の空気を入れました。

**********************************************************

今日は、日本帰国前に立ち寄ったトスカーナ、フィレンツェの
レストランのワインを紹介します。

フィレンツェで 1














以前、日本帰国前に書いていたScarperiaの町から
電話をかけたソムリエのよこたさん夫妻

フィレンツェでトスカーナ料理とワインを楽しんだのです。

ワインバーでゆっくりグラスワインを飲んで
ビジネスのお話でもしましょう

私は、今回、仕事で疲れているから
食欲はないからねと言っていましたが

当日、ワインバーから、美味しい郷土料理レストランに変更になり
レストランなので、ボトルワインも頼み

いつしか陽気で絶好調になってしまいました。(笑)

**********************************************************
フィレンツェで 2
CHIANTI CLASSICO RISERVA
2004

Rosso DOCG
アルコール度数:13%
品種:レストランのワインリストにはSangiovese 100%と
あったので選んだような記憶がありますが
国際品種のメルローが多少、入った味わいでした。

CASTELLO DI MELETO

楽しく笑いながら、美味しいトスカーナ料理と飲んだワイン。


試飲ノートは、書いていないのですが
このワインの記憶は、ブルーベリー、シトロンの木の香り
カカオ、カンナ、バニラのような甘いスパイス、そして
トーストの香り。
その奥に、そして湿った土壌、革の香りがありました。

楽しく、飲んで食べながら、その時に
そういえば、フィレンツェは、革製品が有名だったわと
思い出したような気がします。

余韻が長く、心地よく、密度のあるタンニンが感じられるワイン。

タンニンは、ピエモンテのネッビオーロのタンニンともまったく
違い、ああ・・・トスカーナのワインだと
遠くに来た気持ちがしていました。

この時は、キアーナ牛のグリルと一緒に飲みました。

このワインには、トスカーナのイノシシのミートソースの
パスタ、そしてイノシシの赤ワインの煮込み料理にも
とても合いそうです。

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イタリアに帰ってきて、ちょうど1週間が過ぎました。

先週のこの時間は、4番出口で町の友達が待っていることが
気になりながら、なかなか出てこないマルペンサ空港の
ターンテーブルの前でスーツケースを待っていました。

あれから、私は、友達と飲むのは、いつも
ピエモンテの赤ワインですが

1週間前は、ANA機内で昔、父が好きだった日本のビール
一番絞りを飲んで

日本での想い出が次々に浮かんいた私がいました。



AMARONE DELLA VALPOLICELLA

写真は、ミラノからヴェローナに向かう列車の窓から
この風景が見えると、ヴェローナまで、もうすぐです。

7apr2008
















ワインの展示会(Vinitaly)で。
帰宅前、最後に試飲したのは、アマローネでした。

vinitaly2008   1















vinitaly2008 2
AMARONE DELLA VALPOLICELLA
Montefante
Rosso DOC CLASSICO
2001
ブドウの品種:Corvina 65%
       Rondinella 25%,Molinara10%
アルコール度数:15%
REMO FARINA




グラスを持った瞬間から、アマローネ特有の香りが広がってきました。

レンガ色がかった深いルビー色で、美しい輝きを持っています。

紅いバラ、プルーン、桑の実、スミノミザクラのジャム
そしてその奥から、ナツメグやカカオ
ユーカリの香りがしてきます。

まろやかでとても余韻が長く荘厳で堂々としたアマローネの味わいです。


6月に再びヴェネツィアに行く予定が入り

私は、きっと静かな夜に真っ暗な運河を眺めながら
ホテルのラウンジでアマローネのグラスを傾け
演奏を聴きながら、華やかに行き交う観光客を見ることでしょう。

深紅で金色の刺繍のしてあるホテルのビロードのソファーを
まるでアマローネのようだと思いながら
見ていたことを思い出しました。

ヴェネツィアでは、いつも通りを歩く人々のざわめきや
ロビー階での演奏が遠くで聞こえる中で眠り

その情景も音も、いつでもはっきりと思い出すのであるけれど
それは、いつも、現実感を伴わず、とても遠い光景なのです。

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MONTEFALCO ROSSO

金曜日の午後、高速道路の出口から田園地帯を走り
小さなロータリーまで来ると

住んでいる町の方向の表示とは別の方角に向かって
車を走らせました。

7mar2008















車は、大きなスーパーマーケットに到着。

さっそく、カートを持って店内を歩き始めると
ポルケッタ(porchetta:子豚の丸焼き)が目に入り
立ち止まると、お店の人から声をかけられます。

”どう。美味しいわよ。このパックに入っているのとは別に
今、スライスするところよ。”

”このポルケッタは、どこから来ているのですか。”

”これは、アリッチャ(Ariccia:ラツィオ州ローマ県)から。”

そういって、カウンターの隅にあった
カタログを見せてくれました。

その小さなカタログには、ローマ、サンタンジェロ城のシルエットの絵が
背景に使われていました。

”そう。ローマの方から来ているのね。
少し厚く2切れスライスして下さい。”


その後、ワインコーナーに行ってみると
ローマに住んでいた頃に、時々買っていたワインを見つけました。

これは、ローマのあるラツィオ州の隣、ウンブリア州のワインです。

montefalco
MONTEFALCO ROSSO 
Rosso DOC
2005
ブドウの品種:Sangiovese 70% 
       Sagrantino 15%
       Merlot 15%
アルコール度数:13.5%
ARNALDO CAPRAI



ローマに住んでいた当時、17時半にオフィスが終わると
地下鉄からバスに乗り換え

バス停から降りて道路の向かい側にあるアパートまで帰る途中に
エノテカがあり、立ち寄って時々、このワインを買っていました。

この美しい輝きのあるルビー色のワインは
深紅色のスミノミザクラ、スグリ、ブラックベリーや
スミレの深い香りがします。

ラツィオ州からウンブリア州にかけてのワインが
ローマから近くのワインというイメージもあり
普段買うことも多かったのです。

いつも夕方の交通渋滞と混雑したバスに揺られていたあの頃は
ずっとローマで暮らしていくだろうと信じていました。

************************************************

週末の買い物から帰宅すると
いつも金曜日の夕食前は
近所のバールで友達が待っています。

一律2ユーロであるグラスの白ワインを注文すると
何種かある中で、それぞれの好みに応じて
ロミーナが選んで注ぎます。

Romi

















このワインは、私が購入してきたもので

以前、紹介したこの地元のワイン
今では、ここでハウスワインとして使われています。

この時間は、小さなピッツァやハムやサラミ
チーズ、カナッペも並び、楽しいひと時です。

お店のドアが開くたびに
知っている仲間がひとり、ふたりと増えてきて

いつのまにか大勢で楽しむこの時間があるからこそ
また頑張ろうといつも思うのです。

私は、ワインを片手に楽しそうに話す町の人々を見ながら
次に購入するワインを考えていました。

今日のおつまみ1














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ブログを書いている土曜日の今日は、
曇り空でとても暗く、冷たい空気です。

春の暖かい気温と冷たい空気が交互に訪れています。

朝、広場に到着したチーズ屋さんの車の音で外に出てみると
湿ったコンクリートと地面の香りがしました。
深夜から明け方にかけて、雨が降っていたのでしょう。

ヴェネツィアの鐘楼にて

小雨の降る日。ヴェネツィアの鐘楼にて。

冬のヴェネツィアで

















ヴェネツィアに到着した日の夜
ゲットーからも近い小さなB&Bに滞在する予定でした。

お部屋の鍵を受け取るため、滞在する場所に30分前に電話を入れると

”今、まだ、メストレにいるから。8時半まで待てますか。
近くにある知り合いの経営するホテルに電話しておくので
そこで荷物を預かってもらって食事にでも行ってきて下さい。”

荷物を預けてから、時計を見ると、あと30分でした。

観光客の多い賑やかなレストランが多いこの界隈は
”ピッツアは、どう。それともイカ墨?ツーリストメニューもあるよ。”と
レストランの前を通るたびに声をかけられます。

30分の時間。滞在先までの往復の時間も入れると
わずかな時間になってしまうけれど

ここは、ヴェネツィア。ワインバーに行けば
近くのフリウリ地方のワインがきっとあるはずです。

冬のヴェネツィアのワインバーで
BORGO TESIS
FRIULI GRAVE CABERNET SAUVIGNON

Rosso DOC
2005
ブドウの品種:CABERNET SAUVIGNON 100%
アルコール度数:13%
Fantinel








ルビー色。夜の店内のオレンジの光が加わり輝いています。

森の果物、バニラ、カカオ、湿った地面の香り。
これは、私が注文してボトルを開けたばかりでした。
ここに私がいた時間は、わずか10分。

時間が経過して、室内の空気に混じると
きっともっと変化していったことでしょう。

余韻が深く、口に含んだ後、思わずにっこりとして
お店の人と目が合ってしまいます。


”いつだったか。前もここに来たでしょ。
確か、あの時は、ワイン通の人を連れてきていて
トリノかどこか遠くから来ていたよね。”

また来るからと言ってお店を出ようとすると
”遠くに住んでいるから、どうかな。またがあればいいね。”


気軽に、”また今度。”と言うことは、とても簡単であるけれど
時間の経過とともに、たくさんのことが変わっていく。


翌日、鐘楼の上から、しばらくヴェネツィアの景色を眺めていました。

昔、この景色の中のどこかを一生懸命歩いていたこともあった。

そしてここから飛び出して、ローマに行き
今は、ピエモンテで暮らしていることを思うと

ほんの何年かのことであったけれど
あの頃と、まったく違う自分

本当にここで暮らしていた時期があったのか・・・と
懐かしさではなく、その時の自分が他人のようにも思えた時に

ふいに、決して後に戻ってはいけないと感じたのです。

昔と同じような仕事をしようか
トスカーナのレストランに戻ろうか・・・

そんな想いは、すべて消え去り
二度と考えることはないだろうとそう思いながら

地上に戻るエレベーターに向かっていきました。


すぐにサンマルコ広場から離れ、朝のカフェタイムもあるから
10時過ぎから開けているという
昨夜のワインバーに向かって行きました。

お昼には、もうヴェネツィアを発たなければいけなかったのです。

”本当にまた来た。”と言うと
お店の人は、楽しそうに笑いながら

ワインリストを目の前に置きました。

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右の欄にあるように新たにメールアドレスを設置しました。
個人的なメールは airone0219@yahoo.co.jp まで。


NERO D'AVOLA

水田は、すでに黄金色です。

友達のグイードの水田に生息している
赤サギ(Airone Rosso)と白サギ(Airone Bianco)

AIRONE



















"このサギは、小さい頃からずっと、うちの田んぼにいる種類よ。"

現在は、結婚して他の州で暮らし
年に3回、ここに戻ってくるグイードのお姉さんが

この地域に生息する鳥の写真が掲載された新聞記事を見ながら
話していました。

その写真は、赤サギ(Airone Rosso)でした。

*********************************************************

朝6時前は、まだ真っ暗で星が輝いています。

昨日の朝は、気温も下がり運転するのに
ハンドルを持つ手が冷たく車内に暖房をつけました。

帰宅する午後14時過ぎは、外をみると半袖姿の人も多く
長袖のジャケットを着ていても
爽やかな風が吹いていて、とても気持ちのいい午後です。

私は、車の両サイドの窓をすべて開いていました。

背の高いとうもろこし畑を抜けて
ゆるやかなカーブを超えると町に到着です。

自宅に戻って、少し遅い昼食を終えて、急いで出かけようとすると、

ワインを保存している場所に,数日前に夫が買ってきた
シチリアのワインが、もう3本追加されて
置かれているのに気がつきました。

そうです。これは、何日か前のブログに
登場した”シチリアワイン”と同じです。

きっと、ノヴァーラ方面に用事があって
その帰り道に購入してきたのでしょう。

NERO D'AVOLA
REGALEALI SICILIA
NERO D'AVOLA

Rosso Igt
2005
ブドウの品種:Nero d'Avola
アルコール度数 :13%
TASCA D'ALMERITA






チェリー香りの中に、甘いスパイスの香り、バニラ、シナモン
そしてサルビアやミントなどの香草が思い浮かび

輝きを持った深いルビー色のグラスの中には
今とは、違ったあの頃の時間を思い出

例えば、それは、シチリアワインをよく買っていた
ローマのアパ−トの近くのエノテカのご夫婦の姿であったり

そのエノテカのショーウィンド-の飾り

そしてご主人が大切そうに店内のレジ付近に
保管していたソムリエの証明書であったりするのです。

確かにあの場所に私が存在していたのが不思議な気持ちになります。

今、私の目の前には、どこまでも田園風景が広がっているからです。

昨年の夏に日本から来た弟夫婦が
蛙を眺めていた用水路の前に車を停めて
友達を待っていました。

canale di irrigazione

















あのころは、弟に"蚊が多いから気をつけてね。"と言っていたけれど

今の季節は、用水路には、様々な種類のトンボでいっぱいです。
そして目の前で、真っ白なサギが飛び立っていきました。


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窓ガラスには、いつも 体が青く細長い糸とんぼの姿をみかけます。
弱ってしまい、床の上でわずかに動いている細いトンボがいました。

手の平の中で、蛙のように存在感もなく
あまりにもはかなく、小さく,弱々しく
私は、何もしてあげられなかった。

でも、きっとこの町の中を自由に飛んで
幸せであっただろうと思うのです。

ヴェネツィアにて 夏の夜に白ワイン。

以前、住んでいたことのある懐かしいヴェネツィアの街にいました。

夜のヴェネツィアで
























私が何年か前に、実際に住んでいたのは、リド島でしたが

暗くなった夜に遠くにぼんやりとオレンジ色の光を見ると

”この街にいたことがある”ということが不思議な気持ちと
それでいて、とても懐かしい気持ちにもなっていきます。

ここから近くの通りは、早朝、パンを運ぶ移民の友人
すれ違ったことがある場所でした。

日中の観光客で賑やかであった街が
人通りが少なくなった静かな夜が近づくと

タイムスリップしてしまったかのように古い時代の景色の中に
いつのまにか自分が置かれているようにも思えてきました。

ヴェネツィアで白ワイン

日中の暑さで食欲もなかったので
夕食は、立ったままで
ひとりでも気軽に入れる場所で

冷たい白ワインと
チーズにしようと決めていました。


住んでいた頃に
いろいろな人に教えられて
同じようなお店に
よく行っていましたが

そのお店には、立ち寄ることはなく





今では、ソムリエになりピエモンテに住んでから
自分のお気に入りの場所ができたことで

その当時とは、違う今の自分の存在を強く感じるのです。

決して高価なものではないけれど、こんな暑い夏の夜に
飲みたいのは、北イタリアの冷たい白ワイン。

このお店は、ヴェネツィアのあるヴェネト州ではなく
ここから北東にあるフリウーリ・ヴェネツィア・ジューリア州
(Friuli-Venezia Giulia)
のワインばかりが置かれています。

FANTINEL
BORGO TESIS
FRIULI GRAVE

Bianco DOC
2006
ブドウの品種:CHARDONNAY 100%
アルコール度数:13%
FANTINEL







熟したリンゴ、トロピカルフルーツの香りやオレンジの皮。
夏の季節に咲く花の香りを思い出します。
そしてバニラなどの甘いスパイスの香り。

その中に力強いミネラルを感じる辛口のワインです。

入り口の扉から近くに立っていた私は
グラスを持ちながら

やがて暗くなっていく
ヴェネツィアの景色を見ていました。

これとフリウーリ・ヴェネツィア・ジューリア州のチーズの夕食でした。



最初の写真は、今回、私が滞在した小さなB&Bへの帰り道。

バスルームが共用の小さな宿泊先は、イタリアに来た時に
外国人の留学生と共同生活をしていた頃のようです。

キッチンで、パソコンをしたり
冷たいオレンジジュース、ワインで
深夜近くまでここで過ごしました。


写真の中央のアメリカ人男性は、トニー。
アメリカ人とヴェトナム人とのハーフで
現在、会社を半年間、休職して世界を旅しています。

日本にも8月に1人旅の予定。富士山に行くそうです。

このキッチンで写真を中心とした旅行のブログを更新していました。

B&Bのキッチンで

















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仕事でしばらくピエモンテ州から離れていました。
更新がすっかり遅れてしまって申し訳ありません。

MANTOVA(マントヴァ)でのワイン

これは、先週のことです。
私は、隣のロンバルディア州 MANTOVA(マントヴァ)のB&Bに宿泊していました。

写真は、マントヴァの湖畔にて。

マントバの湖畔で
















午前中の仕事が終わり、そのままミラノから乗った
マントヴァ行きの車内からの景色は
トウモロコシと小麦畑の田園地帯が広がっていました。

クレモナを過ぎると、車内には、私、ひとりになり
それまで、ずっと読んでいた本を小さなキャリーケースにしまい

窓を開き、強い風を受けながら、その田園地帯を眺めていました。


宿泊の手続きの時に、オーナーの奥さんが
”この地区のワインは、ピエモンテともまったく違うわ。
夫はね、この地区の発泡性の赤ワイン、ランブルスコは
まるで、コカコーラのようなものだと言うの・・・。”

”マントヴァのサルシッチャ(SALSICCIA:腸詰めソーセージ)のリゾットや
肉料理には、それでいいのだけどね。
あっ。でもガルダのワインは、美味しいわよ。”

私は、この会話の中に出てきた”サルシッチャのリゾット”という言葉を聞いて
実際にマントヴァのリゾットを絶対に食べてみようと思ったのです。

サルシッチャを使ったリゾットは、私の暮らすノヴァーラ地区
そしてヴェルチェッリの名物であるだけに

ランブルスコが合うというマントバの人の言葉が気になったからです。

私の地方では、ピエモンテの赤ワイン、バルベーラが合うので。

私は、まだ明るい夕方のような時間に、マントヴァにある
宿泊先から教えてもらったオステリアに入りました。

”ノヴァーラ、ヴェルチェッリのリゾットと比べたら
美味しく感じないでしょ・・・。とても違うからね。”と
隣に座った常連客の男性が話しかけてきました。

でもここに、ノヴァーラのリゾットを
持ってくるとまったく別の物になってしまう。

そう・・・比べることは、決してできない。
その土地によって、食文化もワインも人々の暮らしも異なるのだから。

マントヴァには、このリゾットがとても合うと感じながら

ノヴァーラ県では、味わえないそのリゾットを食べていることが
嬉しく思えました。

ノヴァーラ風、ヴェリチェッリ風のリゾットは、お米の種類も違い
そのスープとなるものもとても違っていました。

マントヴァのリゾットは、お肉とお米のピラフに近いのですが

ピエモンテのリゾットは、赤ワインやラードが入り、キャベツなどの
野菜を長時間煮込んだスープがたっぷりとしたボリュームのある味です。

私は、この翌日の昼食ももちろん、マントヴァ地方のサラミとこのリゾットでした。

マントバ風リゾット











宿泊した日の夕食のオステリアでは、グラスのハウスワインでなく
ボトルで注文しました。

3分の2以上を残したら、お店の人が綺麗に栓をして
ビニールに包んでくれました。

翌日の深夜には、自宅のキッチンに。

”マントヴァで飲んだワインの残りです。”と夫に書いて
翌朝仕事に行き、夜に帰ってくると

いつのまにか、ボトルが半分以下になっていました。


GARDAMONTALDO
GARDA CABERNE SAUVIGNON

Rosso DOC
ブドウの品種:CABERNE SAUVIGNON
アルコール度数:12.5%
GIANPAOLO VIRGILI







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湖の白鳥は、近寄ってもまったく逃げる気配もなかったのです。
それが、どこか淋しい気持ちになりました。

私の周辺で暮らす動物も、そして川にいる白鳥も
人間の気配がするととても素早く逃げていきます。

シチリアのワイン INZOLIA

外は、真っ青な空に真夏のような白く大きな雲が現れています。

小麦畑は、すでに色づき、水田地帯は、美しい緑になっています。
本格的な夏が、もうすぐそこまで来ています。

水田と雲
















夫がトスカーナの仕事場に帰るという前日は
ピエモンテ料理にすることが多いのですが

この日は、シチリアのワイン農家から届けられた白ワインを
開けることにしました。


sicilia igt
ZEFIRO
INZOLIA

Bianco IGT Sicilia
2005
ブドウの品種:Inzolia 100%
アルコール度数:12.5%
SAVAIA








冷たくグラスに細かい水滴がついているのを、そっとなでて
そのグラスの中のワインを見ていました。

淡く緑色の輝きを持つ麦藁色が美しく白い花の香り持ち
ほんのりとトロピカルフルーツのような香りです。
その奥にあるミネラルを含んだ香りは、シチリアの海の香りがします。



このシチリアのワインと一緒の食事は、南イタリアの真っ赤なトマトと
シチリアのペペローネ(大きなピーマン)で作ったソースのスパゲッティ。

そしてメインは、夫の好きなイワシのグリルでした。

これに先日、お食事会でいただいたオリーブオイルと
パセリのソースをたっぷり上からかけて、

夫がトスカーナの仕事場の人からもらったという
庭で作られた無農薬のレモンを絞ります。



19時の窓からの景色は、まだ日が高く、夕方のように明るい空です。
食後のコーヒーは、外のBarで、そこで働く友達に会いに行こう・・・。

この季節は、1日がとても長く感じられます。



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クレモナにて

すっかり暗くなってしまったクレモナ(CREMONA)からの帰り道。
ミラノ発トリノ行き列車の窓から。

車窓から















雨が続く寒い日が数日続き、傘を差して歩いた1日でした。

それでも、21時を過ぎた車窓からの景色は
暗い夜が訪れる前に一瞬、空が明るく見えました。



急遽、行くことになったヴァイオリン製作で優れ、世界的に有名な
小さな街クレモナ。

"クレモナ"という地名を聞いて、そういえば・・・と思い出したのは

クレモナからイタリア語を勉強するためにボローニャまで通っていた
ヴァイオリン製作技術者としてクレモナに留学していた日本の人たちでした。



現在も市庁舎として使われている1200年代にも修復された
古いコムーネ宮殿にある”ヴァイオリンの間”を訪れました。

撮影が禁止のこの部屋の中で、2,3人が展示されたヴァイオリンを
ひとつひとつ熱心に観察してA4サイズのノートに
細かい字でびっしりと書いていました。

きっと、あの時にボローニャまで通っていたヴァイオリン製作の技術者も
同じようにしていたことでしょう。

ほんの短い期間、学校で同じクラスであり、ずっと今日まで忘れていた
何人かの日本からの留学生。

彼らの持つ技術とイタリアに来た目的が
とてもレベルの高いものであったのであろうと感じながら
宮殿の長い階段を降りていきました。


外に出ると暗い空で、まだ雨が降っていて、歩いている人も少なく

目の前には、灰色の空に大聖堂だけが
ひと際、大きな存在感を持っていました。
クレモナの大聖堂で




















宮殿から近くのトラットリアで

ロンバルディア州のポレンタ(POLENTA)という
トウモロコシの粉を練り上げた北イタリアのお料理の前菜と

この地方のチーズがたっぷりと使われた
アスパラガスのリゾットの昼食にしました。

ロンバルディア州の白ワインを選びました。

villa
CURTEFRANCA
TERRE DI FRANCIACORTA

Bianco DCO
2004
ブドウの品種:Chardonney 90%
Pino Bianco 10%
アルコール度数:12%



輝きを持った麦藁色。
新鮮なピスタチオの実、塩分を含んだ水、ミネラルの香り
そして白桃やパイナップルの香りがする
後味がすっきりとした白ワインです。



家に到着して広場から見上げると、冷たい霧雨の空の月は
周囲が何層にも分かれた光の輝きが、とても綺麗でした

”どうしても、クレモナで技術を取得したかったから、退職して
その退職金もボーナスもみんな使ったんだ。”

今になって、急に、何年か前のその言葉を思い出しました。

それぞれがいろいろな目的があってイタリアに来ている人たち。
その誰もが専門家であり、芸術家であって

たくさんの可能性がここにあることを
夜空の月の輝きを見て感じていました。

雨の夜空












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COLLI BOLOGNESI

”1分でも早くボローニャに着くように”と日中している仕事の社長に
前日になって急に言われ

私は、その日、ノヴァーラからミラノ行きの始発列車に乗るために
まだ暗い時間に家を出発しました。

夜明けの色彩は、とても綺麗です。

車から見えるポプラ並木が地平線のあたりで
ぼんやりと光を放とうとしている白色と
まだ夜の色である濃紺の2色に分かれている間で
くっきりと浮かび上がっています。

再び、懐かしいボローニャを思いがけず訪れることになったのは
これで2度目のことでした。

bologna 1


























初夏のボローニャの朝は、とても眩しく、空はどこまでも青く
今が、とても美しい季節であることを感じていました。

ふいに当時の私の心の迷いも思い出されました。

あの頃とちょうど同じ季節だったからです。

数年前の冬の終わりに到着したボローニャの街。
イタリアで暮らして、もうすぐ約3ヶ月が過ぎようとしていた頃のことでした。


ウンブリア州やトスカーナ州の大学に行くことになリ
同じようにボローニャを離れようとしている人も

短期留学を終えて、日本での再就職を目指して帰国していく人

ミラノやフィレンツェで仕事を見つけて、働き始める人もいました。

私は、夏以降、新しい土地で仕事を始めるために
ボローニャから1ヶ月有効の列車チケットを買い

片道約2時間以上かけて仕事の面接と
不動産屋に出かけていた頃のことです。

この美しい季節のボローニャを歩きながらも
心は、別のところにあったのかもしれません。



2件目の仕事のアポイントは、12時でした。

30分弱で話し合いは、終わると思っていたので
すでに13時過ぎのミラノ行きユーロスターに予約をしていました。

駅からそう遠くない待ち合わせ場所のオフィスに向かう途中
私は、そのまま駅に立ち寄りました。

列車の予約を1時間変更し、もうしばらく、このままボローニャの街を
歩くことにしたのです。

こんなにも美しく、活気がある街で暮らせたことが
今になって、とても嬉しく思ったのです。

bologna 2























エノテカに立ち入り、飲んだボローニャ近郊の丘陵地帯の赤ワインです。
何種類かあるうちで選んだのは、Cabernet Sauvignonでした。

colli bolognesi
COLLI BOLOGNESI
Rosso DOC
2004
ブドウの品種:Cabernet Sauvignon 100%
アルコール度数:14.5%
ISOLA di Franceschini Marco&C.ss Monte San Pietro








深く密度の濃いルビー色で輝きを持っています。

カカオや黒胡椒などのスパイスの香りとクランベリーなど
森の果物の香り。柔らかなタンニンでエレガントなワインです。



夏に1週間くらい、もう一度ボローニャで暮らしてみようかなと
一瞬、そんな風に考えたりもしましたが

ミラノ行きのユーロスターに乗ると
すでにいつもの生活の私に戻っていったのです。

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TAURASI

写真は、祝日の朝に散策した時です。
友人の古い農場の前を通りかかって。

09apr2007


















*****************************************************

今日、紹介するワインは、先週、ワインの見本市で帰る前に
立ち寄って試飲した南イタリアの赤ワイン、タウラージです。

10年以上前に日本でワインを勉強し始めた頃に
一度飲んでみたいと思っていたワイン。

まだ多くのワインに接する機会のない頃
多くのイタリアワインが並ぶ空港の免税店で
探していたのは、このタウラージでした。


taurasi
TAURASI
Rosso DOCG
2003
ブドウの品種:Aglianico 100%
アルコール度数:14%
VILLA RAIANO





今では、いくつかお気に入りのワインは、確かにあるものの

ワインを勉強していくうちに、それぞれの土地が持つ気候
土壌、ブドウの品種、そして生産者の技術を静かに語ってくれる
ワインに興味を持つようになり

同じものでなく、いつも違ったワインを次々に試飲していきたいという
気持ちが強くなってきているのです。

それでも、なぜか、まだ勉強をはじめたばかりの頃の
”タウラージ”の強烈な印象が思い出されて

”帰る前にタウラージでも試飲して帰ろうか。”

verona















レンガ色がかった濃く深いルビー色がとても鮮やかな色彩で
品種アリアニコの持つ力強さの印象を持つ

”タウラージ(TAURASI)”その懐かしい響きは
10年以上前に帰った気持ちになっていくのです。

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MONTEFALCO SAGRANTINO

イチョウの樹













夕方帰宅後、自宅付近をゆっくり散策していました。

遠くのモンテ・ローザの山がピンクに染まり

樹齢300年を超えるイチョウの樹が
その姿をくっきりと現す日没の頃が
1日の中で、一番好きな時間です。



今回、紹介するワインは地元のアグリツーリズモの
オーナー夫妻と一緒に試飲した赤ワインです。

”もちろん、レストランでは、ピエモンテのワインしか
取り扱うことがなけれど、ピエモンテのネッビオーロのように

他の州で、その土地の品種だからこそ、生まれる赤ワインを
飲んで経験してみようかな。”

そんな会話を思い出し、ウンブリア州モンテファルコ(MONTEFALCO)
ワインを持っていきました。

ローマに在住していたころは、近かったウンブリア州。

当時、お気に入りのワインのひとつで仕事帰りに
近所のエノテカで買って帰ることが何回もありました。

arnaldo caprai

MONTEFALCO SAGRANTINO 25ANNI
Rosso DOCG
2001
ブドウの品種:Sagrantino 100%
アルコール度数 14%
ARNALD CAPRAI






熟したブルーベリーやブラックチェリー
バニラなどのスパイスの香りと
タバコや湿った地面の香り
そんな多様な香りが複雑で余韻が長く

”ネッビオーロ特有のタンニンとの違いがわかるかしら。”と言うと

アグリツーリズモのオーナーは、

”そうだな。このワインは、ゆっくり、ゆっくり味わう方がいいな。
ここのレストランの味は、これが一番合うけれどね。”と
地元ノヴァーラのワイン農家のネッビオーロのボトルをつついて笑います。

ここは、ノヴァーラ地方をはじめとしたピエモンテ料理なので
ワインが特殊な存在で浮き立ってしまうことを感じていました。

アグリツーリズモのいつもの席のカウンターに座りながら

私が、ここでなく、別の土地で今とは、まったく違った生活があったことを
密度の濃いルビー色を眺めながら、思い出していました。


グラスの向こうに見える窓から広がる景色は
いつもの田園地帯でした。


休日の今夜は、仕事場の人からいただいた
フランス、ブルゴーニュ地方の赤ワインです。

田園風景 2007年3月24日















*************************************************

試飲会や見本市が続くので、それまでにどうしても
今月に期限のある仕事を終わらせなければならないことあり

考えてみれば、他の都市にいた時からも
日本で仕事をしていた時以上に頑張ってしまうことが
多かったかもしれないし
またそうしなければならなかったのです。

”RIE、疲れているみたい。目が赤く充血している・・・。
でも、おめでとう。何という素晴らしいことなの。
それは、必要とされて待っている人がいるっていうこと。”


のんびりと楽しく暮らしているようで
日本で暮らすよりも大変なことが多く

自分で何事も解決する道を見つけて
対応していくことの出来るイタリア人には

”頑張る”という特別に力が入った言葉がなくて
それが生きていくためには、当たり前のこととしているのは

一種の自分以外に対する何かに対する
あきらめもあるかもしれないけれど

今までの生活の中で、彼らから学ぶことのある姿勢のひとつでした。


毎日が、幸せに感じられ
1日が長く充実して感じられるのは

美味しいワインが日常的にあるということだけでなく
今、生きているこの時間の楽しみを感じているからかもしれません。

時間がほんの少しでもあいたら、ワインを届けるついでに
こんな風に立ち寄っておしゃべりに来てみようと思うのです。

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ROSSO DEL VERONESE

朝6時40分。高速道路の駐車場からの写真です。

朝 2007年3月27日













モンテローザがピンク色に染まり、
この日が晴れて美しい日になることを感じていました。

いつの間にか、アルプスの山々の白い部分が少なくなってきています。

イタリアに帰ってきてからの日々は、朝が早く
午後3時過ぎに帰宅してからの時間がとても大切で

ゆっくりこの田舎の友人たちと会ったり

日中暖かくなったあぜ道を自転車で出かけることも

そして、そんな時のグラス一杯の深い美しいルビー色を持つ赤ワインが
とても美味しく感じられます。

そして、ゆっくりと自分の時間帯へと気持ちが切り替わっていくのです。


熟した森の果物やアマレーナ(スミノミザクラ)の香りが優雅で

そして森の果物だけでなく、もっと深く複雑な香りを持つ
グラスを持ちながら、いい1日だったと感謝するのです。

こんな時は、決して高価ではない、気軽に楽しむことのできる
お気に入りの赤ワインが一番なのです。

今日のワインもそのひとつです。

masi igtPOSSESSIONI ROSSO SEREGO ALIGHIERI
ROSSO DEL VERONESE
Rosso Igt
2004
ブドウの品種:Corvina e Molinara 80%以上
       Sangiovese  
アルコール度数:13%
MASI








このワインは、日本に一時帰国する時に
液体の機内持ち込みの制限があるために
手荷物検査後の搭乗前の空港内でも購入しました。

ヴェネト州の赤ワインです。

日本でお肉を使った家庭料理の食事のために合う赤ワインとして
母にお土産にして、日本でも味わいました。



晴れていて暖かい午後は、もう春の気温でした。

長く駐車していた車の中は、すでに気温が高くなっていて
今日も自宅までの道のりは、窓を開けて走ってきました。



2年前の3月の初めの時期、暖かかったローマから
引っ越してきた日は、吹雪でした。

ローマから、ピサ、リボルノを過ぎて、ジェノバを通過する頃は

雪のために、高速道路のドライブインの駐車場は
運転を見合わせた大型トラックでいっぱいでした。

同じ時期に、最初に見たこの町は、真っ白な雪景色だったのです。


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そして再び空港に

ウィーンからノヴァーラの田舎に帰って来て見た景色です。

私がいない間も、この田舎の町は、何ひとつ変わることなく
ずっと同じように時間が流れていました。

出発の朝 田舎の景色













その翌日、再び、ミラノ・マルペンサ空港に行き
ウィーンに向かった日と同じフランクフルト便に搭乗しました。

マルペンサ空港で搭乗ゲート付近にあるワインバーで
イタリアをしばらく離れる空の旅の前に
南部モリーゼ(MOLISE)州の赤ワインを選びます。

やがて搭乗開始のアナウンスが流れ

私は、グラスをそっと置き

気持ちを切り替えるように
ゲートに向かいました。



機内で、ドイツ方面に向かう時には
いつもオーダーするアップルジュースを飲みながら
上空から見えるコモ湖を眺めていました。

ルフトハンザ機でコモ湖上空にて

















フランクフルト経由 成田行き。

少しの間、日本で休暇を過ごすことにしました。



搭乗前にマルペンサ空港で飲んだ赤ワインと同じ生産農家
DI MAJO NORANTEのワインの中に

私のお気に入りのひとつ DON LUIGIがあります。

don luigi
MOLISE DON LUIGI RISERVA
Rosso DOC
2004
ブドウの品種:Montepulciano
Aglianico
アルコール度数:13.5%
DI MAJO NORANTE





ウィーンの旅から帰って、そして日本に向かう前に

力強いスパイスの香りと
熟した森の果物の香りを持つ
南イタリアの赤ワインが

喉を過ぎるとゆっくりと心にしみてくるようです。



ここしばらく、ぎりぎりの日程で帰国していて
イタリア到着後そのまま午後には
ワインの試飲会や仕事に向かっていたので

夜に成田を出発して早朝にヨーロッパに到着する外資系航空会社でしたが

今回は、フランクフルトから日本で仕事をしていた時代に
いつも乗っていた日本の航空会社で帰国でした。




フランクフルトの空港の鏡に映る顔は

日本で仕事をしていた頃と髪型も服装も
どこか変わってしまったけれど。



すでに暗くなった空港のガラスの外で光るブルーと青の色を
見た瞬間、いつもと違った気持ちに自分が変わっていき


そして、いつしか、ノヴァーラの田舎の風景が
とても遠い世界のように思えていったのです。


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フィレンツェで

明けましておめでとうございます。
どうか、皆様にとって、素敵で充実した1年になりますように。


年末年始にかけて、私は、トスカーナ州フィレンツェにいました。

ミケランジェロ広場から














”確か、トリノで一緒に同じテレビ局で仕事していたよね。”と声をかけられ
振り返ると、イタリア人の若い男性2,3人が懐かしそうに見ています。

”もうすぐ、あれから1年が経つわね。
ごめんなさい。みんなの名前は、覚えていないわ。”

同じ民放のテレビ局のコーディネーターで働いていたけれど

私は、スポーツでなく、ニュースの担当で行動範囲が違い
2,3回、顔を合わせたことがあっただけだったのです。

その時、私は、彼らの顔をほとんど覚えていないというのに

その場の持つ空気だけで、あの寒かったトリノで

同じテレビ局のジャンパーを着て
すれ違った日のことが鮮明に思い出されました。




2006年最後に飲んだワインは、フィレンツェでキャンティワインを。

すでに夜中近くで、食事の時間が過ぎていたこともあり
食事に合わせずに、ワインだけになってしまい

でも、せっかくだから、2006年の最後に
トスカーナのワインをグラスに1杯飲もうと
ホテルの近くのカフェで飲みやすいものを選びました。

colli senesi
Il Garrulo
CHIANTI COLLI SENESI

Rosso DOCG
2003
ブドウの品種:Sangiovese
Canaiolo
Trebbiano Gentile
       Malvasia del Chianti

アルコール度数:13%
MONTENIDOLI







このキャンティワインは、トスカーナ地方特有の4種類の品種が
使われて醸造されています。

美しいルビー色で、熟したラズベリーやブルーベリーの香りと
バニラなどの甘い香辛料の香りも持ち
後味がすっきりとした辛口です。





”トリノから来たのでしょう?あれから、ずっと
いろいろな他のテレビ局の仕事をしているの?”

”そうだよ。いつもある仕事でないけれど。君は?”

ワインを飲みながら、前の日の会話が
何回も私の中で繰り返し、思い出されました。

あと10分もすれば、新しい年が来るという時に
来年の春から始まる予定の仕事のことを考えていました。

でも、本当は、どうしたいのだろうか・・・。

その時の気持ちは、まるで試験の残りの10分に
わからない問題を必死に解いているのにどこか似ていて
落ち着かない気持ちにすらなってしまいました。


ワイン関係の仕事だけが出来れば
私は、本当にそれで満足するのだろうか・・・。


2007年になった瞬間、大聖堂前の広場は
無数の爆竹と花火の音で包まれ

アスティのスプマンテのワインやビールの瓶が
転がっていきます。

2006年12月31日の23時過ぎ





















私は、大聖堂からすぐ近くの小さなホテルに滞在していました。

やがて静かになり、夜中過ぎから明け方前にかけて
清掃車が何度も通り、瓶を片付けていく音で目が覚めました。


大晦日の夜から元旦にかけては、朝から小雨の降る1日で
ピエモンテから来た私には、どこか暖かい空気に感じていました。



私は、この後、ヴェネツィアに行き、ほんの少しの日数で
更に北上して旅をしてから、ピエモンテに帰る予定でした。

でも、今、すでに、静かな田舎の家でこのブログを書いています。

そうです。ヴェネツィアにほんの少しの時間を過ごしただけで
そのまま旅をせずに帰ってきたのです。



今年初めて飲んだワイン。

それは、懐かしくて歩いたヴェネツィアのゲットー地区にある
ユダヤ料理店で選んだイスラエルのワインでした。

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たくさんの方に読んでいただいて、とても感謝しています。

仕事中は、PCを持ち歩いていたけれど
年末年始にブログを更新出来ずに申し訳ない気持ちです。

次回は、ゲットーでのワインを紹介します。

フィレンツェにて

写真は、フィレンツェの街の中心にある小さなホテルの窓から。

友人との再会の翌日の朝、ノヴァーラを出発して
ミラノからのユーロスターでフィレンツェに行きました。

ホテルの窓から


















夫とその仕事の関係の方々との昼食後
ホテルにチェックインして

ひとりですぐに、向かったのは、フィレンツェの旧市街にある
アンティノーリ宮殿(Palazzo.Antinori)でした。

ANTINORI















ワインのアンティノーリ(ANTINORI)社のレストランということで
10年前に一度、このレストランでお食事をしたことがありました。
 
当時、ここを訪れた時から、時間が止まっているかのように

まったく変わることのない宮殿の入り口を見て
とても懐かしい気持ちになっていました。

”19時から”という表示が目に入りました。

まだ17時。

この日は、夫の仕事の関係の方との待ち合わせが17時半にあったので
ここに来ることが出来ないけれど・・・。

もう一度、ゆっくり宮殿を振り返りました。

私は、この建物の中庭にあるアンティノーリ社の宮殿と
そのブドウ畑の模型を見ていました。

あれからの時間の流れで、ここのブドウ畑を訪問することができたことを
10年前には、きっと想像もつかなかったわけで

とても不思議な気持ちにもなりました。

何も思い残すこともなく、今日は、このまま帰ることにしました。


すでに、フィレンツェの街は、暗くなりはじめ、夜の景色に変わっていきます。


途中、何人もの日本人とすれ違い
旅行でなく、この街で暮らしている様子です。

学校の帰りのような雰囲気で
楽しそうに話している若い日本人の女性たちを見て

このフィレンツェで、ゆっくり勉強できる機会を持っていることが
私には、とても眩しく見えました。


待ち合わせの時間まで、あと少し。

それまで、フィレンツェの街をひとりでゆっくり散策していました。

オレンジ色に電灯がつきはじめたフィレンツェを
アルノ川から眺めていると、とても遠くに来たように思えました。


アンティノーリ社のワイン

TIGNANELLO
TIGNANELLO
Rosso Igt
2001
ブドウの品種:Sangiovese
Cabernet Sauvignon
Cabernet Franc
*2001年のTIGNANELLOは、
Sangioveseの割合が
高く85%(他の年は、80%)      

アルコール度数:13.5%
樽熟成は、約14ヶ月




深いルピー色でマラスカ(サクラボの一種で、酸味があります。)や
カシス、スミレの花、バニラや甘草のスパイスの香り。

とてもエレガントなワインです。

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トリノで試飲したワイン

食の国際見本市(SALONE INTERNAZIONALE DEL GUSTO)の帰りに
見たトリノの空です。

トリノの空


















先日のブログの続きになります。

この日に試飲したワインです。


国際見本市のワインコーナーは
ワインの生産者と話す場でなく

楽しく会場に来た方が
ワインを飲むように出来ていました。

リストの多いワインバーが会場内の一角に設けられているのです。

1973種類に及ぶリストがあり、4段階に値段が分かれています。

よく考えてみると一般のワインバーで飲むのと
値段に大きく差がありません。


それならば、一口の試飲程度でなく
赤、白の2種類をグラスに一杯ずつ

ここでは、楽しく美味しく飲むことにしようと思ったのです。


白ワインとパン赤ワインとパン











白は、オーストリアからブレンナー峠を通過していく
北イタリアの地域のワインをを飲んでみようとすぐに決めました。

イタリアで飲む機会がほとんどないオーストリアワインと
どちらにしようかと迷いましたが、

何度か試飲したこともある好きなワインに。

北イタリア、アルト・アディジェ(ALTO ADIGE)地方の
Mannaというワインを選びました。


franz-haas
MANNA
Bianco IGT
2004
ブドウの品種:Riesling 50%
       Chardonnay 20%
       Aromatic Traminer 20%
       Sauvignon Blanc 10%

アルコール度数:13.5%
FranzHaas





これは、4種類のブドウの品種を使っています。
品種により、収穫時期が異なるため
醸造を品種により別々に行っています。

それぞれの品種の持つ個性が活かされながら
そして気品のある余韻の長い白ワイン。

これは、この地方の持つ輝いているミネラルが感じられる
お気に入りのワインのひとつです。


赤ワインの試飲は、すぐに決まりました。

ピエモンテの高級ワインもリストに並んでいましたが

探したかったワインは、CÔTE du RHÔNE(ローヌ地方)
有機農法BIODYVIN(Biodynamique)で作られたフランスワイン。

できればジビエなどにも合うような力強い味わいのもので
最初に飲んだ白ワインの13.5%よりもアルコール度数が高いもの。

そしてそれにぴったりのものが、リストで見つかり
迷わず、これを選びました。

hermitage bio
Hermitage Rouge
Monier de la Sizeranne

2003
ブドウの品種:Syrah
アルコール度数:15%
M.CHAPOUTIER











国際見本市をあとにし、自宅に向かうことにしました。

いつも地平線が見えている私の田舎の町と違い
美しい邸宅と高い建物の間から空が見えます。

この日もピエモンテは、青い空と秋の綺麗な雲でした。
その時に見た空が最初の写真です。


短い時間であったけれど、美味しいワインが飲めたことで
充実した気持ちでいっぱいでした。

そろそろ、うちに帰ろうとバス乗り場に向かっていました。

まだいたネーヴェちゃん

”あっ。まだいたの。ネーヴェちゃん。”

オリンピックの頃が
急に懐かしくなりました。




たくさん買っておいたバスの切符を使ってみると
回りの人が使っている切符とデザインも違いました。

”まだこれでも使えるのかしら・・・”と
近くにいた学生さんに尋ねると

”大丈夫じゃないかな。地下鉄でなければ。”

あれから、時間が経っていたことを感じていました。

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AMARONE

写真は、朝のヴェネツィアのゲットーで。

ここは、知り合った貧しい移民の友人たちと一緒に
初めてイタリアで職を探して生きていこうと思った
私の想い出の場所です。

早朝のゲットー地区















今日、紹介するワインは、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ
ヴェネツィアでいつものように飲んでいたヴェネト(VENETO)州
ヴェローナ(VERONA)地区
のワインです。

bertani

AMARONE DELLA VALPOLICELLA CLASSICO
Rosso DOC
1997
ブドウの品種:Corvina Veronese 70%
Rondinella 25%
Molinara 5%
アルコール度数:15%
BERTANI






アマローネ独特のとても深いレンガ色が綺麗です。

私は、この色をシャンデリアの光の中で何度も
見つめていた日々がありました。

ヴェネツィアで、いつも仕事の後に、同じ仕事をしていた
ワイン好きな人と立ち寄った有名なカフェの奥の一室は
地元の常連の人の気軽なBARになっていました。

ヴェネツィアングラスの高級シャンデリアの光とそこで働く気品のある紳士
パーティのように華やかで高級な服装の女性たち、何もかもが夢のようで
奇妙な感覚でいっぱいでした。

私は、その時、ずっとヴェネツィアで暮らしていくのか、それとも
別の都市なのか、日本に帰国するのか、先のことは、まったくわからない中で
仕事をしながら、ヴェネツィアで暮らしていました。

早朝、そして夜には、きまって霧が現れて、静かな路地裏を歩くと
運河の水の音が聞こえていました。

そのことが、より一層、夢の中なのか、現実の生活なのかわからなくなります。

観光客が次々と流れて入れ替わっていく中で、周りの誰もが旅人のようで

ここのBARに何十年も先に、私がまだいるかもしれないけれど
先は、わからないという思いに駆り立てられていました。

そして、毎晩のように楽しんでいた
いつも同じ赤のグラスワインを何度も見つめ

素晴らしい高貴な輝きを持っているワインであるとうっとりと
この時間を過ごしていました。

霧が出てきたから、次の船でリド島に帰ろうと、BARを後にした日がありました。
それは、カーニバルが終わり、観光客も少ないまだ寒い日のことでした。

私は、その3ヵ月後に、ローマのサピエトロ寺院から近くのアパートで
新しい仕事をして暮らすようになるとは、思いもしませんでした。

いつもアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラのワインに出会うたびに
夢の中を彷徨うように暮らしていた日々を思い出すのです。


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南アフリカのワインとアンチョビのリゾット

写真は、時々行くことのあるビエッラ県の小さな町で。
住民だけが通る小さなアパートに続く小道です。

ビエッラ県の町で





















夏の終わりに弟夫婦が滞在した近所の農家のアグリツーリズモでの
食事がとても気に入った夫は

連日、仕事関係の人と夕食をそこでしていて
帰ってくるたびに

そのリゾットが、いかに美味しいかったかを今日も語っていています。

芸術関係の仕事のために会社勤めでない夫は、いつも明け方まで
起きていて、夜中、密かにパスタを作って食べている様子ですが

今夜は、夕食にいつもよりも多めにリゾット作り
夜食用にお鍋に残しておきました。

今日のリゾットは、アンチョビキャベツ長ネギ(Cipolotti)を使ったもの。

アンチョビもソースにして溶けているので、見た目は、地味なリゾットです。

最後に残りのアンチョビと長ネギの緑色の部分と香草を飾りで添えました。

アンチョビとニンニクをオリーブオイルで炒めて、細かく切ったキャベツ
バター、白ワインにスープストックと塩、胡椒、お米は、隣の町で作られた
バルド(BALDO)という大粒でしっかりとした品種のお米で作りました。

お米を入れてから、12分弱で少し固めのアルデンテになります。

柔らかなネギと香草、そしてアンチョビの香りのするリゾットには
香りのある白ワインを選びたくなります。

本来は、この地方、またはイタリアのワインが一番なのですが
今日は、南アフリカで作られたワインです。

南アフリカのケープタウンから東の海に近い地域
ステレンボッシュ(STELLENBOSCH)
ソーヴィニョン・ブランSauvignon Blanc)の品種で作られた白ワインです。

海に近い地域で作られたいるので、ミネラルをとても感じるワイン。

このワインを試飲した時、友人のイタリア人ソムリエは
ソーヴィニョン・ブラン独特の花や
トマトの葉のような野菜の香りの他に
地中海の香りがとても感じられるというのです。

友人は、海からも近いナポリの出身です。

南アフリカは、気候的にブドウ栽培をするのにパーフェクトです。

この地域は、赤ワインでは、品種 メルロー(Merlot)
カベルネ・ソーヴィニョン(Cabernet・Sauvignon)等も栽培しています。

南アフリカのワイン

KUMKANI
2004
ブドウの品種:Sauvignon Blanc
アルコール度数:13.5%
SUD AFRICA (STELLENBOSCH)







初めて、この品種のワインを飲んだのは約12年前のパリです。

仕事で、月に2,3回、いつも滞在するのは、凱旋門から
地下鉄で二つ目のポルト・マイヨー(Porte Maillot)駅から
すぐ近くのホテルでした。

そのホテル付近での小さなレストランでのことです。

今では、一番好きでもある子羊料理やゴルゴンゾーラチーズ。

当時、まだフォアグラも、ブルーチーズも、羊料理も苦手だった私は
仕事で知り合ったパリに長く在住する日本の方に、せっかく誘われ
ご馳走になったにも関わらず、困ったなと思っていました。

その時に注文してもらったのが、フランス、ロワール地方
この品種の独特な特徴ある野菜のような香りのするソーヴィニョン・ブランでした。

まだワインの勉強を始めたばかりで
受験勉強の暗記のように品種名だけを覚えていたころで

こういう香りのワインもあるのだと思った夜です。

フォアグラも羊もチーズも苦手に思い、食べれなくて
パンと冷たいこの白ワインばかりが進んでいきました。

もう夜の9時だというのに、ずっと夕方のように明るかった
パリの空の下を想い出すのです。


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読んでくださって、本当にありがとうございます。

夏の終わりに

この2日間、このまま夏が終わってしまったかのように気温が低く
小雨が降り、鮮やかだった緑と青空の色彩がなくなってしまい、灰色の世界でした。

その時、ジーと羽音が聞こえ、窓枠に細く弱いトンボがいて
よりいっそう夏の終わりを感じていました。

糸とんぼ









空の色を見て、急に冬のこの地方の霧を思い出します。

私は、まだ夏が行かないで欲しいと強く思いました。
この町の夏祭りがこれからなのです。

朝から大型の農作業用トラクターを使って、大通りには
次々と電飾が取り付けられていきました。

窓から見えたので、思わずドアを開けて、上を眺めると
知っている農家の人が、上から大きく手を振っていました。
秋の終わりの寒い栗祭りの時に、焼き栗をくれた農家の人です。

この男性は、きっと私を小さな女の子と間違えたのでしょう。
私は、昨年、町の子供たちに混じって焼き栗を受け取ったのです。

町の行事には、町役場の関係者以外に町の有志の
いつものメンバーによって、準備が進んでいきます。
作業する人は、もう長袖のジャンパーを着ていました。

ドア付近にある郵便受けにブルーのカラー用紙が入っているのに
気がつきました。それは、一週間続く夏祭りの日程表です。

日程表の中に、この地区の救急隊リーダーのアンジェロの名前を見つけました。
また彼は、いつでも出動できる格好でロックコンサートを開きます。

昨年、初めてこの町に溶け込んで、友人が出来たのがこの夏祭りでした。

私は、夏の白い花柄のワンピースを着ていたはずです。
まだ暑かったあの夏の夜を思い出していました。

今夜は、南イタリアのモリーゼ(MOLISE)州の赤ワイン。
深く黒に近いルビー色、それは、まるでプルーンや
桑の実のジャムの香りです。

CONTADOCONTADO Aglianico
ROSSO DOC
2002
ブドウの品種:Aglianico100%
アルコール度数:13.5%
DI MAJO NORANTE

プロヴォローネ(PROVOLONE)チーズで
赤ワインのグラスを
傾ける夏の終わりの夜。







初めて、この町の人々と一緒に過ごした昨年の私を思い出して
この赤ワインが心にまでしみこんでいきそうです。

ブログを書いて、ちょうど1年が経ちました。
読んでいただいて、本当にありがとうございます。

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ミラノから帰って

写真は、朝8時の高速道路入り口の駐車場から。

いつも込んでいるミラノ・トリノ間の高速道路も
バカンスシーズンのために、大型トラックなどの車もなく静かです。

そして涼しい朝でした。
私は、長袖のカーディガンを着ています。

7agosto2006 朝














日中は、ミラノで少し、暑かったものの、もう、以前のような暑さとは、違います。

久しぶりの日本からの友人に会えて楽しかったミラノでの1日でした。
それでも、いつもこの町に戻ってくると、どこかほっとします。

町のお祭りの日程を誰もが話題にするようになって
昨年の夏祭りの日々を思い出し
あれから1年が経ったのだと気が付きました。

夏のお祭りが終わると、早いところでは、すぐに稲刈りが始まります。
確実に秋が近づいてきています。

今までは、8月は、暑い夏であると、ずっと思っていましたが
この町に来てからは、それが秋の入り口であると思うようになりました。


もう、ここから5km先に自宅があるところまで帰ってきていました。
ミラノから戻った夕方の田舎の景色が綺麗でした。
そこには、どこか、秋の気配も感じられます。

私は、一瞬、ためらいましたが、サークルを自宅と違う方向に曲がり
ゆっくり車を走らせていきました。

もう少し、この空の下でドライブを楽しみたかったのです。


今日、友人夫婦とミラノのレストランで選んだワインは
彼らが好きな白ワインです。

bonci
VERDICCHIO DEI CASTELLI DI JESI CLASSICO
SAN MICHELE
2003
ブドウの品種:Verdicchio 100%
アルコール度数:13.5%
BONCI





輝きを持った薄緑を帯びた黄金色です。

パイナップルや林檎などの果物の香りの中に、アカシアの花、また
そこから取れる蜂蜜の香り、そしてミネラルの香りが広がっています。

フルーティで柔らかな味わいを
この地域で作られるワインの特徴でもある
ミネラルの強さで抑えられ、バランスの取れたワインです。




*ミラノで、バカンス時期に開いているレストランは、少ないです。
 ご旅行に行かれる方、ご注意下さい。

今日のミラノのレストラン
il liberty
viale Montegrappa 6
(F.S. di Porta Garibaldiから徒歩)

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記憶の中のワインの色

夜に何度か、車の前を慌てて横断する野うさぎを見かける場所です。

1agosto2006ここは、畑ではなく
大通りに
面している水田と
イタリア電力公社の
持つ敷地の境にあり

普段は、時々
車だけが
時速80km前後で
通過する位置です。

突然、携帯電話に
メッセージが入り

停車して、そこが、
野生の果物の宝庫で
あることを
初めて知りました。





今日のワインは、ウンブリア(UMBRIA)州にある
Montecchio地区のブドウ畑で作られているワインです。

falesco ウンブリア
MARCILIANO
Rosso IGT
2003
ブドウの品種:Cabernet Sauvignon 70%
Cabernet Franc 30%
アルコール度数:13.5%
FALESCO





夕食を作る時間の余裕も食欲もなかった日々が続いていたので
涼しくなった夕方に、まるで、日本で焼肉をするかのように
お肉と野菜のグリルにしました。

焼肉のたれがあるわけでないので、イタリアらしく
少し厚めにスライスされたお肉にオリーブオイル
塩、胡椒とレモンだけで、お肉もお野菜もシンプルな味わいに。

サンプルとして保存していたワイン、今日は、これを開けて
しばらく、グラスを眺めていました。

深く濃いルビー色であると記憶していたワイン
それは、まるで、そこに黒いインクをおとしたような色調です。

私は、それを見て想い出していました。

春からずっと同じブドウの品種と配合で作られた
ボルゲリ地区のワインとフランスのボルドーワイン
このウンブリア州のワインの違いを何度も確かめながら

このウンブリア州のこのワインだけがどうしても決定的な特徴が
とらえにくく、苛立ってしまったこともありました。

何度か試飲するたびにノートに書いたアルファベットも乱れています。

このワインが運んでくる記憶は、そんな焦りのある中で

以前、ブログに登場したこともあるマウロやアレッサンドラなど
仲良しのソムリエ仲間たちと一緒に過ごした食事会の時のことです。

いろいろな話をして、そんな焦りや不安は、いつも堂々として
楽しげなイタリア人の仲間にも同じ感情があることがわかり

イタリア人のソムリエの彼らに負けないように
頑張るのは、決して言語面のハンディなだけでなく

私も、それ以上に努力しなければいけないこと。
そしてその道が間違っていないことを感じていました。

彼らは、本当に魅力的で、自分に厳しいプロフェッショナルな
ソムリエたちです。

こんな素敵な仲間が日本人のソムリエの私を受け入れてくれて
心からありがとうと思い、今、この瞬間、この空気の中に
自分がいることがとても嬉しいと思えました。

メインのお肉料理が運ばれると同時に、目の前に置かれたグラスに
注がれた、このウンブリアのワインの輝きを持った深いルビー色が
ずっと脳裏に残っているのです。

今日のワインは、イノシシや野うさぎ、野鳥などの肉料理や
熟成させたチーズによく合います。

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