北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

日本のワイン

北ワインとカヌレ

氷点下の朝。まだ真っ暗な空には、無数の星が輝いていました。
車の窓ガラスの氷を削り、ワイパーで削って粉々になった氷を払おうとすると
たちまち、その氷が固まって、曇りガラスのようになっていきました。

そして今は、暖かい高速道路バスの中にいて、このまま眠ってしまいそうです。

バスの中で暖房の音を聞きながら、景色を見ようと窓を眺める。
外は、まだ真っ暗なので、窓ガラスには、反射して自分の姿と車内の様子だけが映っています。

私は、ふいに日本滞在中に早朝、札幌 新千歳空港に向かう列車に乗っていた時のことを思い出しました。
通勤中の短い更新です。
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日本滞在中、北海道の最後の夜は、滝川のイタリアンレストラン ぺコラさんでワイン会でした。
ワイン会後、シェフと遅くまで開けて待ってくださった近所のフレンチレストランで夕食。

この時点で、もう深夜近くになっていましたが、フレンチレストランから近所にあるバーで
ワイン会にご参加してくださった方が待っていてくださったので、立ち寄りました。

バー ブラジルさんで北海道千歳市のワイン、北ワインと美味しいカヌレ(Canele)
(カヌレは、夕食をしたフレンチレストラン プティ・ラパンさんのシェフが持ってきてくれました。)

20131126_162923

この後、仕事が終わったフレンチレストランのシェフ、バーブラジルさんのソムリエの方
ワインに詳しいお客様と、雪が舞う深夜に楽しく話す。

お店を出る頃には、うっすらと雪景色となって、もう夜中の3時を過ぎていました。
あと2時間半後には、私は、滝川駅で札幌行きスーパーカムイを待っている。

ホテルに戻って急いで帰りの準備をして、駅に向かうタクシーを呼んでホテルの外に出ると
辺りは、わずか2時間ですっかり雪景色になり
青白く光る細かな雪、音のない世界が目の前に広がっていました。

凍った空気の中、今回出会ったたくさんの人々を思い浮かべ、幸せな時間だったと思い
ずっとこの空気を覚えていようと思いました。
ホームには私ひとりでした。やがて静かに列車がホームに入ってきました。

真っ暗であるけれど、雪でぼんやりと白い景色を眺めようと窓を見ても
明るい車内が反射して映るだけでした。
外とは違い、暖かく静かな車内で急に眠くなってきていました。

北海道で素敵な人たちと飲んだ奥尻島のワインと千歳の北ワイン。
今でも、そのワインの味と一緒にその時の空気、人々、風景を思い出す。

その1杯のグラスの中の透明感のあるルビー色には、
私の北海道滞在中の物語がたくさん詰まっているのです。

私もそんな風にピエモンテのワインを飲んでもらえるようにできればいい。

来週の金曜日、オフィス勤務後、夜の飛行機で再びミュンヘン経由成田へ。
ピエモンテワインと一緒に名古屋、京都、軽井沢、福岡、東京をかけめぐります。

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帰国翌日の札幌で。

真っ暗な朝、教会前の駐車場にある車がすべて凍リ、青白く輝いていて見えていました。
急いでガラスの氷を削り落として出発。

隣町の薬局の電光掲示板の表示は、氷点下5℃でした。
通勤中の短い更新です。

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スマートフォンに、残っている日本滞在中の写真から

大好きなアルト・アディジェ地方の燻製したハム(スペック)と
ラディッキョの一種、カステルフランコをピエモンテのオリーブオイルで。
美味しいフォカッチャとワインの夕食。

20131124_142833

ここは、ピエモンテの自宅でなく札幌のレストランのカウンターです。

先日のブログで、帰国日に御茶ノ水の街の印刷所に行った時の写真でしたが
その翌朝、羽田から新千歳空港に行き、札幌を通過して滝川のカフェでの講座後、
札幌に戻り、夜は、札幌のレストラン、ツバキホールさんでのワイン会でした。

参加者の皆さんが帰った後、黒いエプロンを外して帰る支度をしながら
カウンターに座って、食事をしてからホテルに戻ることにしました。

キッチンも終わりかけていたので、すぐに作ってもらえそうなものにしようと
ワイン会メニューの中から選んだのが、このスペックだったのです。

*ツバキホールさんでは、ワイン会後も、その日の食材次第でワイン会用の
特別メニューだったお料理の数々ができるようです。もちろん、このスペックも。
そしてもちろんワイン会の時のワインもあります。
本日、再び、舞浜の倉庫から札幌に向けてゲンメ、ノヴァーラ県スーノにあるワイナリーの
ワインが発送されました。


そして、ホテルに帰る前に大切な札幌の知り合い オーナーソムリエ菅原さんのお店
Wine&Vegetable Na・chuLa(なちゅら)さんに立ち寄りました。

選んでもらったのは、日本海に浮かぶ奥尻島のワイン

20131124_150922

奥尻島か・・・知っているのは、以前あった北海道南西沖地震で大きな津波の被害があったこと。
その北海道の島で造られたワインを飲みながら、時計を見ると、日付が変わろうとしていました。

考えてみたら、私は、24時間前は、まだ印刷の終わったワインリストを整えていて
ワイン講座用の書類を点検しながら、朝5時に迎えに来るタクシーまで眠らないで待つことにしていて

その前は、ミュンヘンからの航空機の中で、この印刷の原稿を作っていたわけで
2日間以上眠っていないことに気づきました。

いろいろなことをあきらめて、ゆっくり休んでしまおうと思った瞬間も何度か訪れたけれど
あきらめないでよかった。

前日に印刷したワインのリストを菅原さんに渡しながら翌日の試飲会の案内をする。

そのワインのリストをめくりながら熱心に読んでもらって
そして同業者に試飲会の声かけまでしてくださったソムリエ菅原さんを前にそう感じていました。

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Rubaiyat Rose

イタリアでは、まだ暗い朝6時前の時間帯。

日本では、もう夜が明けて、曇ったグレー色の空でも
すでに朝で明るくなっています。
東京は、今日も涼しく、今にも雨が降り出しそうな空です。


先日も、雨で肌寒い日でしたが
日本橋で抹茶のカキ氷を食べました。

抹茶カキ氷

















東京は、とても暑いと帰国前に聞いていたので
お食事よりも食べたいと思っていたのが抹茶カキ氷でした。

今では、和風スィーツというものが多く
どこでも必ずあると思っていたカキ氷を探すのは
とても大変だったと聞きました。
私のために探していおいてくれた知り合いに感謝。

大学生の頃、夏にアルバイト先の日本橋にあるデパートで
いつも食べていた懐かしい味です。
偶然にも、私が当時、働いていたデパートからも近くでした。


夕食に飲んだワインは、繊細でエレガントな美味しいロゼワインです。

ロゼワインRubaiyat Rosé
ロゼワイン
山梨県甲州市勝沼
2003
ブドウの品種:甲州、マスカットベリーA
アルコール度数:12.5%
丸藤葡萄酒工業






薄いバラ色で美しいワインです。
フランボワーズ、カシスのほのかな香りで
酸味のバランスが美しく
食前酒だけでなく、和食にも
そして少しスパイスの効いたお料理にも合います。



これから準備をして出かけ、ランチは、大好きなうなぎの予定です。
イタリアでもヴェネツィアまで行って食べることがあるうなぎ。
日本でのうなぎがとても楽しみです。


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今、強い雨が降り出しました。
暑いと聞いて持ってきた夏のサンダルとワンピースは
ずっとスーツケースの中で眠ったままです。

ロゼワインの想い出。

写真は、田園地帯の空をゆっくりと飛んでいる
白サギ(Airone:アイローネ)です。

airone 12luglio 2008




















今日は、ロゼワインの想い出を。


今回、日本で飲んだ、きりりとした冷えた辛口のロゼワイン。
この時は、かつおのたたきと一緒の飲みました。
日本のワイナリーに、ゆっくり訪問したいと思った1本です。


麻屋ロゼ
麻屋カベルネシュールリー
ロゼワイン 辛口
2006
ブドウの品種:Cabernet Sauvignon
アルコール度数:13%
麻屋葡萄酒株式会社(山梨県勝沼町)









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”ロゼワインは、どうですか。”

今日の午後、地元のワイナリーでそう聞かれました。

”ううん・・・。この地域のロゼワインは、イタリア人にも日本人にも
少し難しいから、いいわ。

それよりは、冷たいエルバルーチェのスプマンテを試飲したいです。”

そういうと、突然、12年以上前のロゼワインの想い出が蘇りました。

もう、ずっと想い出したこともなかったその夜が
目の前に浮かび、今とは違うその頃の私が懐かしくなりました。

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オーストラリアのシドニーで雨の夜。

仕事で行った時にいつも宿泊するホテルの坂を下ると
小さな日本食レストランがありました。

1人なので、カウンターに座りいつものメニューを頼み
しばらくすると

目の前に冷えたロゼワインが置かれました。

”頼んでないですよ。”

目の前にいた日本食レストランの女将さんがにっこりすると

”サービスよ。だって、あなた、きっといける口でしょ。(笑)
時々、ふらりと来てここに座ってサーモンのお寿司とシャルドネを頼んで
静かに出ていくから、いつか声をかけてみようと思ったの。”

”ありがとうございます。”と冷たいロゼワインを口にすると

”ビールを飲んでいる姿を見たことがないけれど、お嫌い?”

”同僚と一緒の時とか、日本で友達とビアガーデンに行く時には
飲むけれど。海外で1人でいる時に、バーやレストランで
ギネスビール以外は、人前で決して飲まないことにしています。

外では、知らない間にお客さんがみているかもしれない、
そんな時には手に持っているのが
ワイングラスの方が、ビールジョッキよりいいですから。
それが私の美学(笑)”

母よりも年上であろうと思われたその日本人女性が
まだ20代であった私に
同じ目線で、同じ女性として
話してくれたことが印象的でした。

”明日は?”
”何もない、自由な1日です。”

”じゃあ。今日は、雨で他にお客さんもほとんどいないから
少しのんびりしていってよ。あなたと少しお話したいわ。”

まだ20代で、外国語を使って仕事をして
クールに生きたいと背伸びをしていた頃のことです。

おしぼりと一緒に出されたその時の冷えたロゼワインのグラスが
目の前に浮かびはっきりと想い出されました。

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外は、雷雨です。
今夜、ワイナリーで見本としてもらった
ロゼのネッビオーロを開けてみることにしました。

Riesling

2008年2月

















今週、帰国した日の夜からいつも見ていた景色は
真っ暗で街燈もない田園でした。

朝、暗いうちに出発して
日没後の夕食前に帰宅すると
翌朝、日の出前に自宅を出発していたからです。

そして曇った土曜日の朝
目の前に見えた田園地帯が最初の写真です。


近所の郵便局に行くと
”お帰り。いつ帰って来たの。”と言われ

日本から帰ってきて、まだ数日しか経っていないことに気付きました。

帰りに広場を通ると、八百屋さん、チーズ屋さんのトラックが並び
たくさんの町の人々に出会いました。

”東京の気候は、ここと比べてどうなの。”と聞かれ

”ここよりも暖かい地域だけれど、私の帰った時期には
雪が降っていたの。これは、珍しいことよ。”

1週間前の土曜日は、午後から雪になり
マンションの上からの景色は

どこの屋根も真っ白になった白い東京の景色でした。

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月曜日の夜に到着し、火曜日の朝からいつもの生活が始まり
次第に日本での日々の想い出が、遠くなっていこうとしていました。

木曜日の夜に帰宅前に友達のバールに行くと
すでに、いつものいる町の人々は、夕食で家に帰っていました。

”何にする?。”

”帰ってきてから、まだ一度もワインを飲んでいないから
ピエモンテのワインがいいかな。”

”日本では、どんなワインを飲んだの。”

”少し高かったけれど、ピエモンテのワインも一度、買って
あとは、日本のワインを飲んだの。”

”RIEは、ここでピエモンテワインを飲んで
トスカーナに出かけると、トスカーナのワイン。
オーストリアでオーストリアのワインでしょ。
それは、とてもいいわ。”

グラスに注いでくれたワインは、モンフェラートのドルチェットでした。

”日本のワインの品種は、何が美味しいの。”

目の前で、友達のロミーナが長崎の抹茶カステラを
食べていたこともあり思い出しました。

デジタルカメラを見ると、残っていた画像に
長崎のホテルの日本の地ワインを飲んだ時の
ラベルが残っていました。

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長崎の夜は、北風が強く冷たい夜でした。

グラバー邸の近くにあるホテルから
夕食に思案橋方面に出かけてみようかとも思ったけれど

そのままホテルの中にあるレストランで
ゆっくり過ごすことにしました。

その時の写真が以前の記事の最初の写真です。
グラスの中で淡く、かすかに緑色に近い麦藁色のワインは
長崎から遠い秋田県のワインです。



フランスワインの横に日本の地ワインと
書かれたメニューが並んでいました。

選んだのは、日本のリースリングのグラスワイン。

秋田のリースリング
秋田県横手市大森地区
2006
ブドウの品種:大森産 リースリング(Riesling)
メルシャン

写真は、これ一枚で
詳細が書かれているであろう裏面がないので
正確なアルコール度数がわかりませんが
とてもアルコールの
低いワインであった記憶があります。
おそらく10%未満でしょう。

ボトルには、”さわやかな甘口”と書かれています。
でも決して、デザートワインでなく

ちょうどいい温度に冷やしてあり、
日本のお食事に合う、繊細で優しい味でした。

冷たくされたこのワインは
ほのかに甘く後味がすっきりしています。



北イタリア、オーストリア、ドイツ、フランスのアルザス地方など
北の地方で栽培されているリースリング種。
どこの国のワインも同じ品種であってもそれぞれ違います。

大森地区で栽培されたこのワインは
この地域で栽培されたブドウの品種の味わいを
そのまま表現しています。

訪れたことが一度もない秋田県ですが
このワインを一口飲むと
美しい日本の田園風景と
棚式で作られたブドウ園が目に浮かんできます。

優しい春に咲く淡い花の香りを持つこのワイン。
なぜか、遠くイタリアの田舎の景色も思い出しました。

それは、イタリアの地元のアグリツーリズモで作られた
無農薬のリンゴが入ったバスケットの籠が置かれた
テラスであったり

隣の県にあるオローパの帰りに友達と買ったビエッラの蜂蜜です。

この時のお食事は、やわらかな味の
アンコウのマスタードソースでした。
日本で。あんこうのお料理













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前の記事でコメントをたくさん書いていただいて
本当にありがとうございました。
コメントのお返事は、後でゆっくり書きます。

仕事がない休日なので、これから
車で、ワイン農家に行ってきます。


笛吹川流域地ワイン

私が、いつも日本に帰ると飲みたくなるブドウの品種は、甲州です。

何年か前まで、海沿いのトスカーナの高級ワインを
買って帰っていましたが

日本の実家の小さな食卓で
母の作ったお料理と一緒に飲むワインは
冷やしておいた甲州が、ぴったりなのです。

笛吹川流域地ワイン
笛吹川流域地ワイン
甲府市玉諸地区
2007年
ブドウの品種:甲州
アルコール度数:12%
メルシャン株式会社






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晴れて青空が広がる休日の朝
私は、成田空港から乗り継ぎのフランクフルトに向かって
出発しました。

新潟上空を越え、日本海が見えてきました。
成田離陸後














航空機は、更に北上していきます。
スクリーンのフライトインフォメーションによると
右に、奥尻、函館、余市、札幌という地名が書かれています。

私は、ルートマップから、稚内が見えなくなるまで
時計は、そのまま日本時間にしておこうと思いました。

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今夜、イタリアに戻ってきました。
明日の朝から、いつも通りに出勤です。

この町の友達たちへのお土産は、長崎旅行を思い出して
抹茶カステラにしました。

日本の甲州ワイン

日本に帰国すると、桜の季節でした。
実家の周囲もほんのりとしたピンク色の道が続いていました。

桜




























電車の窓から通過する風景の中にも、そしてイタリア大使館に続く
なだらかな坂道も、桜の木があり、ピンク色の柔らかい空気が
感じられました。

弟夫婦が用意してくれていた筍づくしの優しい味の和食料理に
飲んだワインは、日本で作られたワイン。
ここで、イタリアの偉大なシャルドネの白ワインよりも
こんな日本のワインが、筍の柔らかい味と合いました。
日本のブドウの品種であるのも興味深いです。

甲州ワインフジクレールワイン
2004
ブドウの品種 山梨県産甲州種 100%
表示によるとアルコール度数15%未満
(おそらく13%位だと思います。)
フジッコワイナリー株式会社


オークの甲州樽で醗酵された白ワイン。
すっきりとした辛口です。

そして先日は、桜のアイスクリームを楽しみました。

桜のアイスクリーム








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