北イタリア ピエモンテの田舎で暮らして

ピエモンテ州ノヴァーラ県の稲作地域での暮らし。 バローロ、モンフェラート、ゲンメのワイナリー、ピエモンテ料理ときどき地域猫のぴーちゃん

イタリアの稲作について

今夜も美味しくアスパラガス

稲作農場の一角にたくさん積まれていた種籾。

riso

農場経営者のグイードは、今年、栽培する品種、6種類をいずれもClearfieldから選びました。

クリアフィールド(Clearfield)は、Organismo Geneticamente Modificato (OGM:遺伝子組み換え) ではなく
技術を駆使した非遺伝子組換えの除草剤耐性の品種です。

お米の稲と遺伝学的に近い関係にあるイネ科の雑草の繁殖をコントロールするために
除草剤耐性の品種と imidazolinoni (イミダゾリノン)系除草剤 (Beyond - imazamox)を
組み合わせることになります。


グイードの水田の横のキウィ畑。
5月に入ったので、あと少ししたら、飼育用のカモ、ガチョウ、ホロホロチョウ、そして七面鳥が
キウィ畑、水田の用水路を夕暮れまでこの広大な敷地の中を自由に動き回るようになります。

KIWI


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ノヴァーラ県の稲作地域の地元のレストランで。

レストランによって、使っているノヴァーラ県のサラミを造っている工房が異なっていてそれぞれ、美味しい。
この養豚農家とサラミ工房は、何度か視察で訪れ、その時に農場経営者の人が
一般よりも1%塩分を少なくしてサラミを造っていると話していました。
2000頭の豚を飼育して15種類のサラミを生産しています。

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もちろん、地元の特別なゴルゴンゾーラチーズも。
Il gorgonzola dolce al cucchiaio
cena1 (1)

この季節は、自宅でも毎日アスパラガス料理です。
Asparagi grigliati e fonduta al formaggio
cena3 (1)

海老とへーゼルナッツのリゾット
Risotto con gamberi e nocciole
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今夜もアスパラガス。シンプルにグリルにしても、リゾットにしても美味しいです。
どうか良い週末をお過ごしください。

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カブール運河

まだ今朝の通勤の高速バスの中は、弱く暖房が入っています。
春の日々で、農場によっては、一部、水田に水が入っているところもあります。
通勤中の短い更新です。

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写真は、帰宅後田園を散策中に。
水田の横は、菜の花がいっぱいになり、春風が心地よく飛行機を見ようと空を見上げると
用水路に沿った並木には、黄緑色の若葉が出てきていました。

4 (1)

この地域に初めて引っ越してきた11年前は、水田は、ほぼ同じ時期にどこも水が入っていたように記憶していますが
ここ数年、その風景は変わり、農場によって一区画の水を早めに入れているところもあったり
田起こし、水を入れて鉄のタイヤで耕す荒かき、そして土をさらに細かくする代掻きの時期がそれぞれ異なっています。

以前、何軒が調査で農場の訪問した時に、肥料の時期、除草剤など、マニュアルがあるわけでなく
農場によってまちまちであり、時には、実験的にまったく違った方法を試みたり
農場内の土地によって異なるそれぞれの土壌に合わせて変えていることがわかりました。

そして最近の課題は、アルプスを水源とした川からの用水路をできるだけ節約しながら
環境を最も大切に考えたうえで、効率よくお米を作ることです。

肥料、農薬、水、機械、燃料、電力、そして中には土地を借りて稲作をしているところもあり
稲作にかかるコストは、莫大で、それを少しでも減らしていくために
肥料、農薬の時期、回数を効果的にできるように、肥料の種類、肥料を施す回数、時期が
農場に経営者によって異なるように水を入れる時期を変えているのです。

同じ農場内で約1区画(2ha以上のことが多いです。)だけに水が入っている様子を見ることができ
品種の違いかもしれないですが、おそらく実験的に他の区画と異なった方法で行っているのでしょう。

稲作農場に関わる人の月刊新聞から。
下記の写真は、乾田に直接種まきをした場合の4地域19の実験農場と
BISMARKという名前の除草剤の使用した場合の結果について書かれていました。

稲作新聞から

そしてこの地域の大切な水は、ブログの写真によく登場するアルプスのモンテローザの氷河に
源流があるセージア川からです。
下は、この地域のセージア川の水を管理する灌漑協会の建物の入り口に飾られていた写真で
カブール運河の様子と水田風景。

150年を迎えたカブール運河がの水がもたらした繁栄。

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春になり、稲作、ブドウ畑といろいろと動きが出てくる時期になりました。
これからもできるだけ、これらの分野の農業に接する時間を持ちながら
ブログではスぺースの関係でほんの少しになってしまいますが、その様子を報告できればと思っています。

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いつものねこのコーナーです。
さて、どのようになっているかわかりますでしょうか。
ワイン6本用の小さな箱の中で丸まって眠るぴーちゃんです。

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昨日は、朝、まだ日の出前の時間は、7℃。
帰宅時の17時半、隣町を通過する時に薬局の電光掲示板を見ると24℃でした。

夜中から明け方にかけては、まだ足元の電気ストーブをつけることもあり
写真の眠っているぴーちゃんは、オレンジ色の光に包まれて温かそうです。
きっとぴーちゃんは、夏時間になったことをまだ知らない。

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お米を買いに(Gange Aromatico )

ブログを書いている現在、ピエモンテ北部のゲンメは、2℃まで気温が上がりましたが
明け方前は、氷点下12℃、私の暮らしている稲作地域の町では、少し温かく
現在3℃、やはり明け方4時には、氷点下8℃となっていました。

昨日に引き続き一日中、快晴の予報で、今、窓からは透き通って冷たい空気の中、
素晴らしい青空が広がっている日曜日の午前中です。

昨日の午後は、美しい風景の中、ドライブを兼ねて、お米を買いに行ってきました。
自転車や徒歩で行ける自宅から近くの黒米のある農場でないのは、カルナローリ米だけでなく
いつもと違う品種のお米を買いに行くためでした。
それは、長粒米で香り高い品種Gange Aromatico

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農場に続く道。

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購入したのは、2種類のお米、カルナローリ(Carnaroli)と長粒米で香り高いガンジェ(Gange )
お米の食品分析の研究所のデータでは、加熱時間が次のようになっています。
Gange (長粒米で香りのあるお米。付け合わせやピラフなど)16分
Carnaroli (リゾット向き)17分
*私は、この農場で購入するカルナローリ米は、精米加減を玄米と白米の中間の半加工で
お願いしているので、昨夜は、少し長く18~19分加熱してリゾットにしました。

それぞれの粒(正確には穀果)の特徴、書類のデータから。
Gange  長さ8.24mm 幅2.32mm 長さと幅の比率 3.55   アミロース 24.20%
Carnaroli 長さ7.25mm 幅3.37mm  長さと幅の比率 2.15 アミロース 22.10%
アミロース値は、数値が低いほど粘り気が増すので、
食味の評価では、日本のお米は、アミロース値を低い方が好まれ、20%を切るものもあります。
例えば、もち米は、アミロペクチンのみでアミロースが含まれていない0%と言われています。
以前、イタリアの稲作研究所を訪問した時、日本のもち米にあたる粒をデータで取った時に
2%を切っているということを興味深く研究員が話していました。
この数値も含めて、粒の様々な分析データからお米の世界の食文化、料理法も推測できると話していました。

イタリアでも日本の品種に近く、粒が丸くて小さく低いアミロース値の品種も存在します。
それは、イタリア国内で流通だけでなく、輸出されている品種にも多いです。
一方、イタリアのリゾット用のお米では、アミロース値が高いものが求められます。

日本米でイタリア料理のリゾットを作る場合、それぞれの品種の持つアミロース数値の違うので、
加熱時間を少なくして芯が残るようにすれば、イタリアと同じようになるかというとそうではないのです。

それぞれの食文化、お料理に応じて品種が違うので、ノヴァーラ県の稲作地域でとても農業や食に
関心が高いイタリア人の友人たちは、
お料理に応じて、リゾット用で数種類、香り高い長粒米や日本の品種に近く
粒が丸くて小さくアミロース値がカルナローリ米よりも低いものなどもストックしています。

それは、キッチンに、パスタソースに応じてスパゲッティやペンネ、リガトーニなど様々な形の
パスタを用意しているのと同じでしょうか。

バローロのワイナリ―の友達、シルヴィアが好きな香り高いGange Aromatico
同じピエモンテでもワイン産地では、手に入ることができない品種として購入を頼まれることがあります。
シルヴィアがこの品種を初めて知ったのは、ノヴァーラ県の稲作農場を経営する友達ヴィクトリオを通じてでした。

シルヴィアに買ったつもりでしたが、私もこのお米を使ってみようと思っています。
この香り高い品種の特徴を活かして、リゾットでなく炊飯器かお鍋で炊き上げて
アミロース値から炊飯器を使っても日本のお米のようにならずパラパラとすることでしょう。
それにイタリアンパセリを添えて、お魚かお肉のグリルの付け合わせととして
良質なオリーブオイルや塩を少しかけてみてもいいかもしれません。

いつか、ミラノの素敵なモダンなカフェのランチで選んだメカジキのグリルに添えられていた
パキスタンなどでよく栽培されている長粒米Basmati(バスマティ)のように。
そしてノヴァーラの品種エルバルーチェの白ワインの香りが合うことでしょう。

お米の農場の販売所でゲンメの養蜂農家のオーガニックのハチミツも購入しました。
なぜなら、これは、蕎麦の花から採れたハチミツで、ゲンメの養蜂農家が
このノヴァーラの稲作農場が栽培している蕎麦の花を利用しているからです。

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昔、日本に緊急に輸入されたタイ米が不人気でせっかくの大切なお米を無駄にしていた時代を思い出しました。
せっかく緊急輸入に協力してもらった大切な食糧を大変申し訳ない扱い方をしてしまったと、
稲作地域で暮らすようになってからいつも思っていました。
イタリアの稲作農家の友達の中でも評価か高い香りある長粒米。
同じく長粒米であったタイ米は、
お料理によっては、とても美味しく仕上がるので、世界、同じアジア圏のお米を知るいい機会だったかもしれません。
1993年、輸入されたタイの大切な食糧であるお米が不人気で投棄してしまったりした一方で
タイ国内でお米の価格を高騰させてしまったこと、
それによってタイ国内の貧困の方々に行き渡らなかったことを
改めて思い出し考えていました。
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稲作の収穫風景

まだ明るい青空の広がる日曜日の午後17時過ぎ。
田園から、大型コンバインのモーター音が聞こえてきています。

現在では、ほとんどの農場が収穫が終わった後に稲わらを焼くことがないのですが、
稲作農場を経営する友人のヴィクトリオによると
湿地帯の水田地域の一部で、許可された地域があり(乾田でなく湿田、寒い地域なので)
その地域の約30%弱の農場がまだ昔のように燃やしているかもしれないと話していました。

ヴィクトリオによると
冷涼な湿地帯であり、菌類による稲の病気の影響を少なくすることや他の植物相の侵入を防ぎ
作業がしやすくなること、灰によって一時的に土壌の栄養分を得ることができますが
これは、不利益なことも多く、流水、雨水、風によって土壌の栄養分が
浸食されやすくなっていくと話していました。

ヴィクトリオの水田は、ピエモンテ州の自然保護地区の野鳥が多く生息する自然の沼が広がる湿地帯にあり
大気汚染などの環境を考えて、また野鳥が餌を求めて田園を歩くので
稲わらを土の中にそのまま細かく鋤きこむようにしています。

ヴィクトリオの水田も冬は、湿田で冷涼であることに変わりないのですが、
野鳥のいる自然環境の方が大切だと思っているのです。
(ヴィクトリオは、野鳥のカメラマンでもあり、その写真は、博物館などで使用されています。)

今では、少なくなり見かけることが数年前に比べると少なくなってきた収穫後の風景の写真です。
(2015年9月下旬 ノヴァーラ県)
この地域は、周囲が見渡す限り水田が続き、農場などの建物が点在するだけの地域です。

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果てしなく田園が続き、農道を時おり、大型コンバインとすれ違うのは、私の小型車でも難しく
遠く前方にコンバインを見かけると、すれ違うために
待機する区画をみつけ(用水路に落ちそうで怖いですが・・・。)
コンバインが通り過ぎるまで田園を眺めていました。

ここから近くの友人グイードの農場へ。

20150928_154253


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収穫風景を動画にしました。
最初は、大型コンバインを後部から、その後、急いで車で前方に移動して正面から撮影しました。
背後は、友人グイードの農場です。




お米は、あと少しで収穫が終わります。

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秋が深まり、ピエモンテの美味しい季節がやってきました。
そしてピエモンテ州ランゲ・ロエロ地方、モンフェラート地方では、白トリュフの季節です。
(モンフェラートのレストランで。)

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たまには、私。
(撮影は、ピエモンテにいらしたお客様)
私は、モンフェラート地方のパスタ、アニョロッティ(Agnolotti alla Monferrina)
白トリュフでなく、チーズを削ってもらっています。

レストランで

次回は、秋のピエモンテのお料理を紹介します。
日本は、連休ですね。どうか楽しい秋の休日をお過ごしください。

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稲作研究所にて

すっかり更新が遅れてしまい申し訳ありません。
ワインについて書く予定でしたが、いろいろと稲作関係で伝えたいことがあり
今回もイタリアのお米に関する内容になります。

明日から町の夏祭りが始まります。
ここ数日、準備をしているルイージたちの声が夜遅くまで教会裏から聞こえてきていました。
お祭りのイルミネーションが飾られ、今週からライトアップしています。

私がブログを始めたのがトリノオリンピックの前の年の2005年の夏でした。
そして2005年の夏祭りでヴィクトリオをはじめ、町の友達たちと知り合いました。
ここに来てから10回目の夏祭りなのですが

お祭りに今年は、参加できず、私は、今、東京 羽田行きのANA便を待つ
ミュンヘンのラウンジでこのブログを更新しています。

イタリアでの仕事でミラノ万博に伴う訪日旅行プロモーション関係の仕事で急遽、日本出張になりました。
イタリアに戻る日は、すでに稲作の収穫も始まり、ヴィクトリオたちが最も忙しいシーズンです。

私は、どうしても日本に行く前に訪れたかったところがありました。
それは、収穫前の稲作研究所の水田です。様々な品種ごとの色彩が美しく
これを見て、私は、もっとたくさんの稲作について知りたいと強く思った瞬間でもありました。

稲作研究所

そしてオランダ人のローマン先生に出会う。

roumen


連日、様々な国の研究者との会議があり、ドイツ、フィリピン、タイ、ミャンマー、台湾、ベルギー、イタリア、
オランダ、フランスと常に移動しているからメールで様々な稲作について知りたいことなど書いてほしいと
メールアドレスを交換する。

”日本か・・・残念なことに、多くの日本人と知り合う機会もあったが、欧州は、日本に比べると
お米の生産量が少ないからか、まったく関心を持ってもらうこともできず、相手にされないことを
何度か経験したんだ。本当に残念だ。
欧州、アジアの他の地域、それぞれにまったく違いがあり、どちらが上のレベルなのかと比較しているだけでなく
土壌、品種、食文化、研究内容、機械、すべてにおいて国によって違うことをもっとわかってもらえれば・・・”

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猛暑だった2015年。お米の収穫は、冷夏だった2014年と比較にならないほどいいと思われていました。

8月15日、強い雷雨があり急に気温が下がりましたが、それだけではなかったのです。
広大な田園に大きなラインを描くように一部、雹が襲いました。
車で田園を走っていると、水田に数人の姿があり、何か視察をしているかのような光景に出会いました。

後に、それが保険会社の雹の被害の査定だと知りました。
車を停めて、近くの水田の稲を見てみると、この稲穂は、14粒だけです。
雹がすべて傷つけ落としてしまいました。この14粒のうち、すべてが健康なお米とは限らないです。
(稲穂1本当たり、品種によって異なり90〜160粒。例えば、リゾットに美味しいバルド米は、120粒)

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ミラノ万博のミャンマーなどのお米のパヴィリオンの前に、イタリアの稲作地域の昔の写真があります。
私は、万博でこのお米のサイロの写真に出会い、近所の風景であることに気が付きました。

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そして昨日の写真。木も同じ位置にあります。

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もうそろそろ搭乗口に向かわなければなりません。
最後にいつものねこのコーナー。
帰国前に中庭でねこたちとしばらく一緒の時間を過ごしました。

ねこ



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お米のパヴィリオンで。

週末は、激しい雷雨があり、気温が下がりました。
朝は12℃、日中でも26℃前後の予報で、暑かった夏の日々が終わりました。

写真は、日曜日の19時過ぎ。カブール運河のすぐ横の土手でくつろぐヌートリア。

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今朝は、雷雨の後で空が透き通るように美しく、日の出前にモンテローザの真っ白な山頂が桃色に輝き
マッターホルンの尖った頂がくっきりと見えていました。
15日を過ぎて次第に秋になっていきます。

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先日、訪問したミラノ万博で帰宅前に最後立ち寄った
バングラデシュ、カンボジア、ミャンマー、ラオスのパヴィリオン。
前回のブログに書いたように、パヴィリオン内は、民芸品店のようなお土産屋さんなのですが
パヴィリオンの外に情報パネルが英語とイタリア語であります。

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こちらは、来場者にわかりやすく簡単に書かれたものですが、お米を栽培するにあたっての使用する水の量が
かなり多いことが書かれています。
1圓里米を生産するのに使用される水の量は3,000から5,000リットル。
つまり1トンのお米の場合(50堝りの袋が20個)、オリンピックで使用するプール(1つ、または2つ)が使用する
水に匹敵します。

*昨年、稲作研究所では、万博前に行われたIntenational Rice Research Conference(稲の研究に関する国際会議)で、トリノ大学、ミラノ大学、ピアチェンツァ大学の協力のもとにイタリア稲作研究所が
実験してきた内容について 収穫、環境への影響を考えて温帯性のお米(ジャポニカ米)の
3種類の違った栽培法を発表しているのですが、これは使用する水の量を変えての栽培法でした。

パヴィリオンの中に入ってみると、天井の高さの位置にあった水田風景のパネルがありました。
私は、やっとこの風景に出会えという気持ちでいっぱいになりました。

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何百年も前から栽培されてきた伝統的な品種 Basmati(香りのある長粒米 バースマティー)にも
ハイブリッド品種など多数存在するのですが、その香り高いお米と野菜やお肉を煮込んだお料理と
食べることが多いのでしょうか。

パヴィリオンの軽食コーナーで

20150813_150307


そしてラオスのパヴィリオンで、フィリピンのお米に関する農業国際研究機関 IRRI (International Rice Research Institute)出版の本を手に入れました。
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ラオスについてだけですが、黒米について、そして栽培されている品種について詳細なデータがあります。
ただデータは、参考文献など古いかもしれません。長粒米以外の品種の栽培についても知りたいので
サイトなどを利用して
IRRI(International Rice Research Institute)のサイト 常に新しい情報を見ていきたいです。

稲作の分野は、いつまでも同じ状態でなく常に動いていて、この2,3年でもいろいろな状況が変わっていったのを
このノヴァーラ県で遭遇しました。

時々、日本に帰国時に受け取ることがある日本語で書かれたイタリアの稲作事情の論文などを見ると
2011、時には2008年の資料、視察時のことなどを基盤にイタリアの稲作について
論じられているものが多いのですが、時は、常に動いていて
2014,2015だけでも技術面、品種、市場の動向など大きく変わってきています。

稲作農業経営者の友人の知人の中にはこのアジアに目を向けて、
技術、設備投資してビジネスを展開している人もいて、例えば大型機械のお米の乾燥機などの施設です。
膨大は電力を使うのに、この地域でどのようにしてするのか、
それは、ピエモンテの農場の多くが取り入れているような再生可能エネルギーで太陽光パネルなどです。

*対ミャンマーに関しては、いろいろと変化が大きいです。
2010年まで軍事政権となったミャンマーで、民主化運動のリーダー、スー・チー氏が拘束され
ミャンマーに対するEUの経済制裁の期間は、欧州へのお米の輸入は、ゼロでした。
その後、2011年3月にはテイン・セイン氏を大統領とする新政府となってから民主化に進み
EUは、経済制裁を解除し、ミャンマーからEUに輸入されるようになっていました。

そして今回ミャンマーは、大洪水の被害により経済の先行きに不安、
食料の確保が困難でお米の価格が高騰することを抑えるために
政府は、2015年8月3日から2015年9月15日までの期間、EUへのお米の輸出をストップしています。

万博の話題が続いてしまいました。
次回は、バローロのワイナリー Borgogno Francescoのアルコール度数が高く仕上がってしまった
バローロ2011(Barolo Brunate)の試飲結果と入荷について
そして、お米が続きますが、バローロのワイナリーのシルヴィアさんが大好きなのノヴァーラのお米の品種について
いつものねこのコーナー (予定です。)


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ミラノ万博で黒米

2日間のミラノ万博では、ミラノのオフィスを10時に出てから、日本館の会場には11時半頃に到着。
2日間とも午後3時頃まで日本館で過ごし(2時間待ちで館内見学50分なので)
初日は、そのまま帰宅。

最終日の2日目は、どうしても訪れてみたかったことだけに絞って、
17:30のトリノ行きの高速バスに間に合うよう16:30には、会場を出ました。

農業トラクターやイタリアワインのパヴィリオンもあり、魅力でしたが
時間も限られているので今回は、別の目的に絞りました。

農業トラクターの企業のパヴィリオンの外観。
expo2


たくさんの観光客が訪れ、誰もが楽しめるようにスペクタクルの要素が多く
映像を見てそのまま立ち止まらず、次々に進んでしまい、少しでも多く次のパヴィリオンに行くことが
目的になってしまい、それで十分なのですが
それぞれ研究していてことだけに絞って、立ち止まると違った素敵なものが見えてきます。

2日間もありながら、私は、仕事で視察とご挨拶で訪問した日本館以外に
プライベートな帰宅までの時間は、2か所のパヴィリオンと目的だった食事を楽しんだだけで
ほとんどどこも見ていないかもしれません。

それでもとても得るものがあったと確信できたのは、目的だったアジアの稲作、品種について
IRRI(フィリピンにあるInternational Rice Research Institute 国際稲作研究所)の英語の本を
手に入れるができたことでしょうか。

ビジネスの場でもある万博では、イタリアの有名な食品メーカーの展示パヴィリオンもあります。
日本館近くにイタリアの有名メーカーのの宣伝的なパヴィリオンであり
並ぶこともなく、訪問する人が少ないのですが、それぞれの企業の生産の様子を知ることができます。
私は、ノヴァーラのゴルゴンゾーラで少し立ち止まりましたが、時間的制約もあり
まっすぐ目的地である稲作協会の小さな展示スペースに向かいました。

もし専門的に研究が目的であれば、万博会場内のパヴィリオンの小さなスペースと
生産地の現場とはあまりにも大きく違い、おすすめはできないですが、
何もその分野について知らない方がきっかけとして何かを得るにはとてもいいことかもしれません。

稲作協会の小さなスペースで私の暮らすノヴァーラの商工会議所の紹介のビデオがありました。
最初、ノヴァーラの都市の様子、後半の田舎が私が暮らす地域、
ノヴァーラの名産である
ゴルゴンゾーラチーズ、お米の紹介になっています。もしよかったらご覧ください。



そして稲作研究所の紹介ビデオです。
今までブログの写真に出てきた場面も多いです。


ここでもう14時半を過ぎてしまいました。
日本館、そしてこのイタリアの食品メーカーの企業のパヴィリオンは、EXPOの地下鉄駅からも遠く
ここからは、駅に向かいながら目的である場所に進むことになります。

初日の日本館レストランでの黒毛和牛のすき焼き弁当の次に目的だったランチがあります。
それは、地元の黒米が使われたメニュー。
メニューには、お米の有名な販売メーカーが記載されていました。
よく考えてみると近所の農家の人が販売先にしている大きなメーカーのひとつです。

黒米(品種 Venere)と海老、モッツァレラチーズ、バジル、黒オリーブ、
そしてロゼのスプンテも注文。

Riso Venere con gamberi ,mozzarelline,basilico e olive nere
2 (2)

遅いランチ後、時計を見ながら駅に向かいます。

目的はひとつ。私はアジアのお米が見たかったのです。RISO(お米)と書かれた区域は
バングラデシュ、カンボジア、ミャンマーといった国々のとても小さなパヴィリオンで
どこも中は、民芸品店のようで、まるでアジアの国を旅行して観光後に訪問しなければならなかったお土産屋さんを
思い出させるような感じで、やはり万博では何も得ることがないか・・・と
地下鉄に乗るまでの時間を費やそうというなげやりの気持ちでいましたが

視点を変えてみようと急に思い、心の中で何か立ち上がっていきました。

私は、稲作では欧州でトップであるという北イタリアの稲作地域で暮らし、
多くの日本人の方に稲作は日本が一番だといわれたことも何度もありながら、
現実を直視するとメコン河を流域としたアジアの稲作は、どうしても関心の対象であり
欧州が注目して、稲作農家の友人の知人もミャンマーに大型機械の技術を導入したりと
訪れることが多く、これはどうしても見なければならないとずっと思っていました。

この万博で少しでもその文化を見れれば、大成功であり、いつの日かフィリピンの稲作研究所など
訪れることができれば、きっと嬉しい。でも今は、実現できないから・・・
そんな思いでお土産店(パヴィリオン)に入っていきました。

あっ。今、目の前にミャンマーのお米が。

ミャンマーのお米

ずっと見たかった。その食文化も作っている品種の数々
EUとの輸入で問題の焦点になっているLungoB(長粒米)以外にも生産されている
LungoA,Tondoなどの区分の品種について、それは、輸出の対象なのであるかどうか
それとも人々の暮らしで別の調理法で食文化にあるのかどうか、
でもいつの日かEUは、イタリアのカルナローリ米と同じ区分であるアジア産のLungoAも
輸入しなければならないかもしれない。

パヴィリオンのスタッフは専門的なことがわからないかもしれない。
そういう思いで熱心に見ているとふいに声をかけられました。

長くなってしまいました。万博会場でのアジア稲作の続きは、次回のブログで

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いつももねこのコーナーです。

夕方過ぎの20時過ぎ、いつまでも日が長いと思っていましたが
8月中旬に入って次第に暗くなる時間が早くなってきています。

8月15日の今日は、肌寒く長袖のカーディガンを着ています。
ミラノ万博から帰ってきた日は、おそらく暑い夏の日の最後だったかもしれません。

暑かった中、たくさん歩いた万博から帰宅後、ぴーちゃんが待っていました。
”暑かったね。“と日本のうちわで扇いであげると、気持ち良さそうに
目を開けたまま、眠っちゃったみたいに動かないぴーちゃん。

夕涼みのぴーちゃん


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イタリアで栽培されているお米の面積(2015年7月の統計から)

気温が高く田園をサイクリングして、水田を見て散策していた日曜日。
その後、夜から朝にかけて激しい雷雨で気温が下がりました。
月曜日の今朝6時過ぎは15℃、強い雨で厚い雲に覆われたグレーの空にオレンジ色の強い閃光と
雷鳴が轟く中、車で高速道路の入り口に向かいました。

8月16日まで休暇を取っている人が多く、ミラノ行きの始発バスは私ひとりを乗せて出発。
私は、8月末から出張もあり、それまでいつも通り出勤です。
更新が遅れてしまいましたが、8月の稲作地域の様子の短い更新です。

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日曜日、近所の水田をサイクリング。
見渡しても誰もいない広い田園で、私の自転車のペダルを踏む音を聞いて、すぐそばから
大きな白サギが驚いたように鳴いて、飛び立っていきました。

風で揺れる草木の音、空に響くサギの鳴き声、飛び立つ鴨の音、虫の音
遠く上空から聞こえてくるマルペンサ空港に向かう飛行機の音だけの世界です。

1

水田の一区画は、小さくても2haよりも大きいので、お米の品種によって色彩が変わるのがわかりにくいですが
自転車で走って遠くを見渡すと水田の色彩が緑、黄緑色と 微妙な グラデーションを持ち美しいです。

猛暑が続いた今年の夏の田園は、冷夏だった昨年2014年と大きく異なります。
実際にどのくらい違うか、お米の開花時期のデータを見てみようと思います。

近所の農家で栽培された品種の中で、昨年も栽培した品種は、
クリアフィールド(Clearfield)だけなのですがそれで比較してみます。
(農場経営者は、どの品種が多く取引されるかを推測して、毎年、異なる品種を栽培するので
近所の農家で、今回、昨年と一致したのが下記の2品種だけでした。)

*クリアフィールド(Clearfield)についての説明は、2014年9月11日にブログにあります。

2015年の開花日は、9月に正式に稲作協会の視察で発表されるので、日時まで記載していないです。
開花時期
CL71(お米のカテゴリー lungo B)  
2012年 8月4日  2014年8月12日 2015年は、7月下旬 開花

CL26(お米のカテゴリー lungo B)  
2012年 7月28日 2014年8月9日  2015年は、7月下旬 開花
                       
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下記の表は、2015年7月2日に正式に発表されたお米のカテゴリーごとの栽培面積の比較です。
(小さくてわかりにくいので、画像をクリックすると少し大きくなるようにしました。)

2015年は、昨年と比べると全体の栽培面積が増えています。
カテゴリー別に見てみると、主にインディカ米であるlungo Bに区分されるものの栽培面積が減少しています。

これは、PMA( paesi meno avanzati:国連で開発途上国の中で、特に開発が遅れているとされている国
カンボジア、バングラデシュ、ラオス、マダガスカル、ミャンマーなど)から輸入されるお米の価格が安く
(関税ゼロで欧州に輸入されてくるため)、その輸入量も増えていることから
市場で取引される価格も低くなることを恐れて農場経営者は、lungo Aなど別の区分で
海外に輸出できる品種を選んで栽培したことが原因です。

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下記は、イタリアに輸入されているお米の国別のグラフです。
これは、脱穀され籾殻を取り去った段階のお米を基準にしたデータで単位はトン(tonnellata)になります。

(こちらも画像をクリックすると少し大きくなります。)

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左からインド、パキスタン、カンボジア、タイ、ミャンマー、バングラデシュ、アルゼンチン、ウルグアイ、その他

(イタリアから輸出されるEU以外の国は、トルコ、スイス、レバノン,USA,ヨルダン、シリアという順になります。)
2015年7月発表

栽培されるお米の品種についてですが、これは、2015年の統計であり
2016年は、同じ傾向かもしれないし、まったく変わっていくかもしれないのです。
決して市場の動きは、同じではなく、常に最新の取引価格を見なければいけないと実感しています。

農場経営者も同じものを来年、栽培するわけでなく市場や流行などを見極めるのです。
以前、高級米のバラッジャ米が欲しいと問い合わせがあったのですが
*Riso di Baraggia Biellese e Vercellese (ビエッラ県とヴェルチェッリ県のバラッジャ地域のお米)
バラッジャ米と日本語で訳されていますが、カルナローリ米のように品種名でなく地域の名前になります。
品種は、Arborio, Baldo, S. Andreaをはじめ Balilla, Carnaroli, Loto,Gladio と様々です。

バラッジャ地域のお米は、2007年にDenominazione di Origine Protetta (DOP)に認定され
欧州連合(EU)が規定する法律で、食品の原産地名の認定、保護されている、このお米が
市場で高く取引された月があり、それをどこかでご存じだった方なのかもしれません。
今年の先月、その前の月は、他の地域のカルナローリ米の需要が多く、市場で取引価格は、それを超えています。

だから来年は、カルナローリ米を多く栽培すればいいのかというと、きっとそうではないでしょう。
イタリア産のlungoBの区分の需要が増えるかもしれないし、もしくは日本のお米のようにtondoの区分なのか
クリアフィールド(Clearfield)の品種か、伝統的なイタリアの昔からの品種なのか、
他の欧州の地域のそれぞれの食文化に合わせた品種なのか・・・
これは専門家でもとても難しく稲作研究所のロマーノ先生は、
毎年、多くの農場経営者から、相談を受けているのです。

本日、facebookページには、以前に何度かブログでも紹介している私の町の黒米2種類について書きました。

イタリア稲作協会のレシピの写真から 黒米を使ったメニューの一例
RISOTTO VENERE CON SCAMPI E ASPARAGI
黒米

Ente Nazionale Risi
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いつものねこのコーナーです。

この日は、仲良く一緒にいます。楽しく夏の日々を過ごしてね。

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田園をサイクリング。

写真は、高速バスの停留所に向かう途中に通過するカブール運河。
通勤中の短い更新です。

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夏の夕方に近所の田園をサイクリング。
この時の気温は34℃。暑い日々が続いています。

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この周辺は、トンボが多く、水田と用水路周辺、
そして無数のトンボがトウモロコシの穂先にとまっています。

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周囲に人の姿がなく(きっと暑すぎるので)、約2kmの道を進んでも誰にも会うことがありませんでした。
最後の農家を通り過ぎると、5km先まで人が住むことなく田園が広がるだけです。

風でトウモロコシの葉が揺れる音、水の流れ、自転車をこぐ音だけが続き
遠くモーターの音が聞こえてきました。ここから1.5km先には、
以前、紹介したカブール運河から続く用水路の水力発電があります。

今回は、動画で。


この小さな水力発電所から、自然保護地域にある町の友人のヴィクトリオの農場が見えます。
ヴィクトリオが、栽培している品種の一部は、英国に輸出されていると話していたことがありました。
"ケロッグになるんだ。シリアルを朝食で多く食べる国もあるからね。"

先月6月にKellogg Italia社が、環境を重視した農業で生産され、ヨーロッパ原産の
高品質な原材料を使用し、ヨーロッパの消費者に安心して朝食を提供できるように
イタリア稲作協会と協力して新しいプロジェクト il progetto europeo “Origins”を
開始することが発表されました。

書類を見てみると、"生物多様性を保護すること"という項目もあります。
この地方の20の農業経営者が、このプロジェクトに参加。
より高品質で環境を重視した生産のために講習も開始されます。

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いつものねこのコーナーです。

1日前からねこの虎雄の姿がなく、
ぴーちゃんに"とらちゃん来ないね。どうしたのかな。大丈夫かな。"と話しかけて
うちわで扇いであげていました。(ぴーちゃんも暑さでまいっています。)

夜19時半頃、ぴーちゃんが市役所の車が入っているガレージの近くにぴったりといて動かないから
近くにいってみると、鉄の扉を小さく叩く音が聞こえてきました。虎雄が閉じ込められていたのです。

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慌てて町の友達のヴィクトリオを経由して何人か市役所のガレージの鍵を持っている人を探し
開けてもらうと、すぐに小さな虎雄が飛び出してきました。

救出された虎雄
tora

すっかり元気になり、明け方前もぴーちゃんのごはんのお皿まで奪って食べていました。

ぴーちゃんの呼ぶ声がしてドアを開けると、そこには
困り果てた顔で私を見つめているぴーちゃんとぴーちゃんのお皿の食事まで食べている虎雄。

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プーリアのオリーブオイルでカフェランチ

暑い夏の日々が続いています。
今晩は、お米とお野菜のサラダにたっぷりオリーブオイルをかけてレモンを絞った食事にするため
午後は、お米の農家に立ち寄ってから帰宅します。

夏の朝の短い更新です。
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バローロのワイナリーの友達シルヴィアが
今度来るときに、どうかノヴァーラのお米を持ってきてと頼むので
どんな品種が欲しいのか、聞いてみると

"アルティリオがあれば、ガンジェでも。"

いつも買いにいくノヴァーラ県の農家のお米
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私は、てっきり、リゾット用の品種カルナローリのようなものが欲しいのかと思っていました。
欲しいと言っていたお米は、新しい品種のお米で、これは、シルヴィアと共通の友達である
稲作農家のヴィクトリオを通じて知ったのでしょう。

ArtiglioもGangeも 品種バースマティーのように長粒米でlungoBに区分されるお米です。
香り高いお米の品種であるということがわかっても、
自分自身で実際にその違いを知る必要を感じました。

その時、多くの品種の違いを知るためにワインを試飲するように
様々なお米の品種をそれぞれ適したお料理方法で、実際にお米を食べてみようと思いました。

お米の品種の市場が求めるものが毎年変っていき、今年は、Gangeなど人気の品種らしく
友達の農家の販売所では、2月で完売でした。
すぐに買うことができないためどうか11月末まで待って欲しいとシルヴィアに電話しました。

その翌日に、ミラノのカフェで友達のジュゼッペとランチの約束をしていました。

ジュゼッペのプーリアの実家から有機のオリーブオイルを輸入していて
前回の5月帰国時に販売された株式会社CUISUNE KINGDOM発行の月刊誌「料理王国」の
オリーブオイル特集のぺージで、ジュゼッペの家族のオリーブオイルを紹介してもらったので
その雑誌を届けてあげようと思ったのです。

ギャラリーのカフェでランチ。
ランチメニューに、バースマティーのお米とメガジキのグリルというのがあり選んでみました。

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ジュゼッペの家族のアグリツーリズモのオリーブオイルをたっぷりかけて。

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実は、料理王国に掲載した写真は、雑誌が販売される1ヶ月前の4月に
ここで、ジュゼッペが撮影してくれました。その時の写真です。

G

5月に発売された料理王国6月号のぺージ。(現在、最新号は8月号です。)

*見開きのぺージでイタリア全土の地図が切れてしまっています。
ピエモンテ、リグーリアしか地図で見えないですが、こちらは南イタリア プーリアのオリーブオイルです。
私が輸入している北イタリアの2種類と一緒に同じぺージに掲載してもらったのです。

1008

*このオリーブオイルは、春に在庫切れでしたが紹介されたので
5月にたくさん入荷し、再び販売を開始しています。


今日も美味しく食事をとって健康に過ごしていきたいです。
どうか良い1日をお過ごし下さい。

2年前(2013年7月9日にぴーちゃんと病院へというタイトルでブログを書いたことがありました。
ねこが病気で何も食べなく水さえも飲まなくなった暑かった夏の日を思い出します。
ねこが必死に生きようと水をたくさん飲み始め、食べることができるようになって
再び生きる力になっていったのを実感してから、ねこたちが美味しく食べている姿を見ると安心です。


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農業地域の子供たちの遊び。

バローロのワイナリーの友達 シルヴィアの娘さんたち2人が
まだ自転車にも乗れないくらいとても幼かった頃、
ワイナリーの入り口にトラクターの乗用のおもちゃが2台置かれ
白トリュフ犬のいるお庭で、ミニトラクターに乗って走り回っていました。

自分のお父さんが乗っているトラクターに憧れを持っていたのでしょう。

今日は、以前の農業見本市のブログの続きで、会場内の子供たちのコーナーです。
子供たちと一緒にお父さんたちも夢中で見ていたのが、トラクターのミニチュアのおもちゃでした。

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隣で、子供が興奮した声で
”あっ。ソーラーがある。パパ。買って・・・。干し草も!!”と声がしてきました。

太陽光パネルが欲しいのか・・・でもこれだけでどうするんだろうと思って
おもちゃのコーナ―を見たら、農場のハウスまであり、そこにはめ込むようです。

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農業見本市で子供と一緒の家族が楽しそうにランチをしていたのは、こちらの豚肉のグリル。
1枚がとても大きなサイズで、大人3人くらいで切り分けてちょうどいいようなサイズです。
以前も町で行われた中世のお祭りで同じような風景がありました。
この地域では、特別な行事では、大きな豚肉などの塊をグリルして楽しむことが多いです。
ノヴァーラ風のサラミやハムがあるように、養豚農家も数多くあり、豚肉がとても美味しい地域です。

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たった8秒ですが、その場の雰囲気が感じられるように動画にしました。



トラクターの背後は、テーブル席、ここに座ってのんびりと春の田園でピクニックのように楽しんでいました。

田園 (2)

この時期に見本市などあるのは、あと少しすると農業地域では忙しい春がやってくるので
その直前に、見本市で視察して来年のことを計画するには、ちょうどいい時期です。

またドイツ製の石灰窒素の肥料の会社も出展していて、通常より高額な肥料であり、取引が
比較的安い8月の時期の2016年のための予約をしている農場経営者の姿もありました。
8月は、収穫前で農場にとっても支払が大変な時期で、この時期に
この高額な肥料の市場の取引額が少し下がると聞きました。

少しの金額の差のように感じられても、それが130ヘクタール以上となると
とても大きな金額になっていきます。

肥料の販売所で予約をして購入する農場が多いですが
私の知り合いの農場経営者は、それぞれドイツ、ブラジルなどから、
自分の土壌に最もあった肥料を輸入しています。

大きなトラクターを操作し、コンピュータで分析して、毎年、個人的に
肥料の種類、施す時期などを変化させて、実験を重ねながら、よリ良い方法を常に模索する。
そんな姿を見て、農場の子供たちは、大型トラクターに憧れを持っていくように感じられます。

次回は、欧州産の日本米について。

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農業の見本市会場の様子。

日曜日に、この地方の農業機械を中心とした見本市(Fiera in campo 2015)に行ってきました。
様々な写真があり、何度かに分けて紹介します。
今日のブログは、農業機械ばかりです。

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見本市会場で参加したシンポジウムで稲作研究所の先生が
稲作は、アジアから約500年以上前にイタリアにやってきたと話していました。
私の暮らす町では、1400年代後半に、貴族の領主によって
稲作が行われ、その記録が残っています。

前回のブログの風景と合わせて、その頃、ちょうどノヴァーラ県北部のゲンメの旧市街では、
アントネッロの祖先が今と同じ建物の中でワインを造っていた時代というとわかりやすいかもしれません。

機械化以前のピエモンテ州稲作地域の様子
1900年代前半 

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1950年代のトラクター

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そして現代。

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会場でひときわ大きく目立つのは、やはりコンバインです。
稲の収穫、籾の脱穀、そしてわらの裁断などの処理の過程をすべて行うもので
これによって、少ない人数で(近所の農家では、130へクタール以上も1~2人)収穫できるのです。

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もう一台は、大きく写真に入らなかったので、動画で。
最初に、ハロー(代掻き。田に水を入れて土を砕いてかきならす作業)のための作業機が写って
その背後にコンバインです。



最初に稲作の重要な過程である プラウ(最初に土壌を深く耕す。イタリア語では Aratro)、
ハロー(イタリア語では、Erpicamento)の作業機
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そして、今まで、ブログの稲作についての項目で、
トラクターのGPS機能を使ってデータが管理されることについて書いてきました。

収穫量を位置ごとに精密に把握するデーターが記録されるようになっていて
コンピューターを使ってそれを肥料などで使用する他のトラクターにデーターを入れて
すべてコンピュータで管理されるということが、ブログでの文章よりも
このビデオがわかりやすかったので、見本市会場で記録しました。



明日は、会場でのランチの様子です!

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クリアフィールド(Clearfield)

今日は、往復の通勤のバスの中で
世界最大のドイツの総合化学メーカーBASF社の書類を読んでいました。

品種の視察、BASF社、農場経営のヴィクトリオの話に関連して
クリアフィールドについて、帰宅後、自宅からブログの更新です。

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農場の帰り道に、田園に響く水の音で思わず、停車しました。
写真は、水力発電で使用している用水路で水量がとても多いです。

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クリアフィールド(Clearfield)は、遺伝子組み換えをすることなく、除草剤耐性となっている品種です。
稲作研究所では、遺伝子組み換えで汚染された品種がイタリアに入ってこないように
遺伝子の分析の業務がとても大きな比重を占めていると説明を受けました。

クリアフィールドの品種は、
Organismo Geneticamente Modificato (OGM:遺伝子組み換え) ではなく
技術を駆使した非遺伝子組換えの除草剤耐性の品種です。

お米の稲と遺伝学的に近い関係にあるイネ科の雑草の繁殖をコントロールするために
除草剤耐性の品種と imidazolinoni (イミダゾリノン)系除草剤 (Beyond - imazamox)と
組み合わせたものが、BASF社のClearfield
(クリアフィールド)システムです。これによって収量を高めることができます。

稲の品種の視察で17のクリアフィールドの品種を見ることができました。
Sole,Terra,Barone,Mare,CL 71,CL 80,CL 46,XL 745,Ecco 51,CL, Sirio.CL 26,CL 12,
Polluce,Nemesi,Iride,Luna,Furia

BARONE CL (lungo A)

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CL XL 745 (lungo B) ibrido

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昨年は、すべてClearfield(クリアフィールド)の品種ばかりを栽培して、今年は、すべて従来の品種から
選んで栽培しているヴィクトリオは、その理由を次のように話していました。

1.Tecnologia Clearfield(クリアフィールド テクノロジー)は、収量が高くなり、経済的損失が少ないが
Clearfield(クリアフィールド)の品種の種籾は、従来のものに比べて約30%価格が高い。

2.イネ科の雑草( riso crodo :イタリア語 日本でいう赤米の雑草のこと)の繁殖を抑えることのみで、
他の雑草に対しては、従来のやり方と同じである。

3.Clearfield(クリアフィールド)の品種は、確かに栽培は、とてもしやすい。
(稲作農業に情熱があるヴィクトリオには、130ヘクタールという大きな水田面積であっても
栽培しやすいということは追求してなく、あまり大きな利点でないようでした。)

4.稲の病気にも強い傾向があると聞いているが、必ずしもそうではなかった。

収穫をしながら11月までに来年の栽培する品種を考えて決定して種籾を予約するというヴィクトリオが
考えていることは

関税ゼロで欧州に輸入されてくるPMA( paesi meno avanzati:国連で開発途上国の中で、
特に開発が遅れているとされている国)からのお米の価格が安いこと
(カンボジア、バングラデシュ、ラオス、マダガスカル、ミャンマーなど)
そして、その品種は、主にインディカ米であるlungo Bに区分されるものが多いこと

市場で取引される品種を予測すること、それは、毎年同じでなく変動していきます。
ある年は、前年に多く取引され収益のあった品種をヴィクトリオは、翌年も栽培したところ
市場がその品種を求めてなく、販売できずに倉庫に多く残ってしまったことがありました。

使用肥料、農薬を少なくして経済的負担がかからないようにするには、どの品種で
どの肥料、農薬を使用してその回数は、どのくらい必要になるかなど考慮しなければならないなど

いろいろな品種を通じていくつかの失敗なども経験しながら、稲作農業について語っていました。

自然保護地区にある水田なので農薬を出来る限り使用したくないこと
農薬の回数が多ければ経済的に大きな損失につながるという。

今年の天候で雑草よりも何よりも大きな問題は、糸状菌(かび)の一種で
発生する稲の病気Pyricularia griseaであり

その空気中の微粒子を観測することで何度か警告が出るたびに、有効な殺菌の農薬を
使用しなければならず、それが例年よりも多いことでその費用の負担が大きく
さらに収量は少なくなるであろうと予測され(先週、まだ開花中の稲もあった)

収穫まで、まだまだ闘いは終わらないと視察の時に多くの人が話していたのが印象的でした。

自然保護地域にあるヴィクトリオの農場付近の夕暮れ

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町では、夏祭り後、また日曜日にイベントがあります。。。

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ぴーちゃんとみーちゃんの後を追ってやってくる便乗ねこの虎雄

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Polenta concia della valle di Oropa

町の教会の神父さんと行く聖地オローパへの巡礼ツアーと同じ日に
私は、ヴィクトリオたちと一緒にオローパでポレンタのランチでした。

ノヴァーラ県からセージア川を渡ってヴェルチェッリ県に入り、
水田地帯を通過してビエッラへ。

地域によって栽培されるブドウの品種が変わるように、稲作農業も同じように
ヴェルチェッリからビエッラにかけては、栽培されるお米の品種が変わってきます。
Baraggiaという地域になり、主にイタリア国内に流通するお米が栽培されています。
 
Riso di Baraggia Biellese e Vercellese (ビエッラ県とヴェルチェッリ県のバラッジャ地域のお米)
バラッジャ米と日本語で訳されているようで、カルナローリ米のように
品種名と思われてしまっている方が多いですが、地域の名前になります。
品種は、この地域で多い Arborio, Baldo, S. Andreaをはじめ
Balilla, Carnaroli, Loto,Gladio となっています。

ビエッラ県とヴェルチェッリ県のバラッジャ地域のお米は、
2007年にDenominazione di Origine Protetta (DOP)に認定され
欧州連合(EU)が規定する法律で、食品の原産地名の認定、保護されています。

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聖地オローパに到着。

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この日のランチは、この地域の郷土料理でチーズがたっぷりのポレンタ。

Polenta concia della valle di Oropa(Polenta d'Oropa )

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とうもろこしの粉を牛乳、ビエッラの美味しいお水、塩で練っていて、この中に
トーマチーズなど3,4種類が入ります。
トーマチーズ(特にオローパのトーマチーズ: toma di Oropa)や フォンティーナ チーズ
(ヴァッレ・ダオスタ州産グレッソネイの Fontina di Gressoney)
そしてビエッラ産バターも。

メインは鹿肉と豚肉の煮込みのポレンタ添えにしました。

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気軽なレストランでワインの種類が少なく、その中でヴィクトリオの好きな
モンフェラートのバルベーラのワインを選びましたが
ビエッラの赤ワインBramaterra, Lessona などと一緒だとビエッラらしさがあって楽しめることでしょう。

ヴィクトリオは、おかわり。2皿目のポレンタ・・・。

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視察後のリゾット。

青空で爽やかな土曜日です。

ブドウも稲も風と太陽がとても必要な状況で、農業にとって難しい年となった2014年。
今日のような日が続けば、収量が少なくなってもきっと素晴らしい年にはなれないけれど
満足であった(l'annata soddisfatta)といえるようになるでしょう。

土曜日の午後の短い更新です。

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稲作の品種の視察の日、この日は14時半には家を出発、帰宅すると、すでに20時で
たくさん田園を歩きました。視察の様子の写真です。

ヴィクトリオは、来年に栽培する予定の品種の参考にしようといくつか気になった品種を
スマートフォンで撮影していました。

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ヴィクトリオは、昨年、すべてインディカ米であるLungo Bのタイプから4品種、
すべてクリアフィールドのお米ばかりを栽培しました。

今年は、Tondo(Comune または、oroginario 5.4m以下の丸型で粒が小さい)で
日本のお米に近い品種、そしてLungo A (Long A) Lungo B(Long B)から
1種類ずつの3品種を栽培。これらは、クリアフィールドのお米ではありません。

以前は、イタリア国内に流通するカルナローリ米、黒米などを含め、7,8品種を栽培していましたが
最近は、保管倉庫の関係で3〜4品種のみにしているようです。

来年、栽培するお米の品種は、収穫しながら10月、そして少なくとも11月までに決めて
種籾を予約するとのこと。
どの品種を栽培するか、市場でどのくらいで取引されていくかを予想していかなければなりません。
販売ができなく、保管倉庫で眠ってしまった品種があった年もありました。

写真は、品種Oceano (Lungo B)開花時期が遅い品種で、4月30日に種まき 
開花が8月19日に記録、他の品種よりも遅いのですが
今年の天候で、一部、まだ花が咲いている状態の稲もあります。

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視察では、説明をスピーカーで聞きながら、品種ごとに稲を見て散策していきます。
中には、トルコやルーマニアで好まれている品種、スペインのパエリア用の品種などもあり
それぞれの食文化によって好まれる品種が違い、興味深く
すべての品種のプレートと稲を撮影した一日でした。

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そして視察が終わると、大きなお鍋が次々に農場の中庭に運ばれてきました。
ノヴァーラ風リゾットのパニッシャです。

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ヴィクトリオは、パニッシャに夢中でおかわりに並んでいたので、その間
私は、ノヴァーラ県のワインのコーナーで、ノヴァーラの商工会議所の関係者で
挨拶にきていたゲンメのワイナリーのアントネッロのお兄さんのパオロさんと出会い
地元ノヴァーラ県の赤ワインのコーナ―にいました。

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白い小さな紙袋が配られました。
それは、ノヴァーラ県のゴルゴンゾーラの入ったパニーノでした。

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たくさんの人たちが集まったこの日、駐車場は、収穫の終わったトウモロコシ畑の上でした。
もちろん、ノヴァーラ県の農場経営者の友人、グイードやダニエーレの姿も見えました。

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この日、品種ごとにノヴァーラ県のどの地域の土壌に適しているかなどの説明もあり
同じノヴァーラ県内でも北部と南部、さらに町を単位に説明もあり、細かな地域ごとに
ワインのブドウ畑と同じように土壌に差があるのです。

それに伴い、使用肥料の種類、時期、回数、農薬なども微妙に差があり、
それぞれの農場の経営者は、どの方法が一番適していて、費用がかからないか研究しているのです。

収穫前でまだ収入のない時期である8月に、高価な肥料であるCalciocianamide(石灰窒素)の
市場の価格が最も低くなるため(こちらでは、ドイツ産が使用されています。)
毎年8月にグイードは、来年のための肥料を購入しているのです。

肥料

この農場で使用されているトラクター数台も展示されていました。

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稲作農業視察の前の短い更新です。

今日の午後は、ヴィクトリオと一緒参加するノヴァーラ県の稲作農業視察で、
様々な品種の実験栽培の区画を持つ農場をいくつか訪問する日です。

これは、農場経営者が来年、栽培する品種を決定する上で、
それぞれの品種は、この土地でどのように生育するか、種まき時期、開花、収穫時期
使用肥料、農薬などの量、時期などの細かなデータの資料をもとに
最終的に収量はどうだろうかと稲穂をひとつひとつ手に取って視察するのです。

参加は、ノヴァーラ県の農業経営者で私は、ヴィクトリオに同行させてもらっています。
今日は、オフィスを早退して帰ってきて、視察前の急いだ短い更新です。

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実験栽培の様々な品種の農業視察では、
インディカ米、ジャポニカ米の様々な品種を見ることができます。

今回、最も気になっているのが、気温が低く、降雨が続いた夏に発生リスクが極めて高くなった
糸状菌(かび)の一種で発生する稲の病気Pyricularia griseaの状況と具体的な対策です。

今日、訪問する農場で行われた実験栽培の品種の一覧を見ると、

Keope,Neve,Catullo,Vasco,Agata,Sagittario,Centro,Tigre,Elettra,Proteo,Fedra,Teti
Meco,Oceano,Mirko,Pato,Cigno,Caravaggio,Cammeo,Cleopatra,Lagostino,Eridano,
Wang,Medea,Proteo,Vasco,Eridano,

ヴィクリオのお兄さんの農場も今日、訪問する実験栽培農場のひとつです。
ここでは、ドイツの総合化学メーカー BASF社の協力を得て、
イタリア稲作研究所で開発されているクリアフィールド(Clearfield)という
除草剤耐性のある品種ばかりの区画もあります。
このクリアフィールド(Clearfield)は、遺伝子組み換えをすることなく、除草剤耐性となっている品種です。

Sole,Terra,Barone,Mare,CL 71,CL 80,CL 46,XL 745,Ecco 51,CL, Sirio.CL 26,CL 12,
Polluce,Nemesi,Iride,Luna,Furia


それでは、行ってきます。
最後の訪問農場では、パニッシャがでるとのことで、これも楽しみです!

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あっ。みーちゃんが来てしまった。
もうあと20分で出発。遊んであげられない。

2014.9.4


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昔のお米の乾燥装置

朝が先週よりも更に暗く、イタリアでは、主要道路では、明るい日中であっても
車は、薄いライトを点灯するのですが、今朝は、夜間走行のようにヘッドライトを点けて出発。

バスを待つ広い駐車場には、私の赤い車が1台ポツンとあるだけです。

運転手さんは、休暇の人と交代で初めての路線だといい
"私の同僚はいつも出発は、時間通りなのかい。"と聞くので
"ええ。この時計ぴったり。時々1,2分早く出てしまうことがあるけれど。"と
運転席の上にあるデジタル時計を指差すとちょうど時刻が切り替わったところでした。

"君は 前に座って、工事中で高速道路を出たところにある臨時停留所の時、道案内をして欲しい。"

そんな感じなので、落ち着いて書けないかもしれませんが
通勤中の短い更新です。
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今日は、帰宅後、夕方に稲作農家のヴィクトリオと打ち合わせなどでアポイントがあり
その時に、9月の収穫前に実施される新しい品種、様々な品種の実験農場として協力している
ノヴァーラ県の農場訪問視察についてもいろいろと聞いてみたいこともあるのです。

稲作農家のヴィクトリオは、明日から町の夏祭りが始まる前までの数日間、バカンスでパリに行くのです。
ヴィクトリオは、町の夏祭りの実施の責任者でもあり、そして9月になれば、
稲の収穫とそれに使う毎日大型収穫脱穀機(コンバイン)、
お米の乾燥機などの機械の調節、メンテナンスに追われ、
早朝から夜まで農場で過ごすことになるので、ゆっくりできるのは、ちょうど今なのでしょう。

いつだったか、自転車で散策している時に、ヴィクトリオの奥さんのジェンニが
夕食のいくつかパニーノを届けに車で自然保護地域に向かっていくのを見かけました。

夕食は、大型コンバインの上なので、片手で気軽に食べれるパニーノがいいようなのです。
もちろん、パンの中には、トーマやゴルゴンゾーラチーズ
そしてノヴァーラの美味しいサラミ Salamin d'la duja(Salame della duja:サラメ デッラ ドゥーヤ)
豚の肝臓、脾臓の使われたFideghina (フィディギーナ)です。

昔のお米の乾燥装置
(この写真は、家の前の教会の近くで昔の領主さんの農場跡地にかなり似ています。
現在でも、使用されなくなったこの装置がそのまま昔の記録として博物館の敷地に残されています。)

mukashi

こちらは、多くの農場で現在、使用されている装置

ima


以前、お米の乾燥の様子を動画にしたこともあります。農場内が暗くて見えにくいかもしれません。
これは、また違ったタイプの乾燥装置で機械の中をお米が送風で循環するタイプではありません。

近所のクラウディオさんの農場では、2種類の大型乾燥装置をお米の状態に応じて、使い分けたり
または、忙しい時期になると2基を稼動させます。



もうミラノに到着。
それでは、どうか良い1日をお過ごし下さい。

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2014年の夏の気候とノヴァーラ県の稲作地域

今朝、8時過ぎに家の近くの郵便局へ、バカンス休暇シーズンであるけれど
町の広場には、八百屋さんのトラックが到着していて土曜日の小さな市場に人々が集まっていました。
私は、郵便局から教会の前を通って、駐車場に行き車に乗って
ゲンメを越えてロマニャーノ・セージアの街まで、ねこたちのごはんを買いに行っていました。

途中、踏切で列車の通過待ちで、エンジンを止め、のんびりと数分、過ごしていました。
すぐ近くをセージア川からの支流の小さな運河(用水路)が流れていて、
このワイン生産地から稲作地域へと続いています。

窓を開けるとひんやりとした空気が車内に流れ込んできました。
その時、運転席からの写真です。遠くに古城も見えています。

20140816_100040


ワインの仕事のfacebookページでゲンメの気温の様子を更新しましたが、
今年の夏はとても気温が低く、雨も多いです。
それは、ブドウだけでなく、稲作にもとても影響していて、

2,3日前のニュースレターで、ヴェルチェッリ県とノヴァーラ県の稲作地域に
空気中の微粒子の飛散状況と気象データの観測結果
糸状菌(かび)の一種で発生する稲の病気Pyricularia griseaの発生リスクが最も高いと発表され
至急、対策をして専門の技術のアシスタントも利用するようにと専門家の連絡先が書かれていました。

稲の病気の写真と感染のメカニズム(ロンバルディア州発行の農業資料から)
*ブログなので画像が小さいですが、クリックすると少し大きくなります。
資料には、何ページにもわたって、この病気について解説され、現在ノヴァーラ県、ヴェルチェッリ県では
大学と協力してこの稲の病気の被害を防ぐためのプロジェクトがあります。

20140816_161244

イタリア稲作協会(L'Ente Nazionale Risi)の2008年の資料から
感染した稲の葉

3

この地方のブドウ、そして稲のためにも今日のように乾燥してさわやかな晴天が続いて欲しいものです。
青空で朝の気温はやや低く、ブログを書いている午後16時の今、21℃と爽やかな土曜日の1日です。

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最近、寂しくなるとずっとドアの前で誰か帰って来るのを待って
遊ぶのを楽しみにしている まちぶせねこのみーちゃん

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Riso Artemide

今朝は、モンテローザ、そしてチェルビーノ(マッターホルン)とアルプスの山々がくっきりと見えています。
停留所を過ぎて、高速道路にバスが入ったところです。

1


通勤中の短い更新です。
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観光バスが来た時にだけ開く、近所の食材店のショーウィンドーに飾られていたお米の広告。
黒米の産地であることで有名なこの小さな町は、以前まで広告は
Venereの品種が広告でしたが、その後、誕生したArtemideの写真に変わりました。

以前のブログ(2013年8月14日)で、Venere米よりもアントシアニンが
多く含有される黒米が誕生したことを書きましたがそれが、このArtemide です。

Venereは、1997年に中国人の研究者の協力によって、
ヴェルチェッリ県にある研究所で誕生しました。
フィリピンにある世界の稲の品種を保管している
世界的に重要な国際稲研究所(IRRI :Istituto Internazionale di Ricerca sul Riso)の
黒米の品種とPandaという品種を交配させることによって
ノヴァーラ県、ヴェルチェッリ県で栽培可能になった黒米です。

一方、新しい品種のArtemideは、このVenere米と
長粒米であるLungoBでインディカ米の品種の交配から誕生。
鉄分、そしてケイ素の含有量がかなり多い品種となります。、
調理時間は、Venere 米が約40分でしたが、それよりも少し長く45分は必要。
(参考としてカルナローリ米のリゾットは、約17分)

2

時々、サイクリングから帰ってくると、近所から黒米(Venere)を炊き上げる香りがしてくることもあり
比較的、この町では、黒米を食べることが多いです。
Venere米の時は、クラウディオさんの農場で、そしてArtemideは、牛舎の隣にある農場が
作っていて販売しているので、好みに応じて買う場所が異なりますが
まだ以前からあったレストランなどでもVenere米が使われることが多いでしょうか。

私は、昨夜、とても久しぶりにスパゲッティを使ってお料理をしたのですが
スパゲッティは、年に数えるくらいで、そのほとんどが日本に一時帰国をした時に
イタリアンレストランのランチなどでいただいた回数です。
この町では、お米を使ったお料理が主流で、友人のヴィクトリオもパスタは、年に1,2回。
それもスパゲッティでなく、アルバなどでタヤリンというピエモンテの手打ちのパスタのことです。

だからといって、私は、いつもリゾットというわけでもないですが、ランチなどでは
このブログで写真に出てくるようにピエモンテの前菜にお肉や野菜のグリルにパンであったりで、
レストランでプリモであるパスタを食べる機会が少ないかもしれません。

今晩は、色彩が綺麗な黒米のサラダと
ピエモンテの白ワイン、シルヴィアの家族の造るランゲファボリータのワインに。

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空気中の微粒子を観測することによって

近所の稲作農家の前で。

軽量の金属で出来ているこの白い機械は、水田地域の空気中の
生命現象や生物(L’aerobiologia)を受信して
稲の病気が発生しやすい状況になった場合のSOSを農場経営者に知らせるものです。
(携帯電話などにその情報を転送することによって)

*機械は、ポンプ部分にバッテリー、もしくは太陽光パネルで昼夜稼働しています。

IMG_7580


主に糸状菌(かび)の一種で発生する稲の病気Pyricularia griseaの対策のためで
空気中の菌類のモニター監視することでこの病気の根源である菌類の飛散と気象学のデータを
照らし合わせて、その対策、準備をするためのものです。

*Pyricularia grisea
昨年のブログに写真があります。稲の病気(Pyricularia grisea)

この機械によって半径約10劼涼楼茲龍気中の微粒子を観測することができるのです。
地域ごとのその様子を農場経営者は、県の農業関係のサイトで
オンラインで現在の状況をチェックすることもできるようになったとのことです。
公的機関の観測地は、ヴェルチェッリ県とノヴァーラ県の稲作地域、合計6か所。
そして近所の農家のように農場で独自に観測している箇所を含めるとかなり多くの箇所で
使われていることでしょう。

これは、いろいろな分野でそれぞれで応用されているので、私たちのよく知っているものでは
花粉のアレルギーのある人がチェックする花粉の飛散状況のデータです。

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少し体力をつけるために、毎日の自転車で近所のサイクリングを再開。
今日は、日曜日だったので朝の10劵魁璽垢任靴拭
この写真にあった近所の農家までが田園に沿った道でちょうど2劼覆里任后

写真を撮りながら散策しながらの10劵魁璽垢覆里捻親阿砲呂覆辰討覆いもしれません。。。
ふと気が付いて自転車を停車。水田を見てみると
牛舎に近い農場の水田には、雑草があって、蛙には、都合の良さそうな雑草ですが
稲にとっては、品質の低下になる害となる雑草で 
稲作研究所のロマーノ先生からもらった本の写真と照らしわせると
Heteranthera reniformis 

IMG_7582

いろいろと水田散策は、興味が広がってしまい、きりがないです。

雷雨の日々が続いたら、ノヴァーラ県とヴェルチェッリ県とパヴィア県の水田の水位のコントロールと
水によってバクテリアが運ばれて感染する稲が腐敗する病気のDickeya chrysanthemiの注意の
お知らせが稲作研究所から届いたりと、植物病理学や水田に繁殖する植物などは、
知っていくことが無限にあるので私は、稲とブドウについてだけを少しずつ。

こちらは、ノヴァーラ県の無農薬の畑で発生していたブドウの葉の病気(5月初旬撮影)
Erinosi della vite (ダニ類の害虫によるもの)

IMG_7192 (2)

こちらは、ブドウ畑のほんの一角の一部で数が多くなかったことから大きな被害ではなく
無農薬のフランチェスコのブドウ畑では、葉を取り除くだけでした。
この病気は、殺虫剤でなどの化学農薬でなく、天敵となる虫の投入(Biopesticide)で
生物的防除をするのが一般的です。(ゲンメのアントネッロのワイナリーでも同様)

”農薬でないから全滅させることはできないし、越冬もするし、それは、うまくつきあっていくんだよ。
ブドウの芽も実も食べにきてしまう森のノロジカのように。
天敵の虫を入れた場合にも生態系を壊さないように考えなければならない。”

今日のワインは、そんなフランチェスコの造るネッビオーロのワインです。

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PMAの国々からのEUへ輸入されているお米

昨日、帰宅後の水田の風景です。

青空に様々な雲が広がり、鷺が大空を飛んでいく、どこか懐かしく美しい風景が続いていました。
最初に近所の7月の水田風景の写真です。

IMG_7511 (2)

この自宅裏に広がる水田地域では、サイクリングコースにもなっています。
自動車が自転車とすれ違う時、速度は、30km位で。

IMG_7509 (2)


IMG_7521 (2)


IMG_7528 (2)

この時は、19時過ぎ、次第に夕方に向かっていきます。
徐々に日が低くなりはじめ、太陽の光で稲が輝きはじめます。

IMG_7558 (2)


時々、イタリアに輸入されるお米について聞かれるのですが、
お米の生産地イタリアもお米を輸入しています。

今日は、カンボジアなどのPMAの国々からEUへ輸入されているお米の最新の統計について掲載します。
*EUの国別の輸入国のデータもありますので、そちらは、また明日以降に。
(2014年7月4日現在)
下記のデータは、精米されたお米がべースになったものを紹介しています。
すべてのデータは、籾殻のついた状態のお米、玄米、そして胚芽米、白米などに分かれています。

*農場経営者と話す時は、籾殻のついたお米、玄米、白米など、
それぞれの場合で数値を出すことが多いです。
時々、日本から農業関係の方が1へクタールあたりのお米の生産量は、どのくらいですかと
聞かれるのですが、イタリアでは、籾殻のついた状態、玄米の場合なのか分けて考えます。
日本では1へクタールあたりに使う種籾がどのくらいの量であるか、
イタリアの量と比べてどのくらいなのかとすべてのデータから計算しないと
簡単には、比較できないのです。


PMA( paesi meno avanzati:国連で開発途上国の中で、特に開発が遅れているとされている国)は、
全部で49ありますが、その中には、豊かな稲作地域がある国が含まれ
PMAから欧州に輸入されるお米があります。
(カンボジア、バングラデシュ、ラオス、マダガスカル、ミャンマーなど)

pma

PMAの国々からは、dazio "zero"(関税率0%)でEUに輸入されてくるお米が
前年より88.367 トン(前年比+60%)増えました。

2013年9月から 2014年6月までPMA からの輸入は、 235.836 トンで
このうち 203.635 トンがカンボジアからです。

下のデータは、そのPMA(開発途上国)のうち、カンボジアとミャンマーの統計です。
PMAからの輸入のうち、2012/2013 カンボジアが91%を占めているのですが
ここに掲載したのは、ミャンマーのデーターがあるからです。

数字になるとわかりやすいです。

軍事政権となったミャンマーで、民主化運動のリーダー、スー・チー氏が拘束され
ミャンマーに対するEUの経済制裁があり
2011年3月にはテイン・セイン氏を大統領とする新政府となってから民主化に進み
EUは、経済制裁を解除し、ミャンマーからEUに輸入されるようになりました。

dati


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そしてこちらは、自宅の窓から眺める21時の空です。
うっすらと雨雲が現れていて、この後、やはり夜は、雷雨になりました。

IMG_7569 (2)

今日は、どんな雲が広がるでしょうか。帰宅後の時間が楽しみです。
それでは、どうか良い1日をお過ごしください。

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昔のお米の広告から

下の写真は、1935年のLa stampaという新聞に掲載されていたお米の広告です。

まだ稲作の機械化以前のため、田んぼの草取りや田植えを行っていた女性たち、
モンディーネ(mondine)のイラストが描かれています。
子供が描かれていることから、多くの人の健康を支える大切な食料だったことが感じられます。

広告

1935年は、昭和10年。第2次世界大戦が始まる前で
ちょうどこの年にドイツでナチスの政権下でニュルンベルク法が制定されて
ユダヤ人から公民権が奪われるようになった頃のことです。

******************
今日は、6月に読んだ稲作に関連したニュースレターなどからいくつか紹介。

私が日本に帰国していた頃、イタリアの稲作農業新聞に関する新聞には、
何度がブログに出てきたロマーノ先生の率いる研究室のことが紹介されていました。

この研究室が保管している約1300の品種の種は、イタリアの伝統的な品種であり、
イタリアの稲作の歴史、そのものであり、これらの遺伝子を貴重な遺産として
残して研究していくことで、再び、市場にイタリアの伝統的な品種が戻ってきているということでした。

******************
6月10日に正式に、2015年ミラノ国際博覧会(EXPO 2015 MILANO)において
イタリアの稲作協会は、今回の万博のテーマは、人類の課題でもある
“Nutrire il Pianeta, Energia per la vita”地球を支える食料、そして生命にエネルギーということで
その解決策など考えていくことで、参加するという記者会見があったようです。
パヴィア県、ヴェルチェッリ県、ノヴァーラ県、、アレッサンドリア県、
オリスターノ県(サルデーニャ自治州に属する県)の農業会議所と協力して出展するようです。

******************
そして2014年10月27日から11月1日にタイのバンコクで開催される稲作の研究 調査における
国際会議について書かれたメールが送られてきました。
4° Rice Congress  29a Intenational Rice Research Conference
ここでは、トリノ大学、ミラノ大学、ピアチェンツァ大学の協力のもとにイタリア稲作研究所が
実験してきた内容について 収穫、環境への影響を考えて温帯性のお米(ジャポニカ米)の
3種類の違った栽培法を発表するようです。

これらの興味深いテーマを少しでも理解できるように早く勉強したかったので
日本滞在時に、気になっていたことのひとつでした。

世界が抱えている国際的に地球の規模で見る食糧問題、化学肥料、農薬
遺伝子組み換えの農産物

遺伝子組み換えのお米がイタリアに入るのを阻止するために
ロマーノ先生の研究室では、イタリアに持ち込まれる品種の遺伝子をすべて調査、研究していますが

ドイツの総合化学メーカー BASF社の協力を得て、イタリア稲作研究所で開発されている
クリアフィールド(Clearfield)という除草剤耐性のある新品種
CL71, CL26, CL80, CL12 , CL46などが次々に開発されていく現実。

2015年ミラノ国際博覧会(EXPO 2015 MILANO)でいろいろと世界的な視野にたって
考えることのできるきっかけとなりそうで、とても楽しみです。

もちろん、その他にも、イタリア稲作協会によって
お米を使った美味しいリゾットもたくさん紹介されることでしょう。

ランチ

******************
いつものねこのコーナーです。
眠るねこ。

1

ぴーちゃん、今日は、すごい顔になっちゃっているよ。。。

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そのお米の品種名はVENERIA

通勤の高速バスの窓を打つ雨の水滴の音が響いています。
グレーの空と水を引いて少しずつ稲が成長してうっすらと緑が見えてきた水田が広がっています。

通勤中の短い更新です。
****************************
こちらは、まだ機械化以前の水田の農作業の様子です。
現在は、ほぼ直播きで稲を植える方法ではないですが、1960年代後半まで
このように、たくさんのモンディーネたちが稲を植えていた時代がありました。
この写真は1962年に撮影されたようです。

6

さて再び稲作研究所の博士 ロマーノ先生が登場です。

ここは、イタリアで古代から栽培されてきた品種などを調査して、
すべてお米の種籾を保管管理している特別なお部屋です。
倉庫は気温4℃なので今の季節、ここに入ると寒くて震えてしまいます。

保管された種は、定期的に栽培して新しくして再び保管されるのです。

ロマーノ先生が2011年に栽培して新しくしたことが記載されたある品種を取り出しました。
"昔の映画、Riso Amaro(日本語のタイトル:にがい米)の撮影時の品種だよ。
この映画を知っているかい?"

1

そこには、品種名VENERIAと書かれていて、この品種名は、
現在、この撮影を行われた農場の名前にもなっています。

Riso Amaro(1949) *2013年9月22日のブログにも同じ画像を使っています。
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様々な品種が並ぶ箱から、ロマーノ先生は、ある箱を指差します。
そこには、Benito−Pと書かれた品種で、イタリアのファシズム時代に存在した品種で
ベニート・ムッソリーニ(ベニート・アミルカレ・アンドレア・ムッソリーニ)の名前からつけられた品種名です。

BENITO


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いつものねこのコーナーです。

隣町の小さなスーパーでお買い物をして、レジの近くでダンボールをもらって
そこにお野菜やビン類を詰めて運んできました。

冷蔵庫にしまいながら、ダンボールを処理しようとしたら、静かにえさを食べていたぴーちゃんの姿がなく
探すと、箱に入って、壁にある鏡に映った自分の姿をじっと見ていました。

20140503_195633


選挙のため、自宅の敷地内が投票所である町役場と一緒になっているので、
家の周囲には立ち入り禁止の柵が置かれています。

この柵を気にせず入れるのは、住民である私の家族と
町役場の会議室で宿泊中の財務警察などの関係者、
そして柵に立ち入り禁止と書かれてもかまわずにやってくるねこたちです。

昨夜、深夜1時に家のドアの外でがさがさ音を立てていたので
"誰だ。何をしている。"と警察が懐中電灯を照らすと、何も言わずにすぐに会議室に戻っていきました。

照らされて浮かび上がったのは、就寝前でめがね姿でキャットフードのパックを抱えた私と
ねこのぴーちゃんとみーちゃんでした。

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水田から小麦畑へ

まるで湖畔を歩いているかのように、道の左右に広がる水の景色、そしてせせらぎ、
そよ風によって水面に小さな波が起きて、鷺が飛び立つ。
毎年、この時期に帰宅後、散策するのがとても好きでした。

2,3年前までこのように水の風景が左右に果てしなく続いていましたが
今年は、道の左右で風景が異なります。

IMG_7170

ここ2,3年次第に水田であった農地がトウモロコシ畑になったところもありました。

以前、ブログに書いたように、EUからの援助金と市場の価格、かかる生産コストを考えながら
面積あたりのお米の収量を上げて、土地の一部にトウモロコシなど
お米よりも高い価格で取引されるバイオマスエネルギーのために生産するという傾向も大きいです。

バイオマスエネルギーの施設に販売することで農場の経営を維持する経営者もいます。
ノヴァーラ県の他の町の農場を見学した時、水田のすぐ横の敷地では
バイオマスエネルギーのために大麦とライ麦を交配したものを一面に栽培していました。

7,8年前、この土地に来たばかり頃、稲作農家のでヴィクトリオは、
州の自然保護地域にある水田であるので将来的には、農場で使用するエネルギーは、
すべてバイオマスエネルギーにしたいと話していたことを思い出しました。

稲作関係のミーティングとパネルディスカッションなどを見学した時に
水田の面積が減少傾向にあることの対策なども話し合われていました。

昨年まで一面、水の風景だった農地です。今年は、小麦畑に変化していました。

IMG_7276

用水路となるカブール運河。その横に、今年は小麦畑が広がっています。

この運河は、アルプスを水源とする河川から、人工的に一定量の水量になるように水を引いて
アルプスから平野まで、自然な高低差を利用して、この地域の水田のための灌漑を行い
同時にクリーンエネルギーである電力を生み出しています。

IMG_7293

PMA( paesi meno avanzati:国連で開発途上国の中で、特に開発が遅れているとされている国)から
豊かな稲作地域から欧州に輸入されるお米が年々増えています。

このため、お米の生産コストが上がる一方、取引される金額は、減ってきていることで
様々な技術の工夫、そして栽培するお米の品種、肥料や農薬にかかるコストをいかに減らすか
いつも考えている農家の友達を横で見てきました。

イタリアでは、水田面積が減っていても収量は増加傾向にあること
それは、稲作研究所のロマーノ先生に理由を聞いてみたことがあります。
次回は、そのことについて。

もうミラノに到着。
今日も青空が広がった朝です。素敵な一日になりそうです。
それでは、行って来ます! 良い一日をお過ごし下さい。

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水の風景

グイードの水田に反射するモンテローザとチェルヴィーノ(Cervino:ドイツ語名マッターホルン。
イタリア、ドイツ語圏スイス国境のアルプス)

IMG_7176

グイードに種蒔きを終えた水田を見せてもらいました。

この種まきの方法は、3通りあることをノヴァーラ県庁の農業課を訪問した時に知りました。
乾田に直播き後に、水を入れる農家もあれば
グイードのように、水田の状態で種をまくところ
そして、水を入れた後、一旦、水を引き抜いて種をまき、その後、再び水を入れる方法もあるというのです。

農家は、それぞれ自分の方法があり、情報交換、
そして稲作研究所で行われる講習会に参加したりしているのです。

まだ土壌を掘り起こす時期に肥料について、その時期、回数、種類について
農家を訪問し調査する機会がありましたがどこも方法が全く異なっていました。

水田に種を直接播くと、浮かび上がってきてしまったり、流されてしまうのではないか。
日本でここと同じように田植えの方法でなく、水田に直播きで栽培する場合は、
種籾を鉄でコーティングすると、日本の農家の方からお聞きしていたので

私は、コーティングされていないそのままの種籾が水の下でどのようになっているか
とても見てみたかったのです。

IMG_7168 (2)


水の底に沈む Lungo Bに属する品種の種籾(インディカ米など長い粒のもの。
グイードは、これは種籾として全て輸出しています。)

IMG_7166 (2)


この間、ずっと低く静かなメロディーのように、蛙の鳴き声が続いていました。
グイードが立ち止まり、振り返ると

"夜は、演奏会のようなんだよ。アルプスの山々や雲が鏡のように映る水田、
夜は、無数の星が水面に浮かび上がる。

今日は、とても綺麗にチェルヴィーノ(Cervino)の山も見えている。
さあ、アグリツーリズモのレストランに移動しようか。"と車に向かいました。


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グイードが語っていた稲作農業の魅力

強い雨が降っていたので、田園は、湿った大地が続き、
まるで、湛水の始まった水田のようにところどころ雨で水溜りができたところもあります。

厚い雲に覆われていますが、ところどころ雲の隙間がオレンジの明るい光に輝き
上空、雲の上を通過中の航空機の窓からは、眩しい朝日の輝きが見えていることでしょう。

通勤の高速バスは、いつもより空いています。

今年は、復活祭、復活祭の翌日の月曜日の祝日に続き
4月25日のイタリア解放記念日(Anniversario della Liberazione d'Italia) と5月1日のメーデー
(Festa del Lavoro)とあるので休暇にしている人も多いのでしょう。

通勤中の短い更新です。
********************
復活祭前の夜の教会前
中庭で夜風に吹かれ、猫といた夜 22時頃
中庭の大きな木の扉の向こうで火が燃える音と人々が石畳を歩く音がしてきました。

20140419_220353

神父さんのミサの声が聞こえてきました。
人々は、教会の横にある小さな聖堂に入ってから、静かに教会の中へと消えていきました


翌日の復活祭の日は、晴れたものの午後から再び雨模様になり
グレーの空が広がり、静かな休暇の日々でした。

*******************

今の季節、すでに水の入った田んぼもあれば、まだ掘り起こしたところを
水平にしている作業を続けているところもあります。

ノヴァーラ県の稲作農場で。

土壌を掘り起こすのに使ったのは、オーストリア製POTTINGER 社の作業機です。
これは、掘り起こす部分に空間があるらせん状になった細い板となっているため
土壌が重く、粘土質の部分を砕いていくのに、とても理想的とのこと。

農場で

それぞれ自分たちの土壌、農場にあった作業機、そしてトラクターを購入し
その様々な利点を次々に生き生きと話す農家の人たちを見て
それはワインの醸造家がワイン造りへの情熱と土壌と生育環境(テロワール)
その信じている科学の世界を語るのと同じように
いや、それ以上の世界を稲作農家の経営者は、見つめているかもしれません。

EUと輸出入のある国々のそれぞれの市場、必要とされている品種と
その国のお米の調理と食文化を知り、種籾をロシア、ブルガリア、そして他のヨーロッパ、
南米、アメリカに輸出していこうとするダニエーレ。

そして友達の別の稲作農家の経営者は、ミャンマーなどの開発途上のアジアの大きな稲作産地への
技術開発に協力支援をしていて

研究所では、新しい品種の改良のための研究、遺伝子組み換えのお米が入ってこないように
それを監視するための研究室の一角にある遺伝子の分析を行われているロマーノ先生の部署

Pyricularia griseaなど稲の病原菌であるPyriculariaの様々な対策、メカニズムについて研究して
被害を少なくするように、様々な工夫をして情報交換、講習会に参加する農家の人々

EUからの援助金と市場の価格、かかる生産コストを考えながら、肥料、農薬を選び
バイオマスエネルギーや太陽光パネルなどで農場で必要になる電力をすべてまかない
残りをENEL(イタリア電力公社)への販売する農家もあれば
面積あたりのお米の収量を上げて、土地の一部にトウモロコシなど
お米よりも高い価格で取引されるバイオマスエネルギーのために生産して
バイオマスエネルギーの施設に販売することで農場の経営を維持していこうとする農家もあります。

効率の良いトラクターに買い替えて、その大型機械のメンテナンスを勉強
精米所の選定、精米過程でできる籾殻などの余剰生産物を飼料として販売するのも
その市場の取引価格を見て、時期を考え 変動する毎日の取引価格をチェックすることも

自然保護地域になり自然の湿地帯がある場所が水田の農家では、他の生物への自然環境を考えて
用水路のトンボなどの卵のためにも、養魚池として夏の時期、水田を乾燥させる時期にも
周辺の用水路の水位をチェックしていているヴィクトリオ。

ここには書ききれない様々なものを見てきました。
友達の稲作農家のグイードがこんなことを言っていました。

"いつ肥料で、いつ湛水してという時期の目安はあっても
自然が相手で朝起きてから、その様子を見てその日に何をすべきか決める
それほど農業は深くて面白いし、常に勉強していかなければならない。
しかも蛙がいて、夜に美しい音楽を聞かせてくれる、
RIE、この素晴らしさをどうやって説明すればいいかな。"


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イタリアの稲作栽培面積の状況

車窓から。朝の田園風景です。
まだ水の入っていない水田も多く、写真の田園は、掘り起こした土地を
レーザー発光・受光器を活用して、水平に整地した段階のようです。

20140415_064233


そして、ノヴァーラ付近、菜の花畑を通過中。今まで気が付きませんでした。
以前は、水田だったかもしれません。
実は、少しずつ水田面積が減っていることが問題になっているのです。

イタリアの稲作についての更新です。

************************
車内で読んでいた新聞(稲作農業者のための月刊新聞:IL RISICOLTORE. 2014 3月号)から
この表は、2014年の稲作農家の種まきの状況の調査です。

20140415_065337


お米の品種の区分(EU)が、
上からTondo(日本のお米のように丸くて小さいもの。お寿司、ミネストローネなどに)
Medio,Lungo A(カルナローリ米など、イタリアのリゾットに使われます。ジャポニカ米で丸くて大きい。
英語でLong A)
Lungo B(インディカ米など長い粒のもの。農学博士ロマーノ先生によるとジャポニカ米でも
このLong Bに属するものもあるとのこと。)

2013年と2014年の栽培されたお米の品種の区分の面積を比較したもので、
これを見ると調査の対象となった農家では、Long Bの栽培が大きく減っているのがわかります。

今までブログに何度か登場したヴィクトリオも毎年、市場を見て栽培する品種を選び、
その予測が外れた年は、倉庫にたくさん残ってしまったこともありました。

イタリアのリゾットで使われるLong Aだけを栽培するわけではないのは、輸出されるお米も多いからです。
例えばヴィクトリオの輸出したお米の行き先の1つは、英国で朝のシリアルとなりました。

2012年秋に稲作に関する見本市でミーティング、討論会の見学し、昨年、秋の研究所や
農学博士である農場経営者を訪問し先日、再び土壌や肥料の研究の件で
各機関を訪問していろいろなことが見えてきました。

EUから稲作農家への援助がなければ、経済的に破綻してしまい、
その上、開発途上である第三世界のアジアの国々からEUに安くお米が輸入されることによって
お米の取り引き価格が下がっています。
このお米こそが、ほとんどインディカ米であり、Long Bに属するお米なのです。

カンボジア、ラオス、バングラデッシュ、ミャンマーなどから、主に輸入されます。
*ミャンマーも2012/2013で関税がゼロでEU諸国に輸入されるようになりました。

農業経営者は、市場で取引される価格や、どの品種が求められているかを考えます。
それは、毎年違うので、昨年大きく成功した品種が翌年も求められるとは限らないのです。
(ヴィクトリオによると、流行もあるとのこと。)

農地の一部を高く取り引きされるバイオマス燃料のための農作物を栽培し、
少なくなった水田面積で収量を上げて かかる肥料、農薬のコストを下げるために、
最小限にする工夫を行っているのです。

収穫後に乾燥させる大型装置にかかる電力も太陽光パネルにしたり
衛星を使って収穫、そのデーターを他の作業機を取り付けたトラクターに使用して

必要以上の肥料にならないよう収穫の多かった区域では、少なく、
土地が痩せているとコンピュータが判断したところに多くなどそれぞれに必要量を施すと
機械が自動的にストップするなどの装置のある最新の大型コンバインやトラクターに
大きな金額を投資するなど、それぞれの農場経営者は、将来を考えながら
日々、研究、そして敷地内で実験している姿を見ることが出来ました。

2年前のミーティングで、ミラノで2015年に開催されるEXPO(食糧がテーマ)を控えているのに
この北イタリアがEUの稲作のリーダーであるのに、面積を減らすわけにいかないという
パネリストもいましたが、現実的には、農場経営者を見ていると難しいです。

写真は、稲作研究所の一室です。
この時期は、栽培、そして実験する品種ごとの種籾の仕分け作業で忙しいです。
実験場で栽培する区域、品種をひとつひとつ確認しながら、種籾をセットしていきます。

1


農場経営者が品種、肥料、市場の動向などを相談することが多い
稲作研究所のロマーノ先生(博士)を訪問。

1


新しい品種の研究のために、一部実験用の農地でなくハウスで稲を栽培しているものもあります。

2


こちらは、2013年12月16日に発表された統計です。(Ente Nazionale Risi )
EUの稲作面積 2011年と2012年の比較 これによるとイタリアは、−4.66%
(その他の表は、イタリアに続いて 上からスペイン、ギリシャ、ポルトガル、フランス、ル−マニア、
ブルガリア、ハンガリー)

img080


生産量は、同じく2011年と2012年の比較でイタリアは、2.20%増加しています。
同じ面積あたり、収量が多くなっていることがわかります。

img081

そのための品種改良こそ、ロマーノ先生の部署でもあるのです。


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アグリツーリズモのレストランで過ごす日曜日の午後

稲作のアグリツーリズモのレストランでランチ。
友達のマリアがキッチンに立ち、ノヴァーラ風パニッシャ、
そして私が注文したピエモンテ牛ファッソーナの赤ワイン煮込みを作ってくれるのを眺めていました。

お料理に使う赤ワインが用意されていました。地元ノヴァーラ県のネッビオーロです。

1


レストランに飾られている写真は、ノヴァーラ県稲作地域 モンディーネ
(Mondine:稲刈りや田植えなど、農業が機械化される前の時代に出稼ぎで来ていた
水田で働く女性たちのこと。)

1962年
IMG_6952

1962年
IMG_6951


1970年を境に機械化が進み、モンディーネたちの時代が終わり姿を消します。

機械化で姿を消していたものは、モンディーネたちだけでなく、
水田の牛や馬、そしてその時代の農耕具です。

現在、稲作農家の友達、グイードは、最初に第一回目の肥料を施してから
土壌を掘り起こして耕す作業に取りかかります。
これは、大型トラクターの後部に専用の大きな回転刃のついた作業機を取り付けます。

それ以前は、トラクターでなく2頭の牛や馬に取り付けて地面を崩し掘り起こして
雑草や稲刈り後の残りを埋めていきました。

19世紀初頭の犂は、木製で地面を掘り起こす先端部分のみ鉄が使われているようです。
イタリアの地域によって長さや形が異なり、右は、ラツィオ周辺 サルデーニャ南部で
左が全体図ではないのですがピエモンテ。
サイズは、右の全体図の方は 38cmの高さで長さ315cm
左は先端部分のみの写真になっていますが 125cmの高さで386cmの長さを持つ大きなものです。

20140324_052655

20世紀になると全体が鉄製になり動きやすくなるように車輪を持つようになり
持ち手の部分のみ木製で、これは、2頭の馬や牛によって牽引されました。
1900年にドイツから導入されたと書いてあります。

土壌を水平に切り取るようにしてそれをひっくり返していき、地面を砕いていきます。
見てみると左側の持ち手がプロテクトされていて車輪の大きさが左の方が大きくなっています。
地面を掘り起こしてひっくり返していくようになっています。

2頭のうち、1頭は掘り起こされた軟らかい土壌の上を歩いて作業しなければならないので
馬にとっても重労働であったことでしょう。

20140324_052625

私は、この後、食事が終わってからゆっくりと稲作農家で農学博士であるグイードから
たくさんの情報を教えてもらいながら、地面を掘り起こしてから土壌にどのような変化が起こっていくか
ノートに書きながら、いろいろな話を聞く。

美味しかったピエモンテ牛の赤ワイン煮込みの余韻を感じながら
カフェと充実したゆっくりとした時間が流れていきました。

その時、サッカーの練習帰りの子供たちがパニーノを買いに来ました。

昔、ここで手伝っていた時に当時の料理人のマリータさんに習いながら、いくつもパニーノを作って
子供たちに渡したことがあったのを思い出して懐かしくなっていました。

それはノヴァーラ風サラミを入れただけのシンプルなパニーノでした。

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ガッティナーラのワインのリゾット

朝 通勤中に更新できずに申し訳ありませんでした。
帰りの地下鉄で朝の原稿に追加して、急いで送信します。

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ゲンメやロマニャーノ・セージアの街に車で行くと、すぐ隣は、ヴェルチェッリ県。
稲作とガッティナーラなどのワインで知られ、ノヴァーラ県と同じようにお米とワインの産地で
セージア川を境にヴェルチェッリ県とノヴァーラ県に分かれています。

私が、今日も帰宅後に車で買い物をして帰るゲンメ、ロマニャーノ・セージアの街は
セージア川の対岸は、ヴェルチェッリ県のワイン産地のガッティナーラが広がっているのです。

稲作に関係する資料などは、ノヴァーラ県だけなく、ロンバルディア州パヴィア県、そして同じ州内の
ヴェルチェッリ県のものなども揃えて、お米の品種や郷土料理などについて読む機会も多く
今日は、ヴェルチェッリ県のお米とワインを使ったリゾットを紹介します。

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ヴェルチェッリ県の農業に関する行政機関が発行している小冊子には、ヴェルチェッリ県を代表する
お米の品種に関する分析とその品種に適した調理法が書かれてします。

私の自宅にもよくストックされていることの多いリゾットに美味しい品種 バルド(BALDO)米のぺージには、
郷土料理であるヴェルチェッリ風リゾットのレシピが書かれていいました。

アルファベット順だったので、最初のぺージは、ヴェルチェッリ県の町の名前が
そのまま品種名となった品種:ARBORIO

riso

お米(脱穀した状態)100gの中のたんぱく質、脂質、糖質(炭水化物)、繊維、灰分、アミロースの
含有量が数値で表され、最後にお料理法が書かれています。

ARBORIOの町は、ゲンメ、ガッティナーラとワイン産地も近くなります。お料理法に
ガッティナーラのワインのリゾットが紹介されていました。

400gのARBORIO、玉ねぎ1個のみじん切り、60gのバター(または、バター30g、牛の骨髄30g)
グラス2杯のガッティナーラのワイン、500mlのお肉のブイヨンスープ、
グラナ・パダーノチーズ、塩、胡椒
そして最後にトマトソースを少し入れるヴァリエーションもあるようです。


お米は、リゾットだけでなく、品種によって、サラダ、オーブンで焼いたもの、
スープ、デザートなど様々な用途があります。

お米が小さく丸い種類 品種 BALILLA のぺージは、リゾットでなく、用途がお菓子やスープとあり
そのレシピには、お米のジェラート、お米のタルト、お米のプリンが紹介されています。

この小冊子にヴェルチェッリ県を代表するお米の品種として
ARBORIO,BALDO,BALILLA,MARATELLI,ROMA,SANT'ANDREAが掲載されています。

こちらは以前、紹介した赤ワインのリゾットの写真です。
今夜は、どんな味にできるでしょうか。お米は、自宅にあるBALDO米か、
ガッティナーラ方面に行ってARBORIOを買うかもしれません。
そしてワインは、再び、輸入を検討しているガッティナーラを使って。
ネッビオーロの品種であるので、リゾットの色彩は、この写真のように柔らかな色合いになることでしょう。

risotto


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それでは、トリノ行きバス乗り場へ急ぎます。
また明日に。

読んでくださってありがとうございました。
明日は、そのガッティナーラについて。

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黒米の新しい品種"Artemide "

昨夜から霧が深く、ドアの外の世界は、水滴でいっぱいです。
暖かい朝。氷点下でなく気温が高いのが、どこか怖く感じます。
夜明け前の真っ暗な空が霧でぼんやり白く、今日は、フォグランプも点灯して運転。
通勤中の短い更新です。
*********************
教会前から車で出発すると、州政府によって保存されている
昔の農民の避難所であったリチェット(Ricetto)をはじめ
中世時代からのレンガの大きな農家、牛舎、サヴォイア家の邸宅だった建物が続きます。

霧の中 ぼんやりと看板がライトで照らされていました。
古く崩れ落ちそうなレンガの廃墟だった農場が改築され 
農家のお米の販売所、そして居住空間もある大きな農場になったのです。

看板には、販売しているお米の品種が書かれていました。
この地方のリゾットで最もよく使われる高級な品種、カルナローリ米と
黒米の新しい品種名"Artemide "。

稲作農家のヴィクトリオから、生産したお米を自ら販売所を持つ権利、許可など
イタリアでの手続きが大変なだけでなく、金銭的にも大変だと聞いたことがあります。

そのため、ヴィクトリオは、精米後、国のお米協会の倉庫に保管して市場を見て
国内の大手お米を販売する食品メーカーなどに販売、海外に輸出などを行っています。

実際に、昨年秋に稲作の取材を兼ねて、周辺の稲作農家に協力してもらい、
経済に関する調査をすると、200ヘクタールを超えるようなこの町の富裕な農場であっても
家族、従業員1,2名まででないと経営が成り立たず,EUの援助金で
かろうじて経営していける状況であることも知りました。

農場の改築と言っても、その規模は、この地方の小さなお城くらいあります。
新たに販売の許可をもらい販売すること

税金が高いイタリアで、それだけでも大変であるのに、経済不況の中
莫大な費用を新たに投資する、昨年から、そういう農業経営者を多く見てきました。

イタリアは、経済不況であっても農業に関しては、その影響がほとんどないという
稲作農家、畜産農家の経営者もいましたが

農業の中でもワイナリーは、高級ワインなどの売れ行きにイタリアの経済状況が関係しています。
それでも、昨年、取引先のワイナリー、ロエロとバルバレスコで2つの家族経営のワイナリーは、
大きな改築を行い、アスティ県とノヴァーラ県の家族経営のワイナリーは、
新たに丘の斜面を購入しました。

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新しいお米の販売所の看板に書かれていたArtemideという品種は
それまでの黒米(Venere )が交配をジャポニカ米の白米の品種と行っていたのを
インディカ米の品種の白米としています。
そのため、さらに香りのある黒米となり、アントシアニンがVenere の4倍になります。
ただジャポニカ米であっても、交配されたインディカ米の特徴もあり、お料理法など少し変わってきます。

新品種のための交配作業、そして新しい品種が誕生して市場出荷可能なものは
そのほんの一握りで、それまでに費やされる期間は平均約15年以上かかるといわれています。
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様々な品種のお米を使ってパーティメニュー

これは、夜、この町で行われたパーティのビュッフェメニューです。
お米が綺麗なプリン型になっているのは、
白米がBALDO
赤米がERMES
黒米がVENERE

仕上げは、上からソースをかけます。
BALDOには、トマトとリコッタチーズのソース、ERMESには、かぼちゃのソース
VENEREには、ゴルゴンゾーラチーズと胡桃のソース

riso

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お米の研究所で。

今朝も霧雨。水田に囲まれた町は、霧がとても深くフォグランプも点けて走行。
霧の中で対向車のライトがぼんやりと微かな光に感じられました。

通勤中の短い更新です。
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収穫が終わった水田に一列に並んで餌をついばむ黒トキ。

IMG_0006 (3)

お米の成分分析の資料を取り寄せたら、日本にワインを輸入する時に
ゲンメのワインの化学分析を依頼している同じ食品検査機関からのデータでした。

最近、日本の方からイタリアの本場のリゾットの加熱時間について聞かれることが多いです。

もちろん火加減、スープの量、加熱時間が大切なのですが、お米の含まれている成分の含有量が
日本のお米とイタリアでリゾットに適しているカルナローリ米とでは違うことを知っておくことも必要です。

下記の写真は、お米の研究施設に行った時のものです。

ヨーロッパで最もお米の生産量が多い北イタリアにあるお米の研究施設では、
世界中のあらゆる品種が研究されています。

研究所

日本の酒米、もち米、コシヒカリなどの品種なども研究、記録されています。
これは、北海道産 ゆめぴりかの試料。

日本の場合、お米をどのように調理するか、その食文化の関係でアミロース分がとても
低い品種が栽培されていて、もち米と呼ばれるものに関しては、調べると2%弱というものまであると
研究所の人が説明してくれました。

このように、イタリアの他、アジア、南米、アメリカ、スペインなど他のヨーロッパ諸国から
それぞれの品種のお米が取り寄せられて、すべて研究、記録、保管されています。

研究所2


ブログの写真用にリサイズしたので、字が読めなくなってしまった表ですが、下記は
イタリアで栽培されている品種の分析検査の結果、そのアミロースの含有量の表になっています。

アミロース分が低いことが、日本の食文化の中では美味しいと考えられていますが
イタリアのリゾットに適していて人気のあるカルナローリ米は、アミロース成分がとても高い品種なのです。
(24% 以上のデータがありました。)

表

よく"海外のお米は、まずいから・・・"と日本の方が話すのを聞きますが
これは、日本食としてご飯を炊くことを中心に考えているからです。

デンプンのアミロースの割合が少なく改良されている日本のお米は、粘りが強いご飯となり
これをイタリアのカルナローリ米を炊飯器に入れた場合は、パサパサしたまずいお米と感じることでしょう。

イタリアでも低アミロースのお米も栽培されていて、日本食レストランなどのお寿司だけでなく、
お米のタルトなどデザートにも使われます。

アジアや南米、アメリカ、他の欧州諸国には、それぞれの食文化があり、様々な品種が
調理法によって使い分けられています。

その時、研究所まで案内してくれていたロマーノ先生は、ふと思い出したように言いました。

"学生時代に、今までお米を食べたことがないという生徒もいたんだ。日本ではどうかな。
おそらくみんな一度は、必ず食べたことがあると言うことだろう。
同じイタリア内でも、ポー川流域のお米の産地である北イタリアとそれ以外の地域では、
食文化もそれだけ違うということなんだよ。"

下記は、お米の味覚検査室の様子と測定した結果、その味覚を表にしたものの例。

研究所3

イタリアでソムリエの勉強をした時に、書いたグラフよりも項目がはるかに多いことに気づきました。
ソムリエとしてでなく、ワインをもっと化学的に研究している機関では、
こんなふうに味覚が測定、解析されていることでしょう。

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稲作の収穫中に。

今日は、自宅からの更新です。

ネッビオーロの収穫風景のブログを書こうと思っていたけれど、”これを見て。”と
送られてきたエリザベータの写真を紹介。
(後でブログにちゃんとあるかどうか確かめると思うので、ネッビオーロの記事よりも先に。笑)

エリザベータは、このノヴァーラ県の若手稲作農業の組織のリーダーでもあり
女性では、エリザベータを含めて2名だけということで、とてもたくましい女性です。

大型の脱穀、収穫機を操作し、約130ヘクタールを2名で収穫しています。
収穫後にしなければならない機械のメンテナンスも自分でしています。

エリザベータが運転席から収穫中にスマートフォンで撮影した田園の鳥たちです。
収穫後にそれまで隠れていた蛙やミミズそして落ちた籾殻などを食べるために、集まって来るのです。

いつもエリザベータは、言っていました。
”サギは、餌があるからと収穫されるのを待っていて、ちょっとずるいのよ。危ないのに、ずっとついてくる”

黒トキ(この地方にはとても多いです。おそらく鷺の数よりも多いかもしれません。) (c)Elisabetta
IBIS

白鷺 (c)Elisabetta
AIRONE

ここは、ピエモンテ州の自然保護地域に指定された場所にある水田で、
様々な鳥が(観測によると、年間を通じて300種類近くの鳥と州の人から聞いたことがあります。)
近くの湿地帯にある自然の沼から朝、田園にやってきます。

農家の人にとっては、週末の雨の前に、ワイン産地のブドウ畑もそして水田地域も
とても忙しい秋の1日になりそうです。

まだ午前中の水蒸気があるにも関わらず、来週の雨が終わるのを待てない状況なのでしょうか。
教会裏に広がる牛舎の持つ飼料用のお米を栽培している田んぼから、モーター音が聞こえてきています。

どうか今日も良い一日になりますように。

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秋の農業地域と冬支度のねこ。

ノヴァーラ県の稲作地域では、まだ収穫の終わっていない田園が多く残っています。

IMG_6468 (2)

収穫期に雨が降った場合には、乾燥するまで約5日間以上晴れる日を待つ農家もあれば
時間的に難しく、午後に雨の予報があれば、午前中、水蒸気がある時間帯に収穫してしまう場合もあり
その時には、お米の水分を14%にするまで大型の乾燥装置の稼動時間も長くなります。

農場では、このように膨大なエネルギーが必要になり、少しでも将来的に経費を削減するために
稲作農家の中には、農場の屋根の部分をソーラーパネルにして、農場内の電力をすべてまかない
余剰電力は、電力会社に買い取ってもらっています。

これは、以前のブログで近郊の町の養豚農家敷地内にバイオマスエネルギーの施設によって
毎日、莫大なエネルギーが必要となる養豚農家内にある豚肉加工をするための工房にある
大型冷蔵施設、自宅や施設内の電力は、すべてまかなう他、電力会社に
それ以外の電力を買い取ってもらっていたのと似ています。

以前のブログ『養豚農家のバイオマスエネルギー』

農場の屋根には、何枚もの大型ソーラーパネルがあります。

IMG_6475 (2)


IMG_6471 (2)


IMG_6472 (2)


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そして先日のブログの晴れたバルバレスコからノヴァーラ県の町に帰ってくると
深夜から雨となりました。

下の写真は、ゲンメの旧市街の物置きから準備されたブドウの圧搾機。
ワイナリーでなく、どこかの家族の自宅用のワインになるようです。

旧市街の石畳が湿ってグレーの空模様の静かな日。

20131009_153436 (3)


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いつものねこのコーナーです。
グレーの空に包まれて、時々、雨が降っていた週末、いつものねこは、
ほとんどの時間、家の中で静かに眠っていました。
クゥーと小さな声がするので、箱の中を覗いてみると
熟睡していて、ねこの寝言だったようです。

ねこには、言葉は、通じないとわかっていたけれど
私は、それでもねこに話しかけてきたら、次第に何かわかったようになり
ぴーちゃんは、様々な表情を見せるようになりました。

最近は、食欲がとてもあり、ねこは、寒い冬に備えて太って、やがて、冬毛になっていくことでしょう。
ずっと、外で何回も寒い冬を越してきただけに、これからの季節、そして厳寒期に向けて
本能的に冬支度が始まっているようです。

下の動画は、少し暗いですが、曇った夕方、部屋の隅に置かれた小さな箱の中で眠る直前のぴーちゃん。
箱の中に入れた、私の昔のセーターを前足を交互にふみふみして、やがて丸くなって眠りにつく。



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秋のある日の風景

朝、コーヒーカップを洗う手がとても冷たく感じられるようになりました。
温かい緑茶のポットをリュックに入れて出発。

今日は、なぜか教会のライトアップが消えていて、中庭の小さな明かりを頼りに
真っ暗な駐車場に足元に気をつけながら、ゆっくり進む。
無数の星が輝き、冷たい空気で朝の気温は、8℃。
明日は、最低気温が5℃以下の予報で、秋も深まり気温が下がってきました。

お米の収穫と、最後に収穫される品種、ネッビオーロが終わると、
長い静かな夜と霧で覆われる時期が再び来ることでしょう。
朝の通勤中の短い更新です。
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町に残って保管されている昔の道具。
この容器は、お米を量る基準となるものです。
これは、ピエモンテでの単位でイタリアの地方によって異なっていました。

お米の単位

どこの稲作農家でも、用途に応じて異なる馬力数の様々なトラクターを保有しています。
ドイツ製、アメリカ製、オランダ製などのコンピューターのついた大型車もあれば
昔ながらのトラクターもあります。

こちらの小型トラクターは、イタリア FIAT製。
タイヤの部分は、鉄が装着が自由にできるようになっていて、田んぼが湿って土地が柔らかい場合に
タイヤに鉄を装着して進むようにできています。

fiat

近所のアグリツーリズモのレストランの入り口で。

IMG_6491 (2)

日本では、秋に松茸ご飯が美味しいように、こちらも秋の味覚です。
稲作農家のアグリツーリズモでポルチーニ茸のリゾット。

リゾット

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そして、こちらはミラノのカフェで過ごすひとりの時間です。
赤い日程表になっているノートに、記入していくのは
日本に帰国のスケジュール、予約した成田空港行きと東京/札幌間の便名。

ミラノ

冬の一時帰国を決める時期になりました。
クリスマス時期のためのワインの輸入スケジュールを考えながらワインを飲んでいました。
せっかくミラノなので、他の州のワインにすればよかったのですが、
とっさに"ドルチェットのグラスワインがあればそれで。"と
ピエモンテのワインにしてしまいました。

でも、来たワインは、色も香りも軽やかなドルチェットでなくサンジョベーゼとメルローで
バニラの香りもして小樽熟成のようでした。

本当にドルチェットなのか聞いてみたけれど、若い女性は、その品種名がよくわからず、
ソムリエにもう一度聞いてきますと言うけれど、その必要はないから、これでもいいと言って
その女性と話していたら、近くであっても州が異なると日常的に聞き慣れない品種名だと気が付きました。

ちょうどよかった。たまには、こんなワインも楽しい。

この時、日程のノートを開いて、冬の一時帰国で一箇所訪問予定を追加、
素敵なカフェでワイン会でなくピエモンテの地場品種についてのワイン講座の予定を作り
facebookのメッセージでアポイントを取り、決定しました。
ワイン講座は、6種類のワインの予定。もちろんドルチェットも。

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BACI di VENERE

ピエモンテのお菓子にBACI DI DAMA (バーチ・ディ・ダーマ:貴婦人のキス)というのがありますが

こちらは、ヴィーナスのキス(という名前がつけられたこの町のお菓子です。
近所のクラウディオさんの農場の黒米(RISO VENERE:ビーナス米)の粉を使った
クッキーで、BACI di VENEREです。ピエモンテのヘーゼルナッツクリームが挟まったクッキー。

20130929_144845 (2)

2013年8月14日のブログで、この農場の写真と黒米がヴィーナス米という品種名であって
別名で皇帝米と呼ばれていて、中国人の研究者の協力によって新品種が誕生したことを
書きましたが、その中国人研究者が新品種のための交配作業をしている様子の写真を見つけました。
アジアの品種のひとつを使って交配、このイタリアの土壌、気候で栽培できるものに品種改良されました。

他のイタリアの都市では、中国人は、アジアで最も多い移民という見方で必ずしも
いい評価ではないかもしれないですが、水田地域で暮らしていると、
農場経営者から中国人の評価が優秀であると信頼も高いことを実感しています。

img062

私の暮らす町は、黒米の町と言われ、イタリアで栽培されている黒米の種籾は、すべて
近所のクラウディオさんの農場からになります。
今日は、強い雨なので、収穫は、今日だけでなく稲が乾燥するまで数日間中止されることでしょう。
この水田は、ピエモンテ州の自然保護地域に入っていて、
遠くに同じく自然保護地域に水田を持つヴィクトリオの農場も見えています。

IMG_6520

収穫が終わり、大型乾燥機で水分を14%までにした籾殻のついた黒米。
この後、近くの精米所に運ばれます。

20130925_105425

そして精米されて真空パックになったものがこちらです。(1圓離僖奪)

20130929_172819

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欧州で最もお米の生産量が多いイタリアでは、(主な欧州の生産地は、イタリアの他、
スペイン、ギリシャ、ポルトガル、フランス、ルーマニア、ブルガリア、ハンガリー)
稲作農業経営者の中にはアジアに目を向けて、技術、設備投資してビジネスを展開している人もいます。

またイタリアの種籾農家が輸出する国々、さらにどのような品種なのかを調べていくことで、
ヨーロッパやアジアのどこの地域でどのようなお米が生産されているのか、
その国のお米の調理法など知ることができます。
種籾農家がロシアにも販売していることでロシアの中でも寒冷とされているところでも
栽培されていることを知りました。

そして協定によって関税免除で欧州にお米が輸入されてくるのは
アンデス地方の国々(ペルーやコロンビアなど)やインド、ヴェトナムなどから

そして*PMA( paesi meno avanzati:国連で開発途上国の中で、特に開発が遅れているとされている国)は、全部で49ありますが、
その中には、豊かな稲作地域がある国が含まれPMAから欧州に輸入されるお米があります。
(カンボジア、バングラデシュ、ラオス、マダガスカル、ミャンマーなど)

国連で特に開発が遅れていると定めた国についての統計
*PDFで129枚に渡ったレポートで最後のカラーページにその49カ国が書かれています。
どのようなデーターを持って後発開発途上国(paesi meno avanzati)とされているか
わかる資料です。英語で書かれています。

世界中で栽培されるお米、その品種、調理法を知ることは、とても興味深いことです。
夕食の時間が近づいてきました。雨の肌寒い一日なので、温かいリゾットにしたいです。

今日は、冷蔵庫に残っているお野菜を使ってズッキーニのリゾットに。
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黒米の収穫

週末、私の暮らす地域は、雨の予報です。
晴れて気温が高かった日、午後になると近所の農場の水田で黒米の収穫が始まり
雨の前に、今日も朝の水蒸気が乾燥したら、すぐに始めることでしょう。

ここは、サイクリングの時に、いつも通過している農場です。

IMG_6525

収穫の様子を動画にしました。
この収穫、脱穀する大型のコンバインは、ドイツ製で、10時間ごとに軸受けの部分をメンテナンスします。
動画の途中で、中から人が出てきて、はしご部分をしまうので、その時にこのコンバインの
大きさがよくわかります。
機械化以前の水田では、200名が必要でした。現在は、この大型のコンバイン1台です。

すぐ近くで動いているコンバインを見ている時の気持ちは、私が日本に帰る時に
ミュンヘンの空港でボーイング機、B777-300ER を見ている時に近かったです。
時々、おもちゃ売り場で、子供のミニカーに、このコンバインがあるのを見て、子供が欲しがるのかなと
不思議に思っていましたが、これは、欲しいことでしょう。



翌朝、曇って遠くが霞んでいる頃、昨日、収穫された黒米が乾燥機装置で水分を14%にして
保管されている農場の倉庫に行きました。

20130925_111225 (2)

ここがその倉庫になっている農場で、この建物の一番上の階までお米が保管されています。
乾燥機の様子も動画にしたのですが、You tubeにうまくアップロードできなかったので
出来次第、ここにその動画も載せます。

20130925_110656 (2)

階段をのぼって一番、上の階まで行ってみると、籾殻のついたお米が
乾燥機装置から次々に送られてきています。

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忙しい中、案内してくれた210へクタールの稲作農家の経営者のクラウディオさん。
従業員は、中国人とイタリア人ひとりずつで合計3人、
そして季節労働者として種籾専門になる水田の除草作業、異なった品種の稲をひとつひとつ
手作業で引き抜いていく中国人の労働者が6,7人。

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この日、クラウディオさんの農場の巨大な乾燥機装置のところで働いていた中国人の男性が
私たちの帰り際に手を振っていて、急に思い出し、過去のブログを検索すると

2007年5月の『お米を買いに行くまでの風景』という記事の中で出てきた中国人の男性で
それは、記事の中にあるバス停で待っていた時の中国人の女の子の家族、おそらくお兄さんです。
お米を買いに行くまでの風景

今日も朝6時からクラウディオさんは、携帯電話で連絡を取りながら農場を行き来していることでしょう。

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いつものねこのコーナーです。
夜になって帰ってきたぴーちゃん。

neko


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モンディーネのための講習

稲作地帯であるロンバルディア州パヴィア県に行ってきました。
敷地内では、いろいろな品種が試験的に栽培されてあらゆる実験が試みられています。

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先日のブログに登場した農業の機械化以前の時代に働く水田で働くモンディーネが登場しましたが
そのモンディーネについて、とても興味深いことを知ることができました。

出発前の朝の短い更新です。
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稲作の新しい品種の研究を35年以上行っているロマーノ先生が古い一冊の本を取り出しました。
”ここにモンディーネのためにお知らせが掲載されているよ。”

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1914年と書かれた本は、稲作の定期刊行誌(新聞)がまとめられているようでした。

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そこには、モンディーネがどのように水田で働くかの稲作の講習や
稲作の方法論についてのコンクール審査など当時のお知らせが記載されています。

どうやら、モンディーネたちのために、稲作についての講習が開催されていたようです。

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ワインで、多くのブドウの品種があるように、お米にも様々な品種があり時代とともに変化していきました。

例えば、ワインでは、記録に残っている中では、1400年代にヴィスコンティ家に、ゲンメの丘で栽培された
100%ヴェスポリーナの品種で造られたワインの注文書が残されていますが
79年にベズビオ火山の爆発で亡くなったローマの学者プリニウスが彼の百科全書”博物誌”に
ワインの産地として、ゲンメの古代名が登場していたように、
それ以前から、この地方でワイン造りで使われていた品種があるはずです。

お米は、あるイタリアの文献によると中国で7000年前にさかのぼると書いてありますが
イタリアでは、それよりもずっと後の時代になりますが、現在と違う昔の品種が存在して
それを保存している場所にロマーノ先生が案内してくれました。

この種を保管している倉庫は気温4℃。
この状態であれば10年以上は、種は保存でき、これらを定期的に栽培して
種を新しくして再び保管している倉庫です。

ロマーノ先生が手にしている袋には、1231年に存在していた品種の種が入っています。
中には、もっと古くプリニウスの時代のものもありました。
それ以前は、記録がないのでわからないとのことでした。

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当時の小さな村のお祭りで使われていたリゾットがどういうものであったか、
もう今日、存在しないお米であっても、この倉庫で管理している当時の品種から
お祭りのリゾットを再現して知ることができるとロマーノ先生が情熱的に語っていました。

ノヴァーラ県、ヴェルチェッリ県、そしてロンバルディア州パヴィア県の稲作が中心の地域では
お祭りのリゾットは、昔から重要な意味を持っていると知り、町の夏祭りのリゾットを思い出す。

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収穫前に

ワイン関係の記事を待っていらっしゃる方、それは、来週火曜日にバルバレスコのワイナリーで
シャルドネの収穫を開始する予定なので、その前に今日は、稲作関係のブログの更新です。

通勤中の短い更新です。
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帰宅すると青空で、次第に田園が黄金色になってきました。
上空を白鷺が3羽、田園からヴィクトリオの水田のある自然保護地域に向かっていきました。

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毎年、収穫前のこの時期を利用して、農家の人たちは、視察などの勉強会や会議に参加したりします。

視察の結果を参考にして、次の年にどの品種を栽培してしていこうか、輸出向け、国内向けなど
いろいろなことを考えるのです。

その計算が思い通りにいかないこともあり、ヴィクトリオは、2005年には、
たくさん倉庫で眠ったままになった品種があったとのことで、昨年は、輸出用のお米に重点をおき
"これは、イギリスでケロッグになるんだ。"と話していました。
2013年は、どういう品種にしたのでしょう。時間を作って訪問しなければならないです。

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農家の勉強会で配られた資料の内容の一部をここで紹介。
水田での最初の作業のデータも記載されています。
耕作(掘り起こす作業)25cm, 馬鍬(harrow)作業:砕土、地ならしを行う作業 8cm

水田の見取り図で栽培した品種の名前。図の下が国道の方角と説明書きもあり、
これをもとに、品種ごとの視察を行なっていきます。

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稲の品種ごとの開花時期が記載されています。種蒔きが4月27日とあり、農家の人たちは、
これを参考に開花までのおよその日数を計算していきます。

品種の区分は、それまでに使われていたfino,superfino,indicaという区分でなく
ヨーロッパで共通の表記で統一されていました。
lungoA,lungoBで表記。これは、longA,longBと英語のこともあります。

種類

肥料について。時期、1haあたりの量
使用した農薬の種類、1haあたりの量、使用した日付

3

人々の動きが活発になる収穫前の季節は、農業地域が最も賑やかで楽しい時期です。
忙しくても、嬉しそうにいろいろなアポイント、そして自分の水田、町役場と飛び回るヴィクトリオは
この時期に、もし時間があれば、様々な他の農作物の収穫祭などにも行きたいとよく話していました。

イタリアでは、これから様々な催しがあることでしょう。
スローフードの ブラのチーズ祭り 9月20日から23日
最も有名なものでは、
アルバの白トリュフ祭り
10月12日から 11月 17日の期間中の土日 ( 09.00 から 20.00)


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いつものねこのコーナーです。
ドアのところで眠ってしまったぴーちゃん。
どうか通して下さい。。。

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用水路と水力発電

この写真は、今、バスの車窓からです。次第に明るくなってきました。
これから空が薄っすらと白くなっていき、その後、地平線から真っ赤な太陽が昇ります。

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通勤中の短い更新です。
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秋になり、大通りに大型トラクターが走るようになりました。
この時期は、飼料用トウモロコシが、茎ごと細かく粉砕され運ばれていき
場所によっては、トウモロコシ畑は、3mぐらいの高さで自然の大きな壁となっていたので
収穫が終わった畑から、次々に地平線が見渡せるようになりました。

現在、水田の地域では、水を引き抜き、地面を乾燥させて収穫を待っています。

アルプスを水源とする河川から、人工的に一定量の水量になるように水を引いた運河は、
アルプスから平野まで、自然な高低差を利用して、この地域の水田のための灌漑を行っていますが
同時にクリーンエネルギーである電力を生み出しています。

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ノヴァーラ県を中心にした灌漑を担当している協会によると、管轄している地域内に
自然な高低差がある箇所が200以上で、その数メートルの高さの水の落下を利用して
水力発電の施設を28稼動させています。
年間有効発電量124百万kWh (欧米式の三桁区切り表記でわかりにくいです。1億2400万kWh )
現在、さらに他にノヴァーラ県からパヴィア県にかけて46の施設を設計中です。

19世紀には、すでに灌漑と用水路の高低差を利用した水力発電の設備が存在していましたが、
石油がエネルギーとして中心となった時代に設備が次第に衰退していきました。

ここは、毎日のサイクリングコースで近所にある小さな水力発電設備。
2,3年前に出来ました。
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水力発電の計算式など、受験から時間が経過してすでに忘れてしまっていましたが
ここでの生活で少しずつ取り戻しています。
先月の夏祭りの時のブログで、高校生の綺麗なルクレッツィアちゃんが
理数系の高校、自然環境といったことを話していたことが、急に理解できました。
きっとこういう機関に関わった仕事をしていきたいのでしょう。

今日の午後は、収穫前のワイナリーへ。
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品種ごとの色彩

朝、家のドアを開けると、中庭に駐車してあった我が家の車の下から
小さな茶色のねこが、じっと見ていました。

夏の終わりに教会の窓を見上げていたねこです。

高速バスの中から朝の短い更新です。
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昨日は、バルバレスコのワイナリーのガブリエレとシャルドネの状況について話していた時
急にワイナリーのテラスから、ネッビオーロのラバヤの畑、
そしてその対面に広がる畑では、シャルドネ、ドルチェット、バルベーラが栽培されていた風景を思い出す。

"ティツィアーナと暮らしている僕達の家が見えていて、その下の斜面の部分が
トリフォレラの畑で、シャルドネとドルチェット..."

収穫前の畑は、遠くからは、わからず畑の位置を見るだけですが、
ブドウが収穫されると、順番に紅葉していき、品種ごとの特徴が現れ、
遠くからもはっきりと何が栽培されている畑なのか知ることができるのです。

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ピエモンテに引っ越してきたばかりの頃は、ソムリエのマスターのディプロマを取得するために
関心は、ランゲ地方のワインばかりで、ずっと気が付かないでいました。

ずっと自然の田園風景を眺めながら、その目の前に広がっている水田もまた
品種によって色彩が異なっているのです。

写真は、ピエモンテ州ヴェルチェッリ県、ノヴァーラ県、そしてサルデーニャ島のオリスターノ県の
種籾農家の人たちの組合が経営する研究施設の田園。
より優れた種籾を生産するために、様々な稲の品種の実験、改良が行われています。

sardo piemonte

近所の黒米の農家も、そして種籾専門の農家のダニエーレも、この組織の一員であり
研究所だけでなく、彼らも畑の一部に、小さな区画を作り、独自に実験をしているのです。

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いつものねこのコーナーです。
最近、少し元気がなく心配。どうかたくさん食べてゆっくり眠って力をつけて欲しい。

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稲の病気(Pyricularia grisea)

夕方、秋に向けて、ジョギングをしていたり、サイクリング、ウォーキングをする町の人たちに出会います。

次第に水田は、秋の色彩に変化していますが、すべて同じ色合いでない様々な色を持つ
田園の風景が広がっていて、サイクリング中に稲が病気になった水田も見えます。

今日は、稲の病気のこと、そしていつものねこのブログの更新です。

このブログを書き終わったら、同じ道のりをサイクリングして、ねこの世話、ワインで食前酒
そして再び、稲作関係の本とワインの仕事に戻ります。
今日もとてもいい日曜日で爽やかな風が吹き、青空が広がっています。

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遠くにピエモンテ州が管理する自然保護地域の湿地帯のある森が見えています。
自然保護地域を囲むようにヴィクトリオの持つ約130ヘクタールの水田になっています。

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そしてカブール運河の大きな用水路の横の土地を利用して、大きな農家に雇われている
中国人の家族が、ここには、自分たちのものを栽培しています。

まだ熟していない稲で緑色に見えます。稲は低い丈で、穂とお米の粒を見てみると
比較的丸くて小さい(tondo)日本のお米の品種に近いもののようです。

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こちらも用水路の横の土地を利用して、自分たちのお米を栽培しているようです。
稲の丈が先ほどに比べ高くなり、稲穂の部分も長くなり粒が大きいお米(lungo A)で
カルナローリ米に近い品種のようです。

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下の写真は、一区画、病気となった稲で、穂が黒ずんでしまっています。
またこの写真で中央部分のくぼみのように低くなっているところは、稲が倒れてしまっています。

これは、稲の丈が長い品種の場合、リスクが多いです。
窒素が多い土壌の場合にもなります。この区画は、目で見る限り
周辺の他の品種を栽培している水田と比べてみても、稲の丈が長いです。

以前のノヴァーラ県の稲作農家の集まりの農場視察時のブログ
http://blog.livedoor.jp/airone0219/archives/51906161.html

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写真がサイクリング途中の道路から用水路を隔てて撮影しているのでわかりにくいので
持っている本の写真から(イタリア語ですが、少し説明部分も入れて写しました。)

Pyricularia grisea、イタリアでは、稲作農家の人たちも学名で呼ぶのですが
日本ではいもち病という別の日本語名があるようです。

この区域のすぐ近くが、自然保護地域になり自然の湿地帯がある場所です。
この夏、暑かったので高温多湿になり、風向き、その他で風通しがよくなかったのかもしれません。

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ヴィクトリオの水田も近くで同じような状態のところがありますが、有効な殺菌のための農薬を
自然保護地域にあることから、極端に減らしたり、対策を取っていなかったりしています。

稲の病原菌であるPyriculariaの様々な対策、メカニズムについては、イタリアの国立研究所などで
多く研究されています。抵抗性のある品種の改良などありますが
一軒の農家でも、様々な品種を栽培して、その用途に応じて販売していくので
リスクの多い品種もあることでしょう。発生しやすい稲の病気です。

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いつものねこのコーナ―です。
夕方、空を旋回するツバメを眺めていて、空の写真でも撮ろうと思っていたら
足元を見ると、いつの間にか、ぴったり横に来てくつろいでいました。

ぴーちゃん3

それでは、サイクリングに行ってきます。

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今年の町の夏祭りのリゾットについて

夏祭りも近づいてきました。
朝は、涼しくなり今日は、長袖のカーディガンを着て通勤です。
朝の短い更新です。

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写真は、農家の用水路。時々、ここでヌートリアと出会います。

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町の夏祭りのリゾット作りの料理人が発表され、今年も災害救援隊の調理班で活躍するマリオさんです。
毎年、近郊の町のトラットリアやレストラン、パニッシャ作りで有名な主婦など選ばれていましたが
マリオさんは、3年連続でノヴァーラ県でなく、ヴェルチェッリ県出身です。

毎年、お祭りのリゾット作りとその様子を見ていました。
一度に何百人ものリゾットを限られたお鍋で作ることに限界もあり、
最初に配られる人と最後になる人とでは、大きく時間が違い調理場から次々にお料理を運ぶ
町のボランティアスタッフも険しい顔つきになることが多かったのですが

この2年は、ほぼマリオさんと助手の二人で慌てる様子もなく作り、
片付けもひとりで終わらせながら、リゾットを作っていくので
ボランティアスタッフも裏で同じようにリゾットを食べる余裕があり
最も、安心できる人物が、マリオさんだったのでしょう。

マリオさんは、ヴェルチェッリ県出身なので、ノヴァーラ風リゾットのパニッシャ(Paniscia)でなく
ヴェルチェッリ風リゾット パニッサ(Panissa)になるので

使われるお米は、マリオさんのことなので、きっとカルナロ−リ米でなく、バルド米。
そしてお豆は、この地方でよく使われる種類 Borlottiでなく、マリオさんの地元のSaluggia

リゾットの中に入れる赤ワインは、ノヴァーラのヴェスポリーナやネッビオーロでなく
バルベーラを使うかもしれないといろいろなことを想像する。
また、災害発生時に被災地域で大勢に調理するマリオさんから貴重な話をいろいろと聞きたいと
夏祭りのポスターを眺めながら、そんなことを思っていました。

この町で暮らしてから早いもので、もう9回目の夏祭りが訪れようとしています。

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国立稲作研究所出版 お米のレシピの小冊子の中に書かれているイタリアのお米の生産地の分布図
緑が大きい部分は、ピエモンテ州のヴェルチェッリ県とノヴァーラ県、そしてロンバルディア州のパヴィア県

サルデーニャ島にも緑の大きな生産地分布が見えます。
ピエモンテとサルデーニャでのお米の研究機関もヴェルチェッリ県にあります。
サルデーニャ島では、日本食のお寿司に適したYUMEという名前の品種が作られたと
読んだことがあるのですが、今、その文献がないのでこれは、後日、確認です。

*通勤のバスの中で読みながら撮影したのでぶれてしまいました。
1

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こちらは、ダイエット生活をしている私に興味深かったぺージです。

国立稲作研究所と大学と研究の教育に関する政府機関で作成した
小学生のためのお米と稲作に関係した食育の小冊子で体型に関するぺージがありました。

"お母さんとお父さんの体調はいいですか。太りすぎ、やせすぎはよくありません。"

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お母さんは165cm60kg
60:1.65=36.36
36.36:1.65=22.04  お母さんは、OKです。

175cm93kg
93:1.75=53.14
53.14:1.75=30.37 お父さんは、大丈夫ではありません。

19〜25 青信号
25〜30 黄色信号
30以上 赤信号

思わずバスの中で計算機を取り出し、計算してみると私は、やせすぎになりますが
実は、イタリア人と日本人は、骨格が違うので、骨ががっしりしているため
イタリア人は見た目以上に重さがあります。

以前、住んでいた友達ロミーナと身長がほぼ同じで私の方が若干太かったけれど
見た感じは、ほぼ同じとみんなに言われてきました。
しかしロミーナの体重は、当時の私よりも7kgも重かったのです。

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RISO DELL'IMPERATORE

今朝の高速道路バスの車内は、私を含めて3人。
車が少なく、対向車線の車もほとんどありません。
明日の祝日(ferragosto:聖母被昇天の祝日)の前後でバカンス休暇にしている人が多いです。

通勤中の朝の短い更新です。

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夏の田園で過ごす時間。

いつまで、このような日々が続くかわからないけれども
ここで暮らす日々は、人生の中で長いバカンスのようなものなのかもしれません。

1

この時期になると、水田は、早く熟す品種は、すでに黄金色になろうとしていて、
区画ごとに色彩が異なってきます。

この近所の農場では、食用のお米が販売所に並ぶ他は、
様々な新しい品種の種籾を試みて研究しています。

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ここて研究されたお米の中で、最も有名なものは、イタリアの黒米です。
黒米:Riso Nero VENERE "RISO DELL'IMPERATORE"

直訳するとヴィーナス米でこちらが品種名になっていますが、別名で皇帝米
この黒米を使ったメニューは、以前、福岡と滝川のワイン会で登場しました。
様々なレシピがあり、ホタテや海老などの魚介類にも美味しいです。

イタリアの黒米の種籾は、全てこの農家で栽培されています。
1997年に、この農場と協力関係にある研究施設で誕生しました。

中国には以前からあった黒米をイタリアの稲作地域の気候に適するように改良されました。
これには、中国人の稲作研究者の協力があったとのことです。
この黒米は、鉄分、マグネシウム、セレンが豊富に含まれ、
中国ではかつて皇帝のお米だったことから皇帝米とも呼ばれ
黒米は、中国で貴重で高齢者の方や妊娠中、あるいは病気の人がよく食するとのこと。

カルナローリ米と並んでリゾットで使われることも多いバルド米と比較したデーターは、
鉄分 mg/kg   Baldo 7.8   Venere 30
その他、セレン  亜鉛   カルシウム  マグネシウムともにBaldo 米を上回っています。

アジアの品種のひとつと(この品種は、フィリピンにある世界の稲の品種を保管している
世界的に重要な国際稲研究所からのもの)とPandaの交配。

その後、この農家では、アントシアニンがこの黒米の4倍のアントシアニンが含まれる
別の黒米の品種も誕生しています。

その他、この農家では、SATURNOという品種も誕生しています。
(ThaibonnetとPandaの交配による)

農場の販売所では、リゾットで登場するCARNAROLI(カルナローリ米)、 BALDO(バルド米)
そして赤米もあり、これは、モッツァレラチーズやトマト、オリーブなどサラダにすると美味しいです。

香り高いパキスタンのBasmati(バスマティ)米の一種であるインディカ種もあり、
私の周囲の稲作農家の友達は、これは、リゾットにしないで、
付け合せ(日本のごはんのように仕上げて)で香りを楽しんでいます。

何年か前の夏祭りでは、この農家のカルナローリ米に似ていて早稲の新しい品種の
お米でパニッシャが作られました。
どのくらい早く熟したかというと、他の稲よりも約1ヶ月半早くで8月の中旬には収穫が終わり
すでに夏祭りのパニッシャで新米だったくらいです。

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私も明日から4連休です。
加熱時間が40分もかかる黒米をつかったランチをゆっくり作ることにします。

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休日の朝

土日の朝なので、早朝のサイクリングに行ってきました。
普段、この時間は、通勤のバスの中であり、
通勤前の時間は、まだ夜明け前で街灯のない農道なので
普段は、夕方18時過ぎに散策するコースです。

まだ日の出前ですが、次第に空が明るくなってきました。
この時、スマートフォンで表示される町の気温は14℃。
風もあって、自転車に乗っているとより寒く感じます。

モンテローザの白い山頂が少しずつ桃色に染まり、日の出が近づいているようです。

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この時間帯は、夕方と違い、野ウサギ、用水路のヌートリア、ノガモなどを多く見かけます。
稲作農場の前を通過した時に、野ウサギに出会う。

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日の出が過ぎると、景色の色彩が大きく変化していきます。

この地方の用水路の大動脈でもあるカブール運河。

フランス国境付近 モンヴィーゾ ピアン デル レ) に水源があるポー川と
クールマイユール付近 Entreves ) からの水で、
少しずつ自然に高度を下げて広く平野に注いでいるとのことですが
ここで用水路が低い位置に変わっていきます。

各町役場の公式な数値によると、
私の暮らしている町よりも隣の町は、標高がちょうど10m低くなります。

今、私が自転車で向かっているのは、隣町に属する4世帯だけの暮らす集落。

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小さな聖堂が、その小さな集落への入り口であり、折り返し地点です。
昔のブログで、この聖堂の前で不思議な体験をしたことを書いたことがあったのですが
その廃墟となった聖堂です。

農業の機械化前の時代、モンディーネ(水田で草取りや田植えをする女性)が水田に行く前に
いつも聖堂に立ち寄っていたという話を聞きました。

実は、今でもモンディーネは、存在します。それは、水田で丁寧に雑草取りをする労働者で
中国人が雇われていることが多いです。100ヘクタールを超す農家でも
多いところで4名くらいと少なく、女性だけではなく昔のモンディーネの風景と異なります。

田園でアジア特有の円錐型をした麦わら帽子を被り
広い水田を2,3人が作業しているのに出会うことがあります。
この光景を見たら、ここがアジアの水田地域のように見えることでしょう。

1日中、足元が水に浸かり、自然の中で働くこと、そして雑草を取り除く作業をするのは
とても大変で人手が少ないのですが、出身が農業地域である外国人にとっては、
工場で働くよりもずっと喜びを感じていると聞きました。

特に種籾専門の農家にとっては、その純度が要求されるので、雑草だけでなく、
別の品種の稲を見つけたら、それを取り除いていかなければなりません。
稲の知識、正確に、取り除くのは、中国人が一番だと農場経営者は、思っています。

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聖堂で折り返し地点です。ここからモンテローザに向かって走り、町に戻ります。

6

近所の農場まで到着しました。ちょうどあとここから2辧
ブルーの立札は、ピエモンテ州の自然保護地域であること、
用水路の釣りや狩猟は禁止と書かれています。

7

眠っていたねこを家の中に置いてきているのでここからは、スピードを出して早く帰ろう・・・。

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用水路の水源

いつものように通勤中なので、写真ばかりの短い更新です。
ノヴァーラ県の稲作農家の友人グイードの農場の風景。

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農場の敷地は約110へクタール。水田の部分は、100へクタールあり、
倉庫には、用途に応じた大型のトラクターが何台もあります。

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農場の裏に広がる水田 

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この木の板を外すと、水が排出されていきます。

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用水路からすぐに水田につながるのでなく、ぐるぐると回るように到達するまで長く用水路があるのは、
水源からの水のままだと温度が低すぎるので温度を上げるためにも、
長く空気にあたるように工夫されているとのことです。

この近郊の(ノヴァーラ県)の用水路について

用水路の水源の約3分の2に当たる部分は、下記の川からです。
*立方メートルの単位が特殊数式記号で入力しているため数字の後が文字化けして
見えることもあるかもしれません。

Po (ポー川:水源 フランス国境付近 モンヴィーゾ ピアン デル レ) と
Dora Baltea( 水源は、クールマイユール付近 Entreves ) から、カーブル大運河に通じます。

60㎥/s
*カブール運河は、ブログの写真で何度か登場しています。

マッジョーレ湖(Ticino:ティチーノ川 水源は、スイス ノヴェーナ峠)から101㎥/s

セージア川(水源は、モンテ・ローザ山塊の氷河に源流、モンテローザの麓 ヴァルセージアの上流)から 36㎥/s

用水路に到達まで、蒸発などで失う水量は、全体の約10%で20㎥/s

用水路の水源の約3分の1が地下水や、渓流、湧き水をろ過したものが使用されます。85㎥/s

合計262㎥/s
これらの水量はすべて管理され、水田だけでなトウモロコシ畑、家畜飼料用の農地に配水されていき
この金額の負担も農家にとって大きいとヴィクトリオから聞いたことがあります。

ミラノから帰宅後は、ノヴァーラ県のワイナリーに立ち寄り、
そしてこの灌漑に関してのその他のデータについて問い合わせをしたり
オリーブオイルのセット販売のサイト制作、
もちろん、ワイン、そして中庭でねこのブラッシング。

今日も大切な1日を過ごしていきたいです。
それでは、良い1日を。

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上空から水田の町を眺めると。

日曜日から、青空が広がり、アルプスの山々の青白い雪が、とても綺麗で、
バスの車窓から眺める山の風景は、まるで絵画のようです。

日の出が次第に早くなり、家を出発する頃は、ちょうど眩しい光でいっぱいで
いつも夜明け前の暗い中、出発していた冬の季節と違い、
すでに明るい朝に出発するのは、いつも1日の始まりに少し出遅れてしまったように感じてしまう。

それでもスマートフォンの画面に表示される私の町の朝6時の気温は、8℃。
ゲンメは、さらに気温が低く6℃。ゲンメの丘のぶどう畑は、さらに気温が低いことでしょう。

今朝もコートを着て出勤。
通勤中の短い更新です。
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青空で気持ちがいい日曜日、私は、窓から青空を眺めながら自宅で過ごしていました。
日本から戻ってきて、ちょうど1週間が経過し、気がつくと、すでに6月の1週間の一時帰国も近づき、
その準備と連絡のメールをしていました。
椅子の下で眠るねこを踏まないように、立ち上がり、時々、赤ワインでカフェタイム。

どこにも行かなかった日曜日。気分転換に30分弱、近所を散策。
今日は、その時の写真です。

教会裏の田園から眺めるモンテローザ。

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教会前の町の敷地内に残る昔の農工具を眺める。
収穫後のお米を乾燥させるための機械。
現在でも。これと同じタイプのものを使っている農家もあります。

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昔の農工具は、今では、町でこんな風に使っています。

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空から眺めた町の写真を見つけました。
よく見たら、町の教会(中心の高い建物)が見えています。
私は、この周辺を散策していたのです。

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この一面に広がる水田は、低い丘が続くワイン産地の入り口まで続き、
その先にノヴァーラ県の有名なワイン産地ゲンメがあるのです。
今日も張り切って行きましょうか。もうすぐミラノ。
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パニッシャ

昨日の通勤中の朝にブログを書いていましたが、新しい電話からなので
まだ慣れなく、時間がかかってしまいました。 続きを更新。
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町の中心にある古い農場跡
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その一室に展示されている写真は、この農場付近の昔の風景です。

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現在では、100ヘクタールを超える広大な水田を2,3人で収穫。
ヴィクトリオは、130ヘクタールを2人だけで行い、
ダニエーレは、100ヘクタールを1人で収穫しています。

GPSとコンピューターが装備された脱穀機では、水田の細かい区画毎に、精密に収量が記録され、
他の各トラクターに情報が送られます。
次の年に必要なだけの肥料が必要な場所にまかれ
必要でないと判断された肥沃な区画では、機械がストップされるのです。

農薬も同じように、コンピューターによって必要である量がまかれるとストップするしくみです。

乾燥させるため、午後遅くから収穫を始めるダニエーレ。

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これは、明け方前の写真です。
昨夜、夕食を食べる時間がなく、お腹の空いた私は、
お米(バルド米)とノヴァーラのサラミを炒めて、赤ワイン(バルベーラ)を入れて、
昨日から作っておいたお豆がたっぷり入った野菜のスープで17分煮込みました。

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これは、モンディーネであったノエミちゃんのおばあちゃんから、
そして災害救援隊の調理班のリーダのマリオから教わった野菜のスープで、
固形スープを隠し味、そして塩分にすることなく自然の野菜エキスで作り、
最後に入れる塩の美味しさを感じるスープです。

朝からパニッシャをたっぷり食べて出勤しています。。。

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昨日の夕方、近所の田園を散策しようとカメラを持って、
家を出て中庭から外に出ようとすると木の扉を開くと

いきおいよく喜んで走ってきたいつものねこのぴーちゃん。
田園の散策は、急遽中止で一緒に中庭をしばらく歩くことに。

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ねこが好きな副町長さんが通りかかり、”幸せになったねこ”と言って話しかけてきました。
やはり、家にいつも来る近所のねこがいる話していました。

”お米があるところには、ネズミが来る。ねこは、大切だ。"
"そういえば、ヴィクトリオは、14匹のねこ。"と私が言うと
"ヴィクトリオのところは、広いから、もっと必要だ。と笑う。

"ノヴァ−ラの都市部で、困ったことに家の中のねこが増えすぎて
行政に引き取って欲しいといってきた女性がいて問題になった。管理ができなかったんだ。
ねこが、とてもかわいそうなことになってしまっていた。"

ねこの話をしばらくしていると、足元にいたねこは、あくびをして、
すっかり自分の場所になっているワインの空き箱の中に入っていきました。

もし、本当に少しでもぴーちゃんが幸せならば嬉しい。

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温かいリゾットが美味しい季節になりました。

昨日から雨が続いていました。
日曜日の午前中になって、次第に空が晴れて明るくなってきましたが
すぐに厚い雲に覆われていきました。

稲作農家のエリザベータは、”もう3日間も収穫が止まってしまっている。”と嘆いていました。

エリザベータから送られてきた写真 (Grazie !Elisabetta)
遠くの木々は、ピエモンテ州自然保護地域。

Elisabetta

先週、通勤中に車窓から眺めた風景を思い出しました。
雨上がりの水蒸気の多い朝に、乾燥していない稲をライトをつけて
収穫していた農家はそんなことを予想していたのかもしれません。

強い雨が降った後は、稲の乾燥どころでなく、脱穀機が田んぼで作業するのに
ぬかるみでは、入ることができず、田んぼが乾燥するまで待たなければならないからです。

日曜日の午前中、メールの仕事の合間の短い更新。

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町にある18世紀のサヴォイア家の建物のドアから、ギャラリーの中庭を眺める。

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次第に秋が深まり、温かいリゾットがとても食べたくなってきました。
今日は、黒米、カルナローリ米のどちらのリゾットにしよう・・・。

黒米(Riso Venere) 
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ノヴァーラ風リゾットをはじめ、様々なリゾットで使うことも多いカルナローリ米
自宅には、白米の他に、玄米、日本でいう5分づき米も揃えています。

白米の場合、リゾットの煮込み時間は、約17分ですが
(*これは、大粒のカルナローリ米の場合で、もし日本のお米でリゾットを
作られる場合は、粒の大きさによりますが12分くらいで出来あがります。)

玄米になると煮込む時間は、約40分です。

今までに何度かブログに登場したノエミちゃんの知り合いの農家から買った
カルナローリ米の5分づきの場合の煮込み時間は、約20分以上。

Carnaroli
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ここまで書いていたら、温かいリゾットが、なんだかとても食べたくなってきました。
これから、お豆の入った野菜スープを煮込みながら、メールの仕事をして過ごすことでしょう。

野菜スープは、固形スープを使わず、丁寧に野菜を煮込んで塩を入れて味を調えておきます。
時間がかかりますが、野菜からの自然なスープは、とても優しい味です。

ノヴァーラのサラミとカルナローリ米と赤ワインを入れてオリーブオイルで
(本来は豚のラードを入れますが自宅では、サラミから出る脂で十分なので
オリーブオイルだけにしています。)
お米が透き通るくらいによく炒めてから
お豆をたっぷり入れて煮込んだ野菜スープを混ぜながら少しずついれて約17分。

色合いも決して華やかでなく、見た目はあまり良くないお料理なのですが
この地方の農民のお料理で、この地方の材料でいかに
栄養とボリュームがある美味しいお料理を作ろうと、昔から伝わってきた郷土料理です。

それは、素朴なこの水田の地域で暮らしの色合いなのかもしれません。

稲作農家のヴィクトリオは、収穫の仕事が終わって帰宅してからの
ノヴァーラ風リゾットのパニッシャとバルベーラのワイン
そしてゴルゴンゾーラチーズのひとときがとても幸せだという。

稲作農家のアグリツーリズモのパニッシャ

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パニッシャを食べながら。

小雨で真っ暗な朝、高速道路バスの窓の景色は,見えず
ガラスに反射した車内の様子、パソコンと私の姿が見えるだけです。
朝の短い更新。

昨日に引き続き、私の暮らすチッタスローの小さな町で開催された
スローフード協会、ノヴァーラ商工会議所が主催のお米の展示会の様子です。
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雨が今にも降り出しそうで気温が低かった日曜日、それでも小さな町にはたくさんの人が訪れ
展示会の行われた教会付近は、もちろんのこと、田園、そして町の入り口まで
駐車の列は、次々に長くなっていきました。

この土地に引っ越してきたばかりの時には、彫刻のギャラリーも町の博物館も
完成には、程遠い状態でした。

バチカンから近くでとても好きだったローマのアパートから引っ越してきて
最初に見た風景は、春を待つ霧で遠くが霞んでいる果てしなく続く水田と
廃墟となった農場、町役場で人の気配もまったくありませんでした。

その時、町役場の敷地内にそのまま置き去りにされている古い農耕具が印象的でした。

今では、それが展示の一部となり、生き生きと蘇って、当時のことを伝えてくれています。
私がゲンメの旧市街のワイナリーに心を魅かれたのは、この町のこの景色と
重なったからかもしれません。

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1417年頃、ゲンメのワイナリーでワインが醸造された時、
農園付きの修道院でお米が栽培され
今でもその農場が存在していることを今回、知りました。

ランチは、ノヴァーラ風リゾットパニッシャ。

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この展示会期間中、すぐ近くにある自宅に戻っては、すぐに会場に行き
出来る限り講演会に参加。
自宅近くでこんなに勉強できる機会は、そうないことなので大切に過ごす。

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こちらは、エルメスという品種。
この赤米は、よくこの地方では、夏に冷たいサラダにすることもあります。
(モッツァレラチーズ、トマト、きゅうり、オリーブオイル、ゲンメのワインビネガーなど)

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色、形、香り、味覚とひとつひとつ確かめる。
今まで私が食べていた黒米の4倍のアントシアニンが含まれている品種の黒米も試食。

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お米ではないですが、ピエモンテ北部のエルバルーチェのワインについて勉強する機会もありました。

オルタ湖に近い小さな農家の男性が、講演のパネリストとして呼ばれ、最初、会場内を見渡し、ため息つく。
”僕のような小さな農業生産者は、誰もきていない。収穫、醸造の時期だからな。”と
一番前に座っていた私に話しかけました。
ふいに昨日のヴィクトリオの言葉を思い出します。

他のパネリストは、有名で日本は、もちろん海外に輸出されているワイナリーの広報的役割の関係者
モデレーターは、スローフード協会の人。
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下の昔の風景の写真は、自宅裏に広がる田園風景、そのままであり、
私が、ここに来て最初に水が入った水田を見た時の記憶と重なりました。

現在は、機械化が進み、モンディーネでなく、すべて大型トラクターで、
100ヘクタール以上をわずか2〜3名、GPSを利用して、田んぼの区画ごとに
収穫量を計測し、肥料、農薬を最小限にするため必要なポイントと量だけで
機械がストップできるように調整をすることさえできるようになったけれど

景色は、ずっとこのまま変わることがないのです。

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教会の敷地内にあまりにも多くの人が訪れ、週末、姿を見せなかったぴーちゃん。
帰宅する頃、まだ片付けのトラックなどが出入りしているかもしれないけれど
湯島天神のお守りの鈴を鳴らしながら、ぴーちゃん探し。

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町で行われたお米のイベント。

町の教会と町役場の敷地内でお米に関する展示などが行われていました。
(住んでいる町は、スローフードの傘下にあるチッタスローとして登録されています。)

いろいろなお米料理会場では、
インドのお米料理、中国のお米料理(笹に包まれたのは、ちまきそしてゴマときなこのおはぎ)
そしてナポリのライスコロッケ アランチーニ(arancini)などのお店が出展していました。

リゾットのコーナーは、3種類
ノヴァーラ風パニッシャ
ヴェルチェッリ風パ二ッサ

そして私がランチで選んだのは、ロンバルディア州マントヴァ地方の郷土料理のリゾット
”ピロータ” (Risotto alla pilota)

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昔の稲作風景の写真が展示されていました。
現在と同じ種まき式で稲作が行われていた頃の写真。

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稲作の方法が種まき式から田植え方式へ移り変わっていきます。
田植えと雑草を抜く作業をしていたモンディーネと呼ばれる女性たちが
列車に乗って、この地方にやってきて宿舎で暮らし働いていた頃の様子。

以前、ブログに登場したシチリア出身のノエミちゃんのおばあちゃんも、そんな1人でした。
(映画 苦い米では、エキストラで出演)

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1970年を境に、稲作が機械化され、モンディーネの時代が終わりました。

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そして、現在、当時、モンディーネだった女性たちのコーラスグループ。
モンディーネのシンボルだった麦藁帽子を持って、当時の歌を歌いました。

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モンディーネは、田園で働きながらみんなで歌っていたのです。
これは、歌をみんなで歌いながら田植えをすることによって、労働の辛さを軽減するだけでなく、
列になって並んで働いているために、リズムを取って田園を歩くためです。

歌詞の内容は、蚊と経営者の持つ大きな棒に負けずに働いている自分たちを慰める哀歌を
楽しいリズムで歌うものでした。

右端の女性が、当時の話を楽しくしてくれます。
”私たちは、裸足で一日水の中で中腰で作業。宿舎から歩いて田園まで。
農場経営者は、馬に乗って途中までやってきて、しかも長靴をはいていたのよ。”と笑い
会場は、驚きの声をあげると

その女性が楽しそうに次々と思い出話をします。
“経営者は、少しでも、私たちの動きが止まると、後ろから棒でたたくの。
歌は、経営者を批判した歌もあってみんなで楽しく歌って笑顔で仕事をしたのよ。
経営者は、怒るに怒れなくて、その歌が聞こえないふりをしていたの。”

そのコーラスを聞いて座っていると、ちょうど食前酒の時間だったので、
小皿のリゾットが配られました。

かぼちゃの柔らかな甘みのあるリゾット。

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その後、ワークショップに参加。テーマは、南イタリアのお米料理のライスコロッケ。

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ワークショップで食べたのは、パイのようにしたお米料理になっています。
これが、ライスコロッケの中身と同じ。中には、熔けたモッツァレラチーズが入っています。

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このようにイベントには、多くのお金がかかっています。
イベント会場で、それぞれ違う立場の人たちと会話をする機会がありました。

1.稲作農家の友達は、町の友達 ヴィクトリオやクラウディオ。
2.商工会議所の代表は、時々、ブログに登場するゲンメのワイナリーのアントネッロのお兄さんパオロ
3.農業だけでなく、それを生産、加工、販売している農業仲間のグループの代表の人
(ここには、輸入しているゲンメのワイン、ピエモンテのオリーブオイルの生産者、
ノヴァーラのアグリツーリズモの稲作農家も同じ組織に加入しています。)

ヴィクトリオなどの農家の人の言い分
”このイベントは、一番、収穫で忙しい時期に、自分たちの時間を奪い損失。その上、
せっかくの農業に関する行政費用が自分たちへの支援でなく、イベントで多く使われてしまう。
トラクター、貯蔵庫、町のお祭りなどに関わる多くの費用の多くの部分を負担、協力をしてきている。
しかもイベント名がRICEでは、別のもののように感じる。
英語でなく、RISOとイタリア語の名前にして欲しい。”

州、県、町などの行政側
”2015年のミラノ万博に向けて、この北イタリアの土地が
ヨーロッパの稲作の中心であることを広く伝えていきたい。”

生産から販売までを行っている農業生産者の人たち
”イベントを通じて、消費者に、その農作物の本当の品質の良さについて知識を深めてもらい
価格や量の重視でなく、品質を大切にして、消費してもらいたい。”

*関係者の議論などを聞くと、農業の政策に関して、州の上の話し合いの舞台は
イタリアという国でなくEUのようです。

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自宅から徒歩1分のところで開かれているイベント。
今日は、ノヴァーラ県の品種エルバルーチェのワインが、ラベルに
品種名エルバルーチェと名乗れないワインに関する法律についてのワークショップに参加予定。
(次回、ヨーロッパのワイン法に関する会議で取り上げてもらうと聞いています。)
*テーマがお米ではないので、人が少なそうです・・・。

ランチは、ノヴァーラ風リゾットのパニッシャのお皿を買う予定。
夕食は、ヴェルチェッリ風リゾット パ二ッサ。

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