AIRS 店番日記


AIRSは1980年11月、東京・西新宿に開店した取り扱いタイトル10000以上の世界最大規模を誇るDVD(ROCK、NW、HR・HM)専門店です。ミュージシャンの来店日記や、商品情報などを中心にお知らせしています。

エアーズ回顧録 〜ラモーンズ

昨日はデヴィッド・ボウイ来店の模様を旧ブログから転載しましたが、もうひとつ、とっても大切な来店の回想記がありましたので、本日はそれを転載。


2005年10月04日の旧ブログより

***********************

来店日記 〜ラモーンズの巻


誰しも心の中にひっそりと大切にしている思い出ってありますよね?
私の中できっと一生ずーっと忘れずに大切に持ち続けていくだろう思い出が
ラモーンズにまつわる「ちょっとイイ話」

1993年・・・もう12年も前の出来事です。
その日は私とブラック好きなとってもファンキーなお兄ちゃんが店番をしていました。ちょっと猫背な背の高い外人さんとやや小柄な外人さんコンビがご来店。

どっちもサングラス。

見た目はちとコワモテ・・・あれ?ラモーンズ?!
そーだっ!ジョーイとマーキーの両ラモーンさんだぁ!

でもなんだか怪しげな雰囲気なのです(ごめんなさい)コワモテなんです(ごめんなさい)
おそる、おそる・・いらっしゃいませ!と言いにいくとサングラスの奥の目が
微笑んだ(気がする・・・)

色々と聞かれたことに答えつつ、こっそりと観察。
サングラスの奥の目はやっぱり優しい!

はしゃぐでもなく、でも真剣にたんたんとビデオチェック(当時はビデオでしたー)
自分たちのや60年代音楽やガレージっぽいのをチェックしていたように記憶しています。
あれはある?これはある?・・・聞かれるままに私とブラック好きのお兄ちゃんと二人で
おすすめのものを紹介したり試写していただいたりしてました。

その中からお気に入り頂いた数点をお店からプレゼント!
すごく喜んでくれましたー。
でも、本当にもの静かな寡黙な方々でした。
ramones








天下のラモーンズに会えてちょーっと嬉しいぞ!と思った一日でした。

・・・とここで話は終わらず、実は後日談があるんです。
その翌日、私とブラック好きの店員はお休み。

なんと!その日にジョーイが再来店!
その手にはラモーンズTシャツが2枚・・・。
その日、店頭にいた店員に「昨日お世話になったgirl & boyにこれを渡してくれ」といって
Tシャツをプレゼントしてくれたのです・・・
前日にジョーイが来店したと聞きちょっとくやしかったその店員はジョーイに会えて嬉しい
と同時にジョーイ御大みずからTシャツをわざわざ持ってきてくれたって事で驚いてました。
(なのでジョーイが違う服を着たソロ写真もお店にあるんです)

その翌日、私はその話を聞きました・・・ポカーン!
えーっ?そのためだけにまた来てくれたの?!
あの天下のジョーイ・ラモーンが?!
驚天動地って、こーゆーこと?!
最初は意味がわからず、ようやくわかって感激、大感激しました。

ジョーイってそういう人なんです。
Tシャツ渡して、その店員とも記念撮影してくれてすぐに立ち去ったそう。
忙しい合間を縫ってただTシャツを渡したいからってわざわざ来てくれたジョーイ。
Tシャツありがとう・・・最高に素敵な思い出をありがとう。

ジョーイがこの世を去った日は1回しか会ったことのない私もすっごく悲しかった。
でもこの思い出は一生の宝物


markey





PS
2005年マーキー再来店。
ジョーイと自分の12年前のツーショット写真が店に飾ってあるのを見てひとこと。
「この写真は本当にスペシャルだね」


***********************

いまも鮮明に思い出します。
出勤したら「昨日、ジョーイ・ラモーンが来てTシャツもってきてくれましたよ!」?!?!
頭のなか・・・(いやジョーイきたのおとといだよ?こいつ何言ってる???うん?
昨日もきたの?おー!再来店ありがたいねー!え?ただTシャツもってきてくれただけ?
それだけのためにわざわざ時間さいてくれたってこと?そういうこと?)
理解するのに時間かかりました・・・だって・・・ね。
心の中はびっくりと感動の大きな渦巻き!!!
本当に素晴らしい人だなぁ・・・優しい人だなぁ・・・・
ラモーンズのコレクターズビデオ売ってるお店なのに。
欲しいものをプレゼントしたけど、でもコレクターズショップなのに。こちらこそお礼言わないとなのに。
それなのに、わざわざ忙しいであろうスケジュールの合間をぬってお礼にってTシャツを
もってきてくれるなんて・・・
私と一緒に接客した「ブラック好きの店員」は今では業界のそれなりな方になっておりますが、このこと覚えてるかなぁ・・・

めっちゃデカかったジョーイは心もデカかった!
マーキーはその後も2回くらい来てくれてるし
改めて・・・ありがたいことです。本当に。

エアーズ回顧録 〜デヴィッド・ボウイ

まだ試験的にブログをやっていた2005年
いまのブログとは違う場所でやっていました。

懐かしくてそこの中にあるものを読んでいると・・・
92年、ティンマシーンで来日していたデヴィッド・ボウイ様がまさかのエアーズご来店!を思い起こして書いたものがありました。
これは!
大切な歴史のひとこまとして、こっちにも載せておかねば!ということでエアーズの試験ブログ記事よりこちらへ転載します。つたない文章や軽いノリはどうぞご勘弁くださいませ。

2005年09月23日ブログより

**********************************

驚きの来店 〜デヴィッド・ボウイ

それは92年の1月の出来事でした。
その日はあまり客足もなく、静かな日でした・・・これがまさか嵐の前の静けさとは・・・・
その時はもちろん知るよしもなく、せっせと細かい仕事をしていました。
当時のエアーズは現在の場所(注・この当時、店舗はお小滝橋通りから左にすこし入ったカドの建物にありました)の隣のビルの2階にありました。階段をあがって店に入ると
カウンターからは良く見える非常にせまい店でした。

入り口から入ってきたのは小柄なガイジンさん…「あらぁー、この人ったらデヴィッド・ボウイに似てるわー」が第1印象。「すっごいボウイが好きで、ボウイみたくなりたくてボウイの真似をしてるんだろうなぁー・・・ガイジンさんがやるとサマになるもんだなぁー」などと心の中で思いつつ「いらっしゃいませー」と声をかけると、こちらを向いて静かな微笑み…カッコいいガイジンさんだわー(ミーハー)!

 と、そのときでした・・・「どーも!」と言って入り口から入って来たのは
ティン・マシーンを招聘しているプロモーターのスタッフさん!今まで何度か
ミュージシャンを連れてご来店頂いていたので知っていました・・・
えええーっ!って事はホンモノのボウイ様?!その瞬間、ふるえました!、
だって、まさかこんな大物さんが来てくれるとは思ってもいなかったので、
大あわて!プロモーターさんは「よろしくねー」って言ってるけど、こっちは完全に舞い上がってます。

 私はデヴィッド・ボウイの大ファンではないけれど、洋楽好きとしてアルバムは
何枚か聞いているし何よりもオーラというか空気が違う・・・
(確かに最初はマネしてるファンだと思いましたよ・・・でも・・・だって
西新宿くんだりに天下のボウイ様が来るなんて夢にも思わないですよー!)

 ボウイ様はご自分の映像を探しているらしく、ここで私は「イケナイ!仕事中だぞー」と
思い出し、自分に言い聞かせ、この役得は他の人にはまかせられないぞーとばかりに(笑)
ボウイ様のコーナーにご案内して片言英語で説明をし始めました。
無我夢中とはよく言ったものでまさに我を忘れて夢の中にいるかのような気分でした。
ボウイ様はご自分のテレビ映像はしっかりと集めているとのことで、エアーズにあった
テレビ映像ものはすべて持っていらしゃいました。
でもティン・マシーンのオーディエンス・ショットの映像を発見!
さすがにこれは(当然ですが)お持ちでないようで、喜んでいました。
イヤな顔などまったくせず、本当に喜んでくれました。

 あの声が自分の真横で聞こえてくるのは実に不思議な感じでした・・・
私のつたない英語も一生懸命聞いてくれ、理解してくれようとしてくれました。
(本当に当時はひどい英語だったので・・今思うと恐れ多いし、恥ずかしい・・・)

 おそるおそる、サインと写真をお願いしサイン1枚(お店に飾ってあります)を頂き
写真撮影では2枚しか撮れなかったのにちゃっかりと2ショットで撮影して頂きました。
写真撮影のときにはティン・マシーンのビデオを胸元にこっそりとしまおうとするポーズ
までしてくれて、ちょっとお茶目な面も見せてくれたボウイ様でした。
bowie


十数年前の出来事ですが、本当にデッカいすごい素敵な思い出として今でもしっかりと
覚えています。その記憶と写真は今でも大事な宝物です。




**********************************
で、そのときのサインと写真がいまレジ横に飾られているものなんです

DSC_0262





今でもボウイ様にお会いしたなんていまだに信じられないです。2ショット写真見つつ夢みたいだなーって今でも思います。(はい、いまこのブログ書いてる当人が上記ブログも書いたのです。当時はデジカメでなくてネガの)
いま思い起こしてもスゴイ出来事でした・・・しみじみ。

ボウイ様タイトルはさすがにもうすべて売り切れてしまいましたが
閉店前にチャンスがございましたらサインを見るだけでも・・・是非のぞきにきてくださいませ。

殿下、レア音源ガイド、「PURPLE TOWN」 号外

purple town


Purple Town 号外

お世話になっております。 プリンス情報満載のフリーペーパー、パープルタウンです。
Airs Music Video 完全閉店に伴い、
このパープルタウンもバッ クナンバーを含め入手不可能となってしまっています。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
しかしご安心ください。パープルタウンは生きています。
みんなの心の中に、
なんて言いません。
現在下記のウェッブ上でパープルタウンの pdf ファ イルを
Vol.1からのバックナンバーを含めてアップしております。
リンクよりダウンロード、プリンターで印刷して読むも良し、
パソコンで見るも良し(Adobe Reader があれば見ることが出来ます、 スマホでも見れます)、
プリンスのブート情報満載パープルタウンをお楽しみください。
http://funksoulmusic.blog.fc2.com/
 またパープルタウンがダウンロード出来ない、
掲載しているタイトルを購入したいが、どうすれば良いか、など、
ご質問、ご要望などございましたら、
下記のメールアドレスにご連絡ください。
早急にご返事を差し上げます。

funksoulmusic@hotmail.com

 上記のメールアドレスよりパープルタウンの pdf ファイルをメールに添付して送ることも可能です。
一度に大量のファイルは無理ですが、
それぞれ のファイルは 1 メガ程重くないので添付可能だと思います。
またフィジカルのフリーペーパーとして欲しい方もメールにてご相談ください。
 これからもパープルタウンは号を重ねます。
ご期待ください。
プリンスの情報満載のパープルタウンを今後ともよろしくお願いします。
funksoulmusic/ パープルタウン編集部

◎ Purple Town16 年 1 月現在の Vol.67 まで全号の目次
Vol.1 ◎4Dafunk レーベル特集その1 ◎ Into The Light 気になるタイトル 
Vol.2 ◎4Dafunk レーベル特集その 2 ◎ Into The Light 気になるタイトル
Vol.3 ◎ 2012 年上半期のマスト音源を紹介 Part.1 
Vol.4 ◎ 2012 年上半期のマスト音源を紹介 Part.2 
Vol.5 ◎ 2012 年上半期のマスト音源を紹介 Part.3
Vol.6 ◎ 2012 年上半期のマスト音源を紹介 Part.4 ◎プリンス、 リミックス ・ バージョン その 1 
Vol.7 ◎ 2012 年に流出したアウトテイクスをを紹介 Part.1 ◎プリンス、 リミックス ・ バージョン その 2
Vol.8 ◎ 2012 年に流出したアウトテイクスを紹介 Part.2 ◎プリンス、 リミックス ・ バージョン その 3 
Vol.9 ◎ 21Nights In London のベスト ・ ライブは??
Vol.10 ◎気になるアウトテイクス系タイトルのご紹介 ◎プリンス、 リミックス ・ バージョン その 4 
Vol.11 ◎また気になるアウトテイクス系タイトルのご紹介 ◎プリンス ・ ファミリー系タイトルのご紹介 その1
Vol.12 ◎やっぱ気になるアウトテイクス系タイトルのご紹介 ◎気になる名ライブ ・ タイトルのご紹介 その 1 
◎プリンス ・ ファミリー系タイトルのご紹介 その 2
Vol.13 ◎ Thunderball が持っていた幻マスターを纏めてご紹介 
◎プリンス ・ ファミリー系タイトルのご紹介 その 3
Vol.14 ◎ NPG Music Club 発足 01 年から 02 年までのリスト ◎ NPG Music Club 関連のアイテム 
Vol.15 ◎ 2013 年プリンス新曲ご紹介 Part.1
Vol.16 ◎ 2013 年の重要ライブ、 ダコタでのライブ検証 Part.1 
Vol.17 ◎ 2013 年の重要ライブ、 ダコタでのライブ検証 Part.2 ◎ 2013 年プリンス新曲ご紹介 Part.2
Vol.18 ◎ 2013 年 LOL ツアー Part.1 
Vol.19 ◎ 2013 年 LOL ツアー Part.2 ◎4Dafunk レーベル特集その 3 
Vol.20 ◎ 2013 年 LOL ツアー Part.2 ◎ Free Boot Generation レーベル特集 その 1
Vol.21 ◎ 2013 年 LOL ツアー Part.4 ◎プリンス ・ ファミリーが一同に集まった!その 2 
Vol.22 ◎脅威のサウンドボード ・ ライブ! 21 ナイトスタンドのベスト ・ アイテム!
Vol.23 ◎ 2013 年モントルージャズ ・ フェス音源 Part.1 ◎ Free Boot Generation レーベル特集 その 2
Vol.24 ◎ 2013 年モントルージャズ ・ フェス音源 Part.2 ◎ Free Boot Generation レーベル特集 その 3
Vol.25 ◎ 13 年夏モントルー以後のライブ音源 Part.1 ◎ Free Boot Generation レーベル特集その 4 
◎プリンス ・ ファミリー系タイトルのご紹介 その 4
Vol.26 ◎ 13 年夏モントルー以後のライブ音源 Part.2 ◎プリンス ・ ファミリー系タイトルのご紹介 その 5
Vol.27 ◎ 2013 年プリンス新曲ご紹介 Part.3 
◎新発見!プリンスのオルタナ、 リマスター、 リミックス その 1
Vol.28 ◎ 2013 年プリンス新曲ご紹介 Part.4 ◎ Free Boot Generation レーベル特集その 5
Vol.29 ◎ 3rdEye TV をご紹介 Part.1 
Vol.30 ◎ 3rdEye TV をご紹介 Part.2 ◎気になる名ライブ ・ タイトルのご紹介 その 2
Vol.31 ◎ 3rdEye TV をご紹介 Part.3 ◎プリンス ・ ファミリー系タイトルのご紹介 その 5(6) 
◎気になる名ライブ ・ タイトルのご紹介 その 3
Vol.32 ◎ 3rdEye TV をご紹介 Part.4 ◎傑作オーディエンス録音ライブのご紹介 その 1
Vol.33 ◎ 3rdEye TV をご紹介 Part.5 ◎ Free Boot Generation レーベル特集その 6 クリスマス編
Vol.34 ◎ 3rdEye TV をご紹介 Part.6 ◎新発見!プリンスのオルタナ、 リマスター、 リミックス その 2
Vol.35 ◎ 3rdEye TV をご紹介 Part.7 ◎ 2013 年プリンス新曲ご紹介 Part.5 
Vol.36 ◎ LOL ツアーの決定盤をご紹介その 1  ◎傑作オーディエンス録音ライブのご紹介その 2 
Vol.37 ◎ LOL ツアーの決定盤をご紹介その 2 ◎傑作オーディエンス録音ライブのご紹介その 3
Vol.38 ◎ LOL ツアーの決定盤をご紹介その 3 ◎傑作オーディエンス録音ライブのご紹介その 4
Vol.39 ◎最近発掘されたアウトテイクスについて ◎ Digital Funk Bitch レーベルの傑作 
◎傑作オーディエンス録音ライブのご紹介その 5
Vol.40 ◎ 13 年末モヘガンのライブ その 1 ◎ Batman を極める 
◎気になる名ライブ ・ タイトルのご紹介 その 4
Vol.41 ◎ 13 年末モヘガンのライブ その 2 
◎新発見!プリンスのオルタナ、 リマスター、 リミックス その 3
Vol.42 ◎ 2013 年秋、 冬、 プリンスの新曲、 ライブについて Part.1 
◎新発見!プリンスのオルタナ、 リマスター、 リミックス その 4
Vol.43 ◎ 2013 年秋、 冬、 プリンスの新曲、 ライブについて Part.2
Vol.44 ◎録音超困難の 14 年 UK ツアーが聴きたい!その 1 
◎新発見!プリンスのオルタナ、 リマスター、 リミックス その 5
Vol.45 ◎録音超困難の 14 年 UK ツアーが聴きたい!その 2 
◎ Free Boot Generation レーベル特集その 7
Vol.46 ◎ 2013 年冬から 2014 年春 プリンスの新曲、 ライブについて Part.1
◎ Free Boot Generation レーベル特集その 8
Vol.47 ◎ 2013 年冬から 2014 年春 プリンスの新曲、 ライブについて Part.2
◎ Free Boot Generation レーベル特集その 9
Vol.48 ◎脅威のサウンドボード ・ ライブ ・ コンピ それは More Than This !
Vol.49 ◎最新ツアー Hit And Run Part 2 検証 その 1
Vol.50 ◎最新ツアー Hit And Run Part 2 検証 その 2
◎ 14 年 5 月にアップされた 3rdEyeGirl Youtube 映像 ◎ Free Boot Generation レーベル特集その 10 
Vol.51 ◎最新ツアー Hit And Run Part 2 検証 その 3
◎新発見!プリンスのオルタナ、 リマスター、 リミックス その 6 ◎ 2013 年の幻のフェス音源!
Vol.52 ◎最新ツアー Hit And Run Part 2 検証 その 4 ◎傑作オーディエンス録音ライブのご紹介その 6
Vol.53 ◎最新ツアー Hit And Run Part 2 検証 その 5
◎ 14 年第一期 Hit And Run のレアライブが遂に出た!
Vol.54 ◎傑作オーディエンス録音ライブのご紹介その 7
Vol.55 ◎ 14 年下半期は凄いアイテムが出まくりーその 1
Vol.56 ◎ 14 年下半期は凄いアイテムが出まくりーその 2
Vol.57 ◎ 14 年下半期は凄いアイテムが出まくりーその 3
Vol.58 ◎ 14 年下半期は凄いアイテムが出まくりーその 4 ◎最新ツアー Hit And Run Part 2 検証 その 6
Vol.59 ◎ Welcome 2 Australia ツアーの更なるアイテム
Vol.60 ◎ Welcome 2 Chicago ツアーを極める その 1
Vol.61 ◎ Welcome 2 Chicago ツアーを極める その 2
Vol.62 ◎ Crystal Ball のマスターが遂に流出!!! 
Vol.63 ◎アルバム 『Hitnrun』 リリース前の一連の音源 その 1
Vol.64 ◎ Hit N Run Tour 2015 のサウンドボード音源
◎アルバム 『Hitnrun』 リリース前の一連の音源 その 2
Vol.65 ◎ 15 年の新発掘音源を水増しなく収録したタイトル その 1 Reincarnation
Vol.66 ◎ 15 年の新発掘音源を水増しなく収録したタイトル その 2 Reincarnation
Vol.67 ◎ 15 年の新発掘音源を水増しなく収録したタイトル その 3 Determination
◎アルバム 『Hitnrun』 リリース前の一連の音源 その 3

殿下、レア音源ガイド、「PURPLE TOWN」 第68回

purple town

nwely


◎ 15 年の新発掘音源を水増しなく収録したタイトル その3

今回はその残りをレビューします。

○ Boom Box (1991) 1:37
 91 年9 月28 日ペイズリーパークでのレコーディング。プリンスがプロデュース、エリック・リーズがサックス
のマッドハウス的ナンバー。しかしBrass Monkey というクレジットになっています(その名義唯一の曲
となります)。princevault ではマルティカのMartika's Kitchen のboom box と唱えているのをサンプリング
しているとされていますが、冒頭から聞けるその声は男性。生音のジャズではなく、キャンディ・ダルファー
辺りがやりそうな90 年代のポップなジャズ、という感じで、エリックのサックスのフレーズはとても冴えており、
完全版が登場して欲しい所。

○ Your Love Is So Hard (?) 4:59
 dateline, 1989 のプリンスの掛け声が入っていません。製作時期は不明。バッキングは以前のものとほぼ
同じです。大きな違いはメインボーカルがロージー・ゲインズだということ。コーラスはプリンスで、ロージーが
カラオケ状態で歌っているような印象。しかしプリンス・バージョンでのボーカル・ラインを崩し、ロージー節を
全開にして魂を込めて歌っています。シャウトも轟くしラップもフィーチャー。4 分位からかなりジャムっぽくなり
プリンス・バージョンでは聴けなかったファンキーなキーボード・フレーズも入ってきます。よって前半カラオケ、
後半からロージーのスキャット爆発のファンク・ジャムと、また別のこの未発表曲の魅力を堪能出来るテイク
が登場したことになります。

○ Mo'Fun (1991) 2:01
 好評発売中のReberations 2.1 にあるFun の未発表(プロモ?) のカセット・シングルのB 面のバージョン。
1:34 の記載がprincevault にありますが、この2:01 バージョンしか存在しないと思います。内容はFun
(Final Long Version) のエクステンドされた部分を再構成したもの。Fun (part.2) という名前も同じ曲です。

○ Paris 17984302 (1992) 3:36
 テヴィン・キャンベルのI'm Ready に収録のバージョンと同じ。プリンスだけのバージョンもあるはずだが
それではありませんでした。しかし続くテヴィンのバージョン2 曲が特別で、それと同時期に発掘されている
から、多少のミキシングの違いがあるのかも。

○ Down (Tevin Campbell Version) (1992) 3:34
 ボーカルはテヴィン・キャンベル。92 年9 月ペイズリーパークで作られたものはこの曲の他Extraordinary、
Holly Don't Care、The P、The Halls Of Desire、Paris 1798430、Uncle Sam、Super Hero、Shhh があり、
テヴィンのI'm Ready 収録の曲を多く製作していました。作曲はプリンス、リーヴァイ、カーキーJ、ソニーT、
マイケルB、そしてロージー・ゲインズ。ロージーは92 年の終わりまでプリンスと仕事をしその後離れることに
なりますが、新旧のNPG メンバーが重なった面白い時期での録音でもあります。さてここで聴けるのはオケ
はその新旧NPG によるものなのか、ということが問題ですが、そもそもプリンスだけのバージョンはリーク
していないためその違いはわかりません。そもそもプリンスの声も一切入ってないし。しかし曲としてはプリンス
のこの頃のヒップホップ解釈という感じであり、ベル・ビヴ・デヴォー的ニュージャック・スイングさも加味されて
いることは特筆。変声期を越えたテヴィンの溌剌とした宣言風ボーカル、躍動しっぱなしのビート感、素晴らしい
ダンサンブルな未発表曲です。プリンスの声がなくてもバッキングが変えられていたとしても、良い曲はやっぱり
良い曲です。

○ The P (Tevin Campbell Version) (1992) 3:52
 92 年9 月13 日ペイズリーパークの録音。プリンスのバージョン3:19 が存在しますが、そこで冒頭にテヴィン、
電話だ、とプリンスがMC をしています。明らかにテヴィンのために作られた曲だとわかりますね。今回のは
テヴィンのボーカルによるもので、プリンスの声は別の人間に変えられています。しかしバッキングは確かに
プリンスが作ったバージョンを基本としています。その一方ホーンやヒップホップ的キーボード・エフェクトが
付加されており完全にオルタネイト・バージョンで、しかもそれらがとてもプリンシーに響きます。ホーホーと
ヒップホップ的な合いの手が入りますがDaddy Pop 等のDiamonds And Pearls 的なダンサンブルさが増した
アレンジになっています。トニーM でも居そうな感じ。これもDown 同様プリンスの声がなくてもとてもプリンシー
な一曲。一度92 年終わりから93 年半ばにテヴィンがボーカルを吹き込みましたが、プリンスが93年8 月12 日
オランダのBullet Sound Studio で今度はセクシャルな歌詞に変え、The P のP はペニスを示唆するものとして
作り直した所、テヴィンがそうなるとさらにどうかとアルバム収録をいよいよ躊躇った、という話があります。
このテイクはその最初のテヴィンの歌入れしたバージョンだと思われます。

○ 5 Woman (1990) 5:19
 Revelation 2.0 に紹介されている、ホーンがないバージョン(90 年の9 月来日時の日本のワーナーの
スタジオでのレコーディングからのもの、後にホーンをペイズリーパークで加えています)。プリンスの冒頭の
喋りも既存と同じく入っています。音質はやや今回出回った方のが良くなっています。

○ Closer 2 U (?) 1:01
スニペット。歌い手不明。ロージー・ゲインズにしては軽すぎますし。サックスもエリック・リーズ的ではないし、
80 年代のポップス風。しかしプリンス的なサウンドも感じさせはします。

○ How U Wanna B Done (Extended Remix) (1994) 5:07
The Continental をカーク・ジョンソンがリミックス、Crystal Ball に収録されている3:15 のロング・バージョン。
特に新しいフレーズが登場してくるわけではなく、最後はフェードアウトであるという違いだけで、ただ長く
なったという印象のもの。プリンスのボーカルに加え、ラップにカルメン・エレクトラが起用されていますが、
この曲のヴィデオがカルメン・エレクトラの許しがあれば世に出るかもとCrystal Ball のライナーノーツに記載
されています。今回の音源がそこからのものかどうかは不明です。

○ Sexy Dancer (DJ Rashida Dance Remix) (?) 4:11
ヴォリュームが小さいです。6 秒位で突然音楽が始まります。何かジェイZ の曲のような不明なものとミックス
されているようです。

○ Get Wild (Demo) (1994?) 5:59
 これは面白い音源です。スタジオ・バージョンというよりライブ・バージョンで、NPG のメンバーとせーので
一発録音したものではないかと思われます。音質もくっきりしたものではありませんが、プリンスのしっかりと
歌うもロウな声が活き活きと耳に飛び込んでくるし、マイケルB でしょう快活なゴーゴー風のドラミングや、
キーボードの生々しい音色もそこでプレイしているという感じが耳を嬉しくさせてくれます。そして最後はホーン
も入ってちゃんとGet Wild と唱えられてキチンと終了します。しかしどこかの歓声無しのライブもしくは
リハーサルという可能性もあり、Get Wild の全てのサウンドボードのライブ・バージョンを聴いて検証すれば、
アウトテイクではないと見つかってしまうかもしれません。

○ I Can't Make You Love Me (Edit) (1996) 3:57
 Emancipation 収録のバージョンは6:37、語りやエリック・リーズのサックス等後半をかなりカットして
いますが、ボニー・レイトのプリンス流カバーという魅力をそれ程損なうことなくこのエディットは上手く成立
していると言えるでしょう。The Holy River (Remix) と同様Face Down のリミックスに収録される予定の
エディット・バージョンだと推測されます。先にも言ったように編集に妙があるのでフェイクではないと
思われます。

○ Insatiable (?) 2:00
 ハイハットとキーボードの音の質感がもっとワイドで、ライブ感があるミックス。オリジナルのオーバーダビング
中のセッション音源なのかもしれません。プリンスのボーカルのロウでスタジオ・ライブのようにも聴こえます。
途中であ、という声の後バッサリ切れてしまいます。Diamonds And Pearls 収録曲ですが、ライブのための
録音か、もしかすると00 年に再レコーディング曲を収録させる予定だったWhen 2R In Love:The Ballads Of
Prince のためのレコーディングかもしれません。しかしこのプロジェクトはあくまで企画のみでプリンスがその
録音を行っていないとされています。もしくは90 年10 月の最初のLarrabee Sound Studio でのデモかも。
不明です。

○ The Holy River (Remix) (1996) 5:02
 Emancipation に収録され、イギリスと日本ではセカンド・シングルとなりました。しかしそこにはリミックスは
収録されていません。しかしFace Down のマキシ・シングルのリリースが計画された際にDirtyhousemix と
Remix の二つが作られたとprincevault にはあります。今回はそのRemix が登場したわけです。実は(Remix)
はNPG Music ClubEdition #6 のInstrumental3:05 で、そのリミックス・バージョンのバッキングが聴けます。
歌メロ部分はプリンスのギターで再現されているのですが、このゆったりとしたスロー・バージョンにボーカル
が乗っているのがこのバージョンです。エフェクトもInstrumental で聴けるものが入っています。歌い方もその
スローさに合わせてもう一度歌い直している感じです。名曲だがミドル曲なので下手にダンサンブルにされると
興醒めですが、このようにメロディの良さを噛み締めるように曲が進行していくこのリミックスはとても素晴らしい
ものだと言えるでしょう。リミックスの製作時期ですが、97 年のFace Down シングルの前、96 年の後期と
されています。

○ S.S.T. (Instrumental) (2005) 2:36
 アコースティック・ギターの音色、エフェクト的なキーボード、ベースを含めた後半のファンキーな展開、若干
リズムにシャリが強いが、完全ボーカルレスのインスト。ダイジェストのように短いですがインンストの部分だけ
をオリジナルから抽出した、ということではない様子。カトリーナ台風の被害を知って24 時間以内に
ペイズリーパークでレコーディング、NPG Music Club でダウンロード開始させましたが(その時同時期録音の
Brand New Orleans、メイビス・ステイプルズのThe Voice 収録の「You Will Be Moved」もダウンロード
出来ました)、インスト・バージョンではなく後のシングルと同じバージョン。

○ The Song Of The Heart #1 (2006) 7:02
 映画『Happy Feet』のサントラ収録のものが4:35、そしてシングル・バージョンが2 種類、Album Edit が3:40、
Radio Edit が3:00、他にIndigo Nights でのライブ・バージョンもあります。今回登場したのはエクステンド・
バージョンとのこと。始まりと終わりは同じ。ロビン・ウィリアムスが声のレイモンの会話が入っている部分の
ことです。そしてその始まりからと終わりまでの展開もほぼ同じで、中間部分が2 度繰り返されていることで
2 分半伸びています。結果今までに聴いたことがない部分はなく、巧妙に繋げたもの、という見方も十分
出来ます。また1 分少しでsong とブライア・ヴァレンテがコーラスする部分が不自然に2 回繋がって
繰り返されています。

○ The Song Of The Heart #2 (2006)
 パート2 的エクステンド・ポーション部分だけを収録したかのようなオルタネイト・バージョン。インストパート
が多く、サビメロを含むメロディ部分がありません。しかしプリンスのスキャットやブリアのコーラスがあるので
インストとは言えないもの。もしこのテイクと原曲が繋げてあったら正に真のエクステンド・バージョンのように
なりそうです。

○ Laydown (2010?) 4:57
 プリンスが出した5:52 のリミックスと異なるもの。原曲にあるロッキッシュなギターがなく、5:52 のリミックス
に近いものですが、冒頭ボブ・ジョージ声でI am here, where R U? と唱える所は今回のリミックスで初登場
しました。そして終盤に外で中継をしている時のような声が入ります。

○ The X's Face (2014) 5:54
 ロング・バージョンですがが、音飛びスレスレという感じのリミックスがされていて、果たして本物なのか
どうか、わかりません。新しいフレーズがないのも怪しいですし、何より同じボーカル・フレーズが繰り返される
のが変です。

○ Goldnigga (Extended 8minutes Original Demo) 8:00 (1992)
 ニュー・パワー・ジェネレーションのファーストアルバムGold Nigga。オリジナルはレア・アイテムですが
(コピー盤は絶賛リリース中)、そのタイトル曲のロング・バージョンです。そもそもこの曲は3 つのパートに
別れており、アルバム1 曲目Goldnigga Pt.1 3:11、8 曲目Goldnigga Pt.2 2:52、11 曲目Goldnigga Pt.3
2:38、これらを全て足すと8:40となり、この8:00 バージョンを超えますが、実際この8:00 はその構成とは
似ていますが一部異なり、若干聴いたことのないフレーズも含んでいて、結果オリジナルとなるフルレングス・
バージョンとなっています。つまり92 年4 月下旬のシドニーのStudio 301 のレコーディングの曲だと推測
されます。このフルレングス・バージョンが派生してペイズリーパークにて92 年8 月から12 月のセッションの
間に3 つのパートを再編集して作られたわけです。トニーM がセクシー女性に求愛されている部分が印象的
だが、この女性は誰なのか未だに不明。尚マイテではない様子。そうだったらプリンスが激怒!?


◎アルバム『Hitnrun』リリース前の一連の音源 その3
Vol.64、65 と続けてきたアルバム『Hitnrun Phase One』リリース前の新曲のレビュー。今回が最終回です。

○ Stare 3:44
 Hitnrun Phase One がリリースされる時には収録されず、Spotify で当初15 年7 月30 日にストリーミングが
開始されたので( 後にTidal でもダウンロード可能に)、そこからの曲はアウトテイク扱いのもの?と思っていた
のですが、結局Phase Two に収録されめでたしめでたし、となりました。スニペットで聴いた時にはシンプルな
がらプリンシーな恍けた密室ファンクになると思って大変期待させられましたが、今回フルレングスで聴くと、
ゴテゴテと色々なエフェクトが付加されてしまい、Kiss のカッティングも差し挟まれ、一度演奏がフェードアウト
して終わりそうになるけどもまた戻ってくる等、とても構成が練られた楽曲となりました。個人的には40 秒位
から登場するNPG ホーンズも要らないし、前述した一連のエフェクトも要らないと思ってます。例えアイデア
一発だとしても、生のドラム、ギター、そしてこの曲をファンクたらしめる担い手であるベースの飄々とした
リズミカルなライン、そしてプリンスの声、これだけの構成、つまり最初の40 秒にこそ真骨頂ではないかと。
スニペットで聴けた20 秒程度でカタルシスを既に味わってしまっていた、いざ聴けた色々なアイデアは無駄
だった、ということです。手厳しいかもしれませんが、New Funk と期待させていた分、「Chocolate Box」の
生音バージョンという新しさを感じさせない評価です。まあバンド・バージョンでこの曲を聴いてみたい欲求は
ありますよ。プリンスらしい心躍らせるファンクではあるのですから。しかしNew Funk は、今まで聴いたことの
ない斬新なファンクという意味ではないのかもしれない、たった今作られた最新のファンク、ということ。
Phase Three やFour に収録されるような別の新しいファンクを期待している自分がいます。

○ This Culd B Us 4:11
 リミックス・バージョンが15 年8 月25 日、Tidal よりストリーミング、そして28 日にはiTunes、Amazon、
GooglePlay、JunoDownload そしてQobuz でダウンロード・リリースが開始されました。。実はそれぞれの
ディストリビュート名が違っています。 NPG Records, Inc. として登録されているのがiTunes、Amazon、
GooglePlay で、 Virgin EMI がJunoDowload、そしてUniversal Music GmbH はQuobuz となっています。
Hardrocklover に続くHitnrun Phase One のセカンド・シングルです。以前のバージョンのうっとりさせられる
雰囲気を大胆に取り払ってインダストリアルなリミックスを施したジョシュア・ウェルトン。昔からのプリンスの
ファンはやっぱり気に入らなかった人が多い、と思いますが。

ありがとうレミー!安らかにレミー!モーターヘッド、プロショット・ライヴ映像集、入荷しました。

motorhead26667dvd

モーターヘッド / ROCK AM RING 2015 & MORE
117分・Aランク・\2980・商品番号[26667]
追悼、
世界一かっこいいロックンローラー、
レミー・キルミスター!
ハードロック、ヘヴィメタル、パンク、ハードコア...
ジャンルなんてカンケーねえー!
すべてのロック・ファンに多大な影響を与え続け、
すべてのロック・ファンから尊敬されていた
レミーを偲んで
プロショット・ライヴ・コンピレーション登場!
まずは「Rock am Ring Festival 2015」出演時の模様です。
5曲ほどカットされててフルライヴ収録ではありませんが、
安定のRock am Ringクオリティーで
画質・音質はベリグー!
すでに入荷している
GLASTONBURY FESTIVAL 6.26.2015商品番号[26419]と共に
2015年のレミー姿をしっかりと目に焼き付けてください!
お次は「Monsters of Rock Brazil 1996」です!
前年にワーゼルがバンドから脱退し
再び3人編成となったモーターヘッドですが、
この後2015年まで続く不動のメンバー、
レミー、フィル・キャンベル、ミッキー・ディーの
爆裂ライヴが楽しめます!
最後は1991年、ドイツでのライヴです!
メンバーは
レミー、ワーゼル、フィルシー・アニマル・テイラー、フィルで
アルバム『1916』に伴うツアーですね。
それにしてもこの4人のうち3人が故人になってしまうなんて
まったく信じられませんね。
ちょっと音声レベルが低く所々ブーンとノイズが入ったりしますが
マスターからなのでご了承ください。
とにもかくにもサイコーのロックバンド、
モーターヘッドを、
そしてレミー・キルミスターの勇姿を見届けるのだ!
もちろんテレビのボリュームは最大にして、
コーラのジャック・ダニエルズ割りを
ゴクゴク飲みながらだぞ!


Rock am Ring Festival, Mendig, Germany 6.7.2015

Shoot You in the Back
Damage Case
Over the Top
Guitar Solo
The Chase Is Better Than the Catch
Rock It
Lost Woman Blues
Just ‘Cos You Got the Power
Going to Brazil
Overkill


Monsters of Rock 8.24.1996
Estadio Do Pacaembu, Sao Paulo, Brazil

Over Your Shoulder
The Chase Is Better Than The Catch
Orgasmatron
Sacrifice
Going To Brazil
Overkill


Sporthalle, Suhl, Germany 3.17.1991

Traitor
No Voices In The Sky
Metropolis
The One To Sing The Blues
I'm So Bad (Baby I Don't Care)
Going To Brazil
Angel City
Love Me Forever
R.A.M.O.N.E.S.
Killed By Death
Bomber
Ace Of Spades

殿下、レア音源ガイド、「PURPLE TOWN」 第67回

purple town

◎ 15 年の新発掘音源を水増しなく収録したタイトル その2
 15 年の新発掘音源を水増しなく収録したタイトルがリリースされていますが、そのレビューの続きです。
Reincarnation (2CDR) 収録のアウトテイクス後半をレビューしていきます。

○ Cosmic Day 1:52 (1986)
 未だ全貌がわからないこの曲。またスニペット、しかし少しだけ長くなっての収録です。今まではイントロ、
一度サビまで歌って、の所で終わっていましたが(1:05)、そこからチャララとギターのフレーズに半ば
ユニゾンするようにコーラスが入りまたサビまで歌ってそのシャララが来てまたフェード・アウト、ここまでが
今回のスニペットです。プリンスらしいポップで少しパンクさも加味されているとても愛嬌のあるナンバーだと
より一層このスニペットで確認できます。そしてボーカル、プリンスがファルセットで歌いそれをカミーユ声に
した、とは信じられない、スザンナに歌わせてそれを少しピッチを上げた、という方が正しいのではと思わ
される女性的な歌い方です。しかし良く聴くと、やはり声はプリンス、間違いありません。その未発表アルバム
Camille 完成直後の86 年11 月15 日にサンセット・サウンドでレコーディングされましたが、更にCamille を
リリースするに値する楽曲数にまで増そうとしたことで作られたかどうかは不明です。

○ Champagne Saturday 4:01 (1986)
マザラティの「Stroke」の7 インチシングルのB 面曲。。このシングルのみの収録であるから結構なレア曲
ですが、プリンスのインプットはありません。

○ I Need A Man 5:11 (1987)
 The Hookers 用の楽曲、後にボニー・レイットとのセッションで再度登場。そしてエリック・リーズのオーバー
ダビングは87 年1 月21 日に行われています。更に88 年5月31 日にプリンスはもう一度レコーディングを
しており、計3 バージョンは作られているようです。さてこの音源は曲として完全初登場。しかもスニペット
ではないコンプリート。まずボーカルがボニー・レイトです。エリック・リーズのホーンも入り、聴いたことのある
フレーズに加え後半はかなり練られたアイデアが続き、良いものにしようと本気になっているエリックがいます。
全般的にシングル向けのポップ曲という感じですが、プリンスのブルージーなギターがアクセントとなって
いるし、Lovesexy 時期を感じさせるバッキングもとてもプリンシー。しかし肝心なボニーのボーカルが弾けて
おらず、元気がありません。ちょっと酔いどれ風でそれが味なのだ、と捉えるべきかもしれませんが。
ボニーは自分の趣味とあまり噛み合っていない、と捉えたのかもしれないし、プリンスは楽曲は良いのだから
と再々レコーディングを他でしたのかもしれません。さてここで一つ大きな問題提起があります。この
オリジナル・ファイルはバージョン#3、Brenda Bennett horns version cover となっていて、ヴァニティー6 の
ブレンダ・ベネットがボーカルの可能性もあるのです。ブレンダだとすると今までの文献とは異なる全く新しい
レコーディングから、ということになります。

○ I Guess I'm Crazy 4:10 (1987)
 メイビス・ステイプルスのTime Waits For No One収録曲のプリンス・バージョン。完全初登場、ほぼ完全収録
だ(最後がちゃんと終わっていないので)。正にデモのような趣で、シンプルなシンセのサウンドにプリンスの
オーバーダヴィングのボーカルが重なっています。87 年10 月にペイズリーパークで最初のレコーディング、
そして88 年6 月後半にTime Waits For No One のための楽曲作りでこのレコーディングが再度行われました。
メイビスは88 年夏、メンフィスのアーデント・スタジオでアル・ベルと共に歌入れを行っています。このデモは、
プリンス流バッキングにプリンスによるファルセット主体の歌で、これを聴いてメロディを知ってそこから自分の
解釈で歌って欲しい、自分はレコーディングで直接指示はしない、のパターンでしょう。メイビスが歌うものは
サザン・ソウル的な香りを感じさせてはいましたが、プリンスが歌うとやはりプリンシーなミドル・バラードと
なっており、メンフィス・サウンドとの絶好な比較対象となる点、資料としても素晴らしい価値を持つものと
言えます。

○ Standing In The Rain 2:31 (1987)
 雨音と映画音楽的なバッキング(グラフィティ・ブリッジ的な) そしてEye No のイントロのような雰囲気、これは
曲というより、プリンスとイングリッド・シャベイズのラジオ・ドラマのような感じです。彼女がなぜ雨の中立ち
続けているのか、の理由を前衛的に表現したもの。短いですがこれがスニペットなのかどうかは不明。
完全未発表です。

○ Once Upon A Time 6:07 (1987)
 エリック・リーズのTimes Squared 収録曲のピアノ・バージョン。完全初登場。冒頭も一瞬似ているし、確かに
エリック・リーズのホーンのフレーズと同じものが時折ピアノで弾かれています。かなり天才性を表に出した
インプロビゼーションというか、プリンスの流麗なピアノ・プレイを貴公子の如く披露しているモテ期待の演奏
という感じで、確かに元はイングリッド・シャベイズへのプレゼント曲だというのも納得の代物。87 年12 月の
レコーディングでBlack Album のリリース・キャンセルの時期です。キャンセルの理由にイングリッドとの恋が
ある、という見方もありますよね。元はBobbi Jo というタイトルでしたが、88 年1 月4 日に再レコーディング
されています。しかしこのバージョンがどちらのものかは不明です。89 年8 月から9 月にプリンスがエリック・
リーズに3 枚目のマッドハウス製作のためのトラック選定、オーバーダビングの際に、10 曲選ばれた中の1 曲
となっています。17 から26 と番号のトラックの内、最後の26 がこの曲となります。しかしそれからエリック・
リーズのファースト・アルバムをリリースすべきだとプリンスの提案があったので、結局アルバム最終曲として
収録されたのです。その際曲名がOnce Upon A Time となりました。プリンスがラブセクシー・ツアーの
来日公演から帰ると、トニー・ルマンとイングリッドが付き合っていて、それに激怒した、という話は昔話、
そう言いたいのかもしれませんね。

○ Love Song (Instrumental) 4:49 (1988)
 完全にボーカル部分を抜いたインスト曲で初登場。88 年3 月13 日のペイズリーパークで原曲が
レコーディングされています。プリンスとマドンナのセッションはDaisyMiller と呼ばれており、これはアメリカの
作家ヘンリー・ジェイムスの小説デイジー・ミラー(ヨーロッパ暮らしの長い米国青年と, 自由奔放な米国娘
デイジーの恋を描く) にもじっているのですが、その中の代表的1 曲です。88 年末にマドンナ関連の
ミュージシャンによって再レコーディングされ、88 年11 月中旬にプリンスがボーカルのオーバー・ダビングを
ペイズリーパークで行ったとされています。今回のインストはマドンナからプリンスへそのレコーディングの
ために送ったものかもしれません。他のミュージシャンが入るとすればストリングスのような音とかエフェクト
部分となるのでしょうが、正直その辺りも凄くプリンス的だし、他のミュージシャンの手が加わっている
というのがあまり信じられません。

○ Cool Love 1:57 (1988)
 シーナ・イーストンのThe Love In Me 収録のプリンス作の曲(ジョーイ・ココ名義)。88 年5 月にレコーディング
されています。今回はスニペットですが、プリンスが歌うバージョンが初登場したことになります。女性用の曲
なのに珍くプリンスが地声で歌っていて、コーラス、そしてサビではファルセットになります。結構この緩急が
面白い効果で、1 分過ぎた辺りはかなりプリンスの勝手に歌っている所があり必聴です。是非ともコンプリート
が登場して欲しい所ですね。シーナのために作ったのでしょうが、シーナは彼女なりにアレンジしなおして
歌っていた所があっただろうことが推測出来ます。

○ By Alien Means (1988) 4:48
 プリンスがマドンナのアルバムLike A Prayer のために書いた曲。マドンナは歌入れもせずプリンスに返した
とされています。フックのあるサビメロ、それをやや単調な打ち込みバッキングのもと繰り返し続け、少しずつ
シャウトやエフェクトが足されて行き盛り上がっていく。後半はベースのチョッパーや別のスリリングなフレーズ
も入ってきて様相が変わっていきますが、さて更なる高みへ、と行きそうになる所でフェードアウトしてしまい
ます。もう少し長いバージョンがありそう。後半のジャム部分が寧ろ際立っているので、サビは確かに
素晴らしいものの正直アイデア一発、マドンナのボーカルが目立たないから、彼女は却下したのかもしれ
ません。88 年10 月12 日に著作権登録されており、Lovesexy、Batman の頃のアウトテイクスという感じが
如実に伝わってきます。プリンスの曲としては大変素晴らしい作品です。

○ Crystal City Cry (1987) 1:05 ○ Crystal City Cry (1987) 3:58
 長いバージョン、短いバージョン、実は両方時間差で登場していました。まずイングリッド・シャベズの語り
だけのものが出て、それを聴いたトレーダーがこんなのもある、とバッキングがあるフル・バージョンをアップ
したのです。そのバッキングは確かにプリンスによるもの、と分かるもの。なぜならほぼ同時期に流出した
先にレビューしているBy Alien Means の歌メロがピアノで弾かれているからです。このレコーディングが
87 年12 月の例のBlack Album キャンセル騒ぎの最中。つまりこの後マドンナにBy All Means を作り直して
提出、結果リジェクトされてしまったのです。かなり映画で使われるようなシンセ主体のインストにイングリッド
の語りが浮遊するアンビエントな曲ですが、By Alien Means のメロディーは女性的、そういうイメージがプリンス
にあったのでしょう。プリンスの女性に対する気持ちの揺れ具合を音楽で知ることが出来ます。また
いつの日か、誰かのためにこのメロディーを思い出して使われることになるかもしれませんね。

○ Pickle (1988) 3:34
 88 年6 月9 日ペイズリーパーク録音。同じ日にPink Cashmere、そしてTime Squared が作られています。
流出した時のタイトルがTickle My Pickle となっていましたが、正確にはPickle となります。プリンスによる
ボブ・ジョージ風の低い声でTickle my pickle、つまり自慰している、という言葉と、ウキウキ気分のファルセット
のコーラス(これもプリンスによるものっぽい) を繰り返します。バックは軽やかなインストだが、安っぽい
ポルノ映画で流されるような曲を思わさせます。しかしベースのグルーブとキーボード、そして短いですが
印象的なカッティングが鳴らされていて、とてもプリンシーです。ホーンがあれば軽快なジャズ・インストなの
ですががそれがないことで、プリンス一人コントロールの、ユーモアとエッチさが巧妙にミックスしたプリンス
らしい1 曲です。

○ Flesh And Blood 1:31 (1989)
 元々ジル・ジョーンズが歌うバージョン5:07 が存在していました。未完成となったセカンド・アルバム用の
曲です(プリンスとジルは意見が異なり、ジルはもっと大人な歌をと願っていたようです)。89 年の夏にジル
が歌を入れ、そしてキャンディ・ダルファーのサックスが7 月か8 月にペイズリーパークで追加作業として
行われています。今回のはスニペットですが、プリンス・バージョン。バッキングが異なるように思えます。
キャンディのサックスも当然聴こえないので、プリンスが用意していた最初のバージョンなのかもしれません。

○ Day Tripper 3:28 (1989)
 完全初登場。フラッシュによるビートルズのカバー。Partyman 風のホーンやカッティング、やや崩したベース・
ラインとマギー・コックスらしい歌い方、トニーM のラップがフィチャーされていて、とても楽しめるカバーとなって
います。princevault ではトニーM もホーンもクレジットされていませんでしたが、マイケルB がドラム、フラッシュ
のベースのDoug Nelson、ギターでBilly Franze、そしてリーヴァイ・シーサーJr がピアノ、という編成としています。

○ Schoolyard 4:26 (1990)
 確かに音質は向上しています。ハイハットのシャリシャリした音の他、個々の楽器が分離して聴こえてくる
メリハリのあるサウンドです。しかしこの音源は一部のトレーダーでは既に出回っていたもの(恐らく2010 年位
かそれより前に)。90 年6 月ロンドンのヌード・ツアー中の録音で、その年の12 月の『Diamonds And Pearls』
の初期のコンフィグレーションに収録されていました。
Daddy Pop - Walk Don't Walk - Schoolyard - Strollin' - Willing And Able - Diamonds And Pearls -
Insatiable - Money Don’ t Matter 2 Night - Horny Pony - Live 4 Love -
Something Funky (This House Comes) - Call The Law - The Flow
尚最近リリース、今後レビューする予定の『Diamonds And Pearls Beginnings』が最古なのでその後に
作られたものとなります。

○ I Wonder 3:36 (1990)
 やや音質が向上していますが、元から音の良いものはありました。恐らく既存のものにリマスタリングを
施した、程度だと思われます。レコーディング時期は90 年から91 年と実は曖昧で、アルバムのために
作られたものでもないと言われています。ゆったりとしたリズムでファンクする特殊なナンバーですが、
プリンスのアウトテイクスでは昔からお馴染みのもの。

○ Ain't No Place Like U 4:59 (1993)
 オフィシャルではマイテのChild Of The Sun に収録されており、そのオルタネイトの4:33 のバージョンが
あります。マイテがボーカルなですが、今回流出したのはプリンス・バージョン。この曲はプリンスとマイテの
共作となっていますが(プリンスはNew Power Generation Drum Corp のクレジットとなっている)、プリンスの
ボーカル・バージョンがある以上、プリンスが全て作りマイテにそれを歌わせた、いつものプロデュースの仕方
であることがある意味証明されたことになるでしょう。今回のバージョンはギターのイントロもしっかりあり、
Slave のドラム・パターンもオフィシャル、オルタネイト同様入っており、最後にエレクトロな雰囲気と共にその
ドラム・パターンが更に繰り返されフェード・アウトではなくちゃんと終わらせている感じのロング・バージョンと
なっています。プリンスがマイテのように歌っているのが面白いですが、ある意味マイテはプリンスに言われた
まま歌い、自分のアイデアを付加する余地などなかったこともこのテイクを聴くと良く分かります。
尚ジェヴェッタ・スティールズが歌うバッキング、雰囲気がガラッと変わったソウルフルなバージョンの曲も
あります。

○ P. Control (Mix 9 full length) 9:07 (1995)
 この曲の最も長いバージョンで完全初登場。後半にベースを主体とした聴いたことがないポーションがあり、
最後にギターのカッティングで終了するという、往年のエクステンド・バージョンを彷彿とさせる素晴らしい内容
です。目玉発掘音源だと言えるでしょう。とにかく聴けば良さがきっと分かると思います。

○ Hot Wit U (Redefined Remix) 6:30 (1999)
 Nasty Girl Mix のロング・バージョンがありましたが、また別のリミックス。しかし内容的には新しさはなく、
はっとさせるものがない、というのが実状。The Hot X-perience という企画されたもののリリースされなかった
12 インチがありました。そこでは後にNPG Ahdio Show #11 で聴けるClub/Dance Mix やNasty Girl Mix、
Hip-Hop Version が収録されていたのですが、今回の名前のものはそれらとは異なります。尚オリジナルの
ファイル名はRedefine Hot Remix になっていたようで、この名前も今まで知られていなかったものです。

○ Baby, I'm A Star (Super Bowl horns version) 2:02 (2007)
○ Purple Rain (Super Bowl horns version) 3:16 (2007)
 ホーンとありますが、キーボードでフレーズを弾いたものです。サウンドボードですが、何かのリハーサルから
取られたものではないでしょうか。07 年のスーパーボウル前のリハーサル音源ということかもしれません。
出所は不明です。

◎ここからはもう一つの15 年の新発掘音源を水増しなく収録したタイトルDetermination (2CDR) の収録曲の
レビューです。セットリストは前回にあるのでご参照ください。

○ Miss You (Extended Version) (1978) 4:18
 78 年から80 年初頭まで住んだミネアポリスのFrance Avenue にあった家のスタジオ(8 トラックを録音
出来る機材があるだけの簡素なもの) での78 年から79 年までの期間においての録音。この曲は
アコースティック・ギターにプリンスのボーカルというシンプルな構成のラブ・バラードです。しかし8 トラック
での録音なので、プリンスのファルセットのコーラスが加えられて重層的なボーカルとなっています。今回は
2:00 だった既存のものの倍以上の収録時間でこの曲を2 倍楽しめるわけですが、実質後半のギターも
遊びのフレーズが入ったりするし、何より構成があり、イントロ、歌、間奏、歌、間奏、締めの歌、でジャーンと
きちんと終了しています。曲として成立している点エクステンド・バージョンというより、これがこの曲の真の
バージョンだとするべき。プリンスのアコースティック・ギターで聴かせるバラードの代表曲、と位置づけ
したくなるアウトテイクとなっています。

○ Lisa 2:16 (1980)
 80 年8 月4 日にLibrary Of Congres アメリカ議会図書館に著作権のためにこの曲が収められています。
リサ・コールマンに恋人と別れるようにそそのかす内容。今となってはこのようなサウンドはエレクトロ・ポップ
という位置づけになるのでしょうが、この頃ならディーヴォ辺りを含めたニュー・ウェイブと呼ばれるべきもの
でした。Dirty Mind もこの雰囲気をまとっていますが、この曲の方がもっとその種のサウンド色が強く感じ
られます。5:56 のバージョンのエディット・バージョンがあります。この曲はDirty Mind 用に作られては
いませんが、シングル用にエディット・バージョンが作られており、これがそれなのかもしれません。しかし
冒頭の掛け声も入らずフェードインで始まり、ここでしか聴けないエフェクトなどもなく淡白にまとめられたもの。
醍醐味は少ないですが、この曲はこのようなもの、ということだけはわかります。エディット・バージョンという
よりサンプル音源、という感じ。

○ Computer Blue #2 12:09 (1983)
 Hallway Speech というプリンスの独白やnana-nana-na のチャントが2 回登場し、プリンスのwave your
hands in the air の掛け声も入る#2 にあたるオルタネイト・バージョン。若干音質が良くなっています。そして
冒頭少しギターの軋むような音が長いように思えます。#2 の最良バージョンと言えるでしょう。

○ If I Could Get Your Attention (Jill Jones vocal) (1986?) 2:08
 最近プリンスの再レコーディングバージョンがTidal より登場し話題となっていますが、こちらはアウトテイクス
です。確かにここでのボーカルはジル・ジョーンズ。今までオリジナルとなるタジャ・シヴィール、そして
アウトテイクスとなるマイテのバージョンがありましたが、ジルにも歌わせていたとは。バッキングはタジャの
ものに近く、ザンッと強調的な音が節目に入るもの。マイテのはそれを除けばほぼ同じです。耳に慣れている
タジャのバージョンが一番興味を沸かせる歌い方だと思っていましたが、このスニペットが登場して少し
考え方が変わりました。ジルの時折繰り出されるアタックのあるソウルフルなボーカルが十分機能し、緩急の
つけ方という点から3 人の中でジルが一番この歌の雰囲気に合っているように思えます。86 年5 月10 日
サンセット・サウンドで録音。この時点ではボーカルはプリンスのようですが、そのバージョンはリークして
いません。タジャはグレッグ・ポーターのギター・ソロの部分を含めて再度スタジオで録音されていますが、
もしかするとジルのファーストの録音が86 年10 月までなので、この曲も収録の候補、そのためのジルの
録音で、タジャが最初の歌入れの人物ではないのかもしれません。案外プリンスと噂になった女性は皆、
この歌を歌わせていたりして。そして今や自分が歌うようになったわけで。もう結婚はしない、という宣言
なのでしょうか。

殿下、1987-8、レア映像集、入荷しました。

prince26666dvd

プリンス / Mess With Yo Mind
73分・A+Xランク・\2980-・商品番号[26666]
プリンスの天才性がいよいよ開花した87年サイン・オブ・ザ・タイムズ、
そして
88年のラブセクシー。
この時期の貴重な映像、
そしてアップグレード映像を収録した
ファン垂涎のコンピレーションの登場です。
87年のMTV Music Awardsは
Sign O The TimesとPlay In The Sunshineが
プレイされていますが、
以前から出回っているもので最高のバージョン、
更に今回特別に収録された
Sign O The Timesのパフォーマンスの再放送綺麗なバージョン。
そして劇レアNetwork 7 Tour Cancellation Reportでは
2分ほどですが
87年6月26日Play In The Sunshineのライブ映像が含まれています。
映画のためにカメラが回されていた時期でもあるので
興味深いものです。
ラブセクシーも
レアなパリのライブ映像を含むレポート、
アフターショウのハンブルグは現存する一番綺麗なもの、
そして当時のオーディエンス録画のResedaのものは
マスターに近いものを収録。
とにかく目から鱗の、
コアなプリンスファンも観たことがない映像もある、
絶対ゲットのタイトルです。


MTV Video Music Awards : 11th September 1987

Sign O' The Times / Play In The Sunshine

MTV Video Music Awards : 11th September 1987 (Improved Source Recording)

Sign O' The Times

Network 7 UK Tour Cancellation Report : June 1987
Report (including Play In The Sunshine - Ahoyhal, Rotterdam : 26th June 1987)

MTV Sign O' The Times Film Report : 24th October 1987

New York Film Premiere

Sign O' The Times Film Premiere (UKTV) : July 1988

Film Report

Video Soul : November 1987

Interview w/ Cat & Greg Brooks / Madhouse (The Perfect) Ten

MTV Lovesexy Tour Premiere Report : 17th July 1988

Report (including Sister / Adore - Palais Omnisports de Paris-Bercy, Paris : 9th July 1988)

Lovesexy Tour Report (UKTV) : July 1988

Report (including Adore / Sister - Palais Omnisports de Paris-Bercy, Paris : 9th July 1988)

TV-AM Airport Arrival : 25th July 1988

Heathrow Airport : 24th July 1988

Lovesexy Tour Aftershow - Grosse Freiheit 36, Hamburg : 31st August 1988 (am)

Still Would Stand All Time

Lovesexy Tour Aftershow - The Palace, Reseda : 7th November 1988 (am)

Just My Imagination / Superfunkycalifragisexy (including Rave Un2 The Joy Fantastic)
/ Take This Beat (jam)

殿下、レア音源ガイド、「PURPLE TOWN」 第66回

purple town

66


◎ 15 年の新発掘音源を水増しなく収録したタイトル その1
 15 年はアウトテイクスの流出がかなりあった年となりました。15 年の新発掘音源を水増しなく収録した
タイトルがリリースされています。ぶっちゃければこの2 タイトルで15年のアウトテイクスを完全網羅できる
ということで、絶対必携のマスト・アイテムと言えるでしょう。まずはその2 タイトルの収録曲を表記します。

● Reincarnation (2CDR)
Disc 1
1.Baby I'm A Star #1 2.Strange Way (Of Saying Eye Love U) 3.She's Just A Baby 4.Jealous Girl
5.Extra Loveable 6.If It'll Make U Happy 7.Velvet Kitty Cat 8.Sex Shooter
9.The Bird (Original Studio Version) 10.It's A Wonderful Day 11.High Calonic (Paisley Jam)
12.Voodoo Who 13.It Ain't Over Til The Fat Lady Sings 14.Cosmic Day
15.Champagne Saturday (Mazarati) 16.Telepathy 17.I Need A Man
Disc 2
1.I Guess I'm Crazy 2.Standing In The Rain 3.Once Upon A Time 4.Love Song (Instrumental) 5.Cool Love
6.Crystal City Cry #1 7.By Alien Means 8.Pickle 9.Flesh And Blood 10.Day Tripper (Flash) 11.Schoolyard
12.I Wonder 13.Crystal City Cry (Full Version) 14.Ain't No Place Like You (Prince Vocal)
15.P.Control (Mix 9 Full Length) 16.Hot Wit U (Redefined Remix) 17.Baby, I'm A Star (Superbowl Horns)
18.Purple Rain (Superbowl Horns)

● Determination (2CDR)
Disc 1
1.Miss You (Extended Version) 2.Lisa (Single Edit) 2:13 3.Computer Blue (Longest Version)
4.If I Could Get Your Attention (Jill Jones Vocal)5.Boom Box 6.Your Love Is So Hard (Rosie Gaines Vocal)
7.Mo'Fun 8.Paris 17984302 9.The P 10.Down 11.Five Woman 12.Closer 2 U
13.How U Wanna B Done (Extended Remix) 14.Sexy Dancer 15.An American In Paris (Remaster)
Disc 2
1.Get Wild (Demo) 2.Rhythm Of Your Heart 3.I Can't Make You Love Me (Edit) 4.Insatiable (Overdubs)
5.The Holy River (Remix) 6.SST (Instrumental) 7.The Song Of The Heart #1 8.The Song Of The Heart #2
9.Laydown (Remix #2) 10.The X's Face (Remastered #2) 11.Baltimore 12.What If 13.Hardrocklover
14.Our Destiny 15.Goldnigga (Extended 8minutes Original Demo)

まずはReincarnation (2CDR) 収録のアウトテイクスをレビューしていきます。

○ Baby I'm A Star #1 4:02 (1981)
 正直15 年発掘のアウトテイクスの中で最も衝撃を受けたバージョン。81 年から82 年にKiowa Trail Home
Studio で録音された最初期のデモの登場です。後にPurple Rain に収録され、5 番目のシングルTake Me
With U のB 面となり、それが最後のアルバムからのカットとなったので、プリンスが正にこれでスターになった、
そんなイメージを与えてくれたキャリアの重要曲。81 年辺りから虎視眈々とリリースするタイミングを計って
いた、とプリンスの長期的視野にこそ恐れ入ります。確かに歌詞的には、スターになった、という完了形では
なく、お金はないけど、個性という点ではリッチ、スターになるのは今ではないかもしれない、僕はトップになる
まで止まりたくないんだ、とスターになるんだ、という意思表明の曲です。しかしベイビー僕はスターだ、と強い
思い込みと共に心の中では断定していて結果確かにスターになったのだからプリンスはやはり有言実行の
凄い人ということになるでしょう。さてその初期バージョンですが、コーラス部分、メインのボーカル部分、共に
プリンスが担っています。Baby I'm A Star のスタ、アアアと引き伸ばして歌う箇所がある以外はリリースされた
バージョンとほぼ同じボーカル・ワークで、バッキングはシンプル、しかしBaby I'm A Star として必要最小限の
リフはちゃんと成立していて、デモであるものの既に90 パーセントは完成、という状態。しかしこの後10
パーセントの匙加減があるとないとではやはり大違いだと感じさせます。洗練さがこのデモには決定的に
欠けているのです。100 パーセントまで引き上げるための切磋琢磨、それはプリンスのアレンジ力ということ。
Purple Rain でスターになったのは曲の良さもありますが、音への更なるこだわり、一つのプリンスのアレンジ
力の頂点、そこに達した結果ではないでしょうか。Baby I'm A Star が出来た当時にリリースしても時期尚早、
というかまだ熟成前段階だからヒットしなかったと思います。そしてプリンス自身にもアレンジ力を高めるための
勉強と時間が必要だったのでは。プリンスがDirty Mind、Controversy、1999 とミネアポリスのファンクを少し
ずつですがクオリティーを上げながらアルバムをリリースし続け、成長してきたからこそBaby I'm A Star は
真の名曲となったのです。この後Baby I'm A Star はライブでもプレイされ、その演奏時間は20 分とか、かなり
長いものになっています。そしてこのバンド・ジャム的要素は後のツアーのAmerica やIt's Gonna Be A
Beautiful Night といったライブ演奏の祖でもあるのです。そしてヌード・ツアーではBaby I'm A Star をまた
別のジャム演奏を付加して復活させたりもしました。Baby I'm A Star は時が経つにつれてどんどん魅力が拡大
していくわけですが、その誕生した当時の曲を聴いたことで、プリンスの音楽性の歴史を知ることが出来た、
そんな気持ちになれることでしょう。

○ Strange Way 2:03 (1981)
 ワン、ツーのカウント入りとないものがありますが、ここではカウント無しのバージョン、しかしそれ以外は
音質が3 段階は良くなった素晴らしいものです。スニペットであることは変わりませんが、この曲が持つ
抗しがたいメロディックなボーカル・ワークとアタックのあるピアノに、是が非でもコンプリート・バージョンが
聴きたい、と思わされることでしょう。最後ちゃんとプリンスがI love you と歌い切っているから、これが完全版
なのかも、ととりあえず思っておくことにします。なぜならプリンスはわずか数時間でこの曲を作ったとされて
いるからです。04 年のリサ・コールマンのインタビューで、この曲は彼女を歌ったものだと言及しています。
リサはプリンスと81 年同棲していたことがあり、二人はリサが自分の居場所を見つけるようにとプリンスに
言われたことから口論となりました。リサは出て行ったものの、2、3 時間車でドライブをして、再びプリンスの
所に戻ってきます。するとプリンスはその間にこの曲を書いてレコーディングもしてしまっていたのです。
I guess I have a strange way of saying I love you、僕の愛し方って奇妙だとは思っているよ。プリンスらしさ
溢れる名曲ですね。

○ She's Just A Baby 2:52 (1981)
 これは明らかに音質向上が見られます。しかし既存の4:44 より遥かに短い、エディット・バージョン。もう一度
このバラードの雰囲気に酔いたい、という所で無残にフェードアウトしてしまいます。この曲は(プリンスが
付き合い出したのが彼女が16 歳の時だった、そんなロリコンな) 恋人Susan Moonsie のために書かれた
もの。後に91 年に再レコーディングされ91 年3 月18 日著作権登録されていますが、それもこの頃の恋人
マイテのため。彼女もまた16 歳にプリンスと出会っています。後にこの歌詞の内容をそのままにThe Morning
Papers を91 年12 月にレコーディングしています。また昔から良く知られたアウトテイクスですが、00 年の
A Celebration でのCrystal Ball Volume II に収録候補22 曲の内の1 曲となり、ファン投票ではこの曲は
選ばれず意外に不人気、ということが露呈してしまいました。

○ Jealous Girl 1:58 (1987)
 ヴァニティ6 の前身、The Hookers 用に作られた曲で81 年の夏にレコーディングされたものが最初。そして
後にプリンスがバングルスのリード・シンガー、スザンナ・ホフスに会いにロンドンへ85 年2 月に向かったの
ですが、その際に彼女から次のアルバムのために曲提供をお願いされ、Manic Monday とこの曲がオファー
されています。結局Manic Monday のみが採用となりました。更に87 年プリンスとボニー・レイトの短期間の
コラボレーション中に再レコーディングされてもいます。そしてエリック・リーズが87年2 月5 日にサックスの
オーバーダビングを行ないました。さて今回初登場となって流出したわけですが、残念ながら2 分弱の
スニペット。しかしこの曲の概要はかなり知ることが出来ます。まずホーンがフィーチャーされているので、
エリック・リーズ入りの最終バージョンということになります。冒頭にガガガと後の疾走を予想させるイントロが
あり、そこからLovesexy のような大仰なファンクがファンファーレのように展開していきます。とても期待させる
オープニングですが、プリンスの歌が始まると意外とかなりチープなメロディーで、もしエリックの印象的な
サックスが絡んで無ければ深みに欠けたライト・ポップ曲となっていたかもしれません。しかし救いがリズムで、
正にRaspberry Beret 的な快活さがあり、プリンス王道のポップ、その魁のような曲になり得たかも
しれません。尚81 年のバージョンはプリンスのボーカルのものを含め全く存在していません。そして
本来のバージョンはJamie Shoop (The Hookers、そして初期Vanity6 のシンガーで、スティーブ・ファグノリの
アシスタントだった) がボーカルですが、それも同様リークしていません。

○ Extra Loveable 7:49 (1982)
 既にシングルがそしてHitnrun Phase 2 にも収録とオフィシャルで出ていますが、もちろん昔のアウトテイクと
して出回っていたバージョンです。この曲は音が良いものが確かに近年出回っていました。それが今回素直に
ベスト・バージョンとして収録されています。少なくとも既存のものよりメリハリがあるのでその違いはきっと
聴けばわかってもらえることでしょう。

○ If It'll Make U Happy 1:51 (1982)
82 年4 月6 日サンセット・サウンドでレコーディングされました。アルバム1999 のアウトテイク。完全初登場
ですが、これもまたスニペット。簡素なリズムからややレゲエ的なアゲのムードに、そして一度聴いただけで
虜になるホロッとさせてくれる哀愁的なサビメロがあり、クリスマス・イブに聴きたくなる名曲となり得るもの。
君をハッピーにするためにはお金だって皆あげる、何だってするから来てよ、というストレートなラブソングで、
今でこそプリンスが歌って、誰かと一緒になって結婚して家庭を築いて欲しい所ですね。

○ Velvet Kitty Cat 0:13 (1983)
 正直リハーサルのような雰囲気で曲、アウトテイクスではないのでは??セッションからの抜粋のような感じ
です。たった13 秒ですがわかることは、まずベース・ラインが素晴らしく、フックのあるキーボードと簡素なドラム
でプリンスが喋るように歌っている、ということ。ミネアポリス・ファンク的さは感じさせてくれます。元はザ・タイム
のIce Cream Castle、そしてそこに収録されず、今度はApollonia 6 に、しかしそこにも収録されませんでした。
録音がプリンスがジミー・ジャムとテリー・ルイスを解雇させた翌日83 年4 月19 日サンセット・スタジオで録音
されています。Princevault ではモーリス・デイがリード・ボーカル、プリンスがバッキング・ボーカル、ジェシー・
ジョンソンもギターとコーラスで参加、インスト・パートはプリンスとジェシーということになっていますが、これも
推測によるもので、実際この断片ではギターの音はありませんし、ミュージシャンとしてはプリンスの声しか
聴こえません。

○ Sex Shooter 6:57 (1983)
 既存とバージョンは同じです。しかし音の肌理がやや細かくなり音質向上は確かにしております。

○ The Bird 6:24 (1984)
 ジェシー・ジョンソンが彼のMySpace 上で流したワーナー・ブラザースのプロモ(となっていますがアセテート
かも?) からのデモ。この曲のオルタネイトは既存の1 バージョンだけ存在していますが、それと同じ。そして
冒頭既存のものはフェード・インで始まるのに対し、こちらは演奏が突然始まっておりしかも若干短いです。
それでもこの音源が素晴らしいのは音質。さすがジェシー所有のもの、オフィシャル・クオリティーということに
なります。さてこの曲はザ・タイムのサード・アルバムIce Cream Castle に収録されていますが、そのリリース時
にはジェシー・ジョンソンは脱退しています。しかしこの曲の演奏は元はザ・タイムの83 年10 月4 日ファースト・
アヴェニューのライブから取られたものです。その時のライン・ナップは以下の通り。
Morris Day - vocals  Jesse Johnson - guitar Jellybean Johnson - drums
St. Paul Peterson - keyboards Mark Cardenas - keyboards Rocky Harris - bass guitar
 もう既にジャムルイはいません。しかしこれが唯一のザ・タイムによる収録曲となるのです(プリンスは参加
していません)。さてここでジェシーがfacebook でこの曲についてコメントしているので紹介しておきます(この
曲はモーリス・デイとプリンスの共作とされているのをまずお見知りおきください)。「僕が1999 ツアーの時に
4 トラックのバージョンを書いたんだ。プリンスがそのフックが気に入ってね、残りは全部捨てて新しく書き直して
直ぐに演奏し始めたんだ」。確かに84 年5 月の著作権登録時にはジェシーの名がありました。しかしジェシー
がバンドを去った後のアルバムのリリース時には彼のクレジットは消滅しています。今回収録のデモ・
バージョンは、正直デモという言い方よりアウトテイクというのが相応しいのか、そもそもどうしてこれが作られた
のかそれ自体が疑問なのです。このバージョンはライブではもちろんなく、モーリス・デイとプリンス二人だけで
スタジオで作られており、ジェシーはいません。それもそのはず録音時期が先のアルバムに収録された
バージョンのライブの日付から3 ヶ月経過した84 年1 月4 日のサンセット・サウンドでの録音なのです。
アルバムがリリースされてからスタジオ・バージョンをレコーディングする意味はなんなんのでしょう。
The Bird はプロモLPStrange Tales From The Rain でエディット・バージョン3:41、そしてリミックス・バージョン
6:25 がありますが、共に先のアルバム・ライブ・バージョンをマスターとしてリミックスをしています。しかも脱退
した後のジェシーがジェシー不在のスタジオ・バージョンを所有しているのも、恐らく後に関係者から入手した
のだと思いますが、実は僕のアイデアがこの曲にはあるんだ、ということを知らしめるためにジェシーは
この曲を世に出したのでしょう。アーティストが昔の曲をネット上にアップするということ、まだプリンスとジェシー
には因縁があるのかもしれませんね。

○ It's A Wonderful Day 3:46 (1986)
 Thunderball のDream Factory のDisc2 で初めて聴いた時の衝撃。正にワンダフルな気持ちにさせてくれた
アウトテイクだが、やっとやや音質が向上したものが登場しました。今回のものはもしかするとリマスタリングを
施しただけで元は一緒なのかもしれません。しかしこのドンシャリ、特にハイハットのファンキーな刻みが強調
されているのがとてもファンキーで、リスナー気分を快活にさせてくれることでしょう。

○ High Calonic 10:12 (1985)
 85 年12 月28 日の俗に言うPaisley Jam セッション中の1 曲です。リーヴァイ・シーサーJr. がベース、ドラム
はシーラE、エリック・リーズがサックス、そしてプリンスはピアノとギター。セッションはブレイク無しで
インプロビゼーションで行われ、後ほどエリック・リーズが区分しトラック名を付けました。プリンスが当然指示
したはずの、終盤にバイテンし演奏が急がされるとそれが演奏終了のキューなのでしょう、カチッと曲が終わり
ます。その間10 分間、一度聴いたら忘れられないフックのあるサックスのフレーズが鳴り響き、弾けるベース
がファンクさを助長し、ピアノが演奏者に演奏の場所を提供するかのようにフリーな空間演出を施し、シーラの
ドラムが全体の演奏を引き締めます。主役はやはりエリックとなりますが、それでも曲がジャズではなくジャズ・
ファンクと印象付けるのもリーヴァイのベースで、ドロドロドロと唸る音色が終始耳に焼きつき、癖になる
サウンドという印象の担い手となっています。ザ・フレッシュと時期は近いものの、そこには収録されず、あくまで
ジャズ・セッションの一環、という趣なのですが、まだまだこのセッションの時の曲は出ておらず、今回やっと
登場し始めた感じです。

○ Voodoo Who 5:29 (1985)  
85 年8 月30 日の録音、この日はザ・フレッシュ系の曲の録音も行われています。ジミー・ヘンドリックスの
Villanova Junction 的なムード、そこにシャーデーのIs It A Crime が歌われる部分がアクセントとしてあります。
プリンスのエリックのサックスを吹き易くすべくバンド・メンバーに指示を出している声が聞こえるのが印象的で、
シャーデー的な雰囲気は正直ありません。プリンスのギターも前半こそジミヘン的にフィーチャーされて
いますが、バンド全体を盛り上げてから後は他のメンバーにお任せ状態で、後半はリーヴァイのタイム感と
早弾きを絶妙に混ぜ合わせたプロフェッショナルなベース・ソロ、そしてサックスが戻ってくるとジャズ的
インプロ要素が強くなり、プリンスは前半でかなり役割を終えてしまっています。シーラのドラムこそ屋台骨的に
叩かれていて失速することはなく演奏は更に続きそうなのですがバッサリと不自然に切れて終わってしまって
おり、この後またプリンスの独壇場が登場しそうでもあるのですが、こればかりは更なるロング・バージョンが
登場しないと確認できませんね。これで少なくともエリックは一つのトラック、と判断したのだと思いますが。

○ It Ain't Over 'Til The Fat Lady Sings 2:00 (1986)
 86 年7 月9 日プリンスの自宅のスタジオでのレコーディング。Dream Factory のセッションでのアウトテイクと
されています。今までリークされたことがない完全初登場。しかしスニペット。エリック・リーズがサックスを
オーバーダビングしていますが、先のレコーディング時には一緒に行われていないだろうと思われます(後に
エリックに多くのプリンスのインストをオーバーダビングするように依頼したものの一つとなるのでしょう)。
ジャジーなインストでテンポが変則的に変わったりするが概ね快活且つポップな調べ。エリックのセンスが
ここでも冴えており、主役然と素晴らしいフックのあるフレーズを吹いています。La, La, La, He, He, Hee で
聴けた犬の鳴き声がここで登場しているのもポップさを助長していてとてもプリンシー。更に展開がありそうな
所で終了してしまうのはスニペットの宿命。こんな曲なのかとはわかりますが、真の楽しさはその後にありそう、
そう思わせるのもまたスニペット。尚The Vault のパー・ニルセンはこの曲の全貌を知っている様子。いつか
コンプリートが出た時にそこに書かれていたことが真実であったかどうか知ることが出来るでしょう。
コンプリートが世に出る可能性が大いにある、ということでもあります。

次に続きます。

殿下レア音源ガイド、「PURPLE TOWN」 第65回

purple town

denka


◎ Hit N Run Tour 2015 のサウンドボード音源

 どうも、パープルタウンです。15 年末にかけてプリンスのブート・リリース状況に追いつくべく書いて行きます
ので、お付き合いくださいませ。今回は15 年のベスト・ライブ・アイテムをご紹介。まさか、目下15 年の
最新ツアーがいきなりサウンドボードで登場するなんて、びっくり仰天です。実際オーディエンス録音でさえ
暫く登場していなかったのですから。プリンスが発信してくれる音源も良いけども、このような流出サウンドボード、
最早ライブ・アルバムとしてオフィシャルでリリースしてもおかしくないほどのベスト・クオリティー、
全てゲットですね。

● Hit 'N Run From The Soundboard Vol.1 - Detroit Fox Theatre 2015.4.9 (2CDR)
● Hit 'N Run From the Soundboard Vol.2 - The Louisville Palace Show 1 2015.3.14 (1CDR)
● Hit 'N Run From the Soundboard Vol.3 - The Louisville Palace Show 1 2015.3.15 (2CDR)
時系列的に紹介します。
まずはHit 'N Run From the Soundboard Vol.2 - The Louisville Palace Show 1 2015.3.14。
まずDAT Intro、この当時このイントロの後半が誰の曲でプリンスはなぜ新曲を歌っているのか理由が不明
でした。しかしニューアルバム『Hitnrun』がリリースされた時、そこからの曲がお披露目されていたことに初めて
気が付いたのです。Million $ Show です。バージョンもリリースされたものと歌詞展開が違います。しかし歌って
いるのはプリンスとジュディス・ヒルです。Let's Go Crazy といつものオープニングですが、ちゃんとしっかりと
バランスの良いサウンドボードなので耳に新鮮に響きます。Take Me With Uではリブ・ウォーフィールド、
サィーダ・ライト、アシュレイ・ジェイーの3 人の内、やはりリブが特に通る声で歌っているのがわかります。
U Got The Look から雪崩れ込むようにFunknroll へ移行しますがここでのサウンドボードのサウンド、特に
イーダのベースのブチブチが心地良い。ジョン、ヒッミー、とハンナなのに間違えて呼んでしまっているプリンス。
ギターのカッティングが生々しく聴こえてくるControversy、そして1999 への巧妙な流れ、Little Red Corvette
もサウンドボードは多々聴きましたが、きっちりまとめた好感なバージョンで他と比べても遜色ない演奏を
聴かせてくれます。そのまま続けてシンプルなキーボードの調べからプリンスが独唱でNothing Compares 2 U
を歌いますが、これもまたとても美しい。ドラムが入っても落ち着いたプリンスのボーカルが聴けます。観客
からの声が殆ど入りませんが、それが逆に新鮮です。ドナのギター・ソロも完璧。この1 曲だけでサウンドボード
を聴けているのだな、と感激出来ます。どんなヒット曲だってあるとKiss のエレクトロ・バージョンが耳に轟く
喜び。この1 曲は真新しいライブ・バージョンとしてシングル・リリースしても良い程です。サンプラーセットも
後ろで小さくなっているリズムも入っていて大変新鮮に聴こえてきます。盛り上がっているのはプリンスだけ、
そんなことはなく歓声が入らないとこれだけアゲムードでプリンスが演奏しているのだとよくわかるのです。
実際I Would Die 4 U では流すのを止めて、観客に歌わせますが全く聴こえないのでちょっと異常事態が
起こったかのようになってますけど。ハンナのドラム・ソロ、ドナのFire のギター・ソロ、イーダにもベース・ソロ
を弾かせ、3rdEyeGirl のバンド・メンバーの大フィーチャーの音源です。プリンスが実は歌っている
The X's Face はバッキングがファンキーなのでライトを付けなきゃ、と言っています。ターキーがどうのと少し
歌詞を変えているようです。ベースがプリンスのForever In My Life も素晴らしい音色を聴かせますが、後半
ギターを含めたジャムを軽く含めています。そしてPretzelbodylogic のライブ・バージョンがサウンドボードで
聴けるのも嬉しいことです。オーディエンスだとどうしても迫力がイマイチだったので。荒々しいバッキング、
ドナもギター・ソロを与えられ、弾けて飛び出しそうなイーダのベースがサウンドボードなのでとても良く
響きます。そのイーダにまたベースを弾かせてThe Sailor's Hornpipe のフレーズ。表記はないですが
Stratus もプレイ、個々の楽器の音色がサウンドボードなので響いてきてとても重要な録音だと思わされます。
特にドラムとベース・プレイは堪能すべき点。この後Purple Rain は未収録ですが、翌日のバージョンで補填
しています。

Hit 'N Run From the Soundboard Vol.2 - The Louisville Palace Show 1 2015.3.14 (1CDR)
1.Intro 2.Let's Go Crazy 3.Take Me With U 4.U Got The Look 5.Funknroll 6.Controversy 7.1999
8.Little Red Corvette 9.Nothing Compares 2 U 10.Kiss 11.When Doves Cry 12.Nasty Girl
13.Sign O' The Times 14.Hot Thing 15.I Would Die 4 U 16.Housequake 17.The X's Face
18.Forever In My Life 19.Pretzelbodylogic incl. The Sailor's Hornpipe 20.Purple Rain (from 2015.03.15)

そしてHit 'N Run From the Soundboard Vol.3 - The Louisville Palace Show 1 2015.3.15 (2CDR)。
3 月15 日ルイスビルのファーストショウです。ハンナのいつものレコーディングしないでのMC もサウンドボード
です(当然)。DAT Intro 後直ぐに飛び出すのはWow。プリンスのバンドで聴くのは初めてだし、しかも
サウンドボード。ギターが入るがドナでしょうか。さてボーカルは当然リヴだろう、と思っていたらなんとリヴ
ではなく、プリンス本人だあ!これは衝撃です。とても朗々と歌い最初のバースから既に感動的でさえ
あります。そこにサビではリブが高い所でハモルようにコーラスを入れています。メイン・ボーカリストを
サブに配置する贅沢な布陣。次のバースでは語るように歌い喉を労わり、サビで低いパートを歌い、そして
最後には地響きのようなシャウトをするプリンス。クロージングも考えてありリヴのバージョンとは異なる形で
終了しています。そして直ぐにFunknroll へ。Art Official Age のリミックス部分も音が良いのでギターの
フレーズが実はとてもかっこ良いということが良く分かります。そしてBreakdown。やや物悲しい出だしで、
声の調子は良くないのか、と思わされますが、次のバースでは地声になると力強さが出ています。プリンスの
声がサンプリングで使われているのか、もしくはジョシュアなのか、少なくとも男性のボーカルが入って来ます。
サビではリブらのコーラスと自分のファルセットを合わせてパワーアップさせ、シャウトも出ますが何ら遜色の
ない猛々しさがあるものになっています。Pretzelbodylogic はギターが猛威を振るう素晴らしいバージョン
でStratus になってからも結構長く演奏され個々の楽器が大フィーチャーの祭です。最後は全く聴いたことの
ないヘイヘイという声がサンプリングされるインストが入って爆発音で終了します。2 曲で9 分40 秒のロング・
バージョンとなっています。そしてここでのっそりとドラムが叩かれクレイジーになる用意は出来ているか?
とバルコニーに向けてまでプリンスが叫びLet's Go Crazy がのっそりプレイされます。Take Me With U は
ギターがロックに響き、U Got The Look を荒々しくプリンスが歌い、Cool ではやはりプリンスの声は枯れて
いますが、サイーダを呼び、彼女が中心となったDon't Stop 'til You Get Enough となります。そして流麗な
ピアノ・イントロから唐突にSomething In The Water (Does Not Compute) へ。喉の調子は少し良くなった
かな。ギターの優雅なリフが心地良く耳に届きます。やや崩して歌っているプリンス、喉を庇っている感じも
なくはありません。優雅なリフが弾かれ続けているのに別のギターがソロを始めました。そうなるとこのソロは
間違いなくプリンスとなるわけで、やはりサウンドボードで聴くと良さは何倍にもなります。微妙にカッティング
のパターンを変えた激ファンキーなControversy (いつも同じ演奏をしませんね)、テンション持続しての1999
でもギターが絶好調です。Little Red Corvette では喋るようなギター・ソロが入ります。続くNothing Compares
2 U は喉を労わるためにかなり崩した歌い方にしているし、歌わず歌詞を唱えるだけにしたり、観客に
歌わせたりしています。シャウトは結構出るのでそれも多用しています。ハンナのホームタウンでプレイできて
嬉しいとMCをするプリンス。Kiss はファルセットで上手く歌い、観客にも歌わせて進行させます。そして
待ってました、What If のライブ・バージョンが遂に披露、しかもいきなりのサウンドボードですよ!確かに喉の
調子が悪いのですが、そのためかなり崩して歌っているのがスタジオ・バージョンとかなり違った雰囲気に
聴こえます。サビでは女性コーラス、特にイーダ辺りの声が聴こえてとても新鮮。ソウルフルなリヴとかでは
ないのがこのロックな曲をよりロック的にさせていますね。次のバースでは恐らくそのイーダがボーカルを
取っています。3rdEyeGirl のメンバーで歌わせたのはこれが初めてではないでしょうか。それだけプリンスは
彼女達には楽器の演奏に専念させていました。ブリッジでは女性ボーカルの方が目立っていてとても清清しい
雰囲気となっています。このようにソウルフルな声でない女性が歌うようになるとレボリューション時代を
思い出させるので嬉しくなる人もいるのでは。そしてPurple Rain は喉を庇うために完全に低いパートで歌い、
観客に歌わせ、ギターを多めにフィーチャーしています。尚この録音は14 日の補填元です。サンプラーセット
はWhen Doves Cry からかなり観客に歌わせる度合いが高いです。歓声は殆どオフなのでちょっと拍子抜け
します。一方Hot Thing では声を振り絞って盛り上げるプリンスがいたりします。ずっと歌わせると言うわけ
にはいかないので小、頑張る時にはがんばるプリンス。Housequake も枯れながらもそれが味となっている
ファンキーなプレイ。そしてリブに歌わせてソウルフルさもプラスさせ、ハンナのドラム・ソロも入れゴージャス
なバージョンとなりました。そしてSign O' The Times は冒頭にプリンスによるものでしょう、バーニー・
ウォーレル風の変態キーボード・フレーズが入ります。そしてすかした感じで歌っているプリンスがカッコイイ
のと、冒頭とは別のリズミカルなキーボードが付加されています。ギターもあり、ドラムもタイトなバンド・
バージョンです。そしてThe X's Face はバッキングを流すも、まだ準備できていないなと歌うことはなく、
Alphabet St. では小気味良いキーボードが付加されたバージョンですが45 秒で終了、Forever In My Life に
移行してしまいます。アップストロークだ、と観客に言ってから、つんのめるようなチョッパー・ベース・ソロを
かなり長く弾き、その演奏が終わると同時に曲も終了します。4 分少しのプレイですが、まだサンプラーセット
は終わっていません。 I Would Die 4 U の冒頭を何度も繰り返して焦らしつつ始めますが、ここでも薄く
キーボードのフレーズが付加されています。A Love Bizarre は荒々しくプリンスが歌い、Alphabet St. の
ノーの叫びをナイスなタイミングで入れたりします。Nasty Girl の後はリズムだけとなり、そこからちょろっと
舌を出すかのようなギター・カッティングが入り、そしてPlay That Funky Music がプレイされ、あまりボーカル
を入れずギターをフィーチャーしたバージョンが披露されます。一度演奏を止めてからプリンスのカッティング
だけとなり、そのカッティングから今度はThank You へと変化。リヴらが中心に歌いますが2 分半とアウトロ的
な演奏でライブはエンドとなります。 セカンド・ショウからのハイライトも収録されていますが、これも素晴らしい
サウンドボードです。まずDiamonds & Pearls ですが素敵な指捌きが目に浮かんでくるような至極プレイ、
プリンスの声は低いからか調子は悪くなさそう。し続くThe Beautiful Ones は高い声が出ないと駄目な曲
ながら、かなりファルセットは良く、地声部分も大丈夫。そしてピアノも変わったフレーズを入れて、崩して
歌ったりしています。そしてGuitar でもボーカルは良く出ています。そのままPlectrumelectrum へとロックに
流れて行くの壮観。この2 曲のセットをサウンドボードで聴けるのは確かに嬉しいですね。尚セカンド・セット、
思ったより調子は悪そうではないです。なのにサンプラーセットはWhen Doves Cry1 曲しかやらず90 分の
ステージでした。
Hit 'N Run From the Soundboard Vol.3 - The Louisville Palace Show 1 2015.3.15 (2CDR)
CD1
1.Hannah Intro 2.DAT Intro 3.Wow 4.Funknroll incl. Art Official Age remix version 5.The Breakdown
6.Pretzelbodylogic incl. The Sailor's Hornpipe and Stratus 7.Let's Go Crazy 8.Take Me With U
9.U Got The Look 10.Cool incl. Dont Stop Til You Get Enough
11.Something In The Water (Does Not Compute) 12.Controversy 13.1999 14.Little Red Corvette
15.Nothing Compares 2 U 16.Kiss
CD2
1.What If 2.Purple Rain 3.When Doves Cry 4.Hot Thing 5.Housequake 6.Sign O' The Times
7.The X's Face 8.Alphabet St. 9.Forever In My Life 10.I Would Die 4 U 11.Love 12.A Love Bizarre
13.Darling Nikki 14.Nasty Girl 15.Play That Funky Music
16.Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)
Highlights From Show 2
17.Diamonds And Pearls 18.The Beautiful Ones 19.Guitar 20.Plectrumelectrum

そして最後にHit 'N Run From The Soundboard Vol.1 - Detroit Fox Theatre 2015.4.9 (2CDR) です。
やや音のレベルが低いように感じますがやはりバキバキのサウンドボードです。DAT Intro からLet's Go Crazy
は入念にプレイされ、Take Me With U はリヴのプロフェッショナルなデュエット力が素晴らしいものになって
ます。Raspberry Beret がセットに入っているもののU Got The Look までHit And Run 2015 典型セットという
感じ。しかしMusicology はサウンドボードで聴くとベースがグルービーだし、ホーンがいるので重厚なファンク
でとても迫力のある演奏です。サイーダの洗練されたボーカルのMama Feelgood も感動的。そして
サンプラーセットがかなり早い段階で登場します。When Doves Cry は変わったフレーズのコール・アンド・
リスポンスがあり、Sign O' The Time はベースがとても前に出ている音質なのでファンキーに聴こえます。
Hot Thing は後半で登場するキーボードのオーケストレーションが素晴らしい。Housequake は壮絶とまで
形容したくなるチョッパーベース・ソロ、これに尽きます。Cool とDon't Stop 'Til You Get Enough の
マッシュアップはホーンがいてスリリングさが増したバージョンに。コンファンクシャンのFfun のホーン・フレーズ
等も後半に登場して艶やか。そしてCool のリズム・ギターをプリンスは1 人で弾き、ファンク・スクールだと語り、
そこからThank You のカッティングとなり、バンドとホーンが入ってきて本格的に演奏が始まります。そして更に
ファンク・スクールは続きPlay That Funky Music と変化。ここではソリッドなギター・ソロが秀逸です。しかし
最後は締りが悪く終了となってしまいますが。エレクトロなイントロからのControversy はリヴらのコーラスと
ホーンが煽るハイパーなバージョン。その分カッティングの妙は少ないです。1999 もファンファーレのような
冒頭のホーンからして同様ハイパー。しかしLittle Red Corvettte に繋がらずまたもや締りが悪い終わり方
です。そしてHow Come U Don't Call Me Anymore がプレイされますが、もしかするとバンドをわざと止めて、
歌いたくなったのでこの位置でプレイしたのかもしれません。確かに情感こもった素晴らしいピアノとボーカル
が楽しめます。そしてドラムから入るLittle Red Corvette をこの位置でプレイ。Nothing Compares 2 U は
とても落ち着いていつつ貫禄のプリンスの絶好調なボーカルを堪能できます。Kiss も完全にノリノリのプリンス
がいます。what's my name? と叫び、プリンス!と観客が叫んでいるのでしょう、でも歓声がゼロなので結構
むなしい感じに。サウンドボード音源に慣れすぎの自分がいたりします。贅沢な悩みだ。そんなことをいっている
場合ではありません、遂にレア・プレイClouds ですよ。リアン・ラ・ハヴァスが歌っている部分はリヴ・
ウォーフィールドが担い、グルービーなベース、そして何よりピアノの調べが軽やかに滑り込んでくるのが
とても心地良い最高のライブ・バージョン。しかしメドレーの内の1 曲として2 分少しで終わってしまうのが残念
です。リヴが紹介されポインター・シスターズのYes We Can Can が初カバー演奏されます。イーダも紹介され
彼女の歌もハモルように入ってきますが、これが素晴らしくイーダは歌の才能もあることはこの演奏で確認
して欲しい所です。そしてメドレーは続き、In Time のホーン・フレーズも絡むThankful N' Thoughtful に。
プリンスがA メロ、サビをリヴらが歌い、ホーンもここぞというタイミングで入りとてもファンキーです。スライが
プロデュースしたリトル・シスターのYou're The One をリヴらがかなり忠実なバッキングと共に歌い(ドリフで
お馴染みのホーン・リフも登場しますよ)、プリンスもyou're the one now、と合いの手を入れます。そして
Larura Mvula のGreen Garden は満を持して登場なのでしょう、ジュディス・ヒルのソウルフルなボーカルで
堪能できるます。バッキングはカリンカリンと鈴のように鳴るエフェクトがあり、ホーンの煽りを含め
アップテンポのファンクで、プリンスが弾いているのでしょう、リズミカルなカッティングが印象的で、ロッキッシュ
なギターソロも入ります(これはドナでしょうか?)。プリンスも後半にコーラス参加します。ぶっつりと終ります
が、このメドレーはとにかく素晴らしく、いきなりサウンドボードで楽しめてしまったその喜びは一入です。
She's Always In My Hair はベースが前に出たミックスですが、ギターも同様轟いており迫力十二分のプレイ、
でも5 分弱でこの曲の演奏にしてはいつもの半分程の未熟なもの。そして結構急いでいる感じがする
Purple Rain はリヴらのコーラスもあってソウルフルさが楽しめます。プリンスのボーカルは絶好調なので
情感もたっぷりあって8 分弱とこの曲にしては短めの演奏ですがが満足度は多分にあります。そしてこの
メドレーもまたサウンドボードで聴ける、Act Of God は冒頭からホーン・セクションが暴れ、プリンスも
素晴らしいボーカルを聴かせてくれます。以前はシェルビーが目立っているイメージでしたが、ここではリヴら
コーラスが適度に歌入れし、プリンスがよりセンター的になり、その状態でここぞで吼えるリヴのパートが
あって、棲み分けがより明確になっています。What Have You Done for Me Lately も同様で、プリンスの
ボーカルが上手くコーラスと溶け込んでいます。Northside もやはり素晴らしいですが、続くTheme Song From
Which Way Is Up もホーンと相まってリヴのソウルフルで活気のあるボーカルワークが頼もしく感じさせて
くれます。コーラスが一丸となったDancing Machine からプリンスのパワフルなボーカルが痺れるPartyman も
最高です。It's Alright もプリンスは軽やかに歌い、イーダのチョッパーベースもブリブリと良い音を奏でます。
そして喉の調子が良いプリンスのピアノセットはやはり最高でDiamonds And Pearls を無難に歌うと、タイム
感を持って焦らしつつThe Beautiful Ones を進行させるのか、と思えばDarling Nikki をサンプリングとして
流し巧妙に裏切る、サンプラーセットに突入させる絶妙な展開があります。Forever In My Life は歌われますが
短く切り上げ、Alphabet St. のバッキングが被さります。スタジオ・バージョンからのサンプルではなく新しく
作ったバージョンでとてもファンキーなものです。The X's Face は殆ど判別できないほど短く(13 秒)、
U Know もアハアハンと言っているのが聴こえる程度。Pop Life こそ歌うも1 分少し、777-9311 は1 分過ぎた
辺りでプリンスのブリブリのベースが絡んできて、ブレイクを入れてまた別のフレーズに変化したりと素晴らしい
時間(2 分程ですが) を過ごせます。そしてラストがThe Love We Make。ピアノが正に弾かれるのを待っている
かのように音を鳴らし、遜色皆無の見事な演奏を繰り広げます。ドナのギター・ソロも完璧に決まり、プリンスが
賞賛の声を上げています。女性コーラスも後半にジャストで入ってきて、最後にプリンスが締めるように
ゆったりとボーカルを入れ、感謝の言葉を述べきっちりとライブを終了させています。
Hit 'N Run From The Soundboard Vol.1 - Detroit Fox Theatre 2015.4.9 (2CDR)
CD1
1.Intro 2.Let's Go Crazy 3.Take Me With U 4.Raspberry Beret 5.U Got the Look
6.Musicology - Mama Feelgood 7.When Doves Cry 8.Sign O' the Times 9.Hot Thing 10.Nasty Girl
11.Housequake 12.I Would Die 4 U 13.Cool - Don't Stop 'Til You Get Enough
14.Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) 15.Play That Funky Music 16.Controversy 17.1999
18.How Come U Don't Call Me Anymore 19.Little Red Corvette 20.Nothing Compares 2 U 21.Kiss
CD2
1.Clouds 2.Yes We Can Can - Thankful N' Thoughtful - You're The One - Green Garden
3.She's Always in My Hair 4.Purple Rain 5.Act of God 6.What Have You Done for Me Lately - Northside -
Theme Song From Which Way Is Up - Partyman - Dancing Machine 7.Diamonds and Pearls
8.The Beautiful Ones 9.Darling Nikki 10.If I Was Your Girlfriend 11.Forever in My Life 12.Alphabet St.
13.The Most Beautiful Girl in the World 14.A Love Bizarre 15.The X's Face 16.U Know 17.Pop Life
18.777-9311 19.The Love We Make


◎アルバム『Hitnrun』リリース前の一連の音源 その2
アルバム『Hitnrun』リリース前の一連の音源をレビュー、今回はシングルとなったこの曲。
○ Hardrocklover 3:52
 15 年7 月1 日Prince3EG のSoundcloud において発表され、後の7 月7 日にはiTunes のデジタル・
シングルとしてのリリース、その直前にTidal でも聴けるようになりました。ニューアルバムHitnrun Phase One
に収録されたのは皆さんご存知の通り。この曲をハードロック、そう解釈するのは半分正しいし半分は
的違いと言えるでしょう。プリンスは自分の弾くギターを女性の叫びにさせることが出来ると歌っています。
パーティーをハードに楽しむ、そんなハードロック好きな女性の叫び。ハードロックに女性は付き物です。
事実プリンスは3rdEyeGirl のバンド形態の頃から一貫する女性の逞しさや素晴らしさ、そして元気の良さを
歌ってきました。しかしプリンスだから通り一遍なロックにはやはりなっていないのです。シャーデーや
ベイビーフェイス、R&B は場所を失った、少しハードロックを入れてみよう、耳にカバーを着けた方がいい、
今正に女性の叫びが直接耳に劈くのだから。ブラック・ミュージックに女性の叫び、とてもプリンシーな
ブレンドです。カバーはカバー曲の意味、良い曲を聴いて自分で演奏した方が良い、そんなメッセージ。
呟くような小さいボーカルだったのものがやがてギターを味方にして魂の雄叫びとなります。プリンスが
スーパースターとなったその瞬間を思い出させるもの。しかし今度はプリンスが誰かを守る番、育てる番。
女性がいなくては音楽はつまらないものとなる、その女性をギターに置き換えたとしてもそれは同義と
なるでしょう。単純なハードロックでは嫌。ここ最近のプリンスが思っている事を歌にしたプリンス流のロック、
しかしそれには当然ギターが、ハードなギターが欠かせない、ということなだけ。ポップ曲であったGuitar、
そのサウンドを観念的にした少々とっつき難い曲調とは言えますが、2 度、3 度聴けばライブで絶対に栄える
演奏となるはずです。でも演奏されませんねえ。

バトルズ、最新プロ・ショット・ライヴ映像、入荷しました。

battles26664dvd

バトルズ / PITCHFORK MUSIC FESTIVAL 10.30..2015
50分・Aランク・\2980・商品番号[26664]
最新のプロ・ショット・ライヴ映像です。
2015年10月30日フランス、パリで行われた
”Pitchfork Music Festival”でのステージです。
9月に新作のサード・アルバムをリリースし、
11月には、
ひっさげての衝撃の来日公演もやってくれました。
こちらは来日の1ヶ月弱前のライヴです。
新曲4曲に大定番3曲という強力なセトリ。
エクスペリエンス度の非常に高いライヴでありますが、
身体のほうも大いに揺さぶられるパワーも持ち合わせていて、
モッシュもヤババになっております。
画面に映る割合も多いのですが、
ジョンのドラムがとにかくその原動力。
脳みそも身体も根こそぎ持ってかれちゃいます。
どんどん凄いバンドになっていくようであります。
超オススメでございます。

Pitchfork Music Festival 10.30.2015
Grande Halle de la Villette, Paris, France

Ice Cream
FF Bada
Futura
Tyne Wear
Summer Simmer
Atlas
The Yabba
エアーズ最速情報
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

Recent Comments
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ