え〜、AVENGED SEVENFOLD (A7X)の新譜をフラゲしてから、かなり聴きまくってます。
というか、一回聴くとなぜだかもう一回聴きたくなるという、何とも不思議なスルメ盤なんです(^^;

Avenged Sevenfold LOGO今日はその新譜 AVENGED SEVENFOLDの「Avenged Sevenfold」(2007年発表)を紹介します!



アメリカでは前作の「City Of Evil」(2005年発表, 日本2006年発表)の売り上げが85万枚を突破し、プラチナ認定間近となってます。
そして、今作も発売第1週の売り上げが9万枚を超えてBillboardチャート4位というホットデビューを飾りました!

それだけ、この新作に期待してる人が多かったといえましょう。

ですが・・・ぶっちゃけ、誤解を恐れずに言えば、これはかなりの問題作であると同時に快作です!

2ndアルバムの「Waking The Fallen」(2003年発表)では、メタルコア独特のスクリーム&クリーンヴォイスを使い分けながら、IRON MAIDENやJUDAS PRIESTばりのアグレッシブなツインギターソロをぶちかまし、またメランコリックなサビメロに、普通のメタルコアとは明らかに異なる独自性を示しました。

そしてメジャーデビューとなった3rdの「City Of Evil」では、スクリームヴォイスをあっさりと捨て、オールドスクールとも思えるキャッチーでメロディックなパワーメタル路線にシフトしました。
ドラムの音がカンカンと軽いのが耳にさわるものの、より磨かれたツインギターのリフやソロが、M. Shadowsの少し濁った地声とマッチして、2ndとの変化にとまどったものの、新しいメタルファンを獲得し、見事メインストリームに踊り出たのでした。

それから2年。満を持してリリースされた本作「Avenged Sevenfold」は、セルフプロデュースによりバンド名をタイトルにしたぐらい、彼らの自信作と言えます。

一聴した感想は、2ndから3rdを聴いたときに味わった衝撃よりももっと大きな衝撃を受けました。

1曲目の"Critical Acclaim"こそ前作のパターンに似たサウンドですが、2曲目の"Almost Easy"からは予想を遙かに超えたサウンドでした!

完全に2ndまでのメタルコアサウンドは払拭され、3rdのメロディックパワーメタルをもっと大きく拡げたようなサウンドです。

もっと言えば、まるで映画のサントラのように、場面場面で異なる雰囲気の曲が次々と出てきながら、アルバム全体としてはまとまってるといった感じでしょうか。

3rdのように一聴してすぐにメロディを覚えられるといった曲は少なくなっています。

どの曲も展開が激しく、静寂から怒濤のリフに移ったり、アグレッシブなリフから突如メロディアスなリフに変わったりと、このフレーズのあとにこういったフレーズを持ってくるのかっ!と驚くばかり。

ですが、全体的に感傷的なサウンドで、特にサビメロの美しさと泣き具合は感嘆するのみ。

そして、前作まで気になっていたドラムの音。メタルにしては軽くカンカンと響く感じでしたが、新作ではまだ軽めですが、パワーがあるように聞こえます。
そのため、ストリングスやホーンといったアレンジを加えても低音部のリズム隊の音が負けずにしっかりと聞こえ、曲に安定感をもたらしてます。

アルバムには全10曲+ボーナストラック("Almost Easy"のライヴバージョン)が収録されてます。

#1の"Critical Acclaim"は3rdの路線を引き継いだ感じ。
キーボードの荘厳なサウンドから泣きのギターメロ、そして激しいリフへと変わるところで、掴みはバッチリです!
マイナーコード進行で感傷的なサウンドに、M.Shadowsがアグレシッブに唄い、ラップし、そしてエモーショナルに唄い上げていきます。
ギターソロのパートの音階シフトにはやられました!

#2の”Almost Easy"は、サマソニでいち早く披露された曲です。
グルーヴィなギターリフにのせてM. Shadowsの濁ったヴォーカルが跳ねます。そしてサビメロではエモーショナルな泣きメロ。ギターソロの時に入るピアノのアレンジも効果的です。

#4の"Afterlife"は大胆にストリングスセクションを加えた意欲作。
ミドルテンポでうねるようなリフが一気に疾走したかと思えば、美しい旋律のサビメロへ。めぐるましく変わる曲構成ながら、絶妙の配分で曲の破綻を防いでます♪

#5の"Gunslinger"はA7Xによるパワーバラードですね。
アコースティックギターをバックにシットリとしたヴォーカルから始まるのですが、途中からドカンと激しいサウンドと共に唄い上げるヴォーカルが良く決まってます!

#6の"Unbound (The Wild Ride)"はアップテンポでドライヴ感のある曲で前作の路線を引き継いだ感じです。ですが、メランコリックな曲にピアノの導入や最後の子供達による唄声が凄くシックリとあってるんですよ。
この曲はアルバムの中で一番好きですね!

#9の"A Little Piece Of Heaven"は8分を超える大作です。ストリングスとホーンセクションの導入により、まるで映画音楽のよう。少しコミカルで、少し怖くて、少し悲しくて・・・
彼らは「スパイダーマン」や「アンダーワールド」といった映画音楽を担当したDanny Elfmanを敬愛していて、この曲はDanny Elfmanゆかりの人達と仕事する機会に恵まれたそうで、その影響が出てますね。
もう完全に「メタル」というジャンルを超えた一曲です!

#10の"Dear God"にいたっては、土埃のするようなサザンテイストの入ったパワーバラード。
M. Shadowsの地声が渋さを強調してます。スティールギターのサウンドも良い感じです♪


2ndのサウンドが好きだったファンは多分このアルバムには不満でしょう。
3rdのサウンドが好きだったファンの中には、分かりにくくなったと不満を抱くものが出てきても不思議はないでしょう。

その代わり、いままでメタルを聴いたこともなかったファンや、オールドスクールのメタルファンを獲得する可能性も非常に高いアルバムだと思います。

AVENGED SEVENFOLDが自分たちの信念を持って作り上げた勝負作。
生半可な聴き方は許さないという、無言のメッセージが込められてるように思います。

そうです、このアルバムの良さは、何度も聴いてるうちに癖になるという「タチの悪いところ」です(笑
まさに『スルメ盤』の鑑といえましょう!

来日公演がとても楽しみになってきました!ヽ( ´ー`)ノ