June 2004
June 30, 2004
June 26, 2004
「でもね。」に、でもね。
久々の書き込み。少し思うところがあったもので...
昨日、新しくBARができたと聞いたので、
店の帰り道、ちょっと立ち寄らせてもらいました。
そこには、20代後半と見える若いマスターがお一人。
僕しか、たまたま御客様がいなかったので、
しばし会話をさせていただきました。
僕は、あまり自分の職業を隠したりしませんので、
自分がバーテンダーである事を告げました。
すると、やっぱり仕事絡みのお話になりました。
以下が、その会話の一部です。
マ「結構、遅く終わるんですか?」
僕「3時終わりですけど、引っ張る事が多いですね。」
マ「でもね。それって普通でしょう。」
僕「芋焼酎はありますか?」
マ「●●しかないんですけど」
僕「それいいですよね。ください。」
マ「でもね。芋もようわからんけど流行ですよね。」
マ「近くなんですか?」
僕「ここやったら歩いて10分くらいですかね。」
マ「でもね。普通歩いて10分は遠いでしょう。」
僕「結構、この時間はゆっくりですか?」
マ「まだ、オープンしたてですからね。」
僕「そうかー。これから知られていきますもんね。」
マ「でもね。この辺りはこの時間どうですかねぇ。」
はい。トークの最後に必ずと言っていいくらい。
また、口癖のように「でもね。」
正直、途中から話すの疲れてきたんですよ。
「でもね。」
これ、根本的に前にある僕の話を否定してるんですよね。
なんでしょう。すごくこの人、損してるなーって。
悪気がないのも分かるんですけど、
結局ね、言葉の響きがマイナスなんで、
相手の会話する気持ちをとても阻害しますね。
「でもね。」「逆に。」「だけど。」
このあたりの言葉、接客話法では使いたくないな。僕は。
上の礼だと、
「そうですね。御客様がおられると仕方ないですよね。」
「そうですね。この芋は旨いですね。」
「そうですか。結構歩かれるんですね。」
「そうですね。まだ手探りって感じですね。」
なんて、切り返してくれると、
一応こちらの話を聞き、たててくれてる感じです。
そうすれば、わりとスムーズに会話が弾みますもんね。
これねこの人だけどゃなく(限定できないですけど)
若手から、中堅どころのバーテンダーに実に多いんですよ。
ちょっとした事ですけど、
プラスの言葉を心掛けたい。
そうすることで、店の空気が変わります。
ちょっと、思ったので書いてみました。
昨日、新しくBARができたと聞いたので、
店の帰り道、ちょっと立ち寄らせてもらいました。
そこには、20代後半と見える若いマスターがお一人。
僕しか、たまたま御客様がいなかったので、
しばし会話をさせていただきました。
僕は、あまり自分の職業を隠したりしませんので、
自分がバーテンダーである事を告げました。
すると、やっぱり仕事絡みのお話になりました。
以下が、その会話の一部です。
マ「結構、遅く終わるんですか?」
僕「3時終わりですけど、引っ張る事が多いですね。」
マ「でもね。それって普通でしょう。」
僕「芋焼酎はありますか?」
マ「●●しかないんですけど」
僕「それいいですよね。ください。」
マ「でもね。芋もようわからんけど流行ですよね。」
マ「近くなんですか?」
僕「ここやったら歩いて10分くらいですかね。」
マ「でもね。普通歩いて10分は遠いでしょう。」
僕「結構、この時間はゆっくりですか?」
マ「まだ、オープンしたてですからね。」
僕「そうかー。これから知られていきますもんね。」
マ「でもね。この辺りはこの時間どうですかねぇ。」
はい。トークの最後に必ずと言っていいくらい。
また、口癖のように「でもね。」
正直、途中から話すの疲れてきたんですよ。
「でもね。」
これ、根本的に前にある僕の話を否定してるんですよね。
なんでしょう。すごくこの人、損してるなーって。
悪気がないのも分かるんですけど、
結局ね、言葉の響きがマイナスなんで、
相手の会話する気持ちをとても阻害しますね。
「でもね。」「逆に。」「だけど。」
このあたりの言葉、接客話法では使いたくないな。僕は。
上の礼だと、
「そうですね。御客様がおられると仕方ないですよね。」
「そうですね。この芋は旨いですね。」
「そうですか。結構歩かれるんですね。」
「そうですね。まだ手探りって感じですね。」
なんて、切り返してくれると、
一応こちらの話を聞き、たててくれてる感じです。
そうすれば、わりとスムーズに会話が弾みますもんね。
これねこの人だけどゃなく(限定できないですけど)
若手から、中堅どころのバーテンダーに実に多いんですよ。
ちょっとした事ですけど、
プラスの言葉を心掛けたい。
そうすることで、店の空気が変わります。
ちょっと、思ったので書いてみました。
June 24, 2004
嬉々! バカラベル。
こいつをみてやってください。とある常連様から、本日贈られた清酒２本。
会津・喜多方は笹正宗酒造製の本醸造。
いや、中身はホント素晴らしい酒ですが、
何より、素晴らしいのは、ラベル。
「戯」
いちらは、当店AJARAの語源であります。
「戯れ」を古典読みで「あじゃら」。
こうやって墨字で、デーンと書かれると重みありますね。
で、問題はもう一本。
「駒走」
当店の名物バーテンダー駒走善郎氏の名字を冠した
恐ろしく笑えるこのラベル。
こうして見ると、重い字やなぁ。駒が走る。
でも、この字のラベルやと中身は、
彼のあだな「こばしりさん」のごとく、
「ま」が抜けていないようにと祈ってしまうのは僕だけ?
内輪ネタですが、技ありな贈り物。
ちょいと毎日のあくせくに一抹の清涼剤でございました。
June 21, 2004
活動緩和のオシラセ
久しぶりにブログを書いています。
九州・宮崎焼酎の旅から帰ってきてから、
少し考えるところあって(ハードスケジュールもありますが)
ブログから離れておりました。
約3か月前くらいから、書きはじめたブログ。
少し違う方面から、自分や周辺を見てみたいと思う日々。
そんな時に出会ったのが、ブログ。
書きはじめた頃は、面白くってね。
ランキングなんて、30分置きにチェックしていた位(笑)
そのうち、反響が出てきて、雑誌にも載って。
もう、書かなきゃ気が済まないっていうような毎日。
でもね。正直無理しながら書いていたんでしょうね。
そのうち、仕事の段取りなどにも変化が...。
なんだか、本末転倒になってきているなと感じ出す。
するとね、不思議なもので書くテンションも下がりました。
書いてから、下書きを読んでもいまいち。
自分でも、読んでおもしろくないものは人も読まない。
実際、アクセス見ていても、コメントやTBの数も
いまいち盛り上がらないんですよね。
でも、投稿しないとみたいな呪縛もあって(笑)
それでも投稿していました。
うーん。正直どうしようかと思ってたんですよ。
そこに、九州の旅。
ここで、迷いが吹き飛ばされた出来事がありました。
旅の最終日。川越酒造場に訪れた時の事。
息子さんの川越雅博さんにお蔵を案内して頂いて、
もう帰ろうかという時、お母さんがいらっしゃって、
「お父さんに会っていってください。」と案内されました。
正直、当主の川越善博さんは、
お身体の調子が悪いと以前からお聞きしていたので、
会えないかとあきらめていた矢先の事でした。
感激の対面をさせて頂きました。
そして、善博さんは穏やかにゆっくりと話されました。
今の現状の事。焼酎の造りの話。
わが町堺にも一度だけ来られた事がある事。
いろいろお話を聞く中で、僕は善博さんが
何かの覚悟をきめていらっしゃるのではと感じたんです。
無論、僕の勝手な思い込みかもしれないけれど。
それはこんな場面でした。
お酒屋さんや飲食店さんから、
本当にたくさんのご注文を頂けるようになった事を
じっくり噛み締めるようにお話になった時。
「私は、造ることしかできなくて、
なかなか消費者の皆さんに御礼ができない。
でも、こうして皆さんやお酒屋さんが来て頂いて、
私が考えている事を、お客様にきちんと伝えてくれる。
それが、本当にありがたいんです。
今までは、中々できなかったんですが、
そろそろ、お世話になったお酒屋さんや
飲食店さんのところへ出向き、御礼もしなくては。」
と遠くを見ながら話し出された善博さん。
世間で、ゴリゴリの技術肌と言われる善博さんの口から、
この言葉が出てきたとき、本当に驚きそして感じたんです。
息子さんが、お蔵に入られた事への喜び。
そして、自らの身の将来。
ひしと世代交代の時期を感じ、
自らの「進退」を決意しているのではと。
自分が一生を賭けて作り上げた「焼酎」。
そして、苦楽の場面を幾多と見てきた「家族で造るお蔵」。
それを、自分の手からたとえご子息でも、
譲るという決断は、なかなかできません。
僕は、こう感じてしまいました。
きっと、善博さんは今、その長い蔵人人生で関わった
すべての自分を取り巻く人々に感謝を持ち、
それがあるがゆえ、
これからの「自分」の置き場所を知っておられるのだと。
善博さんの人生感に触れた僕は、
自分の身を振り替えりました。
愛すべき「家族」「店」「スタッフ」そして「お客様」。
もちろん、他にもたくさんの人々に支えられ、
今、こうしていられる。
それなのに、自分の「体裁」のためだけに動いている。
貴重な毎日の時間を、そんな「見栄」に使っている。
答えはすごく当たり前。足元を自分で揺らしていただけ。
やはり、僕は現場でやるべき事が
まだまだたくさんあるようです。
本当に未熟ですから、善博さんのようにはなれませんが、
少なからず、今の自分の「置き場所」を知りました。
もちろんブログの書きはじめの頃、
お伝えしたかった事があった事も事実。
そして、たくさんの方から励ましのメールや
お言葉を頂けた事は、今でも感謝に止みません。
この事を厳粛に受け止めて、方向を考えました。
「書くべき事を書くブログ」。
ただの日課のようには、もう書かないと思います。
だから、何日も投稿がない事も多くなるかもしれません。
でも、また書いた時は、
「オヤジがまたなにか書いてるよ」と思って、
気軽にみてやってください。
結局、上手にバランスをとるのが下手なんですよね(笑)
でも、川越善博さんのように無骨ながらも、
自分の生き方と周りの関わり方をきちんと考えられる。
そんな、自分を目指したいと思います。
長々と、勝手な事ばかり書いて申し訳ありません。
お近くの方は、またお店でお会いできるとうれしいです。
まだお会いしていない方も、応援ありがとうございます。
ほんと、ぼちぼちこつこつですけど、
また、ここでお会いできる事、楽しみにしています。
(追伸 先日のお蔵のお話の続きだけは、
冷めないうちに書きます。またよろしくです。)
あじゃらこと 西尾圭司
九州・宮崎焼酎の旅から帰ってきてから、
少し考えるところあって(ハードスケジュールもありますが)
ブログから離れておりました。
約3か月前くらいから、書きはじめたブログ。
少し違う方面から、自分や周辺を見てみたいと思う日々。
そんな時に出会ったのが、ブログ。
書きはじめた頃は、面白くってね。
ランキングなんて、30分置きにチェックしていた位(笑)
そのうち、反響が出てきて、雑誌にも載って。
もう、書かなきゃ気が済まないっていうような毎日。
でもね。正直無理しながら書いていたんでしょうね。
そのうち、仕事の段取りなどにも変化が...。
なんだか、本末転倒になってきているなと感じ出す。
するとね、不思議なもので書くテンションも下がりました。
書いてから、下書きを読んでもいまいち。
自分でも、読んでおもしろくないものは人も読まない。
実際、アクセス見ていても、コメントやTBの数も
いまいち盛り上がらないんですよね。
でも、投稿しないとみたいな呪縛もあって(笑)
それでも投稿していました。
うーん。正直どうしようかと思ってたんですよ。
そこに、九州の旅。
ここで、迷いが吹き飛ばされた出来事がありました。
旅の最終日。川越酒造場に訪れた時の事。
息子さんの川越雅博さんにお蔵を案内して頂いて、
もう帰ろうかという時、お母さんがいらっしゃって、
「お父さんに会っていってください。」と案内されました。
正直、当主の川越善博さんは、
お身体の調子が悪いと以前からお聞きしていたので、
会えないかとあきらめていた矢先の事でした。
感激の対面をさせて頂きました。
そして、善博さんは穏やかにゆっくりと話されました。
今の現状の事。焼酎の造りの話。
わが町堺にも一度だけ来られた事がある事。
いろいろお話を聞く中で、僕は善博さんが
何かの覚悟をきめていらっしゃるのではと感じたんです。
無論、僕の勝手な思い込みかもしれないけれど。
それはこんな場面でした。
お酒屋さんや飲食店さんから、
本当にたくさんのご注文を頂けるようになった事を
じっくり噛み締めるようにお話になった時。
「私は、造ることしかできなくて、
なかなか消費者の皆さんに御礼ができない。
でも、こうして皆さんやお酒屋さんが来て頂いて、
私が考えている事を、お客様にきちんと伝えてくれる。
それが、本当にありがたいんです。
今までは、中々できなかったんですが、
そろそろ、お世話になったお酒屋さんや
飲食店さんのところへ出向き、御礼もしなくては。」
と遠くを見ながら話し出された善博さん。
世間で、ゴリゴリの技術肌と言われる善博さんの口から、
この言葉が出てきたとき、本当に驚きそして感じたんです。
息子さんが、お蔵に入られた事への喜び。
そして、自らの身の将来。
ひしと世代交代の時期を感じ、
自らの「進退」を決意しているのではと。
自分が一生を賭けて作り上げた「焼酎」。
そして、苦楽の場面を幾多と見てきた「家族で造るお蔵」。
それを、自分の手からたとえご子息でも、
譲るという決断は、なかなかできません。
僕は、こう感じてしまいました。
きっと、善博さんは今、その長い蔵人人生で関わった
すべての自分を取り巻く人々に感謝を持ち、
それがあるがゆえ、
これからの「自分」の置き場所を知っておられるのだと。
善博さんの人生感に触れた僕は、
自分の身を振り替えりました。
愛すべき「家族」「店」「スタッフ」そして「お客様」。
もちろん、他にもたくさんの人々に支えられ、
今、こうしていられる。
それなのに、自分の「体裁」のためだけに動いている。
貴重な毎日の時間を、そんな「見栄」に使っている。
答えはすごく当たり前。足元を自分で揺らしていただけ。
やはり、僕は現場でやるべき事が
まだまだたくさんあるようです。
本当に未熟ですから、善博さんのようにはなれませんが、
少なからず、今の自分の「置き場所」を知りました。
もちろんブログの書きはじめの頃、
お伝えしたかった事があった事も事実。
そして、たくさんの方から励ましのメールや
お言葉を頂けた事は、今でも感謝に止みません。
この事を厳粛に受け止めて、方向を考えました。
「書くべき事を書くブログ」。
ただの日課のようには、もう書かないと思います。
だから、何日も投稿がない事も多くなるかもしれません。
でも、また書いた時は、
「オヤジがまたなにか書いてるよ」と思って、
気軽にみてやってください。
結局、上手にバランスをとるのが下手なんですよね(笑)
でも、川越善博さんのように無骨ながらも、
自分の生き方と周りの関わり方をきちんと考えられる。
そんな、自分を目指したいと思います。
長々と、勝手な事ばかり書いて申し訳ありません。
お近くの方は、またお店でお会いできるとうれしいです。
まだお会いしていない方も、応援ありがとうございます。
ほんと、ぼちぼちこつこつですけど、
また、ここでお会いできる事、楽しみにしています。
(追伸 先日のお蔵のお話の続きだけは、
冷めないうちに書きます。またよろしくです。)
あじゃらこと 西尾圭司
June 17, 2004
June 16, 2004
渡邊酒造場編・その1
2004年6月15日・火曜日。
梅雨の中晴れとも言うべきこの日、
僕は念願叶って、初めて焼酎王国・宮崎の地を踏んだ。
目的は、宮崎の地元酒店と蔵元の焼酎試飲会と、
数件のお蔵元を訪ねるために.....。
その1件目は、これから御紹介する(有)渡邊酒造場。
焼酎好きなら、言うまでもあるまい。
宮崎蔵の中でも、去年から今年一大ブレークした銘柄、
「黒麹萬年」をはじめ数々の名焼酎を生んだ蔵元。
宮崎空港を降り立ち、レンタカーで宮崎道を西へ。
「田野IC」を目指しひた走る。
今回の同行者は、深井焼酎乙の会の仲間、
「ぼんぼんや」の杉田氏と「かたな」の松本氏。
約20分前後で田野ICを通過、田野の町の中へ。
のどかな田園と山が広がる中に、小さな集落。
そこにれんが造りの煙突が見えた。
そう。そこが「渡邊酒造場」だった。
車を止めようと場内へ入ると、たまたま奥様と出合す。
名前を告げるとキョトンとされている御様子。
聞いてみると、どうも午後のアポと勘違いされていて、
当主である御主人も専務の息子さんも不在らしい。
すぐに御主人に携帯で電話を入れてくれ、
約10分ほどで、出先から御主人が帰って来てくれた。
この蔵の顔、渡邊友美氏である。
名刺交換もそこそこに焼酎談義に華が咲く。
自家の畑で自家栽培にこだわる芋。
また、宮崎農林試験場が開発した「新芋」を現在栽培し、
焼酎を仕込む予定があるとのこと。(現在種芋の栽培中)
そして大正の時代に先祖が何故この田野に住み、
焼酎造りを始めるようになった経緯。
そのドラマに飛んだお話に身が乗り出す3人。
また、新作ジョイホワイトで仕込んだ焼酎を造ったが、
気に入らないらしく今後の継続生産も「?」らしい。
照れながらも、真摯に話すその一言一言が、
焼酎に対する重み・真剣さを伝えてくれる。
そうこうしている間に、渡邊さんは次の仕事へ。
そこからは、奥様が交代し、お蔵を拝見。
(以下続く)
梅雨の中晴れとも言うべきこの日、
僕は念願叶って、初めて焼酎王国・宮崎の地を踏んだ。
目的は、宮崎の地元酒店と蔵元の焼酎試飲会と、
数件のお蔵元を訪ねるために.....。
その1件目は、これから御紹介する(有)渡邊酒造場。
焼酎好きなら、言うまでもあるまい。
宮崎蔵の中でも、去年から今年一大ブレークした銘柄、
「黒麹萬年」をはじめ数々の名焼酎を生んだ蔵元。
宮崎空港を降り立ち、レンタカーで宮崎道を西へ。
「田野IC」を目指しひた走る。
今回の同行者は、深井焼酎乙の会の仲間、
「ぼんぼんや」の杉田氏と「かたな」の松本氏。
約20分前後で田野ICを通過、田野の町の中へ。
のどかな田園と山が広がる中に、小さな集落。
そこにれんが造りの煙突が見えた。
そう。そこが「渡邊酒造場」だった。
車を止めようと場内へ入ると、たまたま奥様と出合す。
名前を告げるとキョトンとされている御様子。
聞いてみると、どうも午後のアポと勘違いされていて、
当主である御主人も専務の息子さんも不在らしい。
すぐに御主人に携帯で電話を入れてくれ、
約10分ほどで、出先から御主人が帰って来てくれた。
この蔵の顔、渡邊友美氏である。
名刺交換もそこそこに焼酎談義に華が咲く。
自家の畑で自家栽培にこだわる芋。
また、宮崎農林試験場が開発した「新芋」を現在栽培し、
焼酎を仕込む予定があるとのこと。(現在種芋の栽培中)
そして大正の時代に先祖が何故この田野に住み、
焼酎造りを始めるようになった経緯。
そのドラマに飛んだお話に身が乗り出す3人。
また、新作ジョイホワイトで仕込んだ焼酎を造ったが、
気に入らないらしく今後の継続生産も「?」らしい。
照れながらも、真摯に話すその一言一言が、
焼酎に対する重み・真剣さを伝えてくれる。
そうこうしている間に、渡邊さんは次の仕事へ。
そこからは、奥様が交代し、お蔵を拝見。
(以下続く)
焼酎の蒸溜釜には、いろいろなタイプがあるが、
