October 2004
October 25, 2004
うれしい出会い。
ブログを始めてもう何ヵ月になるだろう?
その間、ランキングに一喜一憂したり、
ちょいと、取材をもらって天狗になってしまったり。
なかなか、ネット環境というのに親しんでいなかった僕には、
新鮮かつ、振り回されもしたと思う。
でも、ホントに嬉しい事もあった。
顔を知らない、全国の人達と繋がっていく。
そんな体験も、ブログを始めて得た快感のひとつ。
「GOOD HUMOR」のぐっどゆーもあさんには、
ネットの世界の楽しい使い方をいろいろと教えてもらっているし、
「ザ・ブタメガネ」のMassyさんには、
ジャグバンドの交流を広げさせてもらっている。
そんな中で、先日初めてブログから始まったリアルな交流が実現。
人気ブログ「えて吉の飲み食い」の管理者・えて吉さん御夫妻が、
僕のお店に遊びにいらしてくれたのだ。
えて吉さんは、「主夫」という立場から、
御自分で作る夕食メニューや、外食・旅で出会ったお店などを
日記的に書き綴っておられる方。
また、同じ大阪人ということもあり親しみを持って、
読ませて頂いていて、互いにリンクも貼り合っている。
実際、お店にお越し頂いて、
最初は、僕もえて吉さんとは気付かずにいたのだが、
しばらくお話しているうちに、ピンと来て御本人と確認できた。
いやー、ホントにうれしかった。
同じ大阪とは言え、結構な距離を電車に揺られて
お越し頂いたなんて。もう恐縮してしまうほど。
えて吉さんは
ほんわかとした優しいブログのムードそのもの。
奥様ともとっても仲睦まじい。
言葉は、人物を表している好例でございました。
バーチャルを越えた「うれしい出会い」。
これからも、こんな事ができたらうれしいなぁ。
その間、ランキングに一喜一憂したり、
ちょいと、取材をもらって天狗になってしまったり。
なかなか、ネット環境というのに親しんでいなかった僕には、
新鮮かつ、振り回されもしたと思う。
でも、ホントに嬉しい事もあった。
顔を知らない、全国の人達と繋がっていく。
そんな体験も、ブログを始めて得た快感のひとつ。
「GOOD HUMOR」のぐっどゆーもあさんには、
ネットの世界の楽しい使い方をいろいろと教えてもらっているし、
「ザ・ブタメガネ」のMassyさんには、
ジャグバンドの交流を広げさせてもらっている。
そんな中で、先日初めてブログから始まったリアルな交流が実現。
人気ブログ「えて吉の飲み食い」の管理者・えて吉さん御夫妻が、
僕のお店に遊びにいらしてくれたのだ。
えて吉さんは、「主夫」という立場から、
御自分で作る夕食メニューや、外食・旅で出会ったお店などを
日記的に書き綴っておられる方。
また、同じ大阪人ということもあり親しみを持って、
読ませて頂いていて、互いにリンクも貼り合っている。
実際、お店にお越し頂いて、
最初は、僕もえて吉さんとは気付かずにいたのだが、
しばらくお話しているうちに、ピンと来て御本人と確認できた。
いやー、ホントにうれしかった。
同じ大阪とは言え、結構な距離を電車に揺られて
お越し頂いたなんて。もう恐縮してしまうほど。
えて吉さんは
ほんわかとした優しいブログのムードそのもの。
奥様ともとっても仲睦まじい。
言葉は、人物を表している好例でございました。
バーチャルを越えた「うれしい出会い」。
これからも、こんな事ができたらうれしいなぁ。
October 20, 2004
Bar に於ける厳密なマナー
竹馬の友・守口KARIN BARの岩尾良英氏のブログに
「Bar に於ける厳密なマナー」
について、氏の思想が書き連ねられている。
同級生であり、業界の大先輩である氏。
氏のBARに対する「溢れ出る愛」を感じるたので
賛同の意を込めて書きたい。
(以下は、氏のブログより抜粋)
「風呂は裸で入るもんだ。当たり前。
お酒というものが“心の衣をはがす”ものならばこそ、
それを公衆の面前にさらすと言う意味で、Bar という場所は
“心の風呂屋”といえるだろう。
酒場をさすパブはPublicの略なのだ。
以下、風呂屋との対比でBar のマナーを語ってみよう。
エチケット
風呂屋：まず下洗い。当然だ。
（いきなり湯槽に入るなよ、おい）
サウナから出て水風呂に入る時も汗を流してから。頼むわ。
Bar ：ドレスコードとまでは言わない。
だが人前にふさわしい服装であるにこしたことはない。
要は美学の問題なのだ。どうせなら「おしゃれ」と言われたい。言わせたい。
いつ如何なる時も。（勝負パンツは似て非なりか、非にて似たりか？）
強弁すれば、人は“見た目”です。（美醜を問うのではない。狭量な反論は却下する）。
しかるべき場所では、人は堂々と“区別”、残酷に“差別”される。当然。
風呂屋：カランを独り占めしちゃいけない。
Bar ：マスターも独り占めしちゃいけない。
〜必要なときに必要な分だけヒネってください。笑〜
風呂屋＆Bar：常連だからといってみだりに話しかけちゃいけない。
風呂屋＆Bar：騒いでるのはガキだけだ。何をしても楽しい頃だ。まあ大目に見よう。
しかし度を越すとたしなめなければならない。
教えるのは大人の義務だ。」
どうだろう? この他にもモラル・タブーと続くのだが。
僕は、同業者として、おおいに、声高らかに賛同したい。
とりわけ、氏や僕のような郊外で店をかまえるBARでは、
ここらあたりの「パブリック」という意味が狭く捉えられている気がする。
気さく、フレンドリーなのは地域性ではあるが、
度を越える事は往々にしてある。
とりわけカジュアルスタイルなBARもあれば、
オーセンティックスタイルのBARもある。
そこらあたりの使い分けすらままならないのが現状。
これは、ウチの店で従業員にいつも言う事だが、
「仕事を終えて飲みに行く時は、制服などで行かないほうがいい。」
氏の書いている「美学」の問題である。
心の洗濯にさせてもらいに行くのに、「身綺麗」にして行く事は、
そのお店に対する敬意をはらう意味と、
どれだけ豊かな時間をもたらし、英気を養えるかを理解してもらいたいのだ。
僕らの制服は、それほど汚くはならないが、
やはり、一日の垢がそこには映るのだ。
これは、他の人々にも御理解いただけるととてもうれしい。
氏は他にも沢山の教えを与えてくれているが、
そのどれもが、「粋」な酒場人の在り方を求めている。
どうだろう。今一度、大人の社交としてのBARを考えてみては。
僕は、こんな荒廃が叫ばれる世の中だからこそ、
この辺りの「マナー」を使いこなせる大人でいたいのだが。
「Bar に於ける厳密なマナー」
について、氏の思想が書き連ねられている。
同級生であり、業界の大先輩である氏。
氏のBARに対する「溢れ出る愛」を感じるたので
賛同の意を込めて書きたい。
(以下は、氏のブログより抜粋)
「風呂は裸で入るもんだ。当たり前。
お酒というものが“心の衣をはがす”ものならばこそ、
それを公衆の面前にさらすと言う意味で、Bar という場所は
“心の風呂屋”といえるだろう。
酒場をさすパブはPublicの略なのだ。
以下、風呂屋との対比でBar のマナーを語ってみよう。
エチケット
風呂屋：まず下洗い。当然だ。
（いきなり湯槽に入るなよ、おい）
サウナから出て水風呂に入る時も汗を流してから。頼むわ。
Bar ：ドレスコードとまでは言わない。
だが人前にふさわしい服装であるにこしたことはない。
要は美学の問題なのだ。どうせなら「おしゃれ」と言われたい。言わせたい。
いつ如何なる時も。（勝負パンツは似て非なりか、非にて似たりか？）
強弁すれば、人は“見た目”です。（美醜を問うのではない。狭量な反論は却下する）。
しかるべき場所では、人は堂々と“区別”、残酷に“差別”される。当然。
風呂屋：カランを独り占めしちゃいけない。
Bar ：マスターも独り占めしちゃいけない。
〜必要なときに必要な分だけヒネってください。笑〜
風呂屋＆Bar：常連だからといってみだりに話しかけちゃいけない。
風呂屋＆Bar：騒いでるのはガキだけだ。何をしても楽しい頃だ。まあ大目に見よう。
しかし度を越すとたしなめなければならない。
教えるのは大人の義務だ。」
どうだろう? この他にもモラル・タブーと続くのだが。
僕は、同業者として、おおいに、声高らかに賛同したい。
とりわけ、氏や僕のような郊外で店をかまえるBARでは、
ここらあたりの「パブリック」という意味が狭く捉えられている気がする。
気さく、フレンドリーなのは地域性ではあるが、
度を越える事は往々にしてある。
とりわけカジュアルスタイルなBARもあれば、
オーセンティックスタイルのBARもある。
そこらあたりの使い分けすらままならないのが現状。
これは、ウチの店で従業員にいつも言う事だが、
「仕事を終えて飲みに行く時は、制服などで行かないほうがいい。」
氏の書いている「美学」の問題である。
心の洗濯にさせてもらいに行くのに、「身綺麗」にして行く事は、
そのお店に対する敬意をはらう意味と、
どれだけ豊かな時間をもたらし、英気を養えるかを理解してもらいたいのだ。
僕らの制服は、それほど汚くはならないが、
やはり、一日の垢がそこには映るのだ。
これは、他の人々にも御理解いただけるととてもうれしい。
氏は他にも沢山の教えを与えてくれているが、
そのどれもが、「粋」な酒場人の在り方を求めている。
どうだろう。今一度、大人の社交としてのBARを考えてみては。
僕は、こんな荒廃が叫ばれる世の中だからこそ、
この辺りの「マナー」を使いこなせる大人でいたいのだが。
October 12, 2004
焼酎離れ?
焼酎ブームと言われて久しいですが、
ここのところ、マスコミや周辺がどうもきな臭い。
雑誌・ブルータスは「ワイン復活宣言」と声高らかに唱い、
これからのワインシーンの注目銘柄などを、
1冊まるごとで特集していますし(元々この雑誌ワイン好きですよね。)
その他の大人向け娯楽誌では、「日本酒」「シングルモルト」を
毎月、どこかの雑誌が取り上げておりますしね。
触りの部分で、結構多いセリフが、
「世間は焼酎ばかりをもてはやしているが....」的なものも多く、
中には、酒のロマンは「ワイン」や「日本酒」でないとと、
宣う御仁もいらっしゃる始末。
あれあれ、なんだか外敵が多いんでないですか? 焼酎。
しかし、ダイアモンド誌などでは、
焼酎によって業界がまた底上げされた事を指摘しておりますし、
今まで、無関心だった大手参入は驚異と言う視点。
私の住む関西でも、ぴあ関西版が「焼酎いろいろ」というムックを出版。
関西のシーンで主だった飲食店・酒店を紹介しています。
うーん。中々視点は定まりませんよね。
嗜好品だけに、好みも別れるし、
呑む機会や場所によっては、選ばれてしまいますもんね。
ただねぇ、「個」を守る為に、外敵を駆逐する的な
もの言いのメーカー・酒店・評論家さんは、ちょいと気をつけたい。
だって、何を好きでも、どこが何を売ろうと、
みんな個性でやってもらいたいもんですから。
情報を発信する側も、影響力のある人や媒体であればあるほど、
無責任に「嗜好」を垂れ流してほしくないなぁ。
結局、それに流されて損をするのは御客様。
共存共栄でいきたいもんですよね。
ここのところ、マスコミや周辺がどうもきな臭い。
雑誌・ブルータスは「ワイン復活宣言」と声高らかに唱い、
これからのワインシーンの注目銘柄などを、
1冊まるごとで特集していますし(元々この雑誌ワイン好きですよね。)
その他の大人向け娯楽誌では、「日本酒」「シングルモルト」を
毎月、どこかの雑誌が取り上げておりますしね。
触りの部分で、結構多いセリフが、
「世間は焼酎ばかりをもてはやしているが....」的なものも多く、
中には、酒のロマンは「ワイン」や「日本酒」でないとと、
宣う御仁もいらっしゃる始末。
あれあれ、なんだか外敵が多いんでないですか? 焼酎。
しかし、ダイアモンド誌などでは、
焼酎によって業界がまた底上げされた事を指摘しておりますし、
今まで、無関心だった大手参入は驚異と言う視点。
私の住む関西でも、ぴあ関西版が「焼酎いろいろ」というムックを出版。
関西のシーンで主だった飲食店・酒店を紹介しています。
うーん。中々視点は定まりませんよね。
嗜好品だけに、好みも別れるし、
呑む機会や場所によっては、選ばれてしまいますもんね。
ただねぇ、「個」を守る為に、外敵を駆逐する的な
もの言いのメーカー・酒店・評論家さんは、ちょいと気をつけたい。
だって、何を好きでも、どこが何を売ろうと、
みんな個性でやってもらいたいもんですから。
情報を発信する側も、影響力のある人や媒体であればあるほど、
無責任に「嗜好」を垂れ流してほしくないなぁ。
結局、それに流されて損をするのは御客様。
共存共栄でいきたいもんですよね。
幸せの翼
幸せの翼―Over The Rainbow
またまた、絵本の紹介です。
凝りはじめるととめどなく進んでしまう僕の性分。
ほんま、性懲りもないとはこのことでございますねぇ。
本日のご紹介は、台湾の人気絵本作家「ジミー」の新作、
「幸せの翼 Over the Rainbow」でございます。
この人も今や売れっ子さんで、ウォン・カーウァイ監督が映画化したり、
日本では、人気うなぎのぼりの方です。
どちらかというと、大人の視点で読まれているよう。
今回のテーマも、
生まれもって成功を約束され、
何不自由なく、「ツイてる」人生を歩んでいた男が、
「幸せ」なことに、背中に羽根が生えはじめた事で生まれる、
人生の機微や人間関係・社会像をを描いた作品。
人間であるが故、高く高く膨らみ続ける欲求。
ありえない夢そら言までもが実現してしまったその果てに、
待ち受ける運命の残酷さ。
そして、そこから初めて「望むばかり」の人生の無情や、
「自分軸」で生き過ぎる事の危うさを気付かされる男。
最後には逃避をし、過ぎ去りし栄光を
その「手に入れた翼」で空高くから見つめる。
ああ、現代社会で生きるものとしては、あまりにリアル。
鮮やかな色彩でページ毎に細やかに描かれる画像。
それだけに、心に溶け込んでくる「実像感」があり、
すごく、共感と気付きを与えてくれる一冊です。
30代前後の方に特にお勧め。
上昇気運の中には、人を踏みにじったり、身の丈以上の報酬もある。
その「因果応報」とは、何を表すのか?
そこらあたりを、とてもしみじみと学べました。
October 11, 2004
祝・カウンター完全復帰
僕は、この５年くらい営業中、厨房に入る事が多くなりました。
店を改装して、お料理にも力を入れておりましたのでね。
とりわけ変化が好きな僕は、
なんやかんやと新しいネタを探ってみては、
取り入れていくという手法をとっていました。
もうそれはそれは、手当りしだいでしたね。
10年経って思うに、それはきっと「自分の心の拠り所」を探していたようです。
特に、僕は男ということもあって、
やっぱり仕事の占める比重は高くなりますもんね。
で、自分の位置みたいなものを常に高めたいという欲求もある。
だから、そういった手法を取っていた。
ですが、最近またふつふつと思う事は、
「やっぱりカウンターは面白い」と言う事。
僕が触媒になって、人と酒、人と人、人と時間を結び付ける。
でもって、豊かなひとときを感じてもらったり、
何か心のひだを震わせるような接点がある。
僕の仕事はバーテンダー。
こんな気持ちを持っているからつくづく思いましたね。
厨房仕事もきらいじゃないんですよ。
でも、クローズドキッチンなもんで、
なかなか中に入ると人の顔が見えない。
初期の自分の店を思い出すと、
ただただ酒と音と時間だけしかなかったあの頃。
それでも、毎日刺激的な会話や出会いがあって、
カウンターにびっちり12時間なんて仕事を楽しんでいました。
よーし、思いきっていっちょやったるか。
原点回帰。純バーテンダーで参るか!
お料理は、すこし足取りを緩めてみましょう。
それでも、大きな発見を毎日積み重ねられるはず。
だって、溜めに溜めた話したい事、伝えたい事も山とある。
酒を作る事だって、しっかりしっかりやりますよ。
あー、でもすっとした。
これが僕をもしかしたら縛っていたのかもしれない。
祝・カウンター完全復帰。
嬉しいわぁ。やっぱりBARのマスターやったんや。僕。
店を改装して、お料理にも力を入れておりましたのでね。
とりわけ変化が好きな僕は、
なんやかんやと新しいネタを探ってみては、
取り入れていくという手法をとっていました。
もうそれはそれは、手当りしだいでしたね。
10年経って思うに、それはきっと「自分の心の拠り所」を探していたようです。
特に、僕は男ということもあって、
やっぱり仕事の占める比重は高くなりますもんね。
で、自分の位置みたいなものを常に高めたいという欲求もある。
だから、そういった手法を取っていた。
ですが、最近またふつふつと思う事は、
「やっぱりカウンターは面白い」と言う事。
僕が触媒になって、人と酒、人と人、人と時間を結び付ける。
でもって、豊かなひとときを感じてもらったり、
何か心のひだを震わせるような接点がある。
僕の仕事はバーテンダー。
こんな気持ちを持っているからつくづく思いましたね。
厨房仕事もきらいじゃないんですよ。
でも、クローズドキッチンなもんで、
なかなか中に入ると人の顔が見えない。
初期の自分の店を思い出すと、
ただただ酒と音と時間だけしかなかったあの頃。
それでも、毎日刺激的な会話や出会いがあって、
カウンターにびっちり12時間なんて仕事を楽しんでいました。
よーし、思いきっていっちょやったるか。
原点回帰。純バーテンダーで参るか!
お料理は、すこし足取りを緩めてみましょう。
それでも、大きな発見を毎日積み重ねられるはず。
だって、溜めに溜めた話したい事、伝えたい事も山とある。
酒を作る事だって、しっかりしっかりやりますよ。
あー、でもすっとした。
これが僕をもしかしたら縛っていたのかもしれない。
祝・カウンター完全復帰。
嬉しいわぁ。やっぱりBARのマスターやったんや。僕。
大人になっても絵本。
僕の最近の楽しみと言えば......
笑わんといてくださいよ。
「絵本を読むこと」
わー、言うてもうた。ちょっと恥ずかしいですわ。
実は、まだまだビギナーでして、本屋さんに行っては
あれこれと探して読んでいるんですよ。
四十に手が届きそうなこの僕が、何でと思うでしょう?
僕は、今まで結構現実主義というか、
小説すら、特定の作家以外あまり好んで読まなかったんですよ。
もっぱら、ノンフィクションや実用書、
さらに、ビジネス書や精神世界くらいかなぁ。
とにかく、人の作ったストーリーというものに、
抵抗があったんですよ。映画なら観るのにね。
それが、ひょんな事からとある絵本を手にしました。
日本では、もう結構名の知れた作家ですが、
ベルギーの女性作家、ガブリエル・バンサンの「アンジュール」です。
モノクロの線で書かれた、まったく文字のない絵本。
表紙に書かれた、どこか寂しげにしっぽを垂れた一匹の犬。
ストーリーは、犬が飼い主であろう人の車から、
ほっぽり出されるところから始まるんです。
必死にその車を追いかける犬。
でも、車はあっという間に立ち去って、
追いかけるのをあきらめた犬は立ちすくむ。
じっと遠くを見やる犬。
角度を変え、何枚もその後ろ姿が描かれます。
このあともストーリーは続くんですけど、
全部書くのはよしておきましょう。
この文字のない絵本。
まるで、見る人のイマジネーションを試されているような世界。
犬に起こった出来事を通して、
自分の心の内側をそっと開いてくれ、
物事の本質を語りかけてくれているような気がしたからです。
彼女の絵の力が、自分の視覚に飛び込んできた時、
言葉以上に語るこの世界に、はまりこんでしまいました。
それ以来、いろいろと彼女の作品を手に取ってみたのがきっかけ。
他にも、子供たちにむけて書いているのに、
何故か大人が入り込んでしまうような作品が多いんですね。
すこーしずつですけど、お店にも置いていきたいなと思っています。
実際に手にして読みながら、一杯の酒を体に落とす。
しみじみと、ほのぼのとしてくれたらうれしいんですけどね。
アンジュール―ある犬の物語
笑わんといてくださいよ。
「絵本を読むこと」
わー、言うてもうた。ちょっと恥ずかしいですわ。
実は、まだまだビギナーでして、本屋さんに行っては
あれこれと探して読んでいるんですよ。
四十に手が届きそうなこの僕が、何でと思うでしょう?
僕は、今まで結構現実主義というか、
小説すら、特定の作家以外あまり好んで読まなかったんですよ。
もっぱら、ノンフィクションや実用書、
さらに、ビジネス書や精神世界くらいかなぁ。
とにかく、人の作ったストーリーというものに、
抵抗があったんですよ。映画なら観るのにね。
それが、ひょんな事からとある絵本を手にしました。
日本では、もう結構名の知れた作家ですが、
ベルギーの女性作家、ガブリエル・バンサンの「アンジュール」です。
モノクロの線で書かれた、まったく文字のない絵本。
表紙に書かれた、どこか寂しげにしっぽを垂れた一匹の犬。
ストーリーは、犬が飼い主であろう人の車から、
ほっぽり出されるところから始まるんです。
必死にその車を追いかける犬。
でも、車はあっという間に立ち去って、
追いかけるのをあきらめた犬は立ちすくむ。
じっと遠くを見やる犬。
角度を変え、何枚もその後ろ姿が描かれます。
このあともストーリーは続くんですけど、
全部書くのはよしておきましょう。
この文字のない絵本。
まるで、見る人のイマジネーションを試されているような世界。
犬に起こった出来事を通して、
自分の心の内側をそっと開いてくれ、
物事の本質を語りかけてくれているような気がしたからです。
彼女の絵の力が、自分の視覚に飛び込んできた時、
言葉以上に語るこの世界に、はまりこんでしまいました。
それ以来、いろいろと彼女の作品を手に取ってみたのがきっかけ。
他にも、子供たちにむけて書いているのに、
何故か大人が入り込んでしまうような作品が多いんですね。
すこーしずつですけど、お店にも置いていきたいなと思っています。
実際に手にして読みながら、一杯の酒を体に落とす。
しみじみと、ほのぼのとしてくれたらうれしいんですけどね。
アンジュール―ある犬の物語
