November 05, 2004
酔うと酔っぱらう
ここのところ、BARにおけるマナーネタが多いですよね(笑)
コメントもたくさん頂けるので、
調子にのって、もう少し....。
「酔っぱらう」と「酔う」との違いです。
よく聞く話ですよね。
「酔うのはいいけど、酔っぱらうな。」って。
この違いは何なんでしょう?
言葉の使われている場面で考えてみてください。
「酔う」は結構いろいろな場面で使われます。例えば....
・雰囲気(ex.空気・音・魅力)に酔う。
そう。魅了されるというような意味合いで使われるんです。
この意味は素敵ですよね。酒に置き換えると...
・酒に酔う→酒に魅了される。
飲み手の気分を読んだ作り手が、
心を込めて美味しく調整したお酒を提供し、
その酒を口に含んだ時、飲み手はとても幸せになる。
こんな意味に取ってくれたら、
僕らバーテンダーは、本当に幸せですよね。
要は、酒という媒介を通じて、ひととき素敵な時間に興ずる。
これが「酔う」という意味なのではと思うんです。
僕らバーテンダーが作ったと言う事だけではなくて、
友人との楽しい会話や、酒席を彩る酒肴なども、
この「酔う」という事を、盛り上げてくれますよね。
一方、「酔っぱらう」という意味はどうでしょうか?
この言葉は、決まって酒を呑むと言う事だけに使われます。
特に、そのほとんどが「悪い状態」の形容詞的に。
・酔っぱらって何にも記憶がないんだよ。
・酔っぱらって絡んで喧嘩になった。
・よっぱらって気分が悪くなって吐いた。
「酔う=酒という媒介を通じて、ひととき素敵な時間に興ずる。」とは別物。
「酔っぱらう=酒という媒介が度を過ぎて、識別能力を無くす。」となるわけです。
少々、強引ではありましたけど(笑)
でも、やっぱりこの感は拭えない気がします。
特にオーセンティックBARのようなお店では、この酔っぱらうは嫌われます。
往々にして、声が大きくなったり、となりの御客様に絡んだり、
カウンターに突っ伏して寝てしまうなんて事はもってのほか。
なにより、その方のために心を込めてお作りした1杯が、
口もつけられずに捨てられていく事は、本当に辛い。
とっておきの時間を素敵に過ごすために、適量の酒を含む。
それで、疲れた身体が少し覚醒されたり、
気持ちが、だんだんと落ち着きを取り戻したり。
そんな感覚をじっくりと実感するために「酔う」。
そんな呑み方が、やっぱりいいですよね。
でも、時に失敗も必要です(笑)。
酔っぱらって失敗しても、時にはいいんです。
ただ、そこで気付き、同じ失敗を繰り返さなければ良いだけ。
間違えても、同じ店で同じ「酔っぱらいモード」は繰り返さない事です。
そうすれば、酒場はあなたを喜んで迎えてくれるでしょう。
「ごめんね。この前は。」のひとことでもあれば、
お気に入りの店をあなたは持ち続けられるわけです。
長々と話しましたが、いかがでしたか?
何かと御意見もあるでしょうが、まずは御拝読に感謝。
それではまた。
コメントもたくさん頂けるので、
調子にのって、もう少し....。
「酔っぱらう」と「酔う」との違いです。
よく聞く話ですよね。
「酔うのはいいけど、酔っぱらうな。」って。
この違いは何なんでしょう?
言葉の使われている場面で考えてみてください。
「酔う」は結構いろいろな場面で使われます。例えば....
・雰囲気(ex.空気・音・魅力)に酔う。
そう。魅了されるというような意味合いで使われるんです。
この意味は素敵ですよね。酒に置き換えると...
・酒に酔う→酒に魅了される。
飲み手の気分を読んだ作り手が、
心を込めて美味しく調整したお酒を提供し、
その酒を口に含んだ時、飲み手はとても幸せになる。
こんな意味に取ってくれたら、
僕らバーテンダーは、本当に幸せですよね。
要は、酒という媒介を通じて、ひととき素敵な時間に興ずる。
これが「酔う」という意味なのではと思うんです。
僕らバーテンダーが作ったと言う事だけではなくて、
友人との楽しい会話や、酒席を彩る酒肴なども、
この「酔う」という事を、盛り上げてくれますよね。
一方、「酔っぱらう」という意味はどうでしょうか?
この言葉は、決まって酒を呑むと言う事だけに使われます。
特に、そのほとんどが「悪い状態」の形容詞的に。
・酔っぱらって何にも記憶がないんだよ。
・酔っぱらって絡んで喧嘩になった。
・よっぱらって気分が悪くなって吐いた。
「酔う=酒という媒介を通じて、ひととき素敵な時間に興ずる。」とは別物。
「酔っぱらう=酒という媒介が度を過ぎて、識別能力を無くす。」となるわけです。
少々、強引ではありましたけど(笑)
でも、やっぱりこの感は拭えない気がします。
特にオーセンティックBARのようなお店では、この酔っぱらうは嫌われます。
往々にして、声が大きくなったり、となりの御客様に絡んだり、
カウンターに突っ伏して寝てしまうなんて事はもってのほか。
なにより、その方のために心を込めてお作りした1杯が、
口もつけられずに捨てられていく事は、本当に辛い。
とっておきの時間を素敵に過ごすために、適量の酒を含む。
それで、疲れた身体が少し覚醒されたり、
気持ちが、だんだんと落ち着きを取り戻したり。
そんな感覚をじっくりと実感するために「酔う」。
そんな呑み方が、やっぱりいいですよね。
でも、時に失敗も必要です(笑)。
酔っぱらって失敗しても、時にはいいんです。
ただ、そこで気付き、同じ失敗を繰り返さなければ良いだけ。
間違えても、同じ店で同じ「酔っぱらいモード」は繰り返さない事です。
そうすれば、酒場はあなたを喜んで迎えてくれるでしょう。
「ごめんね。この前は。」のひとことでもあれば、
お気に入りの店をあなたは持ち続けられるわけです。
長々と話しましたが、いかがでしたか?
何かと御意見もあるでしょうが、まずは御拝読に感謝。
それではまた。
