若い人に教えたいコト
October 27, 2005
バーテンダーの毎日
大会も終わって、
ある意味ひと段落な毎日です。
10月は、店としては落ち着いた感のある毎日。
こんな時ほど、日々の仕事のメンテナンス。
当店も新人が入店したこともあり、
一から指導する場面も多くなりました。
こんな時、自分も初心に帰れるものですよね。
ちょっと気付きがあったのが、
カウンターごしのお客様との会話の話。
僕は元来話し好きではなかったんですけど、
このお仕事を始めてから、
会話の重要さに気付いました。
ある方から「言葉」を発するということは、
自分のもつ「気」を発することだと教わったんです。
日本では古くから「言霊」なんてよく言いますよね。
言葉そのものに、魂が宿っている。
発した通りに伝わるものなのですが、
そこに感情抑揚が入ると、さらに「気」が強くなる。
最近、気付いたのはこの事です。
先日、ウチのスタッフがグラスを割った時、
口からでてきた言葉は、
「失礼致しました」。
言葉としては、すごく全うです。
割った物音でお客様を驚かせてしまった事。
店の大事な備品を割ってしまった事。
それぞれに対する謝罪の意味。
ただその時にそのスタッフは、
誰の顔も見ずに、まるでそら言のように
その言葉を発しました。
本人は、そうしたかったわけではないのでしょう。
ただ日常的にこういう事が起これば、
そう言うといった感じ。条件反射的な言葉。
その時、やはりというべきか、
ひとりの男性のお客様が怪訝な顔をなさいました。
僕はその事がものすごく申し訳なかった。
その後、そのスタッフにこう伝えました。
「悪いと思ったなら、心からお詫びをしましょう。
心から発する、気持ちのこもった言葉でないと、
あなたの伝えたい気持ちが伝わりにくくなるよ。」と。
何もそのスタッフに限った事ではないでしょう。
僕だって、いろんな場面で
そら言を発しているのかもしれません。
でも、こんな小さな出来事から、
また気持ちが引き締まる。
大事に大事にしなければいけない事、
毎日、たくさんの方々と接する側として、
しばし、考え直す時間を頂きました。
ある意味ひと段落な毎日です。
10月は、店としては落ち着いた感のある毎日。
こんな時ほど、日々の仕事のメンテナンス。
当店も新人が入店したこともあり、
一から指導する場面も多くなりました。
こんな時、自分も初心に帰れるものですよね。
ちょっと気付きがあったのが、
カウンターごしのお客様との会話の話。
僕は元来話し好きではなかったんですけど、
このお仕事を始めてから、
会話の重要さに気付いました。
ある方から「言葉」を発するということは、
自分のもつ「気」を発することだと教わったんです。
日本では古くから「言霊」なんてよく言いますよね。
言葉そのものに、魂が宿っている。
発した通りに伝わるものなのですが、
そこに感情抑揚が入ると、さらに「気」が強くなる。
最近、気付いたのはこの事です。
先日、ウチのスタッフがグラスを割った時、
口からでてきた言葉は、
「失礼致しました」。
言葉としては、すごく全うです。
割った物音でお客様を驚かせてしまった事。
店の大事な備品を割ってしまった事。
それぞれに対する謝罪の意味。
ただその時にそのスタッフは、
誰の顔も見ずに、まるでそら言のように
その言葉を発しました。
本人は、そうしたかったわけではないのでしょう。
ただ日常的にこういう事が起これば、
そう言うといった感じ。条件反射的な言葉。
その時、やはりというべきか、
ひとりの男性のお客様が怪訝な顔をなさいました。
僕はその事がものすごく申し訳なかった。
その後、そのスタッフにこう伝えました。
「悪いと思ったなら、心からお詫びをしましょう。
心から発する、気持ちのこもった言葉でないと、
あなたの伝えたい気持ちが伝わりにくくなるよ。」と。
何もそのスタッフに限った事ではないでしょう。
僕だって、いろんな場面で
そら言を発しているのかもしれません。
でも、こんな小さな出来事から、
また気持ちが引き締まる。
大事に大事にしなければいけない事、
毎日、たくさんの方々と接する側として、
しばし、考え直す時間を頂きました。
October 20, 2005
熱くあれ!
今週は何度となく
技能競技大会の話をしてますが、
ウチでも、スタッフが出場しますので、
最終調整のこの時期は、
僕もコーチ役で連日居残り練習に付き合います。
ほんと真剣にやっているので、
こちらもついつい熱い激を飛ばします。
体育会系ではありませんが、
気持ちはおのずと熱くなりがち。
つい昨日も、
スタッフの練習風景に
精彩が欠けている気がしたんです。
そこで、つい言ってしまう。一言。二言。
きついですよー。自分で言ってて
わかりますもん。きついの。
目の前で努力しているスタッフを、
できることなら伸ばしてやりたいと思う。
競技会は一発勝負ですから、
練習も一回・一回無駄に出来ない。
だから、きついんです。
自分の手ならこう動く。
それが分かっているだけに、
スタッフにそれを教えても教えても
うまく行かない時は、歯がゆいし、苛立もします。
本人もそうでしょうしね。
それがわかっていながら、言うのって
やっぱり本音はいやですね。
僕だって嫌われたくはない。
だけど、やっぱり熱くなって言っちゃうなぁ。
まだまだ、人間的には未熟なんでしょうね。
スタッフから見れば、
鬼コーチなんでしょうね。今の僕。
でも、勝利を信じてやまないのは、
本人以上だと思いますよ。きっと。
だから、大会が終わるまで
しばし、鬼のままでいます。
優しさ犒いは終わってから山ほどできるからね。
技能競技大会の話をしてますが、
ウチでも、スタッフが出場しますので、
最終調整のこの時期は、
僕もコーチ役で連日居残り練習に付き合います。
ほんと真剣にやっているので、
こちらもついつい熱い激を飛ばします。
体育会系ではありませんが、
気持ちはおのずと熱くなりがち。
つい昨日も、
スタッフの練習風景に
精彩が欠けている気がしたんです。
そこで、つい言ってしまう。一言。二言。
きついですよー。自分で言ってて
わかりますもん。きついの。
目の前で努力しているスタッフを、
できることなら伸ばしてやりたいと思う。
競技会は一発勝負ですから、
練習も一回・一回無駄に出来ない。
だから、きついんです。
自分の手ならこう動く。
それが分かっているだけに、
スタッフにそれを教えても教えても
うまく行かない時は、歯がゆいし、苛立もします。
本人もそうでしょうしね。
それがわかっていながら、言うのって
やっぱり本音はいやですね。
僕だって嫌われたくはない。
だけど、やっぱり熱くなって言っちゃうなぁ。
まだまだ、人間的には未熟なんでしょうね。
スタッフから見れば、
鬼コーチなんでしょうね。今の僕。
でも、勝利を信じてやまないのは、
本人以上だと思いますよ。きっと。
だから、大会が終わるまで
しばし、鬼のままでいます。
優しさ犒いは終わってから山ほどできるからね。
October 18, 2005
顔が物語る。
先日、お話した続きのようなお話。
昨夜もバーテンダー技能競技大会に出る
若手の皆さんの練習を見てきました。
当店のスタッフも参加させて頂いて
近所のBARの方々と熱のこもった練習でした。
いいもんですねぇ。
こうして仲間達が切磋琢磨する場に、
自分も身を置くと気が引き締まります。
仕事の後の疲れも見せず、
皆、真剣な眼差しで取り組んでおりました。
その中でひとつ気付いた事。
とある若手の選手の話です。
他の選手に混じって、彼の試技の番です。
セッティングを終えて、
さぁ、競技開始......
あれっ? 彼はカウンターの端に。
何をするのかなぁと思ったら、
入場の段階から練習するんですよ。
そういえば、彼だけが身なりも、
大会仕様で白いバーコートを着用していました。
そうなんです。本番の気持ちで練習をするため
そこまで徹底しているんですよ。
彼はまだキャリアも一番短い選手。
周囲の先輩がたの温かい指導もあるでしょうが、
自身の取り組み方が熱い。
この時点で勝負にかける気持ちが見て取れます。
試技が終了した時、
僕は、その真剣さに絆されて、
ついついいつも以上にアドバイスしている
自分に気付きました。
彼が僕をそうさせたんですね。
一生懸命さ。真剣さ。
何もそこまでと言われるくらいやってしまう熱さ。
これなんですよ。これ。
少々無謀でもいいんです。
やっぱり、僕はこういう気持ちに感動します。
若手中の若手の彼に僕が教わった気がします。
当店のスタッフもそれを見て、
感じるものがあったと思います。
よかったね!!
昨夜もバーテンダー技能競技大会に出る
若手の皆さんの練習を見てきました。
当店のスタッフも参加させて頂いて
近所のBARの方々と熱のこもった練習でした。
いいもんですねぇ。
こうして仲間達が切磋琢磨する場に、
自分も身を置くと気が引き締まります。
仕事の後の疲れも見せず、
皆、真剣な眼差しで取り組んでおりました。
その中でひとつ気付いた事。
とある若手の選手の話です。
他の選手に混じって、彼の試技の番です。
セッティングを終えて、
さぁ、競技開始......
あれっ? 彼はカウンターの端に。
何をするのかなぁと思ったら、
入場の段階から練習するんですよ。
そういえば、彼だけが身なりも、
大会仕様で白いバーコートを着用していました。
そうなんです。本番の気持ちで練習をするため
そこまで徹底しているんですよ。
彼はまだキャリアも一番短い選手。
周囲の先輩がたの温かい指導もあるでしょうが、
自身の取り組み方が熱い。
この時点で勝負にかける気持ちが見て取れます。
試技が終了した時、
僕は、その真剣さに絆されて、
ついついいつも以上にアドバイスしている
自分に気付きました。
彼が僕をそうさせたんですね。
一生懸命さ。真剣さ。
何もそこまでと言われるくらいやってしまう熱さ。
これなんですよ。これ。
少々無謀でもいいんです。
やっぱり、僕はこういう気持ちに感動します。
若手中の若手の彼に僕が教わった気がします。
当店のスタッフもそれを見て、
感じるものがあったと思います。
よかったね!!
March 29, 2005
BARでの風景
昨日の営業は、若い方が多くいらっしゃいました。
当店は、お客様の平均年齢が30代中~後半。
なので、20代前半となると
かなり若いお客様であります。
2組の、気になるお客様がいました。
1組は、男性の3名のグループ。
テーブル席にお座りになり、
ファーストオーダーから、「飛ばして」る感じ。
すでに、飲んで来ているであろう事は、想像に易い(笑)。
どんどんと飲み進み、次第に「荒れ」始めました。
「大声」「手拍子」「グラス倒す」
まぁ、私からすれば慣れているので、
度を越えるまでは静観しておいたんです。
そこに、別席に偶然おられた彼等の知り合いの女性。
彼等の席に座り、
「あんま騒がんとき。」っぽく、諭されました。
男性陣、最初少々抵抗するも、
彼女の論理の正しさに、自爆。
最後は場の空気を察してか、お帰りの際、
「騒がしくしてすみませんでした。」とペコリ。
いいなぁと思いました。ホント。
若い方同士できちんと解りあっている光景。
男性に果敢に諭してくれた女性にも頭が下がる。
そして、もう1組。
男性2人組。以前からちょくちょくと来てくれる方。
当初、私は結構とんがった口調の方だったので、
そりまでは、あまり深くを語らなかったんです。
ところが、昨日は感じが違っていました。
先日、誕生日にも来て頂いていた際、
軽くお祝いをさせて頂き、御誕生祝いカードを送りました。
それが、彼にはとても嬉しかったらしく、
昨日はニコニコと自分の夢を話してくれました。
今の仕事を辞めて、ある道を目指す事。
そして、洒落ではありますが、
「大きく」なったら、当店に「恩返し」をすると。
うーん。やっぱり人は気持ちが繋がった時、
こんなにも変わるんだなぁと実感しましたね。
私の方が、倍ほど生きているのだから、
早くから、気持ちを柔らかく持って、
きちんと接してあげればよかったと、大反省。
うれしかったです。ホントに。
そしてまた、学ばせて頂きましたね。
若い人のお手本だなんて、私にはまだまだ荷が重い。
一緒に、学んでいく身なんですね。
当店は、お客様の平均年齢が30代中~後半。
なので、20代前半となると
かなり若いお客様であります。
2組の、気になるお客様がいました。
1組は、男性の3名のグループ。
テーブル席にお座りになり、
ファーストオーダーから、「飛ばして」る感じ。
すでに、飲んで来ているであろう事は、想像に易い(笑)。
どんどんと飲み進み、次第に「荒れ」始めました。
「大声」「手拍子」「グラス倒す」
まぁ、私からすれば慣れているので、
度を越えるまでは静観しておいたんです。
そこに、別席に偶然おられた彼等の知り合いの女性。
彼等の席に座り、
「あんま騒がんとき。」っぽく、諭されました。
男性陣、最初少々抵抗するも、
彼女の論理の正しさに、自爆。
最後は場の空気を察してか、お帰りの際、
「騒がしくしてすみませんでした。」とペコリ。
いいなぁと思いました。ホント。
若い方同士できちんと解りあっている光景。
男性に果敢に諭してくれた女性にも頭が下がる。
そして、もう1組。
男性2人組。以前からちょくちょくと来てくれる方。
当初、私は結構とんがった口調の方だったので、
そりまでは、あまり深くを語らなかったんです。
ところが、昨日は感じが違っていました。
先日、誕生日にも来て頂いていた際、
軽くお祝いをさせて頂き、御誕生祝いカードを送りました。
それが、彼にはとても嬉しかったらしく、
昨日はニコニコと自分の夢を話してくれました。
今の仕事を辞めて、ある道を目指す事。
そして、洒落ではありますが、
「大きく」なったら、当店に「恩返し」をすると。
うーん。やっぱり人は気持ちが繋がった時、
こんなにも変わるんだなぁと実感しましたね。
私の方が、倍ほど生きているのだから、
早くから、気持ちを柔らかく持って、
きちんと接してあげればよかったと、大反省。
うれしかったです。ホントに。
そしてまた、学ばせて頂きましたね。
若い人のお手本だなんて、私にはまだまだ荷が重い。
一緒に、学んでいく身なんですね。
March 16, 2005
愛だろ。愛。
今朝の産經新聞に、
高校生の意識調査が掲載されていた。
アメリカ・中国の高校生との意識の比較も。
以下は、原文抜粋。
自己中心で刹那的−日本の高校生 米中に比べ際立つ低さ
国に誇り５１％／親の面倒４３％
「国に誇りを持っている」という日本の高校生は５１％で、米国、中国に比べて二割以上少ないことが日・米・中三カ国の高校生を対象にした意識調査で分かった。日本の高校生は「将来を思い悩むより、その時を大いに楽しむべきだ」「親の面倒をみたくない」と考える割合も三カ国中で最も多く、刹那（せつな）的、自己中心的に生きる日本の若者意識が浮かび上がった。
≪国旗・国歌≫
調査は、財団法人日本青少年研究所（東京・新宿）が昨年九月から十二月にかけて、三カ国三十五の高校で行い、三千六百四十九人が回答した。
「自分の国に誇りを持っているか」との設問に、「強く持っている」「やや持っている」と答えた日本の高校生はあわせて５１％と、米中両国に比べ目立って低かった。国旗、国歌を「誇らしい」と思う割合も、米中両国の半分以下。「国歌を歌えるか」との質問には、「歌える」と答えた日本の高校生は６６％にとどまり、三人に一人は、「少し歌える」「ほとんど歌えない」と答えるなど、国旗国歌に抵抗感を植え付ける自虐的教育の影響を懸念させる結果となった。
こうした意識は国旗国歌への敬意などに表れ、「学校の式典で国歌吹奏や国旗掲揚されるとき、起立して威儀を正すか」との質問に「起立して威儀を正す」と答えた日本人高校生は米中の半分以下の３０％。３８％は「どちらでもよいことで、特別な態度はとらない」と答え、国際的な儀典の場で、日本の若者の非礼が批判を受ける下地となっていることをうかがわせた。
≪将来・意欲≫
将来への希望を問う設問では、「将来は輝いている」「まあよいほうだが最高ではない」と答えた割合は中国が８０％と最も高く、日本は５４％で最も悲観的であることが分かった。
さらに、勉強については「平日、学校以外でほとんど勉強しない」が４５％（米１５％、中８％）、「授業中、よく寝たり、ぼうっとしたりする」も７３％（米４９％、中２９％）と、学習意欲も米中に比べて明らかに低いことが裏付けられた。
生活面では「若いときはその時を楽しむべきだ」と答えた高校生の割合も三カ国で最も高かった。
≪恋愛・家族≫
恋愛観では「純粋な恋愛をしたい」と考える割合は九割と日本が最も高かった。しかし、結婚後「家族のために犠牲になりたくない」も日本がトップ。将来「どんなことをしても親の面倒をみたい」は三カ国で最も低く、逆に「経済的な支援をするが、介護は他人に頼みたい」が１８％と、米国９％、中国１２％を大きく上回った。
こうした結果から「純愛で結婚したいが、家族の犠牲にはなりたくない。親の面倒は金で他人に見てもらいたい」という自己中心的な恋愛観・家族観が浮かんでいる。
◇
【識者コメント】
■親から啓蒙する必要
森隆夫・お茶の水女子大名誉教授（教育行政学）の話 高校生になって自国に誇りを持てないのは、情けないこと。自分自身にも誇りを持っておらず、胸を張って生きていないのではないか。少子化に加え、数少ない子供の質が低下する「劣子化」が今の日本の問題。個人は社会に支えられており、「国あっての自分」「家あっての自分」ということを理解していない。
対策として、学校と家庭で日本流の人生観教育・職業観教育を実践し、幼いころから自分と国との関係を考えさせることを提案したい。本来、総合学習や生活科はそういった教育を行う場なのだが、指導法に問題があるために実現していない。ただ、子供の教育は一義的には家庭が行うもの。まずは親に対する信念調査を実施して、親が子供や国の将来についてどのように考えているか把握し、親を啓蒙（けいもう）する必要がある。
■自信持たせる環境を
教育関係の著書も多い精神科医の和田秀樹氏の話 大人が考える以上に、若者の間にあきらめが氾濫（はんらん）し、刹那的になっている。
バブル経済前は、頑張って勉強すれば誰でもある程度の生活ができるという、社会に対する確信があった。しかし終身雇用が崩れ、大学を出ても就職できない状況になり、将来に希望を持てなくなっている。
あきらめの早さの背景には、社会に対する不信とともに、日本という国や自分自身に対して誇りを持てなくなったことが挙げられる。誇れる気持ちを植え付けるのは学校教育の役割ではあるが、学校だけで実現が難しいのも現状だ。
学校が徹底した学力向上策を図って最低限の自信を植え付けた上で、マスメディアも含め社会全体が若者が誇りを感じられる環境を作り出す必要がある。
------------------------------------------------------------------------
続きを読む
高校生の意識調査が掲載されていた。
アメリカ・中国の高校生との意識の比較も。
以下は、原文抜粋。
自己中心で刹那的−日本の高校生 米中に比べ際立つ低さ
国に誇り５１％／親の面倒４３％
「国に誇りを持っている」という日本の高校生は５１％で、米国、中国に比べて二割以上少ないことが日・米・中三カ国の高校生を対象にした意識調査で分かった。日本の高校生は「将来を思い悩むより、その時を大いに楽しむべきだ」「親の面倒をみたくない」と考える割合も三カ国中で最も多く、刹那（せつな）的、自己中心的に生きる日本の若者意識が浮かび上がった。
≪国旗・国歌≫
調査は、財団法人日本青少年研究所（東京・新宿）が昨年九月から十二月にかけて、三カ国三十五の高校で行い、三千六百四十九人が回答した。
「自分の国に誇りを持っているか」との設問に、「強く持っている」「やや持っている」と答えた日本の高校生はあわせて５１％と、米中両国に比べ目立って低かった。国旗、国歌を「誇らしい」と思う割合も、米中両国の半分以下。「国歌を歌えるか」との質問には、「歌える」と答えた日本の高校生は６６％にとどまり、三人に一人は、「少し歌える」「ほとんど歌えない」と答えるなど、国旗国歌に抵抗感を植え付ける自虐的教育の影響を懸念させる結果となった。
こうした意識は国旗国歌への敬意などに表れ、「学校の式典で国歌吹奏や国旗掲揚されるとき、起立して威儀を正すか」との質問に「起立して威儀を正す」と答えた日本人高校生は米中の半分以下の３０％。３８％は「どちらでもよいことで、特別な態度はとらない」と答え、国際的な儀典の場で、日本の若者の非礼が批判を受ける下地となっていることをうかがわせた。
≪将来・意欲≫
将来への希望を問う設問では、「将来は輝いている」「まあよいほうだが最高ではない」と答えた割合は中国が８０％と最も高く、日本は５４％で最も悲観的であることが分かった。
さらに、勉強については「平日、学校以外でほとんど勉強しない」が４５％（米１５％、中８％）、「授業中、よく寝たり、ぼうっとしたりする」も７３％（米４９％、中２９％）と、学習意欲も米中に比べて明らかに低いことが裏付けられた。
生活面では「若いときはその時を楽しむべきだ」と答えた高校生の割合も三カ国で最も高かった。
≪恋愛・家族≫
恋愛観では「純粋な恋愛をしたい」と考える割合は九割と日本が最も高かった。しかし、結婚後「家族のために犠牲になりたくない」も日本がトップ。将来「どんなことをしても親の面倒をみたい」は三カ国で最も低く、逆に「経済的な支援をするが、介護は他人に頼みたい」が１８％と、米国９％、中国１２％を大きく上回った。
こうした結果から「純愛で結婚したいが、家族の犠牲にはなりたくない。親の面倒は金で他人に見てもらいたい」という自己中心的な恋愛観・家族観が浮かんでいる。
◇
【識者コメント】
■親から啓蒙する必要
森隆夫・お茶の水女子大名誉教授（教育行政学）の話 高校生になって自国に誇りを持てないのは、情けないこと。自分自身にも誇りを持っておらず、胸を張って生きていないのではないか。少子化に加え、数少ない子供の質が低下する「劣子化」が今の日本の問題。個人は社会に支えられており、「国あっての自分」「家あっての自分」ということを理解していない。
対策として、学校と家庭で日本流の人生観教育・職業観教育を実践し、幼いころから自分と国との関係を考えさせることを提案したい。本来、総合学習や生活科はそういった教育を行う場なのだが、指導法に問題があるために実現していない。ただ、子供の教育は一義的には家庭が行うもの。まずは親に対する信念調査を実施して、親が子供や国の将来についてどのように考えているか把握し、親を啓蒙（けいもう）する必要がある。
■自信持たせる環境を
教育関係の著書も多い精神科医の和田秀樹氏の話 大人が考える以上に、若者の間にあきらめが氾濫（はんらん）し、刹那的になっている。
バブル経済前は、頑張って勉強すれば誰でもある程度の生活ができるという、社会に対する確信があった。しかし終身雇用が崩れ、大学を出ても就職できない状況になり、将来に希望を持てなくなっている。
あきらめの早さの背景には、社会に対する不信とともに、日本という国や自分自身に対して誇りを持てなくなったことが挙げられる。誇れる気持ちを植え付けるのは学校教育の役割ではあるが、学校だけで実現が難しいのも現状だ。
学校が徹底した学力向上策を図って最低限の自信を植え付けた上で、マスメディアも含め社会全体が若者が誇りを感じられる環境を作り出す必要がある。
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February 24, 2005
表と裏で
先日より大会の事でいろいろと書かせて頂きました。
どちらかというと
自分の感動を中心にお話させて頂いたのですが...。
今日は大会中、人を見ていて気付いた事、
特にこんな事を若い方が理解できるといいなぁと思う事。
そんな事を書いてみます。
大会にはたくさんの選手が出場しますが、
やはり、「採点評価」がある為
結果論「優劣」が当然付きます。
私なりに、今回勝っていく人は何が違うか。
競技そのものより「人間性」という視点で見ていました。
すると、ああなるほどなと腑に落ちる部分があったんです。
ひとことで言うと
「まずは人様に喜んで頂く」という視点を持っている。
という事です。
これもあくまで私見ですので異論もあるでしようが、
私はそう感じたのです。
例えば入場式。
御客様の前に自分の姿を表すわけですが、
これも先ほどの視点で進めている人とそうでない人。
差が出ているなぁと思いました。
「勝っていく人」は、
リハーサルから、歩き方・目線に至るまで真剣そのもの。
まだ誰も見ていないのにですよ。
「人様に見て頂いている」気持ちがすでに高まっています。
「そうでない人」は、
ぶ然と歩いていたり、自分のカバンを肩から下げている人も(笑)
「楽屋落ち」の姿と「本番」の姿が違い過ぎるんです。
「自分のための」だけにリハーサルをしている証拠ですね。
続きを読む
どちらかというと
自分の感動を中心にお話させて頂いたのですが...。
今日は大会中、人を見ていて気付いた事、
特にこんな事を若い方が理解できるといいなぁと思う事。
そんな事を書いてみます。
大会にはたくさんの選手が出場しますが、
やはり、「採点評価」がある為
結果論「優劣」が当然付きます。
私なりに、今回勝っていく人は何が違うか。
競技そのものより「人間性」という視点で見ていました。
すると、ああなるほどなと腑に落ちる部分があったんです。
ひとことで言うと
「まずは人様に喜んで頂く」という視点を持っている。
という事です。
これもあくまで私見ですので異論もあるでしようが、
私はそう感じたのです。
例えば入場式。
御客様の前に自分の姿を表すわけですが、
これも先ほどの視点で進めている人とそうでない人。
差が出ているなぁと思いました。
「勝っていく人」は、
リハーサルから、歩き方・目線に至るまで真剣そのもの。
まだ誰も見ていないのにですよ。
「人様に見て頂いている」気持ちがすでに高まっています。
「そうでない人」は、
ぶ然と歩いていたり、自分のカバンを肩から下げている人も(笑)
「楽屋落ち」の姿と「本番」の姿が違い過ぎるんです。
「自分のための」だけにリハーサルをしている証拠ですね。
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February 21, 2005
最高の1日
一昨日のブログでも紹介した、
「第32回全国バーテンダー技能競技大会」の
関西地区本部大会ですが、
昨日、かくも盛大に、また無事終了致しました。
運営に携わった役員・スタッフの皆様、
そして、協力・協賛を頂いた各社様、
そして、御来場・御声援を頂いた御客様、
最後に、健闘していただいた選手達。
ありがとうございます。
そして、ご苦労様でした。
この大会は、私にとって大変なチャレンジでした。
私のような未熟者が、実行委員長などという大役。
企画・立案から半年。
正直、何度も投げ出したくなる場面がありました。
その度、励ましてくれる先輩達。
その度、私の出した難題を
苦労を厭わず動いてくれるスタッフ。
本当に自分の弱さを人が補ってくれました。
また、自分の世間知らずなところは、
長老、先人の方達が、自らの経験則を
惜し気もなく教えてくれました。
日本バーテンダー協会は、
任意で運営している社団法人という団体。
決して、直接的に自己利益になるわけではありません。
逆に、本業に支障を来す事もあります。
しかしたくさんのメンバー達の「人の為」と
思う純然たるボランティア精神が、
こんなに大きくそして優しいと、
素晴らしい感動を作れるんだという事を
今回、身に染みて感じました。
私は、昨日運営をしながら、
うまくいかない場面でいらつきもしました。
予想外のアクシデントに慌てもしました。
しかし、会が進んでいくにつれ、
自分の「内なる心」が穏やかになるのを感じました。
それは、
「大丈夫。こんなにも心強い仲間がいる。」
と感じていたからです。
閉会の時、幹事長や司会の方の計らいで、
私にマイクを持たせて頂く場面がありましたが、
心がすーっと解き放たれ、涙がこぼれそうになりました。
「感謝」
私は、今の私の身の丈以上に幸せものです。
それは、素晴らしい人々に囲まれているから。
そのことがこれほどまでに実感できた瞬間。
与えていただけた事に感謝致します。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
この素敵なバーテンダー達が、
今宵も「みんなの笑顔」をいろいろな街で作っている。
私もそのひとりでありたいと思います。
「第32回全国バーテンダー技能競技大会」の
関西地区本部大会ですが、
昨日、かくも盛大に、また無事終了致しました。
運営に携わった役員・スタッフの皆様、
そして、協力・協賛を頂いた各社様、
そして、御来場・御声援を頂いた御客様、
最後に、健闘していただいた選手達。
ありがとうございます。
そして、ご苦労様でした。
この大会は、私にとって大変なチャレンジでした。
私のような未熟者が、実行委員長などという大役。
企画・立案から半年。
正直、何度も投げ出したくなる場面がありました。
その度、励ましてくれる先輩達。
その度、私の出した難題を
苦労を厭わず動いてくれるスタッフ。
本当に自分の弱さを人が補ってくれました。
また、自分の世間知らずなところは、
長老、先人の方達が、自らの経験則を
惜し気もなく教えてくれました。
日本バーテンダー協会は、
任意で運営している社団法人という団体。
決して、直接的に自己利益になるわけではありません。
逆に、本業に支障を来す事もあります。
しかしたくさんのメンバー達の「人の為」と
思う純然たるボランティア精神が、
こんなに大きくそして優しいと、
素晴らしい感動を作れるんだという事を
今回、身に染みて感じました。
私は、昨日運営をしながら、
うまくいかない場面でいらつきもしました。
予想外のアクシデントに慌てもしました。
しかし、会が進んでいくにつれ、
自分の「内なる心」が穏やかになるのを感じました。
それは、
「大丈夫。こんなにも心強い仲間がいる。」
と感じていたからです。
閉会の時、幹事長や司会の方の計らいで、
私にマイクを持たせて頂く場面がありましたが、
心がすーっと解き放たれ、涙がこぼれそうになりました。
「感謝」
私は、今の私の身の丈以上に幸せものです。
それは、素晴らしい人々に囲まれているから。
そのことがこれほどまでに実感できた瞬間。
与えていただけた事に感謝致します。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
この素敵なバーテンダー達が、
今宵も「みんなの笑顔」をいろいろな街で作っている。
私もそのひとりでありたいと思います。
November 01, 2004
行きつけのBARを持つ。
「行きつけのBARを持つ」。
若い皆さんは、この事をどんな風に思われるでしょうか?
僕は、カウンターの中に立ちながら、
この意味を、その方なりに本当に上手に理解なさって、
BARを楽しんでおられる大人の方を見ると
とても嬉しくなります。
とある紳士の話です。
その方は、40代半ばの方で、立場もあられるお客様。
僕の店は大阪のはずれにある住宅街なのですが、
お仕事帰りには、いつも仕立てのよいスーツで来られ、
オフの時にも、身ぎれいにされてお越しになります。
お酒のオーダーも、その方なりの順序が適度にあります。
適度というのがとてもすばらしく、
「こう飲むものだ!」というような蘊蓄も全くないのです。
ですので、こちらが時々お勧めするものも、
「おお、それいいね。」と楽しんで頂ける。
また、社交術も上手に身に付けておられ、
時折、若いお客様に、やさしく話しかけられたりもします。
それが、また本当にさり気なくて、押し付けなどもない。
なので、相手の方もいつも打ち解けられ楽しい時間を作ってくれるのです。
会話の中身も、仕事・趣味・お酒の話、時に艶話も。
でも、ウイットに富んでいて、いやらしくもないので、
女性のお客様でも、平気で笑っておられます。
そして、いつも1~2時間、計4~5杯を楽しんで、
酔っぱらった場面は、一度も見た事がありません。
ニコリと笑って「ごちそうさま」と必ずおっしゃってお帰りになる。
そういえば、先日★きんぐさんがTBをくれた「携帯電話」の件。
この方も、大変お忙しい方なので、電源は切っておられません。
でも、バイブになさっていらして、電話がかかると必ず外へ。
後、時折葉巻きを吸われますが、お隣には、
「吸わせてもらっていいですか?」と配慮も忘れない。
この方は、お仕事の関係で各地のBARをご存じで、
本当にたくさんの良い時間を、その地で過ごされてきたのでしょう。
居住まいにそれが、本当に見てとれるのですが、
僕らに、お酒の蘊蓄やBAR論なんて絶対におっしゃいません。
逆に、「この店は、これがええねん。」といつも自信を与えてくれる。
いかがですか?
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若い皆さんは、この事をどんな風に思われるでしょうか?
僕は、カウンターの中に立ちながら、
この意味を、その方なりに本当に上手に理解なさって、
BARを楽しんでおられる大人の方を見ると
とても嬉しくなります。
とある紳士の話です。
その方は、40代半ばの方で、立場もあられるお客様。
僕の店は大阪のはずれにある住宅街なのですが、
お仕事帰りには、いつも仕立てのよいスーツで来られ、
オフの時にも、身ぎれいにされてお越しになります。
お酒のオーダーも、その方なりの順序が適度にあります。
適度というのがとてもすばらしく、
「こう飲むものだ!」というような蘊蓄も全くないのです。
ですので、こちらが時々お勧めするものも、
「おお、それいいね。」と楽しんで頂ける。
また、社交術も上手に身に付けておられ、
時折、若いお客様に、やさしく話しかけられたりもします。
それが、また本当にさり気なくて、押し付けなどもない。
なので、相手の方もいつも打ち解けられ楽しい時間を作ってくれるのです。
会話の中身も、仕事・趣味・お酒の話、時に艶話も。
でも、ウイットに富んでいて、いやらしくもないので、
女性のお客様でも、平気で笑っておられます。
そして、いつも1~2時間、計4~5杯を楽しんで、
酔っぱらった場面は、一度も見た事がありません。
ニコリと笑って「ごちそうさま」と必ずおっしゃってお帰りになる。
そういえば、先日★きんぐさんがTBをくれた「携帯電話」の件。
この方も、大変お忙しい方なので、電源は切っておられません。
でも、バイブになさっていらして、電話がかかると必ず外へ。
後、時折葉巻きを吸われますが、お隣には、
「吸わせてもらっていいですか?」と配慮も忘れない。
この方は、お仕事の関係で各地のBARをご存じで、
本当にたくさんの良い時間を、その地で過ごされてきたのでしょう。
居住まいにそれが、本当に見てとれるのですが、
僕らに、お酒の蘊蓄やBAR論なんて絶対におっしゃいません。
逆に、「この店は、これがええねん。」といつも自信を与えてくれる。
いかがですか?
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August 17, 2004
思わぬ奇跡。
僕は、18歳で仕事を始めてから40歳の今まで、
4回転職をしています。
ピアノの営業→美容師→コピーライター→バーテンダー
(1年) (5年) (5年) (11年)
ざっと見れば、なんの脈略もない転職ですよね(笑)
さて、今日は何を言いたいのかというとですね。
★「つべこべ文句を言わずにやる事が大事」
ということなんです。
この事が、後々大きな運や助けを生み出すことを、
僕の実体験を元にお話していきましょう。
僕も、実は「つべこべ文句を言う若い奴」でした。
特に、最初のピアノ営業と美容師の初期3年くらいは。
18歳から22歳くらいまでですよね。
この頃の僕といえば、完全な見た目主義。
「かっこ悪い」と思う事は一切したくないタチでした。
営業の時なんて、1件1件回る訪問販売だったんですから、
もう、さっぱりやる気はありません。
で、この時思っていた事は、
「職種・楽器の販売って書いてたから応募したのに。」
これ。会社が僕に嘘をついてたと思ってました。
「ピアノの訪問販売」。立派な楽器の販売ですよね。
店頭でと勝手に思い込んでたのは僕のほうです。
だけど、すべては会社のせい。絶対辞めてやる!!!!
と怒り心頭で、結局喧嘩同前で辞めちゃいました。
その次の美容師。
当時、僕のカットをしてくれていた人がかっこよくて。
ファッションも好きな方でしたので、
「こんな仕事したいなぁ。」と博然とその人に話すと、
「来れば。」の一言。深く考えずに即決。
で、晴れて未経験の見習いからスタートしたんですけど、
正直、どんな仕事をするのかなんて知らなかった(笑)。
それに、お給料もまったく聞いていなかった(苦笑)。
実際は、もうずっと下働き。掃除と片付けとヘルプ。
ヘアカラーの薬で自慢の服もドロドロに汚れて、
給料は8から9万円。もちろん1月分です。
正直、またまた凹みまくりました。
僕の憧れていた仕事とは、程遠い。
給料なんて、飲み食いすれば全部無くなる。
また、お店を恨みだしました。
「こんな事なら、最初から言ってくれよ。」
自分が聞きもしなかったくせにね。
上司受けや御客様受けも悪かったですよ。
だって、いやいややってるんですもん。
こんな調子で、もう不満・不平だらけで4年間ぐらい、
社会人生活を送っていたんですよ。
でも、転機になったのは、
仕事を自分が初めて面白いと思い出した時からです。
半ば腐りかけていた自分に、
1年半くらいたったある日、
店長がカットの練習をはじめようと言ってくれました。
「美容の華」。一番の目立つ仕事。
これこれ! これがしたかったんだーと喜び勇みました。
でもね、スタートすると、今までの仕事の比じゃない。
滅茶苦茶難しかったんですよ。カットが。
今までの僕なら、絶対もう諦めたはずなのに、
その時、何故かめげなかったんです。
なんとなく、これを避けては前に行けない気がして、
「そうかー。これは真剣にやらないと。」と思えました。
そこからです。
店長に教えてもらえる仕事後の練習も休まず、
仕事中のヘルプも真っ先に入って、仕事を見る。
少々、小言を言われても素直に聞き入れました。
先輩や店長の小言なんて気になりません。
大事な教えてくれる人達ですから。
「絶対、1年以内にカットの技術者になってやる。」
かなり無茶な目標も初めて持ち出せたんです。
その後は、細かい事には目もくれず、ただがむしゃら。
そうすると奇跡って起こるんです。
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4回転職をしています。
ピアノの営業→美容師→コピーライター→バーテンダー
(1年) (5年) (5年) (11年)
ざっと見れば、なんの脈略もない転職ですよね(笑)
さて、今日は何を言いたいのかというとですね。
★「つべこべ文句を言わずにやる事が大事」
ということなんです。
この事が、後々大きな運や助けを生み出すことを、
僕の実体験を元にお話していきましょう。
僕も、実は「つべこべ文句を言う若い奴」でした。
特に、最初のピアノ営業と美容師の初期3年くらいは。
18歳から22歳くらいまでですよね。
この頃の僕といえば、完全な見た目主義。
「かっこ悪い」と思う事は一切したくないタチでした。
営業の時なんて、1件1件回る訪問販売だったんですから、
もう、さっぱりやる気はありません。
で、この時思っていた事は、
「職種・楽器の販売って書いてたから応募したのに。」
これ。会社が僕に嘘をついてたと思ってました。
「ピアノの訪問販売」。立派な楽器の販売ですよね。
店頭でと勝手に思い込んでたのは僕のほうです。
だけど、すべては会社のせい。絶対辞めてやる!!!!
と怒り心頭で、結局喧嘩同前で辞めちゃいました。
その次の美容師。
当時、僕のカットをしてくれていた人がかっこよくて。
ファッションも好きな方でしたので、
「こんな仕事したいなぁ。」と博然とその人に話すと、
「来れば。」の一言。深く考えずに即決。
で、晴れて未経験の見習いからスタートしたんですけど、
正直、どんな仕事をするのかなんて知らなかった(笑)。
それに、お給料もまったく聞いていなかった(苦笑)。
実際は、もうずっと下働き。掃除と片付けとヘルプ。
ヘアカラーの薬で自慢の服もドロドロに汚れて、
給料は8から9万円。もちろん1月分です。
正直、またまた凹みまくりました。
僕の憧れていた仕事とは、程遠い。
給料なんて、飲み食いすれば全部無くなる。
また、お店を恨みだしました。
「こんな事なら、最初から言ってくれよ。」
自分が聞きもしなかったくせにね。
上司受けや御客様受けも悪かったですよ。
だって、いやいややってるんですもん。
こんな調子で、もう不満・不平だらけで4年間ぐらい、
社会人生活を送っていたんですよ。
でも、転機になったのは、
仕事を自分が初めて面白いと思い出した時からです。
半ば腐りかけていた自分に、
1年半くらいたったある日、
店長がカットの練習をはじめようと言ってくれました。
「美容の華」。一番の目立つ仕事。
これこれ! これがしたかったんだーと喜び勇みました。
でもね、スタートすると、今までの仕事の比じゃない。
滅茶苦茶難しかったんですよ。カットが。
今までの僕なら、絶対もう諦めたはずなのに、
その時、何故かめげなかったんです。
なんとなく、これを避けては前に行けない気がして、
「そうかー。これは真剣にやらないと。」と思えました。
そこからです。
店長に教えてもらえる仕事後の練習も休まず、
仕事中のヘルプも真っ先に入って、仕事を見る。
少々、小言を言われても素直に聞き入れました。
先輩や店長の小言なんて気になりません。
大事な教えてくれる人達ですから。
「絶対、1年以内にカットの技術者になってやる。」
かなり無茶な目標も初めて持ち出せたんです。
その後は、細かい事には目もくれず、ただがむしゃら。
そうすると奇跡って起こるんです。
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August 16, 2004
あなたのそばに。
このblogを読んでくれている若い人たちの中で、
「職場に本心から信頼できる上司・先輩がいる。」
「親を本心で尊敬できる。」
という人はどれくらいいらっしゃるでしょう?
僕は、酒場のカウンターに立ち、
20代くらいの若いお客様のお話の中で、
時々、そこのところがひっかかる時があります。
こんな事がありました。
とても人気のある飲食店で働く若いスタッフ数名がご来店。
お店の現状について、いろいろと議論をしていました。
そこで、従業員の教育というテーマになり、
彼等が、自分のお店のマスターについて語りだしました。
A「でも、ウチのマスター教え方下手やもんなぁ。」
B「そうそう。話長いだけで
何言うてるかわからんもん。」
C「熱いのは、わかんねんけど、
何でも、あの人の考え方を
押しつけられたらたまらんよなぁ。」
まぁ、その後も脈々と続きましたね。
僕も、若い従業員を雇っているだけに、耳の痛い話です。
それは人間同士、いろんな思いがあるでしょう。
意見の相違も往々にしてありますよね。
酒の席ですし、気も大きくなりますしね。
でも、そのお店のマスターを僕はよく知っていただけに、
彼の仕事や従業員のみんなに対する真剣な思いを、
とても、彼等は軽い口調で流してしまっていた事に、
何故、こんな風になるのかと考えてしまいました。
で、その会話の終盤に彼等がいった事。
これが、最初の問いかけをする事なったきっかけ。
A「でも、まぁやってる仕事はすごいから、
おいしいとこだけ取ったらええやん。」
B「それでも気に入らんかったら、
別に他探したらええだけやし。」
C「そうそう....。」
僕、正直全員殴り飛ばしてやろうかと思いました(笑)
彼等は、本当にその人の元にいて、
少しも「成長させてもらった」事はないのでしょうか?
自分の損得だけのはかりで、
物事の本質を「自分優先」に摺り替えていないでしょうか?
あなた方のそばにいる人はあなた方を悪くしたいが為に、
わざわざいらない事を教える人なのでしょうか?
僕は、早く気付いてほしいなと思った事は、
「あなたの現在がうまくいかないのは、
あなたの思いがすべて。
あなたのそばにいる先人は、
あなたに対し、今まで培ってきた智恵を
もれなく分け与えてくれている人だ。
そのバトンをわざわざ取らないのは、
あなたが選んだ事。」
という事です。
じっくり、じっくり考えてみてください。
もし、考えてみてもこの人は自分を陥れているとか、
裏切る人だと思うのであれば、
離れるのもいいでしょうし、議論もいいでしょう。
しかし、思いやりのない自分本位の価値観で、
本質の先人の「愛情」をないがしろにしている事が、
この件にしても、近頃は多すぎる気がします。
自分が気に食わないからと、批判をし、
育ててくれている感謝も尊敬もなく、
何の技術も知識もなかった自分達を、
「こんな批判」ができるくらい、
技術や知識的に成長させてくれた人を、
挙げ句に「馬鹿扱い」とは......。
先人達は、技術や知識を指導する中で、
本当は、その物事の本質にある「心」を教えているはず。
人間的成長を望む愛情を
少しも理解しようとしないでいるようでは、
「ただの頭でっかち」と思われても仕方ありませんよね。
要は、自分の身の丈に合った事が与えられているんです。
批判ばかりする人が、可愛がってはもらえない。
自分の了見で仕事を転々とする人は、信用されない。
見る人が見れば、その人がどんな感覚をもっているか、
履歴書なんか見ると、すぐに分かる事です。
少し、自分を謙虚に見てみませんか?
そして、あなた方のそばには、
あなた方に伝えたくて、
あなた方に良くなってもらいたくて、
「辛い事」も「言いにくい事」も我が身を悪者にしてでも、
教えてくれる、最高の指導者がたくさんいます。
その人たちが、支えてくれる本当の「真心」を、
受け止めてみませんか?
それが、少しずつでも分かりかけた時、
本当の意味での、働く事、生きる事の幸せが
分かってくる。
どうですか? 難しい事ですか。
心配しないで大丈夫です。
あなた達以上に、とんがり続けた愚か者の僕でも、
ふとした事から、この事を教えられ気付き、
今があるのです。
みんな最初から、分かる人。
それが、遅いか早いかだけの話ですから。
「職場に本心から信頼できる上司・先輩がいる。」
「親を本心で尊敬できる。」
という人はどれくらいいらっしゃるでしょう?
僕は、酒場のカウンターに立ち、
20代くらいの若いお客様のお話の中で、
時々、そこのところがひっかかる時があります。
こんな事がありました。
とても人気のある飲食店で働く若いスタッフ数名がご来店。
お店の現状について、いろいろと議論をしていました。
そこで、従業員の教育というテーマになり、
彼等が、自分のお店のマスターについて語りだしました。
A「でも、ウチのマスター教え方下手やもんなぁ。」
B「そうそう。話長いだけで
何言うてるかわからんもん。」
C「熱いのは、わかんねんけど、
何でも、あの人の考え方を
押しつけられたらたまらんよなぁ。」
まぁ、その後も脈々と続きましたね。
僕も、若い従業員を雇っているだけに、耳の痛い話です。
それは人間同士、いろんな思いがあるでしょう。
意見の相違も往々にしてありますよね。
酒の席ですし、気も大きくなりますしね。
でも、そのお店のマスターを僕はよく知っていただけに、
彼の仕事や従業員のみんなに対する真剣な思いを、
とても、彼等は軽い口調で流してしまっていた事に、
何故、こんな風になるのかと考えてしまいました。
で、その会話の終盤に彼等がいった事。
これが、最初の問いかけをする事なったきっかけ。
A「でも、まぁやってる仕事はすごいから、
おいしいとこだけ取ったらええやん。」
B「それでも気に入らんかったら、
別に他探したらええだけやし。」
C「そうそう....。」
僕、正直全員殴り飛ばしてやろうかと思いました(笑)
彼等は、本当にその人の元にいて、
少しも「成長させてもらった」事はないのでしょうか?
自分の損得だけのはかりで、
物事の本質を「自分優先」に摺り替えていないでしょうか?
あなた方のそばにいる人はあなた方を悪くしたいが為に、
わざわざいらない事を教える人なのでしょうか?
僕は、早く気付いてほしいなと思った事は、
「あなたの現在がうまくいかないのは、
あなたの思いがすべて。
あなたのそばにいる先人は、
あなたに対し、今まで培ってきた智恵を
もれなく分け与えてくれている人だ。
そのバトンをわざわざ取らないのは、
あなたが選んだ事。」
という事です。
じっくり、じっくり考えてみてください。
もし、考えてみてもこの人は自分を陥れているとか、
裏切る人だと思うのであれば、
離れるのもいいでしょうし、議論もいいでしょう。
しかし、思いやりのない自分本位の価値観で、
本質の先人の「愛情」をないがしろにしている事が、
この件にしても、近頃は多すぎる気がします。
自分が気に食わないからと、批判をし、
育ててくれている感謝も尊敬もなく、
何の技術も知識もなかった自分達を、
「こんな批判」ができるくらい、
技術や知識的に成長させてくれた人を、
挙げ句に「馬鹿扱い」とは......。
先人達は、技術や知識を指導する中で、
本当は、その物事の本質にある「心」を教えているはず。
人間的成長を望む愛情を
少しも理解しようとしないでいるようでは、
「ただの頭でっかち」と思われても仕方ありませんよね。
要は、自分の身の丈に合った事が与えられているんです。
批判ばかりする人が、可愛がってはもらえない。
自分の了見で仕事を転々とする人は、信用されない。
見る人が見れば、その人がどんな感覚をもっているか、
履歴書なんか見ると、すぐに分かる事です。
少し、自分を謙虚に見てみませんか?
そして、あなた方のそばには、
あなた方に伝えたくて、
あなた方に良くなってもらいたくて、
「辛い事」も「言いにくい事」も我が身を悪者にしてでも、
教えてくれる、最高の指導者がたくさんいます。
その人たちが、支えてくれる本当の「真心」を、
受け止めてみませんか?
それが、少しずつでも分かりかけた時、
本当の意味での、働く事、生きる事の幸せが
分かってくる。
どうですか? 難しい事ですか。
心配しないで大丈夫です。
あなた達以上に、とんがり続けた愚か者の僕でも、
ふとした事から、この事を教えられ気付き、
今があるのです。
みんな最初から、分かる人。
それが、遅いか早いかだけの話ですから。
