ヒトのフリ見て

December 09, 2005

若いってこと。

ここのところ、「若い人」の事について
ご相談を受けたり、お話を聞いたりする事がありました。
対象は20代の人の事で、
彼等より年が上の方よりのお話なんです。

そして話の中身は大体、
「何を考えているのかわからない」なんですね。

例えば、社会人としてのモラルとか、
人間関係に対する考え方とか、
いろいろな事に対してのモチベーションとか。

経験のある方々から見れば、
「何でそんなに甘く考えてるの?」っていう具合。

僕も若いスタッフを雇い入れていますし、
自分も40代ですから、とってもよく見る光景です。
確かに、「?」な行動がしばしばあります。

そこで僕もいろいろ考えていたんですけど、
発見が2つありました。
僕の個人的見解ですけれど。

ひとつは、

「見た事も聞いた事ない事柄は、わからない。」

やっぱり、時代背景や育った環境も違いますし、
経験則が全然違う訳です。
傍目から見れば、そんな事もわからんの?と
言ったところで、本人にはチンプンカンプン。
自分と世代の違う他人とでは、
体感温度すら違うわけですから。

やっぱり、何度となく伝えていくしかないと思うんです。
初めて体験したら、まずその事実を知る。
それでも、それが彼等の腑に落ちるまで、
何度となく失敗や疑問も起こる。
その度に、同じ事を繰り返し伝えるだけ。
教えてあげるなんて大それた事、考えない事。
すると、こちらは結果を求め出しますから、
ただ、伝えるだけで、あとは本人に考えてもらう。

僕は、そうする事で苛立ちが少し押さえられています。

もうひとつは、

「尖って、当たり前。」

20代の頃を、思い出しました。
成人式なんていう儀式の後くらいの事です。
確かに自分も「尖りすぎて」いました(笑)。
何の実績も根拠もないくせに、何かできそうな無鉄砲感。

僕などは、音楽で本当に食えるなんて思ったクチ。
そりゃ、自分大好き青年でありました。
「自分の努力」のみで生きてると思ってたんです。

でも、後々いろいろな事に気付きましたよね。やはり。
例えば、学校なんて糞食らえと思ったものの、
読み書きができて、お金の計算もできてっていうのは、
お国の制度や大人達が作った血税でもって守られてきたこと。
あんなオヤジになりたくないと揶揄した
大人の人たちに結局おんぶされていたんです。

でも自分は、まだ働きだしたばかり。
まだ何も返せていなかった時代。
無知だからこそできた無謀な尖り。

こんな事も30~40歳と年を重ねて、
自然とというか、必然があって理解をするようになりました。
たくさんの人々の教えと時間が解決したわけですよね。

だから僕はいいんだと思うんです。その尖りも。
彼等もそのうち、経験と時間を、
そして伝える側も同じ年を重ねて行きます。
互いに経験を積み、上手に円みを重ねあえるのがいい。
これも、自分が今こんな年になったから言えることですが。

2つの発見のまとめ。
変えられないんですよね。人を人の力では。
だから、ゆっくり眺めてあげながら、
気付いた事を伝えてあげるだけでいい。
それを、彼等がひとつひとつ、
その時々に抱えられるだけ抱えます。
そこから腑に落ちた事が、またひとつひとつ気付きになり、
自分を成長させていきますから。

それをああしろ、こうしろと言うのは、
転ばぬ先の杖。おせっかいにさえなるかも知れませんね。


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October 19, 2005

煙草が....

大阪は本日快晴。
雲ひとつない空に、すゞやかな風。
こんな日は、公園のベンチで読書して、
疲れたら煙草を一服......

てな事ができなくなってしまったんです。

そうです。き・ん・え・ん!!!!
今日からまた、禁煙トライです。

僕は、根っからのヘビースモーカー。
でもって、実はもう止めたいと
ずっーと前から心底思っている根性無し。

ニコレットも禁煙セラピーも
真っ先にトライしましたが、
最長102日だけしか禁煙できなかった堪え性無し。

それが昨日、帰宅してデスクの上の新聞ら目をやると

「愛煙家は患者!?“喫煙は病気”と日本9学会が認定」

のでか文字....
病気ですかぁ。はぁ~。患者なんだ。僕。

なんでも「自分の意思で喫煙をやめられるのは5−10%」。
禁煙を社会的習慣として定着させるには、
喫煙自体を病気と位置付けた上で、
医師が治療を勧めることが必要と判断したらしいですよ。
ほんと、おっしゃる通りなんですが。

でね。このパーセンテージを見せられて、
燃えてしまったんですよ。僕は。
そこまで言うんなら、「病気」の僕が意思で止めてやる!

現在、禁煙開始4時間経過。
さっきもお店用の葉巻を買いにタバコ屋に。
誘惑に負けなかったッス!!!
でも、今夜の営業中、お客様の喫煙姿が....。

くそーっ、負けねえ。絶対に負けねぇ。

いじわるな常連様へ。
僕に向かって副流煙プカーっとか、
煙草のプレゼントとか、きっとするよね。
僕も確かに、あなたが禁煙した時、
そんないじわるをしました。反省しています!!!
ごめんなさい。ごめんなさい。
そっとしておいてください。僕のこと...

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February 14, 2005

気付く事。

昨夜は、御近所のBARの周年パーティに参加しました。
ちょいとライブまがいの事までさせて頂いて、
たいそう、楽しい時間を過ごさせて頂きました。

人のお店の祝い事に行くと、
とても、勉強になる事が多いんですけれども、
昨日も、気付きがありました。

たくさんの御客様が来店されるのは、
こういう周年パーティの性質上、当然です。
でも、楽しいを超えて店のスタッフまではめを外す。
そんな場面を幾度となく見てきました。

昨日のお店では、そういった空気は微塵もなく、
お迎えした御客様に、この1年を心から感謝し、
お返ししたいという気持ちが、
マスター始め、スタッフ全員から見て取れました。

すると、やはり御客様もその空気が伝わって、
とっても和やかで、楽しそう。
「これからも応援するよ」と、
無言のエールをそこかしこに感じ取れるのです。

これが、ホントに大事だなぁと思いました。
自分の店の周年だから、自分はうれしい。
当然、喜びを素直に表したいところです。
それが、どんな形でも自由なのですが、
私個人としては、やはり迎える側。
「感謝の会」であればなおさら、
きちんと、そのお気持ちにお答えしたい。

「楽しけりゃなにやってもいいじゃん。」
もっともです。間違っていない。
でも、プロじゃないんです。
「お迎えした人は楽しんで頂いているか。」
そこに目をシフトしないで、
自分が真っ先にはめ外して、泥酔。
これでは、喜んでもらえるはずもないし、
今後の応援なんてしてもらえない気がします。

私も過去には、やってしまっていました。
でも、いろいろと経験をさせて頂いているうち、
そこのところに気付いて、今があります。

昨夜のパーティはその点が素晴らしかった。
私にとっても刺激になりました。
ありがとうございます。




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February 02, 2005

覚醒

日々仕事をする中で、
そして店を切り盛りする中で、
気付く事は相当多いのがBARの面白さ。

たくさんの御客様がいらっしゃって、
酒を口に含んだ時、いろいろな人生模様を語られる。
固く言えば、そんな感じだろうが、
「良いも悪いも、自然体になる」そんな時間。
私は、そんな風に思っている。

今夜、そんな時間を垣間見ながら、
とても大きな事に気付いた。
自分にとっては、覚醒とでも言えるかも知れない。

私は、随分と世間の「BAR」という
定義に囚われていたのかも知れないという事。
酒を作る技術錬磨・知識収集をし、
世間に通用する人間性を高め、
人々の「時間」を預かり、
楽しく心豊かなひとときを送って頂く。
私はこの仕事についてからこんな定義を持ちながら、
ずっとカウンターに立っていた。

それは、きっと間違いではないと思う。
だが、今夜気付いた事はもっと単純な事。

「自分に逢いに来てくれる人がいる。」
と言う事。

それは、どんな人であれそうなのだという事。
大層で独りよがりな考えだと思われるかも知れないが、
心からそう思った。

いろいろな環境や境遇、立場もある。
中には、他人に迷惑をかけてまで、
自分の殻の中で飲もうとする方もいる。
しかし、私が好くか好かざるかという狭義なことでなく、
すべての方にまずは、
「自分に逢いに来てくれる人がいる。」
と思いながら、カウンターに立った時、
自分の顔、声、立ち居振る舞いが変わった。

いつもの常連様には、愛し続けてくれる深い感謝。
今夜初めての御客様には、出会えた感謝。

今夜は珍しく中に「輩」と呼ばれるような方もいた。
その方にさえ、そう思えた。
その時、「ウチの流儀」をその方に唱える事はなかった。
今夜は、その方がお帰りになる時、
「ごめんな、騒がして。」とお言葉も頂いた。

私は、立派な人間では無い。
そんな私が働いて、人様のお役に立つという意味。
それは、至ってシンプルで分け隔てはない。
その事に気付いた時、今までの定義は消えた。

「自分に逢いに来てくれる人がいる。」
ドアを開けて、ここで自分達を前に飲む事を選んでくれた。
まずは、この事に全力を尽くして報いる事。
ここから出てくる、その方に向けた答えが、
定義されるはずなどない。
その場、その場で形を変えお答えする自分でありたい。

ここまで、いろいろな定義をここでも書いた自分。
現段階では、何だったのかとお叱りも受けるかもしれない。
しかし、若輩者のそれこそ戯言と笑い飛ばしてもらいたい。

覚醒。
何を大層にと思われるかも知れないが、
私にとって、また大きなスタートラインに立てた日。
そんな日の気ままな日記である。


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June 26, 2004

「でもね。」に、でもね。

久々の書き込み。少し思うところがあったもので...

昨日、新しくBARができたと聞いたので、
店の帰り道、ちょっと立ち寄らせてもらいました。
そこには、20代後半と見える若いマスターがお一人。
僕しか、たまたま御客様がいなかったので、
しばし会話をさせていただきました。

僕は、あまり自分の職業を隠したりしませんので、
自分がバーテンダーである事を告げました。
すると、やっぱり仕事絡みのお話になりました。

以下が、その会話の一部です。

マ「結構、遅く終わるんですか?」
僕「3時終わりですけど、引っ張る事が多いですね。」
マ「でもね。それって普通でしょう。」

僕「芋焼酎はありますか?」
マ「●●しかないんですけど」
僕「それいいですよね。ください。」
マ「でもね。芋もようわからんけど流行ですよね。」

マ「近くなんですか?」
僕「ここやったら歩いて10分くらいですかね。」
マ「でもね。普通歩いて10分は遠いでしょう。」

僕「結構、この時間はゆっくりですか?」
マ「まだ、オープンしたてですからね。」
僕「そうかー。これから知られていきますもんね。」
マ「でもね。この辺りはこの時間どうですかねぇ。」

はい。トークの最後に必ずと言っていいくらい。
また、口癖のように「でもね。」

正直、途中から話すの疲れてきたんですよ。

「でもね。」

これ、根本的に前にある僕の話を否定してるんですよね。
なんでしょう。すごくこの人、損してるなーって。
悪気がないのも分かるんですけど、
結局ね、言葉の響きがマイナスなんで、
相手の会話する気持ちをとても阻害しますね。

「でもね。」「逆に。」「だけど。」

このあたりの言葉、接客話法では使いたくないな。僕は。

上の礼だと、
「そうですね。御客様がおられると仕方ないですよね。」
「そうですね。この芋は旨いですね。」
「そうですか。結構歩かれるんですね。」
「そうですね。まだ手探りって感じですね。」

なんて、切り返してくれると、
一応こちらの話を聞き、たててくれてる感じです。
そうすれば、わりとスムーズに会話が弾みますもんね。

これねこの人だけどゃなく(限定できないですけど)
若手から、中堅どころのバーテンダーに実に多いんですよ。
ちょっとした事ですけど、
プラスの言葉を心掛けたい。
そうすることで、店の空気が変わります。
ちょっと、思ったので書いてみました。




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June 07, 2004

若手のみなさま。

昨日は、全国バーテンダー技能競技大会と、
ジュニアカクテルコンペティションが行われました。
地元関西・神戸で9年ぶりに行われた全国大会。
僕も、スタッフとして朝早くから参加しました。

会場には入りきれないくらいの御客様。
寸前まで、動員に不安が残っただけに、
大変な盛況ぶりに、スタッフ全員胸をなで下ろしましたね。

喜ぶべき大会となったわけですが........
少し残念やなぁと思った事があります。

それは「若手バーテンダー」たちの行動。
批判を言うわけですから、反論御自由にどうぞ。

全国から81名もの若手が集まったJrの大会。
その出場選手の中に見ていて「?」な行動が目につきました。
・競技の待ち時間。会場ホテルのロビーで、
 競技衣装のままソファに靴ごと寝そべって、
 携帯で電話していた選手。
・結果発表パーティの席上、選に洩れた悔しさからか
 突然、蝶タイをもぎとり、瓶ビールを一気。
 先輩らしき人がそれを煽る。
・代表選手であるにも関わらず、
 自己理由を盾に、表彰式に参加しない人。
・競技待ち時間、ロビーで彼女らしき人と、
 人目はばからず、いちゃいちゃしている。

すいません。重箱のスミをつつくようで。
まだ、いろいろあったんですがやめておきます。

何を言いたいかと言うと、各エリアの代表として
この大会に出場しているわけですから、
言わば「公の場」であるという認識が、
あまりにも欠落している気がするんです。
「若さ」を理由にして、差し引いてみても、
余りあるくらいの傍若無人ぶりに、目が点。
1番目の人には、直接注意をしましたが、
「あっ、すいません。」の後、こちらを一瞥ですよ。

もちろん、僕らの大先輩の中にも、
酔っている席であるが故、
ホテルロビーで寝そべっているなんていう、
低レベルな人もいましたが...。

そんな背中を見せているせいでしょうか。
それとも、近頃の若手はもともと
そういう教育がなされていないからとか、
変な理由をつけて諦めて、関わってあげないから?

ともかく、どちらに対しても、僕は幻滅します。
人に見られている意識や人に夢を与える意識がないなら、
バーテンダーなんて仕事は選ばないで欲しい。
いくら壇上で、素晴らしい演技ができても、
人間性の伴わないバーテンダーのいる酒場になんて、
誰が喜んでいくのでしょう?

少なくとも、僕は自分が関わる後輩たちには、
そのあたりの「心」のあり方は教えたい。
この業界。ここらあたりのフンドシを絞め直す時期かと
痛感した一日でした。


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May 23, 2004

かっこいいお客様

これは、いつも僕が自分でこうありたいと考えている事。

外で呑んだり、食べたりする時に、
どこへ行っても、そのお店の「良いお客様」である事です。

「お金を払っているんだから、自分の自由にさせろ。」

これも一理ありますけど、
僕は、どちらかというと「場所と時間」を買っている。
そんな気持ちでありたいなと思っているので、
その場所は「自分の場所」ではないと思っているんです。

例えぱですね。
ちょっと落ち着いてお酒と食事を楽しみたいなと思って、
洒落た「ダイニング・バー」に行ったとします。
そこに、大きなテーブル席などがあった場合、
よく見るのが、グループでこられているお客様が、
呑めや騒げのどんちゃん騒ぎ状態になっている事。
これ、入れてしまったお店に問題があると思われがち。
でも、僕は「その場の空気」を読めない方が
どうかなぁといつも思うんですよね。

時に、お店の方が、静かにして頂けるよう促すと、
さっきの「金払ってる論」で切り返すなんて場も見ます。
もう見ているだけで、滅茶苦茶格好悪いです。

どこのお店でも、できれば
来て頂ける、ありがたいお客様に門前で、
「○○な方のご入店をお断りします。」とか、
「○○な行為はご遠慮ください。」なんていう、
お願い事は、不粋なので余りやりたくないはず。
お客様の、「良心」というか「道徳心」を信頼して、
その「場所」や「時間」を提供していると思うんですよね。

だから、あえて注釈を書かずにいると、
そこにかこつけて、「金を払えば自分の部屋」では...

「ダイニングバー」のTPO。「居酒屋」のTPO。
「大衆食堂」のTPO。「フレンチレストラン」のTPO。

僕も若い頃は、無知だったので人の事は言えませんが、
今は、初めてのお店でも、事前に自分なりに調べみたり、
お店を訪れた時、周囲を見渡して察知して、
その店の「空気」にあったお客様でいる。
それを心掛けた時から、外食がもっと楽しくなりました。

すると、次もそのお店に行った時、
「また○さんが来てくれた」と思われるくらい、
気持ち良いお付き合いをさせてもらえる事が
たくさんできましたね。

別に、メリットばかりを求めているのでなく、
自分もサービスマン。
「逆」の立場で考えれば、

「かっこいいお客様=お店の事を理解してくれているお客様」

それは、理解に易い事ですもんね。






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May 22, 2004

若いモン

もう7.8年も前の話でございますが....

営業時間も終盤に差し掛かり、
ぼちぼち片付けようかとしていた時間帯。
他にも、まだ少し御客様は残っていらっしいましたが。

「カラン、カラーン」

御客様が2人。
男性2人組で、40代と20代くらいの方々。
いつも通りの体制に戻して、お迎えしました。
注文のお品を作り、お出しするやいなや、
若い方の御客様が唐突に、

「マスター、レコードってなんでもあるの?
 リクエストするから、かけたってや。」

確かに、音源はたくさんありましたので、

「ええ、あるものでしたらおかけしますよ。」

と答えました。すると、

「マイケル・ジャクソンあんの?」
「ごめんなさい。ないんですよ。」
「何やったかな?あれあれ、わからんかなぁ。
 黒人の目の見えへんおっさん。わかるやろ?」
「レイ・チャールズかスティーヴィー・ワンダーですか?
ごめんなさい。どちらもないですねぇ。」
「(少ししかめっ面で)えー? ほんなら何あんの?
全部、言うてみぃや。暇そうやからいけるやろ。」

この間、お連れの紳士は、ニヤニヤ終始無言。
はい。この段階でまだ若かった(32歳位でした)僕は、
怒りが沸点に達してしまいました。

いくら御客様とは言え、ひと回り以上も年下の方に、
こうも見下された物の言い方をされ、
おまけに、普通なら嗜めるべき大人のお連れ様は
まったくの知らん顔。

「御客様、お言葉を返すようですが、
 私も暇ではありませんし、そのような頼まれ方をされて
 気持ちよく、話す気になれないんですよ。」
「なんで。俺なんか言うてるか?
普通にしゃべってるだけやんけ。」

ここからは、僕我を忘れてしまいました。
今なら、こんな言い方しません。絶対。

「調子に乗るのもええ加減にしとけよ。若造。
 アンタ、こっちよりひと回りも年下ちゃうんかい。
 目上の人間に、物の頼み方ひとつ知らんのか?
それと、お連れ様。横でみていて
 おかしいと思いませんか?
この子の為に、教えてあげんとあかんのとちがいます?
 どっちも、常識ないと思いますわ。僕は。」

要するに、TPOですよね。
若いといっても、酒場に出入りするなら大人とみなす。
それなら、それ相応の大人のおつき合いができないと。
若くて、まだそれを分からないというのなら、
回りの大人は、少しずつ教えてあげて欲しい。

でも、この後はちょっと良い話。
その若い方、この後しゅんとなさって、

「すいません。僕これでいけてると思ってたし、
 そんな風に、怒ってもらった事なかったんですよ。
 やっぱり、しゃべり方おかしいですか?
どうな風に、言うたらええのか教えて下さいよ。」

分かってくれたようです。
で、こんな笑えるおまけも付けてくれました。

「僕、兄弟も父親もいてないんで、
 兄貴と思っていいですか?」

ちょっと、薬が効き過ぎたようですよね。(笑)



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May 20, 2004

いばらない。

BARのカウンター仕事は、本当に楽しいです。
いろいろな人々の人生や生きざまを働きながら学べます。
「自分を映す鏡」でもありますからね。

ここからは、実際にあった「反面教師」な話。
書く前に、正直悩みました。
私みたいな青二才が何を生意気にと思われるかもしれません
でも、それをわからずに「損」をなさっている方もいる。
大概は、直接やんわりとお話をしますが、
その方の状況や立場も考えて言えない時もある。
そして、何よりこういう事をわかっていただくと、
より、「楽しいBARタイム」になる気がしてなりません。

なので、ちょっと僭越ですが書かせて頂く事にしました。
生意気かもしれませんが、どうぞ御容赦くださいね。

ある日、4名のサラリーマン風の男性がお越しになりました。
「社長さん」「中間管理職の方」「若手社員2名」。
少し、酔っていらしたのもありますが、
最初は、社長さんがメンバーにお説教をしておられました。

でも、そのお話がひと区切りついた時、
鉾先は、僕のほうに向けられました。

社「おい。マスター。君、ここは何年やってるねん?」
私「もう、約10年ほどになりますが...」
社「ほう。10年もやっていたら、次のビジョンは何や?」
私「えっ? ビジョンですか?(と、口ごもる)」
社「何や。[こうしたい]もないんか?
自分の事ばっかり考えとったらあかんぞっ。
  何か、この町を変えたろうとか野望を持てよ!」
私「お言葉を返すようですが、
  今のままでも充分満足しておりますので、
  急にそう申されましてもねぇ....。」
社「もうええ。これやからあかんねん。
  こんな水商売の店でもなぁ、ビジョンや。ビジョン。
  俺が言うこと、よう聴いとけよ。」

もう、この後は、延々とその方の一方的かつ高圧的な話。
学歴・社会貢献歴・これからの展開、
結局、こちらの話は何ひとつ聞いていただけずです。
因みに、その時、その方は初来店。
私との面識もまったくありません。
また、お年も私よりひと回りくらい上の方でした。

頭にも来ましたが、見解の違いと言う事で僕は引き、
このことを学びました。

「いくら成功したり、立場が上がったりしても、
 酔って自慢話や、自分の成功論をひけびらかさない。
 そうすることで、結果的に余計薄く見えてしまう。」

呑み屋では、酒の勢いもあることは重々承知しています。
でも、そういう場所だからこそ引き締めも大事。
まして、自分の部下や側近の前でなら、
その背中は、よくよく見られています。
その時、側にいた「中間管理職」の方が帰り際、

「マスター、本当に申し訳ありません。
 何分、ああいう性格の人なもんで....」

と、おっしゃって頂けた事にも逆に頭が下がりました。
私の部下には、そんな思いはさせたくありません。

また、側でそのやりとりを聞いた御客様からも、
空気が悪くなったと、その方を非難する声もありました。
こうなるとどれだけ立場がある方でも、
社会的に「愛される人」には、程遠い気がします。

いろいろなお店でお酒を呑んだり、
御客様の立場に自分がある時でも、
決して、自分の「社会的立場」や「社会観」だけで、
物事を判断せず、空気を読みながらそのお店の
「良い御客様」である工夫をすることで、
より良い時間と人間関係が保てる事を
改めて、思った出来事でありました。



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