グローバル・エイズ・アップデート

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第320号(第13巻第19号) 2017年(平成29年)7月02日

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グローバル・エイズ・アップデート
GLOBAL AIDS UPDATE
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第320号(第13巻第19号) 2017年(平成29年)7月02日
No. 320(Vol.13-No.19) Date: 2017/7/02
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★「第320号」目次
●対策・課題別記事、アフリカ以外の地域別記事
・グローバルファンド、アフリカの6カ国に新たに「過酷な実施環境」政策を適用
・グローバルファンドの事務局長再選挙で各国有力紙に広告
・HIVの「治癒」に関する研究の中所得国での少なさ
●アフリカの地域別記事
・(ウガンダ)なぜHIV/AIDS対策において大統領の迅速な主導が重要なのか
・(ナイジェリア)HIV陽性者の訴え=「90‐90‐90目標」はこのままでは実現不能
・(南アフリカ共和国)ズマ大統領の「エイズ対策進展」の宣伝は本当なのか?
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グローバルファンド、アフリカの6カ国に新たに「過酷な実施環境」政策を適用

【2017年6月13日、ナイロビ(ケニア)発】途上国の三大感染症対策に資金を拠出する国際機関、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)は、資金の拠出対諸国や対象地域のうち、脆弱な統治機能や限られた保健サービスへのアクセス、紛争や飢餓のように国家を揺るがす危機に見舞われている国について、「過酷な実施環境」Challenging operational environments (COEs) と認定している。グローバルファンドは、COEsに認定された諸国に対して、特別な政策方針を持っており、資金拠出のルールに関する柔軟性を拡大している。2017年1月現在、25か国がCOEsに指定されている。続きを読む

グローバルファンドの事務局長再選挙で各国有力紙に広告

【2017年6月13日発】世界の三大感染症対策に資金を拠出する国際機関、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)は、2012年に就任したマーク・ダイブル事務局長の退任に伴い、現在、事務局長を募集している。この2月、事務局長の選考プロセスは最終段階まで進んだが、結局、再選挙となり、現在、再び立候補者の再募集を行っている。続きを読む

HIVの「治癒」に関する研究の低中所得国での少なさ

【2017年6月5日】HIVの治癒に関する研究は主に高所得国で行われている。低所得国と中所得国 low- and middle-income countries(LMIC)では、HIVに感染しているものの、HIVを複製しない細胞である「休眠HIV保有細胞」 latent HIV reservoir の規模や、感染への免疫学的対応などに大きな具体的影響を与える要素が存在しているかもしれない。HIVに感染している個人すべてに治癒的な戦略が適用できるようになった場合には、こうした要素について理解しておく必要がある。続きを読む

(ウガンダ) 大統領のエイズ緊急対策はどうして必要か

【2017年6月8日カンパラ(ウガンダ)発】6月6日(火)、東アフリカの内陸国ウガンダのヨウェリ・ムセヴェニ大統領 Museveni は、ウガンダでHIV/AIDSを2030年までに終わらせるための迅速な取組みに関する5大対策計画(5-Point plan)を発表した。もし現在の取組みが迅速に実行されたなら、ウガンダでもHIVから自由な世代が誕生する可能性があり、これは重要な介入となるだろう。続きを読む

(ナイジェリア)HIV陽性者からみると90-90-90目標は実現可能ではない

【2017年6月12日 アブジャ(ナイジェリア)発】西アフリカの人口大国ナイジェリアのHIV陽性者運動は、ナイジェリアの現状のエイズ対策に、厳しい批判を行っている。つまり、医療従事者や一般のナイジェリアの人々が継続的にHIV陽性者や脆弱な人々の人権を傷つけている現状がある限り、世界のエイズ対策の目標である「90-90-90目標」(HIV陽性者の90%の感染を把握し、その90%を治療につなげ、その90%でHIVウイルス量を検出可能値以下にする)の達成はおぼつかないというのだ。また、HIV陽性者の運動は、現状で、ナイジェリア連邦政府が自分の役割を責任をもって果たしていないことに、悲しみを表明した。続きを読む

(南アフリカ共和国)ズマ大統領の「エイズ対策進展」の宣伝は本当なのか?

【2017年6月14日】南アフリカ共和国のジェイコブ・ズマ大統領 Jacob Zumaは、議会で自身の政権によるHIV政策の成功を強調した。大統領は、HIV陽性の新生児の出生数が6000人以下に低下したと述べたが、これは正式なデータに基づいているのだろうか。続きを読む

第319号(第13巻第18号) 2017年(平成29年)6月18日

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グローバル・エイズ・アップデート
GLOBAL AIDS UPDATE
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第319号(第13巻第18号) 2017年(平成29年)6月18日
No. 319(Vol.13-No.18) Date: 2017/6/18
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★「第319号」目次
●対策・課題別記事、アフリカ以外の地域別記事
・グローバルファンドからコミュニティへの支援の減少をUNAIDSのプログラム調整理事会でNGO代表団が報告
・ザンビア、グローバルファンドの資金を地域のヘルスワーカーの育成・定着に活用
・HIV/AIDSと薬物使用に関する総合的レビュー
●アフリカの地域別記事
・(ナミビア)HIVと戦うためのアメリカからの資金援助
・(ボツワナ)全員でモラルの腐敗に立ち向かうべきだ
・ケニア人弁護士が権利への戦いで先頭に立つ
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グローバルファンドからコミュニティへの支援の減少をUNAIDSのプログラム調整理事会でNGO代表団が報告

【2017年5月30日、ジュネーブ発、David Garmaiseデイビッド・ガーメイズ執筆】
経済が発展しつつある国からドナーが撤退、この問題は2016年11月に行われた国連合同エイズ計画(UNAIDS)のプログラム調整理事会(PCB)のために準備された報告書に記されている。この報告書はNGO代表者らによる地域別コンサルテーションをもとに作成された。この地域別コンサルテーションは30の鍵となるステークフォルダーらに対して行われた構造化インタビューからなり、60カ国以上の156団体からの回答があった。

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(ザンビア)グローバルファンドの資金を地域のヘルスワーカーの育成・定着に活用

【2017年5 月30 日 ザンビア発、ジェマ・オーベルトGemma Oberth 執筆】
2017年5月23日、ザンビアは世界エイズ・結核・マラリア対策基金「グローバルファンド」に対して、結核・HIV、そしてマラリア対策への資金を、合わせて4億ドルを超える額を要請した。結核・HIV資金は3億3800万ドル、そのうち1億9440万ドルは配分される資金申請内のもので、これに1億1240万ドルが優先的資金手当要望(Prioritized Above Allocation Request: PAAR)として上乗せされている。別枠で申請しているマラリアへの資金は8,670万ドルであった(うち、6,900万ドルが資金申請内、1,770万ドルがPAAR)。さらに700万ドルのマッチングファンドを申請しており、このうち400万ドルは思春期にある少女達や若い女性(AGYW)を対象としたHIV対策プログラムに、300万ドルは保健医療人材のような総合的なサービス提供のためにあてられることになる。

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AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
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