グローバル・エイズ・アップデート

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2009年02月

2009年2月22日

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グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第114号(第5巻第13号) 2009年(平成21年)2月22日
Vol.5-No.13 (No.114) Date: February 22, 2009

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ブードゥー教とHIV/AIDS:ベナン

アフリカ西部のベナン共和国では、人口750万人のうち半数以上がブードゥー教の実践者であり、ブードゥー教は1996年には同国の国教となっている。

長年、ブードゥー教の儀式は信徒と司祭以外には閉ざされてきた。乱切のような特定の行為がHIV感染の高いリスクを伴うにも関わらず、ブードゥー教のコミュニティの部外者は信徒の命に関わるような秘密にはほとんど近づくことができなかった。

政府の国家HIV/AIDSコントロール・プログラム(PNLS)によると、ベナンのHIV感染率は2007年時点で2%だが、セックス・ワーカーなど、HIV感染の可能性にさらされているグループの感染率は25%にもなる。

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アフガニスタン:HIV陽性者に国内初のARV治療

アフガニスタンの公衆衛生省が発表したところによると、これまで国内でHIV/AIDSと診断された504人のうち40人に、初めて標準的な抗レトロウイルス薬(ARV)治療が開始されることになった。これにあたり、アフガニスタン政府は国として5万米ドルを充て、WHOが1月末までにARV薬を輸入することになった。対象となったのは、HIV/AIDSステータスや必要性、その他の基準によって選ばれた40人である。

HIVの増加を抑制しエイズの発症を防ぐために、3種のARV薬を用いる多剤併用療法が標準的である。初めての試みである今回は、ARV薬が首都カブールやヘラート州に無料で配布される。将来的にはより多くの患者に配布できるようにしていくとのことだ。

また、薬の処方はWHOと国際NGOに相談した上で決められ、医療関係者たちはその治療を管理できるようにするために訓練を受ける。処方される患者も薬の使用法についてガイダンスを受けることになるという。
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「祈り」がエイズと闘う=中国・シンチャン・ウイグル自治区

中国西端に位置するシンチャン(新疆)ウイグル自治区は、以前からエイズの影響を大きく受けた地域であり、啓発も以前から行われてきた。その結果、エイズへの意識は高まっており、イスラーム教徒たちは、平日の祈りの時間を利用して、エイズの啓発を同時に行い、懸命に彼らの支持者を増やそうとしている。

シンチャン・ウイグル自治区のカシュガル地方(喀什)Kashgar、ホータン地方(和田)Hotan、アクス地方(阿克蘇)Aksu、クグルス・キルギス自治州 Kezilesu そしてトルファン地方(吐魯番)Turpan のイマーム(モスクでの礼拝の導師)たちは、シンチャン民族宗教委員会により組織された「中国―オーストラリア・シンチャンHIV/エイズ予防ケアプロジェクト」 the China-Australia Xinjiang HIV/AIDS Prevention and Care Project の一環として、昨年より定期的に金曜礼拝の間にエイズ予防を呼びかけてきた。
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中国でエイズ治療薬のオプション増える

2009年1月19日−中国政府は、エイズ活動家たちからの要請に応えて、薬剤耐性が現れた患者たちに対して、旧来のエイズ治療薬の代替薬として、安価で2種類の輸入エイズ治療薬を供給することを決定した。報道機関がこの決定を伝えた。

保健省の省長ハオ・ヤン Hao Yang氏は、この決定は、現在世界に20種類あるエイズ治療薬のうちの9種類を中国のHIV陽性者たちが利用できるようになることを意味すると述べた。ギリアド・サイエンシズ社 Gilead Sciences Inc のビリアード Viread(一般名:テノホビル Tenofovir )や、アボット社 Abbott Laboratories のカレトラ Kaletra (一般名:リトナビル・ロピナビル)の治療をうけると、本来、1年間で1,500ドルの費用がかかる。比べて、中国で既に利用可能な他の治療薬は730ドル以下である。

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アフリカ系ディアスポラを勇気づけたオバマ氏の当選

ケニアのルオ人にルーツを持つアフリカ系ディアスポラであるアメリカ合州国のバラク・オバマ次期大統領は、世界が変革を信じ、そして変革に取り組む気持ちを強く呼び起こした。この変革の構想はオバマ氏のキャンペーン中に始まり、「変革のためのアフリカ人ディアスポラ」(African Diaspora for Change: ADC)として知られるボランティアのネットワークによって、精力的かつ熱狂的に、そして献身的に続けられた。この動きは、草の根の活動がいかに地球規模の範囲で変革を促すことができるのかという一例となった。「変革のためのアフリカ人ディアスポラ」は、地域的・国家的・国際的に変革を引き起こすことを意図して、著名なアフリカ人ディアスポラによる連合を結成した。このグループの成功は、その多くが自身アフリカ系移民であったり、移民の家族に育てられた若いリーダーたちの大いなる努力によるものだといえる。ADCは2009年1月18日、『私こそ変革である』というテーマで、アフリカ人ディアスポラの就任舞踏会を主催する。

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米国大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR) 次の5年に向けモデルチェンジ

1月12日、米国大統領エイズ救済緊急計画(President's Emergency Program for AIDS Relief, PEPFAR)に関する2009年の年次報告書「Celebrating Life」が連邦議会に提出されたことが、ワシントンDCのアメリカ合州国国務省で発表された。この報告書には、2003〜2008年の5年間のPEPFARの成果や、発展途上国のエイズ問題への取り組みにおける業績が詳細に述べられている。

この発表会見で、コンドリーザ・ライス国務長官 Secretary of State Condoleezza Rice (当時)はこう述べた。「2003年のPEPFAR開始当初、HIVの感染予防・治療・ケアサービスを、物的人的資源の限られた地域に行き渡らせられるかどうか、まだ多くの人が疑っていた。しかしそれからたった5年で、アメリカ国民と世界中の援助対象国の人々が強いパートナーシップを結び、かつては不可能と思われたことを真に可能にすることができた」。

もともとの拠出予定額150億ドル、そしてこの5年間で最終的に188億ドルを拠出してきたPEPFARは、対象を1つの疾患に限定した歴史上最も大規模な国際保健イニシアチブであり、また最大の開発イニシアチブであるといえる。続きを読む

第9回アジア太平洋地域国際エイズ会議が インドネシア・バリで開催

第9回アジア太平洋地域エイズ国際会議(ICAAP9)が、2009年8月9日〜13日、インドネシア・バリで開催される。会議は、「Empowering People, Strengthening Networks」をテーマに、アジア・太平洋地域から来る様々なバックグラウンドを持った人々が集まり、HIV/AIDSに関する知識やスキル、アイデア、研究成果を共有する。

参加申込締切は以下の日程になっている:早期事前登録締切は2月28日(土)。通常登録締切は5月31日(日)。6月1日より追加登録料がかかる。メディア登録締切は6月30日(火)。

演題受付は、通常申込締切は3月15日(日)。追加申込期間は6月1日(月)から6月30日(火)まで。以下の分野に関連した演題の受付が可能である。

A:疫学の理解と予防活動強化、B:治療、ケアと支援の連携強化、C:エイズの背景にあるもの:社会文化的、経済的、政治的要因の理解および各要因に対する取り組み、D:リーダーシップ

その他奨学金申込奨学金なども申し込みが可能である。詳細は公式ホームページを参照。

原題:Action: Invitation to 9th ICAAP at Bali
日付:January 12, 2009
出典:SEA-AIDS website
URL:http://www.archives.healthdev.net/SEA-AIDS/content.view.aspx?c=6d756fe0-132e-4c31-8f98-40bc1ad74170

国際エイズ学会第5回HIV病理学・治療学会議が 南アフリカ共和国ケープタウンで開催

国際エイズ学会第5回HIV病理学・治療学会議(IAS2009)が、2009年7月19日〜22日、南アフリカ共和国西ケープ州・ケープタウンで開催される。IAS2009は過去の会議同様、基礎、臨床、生医学的な予防科学に重点を置き、今大会初めて4番目の分野としてオペレーション・リサーチを設置する。世界中でアクセスが容易になってきているHIV治療、およびHIV感染予防プログラムが、個人や社会に対して、どの程度インパクトを与えたか詳しく評価するため、「オペレーション・リサーチ」が設けられた。今回のIAS2009は、国際エイズ学会と南アフリカのNGO「ディラ・センウェ Dira Sengwe」の協力の下、主催される。前回は、2007に年オーストラリア最大都市シドニーで開催、125ヶ国以上から5,500人が参加した。

一般演題は次の4つの分野に応募できる。
A:基礎科学、B:臨床科、C:生医学的予防、D:オペレーション・リサーチ

公式ホームページ: http://www.ias2009.org
演題受付: http://www.ias2009.org/subpage.aspx?pageId=355
一般演題要項やプログラム・他の抄録関連情報:
http://www.ias2009.org/mainpage.aspx?pageId=334

2009年2月6日

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グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第113号(第5巻第12号) 2009年(平成21年)2月6日
Vol.5-No.12 (No.113) Date: February 6, 2009

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おすすめ(AJF関係者の本)
AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
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