グローバル・エイズ・アップデート

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2009年05月

2009年5月17日

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第120号(第5巻第19号) 2009年(平成21年)5月17日
Vol.5-No.19 (No.120) Date: May 17, 2009

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★ ウガンダ:HIV陽性の国内避難民、食糧難とたたかう

アフリカ東部ウガンダ共和国の北部、グル県 Gulu district に住むステラ・アセン Stella Aceng は、10人の子どもの母だ。彼女は最近、20年間生活してきた国内避難民 internally displaced persons(IDPs)用キャンプから故郷の村に戻った。だが喜ばしい帰郷ではない。

家族で唯一の稼ぎ手であるステラがHIV陽性のため、一家は国連世界食糧計画 World Food Programme (WFP) の食糧援助などに頼ってきた。だが、数ヶ月前に支援が打ち切られ、状況は厳しい。一家の食事は一日一回。しかも、ステラが使用する抗レトロウイルス薬(ARV)は、服用の際に十分な栄養を必要とする。
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★ 南アフリカ共和国:財務不正使用で、ホスピス閉鎖

南アフリカ共和国東南部クワズール・ナタール州保健局は、財務不正の申し立てを受け、「ドリーム・センター・ホスピス the Dream Centre hospice 」への査察を実施、2009年3月27日、同ホスピスの閉鎖が決定された。また、国際監査事務所 プライス・ウォーター・ハウス・クーパー PriceWaterhouseCooper が委託を受け、監査を続けている状況である。同州ではエイズに関連する死亡例が多いが、同ホスピス閉鎖により、家族から見放されて入居していた120人のHIV陽性者および100人の従業員が、生活の場と職を失うこととなった。続きを読む

★南アフリカ共和国:タウンシップにおける耐性結核マネジメントの取り組み

国境なき医師団(MSF)および南アフリカ共和国・ケープタウン市、西ケープ州保健省は、HIVおよび結核の感染率が、同国で最も高いケープタウン市郊外で耐性結核プログラムを2007年より共同で実施しており、世界結核デーの前日に、このプログラムに関する最新情報を報告した。

対象地域のであるケープタウン郊外のタウンシップ、カイェリチャ Khayelitsha市における結核の発病率は、少なくとも10万人あたり1,500件であり、世界最高水準だ。カイェリチャでは、2008年には約6千人が結核の症状を発症していると診断されており、そのうち196人が、耐性結核患者、また74%は、HIVにも感染している。しかし、対象者全員が検査を受ければ耐性結核患者数は400人にものぼり、耐性結核罹患率は世界最高水準の10万人あたり40件となる。
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★アンゴラ: 議会がエイズ問題に取り組む委員会を設置

2009年4月1日、アフリカ南西部アンゴラ共和国の国民議会の ジョアン・ローレンソJoão Lourenço 第一副議長は、首都ルアンダ Luanda で開催された「HIV/AIDSのスティグマ撤廃に向けた女性の貢献」 "Women contribute to the elimination of the Hiv/Aids stigma" と題するワークショップの開会に先駆けて、エイズ問題に取り組む議員委員会の設置を提案した。

委員会は、国内外のエイズに関する情報を国会議員に提供する役割を担うほか、「国家エイズ対策委員会」 The National Commission on the fight against AIDSやNGOと緊密な関係を維持することも期待される。

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★ ニカラグア:妊娠中絶問題の変遷


中米ニカラグアでは、以前から妊娠中絶のうち救命に関する中絶のみ合法と認められていたが、2006年11月、中道右派の自由同盟・ボラーニョス政権下のニカラグア国会は、総選挙で当選したサンディニスタ民族解放戦線の次期政権への移行プロセス前の段階で、全ての中絶を違法とする法案を可決した。

中絶改革の動きは「妊娠中絶を合法にするための戦略グループ」 The Grupo Estrategico por la Despenalizacion del Aborto (GPDA)により進められているが、2008年7月には中絶の違法化は憲法に反しているとして中絶違法化に至るまでの経緯を審査するよう最高裁へ嘆願することとなった。
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★ ファイザー製薬とグラクソ・スミスクライン(GSK)の合弁会社に関するプレスリリース

英米の代表的な開発系製薬企業で、主要なエイズ治療薬の特許保持企業でもある米国のファイザー製薬および英国のグラクソ・スミスクラインが、HIV治療薬を共同で開発する新会社を設立することを決定した。以下は両社のプレスリリースの概要である。

(プレスリリース概要)イギリスのグラクソ・スミスクライン(GSK)とアメリカのファイザー製薬はHIV治療薬を共同で開発および販売する新会社を設立する。我々は資産や能力を統合することで、世界的なHIV治療に各社が単独で取り組むよりも効率的な開発を実現できる。新会社はHIVの領域に注力し、専門的な研究開発活動を運営し、より大きくバランスのとれた、持続可能な事業を展開する。我々のミッションはHIV/AIDSと共に生きる人々に、確固とした将来を保障することだ。
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2009年4月30日

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第119号(第5巻第18号) 2009年(平成21年)4月30日
Vol.5-No.18 (No.119) Date: April 30, 2009

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★ルワンダ:HIV/AIDS予防のためのピア・エデュケーションプロジェクト

アフリカ中部にあるルワンダ共和国では、依然としてHIV感染の拡大が問題となっている。全国人口健康調査the Demographic and Health Survey は、15歳から19歳の若者のHIVの感染率が0.5%増加し、初性交体験の平均年齢は女子で14歳、男子で13歳だと発表した。また、コンドームの使用者の割合は若者の10%に過ぎない。続きを読む

★移民と女性: アジアからアラブへ〜多くの健康問題に直面する女性

2009年3月、国連開発計画(UNDP)と国連合同エイズ計画(UNAIDS)が報告書「アラブ諸国におけるアジアの移民女性のHIV感染の脆弱性」 HIV Vulnerabilities of Migrant Women: from Asia to the Arab States が発表した。前述の2機関に加え、国際移住機関(IOM)および国連女性開発基金(UNIFEM)が共同プログラムに参画した。この報告書では、アジアの移民女性が、アラブ地域において、性的搾取や暴力の標的となり、HIV感染しやすい脆弱な立場に置かれていると報告された。

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おすすめ(AJF関係者の本)
AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
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