グローバル・エイズ・アップデート

世界のHIV/AIDS情報を日本語で配信中!

2009年09月

2009年9月20日

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第128号(第5巻第27号) 2009年(平成21年)9月20日
Vol.5-No.27 (No.128) Date: September 20, 2009

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

★HIV陽性者を取り締まる法律の有害性

HIV陽性者がHIVを他人に感染させた場合、これに刑事罰を加える法律を制定している国が増えてきている。アフリカ西部のシエラ・レオネでは、母子感染予防の措置を取らずに子供に感染させた母親に刑事罰を加えることができる法律が制定されている。米国の人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ Human Rights Watch」の報告では、2008年エジプトでHIV陽性を理由に逮捕・拘禁が行われた。現在、アフリカ南部のアンゴラでは、危険性を認知しながらHIV感染をさせた人を禁固刑に科す法律が議論されている。

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★ザンビア:保健省で世界基金からの資金横領―参考人が法廷で語る

2009年7月27日、アフリカ南部・ザンビア共和国の保健省の資金が、保健省の人的資源管理担当を務めていたヘンリー・カポコ被告 Henry Kapoko とその他8人により横領されたとされる事件に対し、参考人がルサカ州治安判事裁判所で証言した。参考人によると、横領された保健省の資金は、世界基金から調達し、同国の妊産婦死亡に対処するための資金だった。続きを読む

★ケニア:テレビゲームで行動変容へ

ケニア・ナイロビのスラムの一つ、ムクルル Mukururu のコミュニティーセンターで、十代の少年たちは、何時間も夢中になってゲームをしている。ゲームを通して、若者たちは、HIV感染を避ける方法を学ぶ。

 このゲームの名前は「パモジャ・ムタアニ」 Pamoja Mtaani で、スワヒリ語で「共に難を逃れる」を意味する。このゲームは、若者にHIV感染を避ける方法を教える、初のマルチプレーヤー・コンピュータ・ビデオゲームである。プレイヤーたちは、マイクロバスのタクシーに乗車中にカージャックに遭った後、奪われた持ち物を取り返し、怪我をした女性を助けようとする、5人のキャラクターの一人になる。ゲーム中で、HIVに感染するか否かは、全て、各人次第である。

このゲームのターゲットは、15歳から19歳までの若者であり、若年層のHIV感染を減らすのに効果のある、5つの行動が重視されている。すなわち、性行動の開始を遅らせること、禁欲、複数のパートナーとは性的関係を持たないこと、常時の正しいコンドーム使用、そして、自発的にHIVに関するカウンセリングや検査を受ける重要性を理解することである。

 都会的なサウンドトラックは、地元のヒップホップ・アーティストによるものであり、キャラクターは皆、若者たちと同じ、スワヒリ語と英語が混ざった、シェング Sheng という言葉を話す。

 20歳になるグレイス・ワンジェシ Grace Wangeci は、このゲームによって、ボーイフレンドとコンドームの使用について話し合ったり、ここに一度も来たことのない女の子に、どうすればいいかを、教えることもできるようになったと言う。

★南部アフリカ:最新の検査技術が貧困地域に希望をもたらす

2009年7月にケープタウンで開催された国際エイズ学会International AIDS Society(IAS)基礎研究・予防・治療会議の参加者たちは、最先端のHIVの実験的診療を、きわめて限定された設備で提供する方法を視察するため、ケープタウン郊外のタウンシップ、ググレツ Gugulethu 地区を訪れた。

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★中国:中国当局、保健活動家の事務所を捜索

2009年7月下旬、中国の警察当局は、北京で保健に関わる活動家が活動しているNGO事務所を捜索し、会報などの資料を押収した。このNGOはB型肝炎感染者に対する差別に立ち向かう活動を行っている。

出版物やDVDポルノおよび海賊版DVDへの取り締まりを担当している北京司法当局の職員は、2009年7月22日(水)にB型肝炎感染者差別に立ち向かうための法的指針書を没収した。広報担当官のLi Feiは「その団体は無認可の出版物に関して捜査された」とだけ述べ、それ以上は語らなかった。

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★ゲイツ財団、インドでエイズ対策の成果をあげられず

素晴らしい目的と潤沢な活動資金。だが、インドで行われているビル&メリンダ・ゲイツ財団(以下、ゲイツ財団)によって資金提供を受けたHIV感染予防対策は、いまだに継続性のある結果を残せていない。

ビル・ゲイツ氏は、2002年11月、インドでのエイズ拡大抑止のために、10年間で1億米ドル(後に2億5,800万米ドルに引き上げ)のプログラムを発表した。国内で感染爆発寸前という状況を鑑みれば、これ以上ないほどいいタイミングであった。それから7年後、ゲイツ財団が、インドに設立した国内最大のエイズ・サービスNGO「アバハン」は、プログラムを終了しようとしている。

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アルゼンチン:人道的な薬物対策アプローチを求めて国際会議

2009年8月6-7日、ラテン・アメリカの薬物対策専門家たちは、ラテン・アメリカにおける薬物対策に関する国際会議をアルゼンチンの首都ブエノス・アイレスで開催する。ラテン・アメリカでは、世界で使用されるコカインすべてが製造されているなど、麻薬対策が大きな困難に見舞われており、この会議では、薬物の流通をいかに減らしていくかについての新しい方策について検討される。

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2009年9月8日

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第127号(第5巻第26号) 2009年(平成21年)9月8日
Vol.5-No.26 (No.127) Date: September 8, 2009

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★南部アフリカ地域:男性亀頭包皮切除手術の希望者が急増

2009年7月19日より22日まで、南アフリカ共和国・ケープタウンで開催された第5回国際エイズ学会HIV基礎研究・治療・予防会議 the 5th IAS Conference on HIV Pathogenesis, Treatment and Prevention (IAS 2009)で、男性亀頭包皮切除手術 Male Circumcision (MC)をした場合、しなかった場合と比べ、HIV感染を60%低減させるとの報告があった。この「MC」について、南アフリカ・ボツワナ・ザンビアの事例を紹介する。続きを読む
おすすめ(AJF関係者の本)
AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
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