グローバル・エイズ・アップデート

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2010年03月

2010年3月21日

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第141号(第6巻第14号) 2010年(平成22年)3月21日
Vol.6-No.14 (No.141) Date: March 21, 2010

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

★ ザンビア:マイクロビサイド治験で女性46名が感染

マイクロビサイド(殺ウイルス剤)は、女性のHIV感染を防ぐための重要な手段として開発が促進されているが、まだ成功していない。現在、不成功に終わった「マイクロビサイド」臨床試験において、46名のザンビア人女性がHIVに感染したことが物議を醸している。続きを読む

★ ウガンダ:「ゲイ死刑」法案、米国宗教家が議論をたきつけた?

アフリカ東部のウガンダ共和国で、3日間にわたって行われた「同性愛者に反対するデモ」において、同性愛に反対する立場の3人の米国人宗教家が、同性愛者らを死刑にする法制化の援助を促したとして非難されている。彼らは、同性愛の「専門家」を装い、デモ行進の際に、同性愛とは「治癒できる」疾病だと、多くのウガンダ市民に向けて主張をした。さらにそのうちの1名は、ウガンダの官僚と面会し、「同性間性行為禁止法案」について議論した。
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★中国:B型肝炎キャリアの全国会議開催

1月1日、中国湖北省武漢市で「第3回B型肝炎ウイルスに関する全国会議」the National Assembly of Hepatitis B Virus (HBV)が開催され、20の省や市町村からNGO代表やB型肝炎の感染者たちが集まった。2007年10月に初めて開催され、今回が3回目となる会議では、中国におけるB型肝炎キャリアへの関心を高めるために、18ものNGO団体が情報や経験を共有し、今後も団結して取り組むための土台として、中国B型肝炎公共サービスネットワークthe China Public Service Network on Hepatitis B の設立 を決定した。続きを読む

★米国:HIV陽性小児の死亡率は、陰性小児の30倍以上

米国の「小児エイズ臨床試験グループ」 the Pediatric AIDS Clinical Trials Group による前向きコホート研究によれば、抗レトロウイルス薬(ARV)が登場し、10年以上が経つにもかかわらず、2006年に米国のHIVに感染した小児の死亡率は一般小児の30倍にも上ると発表した。一方、成人では、エイズによる死亡者数は減少している。続きを読む

★ ブラジル:薬物使用のHIV陽性者の高い死亡率

ブラジルでは抗レトロウイルス薬による治療(ARV治療)が全国に普及しているにもかかわらず、静脈注射による薬物使用(IDU)のHIV陽性者の死亡率は、同性と性的交渉をもつ男性(MSM)のHIV陽性者の死亡率よりも2倍高いことが、ある調査でわかった。続きを読む

★国連:実質的な母子感染の減少を目指す

サハラ以南のアフリカでは、2008年のHIV母子感染数が39万に達しているが、国連はこれについて、HIV母子感染の実質的な減少を目指して取り組むこととなった。「国連合同エイズ計画」 Joint UN Programme on HIV/AIDS (UNAIDS) 事務局長のミシェル・シディべ Michel Sidibé 氏が東アフリカ、ケニア共和国西部のサウリ Sauri 村を訪れた際に発表した。続きを読む

2010年3月7日

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第140号(第6巻第13号) 2010年(平成22年)3月7日
Vol.6-No.13 (No.140) Date: March 7, 2010

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

★ ウガンダ: アフリカ・エイズ・ワクチン・プログラムの事務局、ウガンダに移転 

世界保健機関 WHOのワクチン研究チーム「Initiative for Vaccine Research」の中に置かれ、2000年からアフリカでのHIVワクチン開発に研究・政策・アドボカシーといったあらゆる面から関わってきた「アフリカ・エイズ・ワクチン・プログラム(AAVP)」が、2009年末までにWHOから独立し、事務局も現在のスイス・ジュネーブから、2010年3月までにウガンダへ移転することが決まった。これは2009年12月13〜15日に、アフリカ・ウガンダの首都カンパラで開かれた、第5回AAVPフォーラムで、WHOから発表されたものである。続きを読む

★ファーストレディがエイズとの闘いを呼びかけ:ルワンダ

2009年12月18日、アフリカ中部のルワンダ共和国大統領夫人ジャネット・カガメ Jeannette Kagame は、アフリカ諸国の指導者たちに、協力し合って、アフリカの発展の大きな妨げとなっている、 HIV/エイズと闘うための実行可能な政策ないし体制を提示するよう、強く促した。続きを読む
おすすめ(AJF関係者の本)
AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
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